2011年2月アーカイブ

自宅ゲーム会

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

日曜日に今月2回目となる自宅ゲーム会を開き、tomokさん、くさのまさん、Psy+さんにお越しいただく。2月はこのほかに秋葉原ゲーム会と市民講座もあり、20タイトル遊ぶことができた。いつも遠くからいらっしゃるゲーム仲間の方々に感謝。

遊んだゲームは以下の通りで個別のレビューは後日の予定。このほかに、さとーさんの新作トリックテイキングの試作品を遊んだが好感触だった。

モンド(Mondo)
シャフトが今年のニュルンベルクで発表した地球創成のタイル配置ゲーム。付属のタイマーをセットして、7分間に同時プレイで絵が合うようにタイルを並べる。初級・中級・上級とレベルが上がるにつれて得点(失点)パターンが増え、時間が短くなる。得意不得意のはっきり分かれるゲームで、トップにつくハンデをものともせずくさのまさんの1位。

トレーダー(Trader)
知られざる名作『コンビット』(2001年)をフランスのカクテルゲームズがリメイク。場に並んだカードを買って、2枚の掛け算で売って儲けるカードゲーム。短時間ながら厳しい資金繰りと、買わせたくないカードに置く市場封鎖カードで、先の先まで考えなければならない。最高の儲けが出る5×6を何とかものにしたものの、くさのまさんが安定した売り買いで1位。

明王朝(Ming Dynastie)
ハンス・イム・グリュック社の作品ながら、今ひとつ話題になっていない陣取りゲーム。数少ない移動で諸国を漫遊し、一族のコマを置いてチップを集める。かつてはドイツゲームの王道だったエリアマジョリティも、近年はすっかりなりを潜め、かえって新鮮に感じられた。じっくり考えるゲームで3時間くらいかかったが、終盤になるほど楽しさが増す。選択と集中で中盤に抜けだした私が逃げきり1位。

投げ縄名人ラリー(Larry Lasso)
サイコロで出た目のコマに縄を投げてつかまえ、自分の陣地に引っ張ってくるアクションゲーム。なかなか縄がかからず、大人が遊んでもエキサイティングである。投げ方を誤った私以外は順調に得点を重ね、終盤に調子を上げて頭ひとつ抜け出たtomokさんが優勝。

カタンの開拓者たち新カードゲーム(Die Siedler von Catan: Das schnelle Kartenspiel)
先日レビューしたカードゲームを4人で。騎士と街道は持っている人から持っていない人へどんどん流れていくので、序盤で調子がよくても必ず失速し、いい勝負にもつれこむ。騎士3枚で磐石だったtomokさんがあと1点というところで騎士や街道を失い、2周足踏みする間、怒涛の追い上げでPsy+さんが逆転優勝。今回も30分では終わらなかったが、その分遊びごたえがあった。

くさのまのボードゲーム&その他日記:一期一会ゲーム会(11−2−27)

ビーンストーク(Beanstalk)

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

落として揃えて建てて

『ぷよぷよ』のような落ち物パズルをもとにした建設ゲーム。昨年のゲームマーケットに『テラフォーマー』で注目を浴びた寺島由人氏が、秋のテーブルゲームフェスティバルに発表した作品である。カードゲームが多い同人ゲーム界において、デビューした年にボードゲームを2タイトルも発表したことから、急激に注目されている。落ち物パズルを建設ゲームにしてしまう発想がすごい。

舞台は地球上のある島。宇宙からの貿易品が落ちてくる軌道エレベータ、ビーンストークがある。ビーンストークでは、落ちてくる商品タイルが4つつながると、各プレイヤーに分配される。商品はそのまま得点にしてもよいが、さらに建物を作ればその効果でゲームを有利にすすめることができるだろう。

手番にはランダムに商品タイルを2枚取り、縦につなげてビーンストークの上から落とす。同じ商品が4枚つながると分配。建物の効果によって取れる枚数が異なり、なくなり次第終了なので全く取れないことも。ビーンストークに残った商品は下に詰めるので、いわゆる連鎖も起こる。分配が起こっても商品をもらえなさそうなときは、わざとタイルを離して置く。

そのあとで建設。コストとなる商品を支払って、建物タイルを取る。以降、取れる商品が増えたり、エレベータや捨て札から取れるようになったり、タイルを交換できるようになったり、得点パターンが増えたりする。建物の種類は17種類。出てくる順番や組み合わせによって戦略も変わるが、建物自体は全く得点にならない。後半になると、建てるか商品を貯めるかが悩ましい。

補充する商品がなくなるか、建物タイルがなくなるか、商品タイルがエレベータの一番上までいったらゲーム終了。この3つの終了条件は、商品集めまくりか、建物建てまくりか、お互い邪魔しまくりかという全く別の展開を生む。最後は、商品4種類1セットで1点、寺院という建物があれば、黄色の商品3枚で1点で、合計点数の多い人が勝ち。

手に入る商品は建物によって決まり、また建設で使ってしまうので、4種類集めることが難しい。どうしても偏ってしまうものを、建物の効果で多種類にできるかがカギ。鴉さんがどの商品でも取れる研究所でリードし、そのまま黄色のタイルを2枚取れるバイオ農場と、黄色のタイルが得点になる寺院のコンボで1位。私は青の商品を2枚にできるナノマシン工場で商品を増やしたが、偏りを解消できなかった。

商品分配を起こすべきか、建物を建てるべきかなど、考えることが結構あって重めだが、建物が増えてできることが多くなっていくのが楽しい。オリジナリティあふれるシステムが印象的な作品である。『テラフォーマー』と共に、海外進出も狙ってほしい。

Beanstalk
寺島由人/遊星からのフリーキック(2010年)
2〜4人用/8歳以上/30分
遊星からのフリーキック:ビーンストーク

『あいどるプロジェクト』発売

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

アークライトは本日、アイドルスカウト・カードゲーム『あいどるプロジェクト』を発売した。3〜5人用、12歳以上、60分、3800円。

プレイヤーは芸能プロデューサーとなり、アイドルたちをスカウトして最強のアイドルユニットを作り、ドーム球場でのコンサート開催を目指す。でも、彼女たちには「所属するならこんな事務所がいい」という希望があり、気に入った事務所としか契約してくれない。そのため有能なスタッフを雇ったり、レコーディング施設を充実させたりして魅力的な芸能事務所を作っていく。

しかし契約しても、番組アシスタントや野外ライブなどの仕事をこなしてもらわなくてはならない。ときには維持費が高くて放出せざるをえないことも。うまく事務所を切り盛りして、至高の名プロデューサーをめざそう。

アークライトでは萌えイラストのオリジナルカードゲームをシリーズ化しているが、デッキ構築でないのは『けもぱに』に続いて2タイトル目。今回は、138枚のカードのほかに紙幣85枚もついてくる。一方、デッキ構築は7タイトルに達しており、来月には8タイトル目の『くにとりっ!2』も発売予定だ。

アークライト:あいどるプロジェクト

フランス年間ゲーム大賞2011ノミネート

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

今月24日から開かれるカンヌ国際ボードゲーム祭に合わせて、アスドール・フランス年間ゲーム大賞(As d'Or - Jeu de l'Année)のノミネートが発表された。この中から大賞が24日の前夜祭において発表される。

フランス年間ゲーム大賞は6人の審査委員によって選ばれており、昨年は『アイデンティク』、一昨年は『ディクシット』と、ファミリーゲーム寄りの受賞傾向となっている。

カンヌ国際ボードゲーム祭は今月25日から3日間にわたって開催され、その中で大賞・ノミネート作品も展示される予定。

【アスドール・フランス年間ゲーム大賞2011ノミネート】
キクラデス(Cyclades / B.カタラ / マタゴー)
ドジャム(Djam / W.アティア / アスモデ)
フレスコ(Fresco / M.ルスコウスキ、M.ズーセルベック / クイーン)
クウィークル(Qwirkle / S.マッキンリー / イエロ)
消えた宇宙船をさがせ!(Razzo Raketo / S.ボーゲン / セレクタ)
骸骨とバラ(Skull & Roses / H.マーリー / ルイメーム)
タコアラーム(S.O.S. Octopus / O.イーゲルハウト / フィロソフィア)
トロワ(Troyes / S.ドジャルダン、X.ゲオルグ、A.オーバン / パールゲームズ)
ウォーターリリー(Water Lily / D.エルハルト / ゲームワークス)
世界の七不思議(7 Wonders / A.ボーザ / レポス)

Festival International des Jeux:As d'Or - Jeu de l'Annee 2011 : Les Nomines

ボードゲームにおけるタブー破り

| コメント(1)  このエントリーをはてなブックマークに追加    

ドイツのボードゲームデザイナー、A.マイヤーは"Spiele entwickeln(ボードゲーム開発)2010"において、「ボードゲームの中のタブーとタブー破り」と題する寄稿を行っている。タブー(禁忌)の原義から説き起こして、社会学のアンケート結果、芸術・文学・映画におけるタブー破りの例へと進み、ボードゲームにおけるタブー破りを論じる。傷つく人ができるだけ少ない「害のない」タブーを取り上げることが望ましいが、完全に害がないタブーはタブーではない。実際は境界線にあるタブーがボードゲームで取り上げられる。

『グラス(Grass)』:麻薬密売人となってお金を儲けるゲーム
『むかつく友達、行きたくないパーティ(Fiese Freunde, Fettee Feten)』:同性愛が「普通」の選択で、カミングアウトすることがゲームの目的となる
『プロジェクト・ポルノスター(Project Pornstar)』:ポルノ映画の監督となって、仕事上の困難と闘う
『フレッシュミート(Frischfreisch)』:食料の少ない島で、ほかの人を食料にしながら救助を待つ
『三戒(Die 3 Gebote)』:みんなが神官となり、どんなに無意味なものでも掟にする

死・殺人・テロはコミックに描かれることでボードゲームに用いられているという。

『キャッシュ&ガンズ(Cash'n Gans)』:銃口をお互いに向け合って、上手にかわすことで生き残ることを目指す
『スーサイドボンバー(The Suicide Bomber Card Game)』:罪のない人をテロで大量殺人する
『レッツキル(Let's Kill)』残虐に殺すことだけが目的で、たくさん殺せば殺すほど得点になる

さらに歴史的な殺人をテーマにしたゲームが挙げられる。

『ギロチン(Guillotine)』:処刑による殺人が手段でもあり目的。タイミングによって得点が増える
『ヘッズ・オブ・ステート(Heads of State)』:ゲームの中での処刑による殺人。ゲームが進む上で不可欠なもの
『ミスタージャック(Mr. Jack)』:連続殺人をもとにした推理ゲーム。殺人はゲームに出てこない
『ウォー・オン・テラー(War on Terror)』:ゲーム中に虐殺やテロが登場

結論としてマイヤーは、「イノベーションは境界線を超えることで起こることが多い」というコンラートの言葉を引用し、タブー破りがイノベーションにつながる可能性を説いている。

以上はゲームデザインからの視点であるが、遊ぶ側にとっても、タブーを破ったテーマはひとつの楽しみになるだろう。一昨日は『プゥー』、昨日は『プライバシー激辛』を取り上げたが、普段は触れることが憚られるテーマにボードゲームを通して触れることは、解放された気分になれる。

タブーを破るゲームといえば、同人作品だが、オウム真理教をテーマにした『ナンバー2』や、のし袋を手探りする『ほんのきもちです』をすぐに思い出す。考えてみればタブーは文化に依存するものだから、国産のほうが期待できるだろう。上記の例は全てマイヤーが挙げたものだが、ほかにもたくさんあると思うので探してみよう(こんなのはどう?というのがあったらツイートかコメントでどうぞ)。

プライバシー激辛(Privacy - Scharf wie Chili)

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

抑圧された自分を解放

性的な趣味、隠したい過去、配偶者への本音―公言がはばかられることを聞いて、イエスと答えた人数を予想するコミュニケーションゲームの第3弾。今度は小箱になり、タイトルのとおり質問が過激になっている。旅行先で開放的な気分になったところで遊ぶ用に作られているのだろう。

「右どなりに座っている人の口に今ここでキスしたい」「自分のペニス/ヴァギナに秘密の名前を付けている」「リビングのテーブルの上でセックスしたことがある」「誰かを犯す/犯される妄想をよくする」……こんな問題が出される。手元からイエス/ノーのチップを裏にして出してこっそり回答。誰が何の回答だったか分からないようにする代わり、正直に答えなければならない。

次に手元のカードで、全体で何人がイエスだったかを予想。回答チップを箱の中でよく混ぜてオープンし、予想が正解だった人、1つ違いだった人に得点が与えられる。1人だけイエス、1人だけノーだった場合は、回答者が特定されるのを防ぐため、1つ違いだった人のみ公開して得点する。

問題のほとんどは下ネタか、配偶者・恋人への本音を問うもの。作者のシュタウペは、ずっとこんな問題を考えているのかと思うと相当の変態である。出題はランダムに決まるのがルールだが、参加者に合わせて傾向を変える必要がありそうだ。今回は未婚の男性がほとんどだったので最初から最後まで下ネタ全開。規定ポイントが多くて後半はだれてしまったので、ポイントを少し少なくしてもよいかもしれない。

Privacy - Scharf wie Chili
R.シュタウペ/アミーゴ(2010年)
5〜12人用/16歳以上/60分
国内未発売

プゥー(Prrrt...)

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

おならの犯人は誰か?

密室で起こったおなら事件の犯人をつきとめるフランスのパーティゲーム。昨年のエッセンで先行発売があり、今年から正式発売される予定となっている。ハエを押し付ける『モウ(Mow)』の続編で、箱を開けると早速、「プー」と音がする。

はじめに0〜7の悪臭ポイントが書かれたカードが配られる。この合計が一番多い人(同点の場合は、より臭いカードを持っている人)が犯人ということになる。徐々に公開されるほかの人の悪臭カードから、誰が犯人かを探ろう。でももしかしたら、犯人は自分かもしれない。そうだとしたら、最後まで隠し通すか、早々と白状するか。

スタートプレイヤーから順に、となりの人に「何かくせえぞ、お前が犯人だろ?」(セリフは自由)みたいに尋問していく。しらを切るならば、手札から1枚カードを公開して、次の人を尋問。白状するならば、場札の羞恥カードを受け取って失点となる。

1周して皆がしらを切った場合、羞恥カードが追加される。だから明らかに自分の悪臭ポイントが多いようであれば、早々に白状したほうがダメージが少ない。でもそこは人間の尊厳。自分が犯人だとうすうす気づいていても、しらを切ってしまうものだ。

こうして3周、誰も犯人を名乗り出なかったとき、最後の審判が下される。公開されたカードや言動から、犯人だと思う人を一斉に指さす。悪臭カードを公開して、犯人だと確定した人は場札の羞恥カード(シチュエーションによって増減する)+指さされた分の羞恥カードを受け取る。

しらを切っているうちに状況が変わることもある。悪臭カードには特殊効果があって、悪臭カードを交換したり、押し付けたり、捨てたりできる。悪臭ポイントの強いカードほど効果も強力なので、諦めてはいけない。

尋問は隣の人にしかできず、カードの特殊効果で何とかなることも多いので、ブラフゲームという感じでも、推理ゲームという感じでもない。それでも「やばい、俺かな……」とだんだん焦ってきて、手札を公開するにつれ追い込まれてくる感じは、ほかのゲームでは味わえない独特のプレイ感。エレベーター内、ラブホテル内(ばればれだろうけど)など、シチュエーションに合わせて、皆でクサイクサイ言い合うのは妙に盛り上がる。人数多めでワイワイ遊ぶのがよい。

Prrrt...
B.カタラ、L.モーブラン作/ウリカン(2011年)
3〜7人用/8歳以上/15分
ホビージャパンから限定販売終了、一般販売未定

フレッドディストリビューション、フェイス2フェイスを買収

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

グリフォンゲームズとイーグルゲームズのブランドを所有するフレッド・ディストリビューション(FRED Distribution、アメリカ)が、フェイス2フェイスゲームズ(Face 2 Face Games)を買収したことが明らかになった。

フェイス2フェイスゲームズは名デザイナー、故S.サクソン氏の遺作を製品化して2003年にデビューし、『アイムザボス』『スルース』『バイワード』などをリリース。さらに有名デザイナーの新作やリメイクも手がけ、『ブームタウン』『ウォリアーズ』『アイスクリーム』『ライン公国』『バケツ消防士』『ウィナーズサークル』などの注目作を発売した。これらの作品の多くは、日本語ルールも同梱されており、日本への販売にも力を入れていた。

しかしながらその後はヒット作に恵まれず、多言語版も販路開拓につながらなかったことが響き、2007年の『チーキーモンキー』と『モアイ』を最後に活動を休止していた。

フレッドディストリビューションは、フェイス2フェイスから引き継いだS.サクソン氏の遺作をリリースする予定。『キャントストップ』『フォーカス』『サマルカンド』『エグゼクティブ・ディシジョン』『メトロポリス』など、30タイトル以上のリリースを今年から始めるという。

BoardGameGeek News:FRED Distribution Acquires Face2Face Games
BoardGameGeek News:FRED Distribution Prepares a Tsunami of Sid Sackson Titles

ハバナ(Havannah)

| コメント(1)  このエントリーをはてなブックマークに追加    

ブロックしかねる

空いているマスに交互にコマを1個ずつ置いて、円形(リング)・角から角(ブリッジ)・3つの辺(フォーク、写真の赤)のいずれかのかたちに先につなぐアブストラクトゲーム。1981年、1982年の2年にわたってドイツ年間ゲーム大賞の候補作品となった。

ルールはこれだけで、コマの置き方も自由である。つなげて置いていってもいいし、ばらばらに置いて後からつなげてもよい。ルールブックの大半は、戦略や布石の解説に費やされている。

くさのまさんとプレイ。基本的に、先手番有利である。後手は、先手のコネクションをブロックするようにコマを置くので、なかなか自分のコネクションができない。盤面はヘックスで周囲は6マスあり、完全に封じるのは至難の業なのである。いろいろ工夫してみたが結局、3戦とも先手勝利。

戦略や布石は読まないで遊んだが、後手でも通用する目がきっとあるのだろう。きちんと研究しておかないと呆気なく終わってしまう、ある意味奥の深いゲームである。

Havannah
C.フリーリング/ラベンスバーガー(1981年)
2人用/10歳以上/20分
絶版・入手難

『チケットトゥライド』マップデザインコンテスト

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

鉄道ゲーム『チケットトゥライド』のメーカー、デイズ・オブ・ワンダー社(アメリカ)が、2012年に発売10周年を迎えるにあたり、賞金1万ドルのマップデザインコンテストを開催している。4月15日エントリー〆切。

応募方法はまず、ホームページからエントリーフォーム(PDF)をダウンロードし、プリントアウトして必定事項を書き込む。連絡先の他に、自分がデザインしたマップの名前、テーマまたはエリア、特徴、追加ルール、追加コンポーネント、コメントを記入し、写真またはイラストを添付して郵送。予選を通過したエントリーには6月30日までに通知があり、試作品の提出を求められる。

最優秀作品の発表は10月19日。1万ドル(約83万円)の賞金が現金で贈られるほか、エッセン国際ゲーム祭で発売される『マップコレクション』に、『チケットトゥライド』の作者A.R.ムーンがデザインしたマップと共に収録され、その製品版12セットも贈られる。また、甲乙付けがたい優秀作品があった場合は、賞金1000ドルの優秀賞が与えられることもある。

『チケットトゥライド』はこれまで、アメリカ、ヨーロッパ、ドイツ、スイス、北欧の5マップが発売されているので、応募する人はそれぞれのマップの特徴や新ルールを研究しておくとよいだろう。応募の詳細は下記のリンクにて(英語)。

Days of Wonder:$10,000 Map Design Contest

カタンの開拓者たち:新カードゲーム(Das schnelle Kartenspiel)

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

ドミニオン的なカタン

昨年15周年を迎え、ボードゲームの古典となりつつある『カタンの開拓者たち』。作者のトイバーと、メーカーのコスモス出版(ドイツ)は、新版や記念版を製作する一方で、トレンドに合わせたカードゲーム版を作り直している。昨年の秋に発売した2人用の『カタンの領主たち(Die Fürsten von Catan)』と、今春発売予定の『新カードゲーム(Das schnelle Kartenspiel、スピーディなカードゲーム)』である。

スピーディといっても、作りはタイルやコマのないスタンダード版といった趣で、30分は優にかかる。資源を交換して、建物を作り、勝利点が合計10点になったら勝ちという路線はそのままに、『ドミニオン』的な要素を取り入れてトレンドに呼応し、遊びごたえ十分。2〜4人と幅広い人数に対応しているのも嬉しい。

手番には、手札の資源カードを、場札・山札・ほかのプレイヤーの手札のいずれかと交換する。交渉はなく、ほかのプレイヤーと交換する場合は、ランダムに1枚引いて1枚返すので気楽である。

コストカードに示された資源が集まったら建設。建設できるのは街道、騎士、開拓地、都市、都市の拡張の5種類で、それぞれカードを自分の前に並べるという仕組みである。都市は開拓地を裏にし、都市の拡張は都市の上に置くので、開拓地→都市→都市の拡張という順序で成長させなければならない。

建設が終わったら、山札から資源を補充して終了。建設したものには勝利点マークがあり、これを最初に10ポイント集まったら勝利となる。

建設すると勝利点だけでなく、特殊効果も得られる。街道は交換の枚数を増やし、騎士は補充の枚数を増やす。都市にすると、手札制限がかかったり、場札が全交換になったりする。都市の拡張は何種類かあり、資源を1つジョーカーにできる大学、ほかのプレイヤーと交換するときオープンにして引ける図書館、自分より勝利点の高いプレイヤーから資源を奪うギルドなど、ゲームを有利に進められるようになる。

街道と騎士は効果だけでなく勝利点にもなるが、枚数が少なめで、ストックが切れてから建設すると、となりの人から奪うことができる。奪う対象は「運命カード」の矢印で決められているので迷わない。

このように、2〜4人というプレイ人数の幅広さ、選択自由で持続的なカードの効果といったドミニオン的な要素を取り入れ、交渉や直接攻撃をなくしてマイルドにしたカタン。ゲームの準備も容易で、カードゲームプレイヤーにもウケそう。カタンファンには、スタンダード版と変わらぬセットコレクションの楽しみを味わわせてくれ、小箱サイズなのでコストパフォーマンスも抜群。シリーズナンバーワンといえるくらいの見事な出来栄えである。

Die Siedler von Catan - Das schnelle Kartenspiel
K.トイバー/コスモス出版(2011)
2〜4人用/8歳以上/30分
ジーピーから日本語版が発売予定

『ファクトリーマネージャー』日本語版発売

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

アークライトは本日、工場経営ゲーム『ファクトリーマネージャー(Fabrikmanager / Factory Manager)』日本語版を発売した。2〜5人用、12歳以上、60分、4200円。

ドイツの2Fシュピーレが名作『電力会社(Funkenschlag / Power Grid)』のスピンオフ的作品として一昨年の秋に発売したボードゲーム。舞台は工場で、機械が増えれば電力が増えるうえに、電気は徐々に値上がりしていくため、イノベーションを進めなければならない。高価な新型機械や臨時雇用が果たしてペイするのか、見極めて導入する経営手腕が求められる。機械の組み合わせや、エネルギー・労働者コストの削減の仕方によって進め方もも毎回変わる。

受賞歴は国際ゲーマーズ賞ノミネートしかないが、一手のミスも許されないシビアな展開が人気を集め、アメリカ、フランス、オランダ、スペイン、イタリア、チェコ、ポーランドで各国版が発売されている。

アークライトは昨年の『電力会社』以来、2Fシュピーレの日本語版を続々と発売しており、先月の『ビール侯爵』『ファミリア』に続いて4タイトル目。2Fシュピーレの社長兼デザイナーのF.フリーゼ氏は日本にもファンが多く、日本語版の連続発売でさらに人気を広げそうだ。

TGW:ファクトリーマネージャー

ドロッセルマイヤーズ

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

『トバゴ』の石像コマを見て、心踊ったことはないだろうか。思い入れのあるテーマのゲームが出て、みずてんで買ってしまったことはないだろうか――中野ブロードウェイに今月オープンしたばかりのボードゲームショップ「ドロッセルマイヤーズ」は、普段はなかなか意識しにくいボードゲームの魅力に、全く新しいアプローチで迫る。

中野ブロードウェイは、サブカルチャーの発信地として有名なショッピングセンター。古本漫画の「まんだらけ」をはじめとして、おもちゃ、フィギュア、キャラクター商品、アクセサリーなどの小さなショップが2階から4階までの3フロアに所狭しとひしめく。ここにボードゲームショップがなかったことが不思議なくらいだ。


中野ブロードウェイの入口。駅前から続く中野サンモールの奥にある

4階の奥、ゲームセンターのとなりにドロッセルマイヤーズはある。入り口から真っ直ぐ向かうことは至難の業で、途中で通るお店に足を止めざるを得ない。美少女アニメ系が多い秋葉原に比べて、ロボットとか、戦隊ものとか、童心に帰れるものが多いためだろうか。おかげでドロッセルマイヤーズに着くころには、縁日のお祭りに来たようにすっかり少年になっていた。土日には親子連れが多く訪れるというのもよく分かる。

ドロッセルマイヤーとは、ロシアのバレエ『くるみ割り人形』に出てくるおじいさんの名前。クリスマスの夜、主人公の少女にくるみ割り人形をプレゼントするところから物語が始まる。「必要ないものしか無いお店」これがお店のキャッチコピーである。普段の生活に必要のないボードゲームが、未知の世界の扉を開く。

アンティーク家具にボードゲームがディスプレイされたショップは、狭いながらも非日常の異世界。お店のコンセプトの一つが、モノとしての魅力である。『ドバゴ』や『バックギャモン』、『ガイスター』や『アバロン』が箱から出して広げられており、コンポーネントの見た目が人を惹きつける。店長によれば、ゲーム性云々よりもモノとしての存在感、そしてそのモノを手で触って操作できる感じが、ボードゲームの魅力として大きいのではないかという。石の積み木、巨大な絵本、マッチ箱パズル、レトロなペーパークラフトなどの輸入雑貨を置いているのもその延長線上にある。


何の家具か分からないけれどもオシャレな棚に並べられたボードゲーム

入口には『トゥイードルダム』をはじめアリスの不思議な世界関連の特集がしてあった。バレンタインには『チョコラトル』やハートのパズルを置いていたという。棚には「動物」「歴史」などテーマ別の陳列。ボードゲームをシステムではなく、テーマから見せるのも、お店のコンセプトである。テーマさえ気に入れば、多少難しくても遊べると店長。少量の入荷で回転を早くしているため、訪れるたびに新しいテーマに出会えるだろう。

お店の前を頻繁に人が通り過ぎる。そしてかなりの確率で、ディスプレイされたボードゲームに興味を示す。好奇心旺盛で、ゲームに慣れていて、新しい遊びを求めている人たち。ボードゲームという、比較的敷居の高い遊びへの適応力は高い。カップルが2人で遊ぶものを探しに来て、『クァルト』や『ガイスター』が人気だという。

モノとしての魅力、テーマを全面に出した構成、そして敏感に反応する客層。ドロッセルマイヤーズは、これまでのボードゲーム愛好者とは一味違った層に面白い形で浸透していきそうだ。これまでの愛好者にとっても、ドロッセルマイヤーズを訪れることは、軽視しがちなコンポーネントやテーマを、もう一度見直すよいきっかけになるかもしれない。


店長の渡辺範明さんと、奥様で副店長の真城七子さん。遊び心あふれるお二人

秋葉原ゲーム会

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

今年初めての上京となった2月、ふうかさん、karokuさん、侍さんにセッティングしていただき、秋葉原のR&Rステーションにてゲーム会。ネットであまり話題に上がらないけれども、タイトルやテーマから気になっているボードゲームをたっぷり遊ぶことができた。詳細は後日、個別に紹介予定。

i9n(i9n)
世界中の油田を掘り当てる推理ゲーム。北半球/南半球、海/陸地などで油田が出るところを試行錯誤しながら絞り込んでいく。穴の開いたボードに棒を差して、下まで通ったら油田発見成功というギミックが面白い。しかもボードはラウンドごとに新しいものが重ねられていき、どんどん油田が見つからなくなる。条件を重ね合わせて、最後の油田を特定していかなければならない。慣れれば20分くらいで終わるお手軽なゲーム。

創世記(Genesis)
7日で世界を創造する神様に仕え、材料を集めて6日間の仕事をこなすセットコレクションゲーム。仕事ができあがるのが遅れると、ほかの天使や堕天使に先を越されて得点が下がる。時には仕事をスキップして先の仕事をこなしたり、コマの位置を移動して補充パターンを変えたりといった工夫が必要となる。7日目は安息日で、先に休んだ天使の得点が高い。選択肢は少なめで、テンポのよいゲーム。

トラベルブログ(Travel Blog)
地図を見ないで、出発点の国からできるだけ少ない国数で目的地の国を探すチェコの地理ゲーム。今回はヨーロッパマップをプレイ。東ヨーロッパは想像以上に国が細かく別れており、そこをどれだけ通らないで済むかがポイントのようだった。知らない小国もったくさんある。ロシアが広いおかげで、ちょっとヘマをしても助かったが、アメリカマップだったらどうなっていただろう。

スマイリーフェイス(Smiley Face)
昨年の秋にアークライトから日本語版が発売された、B.フェデュッティのカードゲーム。1枚ずつカードを出して数比べをするが、状況を一変させてしまう「いたずらカード」が強烈。どんでん返しにつぐどんでん返しで、勝ったと思った次の瞬間負けてしまうかもしれない。また、自分が勝てそうにないと思ったら、1位になりそうな人にカードを献上しておこぼれに預かるお助けトークンのルールも楽しい。とにかく笑えるゲーム。

ラストコール(Last Call)
バーテンダーがもっているボトルを移動して、はじめに与えられた組み合わせのカクテルを作るパズルチックなゲーム。ボトルのコマが大きくて雰囲気がある。めいめいの組み合わせが違うため、ボトルは行ったり戻ったり。別のボトルが混じっているとペナルティーで氷をもらわなければならないが、正確に揃えようと思って粘っていると、ほかの人が上がって大失点が待っているかもしれない。スピーディだが、じっくり考えることもできる。

けろけろカエル(Charlie Quak)
2005年にドイツ年間キッズゲーム大賞の推薦リストに入ったリアクションゲーム。ダイスを振って、手札にその数字がいる色のカエルをすばやく取る。カードは足し合わせることもでき、反射神経だけでなく計算も必要。山札がなくなると、手札を全部場に並べて、どれでも取っていいモードに。これがさらに熱い。ついつい本気で大人げないプレイが出てしまうゲーム。

ハエ(Fliegen)
みんなが握ったハエの総数を当ててカードを集めるフランスのゲーム。ウシの糞が最高点だったり、ウジカードでハエが増えたりとものすごいが、中でも一番恐ろしいのは、握るハエコマが限りなく本物に近いこと。でも最後には愛着が湧いてくるのが(得点になるからだが)不思議。殺虫剤やら、変幻自在の銀蝿やらを使いこなしたサムライさんがハエ王の称号をほしいままにした。

ふうかのボードゲーム日記:秋葉原ゲーム会

捧げ物(Offrandes)

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

生贄で神々を喜ばせる

古代ギリシャを舞台に、7つのパラメータを上げながら、神々に捧げ物をして崇拝ポイントを競うフランスのボードゲーム。7つのパラメータは密接に関係しており、これを上げる独特の競りシステムがゲームを熱くする。

盤上にいる7つのキャラクター。それぞれのところにある自分のコマを上げることで、プレイヤーごとにパラメータが異なっていく。どこに力をいれるかが腕の見せ所だ。捧げる動物のグレードを上げる農民、動物の数を決める水商人と花商人、捧げる祭壇を増やす神殿の守護者、毎ラウンド得点をもたらす女司祭、ほかのプレイヤーからパラメータを奪う贈賄者、それを防ぐ衛兵がいる。

パラメータを上げる方法は競り。スタートプレイヤーが7つのキャラクターから2つを選んで、競りにかける。自分で競り落とせればそのキャラクターのパラメータを上げて手番終了。ほかのプレイヤーが競り落せば、そのプレイヤーがパラメータを上げ、別の2キャラクターを選んで再び競りを始める。こうして自分が競り落とすか、合計6キャラクターが出る(ほかのプレイヤー3人に競り落とされる)まで続けて、次のプレイヤーへ。次のプレイヤーはまた、7つのキャラクターから2つを選んで競りにかける。これを全員が行ってラウンド終了。

上げたいパラメータはプレイヤーによって少しずつ異なるため、どのキャラクターを選ぶかが、競り値を決める。お金はオープン情報なので、お金を持っているプレイヤーがほしそうなキャラクターを先に選んでおいて、そのプレイヤーがいなくなってから安%8

オーストラリアゲーム賞に『ダイスタウン』

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

オーストラリアのボードゲーム普及団体「ボードゲームズ・オーストラリア(Boardgames Australia)」は、1月22日から3日間にわたってキャンベラで開かれたオーストラリアゲームエキスポにおいて、オーストラリアゲーム賞を発表した。

この賞は毎年1月から3ヶ月にわたって応募された新作から、5名の審査員が選考するもので、今年で第3回目。国際部門には『アバンドンシップ』『アドベンチャラーズ』『ブリッジトロル』『キクラデス』『ダイスタウン』『フィンカ』『マカオ』『ザックンパック』『ロール・スルージエイジズ』『スモールワールド』『トバゴ』の11タイトルがノミネートされ、フランスゲームの『ダイスタウン』が選ばれた。

キッズ部門には名作『カルカソンヌ』を子供にも遊びやすく作り替えた『カルカソンヌの子供たち』、国産部門では、オーストラリア人がデザインし、ドイツのラベンスバーガー社などから発売された『メイクンブレイク・ミニ』が選ばれた。

【オーストラリアゲーム賞2010】
ベスト国産ゲーム:メイクンブレイク・ミニ(Make'n Break Compact)
ベストキッズゲーム:カルカソンヌの子供たち(Kids of Carcassonne)
ベスト国際ゲーム:ダイスタウン(Dice Town)

Boardgames Australia:Best International Game 2010

ドイツ・メンサ賞に『パンデミック』

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

IQテストで上位2%の成績優秀者のみが入会できる国際団体「メンサ」のドイツ支部は、昨年に引き続き2回目のドイツ・メンサ賞(MinD Spielepreis)を発表した。昨年の『インジーニアス』に続いて選ばれたのは『パンデミック(Pandemie)』。

対象となったのは2005年から2009年の5年間にドイツで発売されたボードゲームで、運だけのゲーム、知識だけを問うゲーム、キッズゲームは除く。今回は『エイジ・オブ・エンパイア3』『アグリコラ』『ブロックス・デュオ』『ドミニオン』『エジツィア』『ギャラクシートラッカー』『マカオ』『パンデミック』『大聖堂』『ウボンゴ・エクストリーム』がノミネートされていた。

決選投票では『パンデミック』が20%で2位の『ドミニオン』14.6%を大きく引き離して1位となった。3位は『アグリコラ』の12.8%。授賞式は2月12日にマールブルクで行われる。ほかに、審査員推薦のゲーム(Spieletipp)としてツォッホ社の『ピュンシュゲ教授(Professor Pünschge)』と『トバゴ(Tobago)』も選ばれている。

『パンデミック』は2008年にアメリカで発売された伝染病を克服する協力ゲーム。『ドミニオン』と同じ2009年度にドイツ年間ゲーム大賞ノミネート、ドイツゲーム賞3位、オランダゲーム賞2位、オーストリアゲーム賞エクスパート部門、フィンランドゲーム賞ファイナリスト、日本ボードゲーム大賞2位など、世界各国で高い評価を得ている。

Mensa Spielepreis:Das Ergebnis der Mitglieder-Abstimmung

日本ボードゲーム大賞:投票明日まで

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

NPO法人ゆうもあが主催する日本ボードゲーム大賞のウェブ投票が、明日(24:00)までとなっている。投票がまだお済みでない方はどうぞ。

投票対象となっているのは2010年度内に発売された新作204タイトル。もちろん投票にあたって全部を遊んでいる必要はなく、遊んだゲームが1タイトルだけだったらそのタイトルだけを投票すればよい。

日本ボードゲーム大賞では、一般投票とは別に、ゆうもあ内の選考委員が、ボードゲームの普及に貢献した作品を選ぶ「ゆうもあ賞」も準備中。結果は3月に、ホームページやポスターなどで広報される予定となっている。

日本ボードゲーム大賞2010 ウェブ投票

チーパスゲームズ、ダウンロードサービス開始

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

『キル・ドクターラッキー』『脳みそ大強盗』など、安価なコンポーネントとひねりの利いたデザインで一世を風靡しながらも、活動休止状態にあったチーパスゲームズ(アメリカ)がホームページの活動を再開した。製品の販売は行わず、旧作を無料ダウンロードできるようにする。

活動休止になったのは、社長兼メインデザイナーのJ.アーネスト氏がフルタイムのコンピュータゲームの仕事で時間が取れなくなったため。仕事は続いているが、少し時間が取れるようになったため、ホームページを再開した。現在、『アゴラ』と『ティシャイ』がPDFでダウンロードできる。これを切り取り、必要なコマなどを加えれば自作で遊ぶことができる。

チーパス社では今後も、過去の作品をデザインし直し、PDF化して配布する予定だという。ダウンロードは無料だが、ホームページで寄付を募集中。

Cheapass Gamesホームページ

ニュルンベルク国際玩具見本市2011

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

第62回目となるニュルンベルク国際玩具見本市(Spielwarenmesse)が2月3日から6日間にわたって開かれ、出展者・来場者ともに昨年を上回った。

出展者は63カ国から2,683社が出展し、来場者は昨年を3%上回る79000人。イタリア、フランス、オランダ、スペイン、イギリスなど、ドイツ国外からが増え、54%に達している。一方の出展者にいたっては、69%がドイツ国外から。出展者は「業者の国際性がニュルンベルクではたいへん高い。主にアメリカとカナダの来場者がほとんどのニューヨークトイフェアと異なり、ここでは世界中の顧客と会える」と述べている。

今年は"Toys Go Green"と題して、環境に配慮した材料や梱包や、環境教育に役立つ玩具の特集も行われた。エルランゲン大学の市場調査によると、60%の親が、長持ちする玩具ならば価格が1割増でも買うと答えたという。

2010年も4億ユーロ(450億円)の売上を堅持しているボードゲームの分野では、トレーディングカードゲームが激減した分を、ドイツ年間ゲーム大賞作『ディクシット』(30万セット)や、ラベンスバーガー社で昨年最も売れた『ラープを倒せ』(20万セット)、レゴ社が新たに発売したボードゲームシリーズが補って売上増につながった。新作は、短時間で遊べるライトゲーム傾向が強まっている。

革新的な玩具に対して2004年から贈られているトイ・イノベーション賞は、今年から年齢別のトイ・アワードに変わったが、デジタル玩具で占められ、ボードゲームはノミネートもされていない。

TGW:ニュルンベルク2011新作情報
Spielwarenmesse Nürnberg:Schlussbericht

私の世界の見方:新世界(Neue Welten)

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

まだ見ぬ世界へ

スイスのワード系コミュニケーションゲーム『私の世界の見方』の拡張セット。単独で遊ぶこともできるし、カードのサイズは同じなので基本セットに混ぜて遊ぶこともできる。昨年のエッセンで発売されたものを、年末年始にかけて翻訳し、お正月のゲーム会に間に合わせた。

遊び方は前回と同じで、親がお題カードを読んで、空いている部分に入る回答カードを全員が出す。それに山札から引いたダミーカードと一緒に混ぜて、1枚ずつ発表。親は主観でベストと思うものを1点選ぶ。選ばれたカードを出した人がポイントで次の親に。ダミーカードを選んでしまったら減点。規定ポイントを最初に取った人が勝ち。とっても簡単である。

今回、お題カードも回答カードもさらに癖の強いものが入っていて破壊力抜群。回答カードを3枚要求するお題など、新機軸にも注目される。

写真のお題はミツバチの大量死の原因を問うもの。「催眠術」「こむらがえり」「なめめるような視線」などに打ち勝ったのは「退屈な日常」だった。そりゃみんな死ぬわ。
ほかにも、えさをやってはいけない動物園で動物たちを喜ばせるには―お金、南極の地下14kmで地球を操っているもの―エノキダケなど、今回も見事な回答が相次いだ。

『私の世界の見方』はヘビーローテーションで、ほとんどのお題を遊び終えてしまった今(毎回、回答は違うので楽しいことは変わりないが、「ああそれね」みたいな反応で少々盛り下がる)、こんな拡張が出てくれたことが嬉しい。

Neue Welten
U.ホシュテトラー/ファタ・モルガーナ(2010年)
2〜5人用/8歳以上/30分
国内未発売、テンデイズゲームズで発売予定

自宅ゲーム会

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

お正月のゲーム合宿は多人数向けのゲームをメインに遊んだため、3〜4人でじっくりというゲームはお預けになっていた。そこにぽちょむきんすたーさんが新作を何点か手に入れたとお聞きして、神尾さん、鴉さんと遊びに来てもらう。いずれもエッセン国際ゲーム祭でチェックしていた作品で、期待に違わず、どれも繰り返し遊びたいとつくづく思うものばかりだった。詳細は後日レポート予定。

20世紀(20th Century)
チェコゲームズの新作は、環境と調和をはかりながら文明を発展させるマネージメントゲーム。土地タイルを競り落してお金や科学力を上げるのだが、同時にゴミが増え、環境ポイントが悪化する。これを放置しておくととんでもない失点になってしまう。もう1つの競りは、科学力を使い、競り負けた人の環境が悪化するというマゾヒスティックなもの。リサイクル施設を早くから稼動してゴミ0を達成し、途中から経済発展を放棄して公園や病院などの環境整備に切り替えた私が1位。

ナビゲイター(Navigador)
PD出版の新作は、ポルトガルからアフリカ大陸を回ってアジア、そして目指すはナガサキ。航海と交易でポイントを稼ぐゲーム。得点パターンは航海だけでなく、植民地や工場や建物の建設があり、どんどん船を作って東に進むだけではなく、後から儲かる植民地や工場をじっくり選ぶという戦略もある。基本システムはロンデルで、選択肢が限られるので驚くほどゲームのテンポが早い。3人が植民地を集めたのに呼応して工場を集めた鴉さんが1位。

発明の時代(Era of Invention)
QWGゲームズの新作は、タイプライターから飛行機まで、さまざまなものを発明し、みんなに作ってもらって特許料を手に入れる経営ゲーム。工場で資材を調達して発明品を作る路線と、発明に力を入れて特許を取る路線がある。ワーカープレイスメントのシステムだが、追加アクションができるので自由度が高く、悩ましい。発明された品物が次々に山札に入り、ランダムに出てくるシステムが面白い。序盤には工場で力をつけ、終盤に難しい発明を次々と成功させた鴉さんが1位。

ビール侯爵(Fürstenfeld)
日本語版がアークライトから発売された2Fシュピーレの新作。6マスのマイボードに、次々と建物を立て替えて、最終的に全てのマスを宮殿にすることを目指す。建物は手札から出し、お金は生産品を売った儲けや建物の効果で賄う。手札はマイデッキから毎回引き、捨札はマイデッキに戻すというドミニオンライクなシステムで、ほしいカードがほしいタイミングで引けるかどうかがカギ。リーチ状態の鴉さんを、ぽちょむきんすたーさんが貯めこんだお金で一気に逆転して1位。

『Game Link vol.7』発売

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

アークライトは本日、ボードゲーム情報誌『Game Link vol.7』を発売した。2,730円。

今回の特集は「フランスのボードゲーム事情」。昨年ドイツ年間ゲーム大賞を受賞した『ディクシット』の制作秘話、日本ゲームのフランス語版、日本をテーマにしたゲームの人気、デカルトやティrシットなど今はなきメーカー、イスタリやファンフォージなどの新興メーカーのこれからなど、これまで紹介されることの少なかったトピックに焦点を当てる。

レビューも『世界の七不思議』をはじめ、『花火と生け花』『トロワ』『アドベンチャラーズ:チャクの神殿』などフランス系ゲームを数多く紹介。フェドゥッティとムーンの新作『イスラ・ドラーダ』の日本語版をアークライトが発売予定であることも明らかにしている。

付録はブルーノ・フェドゥッティのオリジナルカードゲーム『神々の戦い』。日本の神、ヒンドゥー教の神など12枚1組の神デッキが6つ用意されており、この中から1つを選んで戦う。一斉にカードを出し、強さを競うが、フェデゥッティ得意の特殊効果が炸裂し、勝敗の行方は読めない。

このほかにプロモーションカードとして、『サンダーストーン』の「デス・センチネル」と「ブレード・トラップ」、『エンドブレイカー!SCG』の「マスカレイドカード泉の精」がつく。フーゴ・ハル氏がその道の専門家にボードゲームを遊んでもらい、リアリティを検証する「等身大のゲーム」など、連載も読み応えたっぷり。

『イスラ・ドラーダ』のほかにも『アセンション』『ファクトリーマネージャー』『フンタ』『サンダーストーン拡張1』『ホテルサモア』『インカの黄金』『蒸気の時代』『世界の七不思議』『ジャングルスピード』『チケットトゥライドUSA』『ドミニオン:収穫祭』『ミッドナイトパーティ』など、今年も数多くの日本語版が発売される予定で、遊びきれない状況が続く。転ばぬ先のガイドブックとして、よく読んで情報を集めておこう。

アークライト:ゲームリンク

ドロッセルマイヤーズ、明日正式オープン

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

輸入ボードゲームショップ「ドロッセルマイヤーズ」が2月11日(祝)11時、中野ブロードウェイ4階で正式オープンする。平日12:00-20:00、土日祝11:00-20:00、水曜・木曜休(祝日は開店)。

ポッドキャスト番組「ボードゲームおっぱい」のバブル大佐こと渡辺範明氏が店長。スクウェア・エニックス社のプロデューサーから転身となる。エッセン国際ゲーム祭に参加するなど、昨年から開店準備を進め、数日前からプレオープンも行っている。文筆家の真城七子氏が副店長として経営やプロデュースを担当。「必要無いものしかないお店」というキャッチコピーで、新しいボードゲーム愛好者層を切り拓く。

「オープニングのちょっとした企画」が、今日ツイッターで発表されるそうなので、チェックしていこう。

中央線沿線のボードゲームショップはこれで8店目。近いところでは、「すごろくや」のある高円寺まで8分、「テンデイズゲームズ」のある三鷹まで17分で着く。西東京のボードゲームショップめぐりも楽しくなりそうだ。

ドロッセルマイヤーズ

ドミニオンニュース2011

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

『ドミニオン』のオリジナル版の発売元であるリオ・グランデゲームズ社(アメリカ・ニューメキシコ州)は、2月7日付のニュースレターで、『ドミニオン』の近況について報じている。

ニュースレターによれば、ドミニオンの売上は伸び続けており、昨年末で100万セット(世界各国語版・拡張含む)に達した。2001年度以降に発売されたボードゲームでミリオンセラーを達成したのは『カルカソンヌ』以来。2008年秋から、わずか2年での達成となった。


リオ・グランデゲームズ社は、今年も『ドミニオン』用に2タイトルの拡張セットと、プロモーションカードを予定しているという。そのひとつが、今春発売予定の『ドミニオン:収穫祭(Dominion: Cornucopia)』だ。豊穣の角コルヌコピアをタイトルにした5番目の拡張は、実りとお祭りの秋が舞台。テーマは「多様性」で、デッキや手札のカードの種類が多いほど効果が高まるカード(王国カード13種類、ほか5種類)が加えられる。ホビージャパンから日本語版が発売予定。

ホビージャパンはこのほかに来月、公式ライセンス商品として『東方祀爭録(とうほうしそうろく)〜東方紅魔郷編〜』いわゆる東方ドミニオンを発売する。人気シューティングゲーム「東方Project」の世界観やキャラクターでデッキ構築が楽しめる。5500円。

Rio Grande Games:Newsletter Vol.12-1 2/7/2011(PDF)
4Gamer.net:「ドミニオン」をベースに,東方キャラが活躍する新作カードゲーム「東方祀爭録〜東方紅魔郷編〜」,ホビージャパンより3月発売

レジスタンス(The Resistance)

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

この中に裏切り者がいる!

政府打倒を目論むレジスタンス軍が活動を始めた矢先、なぜかミッションが失敗するという危機に直面した。どうやらこの中に裏切り者がいるようだ。一体誰が?!……レジシンタンスに紛れ込んだ政府のスパイたちが妨害に成功するか、正体がばれてレジスタンスの勝利に終わるかを争う、人狼系の推理ゲーム。

はじめに役割カードがランダムに配られる。8人プレイの場合、レジスタンスは5人でスパイは3人。全員下を向いて、スパイだけお互いを確認したらスタート。

スタートプレイヤーは、全員(自分も含めて)の中から3人を、最初のミッションのメンバーに選ぶ。最初は手がかりがないのでランダムに。そしてこのメンバーでよいかを全員で投票する。可決されたら、そのメンバーにミッションカードを渡して、協力するか妨害するかを密かに選ばせる。否決されたら、スタートプレイヤーが交替してメンバー選びからやり直し。

ミッションでは、レジスタンスは絶対協力を選ばなければならない。一方、裏切り者のスパイは、どちらを選んでもよい。メンバーが選んだミッションカードを混ぜてオープンし、1枚でも妨害がいたらミッションは失敗する。

スタートプレイヤーを交替し、またメンバー選びから。これを繰り返して、ミッションが3回成功すればレジスタンス側の勝ち、その前に3回失敗すればスパイの勝ちとなる。

レジスタンス側としては、スパイが入らないような人選を心がけ、失敗したミッションから、スパイを絞り込んでいく。一方、スパイとしては、闇雲に妨害を出していると簡単に特定されてしまうので、選ばれたメンバーを見て、適宜カモフラージュしながら、ここぞというときに妨害したい。基本ルールではスパイがいくらか有利で、その分必死になるレジスタンスを手玉に取る楽しみがある。

推理のポイントは投票にあって、誰がミッションに選ばれたとき、誰が反対したかという情報がポイントになる。スパイであれば、レジスタンスオンリーのミッションを傍観しているはずがないからだ。しかし、その裏をかいて、1回はわざと成功させてカモフラージュしている可能性も考えなければならない。話術に重きをおく『人狼』よりも根拠を重ねやすい分、頭を使う。

発展ルールでは投票パターンを変えたり、正体をいきなり見せたりするなど、ハプニングを増やすこともできる。

軽く始めたところあまりに面白くて3回連続。スパイが途中から妨害に転じると、レジスタンスの中にも疑心暗鬼が生まれてくるのが面白い。ガチンコの推理ゲームに見えて、中には直感で動いている人や誰がの描いたシナリオに乗りたくない人などがいるせいで黙々としたゲームにはならず、ゲーム中の会話も楽しむことができた。最後のミッションは結果が見えていることが多いが、それでもゲーム中に脱落者が出ないのもいい。人数が少なめでも遊べる人狼系としておすすめ。

The Resistance
D.エスクリッジ/インディ・ボード&カード(2009年)
5〜10人用/13歳以上/30分
国内未発売

クリエイショナリー(Creationary)

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

レゴの匠たちへ

レゴブロックを組み立ててお題を当ててもらうゲーム。絵を描いて当ててもらう『ピクショナリー』よりもずっと高度な技術が要求される。

回答パターンにはいくつかあるが、今回は2人1組のチーム戦。お題カードを引いて、ジャンルをダイスで指定して、一斉にスタート。レゴブロックを各自組み立てて、相手が正解を当てたらポイント獲得。全員、出題者と回答者を交代して次のラウンドを始める。ポイントを取ったら1つ難易度が上がり(お題カードには難易度が3段階ある)、先に3ポイント取ったチームの勝ち。

レゴで何かを表現する難しさに加えて、スピード勝負でもあるため、組み立てるというより並べるという感じの競争に。箱を見ると10分くらいかけないとできないような美麗な作品が並んでいるが、そんな技術も余裕もなかった。難易度3はもう直感勝負。写真のお題「フィヨルド」を当てたぽちょむきんすたーさん&私のコンビが優勝。

もっとじっくり組み立てたいという感想が多く寄せられたが、ゲームとしてのテンポを維持した上でじっくりというのも難しそう。「そんなん、作れるかー!」というような難しいお題に悶絶し、急いで作ったお粗末なオブジェから、直感で当てるのが面白いのだと思う。

Creationary
作者不明/レゴ社(2009年)
3人以上/7歳以上/30〜45分
プレイスペース広島:クリエイショナリー

ドイツ年間ゲーム大賞に第3の賞

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

ドイツ年間ゲーム大賞選考委員会(Spiel des Jahres e.V.)はホームページのニュースで、2011年からフリーク向けに第3の賞を制定することを明らかにした。21世紀に入ってから一般ファミリー層をターゲットに賞を贈ってきた同賞が、新しい方向性を加えることになる。

第3の賞はボードゲーム経験が長く、より難易度の高いボードゲームを求めている愛好者に、選択の指針を提供するとともに、ボードゲーム文化の多様性を証明する狙い。ボードゲーム市場で近年、ルールが多い商品の分野が成長しているため、これからもこの分野で創造的な作品がコンスタントに作られるよう、オリジナリティや革新性を評価し、デザイナーや出版社を支援する狙いがあるという。

これまでも、「複合ゲーム賞」や「ゲーム大賞プラス」という特別賞で、フリーク向けのゲーム(『ケイラス』『アグリコラ』『果てしなき世界』)を表彰してきたが、これを格上げして年間ゲーム大賞・年間キッズゲーム大賞と同格にする。正式な名称やロゴなどはまだ発表されていない。受賞作の発表は本賞と同じく、6月27日にベルリンにて。

Spiel des Jahres e.V.:Spiel des Jahres vergibt dritten Hauptpreis

『ホワイトチャペル』日本語版発売

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

ホビージャパンは本日、切り裂きジャックをテーマにしたイタリアのボードゲーム『ホワイトチャペル(Letters from Whitechapel)』の日本語版を発売した。2-6人用、13歳以上、60〜150分、5,880円。昨年10月のエッセン国際ゲーム祭で発表されたが、製造が遅れたため、日本語版が世界で一番早い発売となる。

19世紀末、ロンドンで発生した非常に有名な連続殺人事件。切り裂きジャックと呼ばれる殺人犯と、彼を止めようとするロンドン市警の必死の捜索を題材にしたゲームである。ジャックを演じるプレイヤーは、毎夜新たな殺人を実行して隠れ場所へ逃れようとする。一方で捜査員となる他のプレイヤーたちは、ジャックを追跡し、彼を逮捕する手掛かりを集めていく。正確な歴史考察に基づく雰囲気たっぷりのアートワークが雰囲気を盛り上げる。

一対多のシステムで、ドイツ年間ゲーム大賞受賞作の『スコットランドヤード』タイプのゲーム。同社ではイタリア統一を成し遂げた軍事家をテーマにした『ガリバルティ』に続く2タイトル目で、史実をゲームに盛り込むことによってオトナが楽しめる作品に仕上げた。

馬車や裏道を使用して追跡をかわしたり、有名な「ホワイトチャペルからの手紙」を出して捜査を混乱させることができるジャック。交通封鎖で移動先を絞り込んでいく警察。この恐ろしい獣を果たしてロンドン市警は狩り出すことができるのか?

Whitechapel Demo - BoardGameGeek Booth - Essen Spiel 2010 from Scott Alden on Vimeo.

紫禁城(Die verbotene Stadt)

| コメント(2)  このエントリーをはてなブックマークに追加    

禁を犯して衣装集め

「紫微垣」という天帝の住処として、人間が立ち入ることを禁じられた「紫禁城」。しかし皇帝の力は弱まり、結婚式用の衣装が盗まれてしまった。宦官を使って部屋を移動し、衣装をたくさん集めよう。1992年、ドイツ年間ゲーム大賞候補作品。

宦官は帽子と服が色分けされており、各自のボードで密かにプロットしておく(設定としては賄賂を送ったことになる)。紫禁城内にある8つの部屋の中から、ダイスでランダムに1部屋が指定される。手番になったら、宦官を移動して、指定されて部屋に入ることを目指す。

宦官の移動は、ランドルフの傑作『ハイパーロボット』(1999年)と同じで、行き止まりまでは止まれず、行き止まりのみ方向転換できるというもの。紫禁城ではたくさんの袋小路があり、プロットした宦官を入れるには、それ以外の宦官を袋小路に入れて通路を作っていく。

宦官を1コマ移動するたびに、隣の人がダイスを振り、最高4コマまで移動できる。ダイスは大中小と小さくなるにつれてストップする確率が上がるので、たいていは2〜3コマぐらいで部屋に入れなければならない。

うまく部屋に入ると結婚衣装カードをゲット。宦官は処刑され、新しい部屋がダイスで指定され、新しい宦官をプロットしてゲームを続ける。

途中から、自分がプロットしていない宦官を入れることもできるようになる。誰もダウトしなければ結婚衣装カードをゲットできるが、疑われてウソだった場合、結婚衣装を取られてしまう(ウソじゃなかったら逆に奪えるので、ダウトをかけるのもリスクがある)。

中盤までは結婚衣装カードを1枚ずつ取っていくが、終盤になるとあるだけ全部取れるようになり、また部屋のカードがなくなったらほかの人から奪うこともできるというインフレが起こる。大逆転なるか。

宦官が15人処刑されたらゲーム終了。結婚衣装カードを1枚1点で計算するが、上中下で揃っていれば得点が上がる。

袋小路に大方入れ終わると、あとは1,2手で部屋に入れるようになった。『ハイパーロボット』と違って何回曲がってもよいので、ぐるっと回れば何とか部屋に入れることが多い。終盤に大量の結婚衣装を集めた私の1位。プロットあり、ブラフあり、パズル要素ありと、ランドルフの気合が感じられる作品だった。

Die verbotene Stadt
A.ランドルフ、J.リュッティンガー/ラベンスバーガー(1992年)
2〜4人用/12歳以上/60分
絶版・入手難

ボードゲーマーに100の質問:草場純さんの回答

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

(文・草場純)

 本日は(いわゆる旧)元日です。平成辛卯、本年もどうぞ宜しく。

 正月を記念してというのも変ですが、shaさんにも薦められましたので、話題のボードゲーマーに100の質問に解答してみます。昔のたかのさんのログをお持ちの方は、比べないでね。

Q1:ボードゲームにハマった(ボードゲーマーになった)のはいつごろですか?
 1956年、戦後に碧素(ペニシリン)国産を主導した八木沢さんの目黒区八雲のお宅で、父の傍らで米語版モノポリーを見たとき。

Q2:ハマるきっかけになったゲームは何ですか?
 上記のとおりモノポリーには鮮烈な印象がありますが、ゲームそのものはそれ以前からやっていたから…
 狭義のボードゲームとしては、惑星ゲーム、回り将棋、バンカースや日本一周旅行ゲームなど。
 広義としては、幼時に母親に教わったトランブ、父親に教わった花札。

Q3:どのようなタイプのゲームが好きですか?
 ルールがシンプルで、意外な戦略のあるゲーム。

Q4:よくゲームをする場所はどこですか?
 なかよし村、水曜日の会、その他都内外のゲーム会。

Q5:どれくらいの頻度でゲームをしていますか?
 週に3回ぐらい。

Q6:現在よく遊んでいるゲーム仲間は何人くらいいますか?
 数え方が難しいが、30人ぐらいでしょうか。

Q7:ゲームはいくつくらい持ってますか?
 二千。(あまり正確ではない)

Q8:どれくらいのプレイ時間のゲームを好みますか?
 一時間以内。

Q9:オールタイム・マイベストゲームは何ですか?
 ブリッジ

Q10:これまで回数を一番多くプレイしたゲームは何ですか?
 ブリッジ。だが一向にうまくならない。

Q11:好きなゲームデザイナーは誰ですか?
 シド・サクソン 、デビット・パーラット、ライナー・クニツィア、ウォルフガング・リーデッサー。

Q12:嫌いな(自分に合わないと思う)ゲームデザイナーはいますか?
 いません。

Q13:好きなゲームメーカー・ブランドはありますか?
 ラベンスバーガー

Q14:異性とボードゲームをすることはありますか?
 あります。

Q15:子供とボードゲームをすることはありますか?
 あります。

Q16:お年寄りとボードゲームをすることはありますか?
 あります。

Q17:子供の頃、どんなゲームを遊んでいましたか?
 トランプ、花札、将棋、バンカースなど。

Q18:麻雀は遊びますか?
 5人麻雀やフェアリールールなら。

Q19:『モノポリー』は好きですか?
 嫌いです。

Q20:『カタンの開拓者』は好きですか?
 嫌いです。

Q21:『カルカソンヌ』は好きですか?
 嫌いです。

Q22:『ドミニオン』は好きですか?
 嫌いです。

Q23:拡張セットを加えて遊ぶのは好きですか?
 嫌いです。

Q24:伝統ゲームやアブストラクトゲームは好きですか?
 好きです。

Q25:BSWやiPhone/iPadアプリでボードゲームを遊びますか?
 全く遊びません。

Q26:テレビゲーム機や携帯ゲーム機でボードゲーム以外のゲームを遊びますか?
 そもそも機械を持っていない。

Q27:ウォーゲームは遊びますか?
 遊びません。

Q28:TRPGは遊びますか?
 遊びません。

Q29:トレーディングカードゲームは遊びますか?
 遊びません。

Q30:デッキ構築ゲーム(ドミニオンクローン)は遊びますか?
 遊びません。

Q31:得意なゲームはありますか?
 あります。

Q32:「このゲームは合わない」と思ったゲームはありましたか?
 あります。

Q33:食わず嫌いだったけど、遊んでみたら意外とイケたというゲームはありますか?
 ドラフツ(チェッカー)。

Q34:忘れられないコンポーネントのゲームはありますか?
 穴の中の兎、マウストラップ。

Q35:今入手しづらいゲームで欲しいものはありますか?
 ありません。

Q36:所有ゲームの中でもっとも笑いの取れる一品は何ですか?
 ムードかな。

Q37:自分が死んだとき、お棺に入れてほしいゲームは何ですか?
 私はお棺には入りません。

Q38:国産でオススメのゲームは何ですか?
 花札。

Q39:「これこそ日本語版を出してほしい!」というゲームはありますか?
 タブー。

Q40:「これこそ再版してほしい!」という同人ゲームはありますか?
 ありません。

Q41:よく見ているボードゲーム関連サイトはどこですか?(いくつでも)
 ミクシィ以外はありません。でも最近けがわさんの勧めで、プレイゲームを少し見るようになった。

Q42:購入の参考にしているゲーム紹介サイトはどこですか?(いくつでも)
 ありません。

Q43:書籍・雑誌で「これは役に立った」というものはありますか?
 松田道弘『ボードゲーム』筑摩書房1981
 デビット・パーラット『トランプゲーム大百科』社会思想者1988
 小里洋『トランプ』虹友社
  ほか多数。

Q44:月平均するといくらくらいゲームを買っていますか?
 二万円ぐらい。

Q45:主にどこでゲームを買っていますか?
 メビウス、テンデイズ、すごろく屋、イエサブ。

Q46:ゲームを買うときに決め手となるものは何ですか?
 プレイ仲間の評価。

Q47:新作と聞くと思わず手が出そうになるほうですか?
 ちょっとなりますね。

Q48:購入の時、ゲーム賞の受賞歴を重視しますか?
 しません。

Q49:国内で好きなボードゲームショップはどこですか?
 バネスト、メビウス、テンデイズ、すごろく屋。

Q50:ショップを選ぶときに決め手となるものは何ですか?
 店主の人柄と商品知識。

Q51:メビウス頒布会に入っていますか?
 はい。

Q52:海外から個人輸入したことがありますか?
 ありません。

Q53:「これがゲームになったら絶対買うのに」というものはありますか?(実際のできごと、小説、漫画、アニメなど)
 ありません。

Q54:買ったけど未プレイのゲームはどれくらいありますか?
 一割。

Q55:ネットオークションの取引で困ったことはありますか?
 ネットで買い物はしません。

Q56:プレイしたゲームの記録はどうしていますか?
 なかよし村覚書に簡単に記載。

Q57:否定的な感想を言ったり書いたりするほうですか?
 少しは。

Q58:ゲーム中によく心がけていることや信条はありますか?
 内緒。

Q59:ボードゲームにおけるジンクスはありますか?(『マニラ』で船長をやると贔屓した船が到着しないなど)
 ありません。

Q60:あなたは勝敗にどれくらいこだわりますか?
 こだわりません。もちろんこだわりません。絶対にこだわりません!

Q61:ゲーム中にはどんな会話をしますか?
 あまりしないかな?

Q62:ゲーム中につい言ってしまう口ぐせはありますか?
 くせは自分ではわからないのでは?

Q63:同じゲームを繰り返しプレイするほうですか?
 好きないくつかだけはよくやりますが、あとはあまりしません。

Q64:ほかのプレイヤーに「これはやめてほしい」と思うことはありますか?
 あまり散漫にやられるのはいやですね。

Q65:長考はどれくらい許されると思いますか?
 許しません。(笑)

Q66:ゲームが終わる前にもうトップを取れないことが確定したらどうしますか?
 ゲームが比較的早く終るように努力する。

Q67:遊ぶゲームはどうやって選んでいますか?
 好きなゲームを人に薦めるか、人に薦められたゲームをやる。

Q68:インストで定石を教えることやゲーム中に助言をすることについてどう思いますか?
 ルールの理解に資するようなツボは、これはルールではないがと断って教えるようにしている。ただしその匙加減は難しい。

Q69:インストで工夫していることはありますか?
 自分が面白いと思うゲームをインストする。

Q70:ゲーム中の飲食はどこまでOKだと思いますか?
 自分でもやるが、しない方がいいですね。

Q71:ゲーム終了後の感想戦をどれくらいしますか?
 5分くらいかなあ。

Q72:既存のゲームのルールを改良してみようと思うことがありますか?
 あります。

Q73:自分でゲームデザインをしたことはありますか?
 あります。

Q74:攻略法をいろいろ考えたくなるほうですか?
 少しは。

Q75:ゲーム会終了後にはどんな話をしますか?
 やはり、ゲーム関連、ゲーム会関連の話が多いでしょう。

Q76:長時間ゲームといえば何時間以上だと思いますか?
 2時間以上。

Q77:便利だと思う小道具はありますか?
 ダイスボウル、トレイ、チップ、ビニール袋、ボード、ビディングボックス、スリーブ、テーブルクロス、点数表、クリベッジボード。

Q78:ゲームの収納に困ったとき、何か対策をしていますか?
 女房に逃げられる。(逃げていただく。)

Q79:オープンのゲームサークルには参加しますか?
 はい。

Q80:ゲームサークルのメリットは何だと思いますか?
 いろいろな人とゲームを楽しめる。ゲームの楽しさを確実に伝えられる。

Q81:ゲームサークルの問題点は何だと思いますか?
 会場の確保。

Q82:ゲームサークルで気を付けていることはありますか?
 初めての人を誘って簡単なゲームから始める。
 なるべく、あぶれている人を誘う。

Q83:ゲームサークルで嫌な思いをしたことはありますか?
 あまりないです。

Q84:自らゲームサークルを立てようと思ったことはありますか?
 やっています。

Q85:「すごいなあ」「えらいなあ」と思えるプレイヤーや関係者はいますか?
 います。おのさんとか、ストーンさんとか、レエルさんとか、けがわさんとか、タナカマさんとか、こおずさんとか、バネストさんとか、メビウスおやじさんとか、たほいやさんとか、ニセ黄門さんとか、akagiriさんとか、ナグナツさんとか、後藤さんとか、江橋先生とか、… まだまだたくさん。

Q86:ボードゲーマーには変な人が多いと思いますか?
 普通です。

Q87:エッセン国際ゲーム祭など海外のボードゲームイベントに行きたいと思いますか?
 思いません。

Q88:浅草のゲームマーケットに行ったことはありますか?
 んー、ありますね。

Q89:ボードゲームが好きだということを進んで(ふだんゲームをしない)人に言うほうですか?
 言います。

Q90:あなたの家族は、あなたがボードゲームをすることをどう思われていますか?
 評価しています。

Q91:ふだんゲームをしない人にゲームを勧めることがありますか?
 よく勧めます。

Q92:ゲームをあまりやってない人に対してどんなゲームを出しますか?
 エスカレーション。

Q93:ボードゲームをプレゼントで贈ったことがありますか。
 はい。

Q94:ボードゲーム以外の趣味は何ですか?
 漫画を読む、SFを読む、バロック音楽を聴く。

Q95:ボードゲームという趣味をやってきて嬉しかったことは何ですか?
 ボードゲームが広まってきたこと。

Q96:ボードゲームという趣味を続けていく上で苦労する点はありますか?
 特にない。

Q97:ボードゲームという趣味の欠点は何だと思いますか?
 特にない。

Q98:日本におけるボードゲームの現状をどう思いますか?
 好ましい。

Q99:もしボードゲームの発展を阻害しているものがあるとすれば、それは何だと思いますか?
 分かりません。

Q100:最後に。あなたにとってボードゲームとは何ですか?
 一生の趣味。

おばけキャッチ(Geistesblitz)

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

消去法で取るって

テーブルに置いた5つのコマから、カードを見て素早く1つ取る反射神経ゲーム。得意不得意が出やすいゲームであるが、脳みそがフリーズするくらいフル回転し、アドレナリンが出まくるゲームだった。

ツォッホ社の製品で、全部のコマが総木製なのが嬉しい。本は、カバーと中身が2つの木のパーツからできていて、さすがツォッホ社だ。

コンポーネントだけでなく、内容も高く評価されている。エッセン国際ゲーム祭の後に開かれたドイツのゲーム会では並み居る重量級ゲームに混じって10位という高い評価を得た。メビウス頒布会に入っている人たちも、このゲームを含めて今回のツォッホはどれも当たりだったと口を揃える。

1人がカードをめくって、一斉に対応するコマを探し、早い者勝ちで取る。『ジャングルスピード』タイプのゲームである。カードには、テーブル上にあるコマと同じものが描かれているが、色は同じだったり違っていたり。

色が同じコマだったら、そのコマを取る。これだけなら余裕だ。だが、色違いだったら、色もかたちも合わないものを消去法で取らなければならない。これが難しい。

例えば写真の一番左「灰色のおばけに青いソファ」のカードが出たらどうするか考えよう。テーブルの上にあるおばけは白く、ソファは赤い。色違いなので、どちらも取ってはいけない。灰色でも青でもなく、おばけでもソファでもないもの、つまりボトルを取らなければならない。この判断を一瞬でするわけである。皆さんできますか?

さ・ら・に! 上級ルールでは、カードに本が描かれていたら、取るべきものの名前を口で言わなければならない。例えば「緑の本に白いソファ」だったら、「ネズミ!」といように。超難しいが、ゲーマーは最初から入れることをオススメする。

深夜に遊んだということもあってお手つき続出。最後は獲得したカード枚数で勝負を競うが、間違うたびにカードを捨てなければならない。少し慎重にいくか、間違いを恐れず脊髄反射で取るか。連続でとって調子が出てきたというころが一番間違えやすいようだ。パターン認識ゲームが得意のかゆかゆさんが順当勝ち。私はお手つきを恐れてしまって最下位だったが、エキサイティングで楽しかった。

Geistesblitz
J.ゼメ作/ツォッホ出版(2010年)
2〜8人用、8歳以上、20分

100の質問の回答を拝見して

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

ボードゲーマーに100の質問」を投げかけたところ、数多くの回答が寄せられており、興味深く読ませていただいている。すごく時間がかかるので、回答するだけでそれだけプライオリティが高いんだなと敬服する。

ここで回答者への感謝を込めて、この質問の狙いを記しておきたい。

お正月早々、あちこちのサイトでゲームの目的に関する意見が多数寄せられた。たぶんタカハシさんのエッセイ「楽しみ方は千差万別(ライトゲームの功罪)」に刺激を受けたものと思われる。

ブログだけでなく、ミクシィ、2ちゃんねる、ツイッターなどでの反応を見ながら、私自身もじっくり考えていた。私は何のためにボードゲームをしているのか? 楽しければそれでいいじゃんくらいで、あまり考えたことがなかった問題だった。

あれこれ考えながら思ったことは、印象でものを語るのは水掛け論に陥りやすく、いろんな人のデータが必要ということだった。そこでまず、10年近く前のアンケート掲示板ログを引っ張り出してみた。10年前の意見を見るのはフレッシュな気分になる。

しかしいかんせん、ずいぶん昔の話である。取手(または紳士服)のたかのさんが行っていた「ボード/カードゲーマーに100の質問」はさらに前だが、本サイトがもうなくなっている上に、回答も多くが消えていた。そこでこの度、100の質問を投げかけてみようと思ったのである。

いろいろな人に尋ねてみるだけでなく、私自身の過去にもさかのぼってデータを取ってみようと思った。それがドイツ年間ゲーム大賞の審査員であるU.バルチ氏のブログ記事"Als ich noch kein Spieler war..."をパクった「私がまだゲーマーでなかった頃」というシリーズである。過去にあった事実が、今の自分を作っている。

ほかにも、パターナリズムと個人主義の両方を諌めた「失敗する権利」、柔軟なプレイ態度を求めた「ファンタジスタ」というエッセイで自分の考えをまとめてみた。ツイッターで下書きして、ミクシィに移して、さらにブログに載せるという慎重な書き方をしたのは、たくさんの人の意見を聞きたかったからである。

こうした発表に対し、貴重な回答や意見を頂いたおかげで、大事な問題にひとつの答えを得られつつあるように思う。それは「楽しみ方は千差万別」であり、楽しみ方に理由なんてなくていいし、理由がないんだから正誤もないし、ひとつの楽しみ方を強要するものでもされるものでもないし、人と人の違いもまた面白いものであると。相手がいなければできない趣味。違いを受け入れ、適度に影響を与え合って楽しんでいきたい。

今回の100の質問に回答してくださった方と回答へのリンクは以下の通りです(随時追加中)。mutronixさん@alea jacta est娯楽堂さん@袋小路TTBさんなおとしさん@このみきっずsippooooさん@ありふれたヒッチコックのつぶやきタカハシさん@新潟ボードゲーム倶楽部すずめさん@すこしながいつぶやきFuruFuruさんdjさん@秋田ボードゲーム倶楽部ファミリーゲームズさんくさのまさんNimさん@盤遊記Hal200さん@脳内世界は主に紙ジーク総務さん@ボードゲームしょいやくぼたやさん澤田大樹さん@実録:食卓遊戯密着大本営発表廿四時いずみっくす@ち〜むじょいふるしょうさん@勝手気侭あ〜さん@美人妻とBGDecoyMakerさんkonnokさんませうさん@ヌルめのポータルたっくんさんsamiaさんてらしまさん@遊星からのフリーキックCOQさん@The Board Game Laboratory 広隆寺一斗さん@はてなドリル日記不破(仮)さん(1)同(2)しゅーさん@踝uncoolSigmaさん@オンライン漂流記ぺらねこさんjun1sさん@部屋とボードゲームと私と酒と泪と男と女R-TOYさん冴翠さん@熊猫神社枝社よしださん@TANSANFABLOGnakarxさん@しあわせさがせ?rerasiuさん@ポリバケツブルーいぬ君さんasatoさん@Solitary StrollBLUFFerさんコマンドマガジン編集部さん@ゲーマーいちねんせいがゆくAMIさん@SOLGER航海日誌FANGさん@ボードゲーム中級者位の人のブログ(仮)F男さんhiroceanさん(1)同(2)モー喪太郎さん@ボクも天然色nagakura_eilさん@だらだらやるよ進藤「みらこー」欣也さん@淡々とアナログゲーム関連を書き残すスレトゥクス・ウィムさん@TwinKle Chaos -日々の混沌-氷魚さん@大航海時代の駄目猫たる田さん@セルフおばけやしき草場純さんタカさん@サムネ3しなちくさんさとーさんtakobaさん@しゅみのしみゅれーしょんげーむ玄兎さん@ペテン師が憂鬱。けがわさん@play:gameぐちーずさん@THEN WHAT?ヤマザキさん@YBC市川丈夫さん@Sideway-Shufflek-takahashiさんgameapeさん@ウォーゲームだもの木星帰りさん@やりすぎはあなたの健康を損ないますうしはんまぁさんダルニさん@意志蹴り遊びおくでらまさしさん@Fullhouse Pitcherボードゲーム大好きさんoyazee!さん@なぁ ゲームをやろうじゃないかエノさん@The Northern Wolves' Lairjanさん@モ弐号作戦dewclaさん@雑多なことgoldkightさん@理想の名において(1)同(2)同(3)TENさん@さぬきの開拓者たちゆきやんさん@熊本の端でボードゲームよっしーさん@ファミーリエSideway-ShuffleさんSHUさん@愛知県豊橋市ボードゲーム会天空薙さん@へりくつ工房おの、(以下mixi)FTさん神尾竜一郎さんはせがわさんぽちょむきんすたーさん(1)同(2)ナッツさん新井さとしさんユリチョフさんsaiぱんさんりんちゅさん(1)同(2)同(3)同(4)同(5)ビッグボスさん水夫の楽園さんはあびいさんA葉某さん(1)同(2)同(3)同(4)りこさんカソペさん(1)同(2)shaさんののたんさんGTO246さんcarrolさん月斎さん@高円寺盤遊会たろうさん同(2)木皿儀隼一さんかわうそさんモロヘイヤさん(1)同(2)グルさん(1)ken-1さんじろうさんskmintさんR_Oさんこいちさんtyy.さんYamamayaさん誠さんけーえすさんたけるべさんのぶのすけさん鴉さんnagaさんぬんさん(113名)

アンケート:公言

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

Q.43:「趣味はボードゲームです」と公言できますか?(2011年1月)

A.誰にでもできる 148票(67%)
B.友人くらいなら 58票(25%)
C.ためらってしまう 69票(8%)

知り合ったばかりの人や、しばらく会ってなかった友人、職場の人などに趣味を聞かれて「ボードゲーム」と答えても、理解してくれない人がほとんどでしょう。「双六のような、モノポリーとか、人生ゲームとか」ぐらいが関の山で、「運ばかりじゃなくて、考えどころもあって」とか説明口調になると相手も上の空です。冬の季節だとスノーボードと勘違いされたという人も。

今回のアンケートでは、実に3人に2人が誰にでも公言すると回答しました。一方、ためらってしまう人は1割にも満たないという結果でした。ボードゲーム自体の認知度が、世間一般に上がってきているのか、愛好者の情熱がものすごいのか分かりませんが、勇気づけられた思いです。

あとは子供向けのおもちゃと思われることが多いので、年令を問わず楽しめるものだということを、少しでも伝えられたらいいですね。

2月のアンケートは、ゲームの前に手を洗うかどうかをお尋ねします。愛好者の中には、コンポーネントが汚れないよう、事前に必ず手を洗うようにしているという方がいる一方で、そこまでやるのは潔癖すぎるという意見もあります。実際のところ、みなさんはどうしていますか?

リンクフリー このバナーをお使いください