ダンジョンレイダース(Dungeon Raiders)

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冒険者たちの醜態
ダンジョンで待ち受けるモンスターやトラップをかいくぐり、財宝を集めるゲーム。みんなでパーティーを組み、協力して事に当たるべきときに、裏切って手抜きする奴がいる。おかげでとばっちりを食って大ダメージだ。「手抜きするつもりはなかったんです。手札の都合でやむを得ず」「…うそ、うそ!」
ダンジョンレイダース
はじめに配られるのは戦士、ナイト、ウィザード、シーフなど、RPGにはおなじみのキャラクター。戦士はHPが高い、ナイトは剣をもっているなどの特徴がある。ステージは5フロア。1つのフロアには5枚のイベントカードが並び、各プレイヤーに1〜5のパワーカードが配られる。5つのイベントに1枚ずつ出して、モンスターを倒したり、トラップを避けたり、宝を取ったりするのだ。
財宝の部屋は、一番強いパワーカードを出した人が宝をゲット。トラップの部屋は、規定値以下のカードを出す人がいると全員がダメージを食らう。しかし一番の盛り上がりどころはモンスターだ。モンスターにはHPがあり、全員のパワーカードの合計で勝負する。カードは順番に出していくところがポイントで、みんな頑張ったのに最後の人が手抜きをしたためにモンスターを倒せない、なんてことも。
モンスターを倒せないと、一番低いパワーカードを出した人がダメージを食らう。手抜きしすぎれば自分がダメージを食らってしまうが、前に誰かが(多分手札の都合で)数字の小さいカードを出したときは、そのカードさえ上回れば、モンスターを倒す義理はない。「ごめん、強いカードもうないわー」「うぉぉぉ!」
5枚のイベントカードは、ランダムに半分くらい裏になっているのも面白い。全部表ならば、5枚のカード配分もできるものを、特に後半が裏になっていると、何を残すべきか非常に悩む。そんな時に限って、強いモンスターが現れたりするものだ。裏になっているカードを見れるたいまつを有効に使いたい。
アイテムの剣とカギは使い切りだが、剣はモンスターで、カギは財宝で「5」のカードとして出せる。5枚しかないパワーカードに選択の幅を持たせる重要アイテムである。
そして最後は衝撃の結末が待っている。HPが最も少ないプレイヤーが自動的に脱落し、残った人の中で手持ちの財宝を競うのである。そのため、ただ生き残ればいいのではなく、HPを1つでも惜しまなくてはならない。ヒリヒリした戦いが待っている。
戦士であることを過信して最もダメージを受けた筒井さんが脱落し、残った3人の財宝比べで西宮さんが勝利。HPを温存しようとすれば財宝が集められず、財宝に力を入れればダメージを受けやすい。HPの回復アイテムもあるので、これを当てにして、果敢に財宝を取りに行ったほうがよかったかもしれない。
皆でダンジョンを冒険している雰囲気満点。協力したり裏切ったり、ゲームのたびにさまざまな人間模様が生まれる。
Dungeon Raiders
P.ハーディング/アドベンチャーランドゲームズ(2011年)
1〜5人用/8歳以上/20分
ゲームショップ検索:ダンジョンレイダース

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