「巣ごもり家族」のボードゲーム
Posted at 09/12/18 PermaLink» Comment(0)» Trackback(0)»
長引く不況で、ボードゲームが脚光を浴びているという。『人生ゲーム』や『モノポリー』の売れ行きが好調であるほか、ドイツやオーストリアでも子どもゲームの売り上げ増が報告されている。国内外の記事の分析をまとめると、不況でボードゲームが売れる原因として以下のものがあるようだ。
1.在宅時間の増加
2.みんなで過ごす
3.娯楽費の節約
4.現実逃避
5.伝統的なものへの回帰
1.失業や休業で仕事がないと、在宅時間が増える。私の周囲でも、昨年の今頃の話だが、「16時終業」「年末年始休暇が3週間」「週休4日」という話を聞いた。減給も避けられず、「辞めて失業保険をもらったほうが高いが、その後に就職できそうにない」と転職にも消極的になるという。今年も就職内定率の低さからいって、この状況は継続していると言える。インドアの趣味にもいろいろあるわけだが、下記のような事情も手伝ってボードゲームが有力な選択肢になる。
2.在宅時間が増えれば、自然と家族や友達と過ごす時間も増える。暖房費を節約するために同じ部屋にいるという事情もあるだろうが、会話をしてストレスを発散するという意味もあるだろう。特に子どもがいる場合、会話の潤滑油として効果的なのがボードゲームだ。大人だけならばお茶でもお酒でももつが、子どもとなるとみかんだけでは足りない。テレビだって見飽きてくる。そんなときにボードゲーム。勝利をめざすことで集中力が持続し、ルールを守ることで一体感が生まれ、お互いの手に一喜一憂して盛り上がれる。こうしてみんなで過ごすというメリットを最大限活用できる。
3.暇はあるが、お金はない。旅行はもちろんのこと、家族で映画に行くくらいでも1回で4,5千円はすぐにかかってしまう。また、テレビゲームもハード・ソフトともに決して安くない。その点、ボードゲームは比較的安価で何度も遊べるのでお得感がある。
4.ボードゲームの中では非日常の体験ができる。大金持ちになって大金をはたいて大きな買い物をしたり、歴史上の人物になって手下を自由自在に動かしたりするのは、欲求不満の解消に大いに役立つことだろう。たとえ失敗して負けても、それはゲームでのこと。だから日常生活の壁を取っ払って大きな気持ちで臨める。
5.先の見えない時代を生きていると、どうしても保守的な考えになりがちである。親は自分の子ども時代を振り返り、昔楽しかったもの、懐かしいものを子どもに与えようとする。ファミコンブーム前に子ども時代を送った30代後半以上の世代が、今ちょうど子育て世代に差し掛かっている。そこで自分が昔楽しんだボードゲームを子どもにも、という考えが起こりやすい。
こうして理由を考察すると、ボードゲームを手に取る人が増えているのも頷ける。もうすぐクリスマス。冬休み、お正月も近い。『人生ゲーム』や『モノポリー』だって悪くはないが、「巣ごもり家族」には、今ホットなゲームとして次の3タイトルをオススメしたい。
ドメモ
自分が持っているタイルの数字を当てる推理ゲーム。自分のタイルは相手側を向いており、自分は見ることができない。でも全体で1は1枚、2は2枚、3は3枚……とあることが分かっている。ほかの人は自分のタイルを見て数字を言うから、言われた数字をもとに自分の数字を推理しよう。数字だけでなく、言うのにかかった時間や、言うときの表情もヒントになりえる。2〜5人用、小学校低学年〜。
モウ
七並べのように、ウシカードを数字の順番に並べていくゲーム。ただ、前に置かれたカードより大きいか、小さいほうにしか置けないことになっており、だんだん置けるカードが少なくなっていく。出せなかったらカードを引き取って、その分だけマイナスポイント。苦しくも楽しい我慢比べゲームだ。2〜10人用、小学校中学年〜。
パンデミック
新型インフルエンザがまだ猛威を振るう現在、地球上に蔓延するウィルスをみんなで協力して退治しよう。このゲームには個々の勝者はいない。全員が勝利するか敗北するかのどちらかだ。お互い持てる力と頭脳をもちよらなければならない。ゲームは個人の勝敗がつくのがイヤだという方に。2〜4人用、小学校高学年〜。
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