2010年4月アーカイブ

アンケート:ドミニオン拡張

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Q.35:『ドミニオン』シリーズを持っていますか?(2010年4月)

A.陰謀+海辺 97票(41%)
B.どちらかのみ 45票(18%)
C.どちらもない 98票(41%)

去年11月のアンケートでは7割の方が所有して遊んでいると答えた『ドミニオン』。昨年中に立て続けに発売された2つの拡張『陰謀』と『海辺』(『陰謀』はこれだけでも遊べます)をどれくらいの方が購入したか尋ねました。

結果、どちらか1つ以上持っている方は6割、両方持っている方は4割と、7割から次第に減っている様子が分かりました。TCGとは異なってスタンドアローンなので、拡張なしでも十分楽しめることが、拡張の必要性を薄れさせることにもなっています。

今年はさらに2つの拡張が予定されており、『錬金術師』は英語版がまもなくリリースされる段階に入っています。『ドミニオン』ファンにとっては待ち遠しいところですが、段々フォローする人が減って先細りしていかないためには、『ドミニオン』の基本セットだけで大会を開くなど、裾野を広げる必要もありそうです。

『ドミニオン』は現在アマゾンで品切れするなど、需要はコンスタントに広がっています。身の回りのまだ遊んでいない方にオススメしてみてはいかがでしょうか。

5月のアンケートは同人ゲームへの関心です。30日(日)に浅草で開かれるゲームマーケットではたくさんの同人ゲームが発表されます。そんな同人ゲーム全体に対するあなたの気持ちを、3択の中から一番近いものでお答え下さい。

すごろくやで割引セール

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東京・高円寺のボードゲーム専門店すごろくやにて、本日から5月4日までの6日間、4周年記念セールを行なわれている。店内ほぼ全ての商品が100〜2000円までの大割引。気になっていたゲームを購入するよい機会だ。

ただし混雑が想定されるため、今日と明日の2日間は店頭のみの販売で、通信販売の受け付け開始は明日の閉店後(20時)以降となる。買い逃したくない方は高円寺へ急ごう。

すごろくやは2006年4月22日にオープン(当サイトによる当時の紹介記事)。メディアへの露出が盛んで数多くの雑誌に紹介されたり、ツイッター割引で注目されたりするなど、ボードゲームを知らない人へのアピールに努めてきた。5年目も新しい新しい試みにチャレンジしていきたいという。

追記(4月30日):いよいよ今晩から通信販売が始まったが、予想を超える来客と注文のため1日と2日は、店舗営業時間(11時〜20時)の通信販売は行われないというアナウンスがあった。

高円寺0分:すごろくや開店4周年記念&割引セール
すごろくや:割引価格表

バンダイミュージアム、リニューアルオープン

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バンダイミュージアム(栃木県壬生町おもちゃのまち)は本日、リニューアルオープンした。5月5日まで入館料半額、ウルトラマンパトロールなどの記念キャンペーンが行われる。

バンダイミュージアムは2003〜2006年まで千葉県松戸市にあったが、2007年に現在地に移転。今回のリニューアルは開館3周年を機に行われた。「見て学べる」をテーマに、希少性の高いものや、歴史的に重要なコレクション約4,000点を展示。玩具の歴史を年代順に並べ替え、子供が読んでもわかりやすい解説文を大幅に増やした。

ボードゲームは国産の懐かしいものが展示されている。かつてAll Aboutで紹介された『ピット』や『モノポリー』などの初期版があるかは行ってみてのお楽しみ。それ以外にも原寸大ガンダムの胸像や戦隊ヒーロー合体ロボット、エジソンの発明品コレクションなど、見ごたえのある展示がたくさん。

最寄り駅は東部宇都宮線おもちゃのまち駅(徒歩10分)か、JR宇都宮線石橋駅(タクシー10分)、車の場合は北関東道壬生ICから5分。開館時間は10:00〜16:30(最終入館16:00)。入館料は5月5日まで大人1,000円→500円、小人(4歳〜中学生)600円→300円、3才までは無料。5月6日以降は通常の入館料で土・日・祝日のみの開館となる。

バンダイミュージアム

『エジツィア』ルール改訂

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昨年秋にハンス・イム・グリュック社(ドイツ)から発売され、高い評価を得ている『エジツィア』のルールが改訂され、同社のホームページで公開されている。また、ユーザーからのルール質問に答えてFAQページも公開した。

新しく追加されたルールは次の2点。
各プレイヤーは最初からスフィンクスカードを山札から1枚引いてもつ。これによってどの建設現場から着手したらよいか、おおよその目標ができる。
・「ナイル川が流れる」で船を置かないでパスしてもよい。ただしパスしたらこのラウンドはもう船を置けない。 実際、作業員の能力が上がると食料が供給できなくなるときなど、船を置きたくないことがある。

変更されたルールは次の2点。
・スフィンクスカードを2枚引けるナイルカードを使うには、船をスフィンクスの建設場に置くだけでなく、そこで石材と作業員を1つ以上使わなければならない。そうでなくてもこのナイルカードは強いのではないかという指摘あり。
・ラウンド終了時に残っているカードを獲得するナイルカードは、ラウンド終了時ではなく「ナイル川が流れる」フェイズの後に変更になった。これで同じラウンドから畑や石切り場を使ったり、作業員の能力を上げたりできるようになる。

文章として明示されていなかったルールは次の5点。
・すでに船の置かれているマスに置けるナイルカードは、丸いマスにのみ置ける。絵ではそうなっていたが、記載されていなかった。
・畑の改良は1つの畑に2枚つけることもできる。スフィンクスカードのボーナスには、改良後の状態で適用する。迷うところ。
・1つの建設場に投入できる通常の作業員は1つのみ。ジョーカーと区別して。
・「任意」のカードは手番中だけでなく自分の得点計算のときでも使える。余った畑の改良や、石材を得点に買えるカードなどは最終得点計算で使いたいもの。
・ゲーム終了時に得点にできるのは石材コマではなく石材マーカーが置かれているマスの数。迷う人もいるかもしれない。

ほかに、ルールや例から分かるけれども忘れやすいところが、spielbox-onlineやBoardgame Geekのフォーラムから確認された。
・ナイルカードの効果で2枚追加で引いたスフィンクスカードを戻しても得点になる。だまって2点確保できるので強いと言われる。
・ピラミッドで下の段が未完成でも、その石の土台2つができていれば上の段に取り掛かれる。例ではそうなっている。
・オベリスクだけでなく墓場を作っても採石場か食料市場のマーカーを下に移動できる。標識がオベリスクのところに書いてあるので忘れやすい。
・未使用の作業員2つを同時に使用できるというナイルカードは、船を置かないと使えない。船を置いたときに追加で1つ使えるということ。
・最終得点計算では最も進んでいるプレイヤー=4番タイルのプレイヤーから始める。前ラウンドの最後にタイルを配りなおすためイコールになる。
・2人プレイで石材コマがなくなったら、使っていない色の石材コマを使ってもよい。ちなみにspielboxのレビューでは2人プレイはオススメしないとのこと。
・食糧供給の最後のマスまで行っても、1食料足りないごとにマイナス1点。これも標識が分かりづらい。

あとそれから、メビウス訳では誤解を招きそうな箇所があった。
・使用する作業員1つの能力を3追加するナイルカードは、一時的に3あげるだけ。作業員マーカーは移動しない。
・スフィンクスカードを2枚持つことができるナイルカードは、無条件で取れるのではなく、スフィンクスの建設場で2枚以上取ったときにのみ使える。船を置いて、作業員と石材を使わなければならない。

定評のあるハンス社でこれだけルールに不備があったのは、作者がイタリア人だったことと無縁ではないだろう。デザイナーチームのアッキトッカはこれまで『レオナルド・ダ・ヴィンチ』『コムニ』『ゴースト・フォー・セール』などの作品があるが、全てイタリアのメーカーから出ている。

Hans im Glück:Egizia - Regelfragen

倉庫の街(Speicherstadt)

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お金なくてクラクラ

ゲーム内容はこちら。いかにもドイツゲームらしい、骨太でシンプルなリソースマネージメントゲームであるが、実際に遊んでみたら印象はかなり違って、リソースよりお金に終始苦しめられるカツカツなゲームだった。シャハトかと思ったくらい。

ゲーム開始時のお金は5金。このお金でカードを買うわけだが、その値段は、そのカードに置かれたコマの数である。需要が多ければ多いほど高いというわけだ。しかし実際、どのカードも1金で買えることはまずなく、2〜3金でやっと1枚だけ手に入る。ラウンドの最後に1金が補充されるが、ちょっと奮発しただけでたちまち一文無しになってしまう。奮発しなくても、2〜3金で次のラウンドを迎えることが多い。

2〜3金といっても、2金と3金とでは格段に違う。お金がないと、たちまち足元を見られ、1個コマを置かれただけで買えなくなってしまうからである。だからほしいカードには、コマを置くのを後回しにして高騰を防ぎたいところだが、そうするとお金を持っている人に先に買われてしまう恐れもある。何というジレンマ。「スタートプレイヤーマーカーのメタルコインは支払いに使えません」とわざわざルールに明記してあるのも、やってみるとよく分かる(これが支払えたら!)。

つまり、このゲームはプレイヤーの手持ちが完全に公開された変則競りゲームなのである。「相手はこちらを買いたそうだから、お金がなくなってあっちのカードはもう買えない。だったらあっちに今置けば安く買えるはずだ」というように先の先が読める。その読みに対しどこまで意表をつき、盲点になったカードを安く買えるかが勝敗を分けるだろう。

勝ち筋はひとつではないから、自分の戦略を変えて相手のほしいカードを奪っても「お仕事」にならない。その優先順位を読み誤ると、トッププレイヤーの独走を許してしまいかねない。ときには下位プレイヤーが共同でトップ目がほしいカードの値を吊り上げることもある。競りゲームの一種だから当然といえば当然だが、コマ1個の置き方が全員に大きな影響を与えるという、かなりプレイヤーインタラクションの強いゲームである。

tomokさんのちょっとした手違いで大量の塩を送ってもらってダントツ1位。消防士のポイント争い、美味しい契約や商人の妨害、そのほか勝利点カードの奪い合いなど、毎ラウンド出てくるカードによって違う駆け引きが楽しめた。

Speicherstadt
S.フェルト/エッガートシュピーレ(2010年)
2〜5人用/8歳以上/45分
倉庫の街

ポーランド年間ゲーム大賞に『スルー・ジ・エイジ』

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4月24日から2日間にわたってブロツラフにて行われた第5回グラチスラビアゲーム祭にて、ポーランド年間ゲーム大賞(Gra Roku)の結果が発表された。1400名以上のポーランドのボードゲーム愛好者の投票によって選ばれた今年の一番人気ゲームは『スルー・ジ・エイジ(Through the Ages)』だった。

これまで『電力会社』(2007)、『プエルトリコ』(2008)、『アグリコラ』(2009)と堂々たるフリークゲームを選んできた同賞。今回も2009年にポーランドのメーカーから発売された55タイトルの新作から、下記の6タイトルがノミネートされ、また定評のあるフリークゲームが選ばれた。

『スルー・ジ・エイジ』は文明を軍事・科学・文化・幸福度など総合的に発展させるチェコのボードゲーム。2006年に発売され、2007年の国際ゲーマーズ賞、2009年のドイツゲーム賞8位などを受賞している。日本国内ではダイスゲーム版の『ロール・スルー・ザ・エイジ』が日本語版で発売されているが、ボードゲーム版は品薄状態が続いている。

【ポーランドゲーム賞2010】
大賞:スルー・ジ・エイジ(Cywilizacja: Poprzez Wieki)
ノミネート:バトルスター・ギャラクティカ(Battlestar Galactica)
  〃  :ディクシット(Dixit)
  〃  :ドミニオン(Dominion: Rozdarte Królestwo)
  〃  :パンデミック(Pandemic)
  〃  :ストロングホールド(Stronghold)

Spiellust.net:Hier und da: Nomienierungen für den polnischen Spielepreis "Gra Roku"
Spiellust:Hier und da: Der Preis Gra Roku 2010 - Ergebnisse
ゲームストアバネスト:スルー・ジ・エイジ

『エンデバー』日本語版発売

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ホビージャパンは本日、大航海時代をテーマにしたアメリカのボードゲーム『エンデバー』の日本語版を発売した。3人〜5人、12歳以上、約90分、5,880円。

各プレイヤーは、地中海沿岸に植民地をもつ西欧の帝国の代表となり、帝国の栄光と、産業、文化、財力、政治の価値を増やすために世界を航海する。

ゲームボードには、インド、南アメリカ、アフリカなどのエリアがあり、それぞれの航海ルートが埋まると、その地域の攻撃、植民地化、資源の採取ができる。自分の手番には建物を建て、その特殊能力を使用し、国力増強をして人を集め、さらに新しいアクションができるようになる。

オリジナルの英語版"Endeavor"は昨年夏にズィーマンゲームズ(アメリカ)から発売された。10月にはドイツ語版"Magister Navis"が『アグリコラ』などを手がけるルックアウトゲームズ(ドイツ)から発売され、フェアプレイ誌のスカウトアクション4位、ネット投票のボードゲームアンケート4位、プフェファークーヘルでは3位と高い評価を得ている。また2月に発表されたフランス年間ゲーム大賞にもノミネートされた。

英語、ドイツ語、今回発売された日本語版のほか、中国語、オランダ語、フランス語、ロシア語などで発売されており、今年の代表作として人気はこれからも広がりそうだ。

ホビージャパン:エンデバー
ホビージャパンゲームブログ:エンデバー
play:game評価コメントリスト:エンデバー

『たんとくおーれ 〜増築開始♪〜』発売

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アークライトは本日、メイドをテーマにしたデッキ型カードゲーム『たんとくおーれ』の拡張『たんとくおーれ 〜増築開始♪〜』を発売した。2〜4人用、12歳以上、30〜60分、3,990円。

昨年暮れに発売された『たんとくおーれ』から、わずか4ヶ月で発売となった今回のテーマは「お庭」。単独でも、第1弾と混ぜても遊ぶことができる。総勢28人のメイドが登場し、「庭園」「百合園」「離れ」などの建築カードを遣って「最高のご主人様」を目指す。

このゲームは大人気カードゲーム『ドミニオン』の基本システムを踏襲。TCGと異なって1つのパッケージで複数の人が遊べ、かつ全てのカードが揃うことから人気を集めている。『たんとくおーれ』は、これにメイドというテーマを加え、効果が持続する「専属メイド」というルールを加えて新しいゲームにしている。『ドミニオン』に夢中の方はもちろん、メイドに萌える方にも。

発売を記念して、5月4日に東京・秋葉原のAKIBA SPACEにてイラストレーターである宮下未紀氏のサイン会と体験会も開かれる。整理券の入手方法など、詳しくは下記のサイトを参照のこと。

アークライト:たんとくおーれ
kawa桌上遊戲綜合BLOG:女僕之心〜開始擴建♪(台湾からも注目されています)

検索ワードベスト10

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Wiiの『安藤ケンサク』の発売も間近になった今日この頃(Wii自体持ってませんが)、spielplatzで行われている今月のアクセス解析を見て、当サイトにはどんなゲーム名を検索して来る人が多いのか気になったのでGoogle Analyticsで調べてみた。

ちなみにブックマークなどから直接来る人が50%、はてなアンテナやリンク集などから来る人が35%で、検索で来る人は15%に過ぎない。しかもその15%のうち多くが「ボードゲーム」などの一般名か「TGIW」などサイト名を入力しており、特定のゲームタイトルで来る人はあまりいない。なので、世間一般の関心をはかる材料としては参考にはならないだろう。

以下が、そのような一般名やサイト名を除き、ゲームタイトルに絞ったランキングである。数字はセッション数。

1月
1.ルアーブル 53
2.プラネットスチーム 50
3.コロッサルアリーナ 42
4.アルビオン 41
5.アラカルト 新版 39
6.アグリコラ・エクスプレス 36
7.私の世界の見方 29
8.マーチャントギルド 27
9.ミドルアース・クエスト 24
10.アグリコラ 泥沼 21
10.ファクトリーマネージャー 21

2月
1.ルアーブル 60
2.プラネットスチーム 54
3.カーリング ボードゲーム 35
4.アグリコラ・エクスプレス 32
5.アールエコ 28
6.ファクトリーマネージャー 27
7.マカオ 27
8.コロッサルアリーナ 23
9.あやつり人形 完全日本語版 20
9.スモールワールド 20
9.海賊船長 20

3月
1.プラネットスチーム 89
2.ルアーブル 44
3.あやつり人形 完全日本語版 39
4.マカオ 38
5.アグリコラ・エクスプレス 32
5.ファクトリーマネージャー 32
7.カーリング ボードゲーム 29
8.アラカルト 新版 27
9.アルビオン 23
10.ラクシャク 22

オリンピックでカーリングが注目されたほかは、『ルアーブル』と『プラネットスチーム』2強といったところか。『アグリコラ・エクスプレス』は、Boardgame Geekにも登録されている同人ダイスゲームのようだが、当サイトでは取り上げていない。なのに検索上位に入ってくるあたり、この解析ランキングはいまひとつ信用できないところがある。

『人生ゲームドリームチェンジ』発売

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タカラトミーは本日、シリーズ初のプレイ中にボードがひっくり返る仕組みを盛り込んだ『人生ゲーム ドリームチェンジ』を発売した。9歳以上、2〜6人、3,990円。初年度8万個の販売を目標に展開する。

変化と夢を盤上に盛り込んだことが今回の特徴。盤面は「田」の字の正方形で、スタート&ゴールステージ、ファミリーステージ、ランクアップステージ、ハッピーライフステージと4つのブロックに分かれている。

ハプニングマスに止まったりすると、「ステージチェンジ」といって各ステージをひっくり返すことができ、得られる金額が大きかったり、お宝をゲットできる確率が上がったり、ギャンブルでひと儲けできるチャンスが増えたりと、夢のように人生が好転する。ボード反転に伴って、家もひっくり返るというギミックも楽しめる。

でもいつ元に戻るか分からないので、そのタイミングによって劇的に勝敗の行方が左右される。「ステージチェンジ」の確率を上げたり、職業をランクアップさせたりできるチェンジカードが勝負の鍵を握る。

また世相を反映させたマスも笑いどころ。「子供手当てが出る」「地デジ対応に思い切って3Dテレビを購入」「家庭の政権交代!お小遣いが上がった」など、読み上げるだけでも楽しめるようになっている。

タカラトミー:人生ゲームドリームチェンジ

ハンザ・テウトニカ(Hansa Teutonica)(2)

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お互いに手を取にか

ゲーム内容はこちらプフェファークーヘルでは4位と評判は上々で、ドイツゲーム賞でも1位は難しいかもしれないが間違いなく上位に入ってくるだろう。私はこのゲームをとても気に入っていて、昨年のエッセン国際ゲーム祭で発売された新作で5本の指に入ると思う。

序盤は1回のアクションで通商路を完成させることができない。手下を3人置くところで2アクションとか、4人置くところで3アクションしかないからである。そのため半分置きになったところにほかのプレイヤーが1人だけ置いてブロックするという手が横行する。これを追い出すには、相手に手下を1人余計に消費させるだけでなく、自分も追加で1人置けるのでとてもお得なのである。

でも、このために膠着することはない。完成させなければ自分の手下が減り、ほかのところに置けなくなってくるから、放置しておくのは得策でないからである。むしろ、お互いに追い出して手を伸ばしあうほうがよい。

序盤はレベルアップ(特にアクション数)のルートが当然混むが、そこは2ルートあるし、両方埋まっていてもほかにやりたいことはいくらでもある。今回は、くさのまさんがレベルアップはほとんどせずにルートをつなぎまくっており、それに伴って鍵(つながっている都市数分の得点)だけ上げたり、チップも積極的に集めれば十分勝ち目はあった。

確かにアクション数を増やし、ついでルートをつなぐのが王道である。でも皆が同じことを狙えば、それ以外の戦法を取った人に勝ち目が出てくる。そんなクニツィア的なジレンマを感じた。

通商路ブロックを近隣ルートへ広げるチャンスと捉え、またアクション数のレベルアップを経ないでも勝ち目があると考えれば、このゲームには随所に駆け引きがあり、それによって深みは一段と増すように思われる。前回は4人、今回は5人。どちらも概ね好評だった。

Hansa Teutonica
A.シュテーディング/アルゲントゥム出版(2009年)
2〜5人用/12歳以上/60分
ゲームストアバネスト:ハンザ・テウトニカ

メンサセレクト2010

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メンサセレクト高IQ者のみ入会を許される団体メンサのゲームイベントが先週サンディエゴにて行われ、200名の参加者によって今年のメンサセレクト(Mensa Select)が決定された。49タイトルの候補から選ばれた今年の5タイトルは、『ドミニオン』や『マラケシュ(ズライカ)』が選ばれた昨年とは打って変わって非ヨーロッパゲームが並んでいる。

メンサ賞は1990年から始まるゲーム賞で今年で21回目。1月に発表されたドイツ・メンサ賞とは別で(ドイツ・メンサ賞に『頭脳絶好調』)、アメリカの会員が選んでいる。

【メンサセレクト2010】
アノミア(Anomia)カードで指示されたプレイヤーより早く人物・場所・物事を挙げるリアクション&トリビアゲーム。自家出版。
ディジオス(Dizios)絵柄が合うようにサイケデリックなカードを並べて得点するドミノ系配置ゲーム。
禁じられた島(Forbidden Island)『パンデミック』のM.リーコックによる、協力探検ゲーム。
ワード・オン・ザ・ストリート(Word on the Street)カードに指示されたジャンルの単語を考えてスペルを進めるレースゲーム。
イカーズ(Yikerz!)ほかの磁石とくっつかないようにボードに配置するアクションゲーム。

Boardgame News:Winners of the 2010 Mensa Mind Games
Boardgame Geek:Mensa Select winners 2010

勝敗かコミュニケーションか、ではなく

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ボードゲームの目的として、勝敗かコミュニケーションかというのはよくある話である。「スタイル、好み、経験」で、前者寄りをトーナメントプレイ、後者寄りをカジュアルプレイと呼び、このスタイルの違いが想像以上に大きいことを指摘した。

例えば、鈴木銀一郎氏が「ときどき、『ボードゲームはコミュニケーション・ツールだ』とか綺麗事を言う人がいる。 とんでもないね。勝つことにこだわらなかったら、ゲームなんてつまんないですよ。」(Si-phon Game Club Vol.1)というとき、至言だ、全くその通りだと思うか、とんでもない、ボードゲームはあくまでコミュニケーションツールですよと思うかは大きく分かれそうである。

しかし勝敗とコミュニケーションのどちらを重視するかというのは、「誤った二分法」「偽りのジレンマ」である。ひとつには、択一ではなく、両立できるものだからである。実際ほとんどの人が、意識的であれ無意識にであれ、ゲーム(アブストラクトゲームかパーティーゲームかなど)やシチュエーション(2人か多人数か、ゲーマーか否か)によって両者のバランスを調整しているはずだ。

 はてさてゲームの目的はどちらなのだろう? 勝つこと? それとも楽しむこと?  結論は、常識的なものであろう。ゲームとはこの二つの目的を同時に果たすものでなくてはならない。(中略)楽しくあれば何でもいいとばかりみんなが勝負を度外視してやっていたら、ゲームは成り立たない。勝つことばかりを考えた目の血走ったゲームも願い下げであるが、どっちでもいいといったふうな弛んだゲームもうんざりである。(草場純他『ゲーム探検隊』16ページ)

もうひとつは、ボードゲームの目的としてほかに選択肢がありうるからである。 そのほかの選択肢にもいろいろありそうだが、私は芸術鑑賞を挙げたい。コンポーネントやイラストの美しさ、アイデアの斬新さ、システムの完成度など、ボードゲームの芸術性を味わうために遊ぶというのはどうだろうか。

現代のボードゲームはもう芸術の域にまで高められており、音楽を聴いたり、絵画を見たりするように鑑賞する価値がある(ただしボードゲームを鑑賞するには、人間の側がプレイヤーとして積極的に働きかけていくことが求められる)。

勝敗重視もコミュニケーション重視も、ボードゲームを手段として見る点で共通するように思う。だとすれば、その手段がボードゲームでなければならない必然性がない。スポーツだってケンカだって勝敗はつくわけだし、mixiだって携帯だってコミュニケーションは取れる。それに対し、ボードゲーム自体を目的視し、その価値を最大限に引き出す。

ボードゲームそのものを味わうといっても、一緒に遊ぶプレイヤーを無視するわけではない。いろいろな視点をもった人たちが一緒に向き合うことによって、自分だけでは見出せなかった価値を発見することができる。眺めているだけ、ルールを読んでいるだけでは分からなかったポテンシャルを、仲間と共同で引き出すのだ。

ボードゲームは総合芸術である。コンポーネントの隅々まで、ルールが織り成すシステムの端々まで漏らさぬよう、五感を研ぎ澄ませ、デザイナーに深い敬意を払って「作品」に向かい合いたい。

(付言しておくが、これも多種多様な目的のひとつであって、これが一番と言っているのでもないし、ましてや誰かに強要するものでもない。勝敗かコミュニケーションかで綱引きするのは不毛ということを言いたいがために示したものである。また、この論考の中で、ひとくちに勝敗といっても、ゲームで1位を取ることばかりとは限らないということに思い至った。この件については別稿に譲る。)

アミーゴ・シュピーレデュエル2009

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アミーゴ社は昨年9月から4ヶ月にわたって、ドイツ全国で「シュピーレデュエル」というボードゲームチャンピオン大会の予選を行った。そして決勝が4月の復活祭の週に行われ、2009年のチャンピオンが決定した。

この大会は、家族単位であるところが特徴。全国のショッピングセンターなどで行われた予選に参加した数百家族1000人以上から、昨年のクリスマス前に3家族が勝ち抜いた。この3家族はアミーゴ社によってスペインのリゾート地・フェルテベントゥラ島に招待され、決勝に臨んだ。

2日間にわたる決勝は、3家族の7歳から44歳の13名で行われ、アミーゴ社の『ハリガリ』『ボーナンザ』『ニムト』を使って和気藹々とした雰囲気で行われた。成績は横並びで迎えた『ニムト』の最終ゲーム、ヘルマン家のお父さんが1位となって、一家にドイツ一のボードゲーム家族の座をもたらしたという。

Amigo Spieleduell 2009
Reich der Spiele:Familie Herrmann ist Spiele-Champion 2009

エポック社『アイスクリームタワー ダブルコーン』発売

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エポック社は4月10日、バランスゲーム『アイスクリームタワー』の後継作『ダブルコーン』を発売した。全国の玩具店・百貨店・量販店などで扱われる。2〜4人用、4歳以上、2,079円。

『アイスクリームタワー』は2009年5月に発売され、半年で10万セットを売り上げたヒット作品。本物そっくりの美味しそうなアイスクリームと、簡単で盛り上がるルールで、子供だけでなく、大人のパーティなどにも取り出せる。女性ウケがいいのも、売り上げ増につながったようだ。

今回発売された『ダブルコーン』は、コーンを2つにすることで「早のせ!アイスクリームタワーゲーム」など2人での対決ができるようになっただけでなく、価格も2,520円から2割ほど下げた。カードやコマは入っていないが、サイズは同じ。

『ダブルコーン』の発売によって前作は廃盤になる可能性があるが、3人以上で遊ぶことが多ければ前作、2人で遊ぶことが多ければ『ダブルコーン』がいいだろう。ほかにも、スモールサイズで価格が1000円を切る『アイスクリームタワーJr.』も今年3月に発売されている。

エポック社:アイスクリームタワー ダブルコーン
日経プレスリリース:エポック社、テーブルゲーム「ヒヤッとバランスゲームアイスクリームタワーダブルコーン」を発売
TGW:アイスクリームタワー(レビュー)

パンデミック大会、5月8日

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世界をウィルスの蔓延から救う協力ゲーム『パンデミック』の専門サイト「パンデミック対策チーム協議会」では5月8日(土)、都内(新宿・未定)において、チーム戦大会「Pandemic Olympic 2010」の開催を発表した。この日は天然痘根絶30周年の記念日にあたるという。現在、3人1チームの参加申込受付中(1〜2人の場合もチーム編成のマッチングを試みるとのこと)。

大会は14:00から開かれる。基本セットの導入級から始め、標準級、英雄級(上級コース)と進んで、3時間以内に何回勝利できるかを競う。チームワークだけでなく、スピードも問われそうだ。

ルールを理解していれば誰でも参加できる(未成年者は保護者同伴のこと)。参加費は1500円程度、『パンデミック』本体の持込も歓迎される。

主催者で「パンデミック対策チーム協議会」管理人の冨田氏は「現在は友人にしか声をかけられていないので、多くのパンデミック好きにアプローチできたらうれしいです!」とのこと。

参加申込など詳しくは下記のページよりどうぞ。

パンデミック対策チーム協議会:Pandemic Olympic 2010

サンタ・ティメア(Santa Timea)

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嵐が襲う、手札はない

次々と襲い掛かる嵐を切り抜けて航海するカードゲーム。トリックテイクだが、一番弱いカードを出さないようにすることが目標である。

場に嵐カードが3枚並んでいる。東西南北の4スートで、取った人は1〜3点のダメージになる。まずは一番奥の嵐から。

スタートプレイヤーから時計回りに1枚ずつ手札を出して、一番弱いカードを出した人がこの嵐カードを受け取らなければならない。手札にも東西南北の4スートがあり、どれを出してもよい(メイフォロー)だが、現在の嵐カードと同じ風向きならば額面通り、逆向きなら全て0、90度横向きなら半額になる。だから負けないためには、できるだけフォローするのがよい。

もう1つ面白いルールがあって、ほかの人と同じ数だった人は全員、一番弱いカードでも嵐カードを受け取らないですむ。その場合、嵐カードは次に弱いカードの人へ。だからいくら強いカードを出しても、残りの人が皆バッティングしたら嵐カードを取らなければならない。前のトリックで一番強いカードを出した人が次のスタートプレイヤーになるが、このバッティングのルールによって、スタートプレイヤーを取ることも危険になる。

一番弱くても、強くてもダメということで、できるだけ真ん中あたりになるようにカードを出すのだが、手札はそう都合よく持っていない。しかも枚数が減るに従ってやりくりはどんどん苦しくなる。とてつもないマゾゲーである。

もっともクレバーな切り抜け方もある。バッティングを誘って先手番からわざと数字の低いカードを出して仲間を募るという方法。でもトップ目だとはめられる恐れもある。嵐カードは常に3枚並んでおり、次の嵐と次の次の嵐が分かる。この情報を元にセーブするのもよいだろう。そして、同じスートの嵐カードを3種類全部集めるとチャラになるというルールがある。あえて取りにいけば皆譲ってくれるだろうが、最後の1枚は取らせてもらえないかもしれない。

1ディール終わったら、ダメージの多い順に順位をつけ得点を受け取る。同点順位があると、1位はあまりもらえない。5ディール繰り返して合計得点の多い人が勝ち。

上家のnaoさんが終盤までよい手札を温存してきて、私はしのぎきれずにダメージ食らいまくった。みんなで結託してnaoさんを追い落とそうにも、それぞれやりくりが厳しく、誤爆せざるを得ないことも。結局naoさんが逃げ切って勝利。

1ディール乗り切るごとにほっとするくらい、息が詰まるゲームだが、その苦しさがだんだん病みつきになる。

Santa Timea
D.リーケンス/アルゲントゥム出版(2009年)
2〜5人用/10歳以上/30分
ゲームストアバネスト:サンタ・ティメア

新作の人気は『フレスコ』

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今年の新作ゲームの人気を占う「プフェファークーヘル(Pfefferkuchel)」の結果が、ドイツのボードゲーム情報サイト・シュピールボックスにて発表された。

「プフェファークーヘル」は、復活祭(今年は4月上旬)の休日を利用して約300名の参加者がホテルに集まり、1週間ゲームを遊ぶイベント。週末に人気投票の結果を集計して発表している。ドイツのゲーム年度(前年のエッセン国際ゲーム祭から当年のニュルンベルク国際玩具見本市)に合わせた新作を対象としており、ここで上位になったゲームは、9月に発表されるドイツゲーム賞でも上位に入ることが多い。今年で6回目。

『ドミニオン』旋風が吹き荒れた後の今年の結果は以下の通り。エッセンで発売されたフリーク向けのゲームがひしめく中、ニュルンベルクで発表されたクイーンゲームズの『フレスコ』が1位となっている。ドイツゲームの復権なるか。『フレスコ』は、メビウスゲームズ(東京・水道橋)店長のブログに紹介記事が掲載されており、国内販売も間近であると見られる。

追記:ボードゲームギークのフォーラムで6位以下も明らかになった。全11タイトルのうち、オリジナルのドイツゲームは8タイトル、すでに国内で発売されているものが8タイトル、日本語版のあるものが3タイトルとなっている。

【プフェファークーヘル2010】
1位:フレスコ(Fresko)135点
2位:ヴァスコ・ダ・ガマ(Vasco da Gama)98点
3位:エンデバー(Magister Navis)78点
4位:ハンザ・テウトニカ(Hansa Teutonica)69点
5位:果てしなき世界(Die Tore der Welt)55点
6位:エジツィア(Egizia)47点
7位:ティタニア(Titania)33点
8位:サマルカンド(Samarkand)27点
9位:洛陽の門にて(Vor den Toren von Loyang)25点
10位:マカオ(Macao)25点
11位:ロール・スルー・ザ・エイジ(Im Wandel der Zeiten - das Würfelspiel)25点

spielbox-online:Fresko gewinnt den Pfefferkuchel
Boardgame Geek:Pfefferkuchel 2010

ビバ・パンプローナ(Viva Pamplona)

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牛は気まぐれ

北スペインのパンプローナという街で毎年7月に開かれている牛追い祭。闘牛場に牛を運ぶときに、若者たちが度胸試しに牛の前を走ったのがもとで、すでに600年も続けられている。大賞作家のW.クラマーがこのお祭りをもとに作ったボードゲームが『ビバ・パンプローナ(パンプローナに栄光あれ)』である。

ダイスでコマを進めて、カードで牛を進める。カードの中にときどき得点計算が入っており、この時点で牛と同じマスにいるコマは3点、1マス前は2点、2マス前は1点が入る。一方、牛の後ろにいるコマは全て失点。

自分のコマは3つあり、1回の手番で進められるのはそのうち2つだけ。ダイスは運だが、出目を見て、どのコマを進めればよい位置取りができるかは考えどころである。0〜6マスを選択できる矢印の目の使い方もテクニカル。一方の牛は気まぐれで、のんびり歩いていたかと思えば急に猛突進し、微調整して来るのを待っていた人は翻弄されまくる。

ゴールは、『ドラダ』のように後から入ったコマほど得点が高い。しかし、牛がゴールしてしまうとその時点でゲームが終わってしまう。だから終盤は、牛と同じマスにいることよりもゴールを目指したほうが得かもしれない。ほかの人との駆け引きもある。

さらに、同じマスに自分のコマがほかの人より多く集まるとカツアゲできるルールや、牛より後になっても失点しない特別マス、3以上出さないと進めない「トマトの坂」(トマトが坂道にぶちまけられていて、人も牛も転んでしまう)があって、展開に多様性を持たせている。

今回は途中で連続得点計算が起こり、牛の歩みがしばらく止まったので、みんなトマトの坂を利用して足踏みしていた。ここで得点計算が起こればと皮算用するみんな。ところが牛はあっさりとトマトの坂を越えてゴールしてしまった。ゴールできたのはnaoさんの1人だけ。でもそれは1点に過ぎず、途中でカツアゲしまくった神尾さんが1位となった。

トマトの坂でみんなが待っているなら、得点計算が起こっても差はつかない。それならいっそのこと、先回りしてゴールしたほうがよかったかなと思っても後の祭り。でも荒れ狂う牛を前に、こわごわ(あるいは大胆に)近づく雰囲気がよく出ていて楽しかった。

Viva Pamplona
W.クラマー/シュミット(1992年)
2〜6人用/8才以上/45分
絶版・入手難

ブタなかま(Schweinebande)

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トントン拍子には集まらない

同じ種類の家畜タイルを集めて得点を競うゲーム。寡作だが堅実な作品を作り続けているS.ドーラがハンス社から発表するのは『メディナ』以来9年ぶりということで期待していたが、相変わらずプレイヤーの快楽ポイントを見事に押さえたよいゲームだった。

ゲームは4ラウンドあって、毎ラウンドボードに動物を裏にして並べる。手番には好きなところをめくって、気に入ったら自分のコマを置き、イマイチだったらパス。自分のコマを置き終わった人から順番タイルを取って抜ける。めくり運と、ほかの人が集めている動物を見ながらの駆け引きの両方が楽しめる。

さて、全員がコマを置き終わったら動物を全部めくって、順番タイルの若い順に動物を取っていく。1つのコマで取れるのは、そのコマから一方向にある動物のみで、しかもほかのコマが置かれている手前まで。先に抜けたほうが優先して動物を取れるが、後から置かれたコマで邪魔されるかもしれない。ところが後で抜けると自分が取る番にはあらかた取りつくされてしまっている。たくさん取ることよりも、狙って取ることが大切なようだ。

ラウンドの最後に、同じ動物が4枚揃っていたら得点にできる。まだ揃っていない動物は次のラウンドに持ち越せるが、そのためにはエサをあげなければならない。エサタイルを取っておくか、動物を何枚か手放してエサを確保する。

また動物を裏にして並べて次のラウンド。動物は各種枚数に限りがあるから、よく考えて残す動物を決めたい。4ラウンドの後、揃わなかった動物を4枚1組にして、一番低い動物の得点をもらう。あとなぜか、ブタは4枚揃えると得点が2倍になる。

5人でプレイ。盤面は広いように見えて狭く、抜けるのが遅れると1枚ぐらいしか取れなかった。くさのまさんが速攻で置くが、微妙に安いところなので皆が近寄らない。得点の低いタイルをかき集めたくさのまさんがトップ目で迎えた最終ラウンド。エサを温存して4枚目のブタに賭けた私が運よく見つけて逆転勝利。

余談ながら4枚1組で得点にしたり、次ラウンドに持ち越すエサを調達するのに動物を手放すのは、売ってお金にするという設定である。でも、ついつい「じゃあ食べまーす」「これは全部肉にします」とか言ってしまう。中国ではロバ肉を食べるらしいし。レッツ・ポーク!

ほしい動物をめくれるかどうか、自分がコマを置いた列が残るかどうか、運と駆け引きが相俟った、エキサイティングなゲームである。ドーラ大好き。

Schweinebande
S.ドーラ/ハンス・イム・グリュック(2010年)
2〜5人用/8歳以上/30分
メビウスゲームズから発売予定(店長ブログ:ブタなかま

ブタなかま

レビューサイト検索

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ボードゲームショップ検索に続き、Googleカスタム検索機能でレビューサイト検索を作りました。国内でさまざまなボードゲームを紹介する約30サイトを登録してあります。

絞込みが甘いところもありますが、気になったゲームの国内での評価を知りたいときは検索してみて下さい。右上のチェックボックスで「ショップ検索(Google)」からも検索できます。

ラインズ・オブ・アクション(LOA)

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身動きが取れなくなる前に

自分のコマを全て、縦横斜めに隣接するように寄せ集める2人用アブストラクトゲーム。S.サクソンの『ゲーム大全(A Gamut of Games、1969年)』にルールが収録され、その後製品化された。ドイツでは1988年にヘクサゲームズから発売され、ドイツ年間ゲーム大賞にノミネートされている。

はじめはボードの外周に、向かい合わせになるように自分のコマを並べる。手番にはコマを1個、好きな方向に移動する。移動は縦横斜めの8方向で、移動数は「その列にあるコマの総数(自分のコマも含む)」。相手のコマを飛び越えては移動できないから、近寄れば近寄るほど身動きが取れなくなる。

相手のコマのマスにちょうど入れるならば、そのコマを取ってゲームから除外することができる。ところがこれが自分にとって必ずしも有利になるとは限らないのがミソ。というのも、ゲームの目的は自分のコマを全て隣接させることだから、相手のコマが取られて少なくなればなるほど集めやすくさせてしまうからである。できるだけ取らないように、そして相手を分断しつつ、自分のコマを集める。

くさのまさんと一戦。同じエリアに固めていったくさのまさんに対し、私はあちこちから満遍なく近づける作戦。でもこれはあまり得策ではなかった。先に中央に集めたコマに、後からアクセスするが難しく、手をこまねいているうちにくさのまさんに一気に上がられた。

製品は絶版だが、8×8の升目と2色12個のコマがあれば遊べる。またオンライン版もいくつか公開されているので興味を持った方はお試しください。シンプルなのに奥深い展開が楽しめます。

LOA
C.ソーシエ/ヘクサゲームズ(1988年)
2人用/10歳以上/15分
(絶版・入手難)

・オンラインプレイ:LOA FlashT45OL

『アグリコラ』CZデッキ

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CZデッキは、『アグリコラ』のチェコ語版を手がけるマインドオーケー(MindOK)社の販促品として2009年秋に発売された24枚のカードセットである。チェコの民俗や歴史に基づき、ローゼンベルク自身がデザインした。ドイツ語のみ。

これで『アグリコラ』の追加デッキはZデッキ(2008年初頭)、Xデッキ(2008年5月)、Lデッキ(2008年10月)、Öデッキ(2008年11月)についで5つ目となる(Jデッキもいつの日か!)

入手方法はルックアウトゲームズからの取り寄せで、価格は2.50ユーロ。送料とともにペイパルで支払う。詳細はメーカーの注文サイトを参照のこと(ドイツ語)。

カードテキストの和訳は以下。

『小学一年生』に『どうぶつしょうぎ』

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小学館の月刊誌『小学一年生』5月号(4月1日発売)の付録に、『どうぶつしょうぎ』が入っている。紙製だがコマは組み立て式で、ルールが書いてある「はじめてブック」も付く。

『どうぶつしょうぎ』は分かりやすいルールと親しみやすいデザインで人気を集め、3月末までに17万個を売り上げているという。日本ボードゲーム大賞では国産最高の5位に入り、選考部門でファミリー・子ども向けのゆうもあ賞を受賞している。昨年秋にドイツ・エッセン、今年3月にフランス・カンヌの国際ゲーム祭にも出展し、外国での評判もよい。

製品版は1500円で、書店などでも広く取り扱われている。約10万部(日本雑誌協会調べ)発行される年度初めの『小学一年生』の付録に乗ったことで、さらなる普及が期待される。

小学館ファミリーネット:小学一年生
Sponichi Annex:大人気「どうぶつしょうぎ」海外でも大ウケ
Amazon.co.jp:どうぶつしょうぎ(製品版)

ナイトフライトシュピーレ

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ナイトフライトシュピーレ4月7日、中古ボードゲーム専門のネットショップ「ナイトフライトシュピーレ」(神奈川)がオープンした。絶版になったボードゲームから、ゲーム賞受賞作や評判のよい作品を取り扱う。

店長の三隅俊也氏は、ドイツゲームの普及に関わりたいという思いからボードゲームのお店を始めた。ビギナーから、コレクター・ヘビーゲーマーまでの幅広い要望に応じる品揃えにするため、ドイツなどで仕入れ先を開拓し、開店にこぎつけたという。

ほかのショップとかぶらないよう、絶版になっているものを中心に扱う方針。「家族や友人でボードゲームを囲む一助になれば、またヤフオクでどうしても手に入らないゲームがある時に頼りにしていただければ幸いです。」

リストにはランドルフの『冷たい料理の熱い戦い』や『ツィクスト』、トイバーの『ヴェルニサージ』や『レーベンヘルツ』、クニツィアの『アメンラー』や『ハイソサエティ』、クラマーの『オリゴ』や『ティカル』などが見られる。未登録もあるそうなので、探しているゲームがある方はこまめにチェックするとよいだろう。

国内で中古ボードゲームを扱うショップとしては、ほかにボードウォークケイシャープゲームズマリオネッテがあるが、商品の写真が入っているのは初。価格もレア度に比してリーズナブルで、安心してお買い物ができそう。

ナイトフライトシュピーレ
店長ブログ:倉庫番は眠らない。

倉庫の街(Speicherstadt)

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備えあれば嬉しいな

倉庫の街
(写真:Boardgame Geek)

北ドイツで、川を通じて世界と貿易を行い栄えた街ハンブルク。水辺に並ぶ赤レンガの倉庫街(倉庫とは思えないほど豪華な高層ビルである)は観光名所となっている。19世紀末に建てられたこの倉庫街を舞台にしたボードゲーム。作者はこのところアレアで精力的に制作しているフェルト、メーカーはフリークでもファミリーでもない第3の路線で人気を集めているエッガート社である。

ゲームの基本はリソースマネージメント。じゅうたん、コーヒー、お茶、サフラン、ゴムという5種類の交易品を仕入れ、数を揃えて配達する。仕入れは袋からランダムに引かれたものだが、配達は数も種類も指定されているので、うまく捌かないといけない。

ラウンドのはじめには交易カードが何枚か並ぶ。これを見て、ほしいと思うカードにコマを置くが、ここで置かれたコマの数がカードの価格になるというところがポイントだ。皆がほしがるカードは、コマがたくさん置かれるから値段も上がる。買う順序は最初にコマを置いた人からだが、その人が買わなければ、コマが1つ減るので次の人はその分安く買えるようになる。分かりやすくてクレバーなシステムである。

カードは17種類あり、効果はアイコンで示されている。交易品が手に入る「船」、指定された交易品を集めると得点になる「契約」が基本で、そのほかに個別に品物を売れる商人や、たくさん集めるほど得点になる「商館」などがある。カードは春夏秋冬の4つのフェイズに分けられており、ゲームの進行にあわせてバランスよく出てくる。

もう1つ面白いのが、山札の中から時折出てくる火災。倉庫の街にとって、火災はたいへんな被害をもたらすものだった。いつか必ず起こる火災に備えて、「消防士」というカードがある。火災が起こったとき、これを一番買っておいた人はボーナス、備えがなかった人は失点になってしまう。普段は利益にならない消防士をどれだけ雇っておくかもゲームのポイントになるだろう。

カードを買ったら、交易品を振り分けて、収入をもらって次のラウンドへ。これを繰り返して交易カードがなくなったらゲーム終了となる。

同じ作者の『マカオ』を髣髴とさせる部分もあるが、こちらはより手軽で時間も公称45分と、同社から発売中の『城の守り』や『ハバナ』の路線を踏襲している。長時間ゲームは好まないが歯ごたえのあるゲームを遊びたいという方に。

Speicherstadt
S.フェルト/エッガートシュピーレ(2010年)
2〜5人用/8歳以上/45分
ホビージャパンより4月中旬発売予定

『ブロックス』、マテルへ

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フランス生まれのタイル配置ゲーム『ブロックス』の日本語版発売元が今年2月、ビバリー社からマテル社に移った。これからは2人用の『ブロックス・デュオ』とともに、『ウノ』などで知られる国際企業が取り扱う。

『ブロックス』は四色のタイルを四隅から配置して、自分の色をより多く置くことを目指すゲーム。2002年にドイツ年間ゲーム大賞にノミネートされ、同年にビバリー社より日本語版が発売されてヒット。第1回日本ボードゲーム大賞の国産ゲーム部門で1位を獲得した。その後も安定した人気を集め続け、NPO法人ゆうもあの「ゆうゲームズ」にも認定されている。

ビバリー社は2009年に生産を終了しており、後継としてマテル社が手を挙げたことで、日本での入手難が回避された。現在、新しい日本語パッケージでトイザらスなどの大手玩具店にも並んでいる。

なお『ブロックス・トライゴン』と『ブロックス3D』については、ビバリー社が販売を続ける。

マテル:ブロックス

ショッピングカート

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シュピールボックス・オンラインによると、今年のエッセン国際ゲーム祭で、ショッピングカートの貸し出しが行われる。シュピールボックスでは布袋を配布しているが、それでは入りきれない大量購入者向け。

用意されるカートは、狭いところでも入れる小型と、500kgまで積める大型の2種類。いずれも目立つ黄色にシュピールボックスのロゴ入り。レンタル料はそれぞれ1日あたり10ユーロ、20ユーロだが、シュピールボックスの定期購読者が予め申し込めば無料になる。

エッセン国際ゲーム祭は、たくさんの新作に加えて中古ブースもあり、目の色を変えてゲームを購入したものの、持ち運べなくて困っている人を時折見かける。現地ではダンボールの調達が難しいため、予め空き段ボール箱を用意したり、カートをもってきている日本人もいる。そんな方に、このショッピングカートは強い味方となるだろう。

残念ながらすでに予約は締め切られており、申し込みはできない。なお、このニュースは4月1日に報じられたものである。

Spielbox-online:Einkaufswagen für die SPIEL in Essen

サイゾー、ジャピオンにボードゲーム記事

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インターネットの事件や芸能界スキャンダルを扱う月刊誌『サイゾー』のネット版「日刊サイゾー」に、カルチャー記事として高円寺のボードゲームショップ、すごろくやが紹介され、丸田店長が答えている。

記事の中で丸田店長は、「めちゃくちゃ面白いけれど、面白さが全く知られていないもの」という商品コンセプトで、ルールではなく何が面白いのかをちゃんと伝えられるように工夫していると語る。また「男の子と女の子で遊びましょうっていうのがいいんじゃないでしょうか」と、異性を誘うことを勧めている。

最後に店長からのオススメとして、『消えた宇宙船をさがせ!(Razzo Raketo)』、『アラカルト(a la carte)』、『ディクシット(Dixit)』、『アグリコラ(Agricola)』、そしてオリジナルゲームの『イチゴリラ』を紹介する。『アグリコラ』をmixiの「サンシャイン牧場」のようなゲームと説明しているところが面白い。

日刊サイゾー:本場・ドイツのお墨つき!「ルールよりも面白さを伝えたい」 すごろくや店主が語るボードゲームの魅力

ニューヨーク現地発信の情報サイト「NY eジャピオン」にも、ボードゲーム記事が掲載されている。『バックギャモン』、『スクラブル』、ドイツゲーム、シミュレーションゲームの4ジャンルについて、それぞれ専門または中心にすえて活動するサークルを紹介。3ページに分けて読み応えのある記事となっている。

「ジャーマン・スタイル」ではボードスティッフというサークルが登場し、主催者が「ほかのプレーヤーとのやり取りが多く、戦略も重視。ルールは多いが、メタファーやストーリーがあるから覚えやすい」「ほかのゲームと比べて、テーマがずっと洗練されているうえ、デザインが優雅」と魅力を語っている。紹介されているのは『コロッセウム(Colosseum)』。

日本やドイツと同様、アメリカでも不況がボードゲーム人気の要因になっているようだ。

NY eジャピオン:ボードゲームで遊ぼう!(2)

ドイツ人の性格とボードゲーム

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『びっくり先進国ドイツ』(熊谷徹著・新潮文庫)を読んだ。ドイツ人の性格として、次のような記述がある。日本から見れば、欧米一般に言えることのように見えるが、ヨーロッパの中でも、ドイツ人は特に際立っているそうだ。

・几帳面で、効率を追い求める精神から、せっかちで文句屋となる
・整理整頓が上手で、オフィスのデスクが散らかっていない
・個人の意思がもっとも尊重され、自分の意見や気持ちを正直に言うことが正しいとみなされる
・その一方で、知らない人でも困っていれば助ける精神が強い
・自我が強く、恋人に対しても妥協できない。離婚の際のトラブルを防ぐため、結婚契約書を作ることも
・可処分所得が低く、倹約家が多い。衣食は抑えるが、住宅と旅行には比較的お金をかける
・気に入らないことがあると、歯に衣を着せずに遠慮なく文句を言う。感受性よりも理屈が優先
・人々がみな他人をひじで押しのけて前へ進む社会(Ellenbogengesellschaft)。車の運転は攻撃的
・ナチスの反省が徹底的に教育されており、国粋主義と戦争を嫌う。徴兵制は廃止される可能性あり

もちろんこれは全てのドイツ人に当てはまるものではない。私の知り合いにも例外はたくさん思い当たる。ここでは一般的・典型的な傾向ととらえておく。

これらの性格が、ボードゲームが文化として定着した背景にあるとすれば、まず攻撃的である点が挙げられるだろう。「ひじで押しのける社会」を、家族の中でもやらずにはおれないので、それを解消するためにボードゲームが登場する。

次に効率性・理屈を重んじる態度は、ルール好きにつながる。お互いに攻撃的であるとき一定のルールが生まれ、それに則った戦いができるようになる。規則が先にあるのではない。攻撃的であればこそ、ルールの運用に几帳面になるのだろう。

日本で買えば輸入コストが上乗せされるが、現地で買えばボードゲームは安い。倹約家が安価で長く楽しめるものを探すとき、ボードゲームは有力な選択肢になるはずだ。

以上、攻撃的で、ルール好き、そして倹約家、この3つの性格がボードゲームが広がるもとになったのではないかと考えられる。

『ドミニオンへの招待』書評

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3月中旬にホビージャパンから発売された『ドミニオンへの招待』を読み始めたところ、とても面白くて数日で読み終えてしまった。

『ドミニオン』はそれほどやりこんでいないので、カード名だけでは効果を思い出せないものも多い。基本セットはまだしも、『陰謀』『海辺』になるほど「そんなカードあったっけ?」という程度。なので攻略記事を読んでも激しく頷いたり首を捻ったりできない。

『ドミニオンへの招待』は、マンガによる紹介「はじめてのドミニオン」、基本セットからプロモカードまで解説する「オールカードレビュー」、いくつかの戦略を紹介する「サルでもわかるデッキ構築のススメ」、初手で何を買ったらいいかをアンケートする「ドミニオン版 何を取る?」、作者ヴァッカリーノのインタビュー、来月発売予定の新セット『錬金術』のイラストプレビューから構成されているが、全122ページのうち3分の2が「オールカードレビュー」に割かれている。ここの出来が全体を左右するわけだが、読んで実に楽しかった。

まず、全ページがフルカラーで、各カードがそっくり掲載されている。イラストをじっくり観賞し(ゲーム中にはあまり見ないものである)、カードの効果や値段を確認した上で、レビューを読めるのは嬉しい。

そしてレビューはクロスレビュー形式となっており、4人の評者が10点満点の得点と、評価の説明を掲載している。値段との割合、ほかのカードとの相性の良し悪し、そして好み。複数のレビュアーがいることで、偏った評価なのかどうかも分かり、皆が口を揃えて書いていることは、妥当性が高いという判断もできる。

でもそれ以上に読んで楽しかったのは、優れたコピーである。特に田中和彦氏のダジャレには、つい笑うことがしばしば。特に「探検家」(『海辺』)の「キンカーゲット・エクスプローラー」がツボにはまった。

このクロスレビュー形式は、多くの『ドミニオン』ユーザーが相乗りして、今ネットに次々と得点が掲載されている。本の評価点数と比べたり、自分自身で評価してみたりするのも面白いだろう。

そんなわけで、『ドミニオン』をやりこんでいる人にもそうでない人にも、この本はオススメ。海外では配布方法さえ決まっていないプロモーションカードの「へそくり」まで付録について1,680円。お得です。

ホビージャパン:ドミニオン
おひとりさまなめんな!:ドミニオンへの招待形式でレビューした人の評価を勝手にまとめてみた

ゲームマーケット2010、準備着々

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来月30日まで2ヶ月をきった国内最大のアナログゲームイベント、ゲームマーケット2010の準備が着々と進んでいる。運営がアークライトとグランペールが移されて初めての開催となる今回、11回目のスタートは順調の模様。

ホームページには出展者のブース情報が寄せられてきている。常連から新規団体まで、ボードゲーム、TRPG、教育ゲームと、例年以上に幅広い出展が行われそうだ。

先日お伝えした500円ゲームズには、カワサキファクトリー、Hammer Works、カナイ製作所、操られ人形館、賽苑、骨折ゲームズなど、毎年人気を集める著名デザイナーが次々と名乗りを上げ、今年の一大ムーブメントとして大いに注目される。

出展者のカタログ原稿掲載締め切りは4月5日。その前後から、本格的な出展情報が出てくると見られる。

ゲームマーケット2010
500円ゲームズ

ボードゲームショップ検索

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Googleカスタム検索機能で、ボードゲームショップ検索を作りました。現在のところ、メビウスゲームズ、ゲームストアバネスト、プレイスペース広島、すごろくや、アークライト、ボードウォーク、B2Fゲームズ、パティークローバー、ホビージャパン、テンデイズゲームズ、ジョイゲームズ、ボードゲームフリーク、といず広場、プロジェクトコア、ゆかいなさかな、百町森、カルテット、ウッドワーロック、道、森のシンフォニー、おもちゃのパック、がりとん、木のおもちゃ屋とも、ゆめさく、がじゅまるの樹、さくらんぼぐみの26店舗について、主に商品紹介ページを検索します。

右上のチェックボックスで「ショップ検索(Google)」からも検索できます。気になったゲーム名を入力してみましょう。どのショップで取り扱っているか分かります。

ブラフゲームの愉しみ

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エイプリルフールにちなんで、ブラフゲームを紹介しよう。

実生活ではウソをついて人を騙すというのはいけないことだが、対人ゲームでは醍醐味のひとつ。平気な顔をしているけれども、この人はウソをついているんだろうか、それとも正直に言ってるんだろうか? 明らかに顔に出る人もいるし、顔に出す演技がうまい人もいる。逆に自分がウソをつく番になったとき、どうやったら見破られないか、内心非常にドキドキする。

トランプゲームの『ダウト』を遊んだことがあるという方は多いだろう。全員にカードを配りきり、1番目の人が「1(A)」、2番目の人が「2」と言いながらカードを裏にして出す。1度に4枚まで出してよい。「13(K)」までいったらまたAに戻る。最初にカードを出し終えた人の勝ち。前の人がウソをついていると思ったら「ダウト!」と宣言し、実際ウソをついていたらばその人が、ウソでなければダウトと宣言した人が場札を全部引き取り引き取ってまた「1」から。

現代のボードゲームにも、このようなウソを楽しむゲーム、ブラフゲームが一大ジャンルを形成している。ブラフとは「はったり」の意味。

上記の『ダウト』のように次の番の人がウソを暴くゲームとしては、『ごきぶりポーカー』『チャオチャオ』『ブラフ』などがある。分かりやすいのでボードゲーム経験の少ない方でも楽しめるだろう。ほかには、自分の正体を隠し、ばれないようにウソをつくゲームもある。『ワーウルブズ・オブ・ミラーズ・ホロウ(タブラの狼)』『お邪魔者』『シャドウハンターズ』『アンダーカバー』などがそうだ。多人数ほど面白い。また、自分の手札や持ち駒を隠してウソをつくゲームとして『ガイスター』『海賊免許』『キャッシュアンドガンズ』などがある。

ブラフというゲームの要素は、ギャンブル以外の要素とあまり相性がよくないせいか、ブラフだけに集中させるゲームが多い。その分シンプルで分かりやすいゲームが多いと言えるだろう。

アマゾンに「ベストブラフゲーム」というリストを作ってみたのでご覧下さい。『チャオチャオ』と『サメ警報』が、ウソが苦手だけどブラフゲームは大好きな私からのオススメ。

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