レミングマフィア(Lemming Mafia)

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レミング飛び込む水の音
集団で海に飛び込んで自殺するという伝説があったレミング。実際は集団移住で川を渡ることがあり、何体かが溺れて死んでしまうためそう考えられたらしい。このゲームではレミングがマフィアとなり、海に向かって逃亡する。途中で捕まったレミングは足にコンクリートを付けられて海に沈められる。運良く助かったレミングも、結局は海に飛び込んで死ぬという、なんともブラックなゲームである。コスモス社が手がけているドイツのコミック『笑うところではないでしょう(Nichtlustig)』のひとつ。
レミングマフィア
あらかじめプレイヤーには秘密の目標カードが配られる。「○○色のマフィアは○○色より先に飛び込む」「3匹以上がコンクリ詰めで死ぬ」など。ゲーム終了時に達成できていれば得点、できなければ失点となるので、これを見てレミングの進め方を決める。
手番にはレミングダイスを2つ振り、出た色のどちらかのレミングを進める。コースは何マスかで一区切りになっており、一つ先の一区切りのうち、空いていればどのマスに移動してもよい。マスによって、コンクリートを足に取り付けられたり、取り外したり、1〜6のサイコロを振って一気に逃亡を企てたり(移動先にほかのレミングがいると即コンクリート)。
コンクリートが3つ取り付けられると、どんなにトップを走っていてもその時点で脱落。最下位になってしまう。それぞれの思惑が絡み合うので、トップを走っているレミングが危ない。
コースの途中で、1位を予想することができる。そのマスにレミングが止まるたびに、自分のカードから1枚、裏にして出し、重ねていく。最後に面白いことに、1位だったレミングのカードを後で出しているほど、得点が高い。1枚目で出すと1点だが、6枚目で出せば6点。でも様子見をして出さないでいると、1位のレミングのカードを出しそびれて0点になってしまうかもしれない。
全部のレミングがコンクリ詰めで脱落するか、ゴールまで行って海に飛び込んだらゲーム終了。1位予想の得点と、目標カードを達成したかどうかによる得点で、勝敗を競う。
人数が多いほど、ままならなさが増す。お互いに潰し合うのは漁夫の利を招くので、ほかの人がどのレミングをよく動かしているか観察して、自分と利害が一致しそうな人を探したい。最後まで生き残るレミングは2匹くらいしかいない。1匹脱落するたびに、あちこちで悲鳴が上がって盛り上がった。
Lemming Mafia
M.リーネック/コスモス(2009年)
3〜6人用/8歳以上/20分
イエローサブマリン:レミングマフィア

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