2012年1月アーカイブ

『ドミニオンへの招待2012』発売

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ホビージャパンは本日、人気カードゲーム『ドミニオン』のガイドブック第2弾『『ドミニオンへの招待2012』を発売した。121ページ、プロモーションカード「囲郭村(いかくそん)」がついて1,680円。

基本セットだけでプレイできるスタンドアローンのカードゲームながら、拡張が『異郷』まで6タイトルもリリースされているドミニオンシリーズ。どの拡張を入れたらいいか分からない人には、王国カード156種類の全カードレビューや、コンテストで選ばれたおすすめサプライがおすすめ。

日頃から遊んでいる人には攻略記事「とことんドミニオン出張版」、遊んだことがない人には「ドミニオンの基礎知識」、さらに国内外のゲームシーンを知りたい人には「日本選手権&世界選手権レポート」を収録。

付録の「囲郭村(いかくそん)」は昨秋のエッセン国際ゲーム祭でハンス・イム・グリュック社が販売した「ドミニオン拡張:カルカソンヌ」である。『カルカソンヌ』のイラストレーター、D.マテウスのイラストで、+1カードを引く+2アクションで、使ったアクションカードが2枚以下なら山札の上に置ける。

クロスレビューが楽しい第1弾の『ドミニオンへの招待』は2010年の3月に発売され、現在は電子書籍でのみ購入できる。

ホビージャパン:ドミニオンへの招待2012

カミナリ雨(Donnerwetter)

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大人の事情と秋の空

キッズゲームの王様ハバ。黄色い箱に赤いロゴが目印で、毎年たくさんの新作が発売されている。ドイツのデパートでは、おもちゃ売り場に必ずといっていいほどハバ社のコーナーがあり、ドイツ年間キッズゲーム大賞にも毎年のようにノミネートされている。

キッズゲームとあなどってはいけない。確かに子供が遊べるようにルールは簡単だが、大人だけで遊ぶとまるで別の顔を見せるゲームも少なくない。このゲームはハバ社で史上唯一、赤いポーンの年間ゲーム大賞にノミネートされた作品だ。遊んでみると、これは大人が遊ぶゲームだと分かる(箱も黄色じゃなくて緑だし)。

雷雨

場に並んだ32枚のお天気タイルには、大雨(雨雲3つ)から青空(白雲3つ)まで6段階がある。縦横斜めに4枚のタイルの雨雲と白雲の合計で、天気の良し悪しを予想する。例えば白雲2・白雲1・雨雲3・雨雲2なら2+1-3-2=-2。天気は悪いということになる。

はじめに予想フェイズ。手番プレイヤーから順に全員、どの列でもいいので、天気がよい(+2以上)なら建物の3階、普通(+1〜-1)なら2階、天気が悪い(-2以下)なら1階に自分のコマを置く。どの予想も先着2名で、同じ建物には1人1つしか置けない。

予想が終わったら、手番プレイヤーがお天気タイルを2枚めくるか、1枚を手札またはストックと交換して1枚めくる。次第に明らかになってくるお天気の全容。1列4枚が全部めくられた時点で、正解した人は+4点(2番目に置くと2点)、外れた人は−1点。1枚めくったことで複数の列が同時に決まることもある。お天気タイルが全部めくられるか、誰かの得点コマがゴールまでいったら終了。

序盤はめくるだけで運まかせだと思っていたが、手札のお天気タイルと交換し始めると途端に大人のゲームに変貌した。交換した人の予想を見て、どのタイルを投入したのか推理する。そこが大雨ならこっちの列も天気は悪そうだ。しかしそれでは都合が悪いから、このタイルを交換してよい天気にしようか。しかしもともと交換したタイルはブラフ?

自分だけが知っている手札と交換できるのはゲーム中1回だけで、あとは誰も中身を知らない場札と交換することになる。今度はカウンティングと確率計算が重要……これって本当にキッズゲーム?

タイミングよい予想で独走する鴉さんを追いかける展開。序盤はハズレまくったが、中盤からコツをつかんで追い上げた。やがて交換につぐ交換で天気を操作しまくり、一進一退の攻防に。最後に漁夫の利で予想が当たった私が頭ひとつ抜けて1位。天気を自分だけ知っている優越感と、ほかの人しか知らないところの読み合いを堪能できた。

Donnerwetter
P.レーヴェ/ハバ(1991年)
2〜4人用/10歳以上/30分
絶版・入手難

『アグリコラ』WMデッキ(2)

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前回の続き。

βデッキ 職業カード
WM002 Tierkäufer 家畜バイヤー
収穫のたび、畑フェイズの最後に家畜を2頭まで買える(2頭は同じ種類でも違う種類でもよい)。コストは羊が食料2、猪が食料3、牛が食料4

WM005 Imker 養蜂家
このカードを出したとき、すぐに厩1を無料で作る。この厩は家畜を収容できず、逆さまにしておく。この厩がある限り、収穫のたび、食料供給フェイズで食料1を得る(得点計算では通常通り柵で囲めば1点になる)

WM008 Brotträger パン運び
次にかまどを作ったら、残っているラウンドスペース全てに食料1ずつ置く。各ラウンドのはじめに、この食料を得る(すでにかまどをもっていたら、かまどがいくつあってもすぐに食料1ずつ置く。「かまど」とは○○かまどという名前の、パンを焼く進歩カード)

WM013 Cowboy カウボーイ
累積するアクションスペース「羊1」「猪1」「牛1」には、ほかの家族コマがあっても、自分の家族を置いて使える。これによってその家畜1頭を得る。さらに未使用の農場スペース1つに同じ家畜を2頭まで置ける(その農場スペースは使用済みとはみなさない)

WM021 Zaunhändler 柵商人
柵を作るたび、支払う木材1につき柵を2本置ける。ただしゲーム全体で作れる柵は12本だけになる(残り3本の柵はゲームから除外する)

WM027 Erbin 女性相続人
6ラウンドのはじめに木の家/10ラウンドのはじめにレンガの家/13ラウンドのはじめに石の家だったら、ラウンドのはじめ(フェイズ1の前)に1部屋増築できる。レンガの部屋はレンガ1少なく、石の部屋は石2少なく増築できる(このカードを出したとき、対応する部屋タイルを該当ラウンドに置く)

WM031 Bescheidener Farmjunge つましい農家の若者
残り1/3/6/9ラウンドあれば、木材1/2/3/4を得る。得点計算で、自分の前にあるカード(職業カードと進歩カードのみ。物乞いカードは除く)が最も少ない人は(全員)3点得る

WM033 Kammerfrau 女官
このカードを4ラウンドまでに出せば、まだストックにある家族コマ1個を、12ラウンドのスペースに置く。このラウンドのはじめに食料2を払えば、部屋がなくてもその家族を住居に置ける。この家族はすでに大人で、12ラウンドから投入できる

WM035 Postmann 郵便夫
4つのアクションスペース(家族コマの有無は問わない)に、木材2、レンガ2、葦1、石材1を置く。次にそのアクションスペースを使ったプレイヤーは、あなたに食料1を支払えばこの資源を得る(自分で取る場合は無料)

WM041 Politiker 政治家
このカードを出したら、すぐに石材1を得る。1ラウンドにつき2回まで、葦1を石材1か、石材1を葦1に交換できる

WM054 Schubkarrenschieber 手押し車使い
資材が累積するアクションスペースで、家族のアクションで資材1だけを取るたび、追加で食料1か好きな資材1を得る。4〜5人プレイでは食料1と好きな資材1を得る

βデッキ 小さな進歩カード
WM059 Lehrzeit 修行期間
(食料1)ほかの誰よりも出している職業カードが少なければ、すぐに職業カードを1枚出せる。このカードはプレイしたら自分の前に置かず、左どなりのプレイヤーの手札に入れる

WM068 Marktfruchtanbau 近郊農業
(職業1)このカードに畑のように種をまける。収穫の畑フェイズで、このカードから収穫したものはすぐボーナス1点に交換しなければならない

WM069 Planänderung 計画変更
(厩1)厩を2つまでストックに戻し、その後(畑のルールに従い、同じ場所または違う場所に)同じ数だけ畑にできる。このカードはプレイしたら自分の前に置かず、左どなりのプレイヤーの手札に入れる

WM073 Diamantenmine ダイヤモンド鉱山
(職業3)次の2ラウンドのスペースに、共通のストックから石材を1つずつ置く。そのラウンドのはじめにこの石材を得る

WM088 Getreidesilo 小麦サイロ
(木材2)毎ラウンドはじめに、共通のストックから小麦1をこのカードの上に置く。ただしプレイヤー人数と同じ数まで。「小麦1を取る」のアクションを使うたび、このカードの小麦を全部取る。ほかのプレイヤーが「小麦1を取る」のアクションを使うたび、このカードの小麦を全て共通のストックに返さなければならない

WM095 Berghöhle 山の洞穴
(食料1)収穫のたびに、木材1を石材1に交換できる

WM096 Eichenfass オーク材の樽
(木材1)このカードを出したとき、共通のストックから食料1をこのカードの上に置く。このカードの上に食料がある限り、収穫の畑フェイズのたびに食料1をカードの上に加える。このカードの上にある食料はいつでも取ることができる(ただし全て取らなければならない)

WM098 Streichelzoo ふれあい動物園
(木材2)得点計算で全ての動物をもっていれば、羊2頭以上でボーナス1点、猪2頭以上で(さらに)ボーナス1点を得る

WM102 Widder 雄羊
(羊1)このカードは、得点計算と繁殖のとき、農場にいる羊1頭とみなす。ただし収穫の食料供給フェイズでは食料1で養うか、さもなければゲームから除外しなければならない。また、あなたの羊は6,8,10,12ラウンドでも繁殖する

WM109 Stahlpflug 鋼の鋤
(職業3)(木材3+石材1)ゲーム中に1回、家族コマで「畑1を耕す」「畑1を耕す+種をまく」のアクションを使ったとき、畑1ではなく畑4を耕せる

WM112 Dorfschule 村の学校
(職業1)(石材1+葦1)家族のアクションで資材を支払うたび、手札から1枚捨てることで、支払う資材を1つ減らせる。これは1アクションにつき1回のみできる

WM114 Weinkabinett ワイン棚
(木材1+レンガ2)このカードを出したとき、すぐに野菜1を得る。毎ラウンド1回、自分のストックの野菜1を将来のラウンドスペースに置ける。5ラウンド以上先ならば、追加の野菜1を共通のストックから加える。それぞれのラウンドの最初に、この野菜を1つにつきボーナス1点か、食料2に交換しなければならない

ウボンゴ3D(Ubongo 3D)

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難しいほど燃える

パズルをゲームにできたのは、直接攻撃を嫌う風潮に乗っかったものなのだろうか。2005年に発売されて7年、四角形、六角形、立体、三角形とさまざまなかたちでリリースされ続けている『ウボンゴ』シリーズ。その中で、この3Dは最もインパクトがある。

ウボンゴ3D

タイルに決められたパーツを取ってスタート。砂時計が落ちるまでに、パーツを余すことなく、はみ出さずに枠の中に収める。できた人から宝石を取り、宝石の得点を競う。

何点の宝石を引けるか分からないので、後からできあがって引ける宝石が少なくても勝つ可能性がある。パズル解きが早い人が勝つわけではないところが『ウボンゴ』の特徴。

3Dだから2階建てである。これが一筋縄ではいかない。今回初めてプレイしたが、3回に1回くらいは全くできなかった。カチャカチャカチャカチャ、あーでもないこーでもないと悩む。

一方、さらりとクリアできることもある。そんなとき、ほかの人が苦心しているのを黙ってみているのはもったいない。「このパーツを置く場所は理論的にここしかないんですよ」などとウンチクを語ってうざがられるのも一興。まだできあがっていなければ集中力を見出されないようにしたい。

ほかの人が「できた!」とか喜んでいる中で、砂時計をちらちら見ながら焦る。これ以上頭がフル回転するシチュエーションがあろうか。頭が非常に鍛えられる。

Ubongo 3D
G.レヒトマン/コスモス(2009年)
2〜4人用/8歳以上/30分
ショップ検索:ウボンゴ3D

ニュルンベルク’12新作情報:ハンス・イム・グリュック

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ハンス社は軽めのゲームと、恒例のカルカソンヌ拡張を準備しています。カルカソンヌ拡張は小箱が一挙に6タイトルとこれまでにない作り方です。

サンタクルーズサンタクルーズ(Santa Cruz)
C.A.カサソラ作、2〜4人用、8歳以上、45分。
南太平洋ソロモン諸島の火山島が舞台です。ここを開拓使にきたプレイヤーは、家や教会や灯台を作り、貴重な資源を開発します。移動カードと得点カードによって、先の先を読んで開拓しなければなりません。しかし、せっかく建設した建物が、ラウンドの最後に火山の噴火でなくなってしまいます。次のラウンドは災害によく学んで対策を立てましょう。第2ラウンドの終わりでも噴火する火山で生き残り、得点の多い人が勝ちです。

カルカソンヌ:ミニ拡張シリーズ(Carcassonne: Minis)
K.J.ヴレーデ作の『カルカソンヌ』に6つの小箱拡張が一挙に発表されます。1箱3ユーロ。全種類購入すると特典タイルがもらえます。
『王の特使(Die Depeschen des Königs)』はスコアボードに新しい得点コマが登場します。『小舟(Die Fähren)』は川と道をつなぐ船、『飛行機(Die Fluggeräte)』はどこに移動するか分からない手下コマとなり、『金鉱(Die Goldminen)』は集めれば集めるほど得点になる金が手に入ります。『盗賊(Die Räuber)』はほかのプレイヤーの得点を盗み、『魔法使いと魔女(Magier und Hexe)』では都市や道の得点が2倍になったり半分になったりします。
カルカソンヌミニ拡張シリーズ

ハワイ(Hawaii)

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ハワイ人は食わねど高楊枝

ハワイと日本の結びつきは観光にとどまらない。明治時代からハワイへの移住が始まり、日系人は14%ほどにもなる。日本の寺院や神社もあり、仏教徒も少なくない。また高見山、曙、小錦、武蔵丸などのハワイ出身力士は日本中を湧かせてきた。

ハワイ州にはハワイ島のほかに、100以上の島がある。このゲームでは各自自分の島をもち、果物を栽培したり神殿を建てたりして、豊かな村を築く。南国の明るい雰囲気とは裏腹に、常に計算してめいっぱいはたらかなくてはならないシビアなゲームだ。

メーカーはドイツのハンス・イム・グリュック社。ファミリーゲームに流れるドイツゲームメーカーの中で、頑なにフリーク向けの作品を作り続けている。ブタに乗ったハンスのロゴの信頼は厚い。そのハンス社が、世界中の愛好者が集うエッセン国際ゲーム祭に合わせて用意した作品。スカウトアクションでは5位に入った。デザイナーのデーグルはアメリカ人で、これが初の作品。新人デザイナーを発掘してくるのも、ハンスの得意技だ。

毎ラウンド、足コマを使って中央の島を移動し、貝コマを使ってタイルを購入して、自分の島に並べていく。遠い場所ほど足が多く必要で、後から買うほどは高い。足コマも貝コマも限られた中で、効率のよい発展を目指すには、買う順序を考えて先手を取る必要がある。移動できる足はあるのに貝がないとか、購入できる貝はあるのにもう移動できないのはしょっちゅう。

タイルは、特殊能力になるものと得点になるものに分けられる。遠くに行くにも足コマ1つでいける神殿や、足コマにも貝コマにも使えるフルーツコマがもらえる果樹園、遠方の島に行ってボーナスを手に入れられる船などは序盤に買いたいところ。一方、もっているタイルによってボーナスが入る建物や、得点化できる島の領域を広げるお面などは徐々に手に入れておきたい。額面の倍払えば、裏返して強力なタイルにすることもできる。

もうやれることがないと思ったら、ホームへ。先に戻れば次のラウンドの手番が先になったり、追加の買い物ポイントをもらえたりする。

さて全員がホームに戻ったところでラウンドボーナス。規定以上の買い物ポイントを集めた人だけが、買い物ポイント順にもらえる。この点数が非常に大きいので、決して逃したくないところ……だが。

買い物ポイントを集めるのに必要な足コマと貝コマは、ラウンドの最初に補充される。これが、ラウンドごとにどんどん減らされるのだ。しかし、ラウンドボーナスを得るために必要な買い物ポイントは逆にどんどん上がっていく。金はないのに、たくさん買わないと得点できないって、何このマゾゲー。

もちろん、フルーツコマや、買い物ポイントの規定を下げるタイルなど、この対策も用意されている。しかしそれもお金を払って買い続けないといけないわけで、実に厳しい。毎ラウンド終盤になると、「あと○ポイントでクリアできるから、あっちでこれを買って、先にホームに帰ればOKだな。いや、でもこれを買われたらどうしよう……」とソロバンを弾かなくてはならない。最後は点数の多い人が勝ち。

初手で移動が楽になるタイルを取ったのが奏功して、節約した足コマで航海につぎ込むことができた。果樹園を一切取らなかったため貝コマのほうは足りず、終盤は本当に苦しかったが、強力なタイルで大量得点して何とか逃げ切った。果物を集めに行ったstさんは終盤追い上げたが及ばず、神尾さんは航海に力を入れすぎてラウンドボーナスを2回も落としてしまった。

緻密な計算の必要があるアクションに頭から湯気が出そうだが、その分終わった後の充実感がものすごい。これぞハンスの実力なのだと感じた。

Hawaii
G.デーグル作/ハンス・イム・グリュック(2011年)
2〜5人用/10歳以上/75分
メビウスゲームズ:ハワイ

株の恍惚(Aktienrausch)

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社長も楽じゃないよ

先日、経済産業省の元審議官がインサイダー取引容疑で逮捕された。半導体大手の企業の株券が上がるという情報を、職務を通じて入手し、値上がりする前に妻名義で購入し、値上がりした後売却して200万円の利益を得たという。

インサイダー取引は株式の信用を揺るがす行為であるが、自分だけ知っているという優越感は魅力的なのだろう。しかしこのゲームでは、インサイダー取引ができる立場でも、配当を得るため株価を上げるほうがずっと難しいことが分かる。おいしい話はそうそう転がっていないものだ。

株の恍惚

フォーラム・ロマーナムの商人』など、カードゲームとは思えないプレイ感たっぷりのゲームを作っているイゼンゼー出版。2005年から毎年1タイトルずつコンスタントに発表しており、注目すべきメーカーになりつつある。

ゲームは株の売買フェイズと配当フェイズを繰り返す。登場するのはカロ・コーラ社やエッペル社など6社。売買フェイズでは好きな株を購入・売却できるが、一度にたくさん買ったり、独占したりはできない。各社別に、一番多く株券をもっている人が社長になる。

分配フェイズではまず、自分が社長をしている会社で、株の購入に使われたお金カードを取る。お金カードの裏は会社の名前と数字が書いてあり、5枚の分配カードの上に出していく。1の上には2、2の上には3というように上書きでき、全員がパスしたとき一番上にある会社の株価だけが上昇し、配当がある。上書きされたり、そもそもカードが出されなかった会社の株価は下がり、配当も行われない。

配当は、一番上にある会社の社長が、そこに置かれたお金カードを自分と、その株をもっている人に配るというかたち。社長は1枚多くもらえ、苦労が報われる瞬間だ。

再び株の売買に戻る。売却は、1社ならば一度に何枚でも売れる。そして売った枚数だけ株価が下がる。高くなったところで、ほかの人より先に売り抜けたいものだ。売却益はスイス銀行口座に入金され、誰かが2500万ドルに達したラウンドに持ち金の多い人が勝ち。なお、口座から現金を下ろすときは200万ドルにつき100万ドルの税金がかけられるので要注意。

カードの流れは、手札→各会社→分配カード→手札となっている。この流れをつかんで、自分に有利なカードをキープし、あわよくばほかの人から奪うのがポイント。自分が社長を務めている会社の強いカードをもっていれば株価を自由自在に上げ、最高値で売るチャンスが回ってくる。ほかの人が社長でも、いいカードを持っていたら株を買いにいったほうがよい。誰も知らない手札の中身にインサイダー取引のかおり。

ほかの人が手を出さないうちに緑の株をすぐ値上げしていったdjさん。独占状態で最高値で売って一挙にトップ。そのままhataさんの株も一足お先に売り抜けて1位となった。tomokさんは社長になった株をみんなに買われて資金が回らなくなり、最後まで浮上できず。社長の座を手放したくなくて、誰も終盤まで株を手放さなかったので、最後の最後に大暴落が起きてすごかった。

Aktienrausch
F.イゼンゼー/イゼンゼー出版
2〜5人用/10歳以上/30分

ニュルンベルク’12新作情報:クイーンゲームズ

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いつもはリリース情報がなかなか出ないクイーンゲームズですが、早々に発表しました。

江戸(Edo)
L.マルツ&S.マルツ作、2〜4人用、12歳以上、60分。
2010年のヒッポダイスデザイナーコンテストで、長時間ゲーム部門を受賞した作品「アルティプラノ(Altiplano)」のテーマを替えたものです。プレイヤーは大名となり、将軍のために侍を使って江戸の街を豊かにします。アクションカードは1枚が年貢や建設などの4面に分かれており、これらを並べてアクションをプロットします。そして侍をそれぞれのエリアに移動して、プロットしていたアクションを行います。建設や商業で得点が入り、誰かが12点に達したラウンドでゲーム終了となります。所持金やアイテムでボーナスが入り、得点の多い人が勝ちです。
江戸

エスケープエスケープ:マヤ神殿の呪い(Escape: The Curse of the Mayan Temple)
K.A.オストビー作、2〜5人用、8歳以上、30分。
神殿で宝石を集めて脱出する協力ゲーム。ダイスで移動して新しいタイルを置き、ダイスでアイテムを獲得します。アイテムは遠くの部屋に移動したり、壁を通り抜けたり、体力を回復したりします。サウンドトラックCDを流しながらの全員同時プレイで、ときおりカウントダウンが入り、0になったときに安全な部屋にいないとダイスを失います。3回目のカウントダウンが終わる前に、全員出口タイルから脱出できれば勝利。1人でも出られなかったら敗北です。

カイロ(Kairo)
K.ソルサモ作、2〜4人用、8歳以上、60分。
ヘルシンキを舞台にしたフィンランドのボードゲーム『トリ(Tori)』のリメイク。屋台タイルを配置し、魅力的な商品を並べて集客を競います。大きな屋台ほど得点も高くなりますが、客が来なければ何にもなりません。客の需要を見据えて屋台を選ぶ必要があります。
カイロ

マハラニマハラニ(Maharani)
W.パニング作、2〜4人用、8歳以上、40分。
プレイヤーは建築家となって、亡き王妃のためにタージマハルを建設するシャー・ジャハン帝を助けます。美しいモザイクタイルを配置して、得点を競います。モザイクタイルは回転式で取り、別な場所から建設していくことができます。モザイクが完成したとき、最高の建築家が勝利します。

機関車作品機関車作品(Locomotive Werks)
D.ダンツィガー作、3〜5人用、10歳以上、120分。
クイーンゲームズの鉄の馬シリーズ第2弾。鉄道をテーマにした経済ゲームです。19世紀、ドイツの鉄道網は急速に広がりましたが、追いついていませんでした。エンジンの生産能力を購入し、労働者を雇って生産して、マーケットに売ります。新製品が出ると旧機種の値段が暴落するマーケットで、開発競争を行います。

アーバニゼーションアーバニゼーション(Urbanization)
J.エプセン作、2〜4人用、12歳以上、75分。
産業革命から現代にかけて、田舎の村を都市に成長させます。家を建てて市民を集め、工場を作って繁栄させます。効率よく都市化に成功させたプレイヤーが勝ちます。運の要素がないゲームです。拡張が2つ同梱されています。

キングダムビルダー:遊牧民(Kingdom Builder: Nomads)
D.X.ヴァッカリーノ作、2〜5人用、8歳以上、60分。
昨秋に発売されたばかりの新作の拡張が登場します。空いているスペースに石を置くなどの特殊能力が得られる4枚のボード、新しい得点方法が記されたカード、5人まで遊べるコマが入っています。お城のところに遊牧民タイルが置かれ、最初にこれを取った人は開拓地を移動したり、建設ルールを無視して作ったりできます。
遊牧民

テーベの東:トゥームレイダー(Thebes: The Tomb Raiders)
P.プリンツ作、2〜4人用、10歳以上、30分。
日本語版も発売される予定の発掘ゲーム『テーベの東』のカードゲーム版。時は20世紀、ヨーロッパは外国文化に強い興味を示し、その宝物は考古学者を惹きつけてやみません。知識を蓄え、珍しい宝を求めてエジプト、メソポタミア、クレタ、ギリシャを探検します。

ヴァレンシュタイン(Wallenstein)
D.ヘン作、3〜5人用、12歳以上、120分。
2002年に発売され、その後『将軍(Shogun)』としてリメイクされた戦争ゲームの再版です。2つの拡張が新たに追加されます。「皇帝の廷臣」では、ゲームの最初にダイスタワーから落ちたコマが皇帝の廷臣となり、最も多く廷臣を出しているプレイヤーが特権を得ます。「従者」では、4つのエリアを支配している人がカードを引き、お金や軍隊などのボーナスを得ます。

ニュルンベルク'12新作情報

シベリア(Siberia)

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天然資源の獲得競争

モンゴルの北に広がるシベリアは、針葉樹林タイガやツンドラが広がる広大な地域である。東西も南北も北海道から沖縄以上の距離があり、面積は日本国土の14倍にもなる。決して地図の図法で大きく見えるだけではない。

日本では、戦後のシベリア抑留という苦い記憶があって必ずしもよいイメージをもたれていないが、近年、資源の宝庫として注目を浴びている。天然ガス、石油、石炭、金、ダイヤモンド。この5つの資源をめぐる資源獲得競争が、このゲームのテーマだ。

シベリア

前年の『バンコクの運河』に続き、エッセン国際ゲーム祭でdlpゲームズが発表した作品。生産が間に合わず、エッセン後の発売となった。資源を掘って富豪を目指す。

資源を売るまでには周到な準備が必要だ。売りたい資源があるシベリアのエリアに労働者を送り、その資源が高く売れる取引所にセールスマンを送り、その資源のアクションを行なってはじめて、収入が入る。

これらのアクションを選ぶシステムは、ランダムに引いたチップをプロットする方式。やりたいアクションがあっても、そのチップを引けなければできない。引いたチップの中で、最良の選択肢を考える必要がある。ほかの人に先を越されないように気をつけて。

アクションチップは、2種類の絵柄がついており、そのうちどちらのアクションに振り分けてもよい。ただし、アクションを発動させるには、同じ種類のアクションチップが2枚必要だ。毎ラウンド、はじめに6枚のアクションチップを袋から引いて、自分のアクションボードに配置する。

アクションはどれから発動してもよい。労働者を新たにウラジオストクに送る、労働者を合計3歩まで移動する、セールスマンを取引所に送るか移動する、チップが足りないアクションにジョーカーを送る、改良チップを取ってこれ以降1枚だけでアクションできるようにする、ダイヤを取って売る、金を取って売る、石油を取って売る、石炭を取って売る、天然ガスを取って売るの10種類。アクションを行ったら、アクションチップは袋に戻す。

理想的なパターンは、複数の労働者をいくつかのエリアに送り、資源が高く売れる取引所にセールスマンを置いた上で一気に資源を売るというもの。これなら少ないアクション数で大儲けできるが、複数の労働者を配置するまで時間がかかれば、ほかの人に先に取られてしまうかもしれない。

シベリアの資源は無尽蔵ではない。取って売ってしまうと、調査して新たに生み出さない限り、そのエリアには資源がなくなってしまう。また終盤には調査しても、ストックの資源がなければもう生み出されない。高価なダイヤや金はなくなりやすく、競争率も高いので、まとめ売りは狙いにくい。

資源のないエリアが8つになるか、ストックのない資源が3つになるとゲーム終了。持ち金勝負。

ダイヤモンドに集中した鴉さんが序盤に大儲け。私は金を狙ったが、労働者を移動させるアクションが出なくて出遅れてしまう。鴉さんはその後も、調査して採掘という生産的な方法で確実に儲けるが、私は調査せずに採掘しまくるので資源が枯渇して、労働者が返ってきてしまう。乱獲のとばっちりを食う神尾さん。結局、ダイヤがなくなった後もコンスタントに資源を採掘できた鴉さんが1位。

アクション選択も実行もあまり迷わず、ゲームの終了条件が加速度的に早まっていくのでテンポのよさが気持ちいい。それでいて考えどころはところどころにしっかり用意されている。悩みどころを確保しつつ要素を絞るというドイツゲームのスタイルは近年あまり評価されなくなったが、今もこうして息づいているのがうれしい。

Siberia
R.シュトックハウゼン/dlpゲームズ(2011年)
2〜4人用/10歳以上/60分
ゲームストアバネスト:シベリア

バンコクの運河(Bangkok Klongs)

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おとなりさん、サワディーカー

去年大規模な洪水に巻き込まれたバンコクは海抜2mくらいしかなく、市内を流れるチャオプラヤー川や運河の水運も盛んである。周辺には水上マーケットがあり、観光スポットにもなっている。船がお店になっており、おみやげから軽食までさまざまな買い物が楽しめる。

ボートがひしめきあい、賑やかに商売する様子が、このゲームでも伝わってくる。ボートがほとんど移動できない中で、自分の船をいい場所に配置して高得点を狙う。

バンコクの運河

新鋭のドイツメーカーdlpゲームズが発売したこの作品は、ベルギーのジョーカー賞を受賞している。『アグリコラ』のK.フレンツが手がけたイラストが美しく、またゲーム内容も船の位置取りと、得点計算のタイミングをじっくり考えさせられる。

自分の番には、手持ちの4枚の船から1枚をボード上に配置し、その船に自分の商人コマを置く。船はすでに置かれている船に接して置かなければならないが、桟橋で囲まれた1区画には3つしか置くことができない。来る得点計算で、自分が高得点できるパターンを多く用意しておくのだ。

ときどきパラソルのついた船があり、これを置くとボード端のパラソルが進む。パラソルがいくつか進むごとに得点計算。パラソルを進めた人は得点がもらえるが、だからといってむやみにパラソルを進めると自分の体勢が整う前に得点計算に突入してしまう。どこでパラソルの船を出すかも考えどころだ。

得点計算はゲーム中に3回しかない。順番に4つの船が固まっているところを指定し、そこにある船のバスケットの数×自分の商人コマの数で得点。このとき4つの船にほかの人の船が混じっていると、その人にも得点が入るところが面白い。共存共栄、Win-Winの関係をいろいろなところに作っておけば便乗できるだろう。

得点計算が終わったところからは、自分の船を1つ取り除いて手元に置く。船を1つ取り除くことで、そのとなりの4つ1組が崩れれば得点計算ができなくなる。取り除いて得点計算を阻止したほうがいいのか、残して別の得点計算に絡んだほうが得なのか、よく考えたい。また、手元に置いた船は、積んである商品によってゲーム終了時にボーナスが入る。

そのようなわけで得点計算の順序が勝敗を分ける。先手が有利なのはいうまでもない。2回目までの得点計算は、パラソルを進めた人が先だが、最後の得点計算は得点の低い人が先。トップで最終決算を迎えると、確実に叩かれる……いや、叩かれました。

2回の得点計算で2位以下に20点以上の差をつけてトップ。逃げ切れるかと思ったが、それまでに自分の商人コマを戻しすぎたこともあって最終決算は0点。船のボーナスも振るわず、一気に3位に下がってしまった。最後にぶっちぎりで優勝したのは、あちこちに一見無駄そうな商人コマをばらまいていたtomokさん。

直接攻撃色が強くトップを追い落とすゲームだが、「得点計算をさせない」というかたちの攻撃なのですさまない。それよりもどこに船を置けばより安全に、より高得点ができるかというパズル思考のウェイトが高い。じっくり考えて、混み混みの船の中に最良の一手が見つかったときのうれしさ。水上マーケットでお宝をゲットしたらこんな気分なのだろうか。

Bangkok Klongs
M.シュレーゲル/dlpゲームズ(2010年)
2〜4人用/10歳以上/60分
ボードゲームフリーク:バンコクの運河

ニュルンベルク’12新作情報:コスモス

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コスモス社は今年もたくさんの新作を準備しています。

スタートレックカタン(Star Trek Catan)
K.トイバー作、3〜4人用、10歳以上、75分。
ジリチウム、チタニウム、食料、酸素、水の5つの資源を集め、スペースステーションを作ります。7を振ると王国の宇宙船が出動し、税として資源を取られます。『カタンの開拓者』と異なる点は、各プレイヤーは『スター・トレック』の登場人物のキャラクターカードです。各キャラクターには強制交換など2つの特殊能力があり、手番に使うことができます。

ワカワカ(Waka Waka)
R.ドーン作、2〜4人用、10歳以上、45分。
スワヒリ語で「やれ」という意味のタイトルは、同社の2人用『ジャンボ』の続編です。チンパンジーやシャーマンなどの特殊能力を活かして、塩やお茶や宝石などを遠くの土地から安く手に入れ、組み合わせて売ります。

ラコタ(Lakota)
P.プルー作、2〜4人用、8歳以上、30分。
ポルトガルのメーカーから2004年に発売された『タッソ(Tasso)』のドイツ語版です。手持ちの棒をボード上か、ボード上の棒の上に置きます。2本の棒の上に置ければ、続けてもう1本置くことができます。最初に棒を全部なくした人の勝ちです。

カラリオ(Colorio)
J.ボネット作、2〜5人用、8歳以上、15分。
アバロンゲームズから3年前に発売された作品のドイツ語版。5×5のマスにかぶせたコマを3つずつ取ります。取ったコマは全部除去するか、1つか2つを別のマスに戻すことができます。コマを取ったとき、同じ色のマスを5つ開けてしまった人は脱落です。1人が生き残るまで続けます。記憶力が試されますが、運の要素もあります。

恐竜がやってくる(T-Rex greift an!)
I.ブラント&M.ブラント作、2〜4人用、7歳以上、30分。
恐竜たちが生き残りをかけて戦います。食料を探し、ほかの恐竜を倒して、卵を守ります。ほかの恐竜に攻撃されないよう、火山から流れる溶岩で移動ルートを塞ぎましょう。彩色された恐竜のフィギュアが入っています。

ターギ(Targi)
A.シュタイガー作、2人用、12歳以上、60分。
コスモスの2人ゲームシリーズの新作です。砂漠の民族の長となり、塩や香辛料を売って利益を競います。5×5のカードが並んだマスを移動してアクションを行います。相手の動きをよく見ながら、アイテムとアクションをタイミングよく使いましょう。

ピラニア(Piranhas)
R.クニツィア作、2〜4人用、8歳以上、20分。
リアルタイムの早出しで手札をいち早くなくすゲーム。3匹の魚が書かれたカードが場にあります。この上に出せるのは、同じ色でより大きい魚が書かれたカードか、全部色が異なるピラニアカードだけです。的確なパターン認識とすばやさで手札をどんどん出しましょう。

バーベキュー(Grill Party)
J.ジェネ&G.モラレス作、2〜5人用、10歳以上、30分。
、G.モラレス作、2〜5人用、10歳以上、30分。
魚、野菜、ソーセージ、肉を持ち寄ってバーベーキューを始めます。各プレイヤーには「野菜より肉が多い」「魚が入っていない」「ソーセージが一番多い」などの指示が書かれたカードが配られます。手番には自分の具を中央やほかのプレイヤーと交換して、条件に合うカードから捨てることができます。カードを早くなくした人が勝ちです。

果てしなき世界カードゲーム(Die Tore der Welt: Das Kartenspiel)
W.シュランツ作、2〜4人用、10歳以上、45分。
K.フォレットの小説によるボードゲーム版のシステムを90枚のカードで再現しました。毎ラウンド、イベントカードがめくられてアクションが決められます。石材、布、信仰、知識を集め、勝利点にします。ゲームの半分と最後に、ある条件が公開され、それを満たしていないと失点になってしまいます。

ドロブタ(Drecksau)
F.ベーベンロート作、2〜4人用、7歳以上、15分。
手元のブタを全てドロまみれにすることをめざします。手番には手札から1枚を出します。ドロカードはブタを裏返して泥まみれにし、雨カードは全部のブタをきれいに戻し、豚小屋カードはブタを雨から守り、落雷カードは小屋カードを除去し、避雷針カードは落雷カードから小屋を守ります。農夫カードは特定のブタをきれいにしますが、小屋カードに鍵カードをつければ農夫を守ることができます。

ウボンゴ・トリゴ(Ubongo Trigo)
G.レヒトマン作、1〜4人用、7歳以上、20分。
四角形、立体、六角形とシリーズが続いてきたウボンゴですが、今度は三角形の組み合わせでシルエットを作ります。4枚(上級編は6枚)のタイルを使い、枠の中に収められるように組み合わせます。最初にできた人が20を数え、0になるまでにできなかった人の分だけ得点になります。

ウボンゴ・ジュニア(Ubongo Junior)
G.レヒトマン作、2〜4人用、5歳以上、20分。
9枚のタイルのうち、指定された2〜3枚を枠の中に収めます。タイルには動物が描かれており、どのタイルを使うか分かりやすくなりました。使うタイルは2枚か3枚です。最初にできた人から宝石を取り、7ラウンドで宝石の得点を競います。

ケルトダイス(Keltis: Das Würfelspiel)
R.クニツィア作、2〜4人用、8歳以上、30分。
ダイスを振って出たシンボルのコマを進めます。ボードゲーム版と同様、各コースのはじめはマイナスポイントから始まり、ある程度進まないとプラスに転じません。またダイスの目やコースの途中に「願いの石」があり、これを集めることでも得点できます。コマがいくつかゴールまで進んだときにゲームは終了し、得点の高い人が勝ちです。

頭脳絶好調ダイス(Einfach Genial: Das Würfelspiel)
R.クニツィア作、2〜4人用、8歳以上、30分。
ファンタジーフライト社から発売された『インジーニアス・チャレンジ』(カード、ダイス、タイルの3ゲームセット)から、ダイスゲームだけと取り出した作品です。ダイスを3回まで振って、出た色の得点を記録します。最初に全色で7点に達した人の勝ちですが、途中2回の壁があり、そこは全色がある程度以上集まっていないと進めません。1色に偏らずにまんべんなく色を増やしていく必要があります。

ダイスソーセージ(Würfelwurst)
I.ブラント&M.ブラント作、2〜4人用、8歳以上、15分。
動物が描かれた4つの白サイコロと、ソーセージの数が書かれた4つの黒サイコロを使います。手番に全部を振り、1つ以上残せば振り直しができます。動物1種類の数×一番少ないソーセージの数が得点です。動物は各種類1回ずつしか得点できず、終盤はどんどん得点が難しくなっていきます。

月の隠れ家のクレーターびっくり箱(Kraterschreck im Mondversteck)
T.エスペン作、2〜4人用、6歳以上、20分。
各自3人の宇宙飛行士を持ち、ダイスで月面を移動します。ダイスでは宇宙飛行士のほかに、緑色の宇宙人を進めることもできます。ただし緑色の宇宙人はクレーターの間を移動しており、通常は見えません。クレーターから出現すると、近くにいた宇宙飛行士は驚いて月から出て行ってしまいます。記憶とダイス運で、最後まで月に残った宇宙飛行士の勝ちです。

クモの毒とカエルの鼻水(Spinnengift und Krötenschleim)
K.トイバー作、2〜4人用、6歳以上、30分。
ゴブリンが魔法の鍋の具材をあちこちにばらまいてしまいました。何がどこにあるかを覚えて、魔女の注文通りに具材を集めます。具材を鍋に入れるとモンスターが生まれます。どれだけ多くの注文をこなし、モンスターを集めることができるでしょうか。

小さなドラゴン・ココナッツとミイラの秘密(Der kleine Drache Kokosnuss und das Geheimnis der Mumie)
I.ブラント&M.ブラント作、2〜4人用、6歳以上、15分。
ドラゴンたちを助けて墓荒らしからファラオの黄金のマスクを守るゲーム。ドラゴンたちはトイレットペーパーをたくさん集め、ミイラに変装します。カードをめくって、ボードに指示されたドラゴンを探しましょう。協力と記憶のゲームです。

ジム・ボタンと機関車運転手のルカス(Jim Knopf und Lukas der Lokomotivführer)
K.ハファーカンプ作、2〜4人用、4歳以上、15分。
機関車で海や山を旅します。目的地を予想して、レースで1番になることをめざします。

すばしこいヴィリ(Flinker Willi)
H.マイスター作、2〜4人用、7歳以上、15分。
スピーディーなワードゲーム。カテゴリーを決め、ダイスを振って指示されたアルファベットから始まる言葉を考えます。最初に思いついた人がタイルをもらいます。最初に4枚集めた人が勝ちです。

ドミニオンニュース2012

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国内でも大ヒットを続けているカードゲーム『ドミニオン』の今年の予定を、オリジナル発売元のリオグランデゲームズ(アメリカ)が1月12日付のニュースで発表した。

今年発売が予定されているのは、ドミニオン基本カード。財宝、勝利点、呪いカードだけのセットで、使い古したカードの代替や、基本セットなしで拡張セットを遊ぶのに使う。3月発売予定。

次の拡張セットは『ドミニオン:暗黒時代(Dark Ages)』。もともと春の発売予定だったが延期され、ジェンコン(インディアナポリス、8月16〜19日)に合わせて発表されることになった。秋に発表予定だった次の次の拡張セット『ドミニオン:ギルド(The Guilds)』は2013年に延期される。毎年2タイトルずつ発売されていた拡張だが、今年は1タイトルのみとなる。

昨年は10月にドイツで行われ、日本代表が優勝したドミニオン世界選手権は今年、上記のジェンコンで行われる。期間が2ヶ月早まることから、日本選手権も早まると見られる。

Rio Grande Games:News from Rio Grande Games

トローデルおばさんの雑貨屋(Tante Trodels Trödel)

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見た目でわからない重さ

昨秋ドイツで行われたエッセン国際ゲーム祭。非ドイツゲームが目立つ中で、ドイツゲームの中で注目されたのがこの作品だ。大きな天秤に、いろんなかたちの木製コマ。木製コマを組み合わせて、天秤を水平に近づける。

木製コマは体積に応じて重さが決まるはずだが、その体積が分からない。大きく見えるけれども意外に軽いコマもあれば、その逆もある。目分量でどこまで見抜けるか。

25個のコマからランダムに3つを取る。これが今回のお題。この3つのコマとつり合いそうなコマの組み合わせを集める。自分の番にはサイコロを振り、自分のバスケットを進めて、その列にあるコマを取るか交換する。同じところに止まったら、ほかの人のコマと交換することもできる。

途中で天秤を使って現在の重さをチェックすることができる。これで調整したいところだが、手番は限られており、交換できないままゴールに突入することになったり、ほかの人に取られて崩されてしまったりする。

こうしてボード周囲を1周。最後に集めたコマを天秤にかけて、お題のコマと同じ重さ(天秤が一番水平)な人の勝ち。1ゲームはわずか10分ほど。「樽は意外に思い」「ハンガーは結構軽い」といった情報を元にもう1ゲームしたくなる。

1ゲーム目は神尾さんの勝利。2ゲーム目は神尾さんのマークを厳しくして、ベンチを奪ってみたが、かえってぴったり賞にしてしまった。ベンチを受け取った私は重すぎて最下位。それぞれのコマの重さをみんなが掴むと精度が上がり、「あーポーン取られた!」「それなら星と王冠で調整するしかない」などと戦略性が上がる……つもり(偉そうなことを言っておいて、思いっきりつり合わないのもまた一興)。

Tante Trodels Trödel
S.ボーゲン作/ツォッホ(2011年)
2〜4人用/7人用/15〜20分
メビウスゲームズ:トローデルおばさんの雑貨屋
ふうかのボードゲーム日記:トローデルおばさんの雑貨屋

ニュルンベルク’12新作情報:アミーゴ

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アミーゴ社はダイスゲーム3タイトルとカードゲーム、キッズゲーム、パーティーゲームとライトな作品を発表する予定です。

ボーナンザダイス(Würfel Bohnanza)
U.ローゼンベルク作、2〜5人用、10歳以上、45分。
7つの豆サイコロを振って役を作ります。カードには1枚に6つの役が書いてあり、上から順に達成していきます。3つ以上役が達成できればそのカードを収穫してターラーになります。サイコロは1個取り除けば振り直すことができますが、振りなおした目でほかの人も役を進めることができます。そのため欲張って振り直してばかりもいられません。誰かが13ターラー以上集めたラウンドで終了し、ターラーの最も多い人が勝ちです。

海賊をつかまえろ(Piraten Kapern)
H.シャフィール作、2〜5人用、8歳以上、30分。
8つのスペシャルサイコロを振って得点します。ドクロが3つ出るまで振り直すことができ、同じ目が3つで100点、4つで200点……8つ全部で4000点になります。このほか、単独で得点になる黄金やダイヤもあります。
一方、第一投でドクロが4つ以上出ると、海賊チャレンジができます。毎回ドクロを1つ出せば振り直すことができ、やめた時点でドクロ×100点を全員が失います。
またサイコロを振る前に海賊カードを引いて、得点が2倍になる、ドクロが3回出てもアウトにならないといった特権が得られます。誰かが6000点に達したラウンドで終了し、得点の多い人が勝ちです。

虫のダンス(Wanzen Tanzen)
R.シュタウペ作、2〜4人用、8歳以上、30分。
タスクカードに指示されたサイコロの組み合わせを作ります。1つを除いて残りを振り直すか、虫マーカーを使って全部を振り直すか選びます。タスクを達成すれば得点、達成できなければ虫マーカーをもらって次に期します。虫マーカーが5つ以上になるとペナルティーカードを受け取らなくてはいけません。タスクカード化ペナルティーカードがなくなったらゲームが終了し、一番得点の多い人が勝ちです。

雄牛のパーティー(Bullenparty)
W.クラマー作、2〜5人用、8歳以上、20分。
『ニムト』の作者によるカードゲーム。手札から1枚を一斉に出して、数字カードを出した人は場札を一列引き取って手札に入れ、0のカードを出した人は山札から場札に1枚加えます。場札の列が5枚になったら雄牛カードを加えます。
ラウンドが終わるたびに、手札を5枚に減らし、残りは自分の前に重ねておかなくてはな意して取るべきものを選ぶ、『ニムト』よりテクニカルなゲームです。

クーキッズ(Kookiz)
作者不明、2〜5人用、8歳以上、20分。
同時プレイでクッキーを集めます。クッキーカードは10種類8枚ずつあり、4枚を手札に、4〜5枚を場札にします。スタートしたら、同じ種類のクッキーを2枚以上自分の前に出すか、1枚を場札に出して自分の前に持ってくるか、1枚をほかの人の山札に出して自分の前に持ってきます。出すたびに山札から補充して繰り返します。山札がなくなったとき、自分の前にあるクッキーの種類だけ点数になります。

クラック(Klack!)
H.シャフィール作、2〜6人用、4歳以上。
カラーサイコロと形サイコロを振って、その色と形に一致するコマをいち早く取ります。コマは磁石になっていて積み重ねることができ、最後に一番高い塔を作った人が勝ちです。

1,2,3…たくさん(1, 2, 3 ... ganz viele!)
R.シュタウペ作、2〜4人用、5歳以上。
アミーゴ社の黄色シリーズは楽しく学べるゲームです。モグラのヴィリと一緒に数字の数え方を学びます。

バースト(Burst)
M.リヴァルディ、J.リヴァルディ作、3〜8人用、13歳以上、60分。
ウィッギーバン社(アメリカ)が昨年発売したパーティーゲーム『ファート(Furt)』のドイツ語版です。同社のゲームをドイツ語版にするのは『クエルフ(Quelf)』に続いて2タイトル目となります。
6つのタスクをクリアしてゴールを目指します。変な単語を言われても笑わない、単語をジェスチャーで当ててもらう、プライベートの話をして本当かどうか当ててもらう、指定された動作を行うなど、6つのカテゴリーでさまざまなタスクが用意されています。

白箱.com、『テトリスリンク』発売

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おもしろ雑貨&インテリアの通販サイト「白箱.com」は今月、元祖落ちモノゲームをテーブルゲーム化した新作『テトリスリンク(Tetris Link)』を発売した。2〜4人用、15〜20分、2,980円。現在のところ、白箱.comのみの取り扱いで、専門ショップやアマゾンでは取り扱われていない。

テクノソース社(アメリカ)が昨年の春に発売した新作。おなじみのかたちをしたタイル「テトリミノ」を5種類各5個もってスタート。自分の番にはサイコロを振って、その目のかたちのタイルをタワーの上から落とす。自分の色のタイルが3つ以上つながれば得点、すきまを作ってしまったら失点。タワーの上からタイルがはみだすと終了で、得点の多い人が勝つ。

自分のタイルをつなげる(リンク)だけでなく、ほかの人のタイルがつながらないように落とす(ブロック)戦略が求められる。

白箱.com:TETRIS LINK (テトリスリンク)

バズル(Buzzle)

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単語をビジュアルにイメージ

今でこそほとんどないものの、過去のドイツ年間ゲーム大賞には、ワードゲームがノミネートされることがあった(『クイビックス(1981)』『ヤーゴ(1985)』『ワードウィッツ(1996)』)。このワードゲームも『カタンの開拓者たち』が大賞を射止めた1995年にノミネートされ、ドイツゲーム賞では7位に選ばれている。

一般にアルファベットのワードゲームを日本人が遊ぶのは困難が伴う。学生時代、仲間で『スクラブル』を遊んだことがあるが、DO→DOES→DOESNTとか中学生レベルのゲームにがっかりした覚えがある。しかし中には、ボキャブラリーがそれほど豊富でなくても遊べるものがある。このゲームも、5文字の単語さえ浮かべば遊ぶことができる。

バズル

最初に各自、5文字の単語を考えてメモしておく。これを当てて得点するのが『バズル』の目標だ。アルファベットの一文字一文字が、4種類のパーツを組み合わせて作るパズルになっている。

自分の番には、ほかの誰かの何文字目でもいいのでパーツを置く。そのパーツを使うならイエスで1点。さらにパーツを置くことができる。パーツを使わなければノーで手番終了。使わないと言われたパーツはその文字の手前において、次のヒントになる。

Aは長い棒2本と短い棒1本。Bは長い棒1本と小さいU字2本というように、組み合わせが決まっている。「長い棒2本置いたらA、H、M、N、V、Wのいずれか」というように絞り込んで予想する。一文字だけでなく、「ここが子音なら次は母音しかないはず」とか「この文字で終わる英語はなさそう」という推理も必要だ。

相手の単語が分かったら、いつでもチャレンジできる。当たれば、あと何画でその単語が出来上がるか数えて、その数だけ得点。外れれば失点。

5文字の単語を考えるのはさほど難しくないが、当てるのは予想外に難しい。分かったときにはあと1画か2画だけということがほとんどだった。推理以上に、直感が求められるようだ。写真の答えは左側(私)がWHITE、妻(右)がSWEET。私の勘が悪すぎて、タイルの置き方がほとんど当てずっぽう。妻も最初は悩んでいたが、先にコツをつかんだ。タイルを正しく置けるようになって勝利。今回も英語力のなさを痛感したが、少しは鍛えられたかな。

Buzzle
B.エバリー、J.キットレッジ、P.オロツカ/フランニョス出版(1994年)
2〜4人用/10歳以上/30分
国内未発売

『アグリコラ』WMデッキ(1)

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中世の農業を描いたドイツのボードゲーム『アグリコラ』。数々のデッキが発表されているが、2011年にウィーンで開かれた世界選手権(Weltmeisterschaft)のために作られたデッキがWMデッキだ。ローゼンベルクだけでなく、オンラインで『アグリコラ』が遊べるサイトplay-agricola.comのメンバーもアイデアを出し、テストプレイに加わった。α(アルファ)からε(イプシロン)まで5つに分けられ、それぞれ職業カード11枚と小さな進歩カード12枚からなる。世界選手権では各プレイヤー1組ずつ使ったという。

当初は10月のエッセン国際ゲーム祭で発売される予定だったが、作者ローゼンベルクの家庭の事情などにより11月に延期。ようやくルックアウトゲームズから発売された(販売:ハイデルベルガー)。ゲーマーズデッキと同じ箱の大きさ。

内容はさすが世界選手権に照準を合わせただけあって、突飛な効果はなく、1枚1枚が戦略性の高いカードになっている。デッキ間のバランスも取れているようだ。

以下、カードテキストの翻訳。

ニュルンベルク’12新作情報:アバクスシュピーレ

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ドイツゲームの今年1年の動向が明らかになるニュルンベルク国際玩具見本市が、2月1日(水)から6日間にわたって行われます。

このページでは、新作情報を各メーカーのウェブサイト、ニュースサイトから翻訳し、どのような新作が出るかを見ていきたいと思います。日本に比較的入りやすく、よく知られているメーカーを中心に紹介しています。ゲーム名は直訳で、後で輸入販売されるときには別になるかもしれません。

アフリカーナアフリカーナ(Africana)
M.シャハト作、2〜4人用、8歳以上、60分。
アフリカを探検して、いろいろな目的地に早く着くことをめざします。お金を稼ぎ、冒険カードを購入して、貴重な古美術品を手に入れましょう。
『ヴァルドラ』で用いられた、本をめくるようにしてカードを選ぶシステムが使われていますが、『ヴァルドラ』よりもスピーディーな展開が楽しめるファミリーゲームです。

ズーロレットダイスズーロレットダイス(Zooloretto Würfelspiel)
M.シャハト作、2〜4人用、7歳以上、15分。
年間ゲーム大賞作『ズーロレット』のシステムで手軽に遊べるダイスゲームです。自分の番にはサイコロを2個振ってトラックに振り分けるか、トラック1つに積まれているダイスを全部取ってスコアシートに記入します。スコアシートはワニ1頭からライオン5頭まで5種類の動物を書き入れるようになっていて、そこにちょうどよく入るようにダイスを選ばなければなりません。はみ出してしまった動物は失点になりますが、コインを集めれば失点を回避できます。

小さなフォトサファリ小さなフォトサファリ(Kleine Fotosafari)
T.トリミネック作、2〜4人用、6歳以上。
動物カードの並びを入れ替えて、手持ちの写真カードに合うパターンを作る子供向けのカードゲームです。となりあう動物を交換したり、山札と入れ替えたりして場の動物を並べ替えます。配られた写真カードに指示された3匹が並んでいたら達成です。3匹の写真カードを全て達成したら、4匹の写真カード、5匹の写真カードへと進み、最初に5匹の写真カードを終えた人の勝ちです。

アンノドミニ・サッカー(Anno Domini Fußball)
U.ホシュテトラー作、2〜8人用。
史実を年代順に並べるカードゲームシリーズにサッカーが登場しました。

髑髏と薔薇(Skull & Roses)

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ドクロは1つ、バラはたくさん、のはずが

昨年あれだけ人気を集めた作品を、年明けにようやく遊ぶことができた。ルールを読んだだけでは何が面白いのか分からないのに、遊んでみると驚くほど面白いブラフゲームというのは『ごきぶりポーカー』以来だ。さすが『世界の七不思議』を斥けてフランス年間ゲーム大賞に選ばれただけのことはある。

ブラフゲームといっても、面と向かってブラフ宣言をする場面はこのゲームでは出てこない。ゲーム中に誰かがさりげなく仕込んだドクロが、いつめくられるかハラハラドキドキするチキンレースである。勝つためには、ハッタリだけでなく勇気も試される。

髑髏と薔薇

まずは仕込みフェイズ。順番に各自、自分の前に丸いタイルを1枚ずつ出していく。タイルはドクロが1枚と、バラが数枚。どちらを出してもかまわない。すでにここから勝負は始まっている。

そのうち、全員が出したタイルから、ドクロをめくらずにバラを何枚めくれるかチャレンジする。枚数を競り上げて、ほかの人が降りたとき一番大きい数字を宣言した人がチャレンジ。

チャレンジする人は、まず自分のタイルを全てめくらなければならない。それから、宣言した枚数に達するまでほかの人のタイルをめくっていく。1枚1枚が緊張の連続。宣言した枚数だけバラをめくることができれば1勝。途中でドクロをめくってしまったら、タイルを1枚奪われてしまう。

めくる際、先ほど誰が何枚宣言したいたかが、大きなヒントになる。枚数を多く宣言していた人は、勝ちにいくためバラを出している可能性が高い。早々と降りた人はドクロを仕込んでいるのだろう……しかしこれは建前。ドクロを仕込んでおきながら、自信ありそうに枚数を多く宣言する人もいるかもしれない。きっとバラしか出していないだろうと思ってめくってみると、ドクロでしたー!とか。

ドクロを仕込んで他人をひっかけるのは快感だが、それだけでは自分はいつまでたっても勝てない。タイルが全部なくなった人は脱落で、先に2勝した人が勝利というのがルール。いつかはバラだけ出して、勝ちにいかなくてはいけない。序盤から攻めるか、他人のタイルを削って後半から攻めるか、プレイヤーの性格で展開がだいぶ変わる。

ぽちょむきんすたーさんがひたすらドクロを出し続け、ほかの人もそれに倣ってドクロをよく仕込むのでチャレンジしづらい雰囲気に。そんな中、hataさんが勇気あるバーンアウト(場のタイルを全部めくって成功させる)を達成しリーチ。しかしぽちょむきんすたーさんはまだ動かない。私は我慢しきれず勝負に出たが、読まれていた。連続ドクロで大ダメージ。最後の最後に勝つチャンスが回ってきたが、あと1枚上げる勇気がなく、ぽちょむきんすたーさんの優勝。

ドクロをめくってしまったときの盛り上がりは『ごきぶりポーカー』以上。ドキドキしながらめくって、あのドクロがドバーンと出てきたときのショックといったら、心臓の弱い方にはオススメできない。その分、宣言した枚数をめくりおおせたときの高揚感もすごいものがある。

Skull & Roses
H.マーリー/リュイ・メーム+アスモデ(2011年)
3〜6人用/10歳以上/30分
ショップ検索:髑髏と薔薇

『賭けマージャンはいくらから捕まるのか?』

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ギャンブルは全くしない私だが、祖母などはボードゲームを趣味にしているというだけで「賭けているのか」と訊いてくる。そんなギャンブルへの偏見を、私ももっていたことをこの本を読んで反省している。

著者は麻雀をこよなく愛する弁護士で、雀荘で遊んでいるだけで賭博罪に問われてしまう現状への違和感から出発している。刑法の謙抑主義(やむを得ない場合のみ適用する)や可罰的違法性(違法でも程度が低ければ処罰されない)といった概念を紹介し、最高裁の判例や法学者の見解も仔細に検討しているので説得力がある。それでいてドラゴンボールや叶姉妹の喩えで堅苦しくない。

表題に対して、関係者の取材から得られた結論は、仲間同士で常識範囲内のレートなら逮捕されない、フリー雀荘・都内・リャンピン東風戦の条件がそろうと逮捕の可能性が高いというものだが、ここまでは最初の30ページくらい。その後は、賭博罪が理不尽であるかという主張である。

賭博をした者は、五十万円以下の罰金又は科料に処する。ただし、一時の娯楽に供する物を賭けたにとどまるときは、この限りではない。(刑法第185条)

「賭博」とは「偶然の輸贏(ゆえい=勝敗)に関し財物をもって博戯(自身が参加する競技で賭ける)または賭事(他者の競技で賭ける)をすること」である。偶然の勝敗といっても、運のみのゲームというわけではない。賭け囲碁ですら偶然の要素があるので賭博だという判例があるという。

賭博罪が不当である根拠として挙げられているのは次の通り。


  • 度を過ぎた賭事は、離婚事由や破産者の免責不許可事由となりそれだけで不利益を被る法律がある。イカサマには詐欺罪が適用される。これに賭博罪で輪をかけるのは行き過ぎである。

  • かつて最高裁判所が賭博行為が公共の福祉に反する理由として、「怠惰浪費の弊風を生じさせ、勤労の美風を害する」「賭博が暴行、脅迫、殺傷、強盗、窃盗その他の副次的犯罪を誘発する」としたが、働かないだけで刑罰が与えられるのはおかしいし、事実と異なることが社会学的に反証されている(「賭事に関する英国王室委員会報告書」「賭博に関する世論調査(スウェーデン)」)。賭博を好む人たちは、高い収入を目指し努力する傾向にある。

  • 競馬は近年、三連単を導入するなどギャンブル性を高めており、ほかの公営ギャンブルも同様である。公設が検討されているカジノはもっとギャンブル性が高い。これらの公営ギャンブルは収益が社会に還元され、不公正がないというが、賭博自体は否定していない。

  • パチンコ業界にいたっては、公営でもないのに警察OBの天下りである保安電子通信技術協会がお墨付きを与えている。

  • 酒と同様、人生を台無しにする人や犯罪行為に走る人はごく一部である。これを一律に法律で禁止すれば、禁酒法時代のマフィアのように非合法集団の利益を生むだけである(琴光喜の野球賭博問題)。

  • 日本人に賭博への嫌悪が根付いたのは明治時代の自由民権運動に端を発する。この反政府運動には博徒が参加していた。そこで政府は博徒を徹底的に取り締まることで、運動の沈静化をはかった。このときに賭博をすると重罰という観念が日本人に植えつけられ、現在に至っている。

  • 公営ギャンブルやパチンコよりギャンブル性が低いフリー雀荘で働き、お客さんの娯楽と活力回復の手助けという社会貢献をしている店員が、刑法の規制対象になるのは人権侵害である。

筆者の主張は、公営ギャンブルやパチンコを廃止することではなく、賭博は庶民に広く大切な娯楽として、賭博罪を撤廃することである。それができなくとも、フリー雀荘がレートを含めて営業許可をもらうようにするか、最高裁の15人の裁判官のうち1人でも賭博罪のあり方に疑問をもってもらえばよいという。

私自身も、パチンコ屋の駐車場がいっぱいになっているのを見て「こんなところで浪費して何の得があるのか」と思ったことが何度もある。しかしそこでパチンコを楽しむ人は、ひとつの娯楽として、自己責任の範囲内でストレスを解消し、明日への活力を得ているわけで、何も非難すべきことではないのだ。お見合いの籍で「趣味はフリー雀荘通いです」と堂々と言えるような社会のほうが健全なのだと思うようになった。

ホビージャパン、ドミニオンの販売好調続く

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ホビージャパンはブログにて、昨年度の販売数ベスト30を発表した。ベスト10のうち、ドミニオンシリーズが半数を占めており、好調が続いている様子だ。

ホビージャパンが年間販売数ランキングを発表するのは初。1位は『ドミニオン』(基本セット)だったほか、ドミニオンシリーズで『収穫祭』が2位、『海辺』が5位、『異郷』が8位、『繁栄』が10位と、ベスト10位内に5タイトル入っている(『陰謀』は12位、『錬金術』はランク外)。『ドミニオン』は今年発売4年目を迎えるが、拡張がコンスタントに発売されて人気が高まっている。

『ドミニオン』と最新拡張の『異郷』は現在品切れになっているが、今月下旬に再入荷される予定。このところ再入荷してもすぐに売り切れる事態が続いており、供給不足の様相を呈している。

『ドミニオン』以外では『世界の七不思議』が3位、『レジスタンス』が4位、『パンデミック』が6位、『ジャングルスピード』が7位、『ディクシット』が9位と日本語版が占める。輸入版の最高は11位の『髑髏と薔薇』だった。

ホビージャパンゲームブログ:ホビージャパン扱いゲーム・2011年度ランキング発表!

ドッペルゲンガー(Nichtlustig Doppelgänger)

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ドッペルゲンガーもう1人の自分を探せ

ドッペルゲンガー―自分の姿を第三者が違うところで見る、または自分で違う自分を見る現象のこと。自ら体験した場合には、その者の寿命が尽きる寸前の証という民間伝承もあり、過去には恐れられていた現象でもある。(Wikipediaより)

『つまらない(Nichtlustig)』というアニメシリーズを元にしたゲームの1つで、恐ろしいタイトルが付いているが、怖いゲームではない。博士が発明したコピー機で間違ってコピーされてしまった動物や人物を見つけるという神経衰弱ゲーム。

ルールブックは漫画になっていて、どこがルールなんだろうと思って読んでいたら最後の4コマだけ(笑)。2枚めくって、同じ人物・動物だったら獲得、外れたら次の人。神経衰弱(メモリー)そのものである。

イラストは紛らわしいものが散りばめられていて、紫のおじさんとか黄色のおじさんとか、同じ犬に乗った別の動物とかが入っている。目印はヒゲのあるなしだけ。しかも33組もある。はじめは終わらなかいかと思ったほどだ。

5歳の長男、妻と3人でプレイ。最後に妻がどんどん当てて1位。長男は動物の位置をよく覚えていて健闘した。恐竜とか雪男なども混ざっていてイラストも楽しい。

Nichtlustig Doppelgänger
J.ザウアー/コスモス(2010年)
2〜4人用/5歳以上/15分

ゲームマーケット大阪、出展〆切迫る

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関西では初開催となる「ゲームマーケット2012大阪(3月4日、大阪OMMビル)」の出展申込締切が1月19日(木)と近づいてきた。出展を希望する方はお忘れなきよう。

ゲームマーケットは、2000年から浅草で行われている国内最大のボードゲームイベント。新旧ゲームの販売、創作ゲームの販売、中古ゲームの販売、同人書籍・グッズの販売などで賑わい、昨年は約3000人が参加している。

ボードゲーム国内のボードゲーム人気の高まりを受けて、東京以外では初となる大阪での開催が決定した。会場となる大阪OMMビルは広さが1000平方メートル(浅草・台東館は1フロア750平方メートル)あり、60卓ほどが用意される予定になっている。

出展形式は1/2卓で物販を中心とした一般ブース(4,200円)から、販売2卓とイベント4卓の大型ブース(58,800円)まで。申し込み数が上限を越えた場合は抽選となる。

申し込みフォームやその他の詳細はホームページにて。

ゲームマーケット2012大阪:ご出展のみなさまへ

『ひも電』、アスモデ出版から発売決定

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ドイツのボードゲームニュースサイトspielbox-onlineによると、ひもをレールに見立てる国産同人の鉄道ゲーム『ひも電』(OKAZU Brand)が、今年アスモデ出版(フランス)から一般発売されることが分かった。第一作の『ひも電』が来月のニュルンベルク玩具見本市で、第二作の『ひも電輸送編』がエッセン国際ゲーム祭にて発売される。

ひも電(英題String Railway)』は駅と駅をひもでつないで得点を増やす斬新なゲーム。2009年のゲームマーケットで発売、翌年にヤポンブランドでエッセン国際ゲーム祭に出展された。これをバージョンアップしたのが『ひも電・輸送編』で、昨年春のゲームマーケットで発売、同年のエッセン国際ゲーム祭に出展されている。

このゲームのインパクトは大きく、ドイツのボードゲーム専門誌「シュピールボックス」でどちらも大きく取り上げられたほか、イギリスのサプライズド・ステア・ゲームズがひもをクリップに替えた『ペーパークリップ鉄道(Paperclip Railways)』を制作した。国際ゲーマーズ賞審査員のL.レヴィー氏(アメリカ)は先日、『ひも電・輸送編』を2011年1番のサプライズと評したことでも話題となった。

アスモデ社はフランス以外にもアメリカ、ドイツなど国際的に展開しており、これまで限定生産で入手難だった『ひも電』が手に入れやすくなる。日本に逆輸入されることも考えられる。

spielbox-online:String Railway kommt nach Deutschland

ノボレ!(Climb!)

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クライミングは戦略ゲーム

近所のショッピングモールに、フリークライミングのジムがあった。壁に色とりどりの足場が埋め込まれており、命綱を付けてよじ登る。高所恐怖症の私はやらなかったものの、練習している人を見て「こんどはあの黄色い足場かな、それとも緑?」などと思っていた。

フリークライミングは腕力、体力のほかに、体の向き・位置・手足の動かし方などを計算する戦略的な要素があるという。これをカナダノメーカーが指で遊べるようにしたのが『ノボレ!』だ。見た目ではおバカなアクションゲームに見えるが、いざやってみるとその戦略性に驚く。

順番に1枚ずつカードを並べ、穴が10個あるコースを作る。この穴に指を入れながら頂上を目指す。多くの穴に指が入れば入るほど、得点が高い。3コースを全員1回ずつ登って、合計点を競う。

穴は色分けしてあって、黒は親指、青は人差し指、緑は中指、黄色は薬指、赤は小指を置かなければならない。中には指定された2つの指を置かなければいけない穴や、2つの指のうちどちらを置いてもよい穴も。

スタートに指を1つ置いて、最初のカードに残りの指を置く。できるだけ多くの穴に置いて、無理だと思ったら得点。1本だけ残して、次の穴を目指す。こうして何回か得点しながらゴールをめざす。

色違いの穴に指を置いたり、カードをずらしてしまったら滑落となる。うまく手を回転させて、慎重に登らなければならない。

ポイントは、右手と左手を選べるというところと、最初の指を選べるところ。この選択が、指の器用さ以上に得点に影響する。コースを作ったら、始めにすることはシミュレーション。「まず左手の小指から始めて、こうやって、ああやって……」先の先を読まなければならない。ゴールから逆算していくという方法や、後手番の人は、高得点者の運指を記憶しておくという手も。

先が読めるとはいえ、人によって指が意外に届いたり、届かなかったりで結果が変わる。アクロバティックな置き方ができたときは拍手喝采が起こるだろう。

神尾さんが初っ端からカードをずらして滑落し、私も2ラウンド目で指を間違えて滑落と出遅れた。ぽちょむきんすたーさんが奇跡の五指連続制覇で1位。神尾さんが夢中になってテーブルに上っていたのが笑えた。

Climb!
B.ミショー/ル・スコーピオン・マスク(2008年)
1〜5人用/10歳以上/20分
ゲームフィールド:ノボレ!

エクストラ(Extra!)

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巨匠の遺作を何気なく

シュミット社(ドイツ)が昨年4タイトル発売した「ロール&プレイ」シリーズ。そのままダイスタワーになるプラスチックの箱とダイス、あとは得点用紙が入っている。この中の一つがまさか故S.サクソンの作品だったとは、しかもあの名作『キャントストップ』系の作品だとは思わなかった。

この作品は、S.サクソンの著書『ゲーム大全(A Gamut of Games、1992年)』に収録された『ソリティア・ダイス』を製品化したものである。この本には大賞受賞作の『フォーカス』や全体ゲームの『ハグル』をはじめたくさんのゲームが収録されている。オリジナルは1人用だが、得点用紙を用意すれば『ストリームス』のように、何人でもプレイできる。

5つのサイコロで2組のペアを作る。それぞれのペアを合計して、得点用紙に記入。また5つサイコロを振って、2組のペアを作って記入というのを繰り返す。

数字は2から12までの11種類。どの数字もマイナスから始まり、プラスに転じるのは何回か後である。始めるなら徹底的に、始めないなら決して手を付けないというモットーは『ケルト』のようだ。

確率の低いもの(2や12)はプラスに転じるまで早く、得点も高いが、その分滅多に出ないので、着手するなら早い段階から始めておきたい。また、確率の低いものに集中しすぎると、出目によってどうしようもない場面が出てしまうので、確率の高いところも用意しておいたほうがよさそうだ。

ここまでは『キャントストップ』に近いが、サイコロを5つ振るのを不思議に思った人もいるだろう。毎回ペアを作るときに1つ取り除かれるこのサイコロが、このゲームの特徴である。

最初の3回で、自分が取り除ける出目が3つ確定する。以降、このどれかの目を取り除かなければならない。そして取り除くたびに記録して、一定回数取り除くとゲームオーバーとなる。3つの目をまんべんなく取り除いていかなくてはならないわけで、これが想像以上にきつい。知恵を絞って、いい組み合わせを考えたい。

序盤はみんな似たような取り方だったが、次第にハイリスクの高得点にかける人、安全なところに集める人に分かれてきた。私ととなりのcarlさんはバランス型。出目にも恵まれ、2人が残ったが、私は最後に痛恨のスタートを余儀なくされる。結局carlさんが550点というハイスコアで1位。半分はマイナスで終わったことを考えるとすごい点数である。

各自の記入が正確かどうか確認しづらい面もあるが、人数にとらわれず、サイコロの一投一投に盛り上がるいいゲームだった。死して10年経つ今も愛好者を楽しませてくれる故S.サクソンに感謝。

Extra
S.サクソン作/シュミットシュピーレ(2011年)
1〜∞人/8歳以上/20分
メビウスゲームズ:エクストラ

ドイツ大統領、ボードゲーム記事の掲載中止を要請?(続)

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昨日の記事について、U.バルチ氏に確認したところ、同僚によるジョークであることが分かった。現在、C.ヴルフ大統領は自宅融資のスキャンダルに巻き込まれており、新聞社にその噂をもみ消す記事を書かせたことを皮肉ったものであるという。

U.バルチ氏は「それに『祈り、働け』は素晴らしいゲームなので、ひどいレビューを書くわけがない」と述べている。

現代ビジネス:良い大統領と間違った大統領 ニーダーザクセンの政治家はセレブ好き?

ゲームマーケット2011秋新作評価アンケート結果

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年2回の開催となって秋に初めて行われたゲームマーケット。春のゲームマーケットから半年足らずという短いスパンだったにも関わらず、合計53タイトルの新作が発表されました。

この中でどの作品が面白かったか、当サイトでは昨年の12月2日から今年の1月10日まで、アンケートと実施しました。その結果、有効回答総数172名と前回を上回る多くの方に投票をいただきました。ありがとうございます。

各ゲームの5段階評価を、とても面白い=5〜全く面白くない=1として数値化し、平均の高かった順に並べたものが以下のランキングです。右の数字は評価数を表しています。全投票者の1割にあたる17票以上を掲載しましたが、10位圏内で該当しなかったのは『にゃんぷるレース(にゃんぷる)』3.00/14だけでした。

春のゲームマーケットと比べると全体的に評価は厳しめで、平均で3(普通)を上回った作品は半減。その中で、OKAZU Brandの2タイトルが突出して高い評価を得ています。一番人気だった『9Tours』は「Ninety. & ソンタナオリジナルボードゲームコンテスト」でソンタナ部門の最優秀賞に輝いた作品です。

残念ながらランクインできなかった作品の評価については、製作者からの問い合わせに応じます。フッターのメールアドレスか、左下のツイッターIDからメッセージをお送り下さい。

ゲームマーケット2011秋新作評価(平均)

1.9Tours(OKAZU brand)4.49/72
2.Trick of the Rails(OKAZU brand)4.34/74
3.スローイングトレーダーズ(Hammer Works) 3.90/67
4.見滝原を覆う影(シャドウズ・オーバー・ミタキハラ)(ゾック神社)3.55/42
5.民の見えざる手〜Invisible hands〜(操られ人形館)3.51//57
6.貴族の時代〜メイドパラダイス〜(みさき工房)3.48/62
7.Guild(高天原)3.46//56
8.大商人(カナイ製作所)3.25/59
9.犯人はお前だ!(カジタブリッジ) 3.08/27
10.ジャンケン カードゲーム ファイブ!(ツクルカ)2.97/30

年齢:30代50%、20代36%、40代12%、そのほか2%
性別:男性95%、女性5%
居住地:関東55%、都内28%、東海・近畿12%、そのほか5%
ゲームマーケット参加経験:4回目以上39%、初めて22%、2回目22%、3回目17%

→過去のゲームマーケット新作評価アンケート結果…2005200620072008200920102011

パックス(PAX)

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敵に塩を送るな

紀元前1世紀、剣闘士スパルタクスは奴隷の反乱を起こし、共和制ローマを脅かした。これが「スパルタクスの反乱」である。2年間にわたる戦乱の末、反乱軍は鎮圧され、三頭政治によって平和が訪れた。

このカードゲームでは、その反乱軍となってローマと戦うゲームである。全員ローマ軍に鎮圧されてしまうか、ローマ軍を打ち破って一番の手柄を立てるか。敵はほかのプレイヤーだけではない。

パックス

影響力を競うカードは富、艦隊、軍隊、宗教、元老院、土地、陰謀の7分野。まず自分の番にはカードを3回引き、そのうち1回を手札に、1回を市場に、1回を山札に戻す。順番は自由。もっといいカードが来るかなと思って手札に入れないと、それ以上いいカードが来なくてガッカリとか。市場に出したカードも後で入手できるが、お金がかかる。

次に手札から自分の前にカードを出す。各種類1枚目は無料、2枚目は1金、3枚目は2金……と影響力をマスにつれて出しづらくなっていく。収入は毎回少ししか入らないので、市場で買い物などしているとすぐ何も出せなくなる。

自分の前に出したカードは、それぞれ効果をもたらしてくれる。「宗教」はカードを多く引くことができ、「元老院」は収入を増やし、「富」は市場から買うコストを減らす。「土地」か「陰謀」がないと「艦隊」「軍隊」を出せないという縛りある。「陰謀」はこのほかに、最後にローマが勝ったときに反乱軍の裏切り者として勝利するチャンスをもたらす。

ラウンドの最後に、市場の中から何枚かがローマ軍にいく。市場のカードを買わないとローマ軍を強化してしまうし、買えばお金がなくなってしまうしで苦しい。ローマ軍はこのほかに、はじめから裏向きにもっているカードもあって、強さは計り知れない。山札がなくなったらゲーム終了。いよいよローマ軍の全貌が明らかになる。

7つの分野で半分以上、ローマ軍を上回るプレイヤーがいなかった場合、ローマ軍の勝利(=「陰謀」でトップのプレイヤーの勝利)。誰か1人でも上回っていれば、自分の前に出しているカードや所持金で得点を競う。

「宗教」などの特殊効果を先に攻める私とkarokuさんに対し、ふうかさんは序盤から戦力を強化する作戦。資金的に苦しい中でも、無理をして攻める。「土地」の多くがはじめからローマ軍がもっていて、入手難になっていることに気づいたらしい。それに気づかず後回しにしたら、ほしいときに出てこなくて軍隊も艦隊も増やせなくなってしまった。結局反乱軍が勝ち、多くの分野でローマ軍を上回ったふうかさんの勝ち。

「ローマの艦隊が強くなりすぎてるけど、誰か勝てる?」「オレはもう無理、頼む」「こっちも無理そう」「じゃあ頑張るよ」みたいな協力があって苦しくも楽しかった。反乱軍が勝ちそうだと分かるとすぐ、反目が始まるのだが。

PAX
B.アイゼンシュタイン/アイロンゲームズ(2011年)
1〜4人用/10歳以上/30分
テンデイズゲームズ:パックス

ドイツ大統領、ボードゲーム記事の掲載中止を要請?

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ドイツのボードゲームニュースサイト「spielbox-online」は、C.ヴルフ・ドイツ連邦大統領名で、ボードゲーム情報誌『シュピールボックス』にレビュー記事の掲載中止が要請されたことを明らかにした。同サイトでは「報道の自由への攻撃か」と反発している。

年明けに大統領名で編集部に届いたメールの全文が公開された。その中で大統領は、U.バルチ記者が『祈り、働け(Ora et Labora)』を次号にレビューすることを聞き、「我が国最悪のレビュアー」が教会のゲームをレビューすることに憤りを訴えている。

C.ヴルフ大統領は中道右派の政党・ドイツキリスト教民主同盟(CDU)に属する。U.バルチ記者はドイツ年間ゲーム大賞の審査員も務め、『シュピールボックス』では辛口の批評で知られている。以前、『ルナ(Luna)』のレビューで修道士、修道女をからかったことから、大統領の怒りに火をつけたという。掲載中止の要請が受け入れられない場合は戦争になるだろうとまで書かれている。

メールが本当に大統領から出されたものであるか、またシュピールボックス編集部がどのような対応を取るかはまだ明らかにされていない。

物議を醸している『祈り、働け』は日本語版が2月25日に発売予定。

spielbox-online:Angriff auf die Pressefreiheit der spielbox?

ゲームマーケット2011秋新作評価アンケート、今日まで

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先月2日から行なって参りました「ゲームマーケット2011秋新作評価アンケート」が、本日までとなっています。まだ投票がお済みでない方はご協力をお願いします。

対象は昨年11月27日のゲームマーケット2011秋で新発売となった国産オリジナルゲームです(ベータ版・物販なし・拡張・再版・伝統ゲームを除く)。すでに投票された方の再投票はご遠慮ください。

ゲームマーケット2011秋新作評価アンケート

セブン・ドラゴン(Seven Dragons)

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辰年の縁起物

辰年のボードゲームで、ドラゴンの登場するゲームをいくつか紹介したが、このゲームは5色の龍が出てくるという、なんともめでたいカードゲームである。辰年のはじめにプレイしたいものだ。

アメリカのルーニーラボが昨年リリースしたこのゲームは、ドラゴンが描かれたカードを並べて、自分の色のドラゴンを7匹つなげることを目指す。干支を7匹とは、また縁起がいい。もとは『アクエリアス』という大自然の色を揃えるゲームで、日本語版も発売されていた。

はじめに、シークレットのゴールカードが配られる。その色のドラゴンを7匹つなげれば勝ち。

自分の番にはまず山札から1枚引き、1枚出す。ドラゴンカードには1〜4分割まであり、それぞれ別の色のドラゴンが描かれている。カードの向きを揃えて、最低1色はドラゴンがつながるように置く。どの色のドラゴンにでもなるレインボーや、アクションカードが出るたびに色が変わるシルバードラゴンも。

ドラゴンカードではなく、5種類のアクションカードを出して、ほかの人と手札を交換したり、場札を移動したりすることもできる。中でも強力なのはゴールカードの交換。あと1匹でつながると思っていたら他の人に横取りされてしまう。つなげるばかりに目を囚われていてはいけない。

karokuさんがリーチした緑のドラゴンを、アクションカードで奪うつもりだったが封じられ、その間に自分の目標の赤ドラゴンを取ったふうかさんが揃えて1位。分断されてもチャンスは必ず回ってくる。それまで、上がりそうな人を牽制しつつ、チャンスが多くなるような置き方をしておく。「自分の番まで無事回ってくれば上がれる!」というドキドキ感がたまらない。

Seven Dragons
A.ルーニー/ルーニーラボ(2011年)
2〜5人用/6歳以上/10分
ふうかのボードゲーム日記:セブン・ドラゴン

セブン・ドラゴン

新春ゲーム合宿

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毎年お正月とお盆に行なっているゲーム合宿は、今年19回目を迎えることになった。大雪の中10人が集まり、温泉や鍋を楽しみながら明け方まで15時間、ボードゲームを堪能した。

ノボレ!(Climb!)
五指でカードの穴を押さえて山を登るカードゲーム。右手か左手か、どの指から登り始めるかで先の先を読みたくなるアブストラクト風。しかし指が意外に曲がるので読めないところがある。神尾さんが初っ端からカードをずらして滑落。私は2ラウンド目で指を間違えて滑落。ぽちょむきんすたーさんが奇跡の五指連続制覇で1位。

ノボレ!

エクストラ(Extra!)
5つのダイスから2ペアを作るシド・サクソンのゲーム。1人1人別々の用紙に作ったペアを書き入れる。『キャント・ストップ』のような趣があるが、はじめはマイナスから始まるのと、1つ取り除いたダイスが規定数を超えるとゲームオーバーになるのがきつくて楽しい。チャンスの少ない2(1ゾロ)を逃さなかったcarlさんの1位。

エクストラ

株の恍惚(Aktienrausch)
『フォーラム・ロマナムの商人』の作者F.イゼンゼーが昨秋のエッセンで発表した新作カードゲーム。株を買って社長となり、株価を上げて配当を得る。自分が持っている株の配当を得られるかどうかは、テクニカルなカードプレイが要求されて面白かった。独占株を最高値で売り抜けたdjさんの1位。最後に株の大暴落を誰が起こすかもエキサイティングだった。

株の恍惚

ここで恒例のボードゲーム交換会。前回同様、トランプを使ったゲームの評価、評価順にチップの配布、入札という手順で行った。大箱ゲームを小箱ゲームに交換できて満足。前の交換会で出てきたゲームが、遊んだ後に戻ってきて、また別の人が手に入れるという循環ができるのもよいことである。今回の1番人気は『インダストリィ』だった。

カラヤのスルダン(Sultans of de Karaya)
体制側・反逆者側・中立側の3つのグループに分かれてそれぞれの勝利条件を目指す正体隠蔽ゲーム。顔色や発言からキャラクターを推理するが、キャラクターはほかの人と交換可能で、今のキャラクターのまま勝利を目指すか、有利のキャラクターにつくかの判断も問われる。暗殺者と王様が隣同士で笑うしかなかったり、役人が強制的にキャラクターをオープンさせて思わぬハプニングが起きたり、非常に盛り上がりまくった。

カラヤのスルタン

ハワイ(Hawaii)
島を移動し、タイルを買って、自分の村を大きくするゲーム。ハンス・イム・グリュック社が昨秋発売したゲーマー向けの新作。毎ラウンド、買い物ポイントを集めないと得点できず、そのハードルがどんどん上がっていくので緻密な計算が求められる。初手で移動が楽になるタイルを取ったのが奏功して、節約した足を航海につぎ込むことができ、強力なタイルや大量得点。一切果樹園を取らなかったため、終盤は厳しかったが逃げきった。

ハワイ

ウボンゴ3D(Ubongo 3D)
立体のコマを組み合わせてお題のかたちにするパズルゲーム。一瞬でできるときと、いつまで経ってもできないときがある。できたときのうれしさ、できなかったときの悔しさで癖になりそう。ソロプレイだが、早く終わった人が余裕の発言をしてまだの人を焦らせるなどといった心理的な要素も加えて楽しんだ。aveさんが貫禄の勝利。私はというとできないことのほうが多くて最下位だった。

ウボンゴ3D

髑髏と薔薇(Skull & Roses)
各自ドクロカードとバラカードを仕込んで、バラカードを何枚めくれるか競うチキンレースゲーム。1枚ずつカードを出して、ある時点で何枚バラカードをめくれるかビッドする。最高ビッドをした人がチャレンジ。ドクロなしにビッド数だけめくれれば1勝で、2勝すれば勝利となる。ドクロカードを出しておいてビッドするという引っ掛けでブラフを効かせることができる。ほかの人のカードを削って有利になったが、連続してチャレンジ失敗。最後はもう1枚のビッドで尻込みして勝利のチャンスを逃した。終始有利な状況だったぽちょむきんすたーさんの勝利。

髑髏と薔薇

バグズと仲間たち(Bags & Co.)
裏返しになったモンスターを、片手で1枚ずつめくって3枚1組を探すパターン認識ゲーム。似たような形のモンスターが多くて困る上に、毎回何枚かのタイルを抜いており、絶対揃わないものもある。集めかけたモンスターを横取りされたり、混ぜられたりと賑やかに楽しんだ。私が3組集めて勝利。

ライナー・クニツィアの革命万歳(Long Live The Revolution!)
赤と青しかないカードを1枚ずつ出して、多く勝った色の手札・取札で得点するカードゲーム。カードを節約すれば負けるし、出せば得点源を失うかもしれない。クニツィアらしいジレンマを手軽に楽しめる。勝ちそうな色でない色で、数字の小さいカードを出して節約し、場札とほかの人の高いカードに便乗して1位。最初はジレンマが強すぎてどうしたらいいか分からなかったが、次第に見えてきたような気がする。

屋台料理大食い勝負(Taiwan Snackbar)
食べ過ぎないように程々にカードを引いていくカードゲーム。山札の中に入っている「もうたくさん」カードは毎ラウンド増えていき、ロシアンルーレットのような緊張がある。山札から引いて手札を増やす段階が、あるとき急に押し付けあう展開に変わるのがいい。無理かと思ったら大丈夫だったときの安堵、余裕かと思ったらいきなりアウトだったときの驚きが病みつきになる。秋のゲームマーケットでは早々と売り切れてしまったそう。

ぽんこつペイント(Ponkotsu Paint)
直線と円だけでお題を表現し、当ててもらうお絵描きゲーム。昨年のゲームマーケットで発売された同人ゲームで、仲間内だが高い評価を集めている。画数の低い順にチャンスが回ってくるので、直感的に分かってもらえるぎりぎりのラインを探る。発想力が求められるクリエイティブなゲームである。昨年の夏、かゆかゆさんが描いていたのを思い出し、ボードのフレームを使って構図を工夫して1位。

ぽんこつペイント

ドロイド(Droids)

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近年、ドイツに代わってフランスのゲームが注目を浴びている。フランスゲームらしいのは、多人数でワイワイ遊べるパーティーゲームと、考えれば考えるほど奥が深い完全情報公開ゲームである。どちらもルールはシンプルという点で共通するものの、相容れなさそうな2つのタイプが共存しているのが面白い。

立体的なロボットのフィギュアが目を引くこのゲームも、完全情報公開ゲームである。ロボットの動きを先の先まで読んで、移動ルートをプログラムしなければならない。

ドロイド

毎ラウンド、まず7枚ずつプログラムタイルを取る。タイルはロボットを1マス進める、2マス進める、障害物まで進める、1マス戻る、銃を撃つ、目の前にある障害物を取るか置く、1つ先にいるロボットを移動する、壊れたロボットを修理するの8種類。現在のロボットの位置を見て、どれを取るか選ぶ。

次に手持ちのプログラムタイルを1枚ずつ配置。プログラム配置エリアは10列×3段になっており、タイルを置いた列のロボットにしか発動しない。置く順番と、使う順番は別で、他の人のプログラムを見ながら置くのは非常に考える。「このロボットをこっちに移動して、そこからバックして…いやその前にあのロボットが入ってくるか」

タイルの配置が終わったら実際にロボットを動かす。同じ列にあるプログラムは前から。
ロボットを移動し終わったらまたプログラムを取るところから始める。これを繰り返すのだが、シナリオが7つあり、生き残り、コンテナ争奪、陣地を囲む、像を建てるなどの目標がある。

今回は生き残り戦。うっかりくさのまさんの射程圏内に入ってしまった私が撃たれて終わった。プロット段階から公開なので、相手の動きに応じて先の先を読まなければならない。見かけとは裏腹に深い思考を要求されるゲームだった。

Droids
D.エルハール/オイロゲームズ(1991年)
1〜4人用/12歳以上/60分
絶版・入手難

アダムとイブ(Adam et Eve)

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ボードゲームの禁断の果実

昨年のエントリー「既婚ボードゲーム愛好者」で、買い過ぎや仲間はずれで奥さんの不興を買う愛好者の姿を見た。この悩みに一縷の望みをもたらしてくれそうなゲームが登場した。東京・中野でフェティッシュなボードゲームを扱う異色のショップ、ドロッセルマイヤーズがプロデュースした「男女協力型心理洞察カードゲーム」『アダムとイブ』である。

かくいう管理人も、妻とはめったにゲームをしない。日中は平日も土日も仕事や家事でいっぱいで、夜は子供と一緒に朝まで寝てしまう。そのため、このゲームのリリースが明らかにされて以来、とても楽しみにしていた。そしてようやく、お正月に満を持してプレイ。

アダムとイブ

2人でプレイする場合は「創造編」「楽園編」「地上編」の3つの難易度を選べる。1ゲームは5分くらいなので、創造編から全部遊んでもよい。2人のプレイ経験に合わせて、ちょうどよいところで止めればよいだろう。

太陽と月でそれぞれ1〜6のカードがあり、各自5枚ずつある手札を、5回交換してポーカーの役を作る。2人の役が一致していれば得点。何の役を狙っているか相談してはならず、相手の捨て札から推察しなければならない。

最初の手札が良かったからといって全く交換しないでいると、相手にサインを送ることができず、ひとりよがりな役で失敗に終わってしまう。かといって相手の様子を伺ってばかりいると、ワンペアくらいで終わってしまうかもしれない。3回のプレイの合計が、2人の相性ということになっている。

創造編は、ジョーカーのリンゴがあるので役を作りやすい。相性60点。「余裕だね」「ぬるいくらいだね」楽勝ムードで楽園編に進む。

楽園編ではお邪魔カードの雷が登場し、雷カードを捨てるたびに中央の神様/蛇モードが変わる。神様モードではリンゴがNGで、蛇モードでは太陽がNG。役が共通しなかったり、モードで許されないカードがあったりすると即ゲームオーバーなのでなかなか得点を伸ばせない。「信じてるよ!」「え〜」25点。ここから先は茨の道と知りつつ、地上編へ。

地上編はさらに、中立プレイヤーが登場する。毎回1枚ずつカードをめくり、5枚で偶然できた役よりも、2人の役が上回らなければならない。中立プレイヤーはジョーカーが使えるので強く、厳しい戦いを強いられる。「もうスリーカードだよ?」「どうしよう……」20点。

妻は地上編が一番よかったそう。厳しい戦いだからこそ、フルハウスなどの高い役が、ぎりぎりのところでできたときはハイタッチをしてしまった。相手の手札を読むばかりでなく、ハイリスク・ハイリターンで高い役を狙うか、安全確実にいくかというポーカーの楽しさもある。

同性ではあまり盛り上がらなさそうだし、カップルでも、いつもボードゲームを遊んでいる方向きではない。エデンの園に降り立ったアダムとイブがそうであったように、ボードゲーム経験の少なさが、このゲームを楽しむ上でポイントであるように思う。このゲームから、2人でボードゲームにハマる人たちが増えたらいいな。

Adam et Eve
渡辺範明/ドロッセルマイヤー商會(2011年)
2人用/10歳以上/5〜30分
ドロッセルマイヤーズ:アダムとイブ

ドイツ・メンサ賞に『世界の七不思議』

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IQテストで上位2%の成績優秀者のみが入会できる国際団体「メンサ」のドイツ支部は、3回目のドイツ・メンサ賞(MinD Spielepreis)を発表した。会員の投票の結果、『インジーニアス』『パンデミック』に続いて選ばれたのは『世界の七不思議(7 Wonders)』。0.1ポイント差でわずかに『ドミニオン』を引き離した。

対象となったのは2007年から20011年の5年間にドイツで発売されたボードゲーム。運だけのゲーム、知識だけを問うゲーム、キッズゲームは除く。会員が1人5タイトルまで推薦でき、推薦数の多かった上位5タイトルが12月の決選投票にかけられる。

決選投票では『世界の七不思議』が15.5%で2位の『ドミニオン』15.4%をわずかに上回った。3位は『ストーンエイジ』の13.5%、4位は『ビッグ・ペンタゴ(Das grosse Pentago)』9.6%、5位は『トリオビジョン(Triovision)』9.0%。昨年も2位だった『ドミニオン』が昨年に引き続き接戦を繰り広げたが、来年からは過去に5位以内に入ったゲームは除外されることになった。

ほかに、審査員推薦(Spieletipp)としてコスモス社の『ウルル(Ulutu)』と『カミサド(Kamisado)』も選ばれている。

『世界の七不思議』は配られたカードから1枚選んでは、残りをとなりの人に渡す(ドラフト)というようにして、選んだカードを並べて都市を建設するカードゲーム。7人まで遊べるプレイ人数の幅と、何人で遊んでも30〜40分というプレイ時間の短さ、そして軍事、文化、土木、七不思議など、戦略と展開の多様さが人気を呼び、日本語版も発売されている。『ドミニオン』も成し得なかった四冠(ドイツ年間エキスパートゲーム大賞、ドイツゲーム賞、アラカルトカードゲーム賞、国際ゲーマーズ賞)を達成するなど、2011年のゲーム賞を総なめしている。

Mensa Spielepreis

メビウスゲームズ、昨年の販売数1位は『ワードバスケット』

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水道橋のボードゲーム専門店・卸のメビウスゲームズは、2011年の販売数トップ20を発表した。1位は2年連続で『ワードバスケット』、2位以下には『ニムト』『ごきぶりポーカー』『カルカソンヌ』と不動の常連が並んだ。

『ワードバスケット』は、早い者勝ちで言葉を言ってカードを出すリアルタイムしりとりカードゲーム。ボードゲームサークルJAGAの小林俊雄氏の作品で、2002年に同人版、同年9月に永岡書店から製品版が発売され、一旦絶版になった後、メビウスゲームズが2009年末に再版した。2〜8人用、10歳以上(簡易ルールで6歳以上)、10分、1500円。

新作では『ぴっぐテン』が5位、『おばけキャッチ』が13位、『グレンモア』が19位。いずれも1000〜2000円台の商品で、安価なゲームが手軽に買われているようだ。4000円を超えるものは20位以内で『ブラフ』と『プエルトリコ』しかない。

この結果についてメビウスゲームズの能勢店長は「定番が上位を占めてしまい、新製品のスタートダッシュだけでは、この中に食い込めないようになってしまったようです。」と述べる。メビウスゲームズの新年営業は10日から。エッセン国際ゲーム祭で発表されたばかりの注目の新作が次々と入荷しているのでチェックしておこう。

メビウスおやじ:2011年メビウスゲーム販売数ベスト20

辰年のボードゲーム

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毎年お正月になると、干支にちなんだボードゲームを探したくなる。なかなか探せない年もあるが、辰年はドラゴンだから、枚挙にいとまがない。

そんな中、ヨーロッパ・ボードゲームコレクター協会のホームページにドラゴンが登場するゲームがまとめられているのを発見した。その数60タイトル以上。国内で一般発売されているものも少なくない。

Europäische Spielesammler Gilde e. V.:Sondergehege 2: Drachen

この中でも、新年といえば『ドラゴンイヤー(Im Jahr des Drachen)』を真っ先に思い出す。飢饉、疫病、圧政、モンゴル軍の襲来……毎月次々と襲い掛かる災害を耐え忍び、豊かな国を築き上げるドイツのボードゲーム。中国では、辰年には天変地異が起こるという俗信があり、それがゲームのタイトルになった。

飢饉には農民、疫病には薬師、モンゴル軍には兵士といった対抗策を取っておかないと痛い目に遭うが、災害対策だけでは得点にならない。同時に花火師、学者、宮女、僧侶で国を豊かにする必要がある。災害対策を手厚くしすぎても、手抜きしてもいけない。苦しい中でも将来につながる投資が必要であることを教えてくれるこのボードゲームは、震災復興の日本とも重なる。

S.フェルト作、アレア(ラベンスバーガー社)、2007年発売。2〜5人用、12歳以上、75〜100分。

TGW:ドラゴンイヤー

キッズ・ライトゲーマー向けには『ドラゴン・ディエゴ(Diego Drachenzahn)』がおすすめ。こちらもドイツのボードゲームである。火炎をはくドラゴンが、どの的を狙うか予想する。

1人がドラゴン役となり、引いたカードに指示された的を狙って3個の赤いビー玉(火炎を表す)を弾く。ほかの人は、ビー玉の軌跡を見て、ドラゴン役がどの的を狙っていたか当てる。ビー玉が見事3個的中しても、狙い方があからさまでは他の人に得点されてしまうし、かといってカモフラージュしすぎれば的に入らない。偶然に見せかけて的を狙うのは大人でも難しい。一方、子供はカモフラージュが妙に上手かったりする。

M.ルートヴィヒ作、ハバ社、2009年発売。2〜4人用、5歳以上、15分。ドイツ年間キッズゲーム大賞受賞作。

TGW:ドラゴンディエゴ

あなたのお気に入りのドラゴンゲームは何でしょう?

エセ芸術家ニューヨークへ行く(Fake Artists go to New York)

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心の目で描く

出来上がった絵は、まるで現代美術を見るかのようである。現代美術館でも、下に貼ってあるプレートを見ないと、何を描いたのか分からない絵が多い。その絵をみんな共同で描いているとしたら? そしてその中に1人だけ何を描いているのか分からない人がいるとしたら?

ストレイシーフ』『藪の中』でゲームと非ゲームの際どい境界線を歩み、注目を浴びているオインクゲームズの新作が、このお絵描きブラフゲームである。多人数、お絵描き、ブラフ、そしてオインクゲームズとあっては注目しないはずがない。

エセ芸術家ニューヨークへ行く

はじめに親が、今回のお題を決め、全員分のプレートに書きこむ。ただし1人だけ何も書かない。これを全員に配り、スタートプレイヤーを決めたらお絵描き開始。親以外が共同で1つの絵を描く。

絵は順番に、自分の色のペンで一筆ずつ描き加えていくかたち。エセ芸術家=1人だけお題を知らない人は、それまで出来上がった絵を見て、さも知っているかのように描き加える。2周したら、ペンの色からエセ芸術家だと思う人を一斉に指さす。「おまえだ!」

エセ芸術家がカモフラージュに成功し、指さしで最多数に選ばれなければ、エセ芸術家と親の得点。最多数に選ばれれば、エセ芸術家と親以外が得点……の前に、エセ芸術家に1回だけチャンスが与えられる。それは何を描いたかお題を当てられるかどうか。当てられればカモフラージュ成功と同様、エセ芸術家と親が得点する。

すなわち、エセ芸術家以外の人は、何か分からないような絵を描かなければならない。分かりやすい絵を描けば、エセ芸術家のカモフラージュが成功しやすく、カモフラージュに失敗してもお題を当てられてしまうだろう。しかし、分かりにくすぎても、エセ芸術家のカモフラージュが成功してしまう。1周目は様子見で棒でも引いておいて、2周目にさりげなく自分はお題を知っているアピールをするのがよい。

今回出来上がった現代芸術作品はエビ(右下)、ネコ(左下)、サンタクロース(上)。エビはくさのまさんが描いた尻尾でバレてしまい、ネコはエセ芸術家だったcarlさんの変な線を見ぬくことができなかった。サンタクロースは2番手という不利でエセ芸術家であることがばれたぽちょむきんすたーさんが、お題を当てられず。carlさんが一気に5点を取って1位。tomok画伯が直線一本だけで「そこはありえねー」とウケを取っていたのはさすがだった。

よそのゲーム会で遊んだ話を聞くと、毎回エセ芸術家がつかまってしまったというところと、1回も捕まえられなかったというところがあった。今回は両方あって、微妙なところを楽しめたと思う。

エセ芸術家ニューヨークへ行く
佐々木隼/オインクゲームズ(2011年)
5〜11人用/8歳以上/20分
オインクゲームズ:エセ芸術家ニューヨークへ行く

レビューの書き出し

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ドイツ語圏の新聞では、新刊の書評のようにボードゲームのレビューが掲載される。それだけボードゲームが一般的なものであるが、要約すればだいたい伝わる書籍と違って、遊んだことがない人に紹介するのは難しい。

叔母がスイス土産に、「新チューリヒ新聞(Neue Züricher Zeitung)のボードゲーム欄を切り抜いて持ってきてくれた。土曜日に詰めチェスなどと一緒に、2タイトルずつレビューしている。ボードゲーム専門誌の『シュピールボックス』と比べたとき、一番の違いは書き出しである。そこには一般の人も興味を惹くような工夫がなされているので面白い。

Neue Zuricher Zeitung

書き出しの基本的なスタンスは「既知から未知」。いきなりゲームの内容ではなく、一般的な話題から入る。第1段落を読み始めてもらえばしめたもの。そこからすんなりとさりげなくゲームの内容に切り替える。

例えば現代の社会世相とリンクさせる方法。新聞らしい書き出しである。

『ランカスター』―法律と押しのけ競争
私達がいるのは1413年のイギリスだが、雰囲気は選挙のある週末のスイスに似ている。というのも、『ランカスター』では毎ラウンド3つの法案に投票し、すぐに発効するからである。それらはゲームを進めるのに全くありがたい効果もあれば、とても困るものもあり、勝利点の友になることもあれば敵になることもある。前もって貴族を、お城から私有地の円卓に招いていれば、より多くの投票ができる。......

外国がテーマのゲームは、その外国のイメージに合わせて。

『グレンモア』―スコットランドをできるだけ小さく保つ
普通、建設ゲームというと、拡大生産してできるだけ大きいエリアを併合するものが多い。このゲームはそうではない。『グレンモア』はウィスキー蒸留所と、険しいお城と、倹約の国スコットランドが舞台である。したがって際限なく拡大するのではなく、小さく、効果的にまとめることが大事である。『グレンモア』では、村、川、牧場、畑、お城のある地形を、得点できるかたちにする。最後に全員の地形の大きさを比べ、一番小さかった人が最良とされ、ほかの人よりエリアが大きければ大きいほど、マイナス点が振りかかる。

外国の受賞歴などから入るのも、興味を持ってもらえそうである。

『ディクシット』―円形の連想
『ディクシット』はすでに2009年、フランス、ベルギー、スペインのゲーム賞を総なめにした。いわゆる「評価ゲーム」で、ほかの人の表現を当てなければならない。評価ゲームは『ノーボディ・イズ・パーフェクト』『私の世界の見方』『ギフトトラップ』など、北京の自転車のようにたくさんある。『ディクシット』の新しさは何かというと、素晴らしいイラストのカードがある。フランスのイラストレーター、マリー・カルドアによるこの84枚の芸術作品がなければ、平凡な評価ゲームになってしまっただろう。......

日本人には理解しにくそうだが、ヨーロッパであればこのような書き出しも。

『シャドーハンターズ』―吸血鬼対人狼
ちょっとだけそれは現実と似ている。私たちの中には吸血鬼もいれば、人狼もいる。誰がどのグループに属するか、残念ながら分からない。しかし今、悪者と悪者の最後の戦いが始まった。全ての吸血鬼を倒せば人狼が勝つ。人狼が全て鳴かなくなれば吸血鬼が勝つ。そのほかにも、うさんくさい普通の人間も混じっており、人間が勝つためにはそれぞれの目的を達成しなければならない。問題は、はじめほかの人が何者か知らないことだけである。......

見かけから入るという方法もある。

『サフラニート』―インドのスパイスに賭ける
ボードゲームは上機嫌にさせるようなコンポーネントでなければならない。『サフラニート』は、明快で素晴らしいイラストが目を引く。これまでボードゲームを遊ぶとき、イラストをほめることは少なかった。このゲームは現代のボードゲームイラストレーターの星、ミヒャエル・メンツェルによるものである。用具も見どころである。ボードに投げ入れるチップは紙製ではなく、高級なポーカーのクオリティーである。ボードは4つのパーツを組み合わせ、9つのスパイスが並ぶ闇市を表している。......

業界打ち明け話のようなものも。

小メーカーの掘り出し物『ハンザ・テウトニカ』
小メーカーの躍進が顕著だが、あまりに雑多で概観できない。ボードゲーム評論家が、真の掘り出し物を発掘したければ、少人数の人が高く評価したハンドメイドのゲームを試さなければならない。そしてたいていは、同じような内容だったり、冗長な進行だったり、コンポーネントがチープだったり、テストプレイが不十分で必勝法があったりする。これはまぎれもない恐怖で、何か足りない感覚がつきまとう。インターネットでは、ルールが支離滅裂で、オリジナルに見せかけ、コンピューターシミュレーションを思い出させる展開のゲームをオーバーに褒め称えるエキスパートであふれている。しかし諦めなければ、本物の真珠に巡り合える。......

いざ自分でこのような書き出しから入ろうとすると、意外と難しい。ゲームの内容を紹介するだけならルールを要約すればできる。でも現代の世相にリンクさせたり、外国のイメージを取り入れるには、時間がかかる。興味を持ってもらえそうな要素を抽出し、関連事項をWikipediaで調べ、ゲーム紹介につなげるよう考えなければならない。年末から、レビューでこのことを心がけているが、書き出しが全く思い浮かばなくて困ることも多い。しかし、下調べしているうちに自分でも知らなかったことが分かって勉強になる。

当サイトで掲載する情報は「昨日の自分が知らなかったこと」がモットー。未知の世界を開くため、現実とのリンクを意識したレビューを、今年は心がけていきたい。

ボードゲームは置き場所がない

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ドイツのボードゲーム情報誌『シュピールボックス』最新号(2011年第7号)で、エッセン国際ゲーム祭「シュピール」の新作紹介が16カ国の国別に行われている。日本は、冒険企画局、カードハウス、ヤポンブランドが登場し、『ブレイブ50』『たんとくおーれ拡張』『大商人』『ダイナマイトナース・リターンズ』『アイドルプロジェクト』『未確認生物TV』『シェークスピアかるた』を紹介。このほかに『ひも電輸送編』はレビューページで紹介され、「素晴らしい(Super)」の評価を得ている。

日本からの出展の紹介ページのコラムに、カナイセイジ氏(カナイファクトリー)が写真入りで紹介されている。タイトルは「ボードゲームは置き場所がない」。

カナイセイジ氏・シュピールボックス誌にて控えめに笑いながらカナイセイジ氏は話す。「どうして私がカードゲームを作るか? 理由は簡単です。日本の住居は狭くて、ボードゲームを収納する場所がないからです。」それにカードゲームのほうが制作費用は安い。数年前から彼はいつもヤポンブランドのブースにおり、日本の小メーカー連合がエッセンに出展したゲームを紹介している。……

数年前からゲーム棚が満杯になっている私も同じことを思う。ゲーム棚からはみ出した分は、放出するように家族から厳命されている。新作を買う量はそう減っていないので、遊んでみて1つ面白いものがあったら、棚に入っているものを1つ放出しなければいけない。棚の中はすでに傑作でいっぱいなので、新作を遊んですぐ放出する可能性が高い。これがノンリプレイの原因だということに、最近気がついた。

このような状況で直面するのが「面白い"のに"箱が大きい」という事態。この面白さで、箱がそこそこ小さければ収納できるのに、なまじ大きいために収納できず、スペースの都合で放出せざるを得ない。悔しいことである。

「それなら新作を買わなければいいじゃない」というのは言わない約束(笑)。今年も、収納スペースと面白さの天秤が続きそうだ。

アンケート:ボードゲームと出会い

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Q.55:ボードゲームで恋人や配偶者と出会った人が…(2011年12月)

A.知り合いにいる 31票(14%)
B.知り合いにいない 134票(62%)
C.自分がそうです 50票(23%)

11月30日のNHKゆうどきネットワークで、「ゆうどきチェック テーブルゲーム人気の秘密」という特集が放送されました。最後に、神田のプレイスペース「デイドリーム」で結婚相手とめぐり合ったエピソードが紹介され、アナウンサーが「結婚に発展するケースも意外と多い」とコメントしたことが大きな反響を呼びました。

多くの愛好者の実感と離れたコメントに、果たしてどれくらいの方がボードゲームで出会ったか、お尋ねしました。結果、「知り合いにいない」と回答した方が6割と、実際はそれほど多くない様子です。ボードゲームは男性比率が圧倒的に多い趣味なので、ボードゲームを何年も続けても運命の人と巡り合わないのは普通のことであり、出会いを求めてボードゲームを始めても期待に添えないでしょう。

恋人・配偶者という限定をしなければ、ボードゲームを通して多くの人と出会うことができます。今年も、読者の皆様がよい出会いをして、楽しいボードゲームライフをお送りできるよう、お祈りいたします。

今月のアンケートは2人ゲームについてです。昨秋のゲームマーケットで男女2人で遊ぶカードゲーム『アダムとイブ』が発売されましたが、「遊ぶ相手がいない」という声も聞かれました。その一方で、いつも夫婦でボードゲームを楽しんでいる方もいらっしゃっいます。異性に限らず、2人でゲームをする機会はどれくらいあるでしょうか。一番近いものをお答え下さい。

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