2015年7月アーカイブ

『人狼ゲームで学ぶコミュニケーションの心理学』発売

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新曜社は31日、『人狼ゲームで学ぶコミュニケーションの心理学-嘘と説得、コミュニケーショントレーニング』を発売した。168ページ、1700円(税別)。著者は東京福祉大学講師の丹野宏昭氏と、ドイツゲームスペース・人狼ルーム主宰の児玉健氏。

近年、コミュニケーション要素が注目され、企業や教育機関の研修・就職採用や人事・婚活などにも活用されている人狼。このコミュニケーションゲームを「究極の心理ゲーム」と捉え、心理学のプロと人狼ゲームのプロがチームを組んでできあがった本。人狼ゲームを楽しみつつ、嘘や説得とは何かを学び、コミュニケーションスキルをトレーニングする。

まず第1章では、人狼ゲームとはどのようなものであるかの説明。人狼ゲームをよく知らない人にも、その舞台背景・歴史・魅力から、ルールや雰囲気までが分かるようになっている。

第2章と第3章では、人狼で行われるコミュニケーションの諸現象について、心理学的な視点からの解説。「嘘をつく・嘘を見破る」と、「議論における諸現象」、特に「説得」について、実際のゲームを踏まえて解説する。

第4章では、人狼を用いたコミュニケーショントレーニングを紹介。ゲーム体験を通じて、自身のコミュニケーションの特徴を把握し、より良いコミュニケーション技術を身につけることを目指す。学校や企業の研修等で活用できるようになっている。

ゲームを通じてコミュニケーションの心理学に触れてみたいという方、いつも遊んでいる人狼ゲームを「心理学」という視点から見てみたいという方、ゲーム要素の強いコミュニケーショントレーニングを実施したいという方などに向けて書かれた、異色の書籍だ。

新曜社:人狼ゲームで学ぶコミュニケーションの心理学――嘘と説得、コミュニケーショントレーニング

ジェンコン2015開幕

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北米最大のゲームイベント「ジェンコン2015(Gen Con 2015)」が本日から4日間にわたってインディアナポリスで行われる。会期中は全米および世界40カ国以上のボードゲーム出版社が新作を発表し、5万人の愛好者で賑わう。

ジェンコンは1968年、ウォーゲームのイベントしてウィスコンシン州で始まり、2003年からインディアナ州のインディアナポリスで行われている。今年で48回目を迎える伝統あるイベントで、TRPGからWii Uまで幅広く出展される。

Boardgamegeekのまとめでは、今回展示・販売される予定のボードゲームは400タイトル以上。その多くが10月にドイツ・エッセンで開催されるシュピールにも出展されるため、シュピールのプレビューにもなっている。

先日報じた『カタン』のギネス記録挑戦(TGiWニュース)もこの会期中に行われる。また、ドミニオン世界選手権もここで行われているが、今年は日本選手権の成績優秀者が軒並み都合がつかず、初めて日本代表が参加しない年となった(TGiWニュース)。そのほかにも、各出版社の主催によるたくさんのトーナメント大会が行われる。

Gen Con公式サイト

『ワンだふるデイズ』発売

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メガハウスは本日、愛犬を育てて一緒にベストパートナーを目指すボードゲーム『ワンだふるデイズ~きずなを深めて♥めざせベストパートナー!~』を発売した。2~6人用、6歳以上、3,700円(税別)。

プレイヤーは子犬の飼い主になり、ルーレットを回して街を散歩させたり、お世話をしたりして絆を深めていく。「しつけ」「けんこう」「おしゃれ」などのコンテストに挑戦し、スキルカードを揃えて「きずな」カードをゲット。この「きずな」カードを1番多く集め、愛犬家の最高峰「ベスト・オブ・ブリード」の称号を得たプレイヤーと愛犬が勝者となる。どんな犬に育てるのかも戦略のひとつで、戦略によってはお散歩コースを変えることもできる。

彩色済みのワンちゃんコマ6個が付属し、またボードに記載の文字を読むだけで進められるため、子供と手軽に遊べるゲームだ。特に女の子には受けがよさそう。

メガハウス:ワンだふるデイズ~きずなを深めて♥めざせベストパートナー!~

映画『ゴーン・ガール』にボードゲーム

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2014年公開のアメリカのミステリー映画『ゴーン・ガール(Gone Girl)』で、ボードゲームが登場する。

結婚5周年の記念日。誰もがうらやむような幸せな結婚生活をおくっていたニックとエイミーの夫婦の日常が破綻する。エイミーが突然姿を消したのだ。部屋は荒らされ、キッチンに残されたエイミーの大量の血痕から警察は他殺と失踪の両方の可能性を探る。憔悴した表情で行方のわからなくなった妻を心配する夫ニック、だが彼にも捜査の手が及び窮地に立たされる。妻エイミーに何が起きたのか――。

冒頭、ニックが妹のいるバーに『マスターマインド』を持ち込む。お気に入りではないとのことで、バーに置いてあるボードゲーム棚に加えられることになった。その後2人は、飲みながら『人生ゲーム』をプレイしている。そこに妻失踪の知らせが入るのだ。

後半は、薪小屋に『ドミニオン』と『レース・フォー・ザ・ギャラクシー』が置いてあるシーンが出てくる。これはニックの浪費癖を演出するためにエイミーがカードで贅沢品を買い集めたもので、ドローンやブラヴィア、ゴルフのクラブも見えるが、一番真ん中にこの2つが置いてあるので目立つ。

どちらもリオグランデゲームズの製品であることから、Boardgamegeekのフォーラムでは、宣伝のために提供したとの見方が強い。このフォーラムでは、友人と映画を見ていてこのシーンに独りだけ興奮し不思議がられたというゲーマーあるあるを披露するファンもいた。

『オルレアン』日本語版、9月5日発売

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アークライトは9月5日、ドイツ年間エキスパートゲーム大賞にノミネートされた中世の都市開発ゲーム『オルレアン(Orléans)』日本語版を発売する。R.シュトックハウゼン作、2-4人用、12歳以上、90分、7,200円(税別)。

2014年秋にdlpゲームズ(ドイツ)から発売され、ドイツ年間エキスパートゲーム大賞にノミネートされた作品。大賞は逃したものの、国内外で高い評価を得ている。日本では輸入版をゲームストア・バネストが扱っている。日本語版にあたって、ボードや建物のタイルが日本語化されることになり、ゲームの世界により浸れるようになった。

フランスの中世都市オルレアンの有力貴族となり、さまざまな職業の者たちを従者として雇い、その能力を利用して財をなし、街の発展に貢献することを目指す。従者のチップを袋に入れて、そこから引いてアクションに配置する。そのアクションで新たな従者を雇ったり、要らない従者を除外したりすることにより、自分が狙ったアクションを行いやすくする「チップ構築ゲーム」だ。

アクションは新たな従者を雇うほかに、商品を生産したり、建物を建てたり、陸路や水路を移動して自分の取引所を作ったりするものもある。さまざまな得点方法をどのように組み合わせるか、やりがいのあるゲームだ。

TGiWレビュー:オルレアン(Orléans)

オルレアン日本語版(コンポーネント)

ゲームマーケット2015秋:応募者急増で抽選に

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11月22日(日)に東京ビッグサイトで開かれるゲームマーケット2015秋の、出展申込者が過去最高の464ブースであったことが、事務局発表で明らかになった。会場都合により、抽選で約1割が出展できないことになった。二次募集は行われない。

5月に行われたゲームマーケット2015春では365団体が出展していたが、これを100団体も上回る申し込み。事務局では会場レイアウトの変更などで対応したが、スペースの確保が難しく、絞り込まざるを得なくなったという。申込者には当落通知がメールで送信されている。

今回会場となる東4ホールは8670㎡。今回の申込者急増をうけて、来年のゲームマーケット2016春は西3・4ホール(11,520㎡)で行われる見込み。

ゲームマーケット:GM2015秋 出展 当落発表

シュピール'15:会場8%増

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ドイツ・エッセンで行われる世界最大規模のボードゲームイベント「シュピール(SPIEL)」の会場が前年比で8%広げられることが、主催のフリードヘルム・メルツ社の発表で明らかになった。10月8日(木)から4日間にわたって開かれ、850団体の出展、16万人の来場を見込む。

シュピールは、メッセ・エッセンという複合ホールで行われている。12のホールがあり、2013年から1,2,3番ホールを使用していたが、今年は7番ホールが新たに加わる。これによって、会場は前年の58,000㎡から63,000㎡に拡大。これは東京ビッグサイトのホール7つ分に相当する。

メルツ社はこの会場増設について、「世界中の人々がコンピューターゲームだけを楽しんでいるのではないことを印象づける。正反対に、古典的なボードゲームの市場がどんどん拡大し国際化している」とコメントしている。

Internationale Spieltage SPIEL'15

リフトイット!(Lift It!)

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リフトイット!(シュピール)

クレーンを頭から下げて、指示通りにパーツを組み立てるアクションゲーム。オリジナルは2012年に『ビルドイット』というタイトルで北欧で発売された作品であるが、2014年にゲームファクトリー社(スイス)が多言語版をシュピールで発表し、注目を集めた(写真はシュピールでのデモ風景)。見ただけで何をやるか分かるゲームだ。

手番になったら建設カードをめくり、タイマーで制限時間内に組み立てる。手でクレーンをもって組み立てるマス、頭にクレーンを取り付けて組み立てるマス、カードを見ないで説明を聞きながら組み立てるマスがある。ブロック1個につき1点のほかに完成ボーナスあり。

付属のタイマーが時間が来ると飛び跳ねるのも心臓に悪いが、それ以上に盛り上がるのは対決モード。数マスおきに配置されており、ここを通過するとサシでどちらが先に完成するかを競う。制限時間なしで、先に完成した人が得点。

得点だけ自分のコマを進め、先にゴールした人が勝つ。

3人プレイで30分ほど。ふうかさんが圧倒的な強さを見せつけ1位。対決とか全然勝てないあまりの強さに戦意喪失するぐらいだった。頭で操作するのは、手と違った感覚が必要で、しばらく集中して遊んでいたら、軽く酔った(当方、三半規管が弱い)。

Lift it!
P.ガーディング作/ゲームファクトリー(2014年)
1-8人用/8歳以上/30分
ゲームショップ検索:リフトイット!

札幌ボドゲフリマ2015夏、8月9日開催

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札幌のフリースペース「卓屋」は、2015年8月9日(日)、札幌市内にて、「札幌ボドゲフリマ2015夏」を開催する。コミュニティ&レンタルスペース「オノベカ」(地下鉄南北線中島公園駅徒歩10分)にて、11~13時、入場無料。

昨年から年2回のペースで開かれている中古ボードゲーム売買イベントで、今回で4回目となる。中古ボードゲームの販売と物々交換のほか、前回に引き続き1回300円の抽選会や愛好者同士の交流もある。今回は会場でボードゲームを遊ぶことができない。

6ブース募集された出展申込はすでに締め切られている。どんな掘り出し物が見つかるか、覗いてみてはいかが。

同日、金沢ボードゲームマーケットも開かれているので、北陸方面の方はそちらへどうぞ。

卓屋ブログ:札幌ボドゲフリマ2015夏

『ボードゲーム・ストリート2015』発売

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新紀元社は本日、過去1年間の注目ボードゲームを振り返るレビュー誌『ボードゲーム・ストリート2015』を発売した。安田均&グループSNE著、B5版80ページ、1800円(税別)。

アナログゲーム専門誌『Role&Roll』連載のボード/カードゲームコーナー「ボードゲーム・ジャンクション」からピックアップし、書下ろしを加えたもの。毎年発刊されており、5冊目を迎える。年鑑として1年間の流れをつかむことができる。

ボードゲーム紹介コーナーで16タイトル、リプレイで4タイトルを取り上げ、ベスト20タイトルを集中的に紹介。紹介コーナーでは『宝石の煌き』『冬の真っ只中で(Dead of Winter)『インペリアル・セトラーズ』『アビス』『オルレアン』『デウス』など、リプレイでは『ノイシュヴァンシュタイン城』『アンドールの伝説 北方への旅立ち』『イスタンブール』『コルト・エクスプレス』を取り上げる。

その他、ライトなゲームを取り上げる「ウニ頭にもできるもん!」では『ノッティンガムの代官(Sheriff of Nottingham)』や『ビースティ・バー』を紹介。ゲームマーケット発の日本産ゲーム、iOSアプリ紹介や座談会も新機軸を取り入れている。遊んだことのないゲームを知るのにも、遊んだことのあるゲームを掘り下げるのにも役立つ一冊だ。

グループSNE著者インタビュー:ボードゲーム・ストリート2015

『お邪魔者3 対決』日本語版発売

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メビウスゲームズとすごろくやは23日、役割を隠して金鉱を掘り当てるドワーフのカードゲームの最新シリーズ『お邪魔者3 対決(Saboteur: Das Duell)』日本語版を発売した。F.モイヤーソン作、1~2人用、8歳以上、30分、1500円(税込)。拡張セットではないので、単品でプレイできる。

ベルギー人デザイナーのF.モイヤーソンが多人数ゲームの『お邪魔者』を1人または2人でプレイできるようにした作品。2014年にオランダ語版が発売され、今年になって各国語版が発売されている。

カードを並べて相手より先に坑道を金鉱につなげることを目指す。坑道は両者共通だが自分だけが通れる扉をつけたり、トロールがいる通路を置いて邪魔をしたり、落石カードを使って通路カードを取り除いたりできる。正体隠匿の要素はなくなったが、金鉱に無事たどり着けるかどうかのドキドキ感は健在だ。

1人プレイでは決められたカード枚数でできるだけ多くの金鉱につなげることを目指す。作者のブログによれば、もともと1人プレイゲームとして開発して2人プレイルールを追加したものを、商業的な理由により2人プレイゲームとして発売され1人プレイルールが付属することになったという。

メビウスゲームズ:お邪魔者3 対決

『キャメルアップ:スーパーカップ』日本語版、8月中旬発売

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ホビージャパンは8月中旬、ドイツ年間ゲーム大賞を受賞したレースゲーム『キャメルアップ(Camel Up)』の拡張セット『スーパーカップ(Supercup)』を発売する。S.ボーゲン作、2~10人用、8歳以上、30~45分、3,000円(税別)。プレイするためには『キャメルアップ』本体が必要。

今春に発売されたばかりの拡張セットが早くも日本語版になって登場する。4つのモジュールが入っており、自由に組み合わせて遊ぶことができるほか、2人分のコマが入っており10人までプレイできるようになる。

ラクダたちは過酷な競争が、追加ダイスによってパワーアップする。その一方、有名なカメラマンたちが、ラクダたちが積み重なっていくクレイジーな様子をカメラに収めようと現場で待ちかまえている。儲けを増やし、レースの結果をさらにエキサイティングにするため、エジプトのレース協会が新たな投票のシステムを開発したことも見逃せない。これらの機会を最大限に生かし、ラクダレースの帝王となるのは果たしてか。世紀の大一番が始まる。

モジュール1はレースの距離を延長する追加ボードと追加ダイス。モジュール2はラクダが予想通りに重なると報酬を獲得するカメラマン。モジュール3はよりフレキシブルな順位投票の新ルール。モジュール4は多人数でオープンに協力できる投票パートナーシップ。好みや人数に応じて加えることにより、ゲームに変化が生まれる。

第5回ドミニオン日本選手権、ヒロキ氏優勝

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7月18日と19日、東京・渋谷のシダックスホールにて第5回ドミニオン日本選手権が行われた。参加者は174名と昨年から15%減となったが、東京大学ドミニオンサークルに所属するヒロキ氏がチャンピオンに輝いた。

1日目は午前と午後に分かれて予選が行われ、午前中91名、午後83名が参加した。4ラウンドの成績により2日目に進出。2日目も4ラウンドの成績で準決勝、さらに決勝が行なわれた。

決勝ラウンドはヒロキ氏が初優勝。強豪を擁するドミニオン木曜会を退けての優勝となった。東京大学法学部の4年生で、学内のドミニオンサークルで活動しているという。大会の様子は、ご本人がブログにまとめている。

ゆる~く楽しくドミニオン

世界選手権にはヒロキ氏が都合で参加できず、繰下げ対象者が全員辞退したため、日本代表なしとなった。日本代表が選ばれなかったのは5年目で初めて。これまで優勝3回、準優勝1回と好成績を収めてきた世界大会での活躍が今年は見られないのが残念だ。

R.クニツィアの『ダイスゲーム百科』発売

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スモール出版は23日、R.クニツィアによるダイスゲームルール集『ダイスゲーム百科(Dice Games Properly Explained)』を発売する。R.クニツィア著、日本語訳・正田謙、A5版256ページ、2,100円(税別)。

世界的なボードゲームデザイナーであるライナー・クニツィア書き下ろしの約140のダイスゲームとそれらのバリエーションを掲載したダイスゲームの究極本。伝統ゲームからオリジナルゲームまで幅広く取り上げる。英語版が1999年に出版され、ドイツ語版("Das große Buch der Würfelspiele")にもなっている。これさえあればダイスとチップ、紙など家にあるもので遊ぶことができる。

クニツィアのダイスゲームでは『ヘックメック』が有名だが、運がメインの気軽なゲームから、本格的な駆け引きのゲームまで、本書では幅広く網羅。さらにゲームだけでなく、戦略や確率、ダイスの理論なども学べるようになっている。「運と得点のゲーム」「運とカウンターのゲーム」「賭けのゲーム」「前進のゲーム」「危険なゲーム(バーストゲーム)」「カテゴリーゲーム(役を作るゲーム)」「ブラフゲーム」というように系統別に分けられ、好みのゲームを見つけやすい。

紹介されているゲームはいずれも数行でルール説明が終わる簡単なものばかりだが、酒場などで人気のゲームを取り上げているだけあって面白さは折り紙つき。知らなかった世界のダイスゲームの興奮があなたを待っている。

またダイスの確率論が付いているのも数学者でもあるR.クニツィアならでは。「3個のダイスを振ったときに合計が4~17になる確率」このような計算は、賭けのゲームで重要となる。『王への請願』や『ウミガメの島』など、ほかのダイスゲームにも応用できるだろう。

当サイトでドイツ語版をいくつか訳出したものを公開しているので、どんなゲームが紹介されているか気になる方はご覧下さい。

TGiW:ダイスゲーム大全

ピクテル(Pictell)

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発想の転換

ピクテル

標識などで使われている絵文字(ピクトグラム)を組み合わせてお題を当ててもらう日本のコミュニケーションゲーム。ゲームマーケット2015春に発表され、伊集院光氏が「そこそこ面白かった」とコメントしている。おなじみの絵文字も、発想次第でいろいろなものを表せるという再発見がある。

出題者は今回のテーマ(映画、スポーツ、楽しいこと)を発表し、そのテーマに沿ったお題を作成者に伝える。作成者は場に並んだピクトグラムカードを自由に組み合わせて、そのお題を表現する。回答者は自由に思いついたことを言い、お題を当てたら得点。

ピクトグラムカードは透明になっており、自由に重ねることができるのが特徴。このため『スクイント』と比べて表現の幅が広がっている。ただし、それぞれのピクトグラムは「自転車」「森」「女性」「転倒」など具体的なイメージを伝えるものなので、線を組み合わせて表現することができない。柔軟な発想で別なものを表すものとして使うことが必要だ。

3人プレイで30分ほど。私の最初のお題「ゲームマーケット」は、東京ビッグサイトを表現しようとしたが、三角形を逆にしてしまって撃沈。カードやボードを脇に付けたが迷宮入りするばかりだった。一方、2回目は「キャラクター」というテーマで「ドラえもん」で瞬殺。2枚目ぐらいで当てられてしまった。ルールブックの「リオのカーニバル」(下記リンク参照)のようなうまいカードの使い方をするには、熟練が必要だ。

出題者としてはカードを見ながらいいお題を考えるのが楽しい。回答者としては絵を見るだけでなく、出題者の性格や趣味、回答者の関係からお題を予想することも大事そうだ。マニアックなお題を当ててもらえるとすごく嬉しい。

ピクテル
ボドゲイム/ボドゲイム(2015年)
3~6人用/6歳以上/30分
ボドゲイム:ピクテル

『コルセア~海賊~』日本語版発売

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cosaicは18日、R.クニツィアのカードゲーム『コルセア~海賊~(Korsar)』日本語版を発売した。イラスト・槻城ゆう子、2~6人、および8人用、10歳以上、20分、1800円(税別)。

オリジナルは1992年にアミーゴ社(ドイツ)から発売された『海賊(Pirat)』。同年、アラカルト・カードゲーム賞を受賞した。その後も何度かリメイクが行われ、『コルセア(Korsar)』『ルート(Loot)』などタイトルを変えてドイツ、アメリカ、フランス、イタリア、中国で発売されている。輸入版は国内流通があったが、日本語版になるのは初めて。ルールも改変が加えられているが、この日本版では新旧どちらのルールも入っている。

時は、海賊たちが猛威を振るう大航海時代。プレイヤーたちは、大陸をまたにかける商人となり、海賊たちに襲われないよう、うまく商船を運用しての大儲けを目指す。......というのはあくまで表の顔。実は、その裏では海賊とつながり、大海原をゆく商船を襲わせてはその利益を横取りしていくのがこのゲームの特徴だ。

手番にやることは商船・海賊船のカードを1枚引くか1枚出すかのどちらかだけ。商船を出して、1周の間に海賊船に襲われなければ得点になる。海賊船が出ればまた1周。その間により強い海賊船が出なければ商船が奪われる。危険を承知で商船カードを出港させるか、航海中の商船を海賊船カードで襲わせるか、将来のために手札を補充するかの選択が悩ましい。

プレイヤー同士の様々な思惑や利害が入り乱れて複雑、かつ奥深い駆け引きが展開する傑作カードゲームだ。

ゲームマーケット2015秋、出展〆切迫る

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11月22日(日)に東京ビッグサイトで行われる「ゲームマーケット2015秋」の出展申込締切(一次)が7月21日(火)までと近づいている。出展する予定の方は忘れずに申し込もう。

ゲームマーケットは、2000年から浅草で行われている国内最大のボードゲームイベント。新旧ゲームの販売、創作ゲームの販売、中古ゲームの販売、同人書籍・グッズの販売などで賑わい、前回は約8500人が参加している(TGiWレポート)。

出展形式は広さ・試遊スペースの有無に応じて一般ブースが6,480~21,600円、企業ブースが41,040~99,360円。このほかに今回初めて、中古ゲームの販売に特化したブース12,960円が募集されている(いずれも税込み)。一次募集は7月21日13:00で締め切られ、空きが残っている場合のみ二次募集が行われる。

申し込みフォームやその他の詳細はホームページにて。

ゲームマーケット2015秋:出店申し込み

ニコニコ生放送で『枯山水』

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ニコニコ生放送で『枯山水』本日夕方からネットで配信されている「ニコニコ23.5時間テレビ」にて、『枯山水』を京都のお寺から実況うプレイする「ボードゲーム『枯山水』実況in【国宝】大徳寺大仙院本堂」が放送される。放送時間は7月19日(日)午前6時45分から90分。視聴無料。

昨年は総来場者数130万人以上を記録した番組。アイドルから科学まで幅広いジャンルの話題で、多様なゲストを迎え、視聴ユーザーとやりとりを行いながら23.5時間連続で企画が進行される。でんぱ組.inc、きゃりーぱみゅぱみゅ、ヒロミ、天龍源一郎、加藤茶夫妻、石原慎太郎などゲストも豪華。新聞などで大々的に広告が打たれ、昨年以上の来場者を目指す。

注目は今年年明けから話題になっているボードゲームの実況プレイ。舞台となるのは枯山水で有名な京都・大徳寺大仙院(臨済宗)。室町時代を代表する枯山水庭園で、ひろゆき氏、ゲームに出てくる作庭家・重森三玲の孫である重森千青氏、テンデイズゲームズのタナカマ店長らが出演予定だ。見逃すな!


図書館でボードゲーム貸出 山中湖

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山梨県山中湖村の図書館「山中湖情報創造館」では6月から、ボードゲームの館内貸し出しを行っている。また月1回、ボードゲームの日を設け、集まってボードゲームを楽しむ。

スウェーデン出身の司書、O.ベリー氏のいるこの図書館ではこれまでも、国際ゲームの日にゲームイベントを行っていた(TGiWニュース)。今春に、使わなくなったボードゲームの寄贈を募集し、『ガイスター』『カルカソンヌ』『キング・オブ・トーキョー』『チケット・トゥ・ライド』などを常設するに至った。

館内ならば空いているところで借りて遊ぶことができ、必要ならばルール説明もしてもらえる。図書館の開館時間は9:30から21:00(夏季)/19:00(冬季)まで。

ボードゲームの日は毎月1回、土曜日の15:00から18:00まで。8月はこのほかに、中学生以上を対象とした「大人のボードゲーム・デー」も行われ、『カタン』なども遊ぶことができる。日程はホームページを参照のこと。

図書館でのボードゲーム貸出はドイツでは一般的。エッセンの図書館では、絵本コーナーの近くにボードゲームコーナーが設けられ、親子で遊んでいる姿が見られた。ある程度の広さ、司書のボードゲームの知識、館内での会話についての利用者の理解などが必要だが、山中湖情報創造館の動きが日本の図書館に広まることが期待される。

山中湖情報創造館へのアクセスは、新宿からの中央高速バス富士五湖行きで「旭日丘」バス停徒歩10分。または富士急富士山駅・JR御殿場駅から路線バス「文学の森公園前」バス停下車徒歩2分。

山中湖情報創造館:ボードゲームを始めました
富士山経済新聞:山中湖の図書館でボードゲームの貸し出し 「ボードゲームの日」定期開催も

『仕立て屋シャルロッテの秘密カードゲーム』イベント限定販売

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本日より全国6会場で行われているSCRAPのリアル脱出ゲームイベント「仕立て屋シャルロッテの秘密」にて、会場限定で『仕立て屋シャルロッテの秘密カードゲーム』が販売される。1500円(税込)。

世界一の仕立て屋と呼ばれるシャルロッテに招かれた若者たちは、人間をマネキンに変えて服を仕立てる魔法を見る。その謎とシャルロっての哀しい秘密を解き明かすというストーリーのリアル脱出ゲーム。「ファッション×謎解き」というテーマで、ファッションデザイナーのコシノジュンコ氏が衣装提供し、展示だけでなく謎を解く手掛かりとなる。

このイベントに合わせて、主催のSCRAPがオリジナルカードゲームを製作。マネキンにならないようシャルロッテをやっつける正体隠匿&トリックテイク風のゲームで、リアル脱出ゲームの興奮が再現できる。イベント会場限定販売で、一般販売の予定はない。

会場は札幌、東京(2会場)、大阪、名古屋、福岡で、毎週末、会場を移しながら9月上旬まで行われている。前売3000円。日時やチケット販売は下記リンクにて。

リアル脱出ゲーム:仕立て屋シャルロッテの秘密


少女漫画にボードゲーム

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作者のツイッターから、少女漫画『アンの世界地図』でボードゲームが登場することを知り、早速購入。月刊誌『ミステリーボニータ』(秋田書店)に連載され、3巻まで単行本が出ている。作者はボードゲームが趣味で、女子会で遊んでいる模様。

ネグレクトという環境で育ったアンは大好きなロリータ服をボロボロにされ、祖母の住む徳島に家出する。そこで着物少女のアキと出会い、同居生活を始める中で、アンのトラウマは解かれ、世界が変わっていくというお話。

親戚の「マサじい」がボードゲームマニアで、孫を麻雀で更生させたという話が出てくる。その孫である「マサ兄(マサキ)」は、アンとピンズ麻雀をするほか、幼なじみの「キヨ兄(キヨヒコ)」と『ブロックスデュオ』をプレイするシーンも出てくる。

マサじいがアンに、ボードゲームの説明をするシーンは『放課後さいころ倶楽部』のよう。日本がファミコンブームの頃、ドイツではボードゲームが進化しており、ドイツ年間ゲーム大賞のことも紹介されている。

何人かで集まってコマやサイコロやカードやらボードやらを机にひろげて遊ぶゲームをまとめてほう言うんじゃけんど、現代のゲームなら誰でもあっちゅう間にルールを覚えて老若男女みんなで楽しぃに遊べるんじゃ。将棋やらと違うんはがんばって勉強せんでもおもっしょうに遊べることかいなあ(第1巻118ページ)

『放課後さいころ倶楽部』と違って、ボードゲームがメインのマンガではない。しかし3巻では徳島がドイツ兵の収容所だった時代の話に遡り、ドイツとのつながりでボードゲームがまた出てきそうな気配もする。ドイツで代表的なボードゲーム『イライラしないで』は、この物語で描かれる第一次大戦時に兵士の娯楽用に戦地に送られたのが国民的ヒットのきっかけとなっている(拙著『ボードゲームワールド』16ページ)。今後の展開に期待。

マンガソムリエ兎来栄寿のブログ 先刻の箚記:アンの世界地図~It's a small world~1巻

『カタン』でギネス挑戦、ジェンコンとシュピールで

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『カタン』発売20周年を記念して7月にインディアナポリスのジェンコン(アメリカ)で、10月にエッセンのシュピール(ドイツ)で同時プレイ人数のギネス記録挑戦が行われる。現在、エントリーを受付中。

『カタン』の同時プレイは特殊ルールで行われる。ボードを連結し、それぞれのボードに2人ずつ向い合って座り、交互に手番を行う。ダイスの出目は全員共通で、偏りがないようにカードを用いる。交換は向かいのプレイヤーだけでなく、左右斜め向かいまで、4人と交換できる。自分のボードから船をつなげれば、となりのボードにも開拓地などを建設できる。都市は9軒もあり、またとなりのボードや相手の陣地に開拓地を建てるとボーナスもあって、何と25点先取。全参加者で25点を獲得したプレイヤーが出たらゲーム終了で、同点の場合は残った資源カードの種類と枚数で勝敗を決める。前回は48ターンで勝者が決まったという。プレイ時間は2時間を見込む。

同時プレイの世界記録は、2005年ケムニッツ(ドイツ)での816名が最初。