2008年11月アーカイブ

インストは1人に任せること

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そのグループで初プレイならば、前もって誰が説明するか決めておかないといけない。説明する人を1人だけにしておかないと、カオスになってしまうよ。
ドイツ年間ゲーム大賞:ボードゲーム準備のコツ

ボードゲームを遊ぶとき、私はルール説明の側に回ることが多いが、ときどき説明を受けることもある。そのときに嫌なのが、2,3人が同時に説明してくること。上記のようにカオスになるだけでなく、寄ってたかって説教されているような気分になる。学生時代、某宗教団体の部室で延々と取り囲まれたのを思い出す。

逆に自分がルールを知っているゲームでほかの人がルールを説明しているとき、誤解を招きそうだとか、言葉足らずだと思うこともあるが、明らかに間違いだったり、インストする人がヘルプを求めてきたりするのでもない限り、口を押さえて我慢することにしている。ルール理解の面でも、また心情的な面でも、余計な混乱を避けるためだ。言いたいことがあったら、全部終わってから補足する。

どんなに丁寧な口調でも、ルール説明は「教える」という行為であり、無知を正すという枠組みを免れない。したがって教える側としては、無知に恥を与えるようなことがあってはならない。ルール説明が終わったら、あくまでも対等なプレイヤー同士でゲームが始められるようにしたい。

そういう観点では、言わずもがなのルールや、戦略のヒントなども、聞かれない限り教えないほうがよいかもしれない。聞くほうも、説明する人が自分の人格を尊重していることを認識して、甘えずに聞きたい。説明が一段落する前に質問するのも考え物だ(それはこれから説明しますって)。もちろん、それは経験によって自ずと異なるものではあるが。

ゴールデンギーク賞に『アグリコラ』

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ゴールデンギーク世界最大のボードゲームデータベース、ボードゲームギークのユーザーが選ぶゴールデンギーク賞(Golden Geek)に、『アグリコラ』が選ばれた。世界中のボードゲーム愛好者が集うこのデータベースでの選出は、各国のゲーム賞より価値あるものといえるだろう。

ゴールデンギーク賞はノミネート・投票ともにボードゲームギーク内でユーザーによって行われている。2006年から始まり、一昨年は『ケイラス』、昨年は『将軍』が受賞した。部門別にも受賞作が発表されており、ゲーマーズゲーム部門の受賞作が大賞も受賞するのが3年連続になっている。キッズゲームも、子供が遊ぶより大人が遊んで楽しい子供ゲームという観点で選ばれているようで、あくまで熱心なボードゲーム愛好者の大人の視点に立っているようだ。

【ゴールデンギーク賞2008】
ゲーム・オブ・ジ・イヤー:アグリコラ(Agricola / U.ローゼンベルク)
次点:レース・フォー・ザ・ギャラクシースルー・ザ・エイジ
ゲーマーズゲーム:アグリコラ
2人ゲーム:ハンニバル―ローマ対カルタゴ(Hannibal: Rome vs. Carthage)
カードゲーム:レース・フォー・ザ・ギャラクシー(Race for the Galaxy)
ファミリーゲーム:テーベの東(Thebes)
キッズゲーム:チーズのお城(Chateau Roquefort)
パーティーゲーム:何か言って(Say Anything)
ウォーゲーム:ハンニバル―ローマ対カルタゴ(Hannibal: Rome vs. Carthage)
アートワーク:ジャマイカ(Jamaica)

Boardgamegeek:2008 Golden Geek Winners

[宣伝]『ドイツゲームでしょう!』2008年版

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今月末に浅草で開かれるテーブルゲームフェスティバルで、拙著『ドイツゲームでしょう!』が再販される。昨年発売された第1版は700部がおかげさまで売り切れ、今年の受賞作を追加して2008年版を作ることになったのである。今度は1200部の予定。

2008年版で追加されるのは以下の項目。16ページの増量になる。
1. 2008年ドイツ年間ゲーム大賞:ケルト
2. 2008年ドイツ年間キッズゲーム大賞:誰だったでしょう?
3. 2008年ドイツゲーム賞:アグリコラ
4. 2008年アラカルトカードゲーム賞:レース・フォー・ザ・ギャラクシー
5. 巻末付録1:ゲームデザイナー列伝目次(ランドルフ、サクソン)
6. 巻末付録2:世界のボードゲーム賞
6-1. オーストリアゲーム賞
6-2. 国際ゲーマーズ賞
6-3. オランダゲーム賞
6-4. アスドール・フランス年間ゲーム大賞
6-5. 日本ボードゲーム大賞
7. バイヤーズガイド(メビウス、すごろくや、バネスト、広島、ロール&ロール、アマゾン)

それに誤字脱字の訂正や価格変更が反映される。とはいえ第1版と9割がた同じなので、第1版の購入者が買い直さなくてもよいように、1〜4はPDFで無償ダウンロードできるようにすることになっている。興味のある方、まだお持ちでない方はどうぞ。

(11/27追記)
発行元のグランペールのサイトに紹介ページができました。2008年の受賞作の紹介はこちらからダウンロードできます(PDF)。

グランペール:ドイツゲームでしょう!―四大ゲーム賞受賞作2008年版―
TGW:[宣伝]『ドイツゲームでしょう!』11/25発売

敵はWii

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クリスマスの贈り物,9割の子供がビデオ・ゲームを希望(ITpro Research)

もうすぐクリスマス商戦が始まるが、アメリカの調査によるとプレゼントにビデオゲームのソフトを希望する子供が昨年の8割から9割に上昇したとのこと。親としても子供の希望に応えざるをえない。

ショックだったのがこの箇所。
「また54%の親が,トランプやボード・ゲームより,子供と一緒にビデオ・ゲームを楽しみたいと回答した。」

かつてテレビゲームといえば、子供が独りで遊ぶものだった。大人と子供が一緒に遊べるようになったのは、Wiiの功績であろう。世界で1000万台が売れ、北米で昨年の1.5倍、欧州で1.8倍に増えているという(毎日jp:任天堂:売上高20%増…Wiiなど欧米で好調 9月中間)。近所でも、おじいちゃんが孫とWiiで遊ぶという話を聞く。人生ゲームという選択肢も弱くなりかけている。

賛否両論あるにせよ、近年ボードゲームがもてはやされているのは、テレビゲームへのマイナスイメージを踏み台にしているのは間違いない。典型的なのは、ビデオゲームは暴力表現などが攻撃性を助長するのに対し、ボードゲームはコミュニケーション力を育てるというもの。ドイツでもそういう言論がある(Kölner Stadt Anzeiger:Ein bisschen Spaß muss sein)。

ところが、その(仮想)敵ともいうべきテレビゲームが、Wiiによって様変わりしてしまった。そもそもボードゲームが好きという人はともかく、子供と一緒に遊ぶ時間を作りたいという親は、どんどんWiiに流れていくだろう。そして子ども向けのボードゲームが廃れ、ボードゲーム愛好者の高齢化が世界的に進むだろう。

ボードゲームの普及に携わる者としてそんな心配をしながら、子供も大きくなってきたしそろそろWiiを買ってみようかなと思う私は、ファミコン世代でもあった。

ドイツ教育ゲーム賞2008

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ドイツの教育誌『遊びと学び(spielen und lernen)』と学習塾シュテュディエン・クライスが主催するドイツ教育ゲーム賞(Deutscher Lernspielpreis)が発表され、4部門についてそれぞれのベストゲームが選ばれた。

今年6回目となるドイツ教育ゲーム賞は、シュトゥットガルトで授賞式が行われ、市の文化スポーツ部長から授与された。受賞作の詳細は『遊びと学び』の特別郷に掲載される。

候補作としては、3歳以上部門に『ネズミのメリーゴーランド』、6歳以上部門に『ドゥードルダイス』、9歳以上部門に『カタナ』などが挙げられているが、国内未発売の作品が多い。

【ドイツ教育ゲーム賞2008】
3歳以上部門:私の大消防ゲーム(Mein großes Feuerwehr-Spiel / H.ヴァルフ / ラベンスバーガー)
6歳以上部門:カントリーライフ(Alles Tomate / R.クニツィア / ツォッホ)
9歳以上部門:グラフィティ(Graffiti / J.ゼメ / フッフ)
未発売部門:スティエンの橋(Die Brücke über den Fluss Sü-Tjen / C.クラインアート)

Deutscher Lernspielpreis:Sieger 2008

スペイン年間ゲーム大賞も『アグリコラ』

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スペイン年間ゲーム大賞(Juego de mesa del Año en España)選考委員会は、2008年の大賞とノミネート作品を公式サイトで発表した。今年4回目となる大賞には『アグリコラ』が選ばれ、ドイツゲーム賞、国際ゲーマーズ賞に続く3つ目の栄冠に輝いた。

これまでに『チケットトゥライド』、『ロストシティ』、『大聖堂』と受賞してきたスペイン年間ゲーム大賞。今年はカードゲーム、ダイスゲーム、パーティゲームとさまざまな顔ぶれでノミネートされた6タイトルの頂点に『アグリコラ』を選んだ。ドイツでは昨年に発売された作品だが、各国語版が次々と発売されており、これからも他国での受賞が期待される。

【スペイン年間ゲーム大賞2008】
大賞:アグリコラ(Agricola / U.ローゼンベルク)
ノミネート:バウザック(Bandu / K.ツォッホ)
  〃  :キングスブルク(Kingsburg / A.チャルヴェジオ、L.イエナコ)
  〃  :タイムズアップ(Time's up! / P.サーレット)
  〃  :ニムト(iToma 6! / W.クラマー)
  〃  :ウボンゴ(Ubongo / G.レヒトマン)

Juego de mesa del Año en España:JdA 2008

朝日新聞にボードゲーム記事

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朝日新聞は11月15日の朝刊生活面(33ページ)で、ボードゲームの記事を掲載した。「みんなでわいわい楽しめ、遊び力がつく」として、子供への教育効果が取り上げられている。

登場するのは東京おもちゃ美術館のおもちゃフォーラム、おもちゃフォーラムでボードゲームコーナーを担当するNPOゆうもあ、ギガミックの製品を出品するキャストジャパン。個別のゲームタイトルでは「スティッキー」、「カヤナック」、「すすめコブタくん」、「コリドール・キッズ」、「ピロス」、「バックギャモン」、「投扇興」などが言及されている。

ゆうもあ理事の北村忠宏氏は「相手の顔色を見ながら、時にはうそをつく。家族に失われがちな対話の機会を増やせる」とコメントし、おもちゃ美術館館長の多田千尋氏は「コミュニケーション力もつくから、アナログなゲームをもっとはやらせたい。やり出したら夢中にならないはずがない」とまとめている。

これまでボードゲームがメディアに取り上げられるときは、「懐かしの」という枕詞がつくことが多かったが、今回の記事に懐古調はない。ボードゲームが新たな見方で捉えられることが多くなったようだ。

『メモリス』

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幻冬舎エデュケーションは10月1日、新作記憶ゲーム『メモリス』を発売した。デザイナーはカワサキファクトリーでも知られる川崎晋氏。2〜4人用、1,575円。

『メモリス』はドイツでも子供ゲームの王様である記憶ゲームに独自のアレンジを加えたもの。3×5で並べられたタイルから、指定されたタイルを見つける基本の記憶ゲームに、相手より先にタイルを揃えるゲーム、相手の持っているタイルを推理するゲームも遊べるようになっている。記憶ゲームはもともと子供も大人も対等に遊べるジャンルだが、幅広い年代で楽しめる工夫がなされている。

幻冬舎エデュケーションは「脳育シリーズ」としてほかにパズルのポリックスも発売している。学研の「頭のよくなるシリーズ」と同様、書店でも入手可能。

幻冬舎エデュケーション:メモリス

『クイーンズブレイド ザ・コロシアム』

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メガハウスは9月下旬、新作ボードゲーム『クイーンズブレイド ザ・コロシアム』を発売した。2〜5人、15歳以上、税込3,675円。

『クイーンズブレイド』はホビージャパンの対戦型ゲームブック。自分の好みのキャラクター本を1冊ずつ用意し、お互いに行動リストの中から選択して結果のページをめくる。攻撃をしかけるか、防御したりよけたりするか、駆け引きを楽しめる。小説・フィギュア・トレカなどの関連グッズにこのたび、ボードゲームが加わった。

ボードゲーム版ではライバルたちと協力し、時には足を引っ張り合いながら女王を倒さなければならない。キャラクターが衣服を脱ぐと防御力が下がるかわりにボーナスが入るというエロティックな設定もある。ライトなゲームながらも相手の動きを読んだ駆け引きも。遊ぶ相手を選ぶが、『クイーンズブレイド』のファンでなくとも楽しめそうだ。

MegaHouse:クイーンズブレイド ザ・コロシアム
クイーンズブレイド公式ページ:関連グッズ

プレーヤーかプレイヤーか

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ルールの翻訳で、player/Spielerの訳を私は「プレイヤー」と表記している。「プレーヤー」は「プレエヤー」と読むから、英語の発音に近いのは「プレイヤー」のほうだと思うが、メビウスやバネストなどのルールは「プレーヤー」になっていて、迷うところだ。

Googleのヒット数は「プレイヤー」が1280万、「プレーヤー」が1510万で、差はあるものの圧倒的というほどでもない。「プレーヤー」という言葉で定着しているのは再生機(「CDプレーヤー」)のことではないかと思ったが、「1億円プレーヤー」なども一般的だ。ただし、「ゲームプレイヤー」(8万)ならば「ゲームプレーヤー」(2万)を凌ぐ。

似たような表記の例では「リメーク」(157万)<「リメイク」(514万)、「ブレーク」(217万)<「ブレイク」(870万)と、「イ」のほうが多い。月刊『言語』によると、「−」は比較的旧式、「イ」は新式の表示なのだそうだ。「プレーヤー」が多いのは、比較的昔に日本に入り、定着した外来語だからではないか。

内閣告示では「長音は,原則として長音符号「ー」を用いて書く。」としながらも、「「エー」「オー」と書かず,「エイ」「オウ」と書くような慣用のある場合は,それによる。」「分野によって異なる慣用が定まっている場合には,それぞれの慣用によって差し支えない。」と注記している。例として「エイト」「ペイント」「レイアウト」「スペイン」「ケインズ」が挙げられているが、確かに「エート」「ペーント」「レーアウト」「スペーン」「ケーンズ」という表記はまず見ない。

慣用は変わる。「プレイヤー」、「プレーヤー」、みなさんはどちら派ですか。

ゲーム100選に『ツァール』

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アメリカのボードゲーム専門誌『ゲームズ』は2009年分のお薦めリストを発表した。大賞に選ばれたのは『ツァール』。2人用アブストラクトゲームが大賞に選ばれるのは2003年の『ドゥボン』以来となった。

100選は9つのカテゴリーに分けられ、それぞれのトップも挙げられる。その結果、大賞を含めて毎年10タイトルがベストゲームということになる。今年のリストは以下の通り。

【ゲームズ100選】
ゲーム・オブ・ザイヤー:ツァール(Tzaar / K.ブルム)
ベストアブストラクトゲーム:ディアボロの橋(Ponte del Diavolo / M.エーデル)
ベスト高等戦略ゲーム:キーハーベスト(Key Harvest / R.ブリーズ)
ベストファミリーゲーム:パンデミック(Pandemic / M.リーコック)
ベストファミリーカードゲーム:王宮のささやき(Palastgeflüster / M.リーネック)
ベストファミリー戦略ゲーム:ストーンエイジ(Stone Age / M.トゥメルホファー)
ベストパーティゲーム:ゴーナッツ(Go Nuts! / B.スペンスほか)
ベストパズル:ドリス(Doris / Z.ジブロニック)
ベストワードゲーム:ジャンバラヤ(Jumbulaya / アーチャー夫妻)
べスト歴史シミュレーションゲーム:パシフィックタイフーン(Pacific Typhoon / B.ナイト)

Funagain Games: Games Magazine Awards - 2009 List

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