2015年12月アーカイブ

2015年のアクセス解析

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1年の最後にGoogle Analyticsに基づく今年の当サイトへのアクセスデータより。

ページビューは1,623,718で前年比+14%、月平均13.5万、1日平均では4500になりました。ユニークユーザー数も258,559で前年比+14%と上昇。新規訪問の割合が18.6%→21.5%→23.4%→23.03%と推移しています。

アクセス数に基づく注目されたゲームタイトルは以下の通りです。今年旋風を巻き起こした国産ゲーム『枯山水』が最も注目され、ゾンビから人間を救うB級映画風ゲーム『逃げゾンビ』が2位、ドイツ年間エキスパートゲーム大賞の『ブルームサービス』とノミネートの『オルレアン』が3位と4位でした。ランクインした輸入ゲームはほとんどが日本語版になっています。

TGIW今年注目されたゲーム(検索ワードに基づくランキング)
1位:枯山水(ニューゲームズオーダー)1532
2位:逃げゾンビ(アークライト)1173
3位:ブルームサービス(アレア)1119
4位:オルレアン(dlpゲームズ)1016
5位:グラスロード(テンデイズゲームズ)869
6位:マルコポーロの足あと(ハンス・イム・グリュック)859
7位:私の世界の見方(テンデイズゲームズ)794
8位:バロニィ(スペース・カウボーイズ)787
9位:ディスタウファー(ハンス・イム・グリュック)770
10位:ブラックストーリーズ(cosaic)767

次に今年アクセス数が多かった記事は以下の通りです。ニュースについては、すでに「ボードゲーム十大ニュース2015」でまとめておりますのでそちらを御覧ください。

TGiW今年アクセス数の多かった記事(レビュー・リリースを除く)
1位:ドイツ年間ゲーム大賞2015ノミネート 7178
2位:ゲームマーケット2015春:国産オリジナル新作リスト 5178
3位:タモリ倶楽部で同人アナログゲーム特集 4931
4位:枯山水のボードゲーム4タイトル 4920
5位:ゲームマーケット2015春:新作評価アンケート結果 4726
6位:日本カタン協会、「非紳士的行為」に関するコメント 4613
7位:東京・新小岩にボードゲームバー開店 3895
8位:ゲームマーケット2015大阪:国産オリジナル新作リスト 3372
9位:ゲームマーケット2015秋:国産オリジナル新作リスト 3224
10位:家族で楽しめるテーブルゲームランキング 3149

今年も毎日たくさんの方にご覧頂いたおかげで、毎日更新ができました。ご愛読いただきましてありがとうございます。読者の皆様が、来年もよいボードゲームライフを送られることを祈念申し上げます。

はんか通骨董市(Curio Collectors)

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切り分けの意地悪

はんか通骨董市

江戸の商人たちが骨董品を分配して集めるカードゲーム。OKAZU Brandがゲームマーケット2015秋で発表した作品で、『ゴー・ダッ・チーズ』(TGiWレビュー)と同様、手軽にドラマチックな展開が楽しめるゲームだ。

商人たちが集めるのは茶器、屏風絵、刀剣、水墨画、和楽器、木彫、書物といった渋いアイテムたち。何しろ「はんか通」なので、ほどほどに集めるのがちょうどいい。どのアイテムも、集めすぎると失点になってしまう。

さて毎ラウンド、これらのアイテムが一列に並べられる。どれがほしいかなー? ここで斬新な分配方法が登場する。それは列をどこかで分けて、皆でどちらか好きな方を選ぶというものだ。分けるのは「仕切」というプレイヤーで、時計回りに交替していく。半々に分けてもいいし、1枚と残り全部に分けてもいい。

分けた片方に「甲」、もう片方に「乙」として、全員がカードでどちらかを選択。一斉にオープンして、バッティングしなかったら(選んだのが1人だけだったら)、アイテムをゲットする。拒否権はないので、取りすぎには注意しよう。

バッティングした場合は保留となり、そこにアイテムが2つ以上あれば、再び「甲」と「乙」に分けて選択する。こうして、アイテムはどんどん細かく分配され、最終的にみんながアイテムを取るか、分配できなくなるまで続けてラウンド終了となる。

誰も選ばなかったアイテム、割り切れなかったアイテムは「千両箱」に置かれ、アイテムの列に並んでいる「元締」というカードを取った人が総取り。「元締」は次のラウンドの最初の「仕切」ができるので有利だが、手に入るアイテムをコントロールできない点で嬉しくないことが多い。5ラウンドを行って得点計算。

アイテムは、種類ごとに限界枚数までならば額面の得点、それを超えると失点になってしまう。そのほかに無条件で得点になる宝石カード、失点になる大火カードを加えて、得点の多い人が勝つ。

6人プレイで30分ほど。第1ラウンドでぽちょむきんすたーさんがいきなり大量ゲット。しかし羨むところではなかった。その後、1枚でもいらないアイテムがあると尻込みせざるを得なくなり、失点してしまうアイテムも多々。結局、序盤は少なく集めて、調整しながら少しずつ手に入れるのが強かったが、取らなさ過ぎても得点がなくなる。調整が難しいが、みんなを唸らせる分け方ができると実に気持ちいい。この分け方にクリエイティビティがあって、どんどん奥が深くなっていく作品だ。

はんか通骨董市
林尚志/OKAZU Brand(2015年)
3~6人用/8歳以上/30分

ゲームマーケット2015秋:新作評価アンケート結果

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ゲームマーケット2015秋(11月22日、東京ビッグサイト)に発表された新作の評価アンケート結果が本日、事務局から発表された。339名が投票し、252タイトルの新作の中から、評価平均1位は『ナショナルエコノミー』(スパ帝国)、評価数1位は『はんか通骨董市』(OKAZU Brand)となった。

新作評価アンケートはゲームマーケット終了直後から1ヶ月にわたり、ウェブで行われたもの。前回まで当サイトで行われていたが、今回からゲームマーケット事務局に移管された。誰でも投票することができ、各ゲームを5段階で評価したものを、とても面白い=5~全く面白くない=1として数値化し、総投票の約1割にあたる34票以上でランキングした。

結果は以下の通り。1位の『ナショナルエコノミー』はワーカープレイスメントで国民的大企業を目指すゲームで、お金が循環する独創的なシステムが話題を集めている。2位の『Bidders!』は公共事業に入札するゲームで、3種の競りが楽しめる作品だ。3位は『DARK ASSEMBLY~暗黒議会~』は、魔界の政治を題材にした重量級ワーカープレイスメントゲーム。

サークル別では、初出展のするめデイズが発表した3タイトル(『擬音フェスティバル』『曖昧フェイバリットシングス』『たのめナイン』)が全て10位以内に入るという快挙を果たしている。

このアンケートはゲームマーケット大賞の一次選考を兼ねており、評価平均、評価数で上位各5位は自動的に一次選考を通過する(このほかに審査員推薦あり)。今回は『ナショナルエコノミー』『Bidders!』『DARK ASSEMBLY~暗黒議会~』『擬音フェスティバル』『セブン』『はんか通骨董市』『ヴィレッジオブファミリア』『ナインタイル』『てづま師』『ミツバチマッチ!』の10タイトルがこれに該当する。

ほかに、規定投票数に達しなかったものの評価が高かった作品として、『さいころ館の鬼ごっこ』(楽々亭)、『世界イセキ発見』(カワサキファクトリー)、『Cat's Party』(YAMATO GAMES)が挙げられた。

ゲームマーケット公式:【結果発表】ゲームマーケット2015秋:国産新作評価アンケート

やさしい魔物と酒場の英雄(Kind Monsters and Tavern Heroes)

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やさしさにつけこんで

やさしい魔物と酒場の英雄

ファンタジー世界の領主となって名声を競うボードゲーム。一枚一枚描き分けられた細密なイラストに心奪われるTAGAMI GAMESのワーカープレイスメント第2弾(第一弾は『オレカジ』(TGiWレビュー))で、今回は心優しいモンスターたちがゲームの面白さを導く。心優しいといえども、倒せば手柄になるのだ。

手番には手持ちのキューブを使って、プレイヤー共通のアクション(早い者勝ち)や自分が雇っている英雄たちのアクションを行う。共通のアクションの多くはリソース(資源カード、領地カード、軍備カード、情報、万能資源)を手に入れるもので、これらを集めて都市を作り、英雄を雇っていく。

都市はマイラウンドはじめのリソースを増やし、英雄たちはコストを払うことでさまざまな技能を発揮する。さらに毎ラウンド手に入る方針カードを併せて、臨機応変なコンボを考えていくのが楽しい。英雄は21人、都市は7種類、方針は12種類もある。

このゲームの最も面白いところは魔物が、交易することも討伐することもできるところだ。交易・探索すると、お金や情報の代わりに得点やお金が手に入る。コワモテだけれども根はいい奴らのようだ。しかし、その陰で私たちは、戦技や攻撃魔法をもった英雄を雇い、討伐の準備を進める。

エイヤ! 叫び声とともに倒される魔物。心が痛まないわけではないが、討伐すると入る高い名声点には替えられない。そしてまた次の魔物が出てくる。交易するか、やっつけてしまうか......。「ゴースト」や「マミー」といったおどろおどろしい魔物たちでも、交易をしていると愛着が湧いてくる。殺さないで!

4ラウンドで名声点の最も多いプレイヤーが勝つ。後になるほど、アクションのコストが上がっていく仕組みなので、成長しても成長してもさらに高い壁が立ちはだかる、やりごたえのあるゲームだ。

3人プレイで90分ほど。序盤はキューブを獲得してアクション回数を増やし、その余力でお金を増やす作戦。しかし軍備増強が出遅れて、弱い魔物しか倒せなくなってしまった。たまに出てきた弱い魔物も倒す準備をしているうちに先を越された。中盤から軍備に力を入れたkarokuさんが強い魔物を倒して1位。中盤は交易にいそしんでいた魔物を、終盤は競って倒しまくるところに人間の性を感じた。

やさしい魔物と酒場の英雄
田上雄一/TAGAMI GAMES(2015年)
2~4人用/12歳以上/60~90分

第2回東京ドイツゲーム賞開催

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テンデイズゲームとニューゲームズオーダーは26日、第2回東京ドイツゲーム賞を開催することを発表した。

90年代から隆盛を誇った「ドイツゲーム」というジャンルをリスペクトしたゲームデザインコンテスト。2012年に行われた第1回では大賞となった『枯山水』が今年一番の話題となり、特別賞の『曼荼羅』も製品化されている。

今回から一次審査にゲームの概要説明(400字以上)とルールブック、登録料として2000円(以上)を日本赤十字社に寄付した証明を、住所・氏名・電話番号を添えてメールまたは郵送で送る。二次審査に試作コンポーネント(返却不可)を提出する。日本語のみ。

作品は未発表のものに限り、すでにゲームマーケットなどで発表している作品や、研修などで使用している作品は応募できない。審査後の発表は自由。

応募締め切りは3月31日(必着)。メールはcontest(アットマーク)tendays.jp、郵送はテンデイズゲームズ(〒181-0013東京都三鷹市下連雀3-42-13園田ビル2F)まで。賞金や日程などの詳細は後日、テンデイズゲームズのブログでまとめられる予定。3ヶ月ほどあるので、じっくりアイデアを練って応募しよう。

B2FGames:第2回東京ドイツゲーム賞、開催。

ゲームマーケット2015秋:アンケート〆切

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先月22日に東京ビッグサイトで行われ、過去最高の9500人が参加した「ゲームマーケット2015秋」。前回を40タイトル上回る252タイトルの国産新作が発表された。その新作を対象として、ゲームマーケット事務局で行われている「国産新作評価アンケート」が、27日で〆切を迎える。プレイしたボードゲームがある方で未投票の方は忘れず投票しよう。

このアンケートは当サイトで行われていたものを、このたび初めてゲームマーケット事務局に移管したもの。グーグルフォームを使用しており、1アカウント1票のみ投票できるようになっている。また今回から、投票後の再編集が可能になった。一度投票した方でも、後から遊んだゲームの評価を追加できる。

ゲームマーケット大賞には、評価平均と、評価数でそれぞれ5作品が自動的に一次審査通過となる。いくら評価が高くとも、評価数が規定に達しない場合はランクインしないので、気に入ったゲームは特に投票されたい。

Googleフォーム:ゲームマーケット2015秋国産新作アンケート

ゲームマーケットの人気サークルランキング

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ゲームマーケット2015秋新作評価アンケートがまもなく(27日で)〆切となります。これにちなんで、ゲームマーケットで高い評価を得ているサークルはどこか、集計してみました。

集計方法は当サイトの新作評価アンケートで1位を20点、2位を19点、3位を18点・・・20位を1点としてサークルごとに合計。ただし大阪と2008年以前は1位を10点、2位を9点・・・10位を1点としました。結果は以下の通りです。

ゲームマーケット人気サークルランキング

1位 カワサキファクトリー 236
2位 Hammer Works 125
3位 OKAZU brand 119
4位 操られ人形館 102
5位 カナイ製作所 99
6位 骨折ゲームズ 81
7位 ワンドロー 78
8位 高天原 66
9位 大気圏内ゲームズ 58
10位 グランペール 55
11位 I was game 50
11位 桜遊庵 50
13位 遊星からのフリーキック(遊星ゲームズ) 48
14位 Roughneck:7 39
15位 みさき工房 38
16位 グランディング 33
17位 ボドゲイム 30
18位 imagine GAMES 29
19位 賽苑 29
20位 有限浪漫 28

1位はダントツでカワサキファクトリー。『カウントダウン2005』『クイズ!いいセン行きまSHOW!』『シガラミ』で1位、『ルールの達人』『ダチョウサーカス』『ローマの執政官』『テトラコンボ』で2位、『シチリアの殖民』『ブレインフリッパー・プラス』『ギシンアンキノトウ』で3位と、数々の傑作を出し続けてきました。多くの作品は現在入手難となっていますが、今でも価値を失わないものばかりです。

2位のHammer Worksと3位のOKAZU Brandは以前、共同で出展していました。今、飛ぶ鳥を落とす勢いの林尚志氏の作品で見れば、1位に並ぶぐらいの高い評価を得ています。4位の操られ人形館、5位のカナイ製作所もコンスタントにクオリティーの高い新作を発表し続けており、今後の活躍がますます楽しみです。

ゲームマーケットではこの頃、ゲームの水準が急激に上がっているという話をよく聞くようになりました。これは新規サークルがどんどん加わることにより、従来のサークルも刺激を受け、ゲームマーケットが活性化しているのも一因といえるでしょう。出展回数が少ないながらもすでにランクインしているサークルも注目されるところです。

『50のおもしろいゲームカード』発売

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cosaicは本日、ドイツのカードゲーム『50のおもしろいゲームカード:旅やドライブのおともに(50 lustige Spiele für unterwegs)』を発売した。1人以上、8歳以上、時間自由、1500円(税別)。

『ブラックストーリーズ』シリーズのモーゼス社(ドイツ)から発売されているシリーズ作品が日本初上陸。ドイツではこれまでに28タイトルも発売されている人気シリーズで、さまざまなシチュエーションで楽しめるゲームが1枚1ゲーム、あわせて50ゲーム入っている。

今作は「旅やドライブのおともに」とあるように、車や電車、飛行機などでの移動時にぴったりのゲームが大集合。ゲームのジャンルは、体を動かすもの、推理、連想、記憶、しりとりなどさまざま。車のナンバープレートを数えたり、ボキャブラリーをみんなで競ったり、南極へ何を持って行こうか考えたりしているうちに、あっというまに目的地に着くだろう。

例えば「10個言おう(2人用)」では、ジャンルを選び、1分間でそのジャンルに含まれるものをいうゲーム。「50の勝利(2人以上)」は、家や木など予め決めておいて、それを先に50数えられた人が勝つゲーム。このようなゲームで、移動時間をワイワイと楽しもう。

『ブラックストーリーズ4:甘さひかえめ、どこまでも"黒い"50の物語』発売

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cosaicは本日、ドイツの謎解きゲーム『ブラックストーリーズ4:甘さひかえめ、どこまでも"黒い"50の物語(Black Stories 4: 50 Ravenschwarze Rätsel)』を発売した。H.ベーシュ作、2人以上、12歳以上、2~222分、1500円(税別)。

コミュニケーション推理ゲーム『ブラックストーリーズ』シリーズの日本語版第6弾。ナンバーのない『ファニーデス』『ピンクストーリーズ』が入っているため、ナンバーとしては4になる。オリジナルは2008年に発売され、ドイツ、チェコ、ギリシャ、ポーランド、オランダ語版に続いて日本語版となった。

コーヒーが解決した殺人事件とは? 愛し合う2人が結婚できなかった理由は? さあ、あなたはこの物語を解明することが出来るだろうか。出題者と解答者に分かれて、Yes/No形式の質問を重ね、推理とみんなの協力で謎を解き明かそう。

ボードゲーム出版社・サークルの設立年

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1995年から2015年の間に設立されたボードゲーム出版社、レーベル、サークルの年代別まとめ。ゲームマーケット2015秋に頒布された『ボードゲームジャーナリスト(笑)が行く!』に収録予定で調べたものですが、紙面の都合で掲載できなかったためこちらに記します。カッコ内は(管理人の独断による)代表的な作品で、設立年に発表されたものとは限りません。

年数は、ホームページのプロフィール欄などに記載があればその年を、なければゲームマーケットに初出展した年で掲載しました。誤りがありましたらご連絡をお願いします。

フヴァチルの『コードネーム』日本語版、2月中旬発売

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コードネームホビージャパンは2月中旬、V.フヴァチルのコミュニケーションゲーム『コードネーム(Codenames)』日本語版を発売する。2~8人用、14歳以上、15分、3,000円(税別)。

『スルー・ジ・エイジズ』『ピクトマニア』『タシュ=カラール:伝説の闘技場』『ダンジョンロード』など、軽重問わず傑作を作り続けるチェコのボードゲームデザイナー、V.フヴァチルが今年のエッセン・シュピールで発表したパーティーゲーム。スパイマスターのヒントを手掛かりに、敵対組織より先に味方のエージェント全員と接触するという極秘任務を背負ってチームで戦う。

2つの敵対するスパイ組織がある。各組織のスパイマスターは、25人のエージェント全員の正体を知っている。一方、現場諜報員はエージェントたちのコードネームしか知らない。相手の組織よりも先に味方のエージェント全員とコンタクトを取ることがゲームの目的だ。

スパイマスターは、自分の組織のエージェントのコードネームに関するヒントとして、単語を1つだけいうことができる。1語で複数のコードネームのヒントを表現していこう。これを手掛かりに組織の部下たちは、敵のエージェントに接触することなく、味方のエージェントを探し出さなければならない。ただし、1人だけ紛れている「暗殺者」には絶対に触れてはならない。

登場するコードネームは全400種類。ヒントから正解の言葉をみつける、勝っても負けても楽しめるパーティゲームだ。

内容物 
エージェントカード(2色)16枚、ダブルエージェントカード1枚、一般人カード7枚、
暗殺者カード1枚、キーカード40枚、ルールブック1部、カードスタンド1個、砂時計1個、
コードネームカード 200 枚(両面印刷) ほか

コードネーム(コンポーネント)

オロンゴ(Orongo)

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道を切られてモアイ建たず

オロンゴ

イースター島で資源を集め、モアイ像を建設するゲーム。R.クニツィアの作品で、競りあり、陣取りありの、ドイツゲームの王道的な作品である。ルール説明も、プレイ時間も短め。

ゲームの中心となるのは入札で、貝のコマを握って一斉に公開する。一番多く握った人は3つの地形を獲得、二番目は2つの地形を、三番目は1つの地形を獲得できる。そして貝を握らなかった人は、場にある貝がもらえる。一番多く握った人はその貝を全部支払わなければならず、場に貝がたまっていくので、どのタイミングで握らないという選択をするかが悩ましい。何人かが握らないと、場の貝を分けることになるので裏をかいていこう。

獲得した地形には自分の色のマーカーを置き、そこにある資源(石材、神殿、仮面、鳥、鳥の巣、食料)が手に入ったことを表す。決められた資源を揃え、それらの地形から海岸につなげれば、すぐにモアイが建立される。モアイの建立に使った地形には手持ちの貝を置かなければならないので、その分も残して入札額を考える必要がある。手持ちのモアイを全部建てた人の勝ち。

4人プレイで30分ほど。イースター島は広いようで狭く、各所で激しい陣取りが生まれる。内陸部で資源を確保しても海岸までのルートを絶たれてしまう。だからといって海岸から内陸に入ると資源が残っていないこともある。ほかのプレイヤーの動向を見て、入札額から考えていくところが面白い。それでいて使用できる地形は毎ラウンド、ランダムに決められるので運の要素があり、自分の陣地にほしい地形が出ると嬉しい。

ボード上に置いた貝のコマが転がりやすいのが玉に瑕だが、随所に悩みどころが満載で遊びごたえのある作品。ここまで洗練されたデザインは、特殊能力カードなどで理プレイアビリティーを高める今時のトレンドではないようだが、むしろこれくらいのミドルクラスがちょうどいいと感じる今日この頃である。

Orongo
R.クニツィア/ラベンスバーガー(2014年)
2~4人用/10歳以上/30~45分

すごろくや、南青山で出張イベント、12月22日から3日間

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高円寺のボードゲーム専門店すごろくやは12月22日(火)から3日間、東京・南青山のイベント会場「TOBICHI②」(東京メトロ表参道駅徒歩9分)にて、「みんなでボードゲーム大会!」を開催する。11:00~19:00(最終日17:00)。参加無料。会場スペースの都合で、参加者多数の場合は入れ替えになる可能性あり。

TOBICHIは、糸井重里が主宰するウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞(ほぼ日)」のお店でありイベント会場ともなっている。会場で出会った人たちがグループになり、すごろくやの丸田店長による説明のもと、はじめてのゲームをプレイする。

「ほぼ日」は東日本大震災後、宮城県気仙沼市に支社が立ち上がり、すごろくやの丸田店長も気仙沼市でボードゲーム教室を開いている。今回のイベントにも、「気仙沼のほぼ日」のサユミ氏らが参加する。

ほぼ日刊イトイ新聞:みんなでボードゲーム!

『ルーム25:シーズン2』多言語版、2月上旬発売

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ルーム25シーズン2ホビージャパンは2月上旬、フランスの脱出ゲーム『ルーム25』の拡張セット『ルーム25:シーズン2(Room 25: Season 2)』多言語版を発売する。F.ルーズ作、1~8人用、10歳以上、30分、3,800円(税別)。プレイするためには『ルーム25』本体が必要で、同時再販される。

未来のリアル脱出ゲーム番組「ルーム25」の出演者となり、生き延びて脱出することを目指すゲームの拡張セットで、オリジナルは2014年にマタゴー(フランス)より発売された。

新たなキャラクターが2人加わり、8人プレイが可能になるほか、ゲーム中に1度だけアクションを増やせる「アドレナリン」、部屋の安全な探査やキャラクターの押し出しが可能な「ロボット」、ゲームに新たにイベントを発生させる「M.A.C.(独立移動施設)カード」、新しい協力モードと一人ゲームモード、各キャラクターの新しい特殊能力、10種類の新たな部屋を加えることができる。

内容物
フィギュア2体、ルームタイル15枚、アクショントークン16枚、
MACカード58枚、アドレナリントークン8枚、役割タイル2枚ほか

カルカソンヌ:スターウォーズ(Carcassonne: Star Wars Edition)

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乗り込んでダイスバトル

カルカソンヌ:スターウォーズ

先日封切られたばかりの『スターウォーズ:フォースの覚醒』は、10年ぶりのシリーズ新作で話題となっている。ドイツでは、名作『カルカソンヌ』の舞台を宇宙にした作品が秋に発売された。

タイルを配置して、そこにコマを置き、つながったら得点するという基本は同じ。得点源は交易ルート(=街道)、アステロイド(=都市)、惑星(=修道院)があり、草原に当たるものはない。得点したところに紋章(反乱軍、帝国軍、賞金稼ぎ)があれば2点が追加される。

しかしさすがスターウォーズ。平和には得点できない仕組みがある。惑星(=修道院)に隣接する8マスにタイルを置いたとき、その惑星にほかのコマがあってもコマを置いて乗り込むことができる。こうしてひとつの惑星に2つのコマが置かれたら、何とダイスでバトルするのである。

ダイスバトルは、通常のコマで1個、大きめのコマで2個、その惑星に自分の所属する紋章(各プレイヤーは、ルークやダースベイダーなどのキャラクターが割り当てられている)があれば+1個のダイスを振る(ただし最大3個)。そして負けた方は、コマを戻さなければならない(振ったダイスの数だけ得点をもらえる)。

このダイスバトルは、2つの交易ルートやアステロイドが後からつながった場合にも起こる。通常の『カルカソンヌ』であれば得点を分けあったり、コマの数で決めたりする部分が、ダイスで決着をつけるのが熱い。

そんなダイスバトルがやりたくていろいろな人に喧嘩を売ってみたものの肝心のダイス目が振るわず最下位。『カルカソンヌ』で修道院をたくさん引くと有利だったのが、乗り込んできてダイスバトルができるようになったことでまた別の展開が楽しめる作品となっている。

Carcassonne: Star Wars Edition
K.J.ヴレーデ/ハンス・イム・グリュック(2015年)
2~5人用/8歳以上/35分

カルカソンヌフェスタ2015、12月27日開催

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12月27日(日)、神奈川・高津市民館(JR武蔵溝ノ口駅/東急溝の口駅東口徒歩2分)にて、ファンによる大会イベント「カルカソンヌフェスタ2015」が開催される。3人1組の団体戦「トリプルズ」(残り2団体)と、日本選手権未出場者の個人戦「ルーキーズ」(受付終了)がある。入場は大会参加者とその応援者限定。

夏に行われている日本選手権に備えて腕を磨いておきたいというファンが立ち上げたイベント。大会のほか、クイズ大会やミープル積み大会、ミニ箱作りワークショップやフリープレイスペースが設けられる。

イベントに先立って19日、当日の大会組み合わせ抽選会が動画配信された。全国から参加が予定されている模様だ。当日はインターネット配信が予定されているので、参加できない方も腕に覚えのある参加者の戦いぶりを観戦してみよう。

カルカソンヌフェスタ2015


『クラマー&キースリングのドッグカードゲーム』日本語版、2月6日発売

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ドッグカードゲームアークライトは2016年2月6日、定番すごろくを大賞デザイナーコンビがアレンジした『クラマー&キースリングのドッグカードゲーム(Dog Cards)』を発売する。W.クラマー&M.キースリング作、2~4人用、8歳以上、15~30分、1800円(税別)。

オリジナルはシュミット社から2014年に発売された作品。ドイツで知らない人はいないすごろくゲーム『イライラしないで(MenschH Ärgere Dich Nicht)』をアレンジした『ドッグ』を、さらにカードゲームにアレンジした。デザイナーは『ティカル』『トーレス』でドイツ年間ゲーム大賞を獲得しているW.クラマーとM.キースリング。シュミット社からは『ドッグ』をテーマにしたカードゲームが

内容はすごろくではなく、14枚の数字カードを順番に並べるというもの。カードは山札から引けるだけでなく、捨て札の番号に対応する場から(「4」なら4枚目、「5」なら5枚目というように)取ることができるため、少し先を読んでプレイできる。

『ドッグ』シリーズに共通する、ほかのプレイヤーの妨害要素も健在。今回は相手がすでに並べたカードを奪う特殊能力をもったカードもあり、もう少しで揃うというところで逆転のあるエキサイティングな展開が待ち受ける。4人用では2人チーム戦になり、人数によって楽しみ方が変わる。初心者はもちろん、中級者以上も楽しめるゲームだ。

アークライトゲームズ:クラマー&キースリングのドッグカードゲーム 完全日本語版

ドッグカードゲーム(コンポーネント)

ボードゲーム十大ニュース2015

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今年もあと半月となったところで、今年の主なニュースをまとめた。記事のアクセス数・ブックマーク数などをもとにリストアップし、管理人の独断でランキング。

1.『枯山水』ブームURL
2014年秋にニューゲームズオーダーから発売されたボードゲーム『枯山水』。8100円という高価格だったにも関わらず、渋い和風テーマと、彩色されたコマを使ったコンポーネントで年明けからネットで話題となり、3月に朝日新聞、日テレ、テレ朝、TBSなど各局のニュースで取り上げられた。月150個という生産量が需要に追い付かなくなり、中古市場も2倍以上に高騰。海外製造に切り替えて4000個を増産したが、版元在庫切れとなっている。これまでの販売数は5500個に及び、今後は英語版も計画されているという。

2.『街コロ』ドイツ年間ゲーム大賞ノミネートURL
ボードゲームのアワードとして世界で最も権威のあるドイツ年間ゲーム大賞(Spiel des Jahres)に、日本のゲーム『街コロ』がノミネートされた。日本のゲームがノミネートされるのは現行制度になって初。アラカルトカードゲーム賞でも1位に輝き、日本ゲームの存在感を世界に知らしめた。『街コロ』はエッセン・シュピールでヤポンブランドを通じてドイツに紹介され、コスモス社からドイツ語版が出ていた。日本からのエッセン・シュピールへの出展は年々増加している。現在は日本語版にも大賞ノミネートのロゴが付けられている。

3.ボードゲームカフェ・バー・プレイスペース開店相次ぐ
「駒の時間」(兵庫・加古川、5月)、「Queen of Hearts」(東京・赤羽、8月)、「ディア シュピール」(東京・東中野、8月)、「ダイス」(大阪・心斎橋、9月)、「UN LOCK」(東京・新小岩、9月)、「CafeBarかくれが」(横浜・日吉、10月)、「ゲームスペース金沢」(石川・金沢、10月)、「MIPPO CAFE&BAR」(東京・大久保、11月)、「コロコロ堂」(東京・根津、11月)、「hello」(滋賀・瀬田、11月)、「Hello, world!」(石川・金沢、11月)、「へクスインゲームズ」(福井・敦賀、12月)と開店ラッシュ。当サイトのニュースも追いきれない状態となった。

4.タモリ倶楽部で同人アナログゲーム特集URL
9月18日にテレビ朝日系列局で放送された『タモリ倶楽部』は、同人アナログゲーム特集だった。『あるみ缶』(缶詰本舗)、『刺し身にたんぽぽを載せるだけの簡単なお仕事です』(芸無工房)、『ピクテル』(ボドゲイム)、『カッパたん』(Asobi.dept)、『心霊写真』(Projection Card)が紹介され、ほんこん氏の司会のもと、タモリ、鴻上尚史、おのののか、そして当サイトの管理人が実際にプレイした。創作ボードゲームは決してマニア向けではないこと、そしてゲームマーケットという場で発表されていることを世に知らしめた。

5.第1回ゲームマーケット大賞発表URL
現行で年に3回行われているゲームマーケットの新作から、最優秀作品を選出するゲームマーケット大賞の発表と授賞式が11月に行われた。国産オリジナルの新作512タイトルの中から、第1回の大賞に選ばれたのはオインクゲームズの『海底探険』。7月から一次、二次、優秀作品、大賞と四段階の選考を行い、徐々に作品を絞り込んでいく仕組みが取られ、広く愛好者の話題になった。

6.クラウドファンディングでボードゲーム出版盛んにURL
キックスターターなどのクラウドファンディングで資金を集め、ボードゲームを出版する動きが過去最高の盛り上がりを見せた。月に150タイトルのペースで目標額を達成しており、2月にはカードゲーム『爆発する子猫(Exploding Kittens)』に22万人が日本円にして10億円以上を出資するという最高額記録を達成。国内のクラウドファンディングサイトでもいくつかのゲームが製品化され、『7つの習慣ボードゲーム』は1254万円を集めている。

7.木村拓哉「ディクシットが好き」URL
今年も千秋、厚切りジェイソン、堀江貴文、ムーディ勝山、鈴木杏、為末大などたくさんの著名人がボードゲームを遊んでいることを明らかにしたが、一番インパクトがあったのがこれ。テレビ朝日の深夜番組で「好きなゲーム」として挙げた。

8.ゲームマーケットでA.ボザ、L.モーブロン、E.マーティン来日URL
5月のゲームマーケットでフランス人デザイナーコンビと、ボードゲームギークのニュース担当者が来日。世界のボードゲーム業界で日本の存在感が高まっていることを印象づけた。A.ボザ氏は親日家で知られ、たびたび来日しているほか、『花火』『東海道』などの日本をテーマにした作品も発表している。

9.『私の世界の見方』日本版ようやく発売URL
今年もたくさんの日本語版が発売されたが、テンデイズゲームズから3年越しで発売されたこのコミュニケーションゲームは、多くの愛好者を喜ばせた。単なる翻訳ではなく、お題コンテストを2回行って丹念にローカライズし、笑いの取れる作品に仕上がっている。

10.ドミニオン世界選手権、日本代表初の不参加URL
第5回ドミニオン日本選手権での成績優勝者が次々と出場を辞退したため、今年の世界選手権に日本代表は不参加となった。過去4回の世界選手権では優勝3回、準優勝1回と好成績を収めてきただけに残念なことだった。

ほかにも、ラミィキューブ世界選手権で12年ぶり3回目の優勝を果たした斎藤王様氏、カルカソンヌ世界選手権にディフェンディング・チャンピオンとして参加し、準優勝になった望月隆史氏の活躍もあった。海外では『カタン』でボードゲーム同時プレイ人数の世界記録(1040人)、ドイツで『シュピール・ドッホ』創刊が注目される。国内イベントでは遊戯史学会「奥野かるた店ゲームデザイン討論会」、アソビアソートの「ホリデイゲームカフェ」 、テンデイズゲームズの「中央・総武線ボードゲームフェスタ」なども印象に残っているところである。

まもなく2016年。ボードゲームシーンがますます盛り上がっていきますように。

過去の十大ニュース:2010年2011年2012年2013年2014年

『マルコポーロの旅路』日本語版、2月6日発売

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アークライトは2016年2月6日、ドイツのゲーマーズゲーム『マルコポーロの旅路(Auf den Spuren von Marco Polo)』日本語版を発売する。D.タシーニ、S.ルチアーニ作、2~4人用、12歳以上、20~25分×プレイ人数、6400円(税別)。

『ツォルキン:マヤ神聖暦』のイタリア人デザイナーコンビが制作し、今年2月にハンス・イム・グリュック社(ドイツ)から発売された作品。ドイツゲーム賞1位、国際ゲーマーズ賞、ドイツ年間エキスパートゲーム大賞推薦に選ばれた今年一番のゲーマーズゲームだ。日本国内では『マルコポーロの足あと』という邦題でドイツ語版がメビウスゲームズから流通している。

プレイヤーは、マルコ・ポーロやその関係者、あるいは同時代に活躍した著名人となり、ヴェネツィアと北京を結ぶ交易路で手柄を立てる。陸路で大都(現在の北京)へ直行するのか、経費のかかる海路でスマトラ島のサムドラ・パサイへ向かうのか、利益をもたらす経路を選ばなければならない。また、地図の状態はプレイごとに変化し、毎回展開が異なる。どの依頼をこなすのがよいか、どこでほかのプレイヤーと落ち合うのがいいのか、戦略性が常に問われる。

ゲームの進行は全員がダイスを振り、そのダイスを順番に配置してアクションを行う。それぞれ必要なダイス個数や出目が異なり、通常のワーカープレイスメントと比べて、空いているスペースがあるからといっても、よいダイス目がなければそのアクションができない。

このゲームの最大の特徴は、各プレイヤーが最初からもっているキャラクター固有の強力な能力だ。修道士ギョーム・リュブリキ、タブリーズの商人、フビライ・ハーンなど、ダイスを振らないで好きな目にして置けるといったゲームシステムを覆す能力を持っており、どのキャラクターでも、ゲームはエキサイティングかつ興味深いものになるだろう。

内容物
ゲームボード(6つ折):1枚  スタートマーカー:1個  タイル類:60枚
ルール冊子類:2冊  各色および白と黒のダイス:計26個  早見表シート:5枚
コイン:40枚  プレイヤーボード:4枚  カード類(都市と目的地):計53枚
人物カード:10枚  木製コマ:計123個

アークライトゲームズ:マルコポーロの旅路

マルコポーロの旅路(コンポーネント)

第2回ゲームデザイン討論会、2月7日

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日本デジタルゲーム学会と遊戯史学会は2016年2月7日、東京・本駒込の東洋文庫ミュージアム(JR駒込駅徒歩8分)にて、第2回となるゲームデザイン討論会の公開ディスカッションを行う。13:30~17:30、参加費1500円、予約制で定員100名。

今年の3月に奥野かるた店で行われた討論会の2回目。テーマは「ゲームと歴史学との遭遇」で、ゲームにおいて歴史的事件やそのメカニズムがどう描かれてきたか(例えば三国志のゲームと古代中国や、『艦これ』と第二次世界大戦の比較)と、歴史学におけるゲームの有用性を議論する。

前準備として、ツイッターで今年6月と8月にこのテーマで意見交換が行われている。
togetter:ゲームデザイン討論会 第十二回「史実とゲームデザイン」
togetter:ゲームデザイン討論会 第十三回「不謹慎ゲーム」について

パネリストはシリアスゲーム研究者の池尻良平氏(東京大学情報学環)、歴史知学の石塚正英氏(東京電機大学理工学部)、ゲーミフィケーション研究者の岸本好弘氏(東京工科大学メディア学部)、AI研究者の三宅陽一郎氏、ドロッセルマイヤーズ代表の渡辺範明氏、ゲーム研究家の草場純氏。スペシャルゲストにゲームデザイナーの鈴木銀一郎氏。当サイトの管理人もコメンテーターとして参加する。司会は蔵原大氏。

参加申し込みは遊戯史学会のフォームから先着順。歴史をテーマにしたボードゲームのデザインや、逆にボードゲームの学術的な活用に興味のある方は参加してみてはいかが。

遊戯史学会:ゲームデザイン討論会―公開ディスカッション2016.02.07

コルセア~海賊~(Korsar)

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安い商船に意地の張り合い

コルセア~海賊~

海賊で商船を奪い合うカードゲーム。R.クニツィアが1992年にアミーゴ社(ドイツ)発表し、第2回アラカルトカードゲーム賞を受賞したものを、今年グループSNEがイラストも新たにリメイクした。ミニマルな手番の流れから生み出されるジレンマは、複雑化する現代では却って新鮮に感じる。

手番にやることは商船・海賊船のカードを1枚引くか1枚出すかのどちらかだけ。商船は自分の前に出し、海賊船はほかのプレイヤーの商船につける(海賊船を誰が出したかは、カードを置いた角度で見分ける)。商船は、1周の間に海賊船に襲われなければ得点、海賊船は、それを上回る強さの海賊船がほかに出されなければ商船を奪える。

ポイントは先に出された海賊船の色と違う色を出さなければいけないこと。商船には価値(コイン)の違いがあり、高い商船はみんなに狙われるため、どの色の海賊船で襲うかの選択が大事だ。

ほかのプレイヤーがより強い海賊船を出した場合、カードを足して挽回ができる。各色の最強カード「船長」と1枚しかないオールマイティーカード「提督」は一気に片を付けられるカード。しかしあまり価値の高くない商船なのに意地の張り合いになることも。先に出した海賊を無駄にしたくないという「損失回避性」の心理だ。

しかしその間に、もっと価値の高い商船が出てくるのは悶絶もの。「うおー、こっちを捨てるしかないのか!」意地を張り合っているうちに美味しいところを持っていかれる漁夫の利も頻繁に起こる。危険を承知で商船カードを出港させるか、航海中の商船を海賊船カードで襲わせるか、将来のために手札を補充するか、プレイヤー同士の様々な思惑や利害が入り乱れて、奥深い駆け引きが展開する。

5人プレイで20分ほど。「提督」が早々と出てしまったので、商船を取れるかどうか読みやすくなったと思いきや、商船の出てくる順番で複雑な状況が生まれた。価値の高い商船を終盤まで取っておく人と、それを見越して少し前に出す人が現れ混戦模様に。ゲームが終わって蓋を開けてみるまでトップが分からないほどだった。短時間で細かな戦術が散りばめられたゲームを楽しめるのは素晴らしい。

Korsar
R.クニツィア/グループSNE(2015年)
2~6、8人用/10歳以上/20分

ホビージャパン、1~3月の輸入リストを発表

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ホビージャパンは年明け1~3月発売予定の輸入ゲームリスト5タイトルを発表した。英語などの外国語版だが、日本語ルールが添付される。

エクリプス:断絶の影(Eclipse: Shadow of the Rift)
T.ターコカッリオ作、ラウタペリト(フィンランド)、2~6人用、14歳以上、30分×プレイヤー人数、7000円(税別)、1月下旬発売予定。プレイするためには『エクリプス』本体(税別12000円)が必要。
SFボードゲーム『エクリプス』にウラシマ効果、進化、偏差など新たな要素を導入する拡張セット。また、新たなレア技術、研究、発見タイル、プレイヤーボード2枚、新たな異星種族3種族が追加される。各要素はモジュール式で、好みに応じて導入できるため、自分たちだけの銀河文明興亡史を楽しむことができるだろう。またほかの拡張セット『エクリプス:古代種族の夜明け』や『エクリプス:宇宙船パック』と合わせて遊ぶこともできる。

ネイションズ:王朝紀(Nations: Dynasties)
R.ホカンソン、N.ホカンソン、E.ローセン、R.ローセン作、ライタペリト(フィンランド)、1~5人用、12歳以上、40分×プレイヤー人数、4500円(税別)、1月下旬発売予定。プレイするためには『ネイションズ』本体(税別12000円)が必要。
文明発展ボードゲーム『ネイションズ』の拡張セット。「インド」「アラブ」「日本」「モンゴル」「ペルシア」など新たな12の国家、「ムガル朝」「マウリヤ朝」「共和制ローマ」「元朝」などの王朝カード、混乱カード、「自然の驚異」などが含まれる追加の進歩カードなどの要素を加える。
永きにわたり継続し、繁栄する強い政体を維持するのは難しい。国家の指導者であるプレイヤーはこの難事を、いかなるアクションを取るべきか選択し、助言者からの言葉を選び、戦わなければならないときには毅然と立ち向かわなくてはならない。

M.U.L.E./ミュール(M.U.L.E. The Board Game)
H.ハイユ、ラウタペリト(フィンランド)、3~4人用、14歳以上、35分×プレイヤー人数、10000円(税別)、1月下旬発売予定。
1980年代後半、NECのPC-8801 MkIIやシャープのX1、MSX2などに移植された、伝説のマルチプレイヤーズ・PCゲームのアナログゲーム版。
プレイヤーは銀河連邦の異星人の惑星開拓者となり、惑星Irataの開拓に共同で着手する。土地を獲得し、作物を育て、食糧やエネルギーや鉱石を獲得し、クリスタルを製造するが、そのために必要なのは汎用労働機器(Multiple Use Labour Element)、略してミュール(ロバ、駄馬の意)。プレイヤーはこのM.U.L.E.を町で購入して、惑星の開拓のありとあらゆる局面で使用するが、数には限りがある。また、生産した産物は開拓に必要となるものであり、取引することが可能ですが、そこには市場原理が働く。
鉱石はプレイヤーは使用しないが、店に売ると、店はその鉱石でM.U.L.E.を製造する。食糧はさまざまな開発事業を行ったり、M.U.L.E.の用途を設定したりするために必要だ。エネルギーはM.U.L.E.を動作させるために必要となり、決して切らしてはならない。一方、クリスタルは惑星Irataでは用途がありませんが、非常に価値があり、輸出することで利益が得られる。
次に宇宙船が戻ってきたとき、産物をすべて売却し、もっとも富を得ていたプレイヤーが勝者となるが、開拓が成功していなければ、プレイヤー全員が負けになってしまう。レトロPCゲームファンには見逃せない、名作PCゲームの移植作だ。

ドクター・パニック(Doctor Panic)
R.フラガ作、ルポ・プロドゥクシオン(ベルギー)、2~9人用、12歳以上、12分、5600円(税別)、2月下旬発売予定。
変わったゲームを連発するフランス人デザイナー、R.フラガのリアルタイム協力ゲーム。プレイヤーは地域で一番の病院の外科チームとなり、協力して、緊急医療室に運び込まれた患者を救わなければならない。
そのため、プレイヤーは事前に各医療行為を分担し、迅速に、正確にこなしていく。何人かはプレイヤー全体を把握する役割である緊急医療指揮者となり、その他の医師に必要な指示を与える。診断書に従って必要な薬品を指示し、適性な分量を見極めて投薬を準備し、外創部を緊急縫合していく、というように、ゲームはリアルタイムで進行し、心肺蘇生装置が止まるまでに適切な治療を施せば全員の勝利となる。タイマー代わりとなる心肺蘇生装置はYoutubeで公開されているほか、フリーダウンロードアプリが使用できる。

マイ・ハッピー・ファーム(My Happy Farm)
O.ネフスキー、O.シドレンコ作、ポータル(ポーランド)、2~4人用、8歳以上、約30分、4500円(税別)。3月下旬発売予定。
『ミステリウム』のデザイナーコンビニがデザインした農業ボードゲーム。種を買い、植え、手入れをし、借り入れて家畜たちに与える。家畜たちは成長に必要な美味しい餌をおなか一杯に食べて、どんどん、長く、あり得ないくらい長く、成長していく。長ければ長いほど、プレイヤーは優秀な農夫であるということ。良く肥えた家畜は幸せであり、幸福な家畜こそ得点となるのだ。しかし、家畜たちは一度でも食事を減らされ体重を落としてしまうと、ダメな飼い主の元を離れていってしまう。
ゲーム終了時に最も幸せな家畜を育てていたプレイヤーが勝者となる。

日本ボードゲーム大賞2015:投票スタート

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今年で14回目となる日本ボードゲーム大賞(主催:NPO法人世界のボードゲームを広める会ゆうもあ)の投票がスタートした。来年の1月31日まで。

対象は過去1年間に一般発売された新作で、制作者・販売者からの情報提供に基づいてリストが作成された(TGiWニュース)。同人ゲーム39作を含む217タイトルがリストアップされており、5タイトルまでをリストの中から選ぶか、自由記述欄に記入する方式。もちろん全部遊んでいる必要はなく、1タイトルからの投票も可能だ。

ネット投票は下記のリンクから行うことができる。登録したメールアドレスに届いたURLを24時間以内にクリックしないと無効になるので注意。

そのほかに、投票用紙は全国のボードゲーム専門店・サークルでも配布され、またFAX用のPDFファイルでも公開されている。今年どんなゲームが出たか、サークルなどでリストを見て1年を振り返るのもよいだろう。

昨年は313名が投票し、『宝石の煌き』が1位に選ばれた。また、同時にゆうもあ内の選考委員によって入門向け・子ども向けの「ゆうもあ賞」も決定されることになっている(昨年は『スピードカップス』)。今年日本の一番人気を決める投票、奮って投票しよう。

・NPOゆうもあ:日本ボードゲーム大賞 投票部門 投票ページ

ゲームマーケット2015秋:アマゾン取扱品

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ゲームマーケット2015秋(11月22日、東京ビッグサイト)で発表された新作の取り扱いが、全国のボードゲーム専門店などで徐々に始まっている。輸入ゲームと違い、流通量が少ないタイトルも多く、その分だけ入手先も限られてしまうが、ゲームマーケットで買い逃した人は要チェックだ。アマゾンでは以下の作品が取り扱われている。

はんか通骨董市(OKAZU Brand)
ゲームマーケット大賞で『ミネルウァ』が優秀作品に選ばれ、もうひとつの『ゴーダッチーズ』も高く評価されているOKAZU Brandの最新作。江戸の商人となって骨董品を集めるカードゲームだ。
骨董品の列を2分割して、入札を繰り返す。ケーキ切り分け問題を多人数化させたシステムが見ものだ。同じものを集めると価値が暴落するため周りの出方を見ながら入札し、誰よりも多く儲けよう。うわさ話や贋作に要注意。
プレイ人数:3~6人用/プレイ時間:30分/対象年齢:8歳以上
ゲームデザイン:林 尚志/グラフィックデザイン:ryo@ にゃも
[セット内容]市場カード74枚、プレイヤーカード12枚、その他のカード16枚、ルールブック1冊

ヴィレッジオブファミリア(ワンドロー)
ワンドローの大型新作としてゲームマーケット前から話題になっている作品。『Game Jamboree』2号では田中としひさ氏がマンガを掲載している。「リアルタイムドラフト」という特徴的なシステムを使い、魔法のツリーハウスを建築していく。
「リアルタイムドラフト」とは、前の人の行動を待つ必要がなく、プレイヤー全員が自由なペースでカードを選ぶ、とても自由なドラフト方式。プレイヤーは卒業が近い見習い魔法使いとなり、卒業試験(使い魔たちのために住み心地の良い村を作る)での合格を目指す。森の資源を集めながら、魔法のツリーハウスを建築していき、より高く、よりたくさんのツリーハウスを建築しよう。
「見やすさ」「遊びやすさ」「雰囲気」を兼ね備えたアートワークに、見ているだけでワクワクするイラストがゲームをさらに盛り上げる。
プレイ人数:3~4人/プレイ時間:30~60分/対象年齢:6歳以上
ゲームデザイン:笠輪弘樹/イラスト:goo、アーサー/アートワーク:タンサンアンドカンパニー
[セット内容]カード:96枚、ボード・タイル、森タイル6枚、サブボード1枚、回り順タイル1枚、書斎ボード4枚、荷車4枚、課題タイル10枚、使い魔40枚(4色)、ビスケットトレイ1枚 ・ビスケット 20枚、マニュアル:2冊

ナショナルエコノミー(スパ帝国)
ゲームマーケット後、プレイレポートで注目されているカードゲーム。事業を経営するワーカープレイスメントゲームで、プレイヤーは労働者を職場に配置して製品を作り、販売し、新たな職場を建設する。
このゲームのユニークな点はお金が循環すること。プレイヤーの払った給料が労働者の家計に入り、彼らが商店で買い物をする事で再びプレイヤーの手に戻って来る。事業を真の成功に導くには国民経済全てを大きくしなくてはいけない。
プレイ人数:1~4人/プレイ時間:30~45分/対象年齢:12歳以上
[セット内容]カード(63mm×88mm)107枚、カード(44mm×63mm)108枚、説明書1枚

ナインタイル(オインクゲームズ)
『海底探険』でゲームマーケット大賞に輝いたオインクゲームズの最新作。それぞれの手元にある、9枚のタイルを自由に動かしたりひっくり返したりして、誰よりも早くお題どおりに並べる。ルールは簡単だが、タイルの裏表の組み合わせをよく考えないとうまく揃わない。子供から大人まで楽しめる、スピーディなパーティパズルゲームだ。
プレイ人数:2~4人/プレイ時間:15分/対象年齢:6歳以上

DARK ASSEMBLY(暗黒議会)(操られ人形館)
ライトゲームが多いゲームマーケットではまだまだ少数派の、遊びごたえのあるボードゲーム。魔界の中枢である暗黒議会では、今日も「政治」が行われている。
プレイヤーは暗黒議会の議員となり、「政治」を通じて多くの金貨を手に入れる。
メインボードのアクションマスに駒を置いて行動を行うワーカープレイスメント。支持者から「貢物」を巻き上げ、それを闇市で売り払い金貨を手に入れよう。ただし、政界の要人たちもプレイヤーに「納品」を求め、次第にその要求は増えていく。
「納品」は拒否することもでき、その場合代替として負債を負い、ゲーム終了時の失点となる。律儀に「納品」を行えば罰則はないが、横流しをする貢物を失うこととなるため、より多くの金貨を獲得するためには時には「納品」を拒否して負債を負うことも必要となるだろう。黒き思惑が錯綜する街でどれだけ金貨を獲得できるだろうか。
プレイ人数:1~4人/プレイ時間:60~120分/対象年齢:15歳以上
ゲームデザイン:常時次人/イラスト:新井清志
[セット内容]ゲームボード6枚、カード63枚、チップ194枚、タイル7枚、駒(青・緑・赤・黒)20個、マニュアル(日本語/English)1冊

ハートオブクラウン~星天前路~(FLIPFLOPs)
拡張にもかかわらず、ゲームマーケットで800人が並んだ話題の作品。『ハートオブクラウン』シリーズの拡張セット第5弾で、サポートカードが一新され、新たなプリンセスカードが登場。全く新しい環境でゲームが楽しめる。プレイするためには『ハートオブクラウン~フェアリーガーデン~』が必要となるので注意。

Pralaya(Domina Games)
サンスクリット語で「破壊」意味するこのゲーム。ゲームマーケットでは、イラスト担当のあさひろ氏のサイン会が行われた。
目的は、徐々に沈みゆく島から偉大な叡智と美しい生命を集め、北の山に脱出すること。より多くを持ち出した人が勝者となるが、引き際を見誤ると命を落とす事になるだろう。誰でも気軽に楽しめる、白熱のチキンレースとなっている。
プレイ人数:2~5人用/対象年齢:10歳以上

サンゴク(SANGOKU!)拡張セット「英雄たちの邂逅」(リトルフューチャー)
『サンゴク』の拡張セットで、新たに28名が参戦する。大陸を覆い尽くす一大勢力を築きあげた袁紹軍、北方の騎馬術を得意とした馬騰を中心とする西涼軍という新たな軍勢の登場により、2人対戦もより戦略的に遊べる。また1人プレイも可能になった。数々の逆境を破り、勝利を掴むことができるだろうか。初回数量限定特典として、カドマルスリーブ120枚付き。
プレイ人数:1~2人/プレイ時間:約30分

ゾンビタワー3D(cosaic)
ゾンビをテーマにした超立体的協力ボードゲーム。生存者を見殺しにしてでも、ゾンビから逃げろ!
仲間と協力してゾンビから逃げるのが目的だが、ゲームの舞台となるビルは倒壊によって完全に分断されており、各プレイヤーはほかプレイヤーのプレイスペースが見えない状態でゲームを進めなくてはならない。
声でお互いの状況を伝えあい、壁に開いたスリットを通してアイテムを受け渡しするという、立体的なボードをフル活用したシステムを体感しよう。
プレイ人数:3~4人/プレイ時間:45~60分/対象年齢:10歳以上
デザイン:川上亮&宮野華也/イラスト:リヨ、岡田真奈
[セット内容]キャラクターカード71枚、チップ173個、キャラボード5枚、ルールブック2冊、コマ類5個、巨大ボード1枚、巨大立体ボード3人用+4人用(各1セット)

TATEWARI(cosaic)
縦割り組織をテーマにした超立体的協力ボードゲーム。大学研究者らが企画開発した。青少年向け、企業・役所向けの研修教材としての採用も決定している。
ゲームの舞台は「制度疲労を起こした縦割り組織」。各プレイヤーは縦割り組織の一員となり、「他プレイヤーのプレイスペースが見えない状態」で、次々と発生するハプニングを処理し、新人を鍛え、時には修行に出し、壁にあいたスリットから別部署の人間となんとか情報やリソースを共有し、大事業を成立させなくてはならない。
プレイ人数:3~4人/プレイ時間:45~60分/対象年齢:10歳以上
企画・制作:加納圭(滋賀大学/京都大学)ほか/イラスト:ゆかがらん、岡田真奈
[セット内容]キャラクターカード71枚、チップ173個、キャラボード5枚、ルールブック2冊、コマ類5個、巨大ボード1枚、巨大立体ボード3人用+4人用(各1セット)

学園メテオ(cosaic)
降り注ぐ隕石群を駆け抜けて青春を謳歌せよ。空を灼き尽くして隕石が降り注ぐ! 破壊される街。逃げ惑う人々。この未曾有の災厄のなか、それぞれの想いを抱き、少年少女たちは街を駆ける。
プレイヤーは、隕石が降り注ぐなか、思い思いの目的を果たそうとする少年少女になり、それぞれが持つ勝利条件達成を目指す。誰がどのキャラクターを受け持っているのかは隠されており、手番では好きなキャラクターコマ1個を動かし、さらに動かしたキャラクターの特殊能力を使用することが可能。
その後ボード上に隕石が落下し、隕石の直撃を受けたキャラクターは死亡してゲームから除外される。また、直撃は受けないまでも近くにいたキャラクターは「パニックトークン」を受け取らねばならず、パニックトークンがたまると、キャラクターは「絶望状態」になり、行動不能になる。
こうして手番をくり返し、正体を推理しながらバレないように目的を達成するのだ。ボード上のどこに隕石が落下するのかはある程度予想がつくため、隕石落下を考えてどのキャラクターを動かすのか、プレイヤー同士の駆け引きが味わえる。正体を隠すドキドキ感、隕石の中を駆け抜けるハラハラ感、そして勝利に向けて行動を選択する悩ましさが手軽に楽しめる作品。担当するキャラクターにより展開はさまざまで、プレイ時間も短いため、リプレイアビリティも高い。
ゲームデザイン:川人忠明/イラスト:四季童子
プレイ人数:2~4人/プレイ時間:30分/対象年齢:10歳以上

神道(SHINTOH)(Product Arts)
エッセン・シュピールに続いてゲームマーケットでも発表された新作カードゲーム。白熱した遊びを通して日本神話が学習できる。
プレイヤーは神主となり、収穫した供物を捧げて、神の加護の獲得を巡って競り合う。基本はオークションゲームで、競りに捧げる供物の量や、絶妙なタイミングでのパス、神器の使い方など、勝利の為には戦略が欠かせない。
また、パッケージに同封されている古事記解説書を読むことで、更に勝利に近づけるだろう。
ゲームデザイン:Takashi Sakaue/イラスト:佐々木香奈、フー星人/グラフィックデザイン:Takashi Sakaue、ロサ
プレイ人数:2~4人/プレイ時間:20分/対象年齢:6歳以上
[セット内容]古事記解説書1冊、ルールブック1冊、カード52枚

日本版The One Hundred 2015 、『カタン』4年ぶり首位

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好きな非電源系ゲームを挙げる毎年恒例の年末投票「日本版The One Hundred」投票が12月1日から10日まで行われた。発起人と集計はさとーとしき氏(twitter)。各自がベスト15を発表して集計したもので、今年の投票者数は267人と、昨年から23名の減となった。

今年の1位は『カタン』で、4年ぶり6回目の1位。昨年の新作『宝石の煌き』が順位を上げて2位となった。2年連続で1位だった『アグリコラ』は4位。新作では『マルコポーロの足あと』が6位に入り、国産では伝統ゲームの『ごいた』の22位が最高だった。101タイトル中、新作は15タイトル(昨年15タイトル)、圏外からのランクインとあわせると約3割が入れ替わっている。日本語版ありは50(昨年54タイトル)。

このリストの楽しみ方として、「ゲーマー度」というものがある。リストの全101タイトルから、自分が所有しているゲーム数と、遊んだことのあるゲーム数を足し合わせるものだ(最高202ポイント)。日本人ゲーム愛好者に人気のあるゲームを遊んだことがあるかチェックしてみてはいかが。

厚切りジェイソン、家族でボードゲーム

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TBS系列で12月4日に放送された『中居正広の金曜日のスマたちへ(金スマ)』にて、お笑い芸人の厚切りジェイソン氏が登場し、幼少期にボードゲームを遊んできたエピソードが明かされた。

"Why Japanese people?!"でブレイクした厚切りジェイソン氏。この番組ではIT企業の副社長とお笑い芸人を両立させている秘密に迫った。

ジェイソン氏が育った家庭の教育方針は「家族でゲームをすること」。毎日数時間はボードゲームをしてきた結果、「子供の頃から相手をどう倒すか、戦略的な思考が身についていった」。この再現映像では『ラミィキューブ』が遊ばれている。ジェイソン氏は1986年生まれなので、90年代のドイツゲームの波がアメリカにも知られるようになっていった時期と重なる。

彼の著書では、子供の頃から毎日、夕食の後に1~2時間ボードゲームをしていたこと、棚いっぱいにいろんな種類のボードゲームがあったことが述べられている。

厚切りジェイソン氏は週刊誌『AERA』に連載中の「厚切りビジネス英語」で「ビジネススキルの源はボードゲーム」と語り、最近は『ボーナンザ』にハマっているという。

togetter:「ビジネススキルの源はボードゲーム」by 厚切りジェイソン

金スマ・厚切りジェイソン

『放課後さいころ倶楽部』第6巻発売

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小学館は本日、月刊少年サンデー「ゲッサン」連載のボードゲームコミック『放課後さいころ倶楽部』第6巻を発売した。中道裕大作、637円。

女子高校生がボードゲームを通じて友情を深めていく物語。5ヶ月に1巻のペースで順調に単行本化されているが、今回は7ヶ月ぶりの新刊となった。毎回ボードゲームが1タイトルずつ登場し、登場人物たちが楽しむ姿が描き出される。恒例のおまけ漫画やすごろくや店長のコラムも付いており、ゲッサンで読んでいた方も買う価値がありそうだ。

発売を記念して12月12日に東京・高円寺のヴァル研究所セミナールーム「第3回さいころ倶楽部杯」が行われる。作者の中道氏が全国大会に出場している『カルカソンヌ』を競うイベントだが、定員50名は既に満員となっている。

Game Jamboree第2号

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ゲームマーケット2015春の創刊号に続き、2015秋に第2号が発売された同人情報誌『Game Jamboree(ゲーム・ジャンボリー)』。情報が新しく、深く、そして面白い。価格も800円と手頃で、一読をおすすめしたい。

紙媒体の情報誌は、ウェブと比べると情報がどうしても遅くなってしまうものだが、この書籍で取り上げられているゲームは『ヴィレッジオブファミリア』(ワンドロー)や『暗黒議会』(操られ人形館)など、ゲームマーケット2015秋でお目見えしたばかりの最新作。しかもこれらのゲームのプロモーションカードまで付いてくる。これを読んで買うかどうかを考えてもよい。

情報も深い。ヤポンブランドの健部氏が執筆したエッセン・シュピールの成り立ちでは、当時のドイツのボードゲーム事情に詳しくなれる。ドイツのボードゲーム情報誌であるシュピールボックス誌とペッペルレビュー誌の説明など、ウェブでこれだけのものを読むことはできない。

台湾、上海のゲーム事情も非常に読み応えがあるが、圧巻は「完全保存版ゲームマーケットの歴史」。これまで25回行われているゲームマーケットのイベントや、全カタログの表紙はまさに保存版。そして創始者である草場純氏と山上新介氏のロングインタビューは、忘れ去られつつあるゲームマーケット初期の様子だけでなく、今まであまり知られてこなかった海外からの参加を伝える。

さらに、カナイセイジ氏のダイスゲーム『Eight Epics』をダイスを使って遊ぶゲームブックにしたコーナーや、田中としひさ氏のマンガ、朱鷺田祐介氏の「ゲームマーケットでお宝探し」など、面白い読み物がたくさん。同人サークルまでもが情報満載で、最初から最後まで何度も繰り返して読みたいマガジンだ。

企画・編集のふじわらみどり氏は、現在ボードゲーム情報誌がないことを憂い「次にどこかから出るまでのつなぎとして作っている」と仰っていたが、なかなかどうして、この情報誌がこれからも長く続いていくといいなと思う。

Game Jamboree
すごろくや:ゲームジャンボリー2015秋
Role & Roll Station:GAME JAMBOREE 2号

第1回ゲームマーケット大賞に『海底探険』、審査員コメント発表

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ゲームマーケット事務局は11月22日に発表された第1回ゲームマーケット大賞について、審査員コメントを公表した。大賞に輝いた『海底探検』のほか、優秀作品4タイトルなどについて、審査にあたった4名のコメントが寄せられている。

第1回ゲームマーケット大賞は7月に一次審査通過作品35タイトル、9月に二次審査通過作品15タイトル、10月に優秀作品5タイトルと絞り込み、11月22日のゲームマーケット2015秋にて大賞を発表した。大賞には『海底探検(オインクゲームズ)』、特別賞には『枯山水(ニューゲームズオーダー)』が選ばれている(TGiW:ゲームマーケット2015秋レポート)。

大賞には賞状と特製トロフィーのほか、翌年のゲームマーケットにおいて企業ブースを出展する権利が贈られた。また授賞当日は大賞ロゴのラベルがプレゼントされ、早速貼付されている。

審査員の講評では、全体的な選考の感想から、個別タイトルの短評まで掲載されている。特に一次・二次審査通貨作品から、審査員が気になった作品を取り上げているので、読んでみて面白そうだと思うものがあったら遊んでみよう。

ゲームマーケット公式:海底探険
ゲームマーケット公式:ゲームマーケット大賞選定を終えて

福井・敦賀にボードゲームカフェオープン

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12月11日(金)、福井・敦賀にボードゲームカフェ「へクスインゲームズ」がオープンする。JR敦賀駅徒歩9分、13:00~22:00、火曜休、料金は30分300円から。

店長の鶴田勇氏は山形県出身。子供の頃は福島県に住んでおり、東日本大震災では友達も何人か亡くなっている。そのときに被災者がボードゲームで笑顔を取り戻す姿に感動し、開店を決心したという。

料金体系は30分300円、1時間500円、3時間1200円、5時間2000円、終日2500円となっており、ワンドリンク1時間半で980円のスペシャルコースもある。毎月第1土日がレディースデー、第2土日がシニアデー、第3土日が学割デーでそれぞれ対象者のゲーム代が半額となるほか、毎月1日はボードゲームデーで全員ゲーム代半額になる。

食事は軽食とドリンクで、コーヒーはお客様にミルで挽いてもらう仕組み。アルコールの提供はない。遊べるボードゲーム数はウォーゲームも含め約2500タイトル。お店に置ききれずバックヤードにあり、希望に応じて出してもらえる。どれがいいか分からなければ、店長が相談に応じる。

今後、店内イベントとして歴史イベントや初めてのボードゲーム会、人狼大会などが開催予定となっている。

ヘクスインゲームズ
福井県敦賀市本町2丁目12-3
電話 0770-25-7929
Facebook:ヘクスインゲームズ
Twitter:ヘクスインゲームズ

『電力会社:株式上場』日本語版、1月23日発売

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電力会社:株式上場アークライトは2016年1月23日、名作経営ゲーム『電力会社』の最新の拡張セット『電力会社:株式上場(Funkenschlag: Die Aktiengesellschaften)』日本語版を発売する。F.フリーゼ作、2~6人用、12歳以上、120分、3,000円(税別)。プレイするためには『電力会社』または『電力会社デラックス』が必要。

『電力会社』の10番目の拡張セットで今秋のエッセン・シュピールで2Fシュピーレ(ドイツ)から発表された。プレイヤーはさまざまな株式会社の株主となって、財産を築くことを目指す。

市場で最も大きい電力会社の配当を手に入れることを目指すルールと、自らが小さな株式会社を経営して電力市場で成功することを目指すルールがあり、後者では、株を売って資金を得、そのお金でライバルの成功した会社の株を手に入れる。これまでの拡張セットや発電所を組み合わせると、222通りの組み合わせで遊べるという。

内容物
●株券:54枚  ●スタートプレイヤー・カード:1枚  ●企業ボード:6枚
●株価トークン:7個  ●株価ボード:1枚

アークライトゲームズ:電力会社 拡張 株式上場

funkenschlag_agJ2.JPG

東京・自由が丘で女性ボードゲームデザイナー展、今週末

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女性ボードゲームデザイナー4組が、それぞれの作品を展示販売する展覧会「plaaaay!展」が12月12日(土)、13日(日)の2日間、東京・自由が丘のギャラリー「KIAN」で開かれる。東横線/大井町線自由が丘駅徒歩4分。両日とも12:00~17:30、入場無料。12日16時からはオープニングパーティーも開かれる。

出展するのはdecmee(『スワンデート』)、矢野由布子(『ひらがなセンテンス』)、矢部たつこ(『理想の人格ポーカー』)、山中麻未(『ヴォルプスヴェーデ 村と4人の芸術家たち:1894-1937』の4組。独自の世界観やクリエイティブの美しさに触れながら、のんびり頭の体操をすることができる。

『スワンデート』は「井の頭公園でボートに乗ったカップルは別れる」というジンクスに負けないで写真撮影をする2人用協力ゲーム、『ひらがなセンテンス』はランダムにめくられていくひらがなを組み合わせてテーマに合った文章を作るゲーム、『理想の人格ポーカー』は人間の長所と短所を組み合わせて理想の人格をつくるコミュニケーションゲーム、『ヴォルプスヴェーデ村と4人の芸術家たち:1894-1937』はドイツ北部の芸術家村で共同体を守りつつ作品を制作するゲーム。そのほかに『うかい』『理想の天職ポーカー』『驚異の部屋:芸術に隠されたアレゴリー』を加えて合計7タイトルが展示される。

期間中は作品の試遊・購入ができるだけでなく、オリジナルステッカーも販売される。気軽に足を運んでみよう。

plaaaay!展

『私の村の人生』日本語版、1月中旬発売

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ホビージャパンは1月中旬、戦略ダイスゲーム『私の村の人生(My Village)』を発売する。ブラント夫妻作、2~4人用、12歳以上、60~90分、5,000円(税別)。拡張セットではなく、単体でプレイできる。

2012年にドイツ年間エキスパートゲーム大賞とドイツゲーム賞を受賞した『村の人生』の新シリーズ。今年10月のエッセン・シュピールでエッガートシュピーレ(ドイツ)が発表したばかりの新作が早くも日本語版になる。

各自が自分の村をもち、ダイス目で職人の建物、畑、買物客、旅、教会、修道士などのカードを獲得して発展させていく。ダイスゲームなのに本編と同じくらいの時間がかかるのは、8~11個のダイスを一度に振り、順番に2個ずつ選んでいくというシステムと、そのダイス目で獲得できるカードがたくさんあり、そのコンボが勝敗の要になるからだ。

時が過ぎ去ると村人が亡くなるという要素は継承。カードを取るたびに時間が進み、やがて村人が亡くなる。先に亡くなった村人は、村の歴史に刻まれるだろう。一方、村人が空席になったジャンルでは、カードを使うことができない。子孫を育てて跡を継がせることもできるが、ほかの職業に集中するために諦めなければいけないこともある。

また、村の「物語」を集め、ネズミから本のページを守るという新たなミッションも加わった。建物、畑、買物客、修道士、旅、確保した物語による名声ポイントを最も多く集めたプレイヤーが勝者となる。ダイスを振って一喜一憂する楽しさを残しつつ、運の要素を抑えた戦略的なゲームだ。

内容物
メインボード1枚、村ボード4枚、カード108枚、通常ダイス12個、
黒マーカー70個、ネズミコマ1個、村長コマ4個、時間マーカー4個、
死神コマ4個、日雇い労働者タイル4枚、「2/12」タイル4枚、
物語ポイントマーカー58枚、ハンドタイル1枚、得点記録用紙1冊、ルールブック1冊


ムーディ勝山氏、忘年会でボードゲーム

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お笑いタレントのムーディ勝山氏が、忘年会でボードゲームを遊ぶとツイートしている。写真には11タイトルの定番ボードゲームが並ぶ。

写真に写っているのは海外ゲームの『カタン』『ディクシット』『モダンアート』『あやつり人形』『ルーム25』と、日本ゲームの『ワードバスケット』『キャット&チョコレート』『エセ芸術家ニューヨークに行く』『アルゴ』『知ったか映画研究家』。いずれも評判が高い作品ばかりである。

勝山氏が所属している吉本興業では、2000年台前半にカプコンが『カタン』を展開して以来、ボードゲームが浸透していると見られる。ケンドーコバヤシ氏、麒麟の川島明氏、R藤本氏、ネゴシックス氏がボードゲーム好きとして知られているほか、2012年には『よしもと芸人人生ゲーム』が発売され、今年は「よしもとUNOアタック最強王決定戦」が開催された。

ツイートからは勝山氏が「カードゲーム部」に入っていること、今回が初開催であることが分かる。たくさんのボードゲームを並べて臨んだ忘年会、楽しむことができたにちがいない。

私の世界の見方・日本版(Wie ich die Welt sehe...Japanese Ed.)

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笑える度パワーアップ

お題の空白部分に合うカードを出して、親に選んでもらうことを目指すスイスの大喜利系ゲーム。これまでドイツ語版がラベル付きで日本に輸入されていたが、今秋テンデイズゲームズが日本版を発売した。大量のカードにラベルを貼る手間がなくなっただけでなく、お題カード、単語カードが日本人向けにローカライズされたことで、今まで以上に腹を抱えて笑える展開が生まれるようになった。

親がお題カードを読む。「○○!もう夢中!」ほかのプレイヤーは、親が気に入ってくれると思われる回答カードを裏向きにして提出。これに山札から1枚加えて混ぜる。ある程度筋の通ったものを選ばせるのと、誰が出したか分からないようにするためだ。

私の世界の見方日本版

「美しい叔母」「強烈なにおいの漢方薬」「新じゃが」「バールのようなもの」「庭いじり」「発情期の猫」といった答えが出てきた。親はただ読み上げるだけでなく、ひとつひとつコメントやツッコミを入れたりすると盛り上がるだろう。そして自分に一番しっくり来るものを1つ選ぶ。選ばれた人は得点が入り、次の親になる。ここでもし、誰も手を挙げなかったとすると、山札から1枚加えたカードを選んだことになり、以前に獲得した得点を返上しなければならない。

日本版も出た『アップルトゥアップル』と最も異なるのがこのダミーカードルールだ。このダミーカード、結構いい仕事をしてくれて、優れたセンス(?)で親を惑わせる。「この中にダミーカードがあるとは思えん」「これはダミーカードじゃない?」「よし、これに決めた!・・・(誰も手を挙げない)・・・えっ、ダミーカードなの~?!」3連続でダミーカードを選んでしまうということも。

すでに発売されてから3回遊んでいるが、ドイツ語版より笑えるのは間違いない。回答が読まれるときだけでなく、回答を選ぶ時点から笑い崩れてしまう人もいる。ルール説明がすぐ終わるので、初心者でもすぐ楽しめるし、飲みながら遊んでもいい。これまで以上に繰り返し遊ばれる作品になるだろう。

Wie ich die Welt sehe...
U.ホシュテトラー/ファタモルガーナ(2004年)+テンデイズゲームズ(2015年)
2~9人用/10歳以上/30分
テンデイズゲームズ:私の世界の見方

秋葉原に人狼用プレイスペースオープン

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12月1日、秋葉原に人狼ゲーム用のレンタルプレイスペース「アキバ人狼館」がオープンした。JR秋葉原駅徒歩3分、24時間営業、休日なし、何人でも1部屋1時間3,000円。

イエローサブマリン、ロール&ロールステーション、シャッツキステ、秋葉原卓ゲー部など、ボードゲームを遊べるプレイスペースがひしめく秋葉原に新たな形態のプレイスペースが誕生した。シェアルーミングサービスを採用した無人営業になっており、受付なし・支払いはカードで、スマートフォンでドアを開くようになっている。

10~16人が入れる、大きな声を出して議論できる、ゲームから外れたプレイヤーがくつろげる場所がある、プレーヤー同士の声が聞こえやすい、駅から近い、ネットで当日でも予約できるなど、人狼ゲームが遊びやすい条件を揃えた。古びた洋館風の内装とアンティーク家具が雰囲気を盛り上げる。

禁煙だが飲食物の持ち込みは可能。また人狼ゲームだけでなく、カードゲーム、ボードゲームの利用もできる。予約はホームページから。

アキバ人狼館

朝日新聞にエッセン・シュピール記事

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朝日新聞(12月4日朝刊)の国際欄に、「ドイツ ボードゲーム王国」と題する記事が掲載された。エッセン・シュピールやドイツ年間ゲーム大賞、ニュルンベルクのドイツ・ゲームアーカイブスなどについて詳しく説明されている。

朝日新聞ウィーン支局長の玉川透記者による記事。10月に開催されたエッセン・シュピールの様子から始まる。『街コロ』をプレイしていたドイツ人夫婦のインタビューから始まり、シュピールの発祥と現在に触れる。ドイツは世界最大の「盤ゲーム大国」とし、ドイツ年間ゲーム大賞と、受賞作として世界的に成功した『カタン』(Amazon)を紹介する。「ドイツの代表的な盤ゲーム」としては、『カタン』のほかに『キャメルアップ』(Amazon)と『カルカソンヌ』(Amazon)を挙げる。

次に国を挙げてボードゲームを研究・保存している事例としてニュルンベルクのドイツ・ゲームアーカイブスを紹介。「ドイツの伝統文化」という専門員の言葉から、ボードゲーム王国になった経緯を探る。敗戦国として戦争シミュレーションゲームがタブーだったことに加え、皮肉好き、理論好きな国民性が独自の発展を促したという。皮肉が現れた作品として、『我々は一つの国民だ!』(国内販売タイトル:われら人民、テンデイズゲームズ)、労働市場改革を扱う『ハルツ4(Das Hartz IV-Spiel)』(国内未発売)を紹介している。

また、教育面で協力ゲームが注目されているとし、『パンデミック』が欧米の学校や企業で授業・研修に採用されていること、難民と地元住民との交流促進に協力ゲームを活用する自治体が少なくないことを紹介する。最後に、ドイツ年間ゲーム大賞にノミネートされた『街コロ』(Amazon)と、11月22日に行われたゲームマーケットを取り上げ、アジアで韓国、台湾、中国、東南アジアにもボードゲームが広がりつつあると結んでいる。

朝日新聞は3月に『枯山水』を取り上げ、ブームの火付け役となったほか(TGiWニュース)、6月に教育欄で「梅雨こそボードゲーム」という記事を掲載している(TGiWニュース)。国内のボードゲーム事情が紹介されることは珍しくなくなってきているが、ドイツの今を伝える記事は珍しく、注目される。

ドイツはボードゲーム大国 国民性とマッチ、大量の新作

朝日新聞2015年12月4日

『ディクシット:メモリーズ』多言語版、1月下旬発売

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ディクシット・メモリーズホビージャパンは1月下旬、定番コミュニケーションゲーム『ディクシット』の新作カード84枚が入った『ディクシット・メモリーズ(Dixit Memories)』の日本語を含む多言語版を発売する。3,400円(税別)。プレイするためには『ディクシット』か『ディクシット:オデッセイ』が必要。

『ディクシット』シリーズ通算第6弾。カリン・ヒンダーとジェローム・ペリシエがイラストを担当し、幻想的だった基本セットよりもメルヘンチックな仕上がりとなっている。また、品切れとなっていた第5弾の追加カード集『ディクシット:デイドリーム』も12月下旬に再入荷する。こちらも84枚のカード集だが、フランク・ディオンがイラストを手がけた。

『ディクシット』の追加カード集は『クエスト(旧ディクシット2)』、『ジャーニー(旧ディクシット3)』、『オリジン(旧ディクシット4)』、『デイドリーム』、そして今回の『メモリーズ』がある。いずれも84枚の追加カードで、新しいイメージが楽しめる。

ホビージャパン:ディクシット

クラマーが語るボードゲーム市場の二極化

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ドイツのボードゲームサイト「Reich der Spiele(ボードゲーム王国)」は、新作『ポルタ・ニグラ』について作者のW.クラマー氏にインタビューしている。その中で、ここ30年間の業界について語った部分があったので訳出。

Q:あなたはこの業界に長くいらっしゃいます。もしひとつだけ答えを決めるとしたら、あなた個人にとってボードゲーム業界でこの30年に最も変わったことは何でしょうか? 何があなたの仕事に最も影響しましたか?
A:この30年でボードゲーム業界は根本的に変わりました。これほどの変化があった30年はかつてないでしょう。変わったところはたくさんありますが、1つ選ばせて頂くならば、「ボードゲーム市場の二極化」を挙げたいと思います。つまり難易度が高くて複雑なボードゲームの国際市場と、たまに遊ぶ人の市場です。この二極化はいろいろあって、毎年1,000タイトル以上の新作と、世界中でたくさんの小さな出版社を生み出しました。その全てを見渡すことは容易ではありません。以前私はファミリーゲーム、大人向けのゲームを全て1回はプレイしていました。今日それは私にとって不可能です。 難易度の高いボードゲームの市場はゆっくり成長しています。この市場の問題は、成功を収めるものが、1年に3タイトルぐらいしかないことです。このジャンルのほかのゲームは、外国の提携パートナーが販売した場合のみ、10,000セットぐらい売ることができます。1つの国だけで出版されたボードゲームは、せいぜい3,000セットぐらいに留まるでしょう。たくさん遊ぶプレイヤーは、深く関わって経験のあるプレイヤーです。彼らは何よりも新作に関心があります。ですから古いエキスパートゲームはほとんど買いません。一方たまに遊ぶ人の市場、いわゆるマスマーケットでは、新作を売るのがどんどん難しくなっています。たまに遊ぶ人は新作のことを知りません。ですから古典的なゲームだけを買います。このためまたしても、出版社が古典に注力することになるわけです。新作で成功したければ、それを手厚く育てていかなければなりません。しかし新作が生き残るチャンスはほとんどないように見えます。でも、新作が広いターゲット層に知られれば、何年も売れ続け、出版社のプログラムに残り、10万セット以上に達するでしょう。

以前、ドロッセルマイヤーズの渡辺氏から、テレビゲームでもファミリー向け・キッズ向けのほうが当たり外れが大きいという話を聞いたことがある。フリークゲームは、確かに大成功を収めるものは1年に3タイトルぐらいしかないだろうが、そのほかのゲームでもそこそこ売れているわけで、固定ファンをつかめば次の作品を出していけるだろう。しかしファミリーゲームは、フリークからは見向きもされず、ファミリーはそのゲームの存在を知らないということで、話題にならないと全く売れない恐れがある。ドイツの出版社はファミリーゲームを作り続けているが、それも年々厳しくなっているようだ。

日本のゲームマーケットと同様、世界のボードゲーム市場も確実に成長している。その結果生み出されているものが、おびただしい数のリリースと、わずか数タイトルの成功だとしたら、デザイナーや出版社にはタフさが要求され、プレイヤーには自分にピッタリのゲームを見つける情報収集能力が問われる時代が来ているといえるだろう。

Reich der Spiele:Wolfgang Kramer über Porta Nigra und den Spielemarkt

難民にボードゲーム配布プロジェクト、ドイツ

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ドイツのボードゲーム出版社シュテフェン・シュピーレは、ネット寄付金サイト「betterplace」にて、難民にボードゲームを無料配布するプロジェクトを発表し、寄付を募集している。金額は自由で、目標額は24,000ユーロ。

シュテフェン・シュピーレが、ドイツ・ガールスカウト・ラインラント支部との共同で行うプロジェクト。現在、シリア方面から次々とドイツに入国している難民のためにボードゲームを開発し、キャンプなどに無料配布する。プロジェクトの概要には、「もちろん基本的な生活条件が第一ですが、窮地にある人たちが必要としているのは基本的な支援だけではありません。社会的で文化的な活動が、食料や屋根と同様に人間らしさを作ります」「ボードゲームはさまざまな文化グループや国に属する人たちがひとつのテーブルに座り、お互いが意外と異ならないことを教えてくれます」と説かれている。

製造されるのは『ファイブ!(Five!)』という新作のタイルゲームで、言語依存がなく、子供から大人まで楽しめる5つのルールが入っている。しかしルールブックは難民にも理解できるよう、アラビア語、ダリー語、ウルドゥー語に翻訳してくれる人も募集する。

ドイツではほかにも10月に、シュミット・シュピーレとハンス・イム・グリュック社が難民と住民が一緒にボードゲームをプレイするイベントを開催し、500名が参加している。

betterplace:Give me FIVE!

池袋にJELLY JELLY CAFE 2号店、開店資金を募集

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渋谷のボードゲームカフェ「JELLY JELLY CAFE」は2016年1月、池袋に2号店を開店することを発表し、クラウドファンディング「Makuake」で開店資金を募集している。一口2000円からで、目標金額は50万円。12月25日まで。

JELLY JELLY CAFEは2011年9月に渋谷にオープンしたボードゲームカフェ。オリジナルゲームの制作やテレビ・雑誌の収録などで目立った活動を展開している。来年1月に開店する予定の2号店は、池袋駅徒歩3分という好立地にあり、仕事帰りなどに気軽に立ち寄れる場所を目指す。

今回の資金はカフェ店内改装費用、ボードゲーム購入費用に充てられ、出資者には渋谷・池袋店共通の遊び放題チケットがプレゼントされる。すでに目標金額の半額以上が集まっており、進捗状況は上々のようだ。

Makuake:ボードゲームカフェを池袋に!JELLY JELLY CAFE 2号店をオープン

日本版The One Hundred 2015投票開始

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好きな非電源系ゲームを挙げる毎年恒例の年末投票「日本版The One Hundred」投票が本日から始まった。昨年と同様、グーグルドキュメント(下記リンク)で受け付けられ、誰でも投票できる。〆切は12月10日。

アメリカのブログで行われたものに刺激され、さとーとしき氏が2005年から毎年年末に開催しているウェブ投票。各自好きな非電源系ゲームを15個挙げ、それを集計して上位100位まで発表する。発表年、生産国共に不問で、TRPG・TCGも含めてかまわない。昨年は290名が投票した。

過去の1位は『カタン』(2005、2006、2008、2010、2011)が5回と圧倒し、『アグリコラ』(2013、2014)が2回、『アクワイア』(2007)、『ドミニオン』(2009)、『プエルトリコ』(2012)が1回ずつ。これらの作品が例年、上位を占めている。国産オリジナル作品では『ラブレター』が最高位で8位となっている。昨年の結果はこちら

ハンドルネーム可能で、誰でも投票でき、ほかの人の投票内容も見ることができる。基本的にオールタイムベストのゲームを自由に選ぶが、個人的に「今年発売されたゲームから選びました」とか「今年遊んだゲームから選びました」などの制限を設けてもかまわない。奮って投票しよう。

日本版The One Hundred 2015投票ページ
日本版The One Hundred 2015途中経過

アンケート:スマホいじり

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Q102:ゲーム中のスマホいじり、どう思う?

A.好ましくない 122票(44%)
B.流れを中断しなければOK 146票(53%)
C.気にならない 8票(3%)

LINEの普及にともなって、スマホを見る時間が増えました。しかし「恋人や友人と食事中、スマホをいじるのはマナー違反?」というアンケート(マイナビ)では、74%の人がはいと答えています。相手に対して失礼という声がある一方で、文句をいうのは神経質という意見もありました。では、ボードゲーム中のスマホいじりはどう捉えられているでしょうか。

アンケートでは、流れを中断しなければよいという方が過半数でした。ほかの人の手番で待っている間ならかまわないよということでしょう。一方で、好ましくないと答えた方が4割にのぼり、相手がその場にいる上での一定の配慮は求められるようです。気にならないという方はほとんどいませんでした。

コメントでは「スマホいじりをしている人というよりは、その状況自体が好ましくない(退屈しているというサインだから)。そのため、その人に合わないゲームを勧めてしまっていたという可能性を考慮すべき」「そもそもダウンタイムを長くしないよう配慮する。ただ初心者は仕方ないのでその時はいじる事もあるかも。」というように、ゲーム選びの段階から考慮したほうがよいという声もありました。ほかの人の手番でも盤面を読んだり、会話で盛り上がったりするのがボードゲームの楽しさです。その楽しさが活かされるような雰囲気作りができたらいいですね。

12月のアンケートは、リプレイ(複数回プレイ)の割合です。エッセン・シュピール、ゲームマーケットと続き、新作ラッシュのこの時期、買っても積んであるゲームが多いのではないでしょうか。そのような中で、初プレイから1ヶ月以内に、再び遊ぶゲームはどれくらいあるか、3択の中から、だいたいの感覚で最も近いものをお答え下さい。積んである未プレイのゲームは含めないものとします。

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