スティッチ(Sticht oder nicht)

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取ったらダメだけど、取らなければダメ

毎ラウンドルールの変わるトリックテイキングというのは『ニエット』や『ピサ』や『UFOs』などいろいろあるが、どれも面白い。このゲームでルールを決めるのはプレイヤー1人1人。だが、各自が手札の都合で好きなように決めた結果、選んだ本人も含めて皆が苦しむことになる。
手札を配った後、4つのルールカードが公開される。切り札のスートと、得点(失点)になるスート、スートごとの最多(最少)、トリック最多(最少)である。それぞれ得点になる場合と失点になる場合がある。
ディーラーの左どなりの人と、さらに左どなりの人が、配られた手札を見て、どのルールにしたいか1枚ずつ選ぶ。この2つのルールがこのラウンドのルールである。残りの2つは適用されない。
2つのルールを選ぶ人が違うことで、毎回ひねくれたルールになる。例えば蜂が最多の人は得点になるけれど、トリックが最多の人は失点になるなどという事態。蜂は集めたいし、トリックは取りたくないし。きついのは特定のスートが1枚につき−1点というカード。低い数字のリードカラーでも、そのスートがないと降りられてしまうので安心できない。
さらにこのゲームをテクニカルにしているのが、毎ラウンド1回使えるプラスマイナスカード。これをカードと一緒に出すと、数値を±2補正できる。1トリックに使えるのは1枚だけで、誰かが出すともう使えない。また同値の場合は、プラスマイナスカードを出したほうが必ず勝つ。とっておきの場面で使おうと思っていると先に出されて使わずじまいなんてことも。
毎回厳しいルールになって悶絶しっぱなしだった。プラスマイナスカードを見事なタイミングで出した髭親父さんの1位。
Sticht oder nicht
T.ネツォルト/ペガサスシュピーレ(2010年)
3〜6人用/8歳以上/30分
ゲームストアバネスト:スティッチ
ふうかのボードゲーム日記:スティッチ

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