坐禅会でボードゲーム

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土曜日、近くのお寺さんで坐禅会が行われ、参加者の小学生にボードゲームを遊んでもらった。

坐禅会は毎年夏休み中に行われている。坐禅のやり方を習って、坐禅をして、お経を読んで、お粥を食べて、和尚さんの話を聞くというのが一般的である。地元の子ども育成会が行なっている坐禅会は、このほかに流しそうめんと、レクリエーションの時間がある。レクリエーションは会場となる寺院によってお守り作りだったり、コンサートだったり、理科の実験だったりするが、今回はボードゲームということで依頼された。

これまで坐禅会でボードゲームを遊んでもらったことは何回かあるが、一番の問題は説明する人手が足りないということである。ボードゲームを遊んだことのない(あまり興味もない)子どもたちが何十人も参加する。それをいくつかのグループに分けて、同時進行でボードゲームを遊んでもらうので、一人ではもちろん、2,3人いても子どもたちを待たせてしまうことになる。大人でボードゲームに詳しい人もいない。

そこで事前準備として、数日前の夜に役員さんのお父さんたちに集まって頂き、実際に遊ぶ講習会を開いた。1つボードゲームを遊ぶごとにそのゲームの担当を決め、当日はそのゲームを専門で説明してもらうのである。日本語版があるもの、20分以内で終わるもの、バラエティー豊かなもの、デザインが子供じみていないものということで選んだのは次の6タイトル。

  • ハゲタカのえじき
  • ブロックス
  • ドメモ
  • アップルトゥアップル
  • ワードバスケット
  • インカの黄金

お父さんたちには役員だから嫌々ではなく、一緒に遊んで楽しんでもらうということを主眼にした。あわよくば、気になったタイトルを購入して、自宅で子どもと遊んでほしいという思いもある。今学校では盛んに「アウトメディア」(テレビ、インターネット、テレビゲームから距離をとる)ということが唱えられているが、ボードゲームは格好の代替案になる。

もうひとつの問題は、自由に選ばせるといずれかのゲームに偏ってしまうということもあった。そこで今回考えたのはスタンプラリー。予めゲーム名が書かれたカードを渡しておいて、遊んだゲームの担当のお父さんからハンコを押してもらうという仕組みである。スタンプラリーはゲームマーケットでも導入されていたが、あまり興味がわかないゲームでも遊んでみようという気になるものである。

結局全員が用意したゲームをコンプリートし、お父さんも満遍なくゲーム説明ができた。さらに、スタンプラリーのカードを持ち帰れば、どんなゲームを遊んで、何が楽しかったか後で振り返ることもできる。夏休みの作文で「○○というゲームを遊びました」と具体的に書いてもらえたら嬉しい。

坐禅15分、お話15分、ボードゲーム2時間という時間配分はいつものことだったが、20分のゲームを6タイトル遊ぶわけなので、ぴったりだった。反省点としては、ゲームが終わるタイミングが少しずつ違うので、グループのシャッフルができなかったということがある。『ストリームス』などの多人数ゲームを途中で入れるなどして、仕切り直しするとよかったかもしれない。

子どもたちに一番人気だったのは『インカの黄金』。説明は私が担当したのでほかのお父さんたちは今回遊んでいないが、以前出したときは「子どもだけに遊ばせておくのはもったいない」というお父さんもいた。探検というテーマと、美しい宝石コマ、危険がいっぱいのスリルがたまらないようだ。

お寺や坐禅という非日常の先に出てくる遊んだこともないボードゲーム。大はしゃぎする子どもたちと一緒に、私も楽しませて頂いた。

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