オリエント
Posted at 05/04/08 PermaLink» Comment(0)» Trackback(0)»
紳士服のたかのさんから、ゲームマーケットで販売されたボードゲーム漫才集『明日もホームラン』をわざわざインドまで送っていただいた。これで3号、ゲームマーケット影の注目作である。早速一気に読破し、その後ちびちびと読み直している。『ボードゲーム王国』もそうだったが、外国で読むと一字一句までゆっくり見るようになり、味わいが違う。
中には私の名前が言及されていてちょっとびっくりしたが、その中に今年イタリアのダヴィンチ社から発売された『オリエント(Oriente)』のことが書いてあった。外国で作られた日本のゲーム、その勘違いぶりはなかなか微笑ましい。そんな頃、ダヴィンチ社のウェブサイトにルールがアップされたので興味津々に翻訳。メールを送ったらすぐ返事が来て、本日公開となった。
12人まで遊べるという受け口の広さは大きな長所といってよいだろう。同社の『汝は人狼なりや?(Lupus in Tabula)』(?23人、ドイツ版は?18人)や『看板娘(Fische Fluppen Frikadellen)』(?15人)が2003年のドイツ年間ゲーム大賞にノミネートされて、多人数ゲームの道が拓かれた。アミーゴの『お邪魔者(Saboteur)』(?10人)や『プライバシー(Privacy)』(?12人)、日本に入っているのは3個ぐらいではないかと言われている『盗賊の親方(Meisterdiebe)』(?8人)、国産で『クク』(?38人)、このたびメビウス便で入った『ピック・ア・ディリー(Pick A Dilly)』(?7人)など、小・中規模サークルが全体ゲームをするのに困らないぐらいのラインナップができている(『モノポリー』も、8人までできるが)。
ルールは多人数向けに相応しく、1人1枚のカードだけで勝負する。カードは将軍から農夫まで8つの位があり、基本的に上位から行動を起こしていく。行動とは誰かと戦をするか、特殊能力を使うかのいずれか。これによってカードを獲得し、それが勝利点となる。山札から「芸者」が出てきた時点でゲーム終了、勝利点の多い人が勝ち。
カードの構成は将軍が1枚しかないのに対し、位が下がるほどに枚数も増え、農夫に至っては12枚もあるというピラミッド構造。上位の職業は優先的に行動できるので有利だが、農夫の「一揆」を始め、下位の職業には強力な特殊能力がついている。
そして何よりも胃が痛くなりそうなのは交渉と取引。自分が獲得したカードを提示して、戦で援軍を頼んだり、行動を邪魔しないよう頼んだり、戦をけしかけたりと自由度が高い。将来の口約束もでき、しかも履行しなくてもOKとあっては『イントリーゲ(Intrigue)』のような泥仕合が予想される。
『クク』や『操り人形(Ohne Furcht und Adel)』との共通点を見ることもできるが、特殊能力の絡みがあるゲームの必然であろうか、ルールはずっと多め。『バン!』もそうだったが、ゲームをあまりしない人を交えて気軽にというわけにはいかなさそうだ。20?40分となっているが、交渉が入るので絶対そんな時間では終わるまい。
フェドゥッティはまた絶賛(誰でも見れるウェブだからしょうがないね)しているが、実際のところどうなのだろう。舞台が日本だとはルールのどこにも書いていないが、ぜひ日本人に遊んでもらいたいゲームである。
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