メーカーから早い情報発信を

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当サイトで取り上げているエッセンやニュルンベルク情報は、英独のゲームサイトに上がっているものだ。Spielboxはドイツのメーカー、Gamefestはアメリカのメーカーの情報をいち早く入手してアップし、またお互いに情報を交換している。写真はほとんどの場合メーカーが提供しているもので、中には箱絵の下書き段階で発表してしまうものもある。ハンス社が去年発表した「ゴア」の箱絵は途中で変わったし、今年の「バベルの塔―世界の八不思議」にいたってはモノクロのデッサンの時点で発表している。

このように開発中でもどんどん情報を出していくというメーカーの姿勢は、一刻も早く情報をほしい新しがり屋のユーザーにとってとても嬉しいものである。しかしメーカー側にしてみれば、単にフリークを喜ばせるというよりも、たくさんのゲームが発売されている中でどこの会社よりも早く情報を出して話題づくりをしておきたいという意図があるようだ。

ラベンスバーガー社やアミーゴ社は、現在、ニュルンベルク玩具見本市よりも前に発売するようになった。またハンス社がエッセン国際ゲーム祭でお披露目する前にオンラインゲームサイト「ブレット・シュピール・ヴェルト」で新作を発表したことも記憶に新しい。

翻って日本のボードゲームや関連本はどうだろうか? 実に遅いと言わざるをえない。中にはとうの昔に発売しているのに何の告知もしておらず、お店で見つけてはじめてその存在を知るというものも少なくない。

玩具業界の慣行なのか、秘密主義なのか、それとも早く情報をあげてぽしゃるのが怖いのか分からないが、情報を提供しないことによって損をしているのはメーカーにほかならない。ことボードゲームに関しては優秀な海外ゲームがどんどん入っている昨今、こうした周辺部分で負けていては永久に追いつけないような気がする。

実はたくさん発売されている日本のボードゲーム、カードゲーム。ウェブ上での宣伝にもっと力を入れてもらいたいものである。

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