2010年10月アーカイブ

ターボチーム(Turbo Team)

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子供大好きウンコネタ

自分のボード上にある動物たちを全部、ダイスでゴールに進めるゲーム。ハバ社の小箱の新作である。エッセン国際ゲーム祭でハバ社は、赤い絨毯の広いブースを取っており、小さいテーブルがたくさん並んでいて、棚から自由に持ってきて遊ぶことができる。子連れの家族がのんびり遊んでいる姿が微笑ましい。

ダイスは6個あり、まず白いダイス1個を振る。ダイスの目は4色の動物と、トロフィー、ウンコがあり、ウンコが出ればアウト。アウトでなければ、次に茶色のダイス2個を振ることができる。それもウンコが出なければ、さらに白いダイス3個へ。

ダイス振りは途中でやめてもよい。ウンコが出る前に、安全策をとることも可能だ。全部振ってアウトでないか、途中でやめた時点で、出た目の数だけ自分の動物を進める。ウンコが出てバーストしたら、手番が即終了だけでなく、自分の動物の前にウンココマを置かれてしまう。

もうひとつの出目であるトロフィーは金色でゴージャスに彫られている。ウンコを帳消ししたり、ウンココマを除去したりできるほか、好きな動物を2マス進められてすごく嬉しい。

ふうかさんがトロフィーに恵まれ早くもリーチ。後を追うkarokuさんと私はダイス6個をめざしてバースト連発。茶色のダイスでダブルウンコだったときは悶絶した。結局ふうかさんがそのまま逃げきって1位。他人の出番に「ウンコ出ろ!」とかいうのがおかしい。ウンコよ永遠なれ。

Turbo Team
B.ラッフ、U.ラップ/ハバ(2010年)
2〜4人/5歳以上/10分

ロビンフント(Robin Hund)

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これ持ってましたー

犬の盗賊を集めてお宝をゲットする記憶ゲーム。手番には2枚の場札から1枚を取る。紋章がないカードは自分の手札に入れ、5種類揃ったらお宝カードを1枚もらえる。紋章があるカードは誰かに渡し、相手が持っていなければ、その相手の手札の枚数分だけ犬コマを進めて、1周したらお宝カードを1枚もらえる。

カードを渡したとき、相手が持っていると何もできない。だから相手が何を持っているか覚えておいて、まだ手に入れていないと思われるものを渡さなければならない。ところが、カードは揃うたびに捨てるのでどんどん移り変わっていく。うろ覚えで渡して残念!持ってましたーという場面が多い。

規定枚数の宝カードを取るか、宝カードの中に描いてあるお宝が規定数に達したら勝利。記憶が弱かったが、いい宝カードを引いて勝利できた。

Robin Hund
E.ヴァイス/ハバ(2010年)
2〜5人用/6歳以上/15分

ブルゴーニュ(Burgund)

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1つのダイスからアクション無限

アレアが来春発売を予定している新作の試作版。作者のフェルトがアレアから発表するのは通算5タイトル目になる。エッセン国際ゲーム祭では、入り口にほど近いラベンスバーガーのブースから隔離され、奥まった9番ホールでひっそりとデモプレイが行われていたにも関わらず、次のゲームに入ろうと並んでいる人がいるのはアレアのブランド力を感じる。

基本はダイスゲーム。ダイスを振って、出目に対応するエリアからタイルを取り、自分のボードの出目に対応するマスにタイルを置く。タイルにはさまざまな特殊能力と得点パターンがあり、自分の戦略にあったタイルを選択することで差をつける。

タイルには、自分の街を広げる六角形のタイルと、勝利点などを得る四角形の商品タイルがある。街タイルは、常に隣接して置かなければならず、置けるカラーも決まっていて、置く順序もよく考えなければならない。

ダイスの目を増減できるチップがあり、また同じ目でもできるアクションが複数用意されているので、運の要素は高くない。むしろ、無数にある選択肢からベターな選択を重ねていくことになる。したがってプレイ時間も長めで、初プレイでは2時間を超える。

編集者S.ブリュック氏直々のインストによりメビウスおやじさんたちとプレイ。1ラウンドだけの参加で、メビウスママさんに代わって頂いたが、考えることがたくさんあって刺激的なゲームだった。

Burgund
S.フェルト/アレア(2011年予定)
2〜4人用/12歳以上/30〜120分

ひつじのショーン:野菜サッカー(Gemüsefußball)

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ドライブシュート!……ムリ

クレイアニメ『ひつじのショーン』によるゲームは2009年から7タイトル作られ、いずれもコスモス社である。有名デザイナーが手がけており、単なるキャラ商品ではない。

『野菜サッカー』は、名作『バンパレナ』のように、ボールの転がる行き先をプロットするゲームだ。小箱ながら、大人でも白熱するアイデアが仕掛けられている。

スタートチップ、壁チップ、得点チップの中から、1枚ずつ取っていく。スタートチップでボールのスタート地点と手番順が決められる(1人1枚)。壁チップは箱を使った斜面の好きな箇所へ差し込み、得点チップは4ヶ所あるボールのゴール地点に置く。

何周もしてチップを全部取るか設置したら、いよいよボールをシュートしよう。チップの順番に、ボールを置いて指で弾き、斜面を転がす。盤外に吹っ飛んだりせず、無事ゴールにたどり着いたら得点チップをゲット。

2番手以降は1箇所、壁チップを移動できる。そしてシュート。前の人が得点チップを取ったゴールにまた入っても、何ももらえない。4番手まで終わったら、チップを全て元に戻して次のラウンドへ。規定ラウンド終了後に、得点チップの多い人が勝つ。

1番手は、目の前に壁が幾重にも立ちふさがり、途中で止まったり、盤外に弾き飛んだりしてまずゴールできない。4番手くらいになると、入りそうな場所はもう得点チップがなくなっている。手番順とともに、おはじきのテクニックが試される。

karokuさんが果敢に1番手を取るも、連続でハズレ。私は手堅く2番手を狙うも、安い穴にしか入らない。その間にふうかさんが高得点をゲットして勝利。終了後、けがわさんと1番手でシュート練習したが、2割くらいの成功率だった。

Shaun der Schaf - Gemüsefußball
ブラント夫妻/コスモス社(2009年)
2〜4人用/5歳以上/20分

宮崎と札幌にショップオープン

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九州や北海道に住むゲーム愛好者は、通販を利用するときに送料が高くなるという悩みがあった。この悩みを解消するショップが相次いでオープンしている。

宮崎市に10月22日オープンしたアナログゲーム専門店「縁〜ENISI〜」は、TRPG・ボードゲームのショップ。プレイルームも完備しており、1回のプレイにつき昼の部(10時〜または14時〜)が300円、夜の部(18時〜)が500円で利用できる。メンバーが足りない場合はスタッフがサポートする。遊べるゲームは『タリスマン』『レッドノバンバーを救え!』ほか順次追加されている。ネット通販は現在のところ準備中。

縁〜ENISI〜
所在地:宮崎市大橋1丁目36番地永吉ビル1F
TEL/FAX:0985-55-0630 メール:enisi@onyx.ocn.ne.jp
営業時間:10時〜20時(プレイルーム利用は23時まで可)
定休日:未定


札幌市に10月10日仮オープンしたネットショップ「カプセル」は、海外ゲームの日本語版や国産ゲームを扱う。『トーレス』や『インカの黄金』など、通好みのアイテムが並ぶ。ほしいアイテムはツイッターやミクシィでリクエストすることもできる。正式オープンは11月。通販のみ。

カプセル
TEL:050-1567-9412 メール:info@bg-capsule.com
ミクシィ:ボードゲームカプセル ツイッターID:bg_capsule
送料:道内500円、ほか800〜1300円
支払方法:銀行振込・代金引換・現金

エッセン国際ゲーム祭、来場者新記録

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10月21日から4日間にわたって、ボードゲームでは世界最大のイベント、エッセン国際ゲーム祭が行われ、来場者が154,000人と新記録をマークした。一時期15万人を割り込んでいたものの、昨年、今年と増加傾向にある。

初日の開場時間には、チケット売り場に長い行列ができ、2時間かかった人も。また44000平方メートルの広い会場内も例年以上に混み合い、通路が渋滞するほどだった。

今回は32カ国から786団体が出展し、そのうち外国が45%と、国際色も増している。日本からは、ヤポンブランド、B2Fゲームズ、ねこまど、冒険企画局が出展。ほかに韓国や中国からも出展があった。会期中に発表された新作は650タイトルにのぼる。

ここで発表される作品は愛好者向けが多く、例年これから3ヶ月ほど、期待の新作がどんどん国内発売される。

来年の会期は10月20日から4日間で行われることになっている。

spielbox-online:Erfolgreicher Abschluss der Internationalen Spieltage

リンク:日本人レポート
タナカマコトの「手番ですよ。」(ピコピコカルチャージャパン):ドイツの一大イベント『EssenSpiel』
ふうかのボードゲーム日記:Spiel '10へ向けて出発1日目は近所を散策2日目は設営を眺める3日目はspiel '10開幕4日目はドイツ最後の夜5日目は「さようならエッセン」帰宅そして雑感
play:game:エッセン シュピール 2010
mobius_mamaのブログ:ママレポート(1)日本人の活躍代打ち魅力的な子ども達
ブログでじゃむたん通信:向かう道中あれこれ近場を散歩プレス日&1日目2日目はカレーの日帰宅の巻会場内の様子とゲーム
Twitter:Essen-Spiel-2010-in-Japanese
神尾屋本舗:ドイツ旅行記32日目3日目4日目5日目6日目
ピグフォン:初出展の模様1初出展の模様2
TGW:エッセン0日目エッセン1日目エッセン2日目エッセン3日目エッセン4日目

エッセンの人気は『世界の七不思議』

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ドイツのボードゲーム情報誌『フェアプレイ』は、エッセン国際ゲーム祭の新作人気投票「スカウトアクション」の結果をホームページで発表した。30票以上を獲得したタイトルの人気順位は以下の通り。650タイトルにのぼる新作の頂点に立ったのは『世界の七不思議(7 Wonders)』。票数・評価ポイントともに他を圧倒した。

スカウトアクションは毎年『フェアプレイ』のブースで行われ、今年のトレンドを占う重要な情報となっている。住所氏名の登録と引き換えに投票用紙を発行し、重複投票をしにくくして、公平性を期す。下記ゲーム名の右の数字は、評価の平均(5段階評価で1が最高)と投票数。

会場では、アメリカのボードゲームサイト「ボードゲームギーク」のブースが出され、同様の人気投票が行われていた。スカウトアクションの上位3位はボードゲームギークの人気投票でも上位に入っている。

1位の『世界の七不思議』はフランスのゲームで、ホビージャパンから近日発売予定、2位の『トロワ』はベルギーのゲームで、国内発売は未定だが、ボードゲームギークに日本語ルールが公開されている。3位の『ナビゲーター』はドイツのゲームで国内発売未定。

【スカウトアクション2010】
1位:世界の七不思議(7 Wonders)1.84/126
2位:トロワ(Troyes)1.98/64
3位:ナビゲーター(Navegador)2.04/79
4位:エイジ・オブ・インダストリー(Age of Industry)2.05/39
5位:オリンパス(Olympus)2.11/47
6位:ニュルンベルクへの始発列車(First Train to Nürnberg)2.12/34
7位:キーウェスト(Key West)2.13/31
8位:ヴィニョス(Vinhos)2.18/40
9位:フロレンザ(Florenza)2.23/30
10位:1655年:教皇がおられます(Habemus Papam 1655)2.26/61

Fairplay:Fairplay ScoutAktion 2010 - Die Ergebnisse

『チケット・トゥ・ライド ヨーロッパ』日本語版発売

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ホビージャパンは21日、大賞受賞作『チケットトゥライド』のヨーロッパ版を発売した。2〜5人用、30〜60分、13歳以上、6300円。

2004年にドイツ年間ゲーム大賞を受賞し、バンダイから日本語版も発売された『チケット・トゥ・ライド』のヨーロッパマップ。マップを変えただけでなく、好きな都市に置いて他の路線を利用できる「駅舎」、通り抜けられないリスクがあるトンネル、オールマイティカードを出さないと渡れないフェリールートが追加された。5分で覚えられる簡易ルールで遊ぶこともできる。

アメリカマップだった『チケットトゥライド』以上の評価も受けており、英語・フランス語・ドイツ語・スペイン語・オランダ語・デンマーク語・ノルウェー語・スウェーデン語・フィンランド語・ポーランド語・ポルトガル語・ギリシャ語・ロシア語・日本語の14ヶ国語版が発売され、2005年の国際ゲーマーズ賞大賞ほか、ロシア、ノルウェー、オーストラリアのゲーム賞を受賞している。

なお、他国語版と同様、ボード・カードにおける地名はヨーロッパ各地域の表記で統一されているため、バンダイ版のように日本語ではない。

ホビージャパン:チケットトゥライドヨーロッパ

世界の七不思議(7 Wonders)

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七不思議、同時進行中

3つの時代にわたって、自分が受け持つワンダーを発展させるフランスのゲーム。2010年のエッセン国際ゲーム祭でひときわ注目を浴びている。作者は『ゴーストストーリー』のボーザ。7人まで遊ぶことができ、何人で遊んでも30分くらいしかかからないというスピーディなゲーム展開がウリだ。

七不思議から、各自1つのワンダーを受け持つ。第一時代のカードとお金が全員に配られ、その中から1枚を選んで自分のワンダーに置く。全員が置いたら、残りのカードをそれぞれ隣の人へ。また1枚選び、残りを隣の人へ……というようにして、1枚ずつカードを置いていく。カードを置くのは全員同時なので、待ち時間がほとんどない。

カードには資源や軍事力や勝利点などがあり、新しいカードを出すために資源やお金、別の建物が必要だったりして、コンボを作りやすくなっている。また、ワンダーによって、資源が手に入りやすいものや、軍事力が強いものがなど能力が異なり、その方向でカードのコンボを考えていくと面白い。

しかし、隣の人はどんなコンボができそうか分かっているので、絶好のカードはそうそう回ってこない。隣の人に渡したくないカードは、捨て札にして換金もできる。しかし、自分も出したいカードがあるとき、相手を伸ばさないか自分を伸ばすか、選択が悩ましい。

最後に残った1枚を捨てて第一ラウンド終了。ここで両隣の人とだけ、軍事力を比較して、勝っていれば勝利点チップがもらえ、負ければマイナス点のチップを受け取る。両隣だけなので、時間はかからない。

同じように第二時代、第三時代を行う。時代が後になるほど、効果が大きく、出す条件が厳しいカードが増えてよりダイナミックになる。前の時代でしっかり準備して、高いカードを狙いたい。

最後に勝利点を計算して多い人が勝ち。たくさんの要素があるのでひと目では点数が計算しにくいのと、中にはほかプレイヤーの状況によって勝利点が変動するカードがあるのとで、勝敗は最後まで分からない。

神尾さんが、隣りの人のワンダーでボーナスを得るカードなどで大量得点し1位。私は行き当たりばったりで方向性のない発展をしてしまい、第三時代で行き詰まってしまった。

ゲーム紹介には「ドミニオンやレースフォーザギャラクシーに連なる発展ゲーム」と書いてある通り、流行のゲームで高い評価を受けるのは間違いない。同時進行によるインタラクションの薄さは、隣の人にどのカードを渡さないか選ぶのと、軍事力の競争をすることで解決されている。

なお、エッセン国際ゲーム祭で限定販売された第八の不思議「小便小僧」は初日午前中で瞬殺していた。

7 Wonders
A.ボーザ/レポスプロダクション(2010年)
2〜7人用/10歳以上/30分
ホビージャパンより近日発売予定

エッセン4日目

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会期は日曜までだが、私は今日が最終日。朝一番から通訳の事があったが、午後に3時間、夕方に2時間の自由時間があった。その間にメビウスおやじさんと『ブルゴーニュ(Burgund)』試作版(アレア)をプレイ。ダイスの目でタイルを選び、マイボードに置くことで特殊能力や勝利点を得るというゲームである。同じダイス目でも選択肢が数多く、どれが一番有効かを考えるのが楽しい。

それから今日到着されたジーピーの米川さんとお会いする。『カタン』携帯キャリーケース版をコスモスに売り込むのだという。ほかに『カタン』の全国展開計画など。いつもはいろんなゲームを広く浅くということが多い私だが、『カタン』ならば同じゲームに狭く深く入り込む価値がある。

夕方はふうかさん、karokuさんとハバの新作を試遊。『ターボチーム(Turbo Team)』はダイスでウンコの目が出るとバーストするレースゲーム。「ウンコ出ろ!」「ゲゲ、ダブルウンコ!」などと下品に盛り上がる。『ロビンフント(Robin Hund)』はほかの人の手札を記憶して宝を集めるゲーム。手札がどんどん移り変わっていくので記憶がなかなか難しい。

夜は、グループSNEの安田均氏、秋口ぎぐる氏ご一行とトルコ料理屋さんで会食。実は安田氏とお話するのは初めてである。これまでは遠くでお見かけする程度だったが、私の知らない日本ボードゲーム史や、今後のトレンドの推移など、興味深い話をお聞きできた。登場人物はいずれも知っている人ばかりで狭い世界だとつくづく思う。

宿に帰ると夕食パーティは終わっていたが、バネストの中野さんがゲストでいらしていたり、宿のショーコさんがすっかり溶け込んでいたりして、たいへん賑やかにしていた。荷物整理をしながらのんびりしているとこんな時間。毎日25時過ぎまでの夜更かしである。これから3時間ほど眠って、デュッセルドルフに向かう。

フェアプレイのスカウトアクションでは、『七不思議(7 Wonders・レポス)』、『トロワ(Troyes・パールゲームズ)』、『ザヴァンドールの鉱山(Die Minen von Zavandor・ルックアウトゲームズ)』あたりが票数と人気の両方を集めている。明日、明後日の結果も楽しみだ。


地下鉄エッセン中央駅。青い照明とも来年までお別れ

エッセン3日目

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今日からが本当の会期。10時から18時まで、ホビージャパンの同行で、休憩時間30分を除いてずっと通訳をするか、ブース間を歩き回っていた。自分のゲームで買ったのは、ビーウィッチト・シュピーレの『フリーズ』と『ホッサ』だけ。これほど買い物をしていないシュピールも初めてである。

夜は恒例の日本人飲み会。日本人の宿レーゼのショーコさんの紹介で、会場の近く、マルティンシュトラッセにある自家醸造の居酒屋に行く。20人で予約していたところ、予想を上回って30人もの日本人が集まり、一部別のお店に移らざるを得ない方も出るほど。

私は教育ゲームの分野で活躍している吉川肇子氏(慶応大学・組織心理学)と鈴木清史氏(静岡大学・文化人類学)とコミュニケーションゲームについて、知的好奇心を満足させる話を楽しむことができた。

会期は日曜日までだが、参加するのは明日まで。買う予定だったものは5タイトルくらいしかないが、買い逃しているものはないか、パンフレットとネットでもう一度確認しておきたい。


初日入場前にチケットを買う行列。2時間待ちだったという

エッセン2日目

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いよいよ今日から会場に入る。重いヤポンブランドのカタログを持って、11時からのプレス会議に出席。終わってから新作プレビューを見て、準備に慌ただしい会場をうろうろする。

ドイツから遠い日本の存在感は確実に強まっている。再版された『ホッサ』(ビーウィッチト・シュピーレ)はさりげなくカードまで日本語化されている。『電力会社』(2Fシュピーレ)はついに細長い日本マップが登場。池田康隆氏の『シャドウハンターズ』はコスモス社からドイツ語版が登場した。各国語版の制作をてがけるルドファクトでは田邉顕一氏の『伊能大図』英語版が机に置かれていた。ヤポンブランドも前日から立ち止まる人が絶えない(荷物はまだ届いていないとのこと)。

またエッセンを訪れる日本人も多くなり、今年は少なくとも30人はいるようだ。ツイッターもエッセンからの投稿をよく見かける。ほとんどが知り合いか、知り合いの知り合いなのは、やはり狭い世界である。

ホビージャパンから翻訳を請け負ったのはローゼンベルクの『メルカトル』(ルックアウトゲームズ)、フェルトの『ルナ』(ホールゲームズ)、『ヴィニョス』(ホワッツ・ユア・ゲームズ)。エッセン渡航前に翻訳を終えた『中世の商人』『グラン・クリュ』(ともにエッガートシュピーレ)と共に、ホビージャパンから日本語ルール付きで販売されるだろう。

ほかにルックアウトゲームズから、レディボーン拡張『ムッターベーンヘン』、アグリコラのゲーマーズデッキ、妖精デッキをゲットしている。

夕方のドイツゲーム賞授賞式まで時間があったので、ずっと気になっていた『七不思議』(レポス)を遊ぶ。全員同時プレイで手札から1枚を出し、残った手札を隣の人に渡すというシステムで、7人まで短時間でプレイできるのが特徴。隣の人としか絡まずソロプレイ感が強いが、テンポよく遊べてよかった。

授賞式は19時半から。今年の入賞作品は多くが外国人の作で、メーカーの社長しか来ていないところも多かった。ベテランデザイナーが少なく、例年より盛り上がりに欠けたかもしれない。

しかし宿に帰ってからは妙に盛り上がった。10人ぐらいが輪になって、ゲームと関係ない笑い話を延々続ける。終わったのは26時。さあ、もう寝ないと。

エッセン1日目

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メッセは水曜日からなので、火曜日は休養日である。日本人宿にいた8人は、ケルンでゲームショップ巡り、ヴッパータルでモノレール乗り、近くを散策と3組に分かれた。私は叔父がヴッパータルの大学で教えているというのを思い出して、ヴッパータル組に参加。エッセンからエスバーンという各駅停車に乗って45分。

ヴッパータルにと言い出したのはけがわさんである。1950年、象がこの街の名物モノレールに乗り、暴れて窓を破り、下の川に落ちたという話を聞いて、そのモノレールに乗ってみたいと思ったという。エスバーンを並行して、起伏に富んだ地形をモノレールが走っており、行く前はそれほど乗り気でなかった私も、だんだん楽しみになってくる。

ところが駅を降りて観光案内所に行くと、「モノレールは現在駅のリニューアル中で、来週の月曜まで全線運休している」という衝撃的な事実を知らされた。駅前にあるモノレール乗り場は、確かに扉が閉まっている。がっかりしながら、観光案内所で聞いたおもちゃ屋さんへ行ってみた。

ドイツにはボードゲームの専門店というものはほとんどなく、おもちゃ屋か、デパートのおもちゃ売り場で買う。といっても品揃えは決して悪くなく、思わぬ掘り出し物もある。小さい街ほど、絶版品が売れ残って安売りされていたりするので目が離せないというわけである。

おもちゃ屋さんを見終わってから、デパートのおもちゃ売り場、さらにお昼を食べてトイザらス。半ば予想されたことだが、結局ゲームショップ巡りとなった。コスモスの『羊のショーン:野菜サッカー(Shaun der Schaf: Gemüsefußball、2009年)』とクイーンの『高地の民族(Highland Clans、2009年)』を購入。けがわさんは5タイトル、しかも全部クニツィア。

お昼は屋外の屋台をめぐってカリーヴュルスト、ペキンズッペ、ベルギーワッフルなどをだらだら食い。1品2ユーロくらいなのでお買い得である。

1日リフレッシュして、明日はいよいよプレスの日。ヴッパータルからエッセン中央駅に帰ったとき、毎年来ていると楽しみという感覚もあまりなくなっているような気がした。

『アメージングテーブルゲーム』発売

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八重洲出版は18日、ボードゲーム総合情報誌(ムック)の『アメージングテーブルゲーム』を発売した。A4版オールカラー100ページで1,050円。すごろくやを始めとして、ボードゲーム専門店で徐々に入荷している。

アナログゲームは楽しい時間を過ごせるのはもちろん、脳力やコミュニケーション能力のアップ、老化防止といった効果もあるアイテムとして注目されています。この本は、「こんなに面白いゲームがいっぱいある!」をキーワードに、日本はもとよりドイツ、イタリア、フランス、アメリカといった世界中の魅力あふれるテーブルゲームを集めました。家族や友だち、カップルといった初心者でも気軽に楽しめるゲームをジャンルごとに紹介。また、これらのゲームを購入できるスペシャルショップガイドや、おなじみ”野球盤”や”人生ゲーム”のヒストリー&インタビューなども掲載。ゲーム選びのガイド本として最適です。

サブタイトルは「世界中のあっと驚くボード・カード・パーティゲームの情報誌!」。新作、定番、ポータブル、長時間などのカテゴリーに分けて写真入りで紹介されているほか、ワードバスケットミニ版の付録、全国の専門店ガイドなどが入っており、ボードゲームを始めたばかりの人にも最適だ。

Amazon.co.jp:アメージングテーブルゲーム―いますぐ遊びたくなるアナログゲームのガイドブック (ヤエスメディアムック 295)
八重洲出版:アメージングテーブルゲーム
高円寺0分:アメージングテーブルゲーム

エッセン0日目

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エッセンにはまだ着いていないわけだが、モスクワ国際空港の乗り換え時間に交通手段の話など。

今回チケットを取ったのは7月。HISで往復59,000円というチケットがあった。空港税など込み込みで90,000円。これまでで一番早く動き出した分、一番安い航空券を手に入れることができた。こういう格安航空券は発売直後に売り切れるもので、3ヶ月前とはいえ、もう満席の日もあってすでに取りにくい状態だった。

航空会社はロシアのアエロフロートで、機内サービスは最低限、オンデマンド映画の選択肢は少なかったが、ルート的には最短である。モスクワまで10時間、乗り換えてフランクフルトまで3時間半で着く。夏にクアラルンプール経由で行ったときは、合計19時間のフライトだったことを考えるといかに楽かが分かる。格安航空券には東南アジア経由便が多いが、フライトは長時間になるほどきついのでオススメしない。

ロシアのシェレメチボ空港は、昔はひどかったのかもしれないが、すっかりリニューアルされており、ネットも無料で接続できる(成田は500円!)。カフェやバーも充実していて、3時間くらいの待ち合わせがあるが快適に過ごしている。

成田の出発は12時。チェックインは10時からで、山形からだとぎりぎり間に合わない時間である。そこで前夜に上野に泊まることになった。ちょうど妻も京都出張だったので同行し、翌朝上野駅で別れる。ちなみに前泊した上野の「キューブホテルは全館禁煙でワンルームマンションのように造られており非常に快適だった。

今回の同行者は、ふうかさん、karokuさん、神尾さん、鬚親父さんと私の5名。珍道中が楽しみなメンバーとチェックインカウンターで待ち合わせしてレッツゴー。出国手続きで時間がかかり、飛行機までダッシュした去年の反省を生かして、早めに出国手続きを済ませ、出発までミニノートでネットをしていた。去年と異なり、携帯を予め海外対応に機種変更し、無線LAN対応のミニノートを購入していたので余裕なのである。

あればよかったのにと思っているのは2本目の腕時計。今の腕時計は時間を変えるのが面倒なのである。今、腕時計は23:45だが、モスクワは18:45。さらにドイツではまだ16:45である。モスクワの外気は現在3度だというが、空港の待合室が温かいので眠くなってきた。フランクフルト行きは2時間後。

けもぱに(Kamomimi Panic)

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『人狼』を少人数でも遊べるようにした作品としては『ルプスブルク』があるが、アイテムが多くて気軽に遊びにくいという欠点があった。この作品はカード1人に3枚ずつ配るだけで、4〜8人で遊べるようにしてある。

少人数で遊べるための工夫としてはヒットポイントが2あって、1回刺されただけでは死なない(このゲームでは殺されるのではなくお宝を盗まれるという設定なので、正確には死ぬのではない)、昼間の投票では可決されなければ脱落しない、夜間の泥棒は全員中央に手を出して目を閉じ、10数える間に怪盗役が指すのでゲームマスターはいらない、少人数の場合、2晩に1回しか盗まれないという点がある。

さらにゲームを盛り上げるのが多彩な公開キャラクターの特殊能力。1周に1回、1人指名して一般人か否かを聞き出せる探偵、投票結果を変更できる教師、お姉さんが盗まれると自分も失う妹、生徒会長が盗まれると供出しなければならない副生徒会長など、1回のゲームでは使い切れないほどたくさんある。推奨の組み合わせでも、ランダムでもOK。強い能力の持ち主は早めに正体を探ろうとか、この特殊能力が推理の手がかりになる。

合宿で1回、8人で遊んでみたところ、あまりに盛り上がって3回連続。公開キャラクターの能力で会話が弾むのがよかった。キャラクターは全員女性なので、大の大人が自然と女言葉になっていたり。和やかなようでいて、指名や投票のタイミングが大きな手がかりとなったり、誰か分からない人から指されて戦慄したりというような『人狼』の醍醐味はいささかも損なわれていない。さらにヒットポイントが2あることで怪盗がわざと自分自身を指名しカモフラージュするというような高等戦術も。

萌え系イラストには好き嫌いがあるだろうが、しっかり作りこまれた作品なのでぜひ多くの方に手にとってほしい。

けもぱに
作者不明/アークライト(2010年)
4〜8人/12歳以上/30〜60分
アークライト:けもぱに

エッセン新作情報

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当サイトで毎年恒例となっているエッセン国際ゲーム祭「シュピール」の新作情報を、直前になってようやくまとめることができました。注目メーカーを36社取り上げ、新作の概要をまとめてあります。

ほとんど未プレイ状態での紹介ですが、管理人の直感で面白そうだと思ったものには「注目!」マークを付けております。

なお管理人は明日よりエッセンに出発します。長いフライトや時差ボケのため、更新が滞るかもしれません。帰国後、少しずつ新作の紹介を行ないますので、楽しみにしてお待ちください。

新作情報に掲載されていないメーカーで、気になっているものがありましたらコメントにお書き下さい。実際に見て参りたいと思います。

エッセン シュピール'10 - 国際ボードゲーム祭の展望

アラカルトカードゲーム賞に『ジャイプル』

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アラカルトカードゲーム賞ドイツのボードゲーム専門誌『フェアプレイ』は、93号(10月18日刊)にて、アラカルト・カードゲーム賞2010を発表した。記念すべき20年目となる今回受賞したのは『ジャイプル』。2人専用のゲームとしては『ジャンボ』以来、5年ぶり4度目の受賞となる。

『ジャイプル』はインドの砂漠の街を舞台に、交易品を相手より先に集めて得点するフランスのカードゲーム。今年はドイツ年間ゲーム大賞を受賞した『ディクシット』に続き、フランスゲームが2冠を制した。

アラカルトカードゲーム賞は、ドイツ年間ゲーム大賞やドイツゲーム賞では軽視されがちなカードゲームだけを対象に、識者たちの投票によって選ばれている。2位以下は次の通り。日本人デザイナー川崎晋氏による『アールエコ』が次点となっている。

【アラカルトカードゲーム賞2010】
1位:ジャイプル(Jaipur / S.ポーション / ゲームワークス)
2位:アールエコ(R-Öko / 川崎晋 / アミーゴ)
3位:11ニムト(11 nimmt! / W.クラマー / アミーゴ)
4位:ヴァンパム(Wampum / J.アラーズ / ペガサスシュピーレ)
5位:ドラゴンの心臓(Drachenherz / R.ドーン / コスモス)
6位:あいだの数(Himmel, A ... und Zwirn! / K.クレオウスキ/ ラベンスバーガー)
7位:ミステリーラミィ2(Mystery Rummy 2 / M.フィッツジェラルド / ペガサス)
8位:ハイデルベア(Der Heidelb&är / F.シュターク / ハイデルベルガー)
9位:ガガガ!(Fzzzt.! / T.ボイデル / サプライズドステア)
10位:カードカソンヌ(Car(d)cassonne / K.-H.シュミール、K.-J.ヴレーデ / ハンス・イム・グリュック)

Fairplay:À la carte Preis 2010
spielbox-online:Jaipur ist das beste Kartenspiel
TGW:ジャイプル

シンダーハンネス(Schiderhannes)

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死んだー犯人

「皮剥ぎハンネス」として知られたドイツの石川五右衛門ことJ.ビュックラー(1779-1803)の犯行現場を、カードプレイで絞り込むゲーム。『オールドタウン』の衝撃をもう一度。

カードは「〇〇(馬泥棒とか脱獄とか、特定の犯行)は次の6都市のいずれかで起こった」「〇〇は東のエリアで起こった」「〇〇と△△は隣接している」「この都市では〇〇と△△と□□のいずれかしか起こっていない」という4種類がある。手番には手札から1枚出して、候補となる都市にチップを置いたり、候補から外れた都市のチップを取り除いたりする。取り除いたチップが得点になるので、クレバーなカード選択で一気に絞り込みたい。

基本的には「次の6都市のいずれかで起こった」カードでチップをばらまき、「東のエリアで起こった」カードや「この都市では」カードで半分ぐらいに削って、あとはほかの犯行が出た時点で「隣接している」カードで特定するという流れだが、同時に消去法で複数の犯行が連鎖反応で確定することもあり、そんなカードを出せたら最高だ。

大事なのは、カードを出す順番と、補充するカードの種類。カードは裏面で種類が識別でき、先を読んで補充しておくと有利だ。そして手札を見て、どの順番で出せば得点が高いかを考える。もっとも、1回に出せるのは1枚だけなので、ほかの人が相乗りしてきて計画が台無しになることも。

犯行現場が全部確定したら終了。終盤は多くの犯行が確定してしまっているので、出せるカードが少ない。

序盤は様子見にチップをばらまいていたら、ふうかさんがいきなり犯行を絞り込んで大量得点。私も大量得点を狙うも、せっかく撒いたチップをどんどん持って行かれてしまう。辛うじて1回だけ犯行の絞り込みに成功したが、追いつけず最下位。

独特のプレイ感で、要領をつかむのに手間取るが、それゆえに大量得点のコツをつかむと病みつきに。ゲーム終了後も後を引く面白さだった。同じメーカー・デザイナーの『オールドタウン』のシステムを継承した作品だが、絶版の『オールドタウン』は現在、ソロプレイ版しか発売されていない(ダウンロードして自作は可能)。ぜひ『オールとダウン』も復刻してほしいところだ。

Schinderhannes
S.リーデル/クリッカーシュピーレ(2009年)
1〜4人用/9歳以上/45分
ゲームストアバネスト:シンダーハンネス

パニックズー(Panicozoo)

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当ててください、ZOO、ZOO

ずらりと並んだカード全部に描かれている動物をいち早く探すフランスのゲーム。1枚だけ裏になっていて、正解ならばカードをめくるとその動物が描かれていないという仕組み。

正解するたび裏になっていたカードをもらい、残りからまた1枚裏返して次の動物を探す。

それだけなのに、これまたものすごい集中力が要求される。「この動物じゃないか」と当たりをつけて、カードを探す。動物がいないカードが見つかれば、動物を変えてやり直し。しかもゲームが進めば、前に宣言された動物はもう言えないから覚えておかなければならない。序盤は、ゲームが終わらないのではと心配されたほど。

しかしふうかさんとkarokuさんが好調な上に、途中参加の妻も次々と当てる。どうやら、カードを1枚1枚見ているのではなく、全体的に見回しているらしい。結局追いつけないまま、ふうかさんが僅差で勝利。

実はこれでゲームは半分で、カラー絵とともに影絵バージョンも入っている。もうムリー

Panicozoo
B.ミホー/カクテルゲームズ(2005年)
2〜5人用/8歳以上/15分

ドイツのボードゲーム体験講座

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地元山形県長井市のNPOが運営している市民講座に、「ドイツのボードゲーム体験」というテーマで申し込んだ。

以前「男の育児講座」という講座があり、こういうものが地元にもあることを初めて知った。ゲームサークルを開く計画が頓挫している今、単発でなら遊んでくれる人もいるかなとか、市民講座をチェックしているような層はドイツゲームのような知的営みにも興味をもってくれるかなという目論見である。さらには、長井市は南ドイツのバードゼッキンゲン市と姉妹都市になっているため、ドイツ語やドイツ文化に興味を持っている人が結構いるかもしれない。

内容は、ドイツのボードゲーム文化やエッセン国際ゲーム祭などを軽く紹介して、すぐ実際に遊んでみるつもり。仕事帰りのドイツ人が晩にボードゲームを楽しむシュピールアーベント(ボードゲームの晩)を目指している。遊ぶゲームは、30分くらいで終わる定番を中心に持ち込み、参加者の顔ぶれを見て決める。

日程については平日の昼が一番いいが、それでは人が集まらないだろうと思い平日の夜にした。子供たちを母に任せて遊びに出かけるのは気が引けるのだが。

講座日程が掲載されたチラシは新聞折込で回ったが、1週間前の時点で申し込みはゼロだという。1人も来なければ、黙々と『アグリコラ』のソロプレイでもするつもりだが、そうなったら寂しい。さあ、どうなることやら。

おおあわてワニさん(Rapidcroco)

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太くて青くてメガネがなくて帽子はあって、女

犯人のワニが逃げた。警察の中央司令室のコンピュータから、男女、帽子の有無、眼鏡の有無、体型、体色の5つについて、犯人の情報が出される。場に並んだワニから、その条件に合うワニを探せ。

フランスの奇才R.フラガの作ったカルタ取り。並んだカードからいち早く探すというゲームがフランスには多い。集中力が試され、短時間なのにものすごく遊んだ気分になれる。

さて5つの条件全部に合うワニはたった一匹。しかしそのワニを捕まえればよいのではない。そのワニが指差す先を辿り、末端にいるワニを捕まえる。しかし途中でカバが指差されていたら、逆戻りして最初のワニを捕まえること。ワニを見つけるだけでも一苦労なのに、さらに目で追っていかなければならないとは。

折角見つけたと思っても条件がひとつ違っていたりと調子が出ない。何しろ5つの条件を覚えるのに必死になっているとワニを探し始めるのが遅れ、条件をよく見ないでワニを探すとなかなかホシを見つけられないからだ。そんな中、ふうかさんとkarokuが驚異的なスピードで見付け出していく。何かコツがあるみたいだ。結局、私が1枚も取れないまま、karokuさんが3枚集めて勝利。

Rapidcroco
R.フラガ/カクテルゲームズ(2004年)
2〜5人用/6歳以上/30分

日本語版バブル

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アークライト移籍になって初のGameLinkを読んで驚いたことは、フリーゼ特集の記事の充実ぶり(ストーンRさんが全作品をレビューしたほか、ドイツからの寄稿を翻訳掲載)もそうだが、日本語版と、国産オリジナルで誌面のほとんどが占められていることだ。

アークライトの『サンダーストーン』『究極の人狼』、ホビージャパンの『レース・フォー・ザ・ギャラクシー』『ルアーブル拡張:グランアモー』『ドミニオン:繁栄』のほか、今度のエッセンで発売されるフリーゼの『ファミリア』と『ビール侯爵』、昨年の『ファクトリーマネージャー』が全て日本語版に。さらに『ギフトトラップ』の日本版まで予定されているではないか。これにデッキ構築カードゲームを加えると、本当に話題に事欠かない。メビウスとバネストの輸入ゲームを紹介する余裕がないほどだ。

日本語版はプレイアビリティを確実に高める。初めて遊ぶときに楽なだけでなく、2回目以降も気軽に取り出せるようになる。対照表とにらめっこして遊ぶのではこうはいかない。また、プレイアビリティが高ければ、繰り返し遊びたくなり、いろんなゲームを渉猟するよりも、同じゲームを何度も遊ぶというスタイルがもっと広まるかもしれない。

『アグリコラ』を定期的に遊んでいる話をよく聞くが、『アグリコラ』自体の魅力に加えて、日本語版の存在によるところが大きいだろう。あれがシールだったら、ここまでプレイ人口は広がらない。

また、日本語版は規定数のロット生産を前提としているため、安定供給が可能になる。輸入ゲームはどうしても、1回目の便が売り切れてから次が入るまでにタイムラグがあり、人気ゲームではほしいときに買えないことが多い。これに対して日本語版はアマゾンでもゲームショップでも、いつでも買えるようになっているのは非常に大きい(その分、価格競争が起こって安く買えるというのも、消費者にはメリットである)。コンポーネントを日本語化する必要がないゲームでも日本語版で発売されるのは、この点が大きい。

愛好者としては大いに歓迎するところだが、これだけ目白押しだと、韓国のコーリアボードゲームズ社のようになることも心配になってくる。『キューバ』や『プエルトリコ』などのフリークタイトルに次々と韓国語化し、トイザらスなどで展開したものの、ボードゲームカフェブームが終わったこともあって息切れしてしまったのである。

現在ホビージャパンとアークライトが競うように日本語版を発売しているが、中にはどれくらい売れるか心配になるタイトルもなくはない。あまり売れないタイトルが出てくると、数年で日本語版化事業自体が撤退してしまうかもしれない。そうすると、その後に日本語版が待望される傑作が発売されたときに、どのメーカーも手出してできない恐れがある。

新作はこの頃、オリジナルと同時発売になりつつあるが、製品化前にルールや概要だけで検討しなければならないため、リスクが高い。半年か1年ぐらい遅く発売するのは最悪で、大方オリジナル版が出回ってしまって買う人がいない。メーカーやデザイナーの信頼度を加味しつつ、複数の目利きで判断するのが望ましい。

それよりも、高評価を得ながらも、言語依存度の高さや絶版で今ひとつ広がっていない過去の名作に力を入れてはどうか。『カタンの開拓者』『あやつり人形』『電力会社』『砂漠を越えて』『コロッサルアリーナ』『インジーニアス』『サムライ』などのように、過去の傑作が安定して手に入る状況を作ることが裾野を広げる。

また、アイテムを絞ったら広報にもっと力を入れることもできるかもしれない。といず広場やあみあみの先行予約でやっと発売が明らかになるようでは、うっかりオリジナル版を買ってしまう人も出かねない。

というわけで日本語版は手当たり次第ではなく、厳選して持続可能にというのが、私の意見である。その「厳選」が実際難しいのは承知のうえで。

オランダゲーム賞2010に『電力会社』

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オランダゲーム賞審査委員会は、今年のオランダゲーム賞を発表した。8月に発表されていた8タイトルのノミネートリストから、743名の愛好者が投票したところ、34%の得票によって『電力会社』が選ばれた。

『電力会社』の新版はドイツ・アメリカで2004年に発売されたが、オランダ語版は2009年に発売されたため、新作扱いとなっている。

2位以下の順位は以下の通り。ドイツゲーム賞でも2位を獲得した『バスコ・ダ・ガマ』が次点、ドイツ年間ゲーム大賞の『ディクシット』とドイツゲーム賞1位の『フレスコ』は下位に沈んでいる。

【オランダゲーム賞2010】
1位:電力会社(Hoogspanning)
2位:バスコ・ダ・ガマ(Vasco da Gama)
3位:トバゴ(Tobago)
4位:スチーム(Stoom)
5位:ブラス(Brass)
6位:ロール・スルー・ジ・エイジズ(Roll through the Ages)
7位:ディクシット(Dixit)
8位:フレスコ(Fresco)

Nederlandse Spellenprijs:Hoogspanning wint de Nederlandse Spellenprijs 2010
アマゾン:電力会社 完全日本語版

蔵王ゲーム合宿

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山形県の蔵王ライザウッディロッジというところで毎年開かれている山形大学のゲームサークル「Neutral」OB会合宿に、ぽちょむきんすたーさんからお誘いいただいて参加。広い会場はボードゲームやRPGを遊ぶ人のほか、マンガを回し読みしている人やラジコンヘリで遊んでいる人など、自由な雰囲気である。2泊3日のうち一晩だけの参加だったが、数十年来の仲間のように打ち解けて遊ぶことができた。

遊んだゲームは次の通り。後日、詳細なレポートを掲載する予定。

レインボー(Rainbow)
ゲーム内容はこちら。カードをたくさん出し過ぎると、次のラウンドでほかの人を利することになるので、配分が悩ましい。6点のカードに目がくらんで判断を誤り最下位。

ザヴァンドールの鉱山(Die Minen von Zavandor)
ゲーム内容はこちら。初手でどのアイテムを取るかが勝敗を大きく分ける。序盤から鉄のトロッコにアクセスできたみほさんの1位。便利なカードのレベルアップが遅れて3位。

アイデンティク(Identik)
ゲーム内容はこちら。言ったの言わないの、書いてあるの書いてないので大笑い。すでに描いている間から盛り上がっていた。

シルクロード(Seidenstraße)
キャラバンを移動して商品を運び、宝石を集めるゲーム。進めたいキャラバン、進めたくないキャラバンの思惑が絡む。次に運ばれる商品が分かっているので、トレンドを先取りして商品を集めることも。宝石全色制覇を果たしたPsy+さんの勝利。

シンボルで言いましょう(Sag's mit Symbolen)
絵のヒントから、答えを絞り込んでいくコミュニケーションゲーム。直球のヒントのつもりがかえって混乱させてしまったり、ちょっとひねくれたヒントがずばり読み切られてしまったり。考えれば考えるほど、どれにも当てはまりそうな気がしてくる。手堅く当てて1位。

けもぱに(Kamomimi Panic)
少人数で遊べるようにアレンジした人狼系ゲーム。1人勝ちできる密告者の存在、ヒットポイントが2あること、多彩な公開キャラクターの特殊能力、殺すのではなく盗むという設定、GMなしでできるクレバーな進行、萌えキャラのアニメーションなど、特筆すべき点がたくさんある。特にキャラクターの特殊能力によって会話が弾み、想像以上に盛り上がって3ゲーム遊んだ。

ラングフィンガー(Langfinger)
ごく短時間で楽しめるワーカープレイスメントゲーム。道具を集め、お宝を盗み、換金する。必要な道具やお宝がカードによって異なり、先に選ばないと何もできない恐れがある。積極的に換金して逃げ切りを狙ったが、一か八かの盗みに失敗して、その間に貯めこんだカードをどんどん換金したPsy+さんに抜かれてしまった。

『魔法の軍団』日本語版発売

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ホビージャパンは9日、1980年代に大ヒットしたボードゲーム『魔法の軍団』日本語版をリメイクして発売した。2~~4用、12歳以上、60〜180分、6,930円。

舞台は魔法の国カダブ。プレイヤーは魔法の国の住人を味方につけて軍団を組織し、買収工作や魔法の道具を使い、勢力を拡大する。そしてライバルを倒し、城塞を守りきって、魔法の国の支配者を目指す。エルフ、ゴブリン、ドワーフ、竜、モモンガ、恐竜、殺人ペンギン、飛ぶバッファロー、這いヅタ、ガイ骨、サイクロプス、騎士……さまざまな種族が軍団を編成する。シンプルなダイス戦闘と、要塞のグレードアップの楽しみが多くの人を虜にした。

この作品は1986年にウェストエンドゲームズ(アメリカ)から発売され、同年にホビージャパンより日本語版が発売されていた。2010年にペガサスシュピーレ(ドイツ)よりリメイク版の制作が決定。ホビージャパンがこの企画に共同で参加し、24年ぶりの日本語版の登場となった。

新版では、サイズが大きくなり、立体コマ・木製コマなどコンポーネントが豪華になっている。

ホビージャパン・ゲームブログ:カダブとナブロパルとお楽しみの名において!「魔法の軍団」

9月のメビウス便

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(写真と文:石川 久)

 8月のメビウス便がお休みだったため、久々のメビウス頒布会である。
 10月8日に届いたので、早速、三鷹のテンデイズゲームズの店長タナカマさんと「プラトーX」の2人プレイを試してみる。翌9日の高円寺盤友会10月例会でも2つのゲームをプレイする機会を得た。

プラトーX(ウィニングムーブス)10歳以上/2-4人/30分 (6点)

 「プラトーX」はヘンドリック・シモンのデビュー作で、コマを最も高い位置に置くことが目的の多人数アブストラクトゲームである。「プラトー(Plateau)」とは高原や台地を意味する英語。
 手番にできることは、タイル1枚をボードに配置するか、自分のコマを移動するかの2択である。(自分のコマをまだボード上に配置していない場合には、それを配置するというのも、手番の選択肢のひとつになる)
 ゲームボードはプレイ人数によって面が異なる。2人用は6×6=36マス、その裏面が3,4人用の7×7=49マスになっている。
 タイルは、1マス、2マス、3マスの3種類があり、このうち3マスのタイルだけは共通のストックから全プレイヤーが利用できる。このタイルを積み重ねて高さを作り出すのだが、タイルの下には隙間があったり、同じタイルを同じ位置で重ねるような配置は禁止されている。この制約がゲームに深みを与えていて悩ましい。
 コマは一段の高低差がある隣接マスに移動できる。ただし、他のコマがあるマスやフラットに繋がるようなマスには入れない。この条件に従う限りは連続して移動できる。このアイデアも面白い。
 誰かの手番でタイルを置くことができなくなったら、その時点でゲームは終了。コマが同じ高さでタイブレイクした場合、同じ高さで繋がっているマスの多い方が優先して勝利する。それも同じであれば、先にその高さにコマを移動させたプレイヤーが勝つ。

 ゲーム全体としては、2000年のドイツ年間ゲーム大賞(SDJ)を受賞した「トーレス」に似た印象。実は「トーレス」を初めて遊んだとき、建物どうしを繋げることのできないルールを説明し忘れ、この「プラトーX」のようになってしまった苦い経験がある;。私はプレイしたことがないが、国産の2人用アブストラクト「ポジット」にも似ているとか。
 タナカマさんと2人用の狭いマップでまず遊んでみる。最初はそれぞれ自分の山をタイルで築いていく。中盤になると、同じエリアには入れないルールを利用してこの2つの山を合体させてみる。一段ずつ昇れれば一気に移動できるのが、このゲームのダイナミックなところだ。スタート時にはたくさんあったL字型の3マス分のタイルもあっという間になくなってしまう。
 広いマップをコマ2個持ちで遊ぶ2人用のヴァリアントルールもやってみたが、さほどプレイ感に変化はなかった。
 高円寺盤遊会では、4人マックスでプレイ。2人プレイとは違って手番が回ってくるまでに、どういう状態になっているかを読むのは難しい。黄コマのプレイヤーは中盤までコマをボード上に登場していなかったが、終盤にかけ見事に頂点にコマを進めて勝利した。こういう展開もあるから奥が深い。


4人プレイ時の終局状態


立体的なコンポーネントが魅力的

 ボードやタイルの配色がキレイで、短時間で勝負が決まるのも良い。だが、アブストラクトは全般的に、慣れないうちはうっかりミスをしてしまいがちだけに、何度か続けて遊ぶようにしたいものだ。

◎メビウスおやじ「プラトーX」の紹介
http://mobiusoyaji.cocolog-nifty.com/blog/2010/09/x-90c0.html

◎PlateauX for BoardGameGeek
http://www.boardgamegeek.com/boardgame/79216/plateau-x


トリックマイスター(アミーゴ)10歳以上/3-5人/45分 (8点)

 「トリックマイスター」は、「電力会社」でお馴染みフリーデマン・フリーゼがデザインしたトリックテイキングゲームである。因にフリーゼの名前のカタカナ表記に、フリー“ド”マンとフリー“デ”マンが散見するが、昨年のエッセン・シュピールで本人確認したところ、フリー“デ”マンが正解だ。(ローマ字でも確認した)
 アークライトから発売している「電力会社・日本語版」のボックスには、カタカナでフリー“ド”マンになっていたりする;。アークライト側もこの間違いには気づいているらしいので、リプリントするときには、是非とも訂正してもらいたいものである。


ボックスアート

 さて、フリーゼは、これまでに「フォッペン」というトリックテイキングゲームの良作を発表しているが、これとはまた違った内容のカードゲームだ。(「フォッペン」は「GameLink vol.5」の付録になっている)
 「トリックマイスター」では、ディールごとに切り札や得点形式などのルールに変更が加えられる。各プレイヤーに配られた3枚のルールカードから、自分の手札を参考に、ルールカードを1枚選んで裏にして出す。これをディーラーが集めてシャッフルして公開する。シャッフルするのは、誰がどのルールを出したかで、手札が読めてしまうからだろう。
 ゲーム中にルールを決めるトリックテイキングは、「ニエット」や「バスシュティッヒ」など、これまでにもいくつか発表されているが、このゲームではルールカードが60枚も用意されていて、基本ルールを覆すようなミゼールや、獲得したトリックが左隣プレイヤーの得点になるような、トリッキーで派手なルールも入っている。いかにもフリーゼらしい。


怪しいアジアンテスイトのイラスト


ルールカード(日本語シールはDtoJ-Pが作成)

 ルールカードにはドイツ語テキストが書かれているが、メビウスでは日本語シールを添付してくれている。またこのゲームは、日本をイメージしたアートワークになっているが、農民はベトナム人のようだし、老師は中国人のようで、無国籍なアジアンテイストだ。特にバックボーンについての記述はルールには書かれていないのが残念である。

・マストフォローのトリックテイキンングです。
・赤、青、黄、緑の4スートで、数字は1から15まであります。
・最初に配った3枚のルールカードのうち、各自が1枚を裏向きに出して、それをディーラーが集めてシャッフルして表向けます。その全てのルールを適用します。
・ルールカードの下に書かれた番号の小さい順に優先し、多く該当かる切り札が強くなります。同じ強さの切り札は、後出が有利となります。
・基本的には取ったトリックは1点ですが、ルールカードによって修正される場合があります。

 こんな感じの説明で、トリックテイキングを知るプレイヤーとは、簡単にゲームが始められる。
 テンデイズゲームズを訪れた伯爵さんも加わって3人で遊んでみる。3人だと各スートから3枚のカードを除外するが、それでも手札枚数が多いのでいろいろと作戦が立てられる。ルールカードを適用するだけなのに、テクニカルに遊べるところが面白い。またディールごとに新たなルールが決められるから、これが刺激になって飽きない。
 高円寺盤遊会では、5人プレイと4人プレイでも遊んでみた。
 どちらもテンポ良く、5人で全員がディーラーをやって、フルラウンド回してみたが45分程度。前のラウンドの強烈なルールの衝撃が、次のラウンドまで尾を引いて、脳内で混乱を起こしてしまうところが可笑しい。このあたり、フリーゼにおちょくられているような錯覚すら覚える。大逆転も可能だし、派手な展開も魅力的である。

 アミーゴは「トリックマイスター」と同時に、トレーディングカードゲームと競売ゲームを融合した「フリーゼマテンテン」のリメイクも発売した。今年はフリーゼの当たり年で、彼がデザインしたゲームがメジャーメーカーからも次々と発表される。

◎Stich-Meister for BoardGameGeek
http://www.boardgamegeek.com/boardgame/81250/stich-meister

『スマイリーフェイス』日本語版

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アークライトは9日、B.フェデュッティとG.ブーキンの新作『スマイリーフェイス(Smiley Face)』日本語版を発売した。4〜8人用、13歳以上、30分、1,575円。製作はファンタジーフライト社(アメリカ)。

喜び、悲しみ、驚き、怒りという4つのスートでカードを取り合うトリックテイキングゲーム。得点方法はラウンド枚に変化する。7ラウンド行われ、それぞれのラウンドで、プレイヤーは相手の場を見て手札からカードをプレイする。どこで手札を温存し、どこで勝ちに出るかを考えなければならない。シンプルながらタクティカルな要素のあるカードゲームだ。

作者はホームページで、同氏の作品である『海賊免許』『ノック!ノック!』に続くファミリー向きのカードゲームだが、前二作よりやや複雑になっているという。

日本語版のほかに、フランス語、英語、スペイン語、イタリア語、チェコ語、スロヴァキア語、ロシア語、中国語で発売される。

Bruno Fadutti:Smiley Face

GameLink 5号、アークライトから発売

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アークライトは9日、ボードゲーム情報誌『GameLink(ゲームリンク)』の5号を発売した。サイズがコンパクトになり、お値段も下がって2730円。しかし内容は前号にも増して充実している。

特集は『電力会社』の作者でエキセントリックなゲームの帝王、フリードマン・フリーゼ。付録にはフリードマン作のカードゲーム『フォッペン(1995年)』と、『電力会社』追加発電所、またアークライトのオリジナルゲーム『ばるば★ろっさ』のプロモーションカードが入っている。その他『究極の人狼』や『レース・フォー・ザ・ギャラクシー』のリプレイ記事、各種連載記事など目が離せない情報満載。

私も「ドイツゲーム事情」という連載で今回はネットやリアル社会と融合するボードゲームを取り上げたので興味のある方はぜひどうぞ。

『GameLink』は池田康隆氏によって昨年10月に創刊された本格情報誌。創刊1周年を機に、発売元がシュートザムーンからアークライトに変わり、季刊から隔月刊に変わることになっている。

GameLink公式サイト

メビウスゲームズより『プエルトリコ』日本語タイル

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メビウスゲームズ(東京・水道橋)は8日、『プエルトリコ』日本語タイルを発表した。紫の建物タイルと、役割カードを日本語化。今後販売するものに添付されるという。また、既にプエルトリコを持っている人向けに、タイルのみ販売もある(300円)。

『プエルトリコ』はサトウキビやタバコを栽培し、出荷してお金や勝利点を得るボードゲーム。誰かが選んだ行動を全員が行う「バリアブルフェイズ」システムと、多彩な施設の組み合わせが人気を呼び、ドイツゲーム賞1位、ドイツ年間ゲーム大賞最終ノミネートをはじめ、数々の受賞歴がある。ボードゲームデータベースのBoardGameGeekのランキングでは、一時『アグリコラ』に抜かれたものの、現在は1位に返り咲いている。

タイルにはドイツ語で説明が書かれており、これまではルール添付の対照表を見るか、全部覚えるかしないと遊べなかった。これに対しアークライトが英語版にシールを添付して販売していた。このたび日本語化タイルが発売されたことで、これまで敬遠していた人も手に取る機会が増えそうだ。

メビウスゲームズ:プエルトリコ日本語タイル

NHKおはよう日本で『ブロックス』

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NHKの番組「おはよう日本」10月6日放送で、「大人も夢中!知力ゲーム」というテーマで『ブロックス』が取り上げられた。早速、楽天のおもちゃ・ホビー・ゲーム部門ランキングで1位、アマゾンで一時的に品切れになるなど反響を呼んでいる。

『ブロックス』は自分の色のピースを、角だけ接するように置いてできるだけ多くボードに敷き詰めるフランスのボードゲーム。2002年にドイツ年間ゲーム大賞ノミネート、日本ボードゲーム大賞国産(日本語版)ゲーム部門で1位を獲得している。トイザらスで扱われるほどの人気を集め、現在の日本語版はマテル社が取り扱っている。シリーズとして『デュオ』『トライゴン』『3D』などもある。

この番組との関連は不明だが、ランキングサイトPotoraで『「ブロックス」というボードゲームを遊んだことがありますか?』というアンケートが3日から行われており、知らないという意見が大勢を占めている。

Togetter:NHK「おはよう日本」でブロックス(ボードゲーム)が話題に
NHKおはよう日本:まちかど情報室2010年10月6日(水)放送

平日自宅ゲーム会

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2泊3日の研修に合わせてつくばに行き前泊。その折にゲーム会を開いたところ、ふうかさんとkarokuさんにお越し頂いた。たっぷり遊んだ後は、もう再来週に迫ったエッセン行きの話などしながら夕食。ゲームとおしゃべりの楽しいひとときを過ごせて幸せである。

遊んだゲームは以下の通り。個別のレビュー・レポートは後日の予定。

快速ワニ(Rapidcroco)BGG
手がかりに合うワニを探し、そのワニが指差しているワニをいち早く取るパターン認識ゲーム。R.フラガがカクテルゲームズから出している。ふたりが強すぎて、1枚も取れず終了。

アルモリカ(Armorica)バネスト
ローマ人を集めて豊かな国を作るカードゲーム。スタートプレイヤーが強すぎると思ったら、ルール改訂で毎ラウンドスタートプレイヤーが左隣にずれるように変更されていた。やっぱり。

シンダーハンネス(Schinderhannes)バネスト
ドイツの街で起こった犯罪の場所を、カードによって絞り込んでいくゲーム。同じデザイナーの『オールドタウン』と同じ作り。1枚のカードで一気に絞り込んで大量得点できると気持ちいい。

魚市場(Frutti di Mare)バネスト
魚介類の価値を上げ下げして儲けるカードゲーム。カードを出す順番や、パスするタイミングなど、ほんわかしたイラストとは裏腹に考えどころがある。

オール船(Rowboat)バネスト
場札でスートと切り札が指定され、獲得トリックを予想するトリックテイキング。絶対勝てるオール船をいつ出すかがポイント。

パニックズー(Panicozoo)BGG
14枚のカード全部に描かれている動物をいち早く探すゲーム。普通バージョンと影絵バージョンがある。集中力が求められた。

ジャイプル(Jaipur)

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早く売りたい、多く売りたい

インド・ラージャスターン州にある砂漠の都ジャイプル。たくさんの窓を風が循環する「風の宮殿」が有名である。ここを舞台に品物を集めて売る2人専用ゲームがフランスから発売され、ドイツ年間ゲーム大賞では推薦リストに挙げられた。

中央には5枚の場札が並んでいる。ダイヤモンド・金・銀・絹・スパイス・布という6種類の商品と、ラクダ。手番にはカードを取るか出すかのいずれか。取るときは1枚無料か、好きなだけ取って同じだけ手札から戻すか、ラクダを全部取るか。山札から補充して、相手の番になる。

出すときは同じ種類の商品を出して、その枚数だけ得点チップをもらう。たくさん出せれば得点が高いが、欲張って待っていると相手に先に出されてしまうかもしれない。また、手札の上限は7枚なので、揃わなくても出さなければいけないこともある。先を越されないよう、相手が集めている商品も覚えておきたい。

得点チップは商品ごとにあり、数が限られている上に、先に取るものほど得点が高い。しかし、3枚以上出せばボーナスがある。相手との駆け引きの中で、何枚集めるかは悩ましいところだ。

6種類の得点チップのうち3種類がなくなるか、補充用の山札がなくなったらラウンド終了。ここまでに取ったラクダの多いほうにボーナスがあって、合計を競う。2回勝ったほうが勝利。

カードを取って出すというだけのゲームなのに、取り方が3種類あることが駆け引きを生む。場札は普通、ダイヤモンド・金・銀といった高価なものから取るので、あまり得点にならない布やラクダが溜まりがち。たいていは1枚ずつ取っていくが、ある時点で何枚も取って手札から戻したり、ラクダを全部取ったりすることになる。このとき、場札が一気に変わるので相手にチャンスを与えやすい。

カードは取らないといけない、でも相手にチャンスを与えたくない。ならば枚数が揃っていない商品を出してしまうか。大いに悩むポイントはゲーム中何度も訪れる。さらにカードの出方によって展開がだいぶ違う。一手差で出荷されてしまった時など、盛り上がりどころもあった。

妻と対戦。高価なダイヤモンド・金・銀は場札に出たらすぐ取るという、金目の物に目のない2人。しかしこの3つは2枚揃わないと出せない上に、チップが5枚しかないため、4枚取ったところで1枚余る。この1枚を取りに行くか、ほかの商品を狙うか難しいところだった。第2ラウンドは場札がやたら布ばかり。布は安価だがたくさんあるのだ。一旦取り始めると早出し勝負になる。妻が貯め込んでいるすきに少量を出荷して儲けた。2本先取で勝利。

Jaipur
S.ポーション/ゲームワークス(2009年)
2人用/12歳以上/30分

ガラパゴス(Galapagos)

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研究は未来への投資

1835年、イギリスの自然科学者C.ダーウィンはガラパゴス諸島に1ヶ月滞在し、ゾウガメやイグアナを調査した。この調査結果が後の『進化論』を生む土台となる。この時点では種の分化や進化には気づいていなかったので、不十分な調査だったことを後悔したという。

『ラッタス』に引き続きベルク(ノルウェー)&ホワイトゴブリン(オランダ)がリリースした新作。このゲームでは、ダーウィンの足跡をたどって動物を収集し展示して名声を競う。

手札には東西南北の4種類のカード。これを見て毎ラウンドはじめにどの方角に向かって探検するか、競りで決める。自分が持っていない方角になると、ラウンド中、何にもできなくなってしまうので、頑張って競り落とそう。ほかの人のビッドを見て、相乗りできそうなら降りる手もある。ただし、競り落とせば得られるスタートプレイヤーの権利も捨てがたい。

方角が決まったら、スタートプレイヤーから順に手札を出してアクションを行う。アクションは、その方角に指定された動物の捕獲、捕獲コストを下げる研究、捕獲した動物を得点に換える展示、余った動物の換金の4種類。

ボードには研究トラックがあり、動物チップが並んでいる。遠くにある動物ほど、捕獲コストが高いので、自分のコマを進めてコストを下げなければならない。でも研究=コマを進めるにはお金が必要。しかも、捕獲されるたびに動物は研究トラックを進んでしまう。みんなが取りに行くと動物がいなくなり、もっと研究しないと見つからないというわけだ。

捕獲した動物をどこまで集めてから展示するかも悩みどころだ。というのも、「イグアナを含む展示」「3種類以上の展示」などのボーナスが早い者勝ちだからだ。こまめに展示するか、貯めこんでから一気に展示するか。

序盤は展示を我慢した康さんが大量ボーナスを2回取ってダントツ1位。私はこまめに展示していったが研究をサボったことで後が続かず、最終ラウンドで競り負けて展示のチャンスを逃し最下位。競りとアクションというシンプルな作りながら、いざ遊び始めると、ほかの人との相乗りと金勘定、展示の先取りなど駆け引きやマネージメントがあり、大いに考えさせられた。

Galapagos
A.ベルク、H.ベルク/ホワイトゴブリンゲームズ(2010年)
2〜5人用/12歳以上/60分
ゲームストアバネスト:ガラパゴス
プレイスペース広島:ガラパゴス

レース・フォー・ザ・ギャラクシー日本語版発売

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ホビージャパンは2日、宇宙開拓カードゲーム『レース・フォー・ザ・ギャラクシー』の日本語版を発売した。2〜4人用、12歳以上、30〜60分。

オリジナルは2007年にアメリカで発売され、翌年のアラカルト・カードゲーム賞1位、国際ゲーマーズ賞ノミネート、ゴールデンギーク賞ベストカードゲームなど、高い評価を得た。『プエルトリコ』のカードゲーム『サンファン』をベースにしつつも、100枚を超えるカードの多様性によって、愛好者に支持され、これまで英語、ドイツ、フランス、イタリア、ロシア、中国語版が発売されている。

舞台は人類が太陽系外に進出している遠い未来。プレイヤーはそれぞれ能力が異なる「ワールド」を持ち、5つのアクションから毎回1つを選んで実行する。手札を補充する「探査」、建物などのカードを出す「発展」、惑星カードを出す「移住」、商品を得点に換える「消費」、商品を生み出す「生産」があり、この順に実行する。

ポイントは1人が選択したアクションを全員が行い、誰も出さなかったアクションはスキップされるところ。そんとあめあえて他の人が希望のアクションを選択するのを待ってみたり、他の人を利するアクションを避けてみたり、といった駆け引きが重要となる。

すでに拡張が3つ発売されているが、順次日本語版になって発売される。第1弾「嵐の予兆」は11月上旬の予定。すでに英語版を持っている人でも、裏面が同じなので組み合わせて遊ぶことができる。

ホビージャパン:レース・フォー・ザ・ギャラクシー
ホビージャパンゲームブログ:銀河の歴史がまた1プレイ「レース・フォー・ザ・ギャラクシー【日本語版】」
play:game評価コメントリスト:レース・フォー・ザ・ギャラクシー

バイエルンに死す(Lieber Bairisch Sterben)

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自分が育てた軍隊に苦しめられ

1701年からヨーロッパ全体を巻き込んで起こったスペイン継承戦争。フランスのブルボン家出身のフェリペ5世が即位したことに反対し、オーストリアがイギリス・オランダと共に宣戦布告した。このときバイエルン選帝侯・マクシミリアン2世エマヌエル率いるフランス・バイエルン連合軍と、オーストリア・イギリス連合軍が戦ったブレンハイムの戦い(1704年)がこのゲームのもとになっている。

作者は今年『アラカルト』が年間ゲーム大賞にノミネートされたK.-H.シュミール。その『アラカルト』初版の1年前に発売されたレガシーゲームである。モスキートシュピーレの第1作としても記念すべき作品。しかし28ページというルール分量と、2〜5時間というプレイ時間が災いして、国内ではコレクターズアイテムという位置づけだった(一昨年のゲームマーケットで公開オークションに出ていたと思う)。それをこのたび、ストーンRさんの依頼によりルールを解読。カードを手書きで日本語化してのプレイとなった。

ゲームにはオーストリア皇帝軍、バイエルン選帝侯軍と、農民軍、修道僧軍が登場する。毎ラウンド、これらの軍勢で所定の都市を占領していれば得点になり、その合計で勝敗を競う。面白いのは、どの軍勢を担当するかが、毎ラウンド変わるところだ。昨日自分が育てた軍隊と、今日は戦わなくてはならない。

1ラウンドは15フェイズに分かれている。軍勢チップの獲得、各軍勢のリーダー決定、修道僧の競り、軍勢の順番決定、得点方法の選択、次ラウンド用の軍勢チップの記入、収入、軍隊の強化、給与の支払い、軍隊のリクルート、アクションカードの獲得、軍隊の移動、戦争、得点計算、修道僧の帰還。おおまかに言えば、このラウンドに誰がどの軍勢を担当するか決めて、それぞれ担当する軍勢を増強して、得点になる都市の攻防を繰り広げるという流れだ。

担当する軍勢は入札(毎ラウンド3〜4ポイントを各軍勢に配分する)で決まるが、戦争前に次のラウンドの入札額を決めるところがニクい。ミュンヘンなど、大都市を押さえている軍勢は入札の人気も高まるが、人気のない軍勢を取って増強し、大都市を落とすという手もある。どの軍勢を狙うかがとっても悩ましい。

戦闘方法は単純なダイス勝負ではない。まずコマ数によって基本防御力を計算する。そして3枚の戦略カードから1枚を選んで同時に公開。戦略カードには攻撃方法と防御方法の計算式(コマ数×(6D+1)とか、相手の攻撃力÷2とか)が書いてあり、攻撃力と防御力の差分だけコマが取り除かれるというシステムになっている。どちらも攻撃力が相手の防御力を上回っていると、両者全滅なんてことも。軍勢が劣っていても、いい戦略カードが来れば勝つこともある。また、アクションカードで追加の攻撃力を得ることもできる。

軍勢によって移動力や戦闘方法が異なるのも面白い。例えば農民は1コマの力が弱いが、結集すると基本防御力が急上昇し、戦略カードではなくダイス勝負を選ぶこともできる。

第1ラウンドは最初からミュンヘンを持っている皇帝軍を取りにいった。次のラウンドには康さんが農民軍を育てミュンヘンを落とす。さらに第3ラウンド、農民軍を奪った私が、ストーンRさんの猛攻を凌いで得点。その間に皇帝軍も選帝侯軍がほかで戦った結果、どちらもほとんどいなくなり、康さんがこのまま農民を取り続けることへの警戒感が広がる。そこで選帝侯軍率いるかゆかゆさんが皇帝軍と相打ちになり、両者全滅というドラマチックな幕切れでゲーム終了。皇帝軍と選帝侯軍の両方で稼いだかゆかゆさんと、農民軍の横取りで大量得点した私が同着1位。プレイ時間は3時間半くらい。

都市を落とされないよう絶妙な配置をした結果、次のラウンドでは自分が落とせなくなるというジレンマが悶えた。軍備を増強しすぎてもほかの人に取られたらおしまいなので、ほどほどに強くして、戦争でぎりぎり勝つくらいにするという匙加減の微妙さが必要なのだろう。ただ強くすればいいのではないというところが面白い。

Lieber Bairisch Sterben
K.-H.シュミール/モスキートシュピーレ(1988年)
3〜5人用/15歳以上/2〜5時間
絶版・入手難

ネット通販について

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8月28日にサイコロランド、9月6日に猫のしっぽというボードゲームのネット通販ショップが相次いでオープンし、競争の激化が話題となった。現在ボードゲームのネット販売を行っているショップは全国に30店以上あり、そのうち店舗を持たない通販専門が10店ほどある。

これだけたくさんショップがある中でどのショップから買うか? まず第1に挙げられるのは品揃えの豊富さだろう。ほしいゲームが3タイトルあったとして、それが全部揃っているお店があればそこから買う。3つ揃っているお店がなければ1つは諦めて、2つはあるお店を探す。そのため、取り扱いタイトルが多ければ多いほど選ばれやすい。この点では、すごろくやプレイスペース広島が突出している。

ショップ独自のタイトルがあるのも大きなメリットだ。マイナーなメーカー・ジャンルの作品や、ショップのオリジナル製品など、他所では買えないというものがあれば選ばれやすい。未知のゲームを常に探し続け、輸入ルートを模索し、そして和訳の手配までしなければならない上に、マイナーゆえにヒットしないリスクも抱え込むことになる。しかし未知のゲームを遊びたいという愛好者は少なくない。この点ではゲームストアバネストテンデイズゲームズが強い。

そして注目タイトルの入荷スピードもものを言う。エッセンやニュルンベルクの新作にせよ、近年増えつつある日本語版にせよ、1日でも早く遊びたいと思っている愛好者は多い。そのため他店より早く販売すればするほど有利なのは間違いない。せっかく日本語版が出ても、すでにみんな外国語版をもっていたのでは、爆発的な売上を期待することはできないのである。

この3つはいずれも品揃えに関する事柄である。第2には価格と送料。同じものなら安く手に入るほどよい。あみあみといず広場アマゾンでは、ホビージャパン系のものが格安で売られていることがある。またジョイゲームズのように、全商品を少しずつ割引販売したり、時期限定の割引セールを行ったりすることでも注目される。ほかのショップでは、送料無料ラインも気になるところだ。支払い方法も多様であることが望ましい(特にクレジットカード決済)。

第3にサイトの構成。豊富な写真や図と、ゲームの面白さが伝わる紹介文は、買うかどうか迷っているときに後押ししてくれる。あと切に要望したいのは在庫ありだけソートする機能。ほしいと思ってクリックしたら在庫切れだったり、在庫切ればかりが並んで探すのに時間がかかったりするのでは購買意欲が減退する。技術的に難しいのだろうか、在庫ありだけを表示できるところはアークライトくらいしかない。

第4に注文後の対応。これが次回も買いたいかどうかにつながる。対応の早さ、発送の連絡、梱包、欠品やエラッタの対応、ポイント制度、おまけなど。

私はそのような優先順位で購入するショップを選んでいるが、読者のみなさんはどんな基準で選んでいるだろうか?

アンケート:プレイ時間

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Q.39:どれくらいのプレイ時間のゲームを好みますか?(2010年9月)

A.30分以下 21票(12%)
B.60分ぐらい 113票(64%)
C.120分超 43票(24%)

ドイツゲームのプレイ時間はだいたい45〜75分という設定になっています。しかしドイツゲーム賞の入賞作のプレイ時間を平均すると年々長くなってきており、フリークがどんどん長時間ゲームに慣れ、また求めてもいることが見て取れます。実際、60分以内でゲームが終わると物足りなさを感じる読者もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回のアンケートは、短時間と長時間を極端にして聞いてみましたが、それでも長時間ゲーム派が4人に1人と結構な割合に上ることが分かりました。一方、初心者の限界時間とも言われる30分より短いゲームを好む方は、1割に留まっています。

それでも6割という方が60分ぐらいという長さを好んでおり、ドイツゲームの落しどころとなっているようです。今年のドイツゲーム賞でこのラインは『フレスコ』と『トバゴ』だけです(『フレスコ』が45〜60分というのは実際無理かと思いますが)。要素を揃えた上で60分まで縮めるのは難しいようですね。

10月は当サイトで読者の皆さんがどんな記事を読みたいかお聞きします。9月は頑張って毎日更新したこともあり、月間3万5千PVを達成しました。その中で、いつも訪問してくださっている方が、何を求めていらっしゃるのか、知りたいと思います。現在の当サイトでメインとなっている国内外のニュース、新作・旧作のレビュー、そしてエッセイの3択のうち、最も読みたいものを回答願います。

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