ドッカーン! (Ka-Boom)

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くじけちゃダメ!
ドッカーン!
みんながカタパルトで飛ばすサイコロにくじけないで、積み木を積み上げるアクションゲーム。普通じゃないゲームを作り続けるフランス人デザイナー、ロベルト・フラガの作品で、すごろくやゲーム大賞では『アンドールの伝説』『ゴビット』とともに最終候補まで残っている。
1人が積み木を積む人、残りはみんな崩す人。砂時計が落ちるまで、ボード上に並んだタイルの上に、そのイラスト通りに積み木を積む。積み木が両立しさえすれば、いくつかタイルでも作ってもよい(ちょっとした観察力が必要となる)。砂時計が終わったときに、イラスト通りに積み上げられたタイルの得点が入る。
ほかの人にはカタパルトとダイスが与えられる。出来上がったあたりを見計らって、ダイスを飛ばす。見事命中すれば積み木はがらがら崩れてやり直し。ダイスはあちこちから飛んでくる。
ダイスは無尽蔵ではなく、失敗したものはもう拾えない。そしてカタパルトの特性であろうか、狙い通りには飛ばないものである。高すぎて向こう側へ飛んで行ったり、低すぎて手前に落ちたり。しかし、ダイス目で1つだけあるマークが揃うと、机を1回だけドン!と叩くことができる。うまくいけば一気に崩せるチャンスだが、飛ばすのに夢中になってダイス目を見落とさないようにしないといけない。
積み上げる方としては、簡単な作品を作っておいてダイスを使わせ、みんなのダイスが少なくなってから得点の高い作品に取り掛かるといった作戦が考えられる。しかしそれを見透かされると、ダイスが飛んでこない。砂時計が終わるまでの短時間に、そんな駆け引きが起こるのも楽しい。
5人プレイで20分ほど。ルール説明がほとんど要らず、プレイ時間も短い。1周目は手探りだったが、2周目くらいから両立可能なタイル、みんなから届きにくいタイルが分かってきて得点が上がった。bashiさんが一挙3枚を完成させて勝利。ダイスが飛び交う中、積んでは崩され、崩されては積みという、「賽の河原」感がすごい。「これはいじめだ!」と自分で言いながらマゾヒスティックに楽しんだ。
Ka-Boom
R.フラガ/フッフ&フレンズ(2013年)
2~5人用/6歳以上/30分

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