2009年11月アーカイブ

オランダゲーム賞に『アグリコラ』

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11月14日、オランダゲーム賞(Nederlandse Spellenprijs)が発表され、今年のオランダ一番人気に『アグリコラ』が選ばれた。

今年で9回目となるオランダゲーム賞は、新作の中から9タイトルをノミネート。9月に発表され、過去最高となる1210人の一般愛好者がプレイして投票。ノミネートと全順位の結果は下記のとおり。

『アグリコラ』は投票者の55%から支持され、2位を大きく引き離しての1位となった。昨年のドイツゲーム賞と国際ゲーマーズ賞をはじめ、数々のゲーム賞を受賞しており、さらに新しい栄冠が加えられた。

2位は今年各国で人気を呼んでいる『パンデミック』。世界中で旋風を巻き起こしている『ドミニオン』は4位止まりとなった。

【オランダゲーム賞2009】
1位:アグリコラ(Agricola) 1.878点
2位:パンデミック(Pandemie) 1.238点
3位:ストーンエイジ(Stenen Tijdperk) 1.054点
4位:ドミニオン(Dominion) 1.036位
5位:シティーズ(Cities) 667位
6位:バベルの塔(Het Achtste Wereldwonder) 638点
7位:クラコフ1325年(Krakow 1325 AD) 490点
8位:エイジオブエンパイア3(Age of Empires III) 444点
9位:シカゴエクスプレス(Chicago Express) 347点

Nederlandse Spellenprijs:Agricola wordt gehuldigd op het Spellenspektakel

ノンリプレイの理由

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メビウスゲームズのインタビューで、新しいボードゲームはルールを覚えないといけないのでたいへんじゃないかという質問に対して、能勢さんはこのように答えている(『トイプラス』) 。

それはないんじゃないかと思いますけどね、大人でもそうですけど知ってるゲームをやりたいっていう保守的な考え方がどっかにありますね、それから目新しいものやってみたくてしょうがないっていうところと、やっぱり同じじゃないですかね。

当サイトで行ったアンケート「同じゲームを2回以上プレイしますか?」では、はいという答えた方が6割、1回しか遊ばないゲームが多いと答えた方が2割だった。2回以上プレイするという人にも、2,3回の人から、何十回何百回と繰り返す人までさまざまいるだろうから、皆が「やり込み派」というわけではないだろう。しかし、1回しか遊ばないゲームが多いという人は「ノンリプレイ派」と言える。

私はノンリプレイ派である。どこかで遊ぶことができたゲームはどんなに面白いと思っても買わないようにしているし、所有するゲームも遊んだら積極的に手放すようにしている(収納スペースの問題もあるが)。また傑作といわれるゲームでも、5年に1度ぐらいしか遊ばない。こんなノンリプレイ派はごく少数のようだ。

ノンリプレイ派は「新作(つか、買ったゲーム)をとっかえひっかえ遊んでおもろいか?」などと揶揄され、モノを大切にしていないとか、ゲームの真価を捉えていないとか批判されることもある。しかしこれは趣味や好みの問題であり、繰り返し遊ぶのと比べて正しくないとか良くないというものではない。

そのことを分かってもらうために、繰り返し遊ばない理由を以下に記しておきたい。もちろんこれは、繰り返し遊ぶ楽しみを否定するものではないし、ノンリプレイをオススメしているわけでもない。マイナーな趣味のマイナーなプレイスタイルにも一理あることを分かって頂ければ十分である。

リニア(Linja)

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すれ違いの渋滞

黒猫と同じメーカーということで輸入された2人用ゲーム。シュテフェンシュピーレというメーカーは、作者シュテフェン・ミュールホイザーが自身の作品を発表する個人会社である。作者はグラフィックデザイナーだったそうで、コンポーネントが洗練されていて美しい。

細長い箱を開けると、竹棒と赤黒のコマが入っていて目を引く。竹棒を並べてマスを作り、1コマに1つずつ、赤黒のコマを並べてスタート。

ゲームは『バックギャモン』のように相手のコマとすれ違って進むが、進む数はダイスではなく、コマ数で決まる。まず自分のコマを1マスだけ進め、そのマスにいる赤黒のコマの数を数える。その数だけ、自分のコマをさらに進める。

全部のコマがすれ違ったら終了で、ゴールにたどり着いたコマを5点、その手前のマスを遠い順に4点、3点、2点、1点と数える。この合計が高い方の勝ち。

たくさん進むためには、たくさんコマがいるマスに入ればよいわけだが、1マスにいられるコマは6個までという制限がある。6個目になれば一番多く進めるだけでなく、相手がそのマスに入るのをブロックできる。6個目になれるかどうかが勝敗を分けるだろう。

先の先まで読む完全アブストラクトゲームだが、勝利条件はなくて得点勝負であることから、気楽に遊ぶこともできる。収束性もすこぶるよい。

Linja
S.ミュールホイザー/シュテフェンシュピーレ(2003)
2人用/8歳以上/10分

ファクトリーマネージャー(Funkenschlag - Fabrikmanager)

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工場イノベーション

名作として名高い『電力会社』をテーマにした同じ作者のボードゲーム。舞台は電力会社の一工場(太陽光発電パネルを作っているみたい)で、労働者・エネルギーのコストを抑えて効率のよい生産ができるようにイノベーションを進める。

はじめに労働者で手番順の競りをする。手番が早ければ先に工場機械を選べるが、後なら価格の割引がある。競りで労働者をたくさん使うと買える機械の数が減るので、慎重に競りたい。

手番順が決まっても、すぐに機械を買うのではない。まず市場に機械を並べるところからだ。手番順に、手持ちの労働者の数だけボードから機械を取って市場に置く。ボードには機械が種類別・安い順に並んでおり、種類はどれでもいいが値段は安いものから取らなければならない。全員が市場に機械を並べてから、改めて最初の手番から機械の購入を始める。

1周目で選択、2周目で購入というこのルールが秀逸である。手番が早い人は選り取りみどりで購入できるが、選ぶときは安い機械しかない。手番が後だと高い機械を選べるが、それらは全部前手番の人に買われてしまって残りカスしかないかもしれない。ここに強烈なジレンマと駆け引きが生まれる。さらにカツカツな資金事情が輪をかけて熱い。

さて、購入した機械を自分の工場に設置しよう。生産力を上げるもの、保管量を上げるもの、労働者やエネルギーのコストを下げるものがあり、エネルギーコストを差し引いて収入を得る。労働者コストは、下げれば下げるほど次のラウンドで外回りができる労働者が増え、次のラウンドの機械の購入や設置が楽になるだろう。

なお、労働者が足りなければ1ラウンドだけ有効の季節労働者も雇うことができる。でも給料は滅法高いので注意。

5ラウンドでゲームは終了し、所持金で勝負する。最終ラウンドの収入は2倍(減収はほとんどないので、クイズ番組のように前のラウンドまでの成績が無駄になることはない。僅差の逆転可能性が残されるくらいである)。

生産力と保管量は均等に上げていかなければ収入に結びつかず、片方だけ上げた人は置いていかれる。少しのミスが致命的になるデザインにしたと、作者はルールに書いている(厳し〜)。私は早いうちにコストを下げておいたのが奏功して順調に進んだが、最後に無駄に高い機械を買ったために僅差で2位。ふたを開けてみれば1位から最下位までの所持金の差は20エレクトロ(お金の単位)しかなく、1円も笑えないシビアなゲームとなった。

機械の組み合わせや、コストのバランス取りなどで、できることはまだまだありそう。2Fシュピーレはこのところライト路線だったが、久しぶりにやりこみ甲斐のあるゲームを作ったものだ。

Funkenschlag - Fabrikmanager
F.フリーゼ/2Fシュピーレ(2009)
2〜5人用/12歳以上/60分

黒猫(Schwarzer Kater)

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黒猫潜むチーズ探し

親が言った獲物がどこにあるかを当てる記憶ゲーム。今年の年間子供ゲーム大賞推薦リスト。静岡のおもちゃ屋さん「百町森」で取り扱われている。エッセン国際ゲーム祭で偶然このアイテムを見つけて、輸入代理店にはたらきかけ、販売の運びになったという。

チーズ、ベーコン、チョコレートなどの獲物を5つ並べ、ふたをして隠す。それから2つを場所移動する。ここで親がアイテムを1つ宣言。ほかの人は自分のネズミを「ここだ!」と思うところに出す。正解すればチーズコマをゲット。

獲物の中には黒猫がいて、間違ってここにネズミを置いてしまうとチーズコマを没収されてしまう。黒猫の存在が選択に緊張感を持たせる。

3ラウンド目は早い者勝ち。8人まで遊べるから、親がアイテムを宣言した途端に激しい競争が起こるだろう。

たった2つ動かすだけだから、覚えるのは楽だと思うかもしれないが、大人でも手こずる。移動は親がアイテムを宣言する前。どのアイテムでも対応できるためには、黒猫以外の4つの在処を、移動しても全部覚えておかなくてはならないからだ。

コンポーネントはすべて木製で、それでいてベーコンやチョコレートに見えてくるから不思議なものだ。お腹が空いてきた。

Schwarzer Kater
S.ミュールホイザー/シュテフェンシュピーレ(2008)
2〜9人用/4歳以上/10〜20分

『ドミニオン:海辺 日本語版』発売

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ホビージャパンは、カードゲーム『ドミニオン』の拡張セット「ドミニオン:海辺」(Dominion: Seaside)の日本語版を本日発売した。2〜4人用、8歳以上、約30分、4725円。

本作は4月に発売された『ドミニオン』、7月に発売された『ドミニオン:陰謀』に続くドミニオン日本語版シリーズの第3弾。今回は10月に発売されたドイツ語版・英語版からわずか1ヶ月でのスピード日本語化となった。

前2作が単体でも遊べたのに対し、今回は勝利点・財宝・呪いカードが入らない初めての拡張セット。その分、新たな能力を持つ王国カード26種類のほかに、プレイヤーマット、コイン、トークン類が付属し、さらに幅広い楽しみ方ができるようになっている。

特に「次のターン」をクローズアップ。カードを出したターンと次のターンに効果があるカード、次のターンの準備をするカードなどの通常のターンの枠を超える新能力が追加されているのが特徴だ。

『ドミニオン』の作者でニューヨーク在住のD.ヴァッカリーノはプログラマーだったが、『ドミニオン』のヒットで仕事を辞め、ゲーム制作に専念しているという。世界中のゲーム賞を総なめし、大ヒット中の『ドミニオン』。今後も次々とシリーズ製品が登場しそうだ。

ホビージャパン:ドミニオン:海辺
Spielen geht immer:Interview with Donald X. Vaccarino(英語)

日系Kids+にボードゲーム特集

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日経Kids+の新年号(2009年11月18日発行)に、「ボードゲームで盛り上がろう!」と題した記事が6ページにわたって掲載された。同誌でボードゲームが紹介されるのは2008年4月号の「親子で創造力アップ!手作りゲーム」以来。

記事ではボードゲームを記憶・認識・アクション・戦略・パズル・心理戦・運の7つに分類した上で、それぞれ1ゲームずつボードゲームを紹介している。紹介されているのは、上記の順に『子やぎのかくれんぼ』、『妖精探しゲーム』、『スティッキー』、『ブロックス』、『ドメモ』、『ガイスター』の6タイトル(運ゲームはなし)。それぞれ写真図解で詳しく説明されており、またメビウスゲームズすごろくやのほか、アマゾンや楽天で買えることも明記されている。

諏訪東京理科大学教授の篠原菊紀氏(脳システム論)と、NPO法人「ゆうもあ」理事長の一階良知氏がボードゲームの教育的効果を解説したり、小さい子供用の将棋の遊び方や関連ゲームが紹介されていたりと幅広い。

ほかにも「親子で異文化に触れて、遊んで、学ぼう!」という記事で、フィリピンについて学ぶゲーム『NEW マジカルバナナ』や世界の子供たちの現状を体感するゲーム『Hi5!』、ニュースで新製品『ことわざかるた』が紹介されており、小さいお子さんをのいるボードゲーム愛好者におすすめ。

日経KIds+
メビウスママのひとりごと:日経Kids+

日本橋三越でドイツフェア、23日まで

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東京・日本橋三越の7階催物会場にて、18日から23日までの6日間、ドイツフェアが開かれている。クリスマス飾り、チーズ、ソーセージ、ケーキ、衣料品、装飾品、シュタイフなどと並んで、ボードゲームが並ぶ。

売り場を担当しているのは高円寺のボードゲーム専門店・すごろくや。ハバ社、セレクタ社(ともにドイツ)などのキッズゲームを得意とするショップならではのラインナップを厳選。玩具としての見栄えもよい『ピコベーロ:おせんたく日和』と『オオカミと七匹の子ヤギ』を筆頭に、『スティッキー』、『ねことねずみの大レース』、『カヤナック』、『海賊ブラック』、『消えた宇宙船をさがせ!』などを出展している。クリスマスプレゼントとしても人気を呼びそうだ。

展示されている作品は、在庫があればすごろくやの通販でも購入できる。広島三越でも23日までドイツフェアが行われているが、ボードゲームの出展があるかは不明。

日本橋三越:ドイツフェア〜トイ&ホビー
高円寺すごろくや
メビウスママのひとりごと:ドイツフェア

『ワードバスケット』再販

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長らく絶版となっていたワードゲーム『ワードバスケット』が、東京・水道橋のゲームショップ、メビウスゲームズから発売される。店長のブログで明らかになった。発売日・価格は未定。メビウスゲームズがオリジナルで制作するのは『キュージェット』『お先に失礼しま〜す』に続いて3タイトル目。

『ワードバスケット』は、ひらがなの書かれたカードで遊ぶしりとりゲーム。場札の文字から始まり、手札の文字で終わる言葉を考えて出す。手番はなく、思いついた人から出せるスピード勝負で、早くて札をなくした人の勝ちになる。

5〜7文字しばりや、あ〜ら行指定のワイルドカードなどの特殊カードも入っており、さらに独自ルールで食べられるもの限定などを入れることもでき、ボキャブラリーを試される。2003年に東京で開かれたゲームオリンピックでは正式種目となり、目にも止まらぬ速さの激戦が繰り広げられたこともある。

デザイナーはJAGAの小林俊雄氏で、2002年に永岡書店から一般発売されたが絶版。現在はJAGAのホームページにある画像データをダウンロードして自作しなければ遊べない状態になっていた。今回のメビウス版はカードを投げ込む「バスケット」が入っておらず、箱に投げ込む方式になっている。もちろん、同人版で発売されたときのように、100円ショップのプラスチックどんぶりを使ってもよいだろう。

メビウスおやじ:ワードバスケット
メビウスママのひとりごと:第4回ゲームオリンピック

トリビアル・パスート(Trivial Pursuit)

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トリビアル・パスートこんなに頭を使うとは

80年代にアメリカで大ヒットし、世界中に広がったクイズゲーム。ウィキペディアによると、発売後20年間に世界26カ国で8800万セットが販売されたという。日本語版も1985年ごろ、2つの版で発売された。1つはアメリカ版と同じパッケージ、もう1つは日本風のパッケージ(写真)で、クイズ内容も少々違うようだ。どちらも結構なお値段でそのうち投売りされてしまったという。裏磐梯高原のペンションともにはどちらもあって、両方遊ばせてもらった(クイズ番組が大好きな長女が、問題を読みたがったためである)。

ダイスを振って自分のコマを進め、止まったマスに指示されたジャンル(地理・娯楽・歴史・芸術・科学・趣味から1つ)のクイズを解く。正解ならまたダイスを振って進み、次の問題に挑戦する。コマが落ちているマスで正解すればコマがもらえ、6つ(全ジャンル)集めれば勝ち。

肝心のクイズだが、発売当時の時事問題(よど号ハイジャック事件関連が多かったような)はギリギリフォローできた。だがそれ以上に、全体的に「トリビア」だけあって難易度が高い。クイズなので、知っているか知らないかだけのはずが、知っていたのに忘れてしまったとか、適当に言ったら正解だったということもあって、ずいぶん考えさせられる。頭から煙が出そうなほどヒートアップ。

なかなか当たらないのでゲームが進まないこと進まないこと。結局1時間以上遊んでから、時間を切って一番コマを多く集めた人が勝ちということに変更した。とはいっても、知らないことを知る楽しみのほうが大きく、難問の解答が出るたびにへぇへぇと感心した。

Trivial Pursuit
C.ヘニー、S.アボット作/パーカーブラザーズ(1984)
2〜6人/12歳以上/90分
トリビアル・パスート

ゲームマーケット、来年の開催決定

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ゲームマーケット公式ページは14日、来年の開催決定を日程とともに告知した。今年と同じく5月の最終日曜日(30日)、東京都立産業貿易センターの2フロアで開かれる。

今年10回目を迎えたゲームマーケットだったが、第1回から主宰を続けてきた草場純氏が、「しかし、もともと私と私のゲーム仲間の趣味の延長で始めたような会でしたので、一日の参加者が千人を超えるようになってきた現状では、私がやってきた手法は通用しなくなってきたとの印象を得ています。これ以上続けるならば、スタッフには過重な労力を強い、来場者にも何かとご不便をおかけするのではないかと危惧する次第です。」と規模の拡大を理由に降板を表明。開催が危ぶまれていた。

後を引き継ぐのは、アークライト・グランペールといった企業共同体で、第1回からスタッフを務める山上新介・グランペール代表が中心に準備を進めるという。また、今年から開催された前日のプレ・イベントが、来年も草場純氏の主宰で開かれる予定であることも明らかになった。

ミクシィのゲームマーケットコミュでも同じ告知が行われたが、出展者、来場者から安堵と喜びの声が寄せられている。

国内最大のボードゲーム祭典であるゲームマーケットが、新しい歴史の一歩を踏み出す。今から予定を空けておこう。

ゲームマーケット公式ページ:次回の開催について

ドイツ語ルールと英語ルール

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ヨーロッパでは、ボードゲームの国際展開をにらみ、多言語ルールを付けることが多くなった。かつてはドイツ語オンリーばかりだったドイツメーカーも、大きなアメリカ市場を見据えて英語ルールをつけたり、パッケージの英語版まで作ったりしている。

ドイツメーカーが作る英語ルールは癖があって読みにくい上に、ドイツ語の原文と異なることが書いてある。そういうときはドイツ語ルールの記述を優先するようにしている。ドイツ語がオリジナルで、英訳するときに誤訳があったと考えるのが自然だからだ。

ところが、フランスやイタリアやオランダのメーカーとなると、ドイツ語ルールも英語ルールもオリジナルではないだろう。自国語が読めれば一番いいだろうが、それが無理ならば両方を読んで誤差を探ることになる。

そうして両方を読んでみると、ルールとして信用できるのはやはりドイツ語ルールだ。おそらくこれは、英語ルールがノンネイティブによって作られているのに対し、ドイツ語ルールはドイツ語のネイティブに依頼して作ってもらっているからだと考えられる。

ノンネイティブの英語は、外国人に理解できないことが多い。フランス英語、イタリア英語、オランダ英語は少しずつ異なり、日本英語「ジャングリッシュ」を話す日本人には理解しにくい。それぞれの国の言葉遣いや文法に影響されていているからだろう。

もうひとつ、ドイツ語ルールに軍配が上がるのは、ボードゲームのことをよく知っている人が翻訳しているように感じられるからだ。ドイツ人にルールのドイツ語訳を頼むとき、コアなボードゲーム愛好者に当たる可能性は高いだろう。原文に不備があれば作者に確認したうえで重複も漏れもないように仕立て上げるには、普段から数多くのボードゲームを遊んでいなければならない。

ルールの書き方には世界共通のスタンダードがあり、そのスタンダードを作ってきたのはドイツである。各社が作る日本語ルールで最も定評があるのはメビウスゲームズのルールだが、訳者の手腕だけでなく、メビウスゲームズが主にドイツのメーカーを取引先としており、ドイツのメーカーはもともとしっかりしたルールを作っているという背景もあるだろう。

というわけで、オリジナルが英語版でない限り、一昔前の医学がそうであったように、ドイツ語を参照するのはルールを正確に理解する上で必要なことである。

日テレ「スペシャルギフト」にカードゲーム

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週替わりのゲストが世の中に自分らしいギフトを贈る番組「スペシャルギフト」(日本テレビ毎週木曜日深夜)に、『ごきぶりポーカー』などのカードゲームが登場した。

今秋のゲストはおぎやはぎの矢作兼氏。東京・水道橋の専門店メビウスゲームズを訪れ、カードゲームを3点購入。西麻布のダイニングバーに移動し、有吉弘行氏、西川史子氏、山里亮太氏と3ゲームを遊んだ。ラインナップは『ごきぶりポーカー』『はげたかのえじき』『ニムト』で、『ニムト』は山里亮太氏の一押しだという。

それからオリジナルのイラストで『ごきぶりポーカー』を制作。おぎやはぎ、アンタッチャブル、ドランクドラゴン、北陽の4コンビを妖怪にデフォルメしてギフト『妖怪ポーカー』を作った(これ、ほしい!)。

ウィキペディアによると、おぎやはぎの小木博明氏もボードゲームが好きで、『スコットランドヤード』を小学校6年のときから遊んでいたという。お笑い界にボードゲームが広がっている模様だ。

番組スチールは下記のリンクで見ることができる。

スペシャルギフト:矢作兼さん カードゲーム
メビウスママのひとりごと:おやじのTV出演

ポリスアラーム(Polizai-Alarm!)

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追い詰められる泥棒の焦り

警察はできるだけ早く泥棒を見つけ、泥棒は捕まる前にできるだけたくさん金庫を破るスピード勝負のエキサイティングなゲーム。今年のドイツ年間キッズゲーム大賞推薦リスト。サイレンを鳴らす電子部品が入っているせいか、一般流通が遅れ、最近ようやく手に入るようになった。待ちきれずエッセン国際ゲーム祭でプレイ。

何人で遊んでもゲームは1人対1人。残りの人はニヤニヤして見ているだけ。まず泥棒が街にチップを並べる。ほとんどはハズレだが、中に泥棒チップが入っている。用意ができたらスタート。

警察のプレイヤーは、パトカーを動かして泥棒チップを探す。ボードをはさんで磁石の上にパトカーがあり、ボードを動かしてパトカーを進める寸法だ。チップのあるところに着いたらサイレンを鳴らしてチップをめくる。ハズレだったら次のチップへまた移動。

泥棒のプレイヤーは、ダイスを振って金庫を破る。金庫カードに指定された3つの数字を出せたらカードをゲットして次の金庫へ。警察がサイレンを鳴らしたら一時中断する。

警察の追跡状況を見て、次の金庫に行く前にやめれば、それまで破った金庫の財宝が手に入る。欲張っていつまでも金庫破りをしていると、警察が泥棒チップをめくったときに、それまで獲得した金庫カードも全て没収されてしまう。ダイスを振りながら、どこに泥棒チップを隠したか、そしてパトカーがどこまで追跡してきたかをよく見ておかなければならない。これがなかなか忙しい。

大人気ない追跡で神尾さんの泥棒を捕まえ1位。ちょっと慌てるとパトカーが道を越えて乗り上げてしまうのは、壁を高くするなどして防止できなかったものか。泥棒でも警察でもない人は、慌ててているプレイヤーを観察するのもいいが、2人でも十分遊べる。

Polizei-Alarm!
K.ハファーカンプ/ハバ社(2009年)
2〜4人用/6歳以上/25分

『ドイツ病に学べ』

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戦後、日本が求め続けてきたお金と、ドイツが求め続けてきた余暇。どちらが豊かな生活かといえば、ドイツに軍配が上がるに違いない。仕事が終わってから平日の夕方にボードゲームが遊ぶなどというのは、日本ではまず考えられないことだ。

企業に最低限20日の有給休暇を義務付ける「連邦休暇法」(しかも大半の会社では30日、土日を合わせて6週間を完全に消化するのが当たり前だという。この結果年間労働時間は1600時間、日本の8割である。)、葬儀費用や分娩費用、さらに「クーア」(病気や怪我の後に医師の診断書があれば最高6週間、山や湖のホテルで転地療養ができる)までカバーする公的健康保険、美術館と見まがうような豪華な老人ホームに入れる介護保険、1日10時間以上の労働や日曜出勤が明るみになると経営者が刑事訴追される労働法、6ヶ月の試用期間が終わると組合の許可なしには解雇できない「従業員を解雇から守る法律」、取締役に労働者代表を入れなければいけない共同決定方式、平日は午後6時半、土曜日は午後2時に店を閉めなければならなかった「閉店法」、定価の3%を超える値下げや、顧客層によって価格を変えることを禁じる「値下げ禁止法」、バーゲンセールができない「不正競争防止法」などで国民や産業は手厚く保護されてきた。

しかしその弊害が今出始めている。

音楽とボードゲーム

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「プレイヤー」といえば、ボードゲームやスポーツをする人のほかに、演奏家や役者という意味がある。そこで学生時代にはまっていたクラシック音楽の演奏とボードゲームのプレイを比較した。

まず作曲家とデザイナー。音楽には有名無名の作曲家がおり、好みも分かれる。より多くの人に好まれる作曲家が結局後世に残っていくわけだが、中には死後急速に忘れ去られたり、逆に死後急激に評価が上がったりすることだってある。ボードゲームにデザイナー名が明記されるようになってから約30年、有名無名の差や、人気の浮き沈みも見られるようになってきた。もしかしたら今は全く評価されないボードゲームが、数十年後にヒットしているかもしれない。

楽曲は古典から現代に向かって進化しているかと言えば、そうとも言い切れない。現代音楽がワケのわからないものの代名詞だったりする。音楽史を見れば古典回帰の時代もあった。そういう点からも、古いボードゲームが後世に評価される可能性はありえる。何であれ現代というものは歴史にまとめにくいものであり、5年、10年のスパンでは簡単に判断できない。

古いものに新しい価値を見出すのは誰だったかといえば、演奏者であり、聴衆であり、音楽評論家である。プレイヤーが達人で観衆がつくようなボードゲーム(囲碁や将棋など)は多くないが、ちょっと心得があれば誰でもプレイヤーになることができるから、あちこちで評価を広めれば、個別の作品の価値は自然に見出される。

でも演奏するのが難しいからといって、楽曲が悪いと決め付けるのはおかしい。確かに作曲家が奇を衒いすぎて、誰もついて来れないということはある。しかし作曲家の意図を理解し、行間を読み、自分なりの創造性を加えれば、聴くに値しないような作品はほとんどない。ボードゲームも、プレイヤーの腕前によって面白さは全く変わる。ここでいう「腕前」とは思考力のことだけではなく、コミュニケーション力、表情、参加者全員の調和も含めた総合的なものである。ただ勝てばよいというものでもない。

名演奏家がいるのと同様に、このような総合的な腕前をもったボードゲームの名プレイヤーも存在する。紳士的な態度、ルールの正確な理解と適切な運用、皆を唸らせるクレバーな一手、当意即妙な会話、負けてもウケを取れる余裕……そんなプレイヤーと遊べば、面白さは何倍にも跳ね上がる。童謡をプロが演奏すれば感動的な演奏ができるのと同様、子供ゲームも、名プレイヤーが遊べば子供がいなくても楽しいセッションになる。

もっとも、そういう人がいるからといって自分も受身になってはいけない。ゲームメイクは、プレイヤー全員のアンサンブルである。演奏がきまったときの喜びが最高なのと同様、ボードゲームも、心をひとつに合わせて、最初から最後までエキサイティングに楽しめたら最高である。

音楽演奏には一流志向と娯楽志向があるが、必ずしも相反するものではなく、重なるところも多い。演奏技術が上がってレパートリーが増えたり、皆とより合わせられるようになったりするのは楽しいものだ。ボードゲームも、勝敗ばかりに気をとられず、しかし勝敗を捨てるわけではなく、適度に勝敗をめざしながらいろいろなゲームを皆と一緒に楽しむのがよい。

お気に入りのボードゲームを、仲間と心を合わせて遊ぶ。そういう営みのひとつひとつが、歴史を作っていくのだろう。

ラムセスのピラミッド(Ramses Pyramid)

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ミイラが降ってくる!

レゴブロックが今年、一挙に10タイトルものボードゲームを発売した。エッセン国際ゲーム祭でも巨大ブースが登場し、おもちゃ屋でも大きなスペースを作って販売中。そのうち2タイトル、『ミノタウロス(Minotaurus)』とこの作品に、作者としてR.クニツィアがクレジットされており、ゲームとしてのバラエティを持たせている。ボードゲーム界の注目度も高く、『ラムセスのピラミッド』は、今年のニュルンベルク国際玩具見本市でトイ・イノベーション賞を受賞、オーストリアゲーム大賞にも輝いた。

次々と襲い掛かるミイラをかわしてピラミッドの頂点に上り詰めるこのゲーム。オーソドックスながらクニツィアらしいジレンマも仕掛けられている。

ダイスを振って、自分の探検家コマを進める。ピラミッドの周囲を一周してからいざピラミッドへ。ピラミッドの各段には色のついた水晶コマがついており、その色の水晶を出さないと進めない。ピラミッドを一周するうちに水晶を集めるのだが、持っていれば
無条件で通れる水晶と、ふたを開けて合っていれば通れる水晶の2種類があり、後者は場所が変わるのでどこに何色があるかよく覚えておかなければならない。

ダイスでミイラの目が出たら、ピラミッドの頂上からミイラが降りてくる。これに当たればスタートからやり直し。ミイラは数対あり、当然のことながらライバルのところに落とす。ミイラのいない斜面へサイドチェンジするなどして、水晶を当てて一気に進みたい。

ダイスはほかにピラミッド回転の目がある。レゴブロックで作られたピラミッドには板がついていて、スムーズに各段を取り外すことができる。ミイラを除けたと思ったら、ピラミッドが回転してまたミイラが目の前に!

家族で組み立てて、家族でプレイ。息子が水晶をしっかり集めて、ミイラが来そうな斜面は避けて、一気に上ってゴール。子供がいるのでスピーディに終わったが、大人ならもっと足を引っ張り合うだろう。ピラミッドを開けると、中にちゃんとサソリの宝が入っている。

Ramses Pyramid
R.クニツィア/レゴ(2009年)
2〜4人用/8歳以上/20〜40分

アラカルト(新版)(a la carte)

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豪華になって再登場

レアゲーとしてネットオークションで高値がついていた料理アクションゲームが今年、装いも新たに再販された。旧版の写真とゲーム内容はこちら。初版は1989年である。

鍋にレシピを入れて料理する。ダイスでコンロの火力を上げ、必要なスパイスを入れて、条件を満たせば完成。火力が上がりすぎたり、スパイスが入りすぎたりすると失敗となる。ポイントはスパイスコマで、瓶から全く出てこないこともあれば、どっと出てしまうこともあり、どちらでも笑える。スパイスの中に入っている塩は料理の役に立たないお邪魔キャラ。全員のコンロの火力を上げてしまうダイス目や、絶望的な鍋を他人と交換できるコーヒーブレイクなど、芸が細かい。

新版ではレンジの火力調整がつまみ式になり、スパイスビンやコマがリアルになるなど、コンポーネントが豪華になった。箱を開けた時点で注目が集まるほど。完成したレシピをめくると、ちゃんと料理のイラストが入っている。スパゲッティ・アラビアータは血だらけのスパゲッティに斧が添えられているなど、ここでもウケを取れる(グロいので食欲は減退しそうだが)。

ルールにも変更が加えられた。ひとつはパンケーキ。新しいレシピを取る代わりに、パンケーキをフライパンにのせることができる。次の手番から、まずダイスを振って温度を上げ、2アクションでひっくり返す。失敗したらまた次の手番。こうして焦げる前にひっくり返せれば完成である。緊張するとなかなかひっくり返せない。

それからコーヒーブレイクは火力ダイスの指示でタイルを引くようになり、鍋交換のほか、追加アクションやほかの人にスパイスを入れるなどのイベントが発生するようになった。これで料理の手を止めないで、お互いの料理を邪魔できる。

Psy+さんがどんどん料理を失敗させるのでゲームが早く進む。私は余計なスパイスを入れずに完成させるともらえる星2つまで集めた(3つ集めると無条件で勝利)が、もう1つが上手くできない。新版のレシピは難易度で色分けされており、極力全種類を作らなければならないため、簡単なレシピを作り続けるということができなくなっているのだ。結局タカハシさんが得点の高い料理を成功させて1位。

ボードゲームをあまり遊ばない人にも、出しただけで注目され、さらに遊んでウケを取れる稀有なゲームが、広く遊べるようになったのがたいへん嬉しい。

à la carte
K.-H.シュミール/ハイデルベルガー出版(2009年)
3〜4人用/10歳以上/30分
アラカルト新版

ボードゲームギークゲーム(The BoardGameGeek Game)

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間違って2つ買っちゃった!

実在のメーカーとなって自社製品を買ってもらうと共に、他社製品をコレクションするという、ボードゲーム好きにはたまらないゲーム。ネタゲームかと思ったら、作者はR&Dゲームズのブリーズで、ダイスを使うのにすごく考えさせるゲームになっている。

まず自社製品をお店に並べるところから。各社小箱(1)から大箱(6)まで6種類あり、裏にして対応するお店に置く。お店では、置いたマスによって値段が異なり、自分で価格設定できるようになっている。

置くゲームの数は自由。出し惜しみして後のラウンドになって品薄のとき大量にさばくこともできる。全員がパスをしたら、いよいよギークたちがお店にやってくる。

各自3つのダイスを振って、出た目のお店に置く。順番にお金を払ってダイスを振りなおしたり、隣のお店に移動したりできる。品薄のお店に殺到しても何も買えないし、コレクションの事情もあるから、別のお店に移ったほうがよいこともある。もっとも、スタートプレイヤーからの回り順や、ほかのプレイヤーの動向を見て買える商品を読まなけれならない。再び全員がパスしたら、お店の商品をオープンして、ギークがゲームを選ぶ。ブラフのブランクタイルがなくなってがっかりすることも。

スタートプレイヤーから1個ずつ、ダイスを商品の上に置く。そして各メーカーは、売れた価格で収入を入れる。ダイスを置いた商品をゲットし、売れ残った商品の価格を1つ下げてラウンド終了。

これを6ラウンド繰り返し、最後にコレクションを公開する。自社製品や、重複して買ったゲームは得点にならない(ゲーマーにはよくあること)。箱のサイズが同じものを揃えると価値が上がる。これまでゲームを売った利益と、コレクションの価値を足して多い人が勝ち。

私はクイーンゲームズで、最初から大箱の『将軍』を投入する。幸いくさのまさんに2個お買い上げ頂いたこともあって大儲け。これは売れすぎだと不買運動が始まる。「クイーンは箱が大きいんだよ!」なんてクレームも。ハンス・イム・グリュックのdjさんが『サンクトペテルブルグ』を早々に投売りして絶版状態に。「サンペテほしい〜」絶版となると欲しくなるものである。結局そのサンペテを1個だけ取っていたくさのまさんが、コレクションをほぼコンプリートして1位。私は不買運動のあおりでどんどん後退し最下位に沈んだ。

ダイスの配置に先読みと駆け引きがあってゲームとしても面白いが、出てくるメーカーもゲームも実在のものだから会話も楽しい。ボードにはさらに、いろんなゲームの箱やイラストがびっしり描かれていて、「これは何のゲーム?」なんて喋っているだけでも至福のひとときだった。

The BoardGameGeek Game
R.ブリーズ/R&Dゲームズ
3〜6人用/8歳以上/60分

エッセン国際ゲーム祭'09レポートリンク集

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2009年10月22日から4日間にわたってドイツで開かれたエッセン国際ゲーム祭のレポートをまとめています。新たにアップされたものを順次追加しています。ここに掲載されていないレポートをご存知の方はご連絡ください。

ドイツ『エッセンの日本人宿』おせっかい女将のひとり言
ペンギン... すべってドボン
イデっち&イシカワっち編
高円寺0分 すごろくや in Essen
アメリカの数学者 ケガワ
エッセン SPIEL 09’ その1
SPIEL 09’ 日本ブース
エッセン SPIEL 09’ その2
SPIEL 09’ みんなが帰る日

play:game
エッセン シュピール 2009

オフィス新大陸
スタッフルームから

ふうかのボードゲーム日記
エッセンまとめ日記:出発
エッセンまとめ日記:1日目
エッセンまとめ日記:いよいよSpiel '09へ
エッセンまとめ日記:Spiel '09 1日目
エッセンまとめ日記:Spiel '09 2日目そして帰国
Essen Spiel '09 雑感

メビウスママのひとりごと
2009 Essen Spiel (出発準備その1)
2009 Essen Spiel (出発準備その2)
2009 Essen Spiel (出発)
2009 Essen Spiel (より道 ベルギー Brugge)
2009 Essen Spiel (レポートその1)
2009 Essen Spiel (レポートその2)
2009 Essen Spiel (レポートその3)
2009 Essen Spiel (レポートその4)
2009 Essen Spiel (レポートその5)
2009 Essen Spiel (レポートその6)
2009 Essen Spiel (レポート最終)

将棋の輪(北尾まどかさん)
SPIER'09、今日から開幕。
どうぶつしょうぎ、世界進出
2日目
with CACOMO
エッセン写真館1
エッセン写真館2
エッセン写真館3
エッセン写真館4

神尾屋本舗
ドイツ旅行記2
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目

Table Games in the World
エッセン0日目
エッセン1日目
エッセン2日目
エッセン3日目
エッセン4日目

遠方からゲーム会へ

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文化の日はボードゲーム!ということで一昨日、自宅ゲーム会を開いたところ、県内はもとより、秋田、新潟、仙台、郡山から11名のご参加を頂いた。いつものゲーム部屋、布団を片付けた寝室、椅子を片付けた書庫の3部屋に分かれ3卓で遊ぶ。午後1時から7時まで遊び、宅配ピザを食べて1時間ほど談笑して解散。初対面も多かったが、そんなことを感じさせないのがボードゲームのいいところだ。

家まで秋田からは250kmで4時間、新潟からは130kmで2時間半、郡山からは120kmで2時間半、仙台からは100kmで2時間かかる。全員の往復移動距離を合わせると2780km、1人あたり252kmである(乗り合わせがあったので走行距離の合計は1760km)。朋あり遠方より来たる、また楽しからずや。 こうして遠路はるばる遊びに来てくださる仲間にひたすら感謝。

こうして地図を作ってみると、我が家は南東北のヘソのようになっていて、主要都市からいらっしゃる方々の集合場所として便利なのではないだろうか(どこからでも遠いとも言えるけれども)。

これだけ遠方からいらして頂けるということの裏を返せば、東北のボードゲーム人口がとても少ないということでもある。サークルを開いても、ずっと2人とか、1人で本を読んでいるという話も伺った。少ない仲間なので大事にしたい。

そしてこの日記をお読みの山形県民の方、興味があったら御一報下さい。これだけ遠くからいらっしゃっている中、地元の置賜地方からゼロというのは寂しいです!

いつもは遊ぶタイトルによって卓分けするが、今回はエッセンの新作が目玉だったのでくじ引きにした。『ヴァスコ・ダ・ガマ』、『ボードゲームギークゲーム』、『羊のショーン』、『アラカルト新版』を遊ぶ。レポートは下記のサイトか、順次当サイトにて。

秋田ボードゲーム倶楽部:山形ゲーム会
新潟ボードゲーム倶楽部:O氏自宅ゲーム会
くさのまのボードゲーム&その他日記:「一期一会ゲーム会(09−11−3)」

小さな魔法使い(Kleine Magier!)

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回ると忘れる魔法

回転する円盤の中でお目当ての動物を探すゲーム。今年のエッセン国際ゲーム祭でハバ社がもっとも力を入れて展示していた作品で、子供が実際遊べる巨大版もあった。

ダイスを振って魔法使いコマを進め、止まったマスの動物を探す。見つかれば星チップをゲット。魔法使いがゴールに着くまでに、たくさん星チップを集めた人の勝ち。

動物は、中央に3つある円盤の上に魔法使いの帽子(何と布製!)で隠れている。ここだなと思うところに魔法使いの杖を持って「チチンプイプイ!(ルール上、言わなければならない)」 杖は磁石が入っていて、帽子(金属が入っている)がくっついて持ち上がる。ネコだと思ったらカラスかよ!

ダイス目で回転が出ると、円盤を回転させなければならない。3つの円盤は歯車のようになっていて、1つを回転させると全部一緒に回る。これで一度覚えたつもりでもすぐ分からなくなってしまうという仕掛けだ。「フクロウは前にここにあったな……円盤が1つ回ったから、この円盤は反対向きに回ったはずで……じゃあここ!」

子供ゲームは記憶ゲームにせよ、アクションゲームにせよ、集中力が問われるものが多い。デタラメに開けてみたい欲求を抑えて一生懸命考えてみたが、外国旅行の疲れのせいか、やたらカエルばかり出る。karokuさんが好調で1位。

Kleine Magier!
C.バスラー/ハバ(2009年)
2〜4人用/4歳以上/15分

ヴァスコ・ダ・ガマ(Vasco da Gama)

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先を越された!

インドをめざして船を出し航路を開拓するボードゲーム。今年のエッセン国際ゲーム祭で行われたフェアプレイの人気投票で1位を獲得した(「エッセンの人気投票は『ヴァスコ・ダ・ガマ』」)。ドイツのメーカーでないためか、票数は少なかったが評価ポイントは2位を0.5ポイントも引き離している。

『ケイラス』以来ボードゲームのトレンドとなっている「ワーカープレイスメント」システムがこのゲームでも用いられている。さまざまなアクションを選ぶときに自分のコマを置き、コマが置かれたらそのアクションはもう選べなくなるというのが「ワーカープレイスメント」である。先に取った者勝ちの中で、自他の優先順位を照らし合わせてアクションを選ぶのが面白い。

このゲームでは、資金や特殊能力を取り、航海プロジェクトを買い、船員を雇用し、船を出航させるという4種類のアクションがあるが、いずれも先に取った者勝ちである。それぞれ定数を満たしたら、もうそのアクションは選べない。ここまではワーカープレイスメントの基本。だがその先がある。

コマを置くときに、同時に1〜20番の番号マーカーを選び、一緒に置く。そして全員がコマを置き終わってから、番号マーカーの順番にアクションを実行していくのである。資金もプロジェクトも船員も出航先も限りがあるから、できるだけ若い番号を取りたい。ところが若い番号はお金がかかるというジレンマ。

また、ほかの人より先か後かというだけでなく、自分の中での順番もよく考えなくてはならない。船を完成させる前に出航アクションが回ってきては、出航させる船がないし、資金を取る前に購入アクションが来たら何も買えない。アクションの順番をプログラムする「プロット」の楽しみもある。もちろん、先を越されてプロットした通りに運ばないことも少なくない。

こうしたシステムの中で、遠くまでいける大きい船を手間をかけて造るか、小さい船をたくさん出すかという選択、資金繰りの工面、特殊能力の活用など、さらに考えるところはたくさんある。それでいて、5ラウンドしかないからゲームは90分程度と(「ワーカープレイスメント」にしては)短め。

第1ラウンドで真っ先に買った安い船を出すのが遅れ、それからもお金が惜しくて若い番号を選ばなかったツケで高い船に手が出せない状態が続いた。小さい船を安い航路にどんどん出していたが、安い航路は航路が埋まりやすく、小さい船は次の航路に行きにくいため除去されてしまう。最終ラウンドは特殊能力頼みだったが振るわず最下位。1位は、潤沢な船員で大きい船を出し、さらに特殊能力で勝利点をかさ上げした野田さん。nagaさんが潤沢な資金で追い上げたが及ばなかった。

特殊能力は4つあるが、いずれも派手ではなく、堅実で計画的なプレイが要求される。イタリアのゲームらしくない感じだが、ワーカープレイスメントとプロットが見事にマッチして完成度の高いゲームになっていた。

Vasco da Gama
P.モリ作/ホワッツユアゲーム(2009年)
2〜4人用/12歳以上/90分

ブタ騒動(Schweine Bammel)

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雄ブタ凶悪!

数字に合うカードを出して手札をいち早くなくすゲーム。ウノ系だが、ウノにはないひねりがある。

カードは1〜10があり、色は分かれていない。前の人と同じ数字を出すか、2枚のカードの数字を足すか引くかして前の人と同じ数字になるように出す。手札は少ないほうがいいから、2枚出せるよう、足し算引き算をやってみよう。どうしても出せなければ山札から1枚引く。

カードの中にはスペシャルカードが何種類かある。次の人は同じ数字のカードしか出せなくなる「農夫」、手札の枚数が場札と同じ人に代わりに出してもらう「堆肥」、そして次の人に場札と同じ数だけ引かせる「雄ブタ」である。

「堆肥」は場札が7なら、みんなの手札の枚数を確認して7枚持っている人に出してもらえる(代わりに出す人は何を出してもよい)。この効果も面白いが、「雄ブタ」のほうがはるかに度肝を抜かれた。10が出ているとき、「雄ブタ」を出されると、何と10枚引かなければならないのである。序盤なら復帰可能だが、終盤となるともう脱落同然。これを回避するには「雄ブタ」をもう1枚出すしかないが、それほど多くないから難しいだろう。

序盤にいきなりShokoさんがリーチするも、2枚以下になったら「ブヒ!」と言わなければいけないルールを忘れていてドロー。さらに「雄ブタ」まで押し付けられた。私は「堆肥」を取ったりやったりしているうちに手札が減ってきて、最後の1枚を運よく出せて1位。

手札が減ると、場札に出しにくくなる上に「雄ブタ」を押し付けられる危険も高まるので、ゲームが思いのほか長引いたが、「今度は上がれるかな?」とドキドキしながら手番を迎えられるのがいい。

Schweine Bammel
I.コーン作/ドライマギア(2009年)
2〜6人用/6歳以上/20〜30分
テンデイズゲームズで取り扱い中

不況でボードゲームが人気

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ドイツのボードゲームメーカーが共同で組織している団体「ボードゲーム専門委員会(Fachgruppe Spiel)」は、エッセン国際ゲーム祭の記者会見で、ドイツにおけるボードゲームの人気をアピールした。

ボードゲーム専門委員会によると、ドイツのマーケット調査会社TNSインフラテスト(ミュンヘン)が行った調査において、「最も頻繁に家族で一緒に遊ぶものは何ですか?」という質問に、34.7%がボードゲームと答えた。

また、「ボードゲームをどれくらいの時間遊んでいますか?」という質問では、40%弱が週平均で1〜2時間、20%が3〜4時間と答えた。一番遊んでいる年齢層は5〜14歳の子供で、遊ぶ相手は親(43.8%)、友達(21.9%)、きょうだい(19%)。

調査年については明らかでないが、ALLBUSが1998年に行った調査(「ドイツ人も普通ボードゲームを遊ばない」)よりも新しいものだと考えられる。

ボードゲーム専門員会のM.ホプフ氏は、この結果について「経済危機によって一緒に過ごす時間が増え、ボードゲームを手に取るようになっている」と分析している。実際、ドイツのボードゲーム市場は、ほかの産業が衰退傾向にある中、5億ユーロ(700億円)規模で安定しており、特に子供ゲームの売り上げは前年比1割増だったという。

ただし、売れ筋は大箱ボードゲームから、安価でコンパクトなカードゲームやタイルゲームに推移しているようだ。

Medienmagazin pro:Die wollen alle nur spielen!

ミイラの宝(Schatz der Mumie)

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振りなおすジレンマ

ダイスを振って宝を集めるゲーム。タイルは1〜4マスのものがあって、タイルの目をダイスで出せればゲットできる。振りなおしは2回までで、好きな分だけでOK。手に入れたタイルは自分のボードに並べて、先に全部埋めた人の勝ち。

それだけのゲームなので、子供でも十分理解できるが、遊んでみると思わぬジレンマに悶絶した。誰でも4マスのタイルを取りたい。でも4マスのタイルを取るには、対応する目を4つ出さなければならない。1つでも出なかったら何ももらえずじまいだ。一方、1〜3マスのタイルは取りやすいが、ボードがなかなか埋まらない。

最初は4マスのタイルを狙ってもよい。でも1投目で全く違う目だったときに、ほかのタイルに切り替えるか、それとも一か八か4マスタイルを狙い続けるか。

さらに、4マスのタイルを狙いつつ、外れても1マスのタイルは取れるようにしておくというような保険をかけることができたり、ボードの空きマスが少なくなる終盤は取れるタイルの種類が少なくて上がりにくくなったりと、小粋な仕掛けが用意されていてニヤリ。ダイス運はもちろんあるが、ちょっとした選択の巧拙が積み重なっていく感じだ。

karokuさんが着実に、ときに大胆に集めて1位。ビハインドして一発狙いになったふうかさんは1枚タイルすらもらえない状況が続いていておかしかった。神尾さんと私はヘンに確率計算したり、相手を見てタイルを選んだりしてみたが、あと一歩。神尾さんはたいそう気に入ったらしくご購入〜。小箱なのでお得感がある。

Schatz der Mumie
M.トイブナー作/ハバ(2009年)
2〜4人用/5歳以上/10分

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