2007年1月アーカイブ

ユーロ高に歯止めかかるか

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ドイツをはじめとするヨーロッパのボードゲームを楽しむ愛好者にとって悩みの種は最近のユーロ高。現在1ユーロは157円にまで上昇しており、120円前後だった5年前と比べて30〜40円も高い(Yahoo!ファイナンス)。ボードゲームの価格が約20ユーロだすると、700円も値上がりしていることになる。30ユーロ近い大箱ボードゲームでは1000円以上の値上がり。かつては5000円台だったものが、6000円とか7000円になると、よほど面白くて何度も遊べるという確信がない限り、やすやすとは手が出せないだろう。
これに対してドイツやフランスの財務相が、7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議で円安対策を取り上げる考えを示した(日本経済新聞)。輸出産業への悪影響を懸念してのことだという。
もっとも、日本市場に大きく依存しているようなボードゲームメーカーはほとんどないから輸出面での悪影響は少ないと言えるだろう。しかし日本の愛好者にとっては大問題。このままユーロ高が進行すれば、ボードゲームの買い控えが進んだり、エッセンのボードゲーム祭などに渡航する人が減ったりして、日本のボードゲーム界が冷え込む可能性がある(その分国産ゲームが活躍すればよいわけですが)。
ガンバレ、シュタインブリュック財務相(ドイツ)!

ゴニンカン世界選手権、青森で開催

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青森県津軽地方の伝統遊びである『ゴニンカン』の第13回世界選手権が1月28日五所川原市にて開かれ、800名の参加者が腕を競った。
『ゴニンカン』はトランプカードを使ったトリックテイキングという系統のゲーム。『ナポレオン』のようにチームを組んで取る札の数を競う。連勝するほど得点が上がるが、勝つたびにハードルが高くなっていくのがドキドキさせるところだ。連勝するにはチームワークが何より大切。
2005年に発売された任天堂DSソフト『だれでもアソビ大全』にゴニンカンが収録されたほか、2006年には健部伸明氏が監修した美しいイラストの専用デッキがドイツに紹介(メビウスゲームズ、ゲームストアバネストなどで入手可)。大会参加者は減少傾向だというが、ゴニンカンの認知度は確実に上がりつつある。現在も東京などから大会に参加している愛好者がいるが、将来はさらに世界中からの参加者がこぞってやってくるかもしれない。

「ゴニンカン」800人が腕競う(朝日新聞)
車座で絵札取り合い熱戦(共同通信)
ゴニンカントランプ世界選手権大会(公式ページ)

今週のギークさんにpuppi氏

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ボードゲームのデータベースサイトBoardgamegeekで、今週のギークさんにplay:gameの管理人puppi氏が指名され、世界のゲーム愛好者から質問攻めにあっている。
今週のギークさん(Geek of the Week)とは、ギークにアカウントをもっているユーザーが『笑っていいとも』のテレホンショッキングコーナーの要領でお友達を紹介していくもの。puppi氏にはオーストラリアのS.ローさん(名前は偶然の一致ですか?)からバトンが回ってきた。
スレッドでは、普段のゲーム生活から、日本のボードゲーム事情まで幅広い質問が寄せられている。puppi氏がそれにどう答えているかも見ものだ。
かつて英語のインタビューにも応じ、また昨年はG.コルネットの『グリーンタウン』でイラストも手がけるなど、国際的に活躍しているpuppi氏は、日本のボードゲーム愛好者の顔的存在となっている。
ギークにアカウントをお持ちの方はこの機会にいろいろ聞いてみてはいかが?

インドの算数スクラブル

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SCRABBLEスクラブル・オリジナル(楽天)1月28日から3夜連続で放送されたNHKスペシャル「インドの衝撃」の第1回「わき上がる頭脳パワー」で、小学生の子どもが家庭で算数スクラブルを遊ぶ姿が映った。
算数スクラブルとは、15×15のマスにアルファベットのコマを並べて英単語を作るワードゲーム『スクラブル』のアルファベットを、数字と+−×÷=にしたものである。「4×3=5+7」というようにタイルを並べ、長くつなげるほど得点が高い。
インドでは「Scrabble Math Magic」というタイトルで販売されているが、少し調べたところ日本はもとよりボードゲーム大国のドイツや、スクラブルの発祥の地アメリカでも販売されていないようだ。スクラブルの販売元であるマテル社のページにも載っていない。簡易版をネットでダウンロードして遊ぶことができるが、実際やってみると思いのほか頭を使う。
日本だったら多くの子どもが顔を背けそうなこのゲームを、親が押し付けているわけでもなく、家族団らんしながら遊ぶのが日課だという小学生。まだ掛け算も習っていない1年生の妹もこのゲームで姉にもまれて計算を覚えている。このゲームで算数を学ぼうというのではなく、算数が好きだからこのゲームを遊ぶというところがすごい。
ものがない時代に元手のかからない頭脳で立国をめざし、特に数学に重きを置いてきたインドの精神は脈々と受け継がれている。九九は二桁まで覚えるというインドと、理系離れが進む日本。経済大国の座を譲るのは近い将来かもしれない。インドに負けないように、ボードゲーム好きな子どもを育てよう!

大学でボードゲーム

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デジタルゲームを学ぶ大学は数あれど、ボードゲームやカードゲームなどのアナログゲームを取り上げている大学は極めて少ない。しかし、デジタルゲームにはない対人コミュニケーションやライブ感で、教材として優れた価値があると思う。

1番目は授業内容の理解を深める教材。多摩大学のコンビニゲーム大会では、コンビニエンスストアの経営をシミュレートしたゲームを競うことで経営に対する理解を深めている。ジレンマゲームからゲーム理論を学んだり、推理ゲームから論理学(帰納推論)を学んだりする方向性も考えられる。

2番目は子ども向けの教材開発の一例。文教大学の歴史カードゲームは社会科の教材であるが、将来教員になるであろう学生が積極的に教材開発に関わっており、学校現場でもボードゲームの利用が広がっていくことを期待させる。社会科だけでなく、国語や英語でワードゲームを、算数で推理ゲーム(実際『アルゴ』がそうである)を使うなどという方法もあるだろう。

3番目は学生のスキルを高めるための教材。東京情報大学では、ボードゲームをプレゼンするという授業を行っているのは、コンピュータの分野ではプレゼン能力が非常に重要になるからであろう。この方向性では営業スキルを身につける授業で交渉ゲームを用いる方法なども考えられる(えげつない交渉ばかり覚えられても困るだろうが)。

実際にゲームをやってもらうためにはゼミ規模の少人数クラスであることが前提となり、マス授業では扱いにくい代物だが、もっと大学で盛んに取り上げてほしいものである。(ほかにも大学でこんな使い方をしているよという情報がありましたらお寄せ下さい。)

コンビニゲーム大会(多摩大学)
経営情報学部経営情報学科講師で経営コンサルタントの中川理氏がゼミでビジネスゲームを制作、学内生を対象に大会を開催。
「コンビニエンスストアの経営をシミュレートしたビジネスゲームを通じて、「経営能力、コミュニケーション能力、意思決定能力」を競います。」
2007年1月16日の朝日新聞夕刊「就職力」にて紹介された。

歴史カードゲーム制作(文教大学)
教育学部教育専攻科教授の中村修也氏が社会科の教材として考案。『遊戯王』カードゲームをモデルにし、勤皇側と幕府側に分かれて幕末を戦うというテーマ。学生がイラストを手がけ、コナミに許可を得て1000部製作、越谷市内の小中学校に配布した。暗記中心敬遠されがちな社会科が楽しくなると反響が大きく現在再版を検討中。幕末以外のテーマも含めて、商品化される可能性も。
asahi.com、FM Nack5などで取り上げられた。

ボードゲームのプレゼンテーション(東京情報大学)
環境情報学科講師の大城正典氏が1年生対象のゼミでボードゲームを実際に遊んで、プレゼンテーションするという授業を行っている。主な目的はコミュニケーション能力やプレゼンテーション能力の向上で、戦略を分かりやすく発表することがポイント。
このほかに、授業におそらく関係なく月1回くらいのペースでボードゲームの会を開催しているという。

ニュルンベルク1週間前

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来週の木曜日から、ニュルンベルクおもちゃ見本市が開催されます。

新作情報はこちらにまとめていますが、いつもより情報が上がっていません。アミーゴやシュミット系列(ハンス・イム・グリュック、ドライマギア、シュミット)のように早々と情報を上げるところと、コスモスやクイーンのように当日までのお楽しみにしているところがあるようですね。ところでデイズ・オブ・ワンダーは『バトルロア』で体力を使い果たしたのでしょうか?

発表予定の作品を見るとヒット作のリメイクやシリーズ作品が多いような気がします。『キャントストップ』などのリメイク作品は高騰する中古市場に手をこまねいていた人にとっては朗報でしょうし、『カタン』のシリーズ作品などはファンにとって嬉しいのですが、過去の遺産だけで食いつないでいては未来が明るくないのでは?と心配もしてしまいます。

そんなわけで今ひとつ心躍らない新作ラインナップですが、こういうときは最近遊んで面白いと思ったゲームをもう1回遊ぶのが吉。面白いと思っても2回目あるか分からないという贅沢な時代なのです。昨秋にエッセンで発売された新作は続々と日本に入ってきています。『大聖堂』『イスファハン』『レオナルド・ダヴィンチ』『ヘルマゴール』『アルカディアの建築士』『サラマンカ』……これだけあればむしろ、ニュルンベルクの新作ちょっと待った!なのではないでしょうか。

もう入ってんの?! ニュルンベルク新作リスト(水道橋・メビウスゲームズ)
いただき!
ボーナンザ(缶入り)

ブログ化しました

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Table Games in the Worldをいつもご覧頂きましてありがとうございます。
本日より、トップページをブログにしてみることにしました。
まだ使い始めたばかりなので構築に時間がかかるかもしれませんがよろしくお願いします。
URLは、従来のhttp://www.tgiw.infoのままでも、http://tgiw.infoでもOKです。

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