2016年1月アーカイブ

ボードゲームバー「グリュック」を訪問

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東京・飯田橋に1月27日プレオープンしたゲームバー「Glück」(グリュック)を訪問した。JRから5分、地下鉄東西線からだと3分ぐらいの好立地である。20時過ぎに店内に入るとすでに8人ほどがカウンター席と2つのテーブルに座って飲んだり、ゲームを遊んだりしていた。

グリュック(店内)

グリュックでははじめに店内通貨「ゴールド」を購入し、その中から入店料や飲食代を支払うという仕組みになっている。1ゴールドは300円だが、5ゴールドなら1400円、10ゴールドなら2700円と割り引かれていく。今回は2人で来たので思い切って33ゴールド(8000円)を購入。入店料として1人2ゴールドと、飲み物を頼んだ。

飲み物はカクテル、ノンアルコールカクテルともに13種類ずつ。今後増やしていく予定だという。ほかにも、クラフトビールの「ブルームーン」、日本酒の「枯山水」など、ゲームにちなんだお酒が並ぶ。変わったところではクトゥルフ神話にちなんだ蜂蜜酒が各種用意されている。

飲み物が来たところで、店内のボードゲームを見渡す。30分ぐらいで遊べるゲームや、カウンターで2人で遊べるゲームを中心に300タイトル。「『指輪戦争』とか『ツォルキン』とか、ガッツリ系もありますね」「個人的に好きなゲームも置いてます」

千代達也店長はロール&ロールステーション秋葉原店の店長を辞め、同じく副店長だった大杉さんと一緒にこのお店を開いた。2人とも根っからのゲーム好きである。このお店もボードゲームをメインに位置づける。「プレイスペースだけだと採算が合わないということもあって、バーにしました」カクテルはロール&ロールステーションを辞めてから本格的に学んだというが、その手さばきは玄人に見える。カウンターに座って、シェイカーを振るマスターとボードゲーム談義をするのも楽しそうだ。「『パンデミック・レガシー』を皆で買って、シーズン2を出してもらいましょうよ!」

最初は町田に開店を考えていたが、条件面で折り合わず飯田橋となったという。しかしたまに上京する者にとって、都心にある立地はありがたい。今回は神田の学士会館から移動したが、竹橋から2駅、20分位で着いてしまった。

店内はボードゲーム愛好者が集う。2人で『バトルライン』をした後、ほかのお客さんと合流して『ブロックス』を遊んだりしている方も。1人で行って、カウンターで飲みながら遊んでくれる相手を待つというのもアリだ。

現在は約1ヶ月のプレオープン期間で、その間の状況を見て、土日の昼間営業も検討したいという。

Glück
千代田区飯田橋4-2-6 アヴァンセ飯田橋2F
18:00~24:00、火曜休
Game Bar Glück
グリュック(千代・大杉)

日本ボードゲーム大賞2015:投票明日まで

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昨年12月から行われていた日本ボードゲーム大賞2015の投票が、明日31日で〆切となる。まだ投票されていない方はお忘れなくどうぞ。

ネット投票では、投票時にメールアドレスを入力し、自動返信されたメールが届く。ここに記載された確認アドレスをクリックしてはじめて有効となる仕組み。確認アドレスにアクセスせず投票が無効になっていないかチェックしよう。定かでない場合は再投票すれば、前の投票が有効でも再投票が優先される。投票は31日24時まで、確認のアクセスは2月1日24時まで。

投票ページを見ると、たくさんの新作リストが並んでいるが、もちろん、この中の全てを遊んでいる必要はない。1タイトルでも遊んだことがあれば、その1タイトルを投票すればよい。いくつか遊んでいる場合は、5位まで順位をつけて投票できるので、メモ用紙に気になったタイトルを書き出して検討するとよいだろう。

ちなみにこれまでの投票部門では『宝石の煌き』、『ツォルキン:マヤ神聖暦』、『ラブレター』、『世界の七不思議』、『キャット&チョコレート』、『ドミニオン』、『魔法にかかったみたい』が1位に選ばれている。

日本ボードゲーム大賞:投票部門 投票ページ(NPOゆうもあ)

スパイフォール(Spyfall)

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適当に話を合わせるスキル

シチュエーションを交えた会話を通して、みんなの中に1人紛れ込んでいるスパイを暴き出すロシアのコミュニケーションゲーム。昨秋に日本語版がヘムズ・ユニバーサルゲームズから発売された。

場には袋ごとに「軍事基地」「宇宙ステーション」「ナイトクラブ」「映画撮影スタジオ」などのロケーションカードが入っており、その中から1袋を引いて、裏のまま全員に1枚ずつ渡す。スパイカードが1枚だけ入っており、スパイカードを受け取った人以外は今どこにいるか分かるという仕組みだ。

ゲームは、ランダムに人に質問をすることで進める。「昨日の夜は何してましたか?」「仕事ですよ」「ここにはどれくらいの頻度で来るんですか?」「しょっちゅうですね」 スパイはロケーションが分からないから、適当に話を合わせる。ほかのプレイヤーは、自分がスパイでないことをアピールするために、そのロケーションにふさわしい回答をする。

しかしあまりロケーションが分かりすぎる回答をしてはいけない。というのも、スパイはいつでも名乗り出で、どのロケーションなのかを当てることができるのだ。当たったらスパイが勝つ。このルールのために、みんなどこともつかない微妙な会話を繰り広げるのがおかしい。

制限時間が来たら、スパイだと思う人を一斉に指さして、多数がスパイを指させればエージェントの勝ち、間違った人をスパイに選んでしまったらスパイが勝つ。

6人で4ゲームほどプレイ。1ゲームは5分くらいで遊べる。スパイは堂々としていたほうがよいが、調子に乗って余計なことを言うとばれてしまうのが難しい。そのためスパイが毎回特定される展開。今回スパイとしては唯一、hataさんが「手術室」というロケーションカードを当てた。「どんな服を着ていますか」で、白衣と答えればばればれなので、「灰色」と答えたところから手がかりをつかんだらしい。

スパイになると、全く分からない状況で会話についていかなければならない。実社会でも求められる「どんな話題でも話を合わせるスキル」が磨かれるゲームである。

Spyfall
A.ウシャン/ホビーワールド(2014)+ヘムズ・ユニバーサルゲームズ(2015)
3~8人用/13歳以上/15分
Hemz Universal Games:スパイフォール

『ナンジャモンジャ』日本語版、2月1日発売

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すごろくやは2月1日、ロシアのカードゲーム『ナンジャモンジャ(Toddles-Bobbles)』日本語版を発売する。R.アリョーナ作、2〜6人用、4歳以上、15分、1296円(税別)。

頭と手足だけの謎の生物"ナンジャモンジャ"族12種類のカードが次々とめくられるたびに、思いつきで名前を付け、後で同じものが出たら、その名前をいち早く叫ぶことでカードを獲得し、集めた枚数を競うゲーム。ネーミングセンスと反射神経を問われ、子どもから大人まですぐにハマれるゲームだ。

オリジナルはシンプルルールズ社(ロシア)から2010年に発売され、これまで数万個を売り上げたという。想像力や認知力を養う知育玩具としても効果的であるとして、ロシアの児童心理学者による推薦も受けている。

日本国内ではこれまで輸入版が流通していたが、昨年暮れにはテレビ朝日の深夜テレビ番組『ガムシャラ!』でジャニーズJr.がプレイする様子が放送されるなど人気が高く、日本語版が発売されることになった。

種族が異なる「ナンジャモンジャ・シロ」と「ナンジャモンジャ・ミドリ」(各1296円)、両方がセットになって12人まで遊べる「ナンジャモンジャ・ペアセット」(2592円)の3セットが同時発売される。

ナンジャモンジャ公式サイト

ナンジャモンジャ:展示用写真

学園メテオ(Meteo Academy)

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生き残り不可能!?

学園メテオ
隕石が降り注ぐ街の中で、正体を隠して目的を達成するゲーム。グループSNEが制作し、昨年秋に発売された。正体隠匿なのに、そのキャラクター自体が即死してしまうこともあるという衝撃的な作品だ。

ボードにタイルを5×5枚並べ、6人のキャラクターコマを置いたところからゲームは始まる。各プレイヤーは正体カードを引いて、いずれかのキャラクターを担当する。

手番には、どのキャラクターでもいいので3マスまで移動させて、隕石カードを引く。隕石カードの座標に隕石が落ち、そこにいるキャラクターは即死。「ちょ!」隕石は、前に落ちたところから縦か横の一列上に落ちるので、そこに自分のキャラクターが行かないようにしよう。しかし、隕石が落ちたところには移動できなくなるので足場がどんどん少なくなっていく!

即死しなくても安全ではない。縦横に隣接するところにいるキャラクターはパニックになる。パニックトークンを置き、3枚以上溜まると絶望状態になって移動できなくなってしまう。パニックトークンは、ほかのキャラクターが行って「励ます」というアクションを行うことにより取り除くことができる。

各キャラクターの勝利条件はさまざまで、ただ生き残ればよい「平凡男子」、その平凡男子と同じマスで隕石が落ちれば勝つ「ストーカー女子」、4回励ませば勝つ「学園王子」、その学園王子を絶望状態にして殺害することを目指す「復讐女子」など。勝利条件に向かって動けば真っ先に隕石で狙われるので、どこからあからさまに勝利条件を満たしに行くかが難しい。

キャラクターが隕石で死んでしまったら、新しいキャラクターを引く。キャラクターもなくなったら脱落。すごく潔い。

4人プレイで20分ほど。隕石が落ちたところのタイルをめくったらいきなり「異星人X」が出てきた。これは最後まで助かれば勝てるキャラクターで、早速脱落。私は「平凡男子」だったが、勝利条件を満たす前に死亡。その前にカモフラージュで「学園王子」を使って励ましておいたのが失敗で、結局carlさんがこの「学園王子」で勝利した。どんどん隕石が落ちてきて仲間がいなくなるが、最後まで諦めてはいけないゲームである。

学園メテオ
デザイン:川人忠明/イラスト:四季童子/グループSNE+cosaic(2015年)
2~4人用/10歳以上/30分

フランスの協力型冒険ゲーム『大いなる狂気の書』日本語版、2月下旬発売

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ホビージャパンは2月下旬、フランスの協力型冒険ゲーム『大いなる狂気の書(The Big Book of Madness)』日本語版を発売する。デザイン・M.ランブール、イラスト・X.G.ドゥリン(ナイアド)、2~5人用、12歳以上、60~90分、5,800円(税別)。

プレイヤーは魔法学院の生徒となり、古代の魔導書から開放されてしまったモンスターを再び封印することを目指す。そのため全員が協力して、新たな呪文を習得し、四大元素を支配し、最後のボスを打ち負かさなければならない。少しずつ正気を失っていく中、全員が完全に狂気に陥る前に最後のボスを打ち負かすことはできるか?

各プレイヤーはそれぞれの元素デッキをもち、呪文を習得して使用したり、新しい元素を加えたり、呪いを解いたりするというデッキ構築がシステムのメイン。呪文は仲間を助けたり、デッキを改良したり、カードを引いたりといった効果がある。モンスターは呪いをもたらし、元素を捨てさせたり、デッキに狂気カードを加えたり、呪文を忘れさせたりするので、早く倒さなければならない。

プレイヤー全員がいっしょに勝者または敗者となる協力型ゲームと、デッキ構築を組み合わせた作品。初心者から熟練者まで、スリリングな展開を楽しめる。

内容物
呪いカード48枚、狂気カード35枚、魔導書カード17枚、
元素カード136枚、呪文カード56枚、魔法使いシート8枚、
召還マーカー1個、ラウンド・マーカー1個、手番プレイヤー・トークン1個
元素トークン 16個、ゲームボード 1枚ほか

大いなる狂気の書(コンポーネント)
写真は英語版です。

7人のマフィア(Die Fiesen 7)

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次の数が・・・分からない!

7人のマフィア

カードを出してカウントアップ/カウントダウンしていくカードゲーム。『ごきぶりポーカー』のゼメの作品で、夕日のドライハーゼン社からシュピール15に発売された。途中、数を言わないでカードを出す場面が続くうちに、数字が何だか分からなくなってしまうのが楽しい。

各自、裏向きにしたカードを1枚めくって中央に出す。カードのイラストが、普通のマフィアだったら数、電話中のマフィアだったら咳払い、ピストルをつきつけられているマフィアだったら何も言わない。数は1からカウントアップしていって、7になったらカウントダウン。

ポイントは、電話中のマフィアでもピストルを突きつけられているマフィアでも、数が進んでいるところだ。「1!」「ゴホン」「3!」「4!」「......」「6!」というように、普通のマフィアを出す人はその先の数を言わなければならない。7から折り返してカウントダウンしてくるところが特に混乱する。「えーっと、5!」「ダウト!」

さらにマフィアが2人描かれたカードがあり、これは数を2つ言って(電話中のマフィアだったら咳払いを2回して)次の人をスキップする。次の人はカードを出さず、次の次の人へ。「6,7!」「......」「ゴホン」ときて、次に普通のマフィアだったとき果たして「4」と言えるだろうか?

さらに上級ルールでは咳払いを「8」などの別の言葉に置き換える。「6!」「8!」「7!」「......」これを間違わずにするには、カードを出すたびに心の中で
数えておくことが必要だが、うっかりしていると自分の番で電話中だったのについ数字を言ってしまうことも。カードのアクションと、数の流れを同時進行で考えるという、特別な頭の使い方が要求される。

間違ったら中央のカードを引き取って続行。先に自分のカードをなくした人の勝ち。4人プレイだとスキップが対面に移って分かりやすいので、5,6人で遊ぶのがよさそうだ。数字が分からなくなっても、誰もダウトをかけなければいいので、自信ありげに言うのがよい。スピーディーに混乱できるカードゲームだ。

Die Fiesen 7
J.ゼメ/夕日のドライハーゼン(2015年)
2~6人用/8歳以上/15~20分