禁断の島(Forbidden Island)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

大金持ちか、海の藻屑か
禁断の島
どんどん沈んでいく島の上で宝を集めて脱出する協力ゲーム。『パンデミック』のデザイナーがテーマ・システムともにライトに作り変えたもので、ドイツ年間ゲーム大賞ノミネートを始め、世界各国で高い評価を得ている。日本国内でも人気で、しばらく手に入らない時期もあった。
手番には3アクションで、移動、浸水したタイルを修復(表に戻す)、財宝カードのやり取り、揃った財宝カードで財宝の獲得を行う。その後財宝カードを補充し、島カードをめくって出たところが沈む。財宝カードの中から時々水位上昇カードが出てくるとピンチ。これまでめくられた島カードが山札に戻り、1回にめくる島カードが増える。『パンデミック』と大枠は一緒だ。
違いを挙げれば移動先が少なく、同じ島カードが累積すると島カードがなくなって島が小さくなってしまうところ(1回目は裏返し、もう1回で除去)。沈んだ島カードは除去されるため、後半は島カードの循環が早くなって加速度的に島が沈んでいく。これはとてもスリルがある。
プレイヤーにはちょっとした特殊能力がそれぞれある。ワープできたり、1アクションで2枚修復できたり、タイルがないところを通れたり。これらをうまく活かし、島が沈む前に4つの宝を獲得して、全員ヘリポートに集まってヘリポートのカードを出せれば勝利。その前に島が沈めば全員の負けとなる。
康さんと2人プレイで難易度はノーマル。お互いランダムに引いた能力がかぶっていて不利な展開。1回目は序盤に財宝カードが揃わず手間取ってしまい、ヘリポートが沈んで敗北。気を取り直して2回目、また能力がかぶっていたが、今度は早めに財宝が揃って勝利。
『パンデミック』と比べルールはさほど減っていないが、プレイ感はほとんど変わらず、セットアップも楽で30分で同じスリルが味わえる。エンボス加工の缶、4つの財宝のコマ、美麗なイラストとコンポーネントも素晴らしい。『パンデミック』は(いろいろな意味で)重いと感じている方に。
余談だが、沈みかけた島をわずか1アクションで修復ってどうやってるんだろう。土嚢を積んで、浸水して、さらに高い土嚢を積んで、なんてことを繰り返しているのだろうか。
Forbidden Island
M.リーコック/ゲームライト(2010年)
2〜4人用/10歳以上/30分
Amazon.co.jp:禁断の島

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


The reCAPTCHA verification period has expired. Please reload the page.