2017年2月アーカイブ

アグリコラ:ファミリーバージョン(Agricola: Familienspiel)

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ゲーマーも満足できるクオリティ

アグリコラ:ファミリーバーション
ラウンドが進むにつれてできるアクションが増える仕組みをラウンドマーカーで表している

17世紀ヨーロッパを舞台に農業を営むボードゲームのライト版。ゲームの進行も得点計算も簡素化し、12歳以上だった対象年齢を8歳まで下げた。テキストのあるカードがない分、盤面のワーカープレイスメントに集中できる。

はじめ、自分の家族は2人しかいない。これを順番に1人ずつゲームボードの各スペースに置いて、木材やレンガなどの資材を集め、農場を大きくしていく。畑を作って麦を植えたり、牧場を作って動物を飼ったり、施設を作って食料や得点を稼いだりと、するべきことは多い。やがて部屋を増築し、子どもを作ることで、できることも増えていく。

ほかのプレイヤーがどこに重点を置いているかを見極め、人気が高そうなスペースは優先して取らなければいけない。みんなの情報が全てオープンになっているため考えるところが多く、今回は90分くらいのプレイ時間を要した。

私はスタートプレイヤーでかまどを作り、当面の食料を確保したので、耕作に取り組んだ。耕作は畑タイルを取り、麦を取り、麦を畑に植えるという3ステップが必要で、時間がかかる。しかしその分、ほかのプレイヤーがあまり手を出さないので、着実に麦を増やしていける。麦2つで1点になる施設も手に入れ、盤石であるかに見えた。

アグリコラ:ファミリーバージョン(マイボード)
自由度が高くなった(というか制約が全くなくなった)個人ボード。箱庭感は失われていない

しかし部屋の増築と子作りに手が回らず、終盤まで家族は3人だけ。その間、早めに子どもを増やしたtomokさんと鴉さんが資材を取りまくり、得点を伸ばして1位、2位。部屋のない子どもが手に入るのは終盤なので、2部屋増築して2人子どもを増やしておけるかが勝敗を分けた。

プレイ時間はほとんど短縮されないが遊びごたえは十分。家族に食べさせる食料を調達するのは相変わらず苦しいが、ボードではなくタイルをつなぐようになった農場の自由度も高く、のびのびとプレイすることができたと思う。職業カードと小さな進歩カードによる展開の多様性が『アグリコラ』の醍醐味だという意見もあるだろうが、ひりひりとしたワーカープレイスメントの駆け引きに集中したいならこれもアリだ(いやいや本当はファミリーで、ゆるく遊ぶ用に作られているのだろうが)。

Agricola: Familienspiel
デザイン・U.ローゼンベルク
アートワーク・K.フランツ
ルックアウトゲームズ(2016)
1~4人用/8歳以上/45分

『新・キング・オブ・トーキョー:クトゥルフ』日本語版、3月下旬発売

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ホビージャパンは3月下旬、『新・キング・オブ・トーキョー』、『キング・オブ・ニューヨーク』に新たなキャラクターを加わる拡張セット『新・キング・オブ・トーキョー:モンスターパック-クトゥルフ(King of Tokyo: Monster Pack - Cthulhu)』を発売する。デザイン・R.ガーフィールド、2~6人用、8歳以上、30分、1600円(税別)。プレイするためにはどちらかの基本セットが必要。

モンスターたちが東京やニューヨークを舞台に派手な戦闘を繰り広げるバトルゲームの拡張セットで今春、世界同時発売となる。H.P.ラヴクラフトの小説で知られる「クトゥルフ」が新たなキャラクターとして加わる。狂信/神殿タイルや狂気トークンを使った新たなルールと、どちらの基本セットでも超強化できるクトゥルフの進化カードを同梱。異次元に広がるモンスターの戦闘を楽しもう。

内容物:クトゥルフのモンスターボード、紙製フィギュア+プラスチック製スタンド、狂信者/クトゥルフの神殿の両面タイル15枚、狂気トークン 16個、『新・キング・オブ・トーキョー』用進化カード8枚、『キング・オブ・ニューヨーク』用進化カード8枚、ルールシート

キング・オブ・トーキョー:クトゥルフ(コンポーネント)

ドイツ年間ゲーム大賞ノミネート作『イムホテップ』日本語版、3月25日発売

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アークライトは3月25日、エジプトの建築ゲーム『イムホテップ~エジプトの建築士(Imhotep)』日本語版を発売する。デザイン・P.W.ハーディング、イラスト・M.コワンブラ&M.キーンル、2~4人用、10歳以上、40分、4200円(税別)。

オリジナルは2016年にコスモス社(ドイツ)から発売された作品。『コードネーム』『カルバ』と共に昨年のドイツ年間ゲーム大賞にノミネートされた。デザイナーはオーストラリアのハーディングで、『カカオ』や『スシゴー』などの作品がある。日本国内ではジーピーが輸入版を取り扱っている。

このゲームはエジプトを代表するモニュメントを多く手がけた伝説の建築士イムホテップにならい、建設の名声を競う。採石場から石材を採取し、船で建築現場に運ぶが、どの建築現場に運ぶかはほかも決めるため、さまざまな思惑が交差する。

ゲームを有利に進める特殊効果をもった市場カードに、ゲームごとに変化をもたらす選択式の建築現場ボードと、短時間ながら濃密なインタラクションが楽しめる。木製で大きめの石材キューブなどのコンポーネントも豪華で、建設の醍醐味を味わえるだろう。

内容物:石材120個、石材置き場4枚、建築現場ボード5枚、ラウンドカード21枚、得点表示板1枚、市場カード34枚、船マーカー8隻、ルール説明書1冊

TGiWレビュー:インホテップ

インホテップ日本語版(コンポーネント)
(コンポーネント写真はドイツ語版)

スイスゲーマーズ賞2016に『大鎌戦役』

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スイスゲーマーズ賞2016スイスのボードゲーム普及団体「ルデスコ」は、3月10~12日に行われるボードゲーム祭に合わせて、スイスゲーマーズ賞(Swiss Gamers Award)2016を発表した。スイス国内のボードゲームサークル18団体による人気投票で、『大鎌戦役(Scythe)』が1位に選ばれた。

スイスゲーム賞(Schweizer Spielepreis)に代わって始まったゲーム賞の7年目。サークル単位でベスト5を年末に挙げ、上から8,5,3,2,1点として集計して翌年に発表する仕組みで、これまで『世界の七不思議』『ローマに栄光あれ』『ツォルキン:マヤ神聖暦』『ロビンソンクルーソー 呪われた島の冒険』『イスタンブール』『世界の七不思議:デュエル』を1位に選んでいる。タイトルが示す通りゲーマーズゲームが並ぶ。

今年の1位に選ばれた『大鎌戦役』はアメリカの重量級戦略ゲームで、23日に発表されたフランス年間ゲーム大賞でもエキスパート部門に選ばれている。日本国内ではサイコロ堂が取り扱っているが、流通量はまだ少ない。

2位にはドイツ年間ゲーム大賞を受賞したチェコのゲーム『コードネーム』、3位、4位には昨秋のエッセン・シュピールの話題作『グレートウェスタントレイル』『ファーストクラス』が選ばれた。5位の『テラフォーミング・マース』はメーカーが日本語版を準備している。

【スイスゲーマーズ賞2016】
1位:大鎌戦役(Schthe)43点
2位:コードネーム(Codenames)38点
3位:グレートウェスタントレイル(Great Western Trail)27点
4位:ファーストクラス(First Class)18点
5位:テラフォーミング・マーズ(Terraforming Mars)16点

Swiss Gamers Award:Rusults 2016

フランス年間ゲーム大賞2017に『アンロック!』

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フランス年間ゲーム大賞2017フランス年間ゲーム大賞選考委員会は23日、カンヌ国際ゲーム祭の前夜祭にて、今年のフランス年間ゲーム大賞(As d'Or Jeu de l'année)を発表した。大賞には謎解きゲーム『アンロック!』が選ばれたほか、キッズゲーム部門に『ゴー・カッコー』、エキスパートゲーム部門に『大鎌戦役』が選ばれた。

賞は昨年に引き続き一般、キッズ、エキスパートの3部門に分割され、各3~4タイトルのノミネートの中から1タイトルずつ大賞が選ばれた。

大賞に選ばれた『アンロック!』はスペースカウボーイズから今月発売されたばかりの新作。カードの指示に従ってスマホのアプリを起動し、手がかりを集め、制限時間内に謎を解く。ノミネートには日本の『ピクテル』("Imagine")、チェコの『コードネーム』、フランスの『キングドミノ』が入っている。

キッズゲーム部門の『ゴー・カッコー』はハバ社の製品で、卵を落とさないように棒を抜き差しするバランスゲーム。エキスパートゲーム部門の『大鎌戦役』は生産やロボット製造で国を発展させるワーカープレイスメントゲーム。

【アスドール・フランス年間ゲーム大賞2017】
年間ゲーム大賞
アンロック!(Unlock! / C.ドゥマ&T.カウエ&A.キャロル / スペースカウボーイズ)
キッズゲーム部門
ゴー・カッコー(Kikou le Coucou / J.M.アルエ&V.ボーリスタ / ハバ)
エキスパートゲーム部門
大鎌戦役(Scythe / J.ステグマイアー / マタゴー)

trictrac.net:L'as d'Or Jeu de l'année 2017 sont...

ネットTVで「芸能界ボードゲーム最強決定戦~紅の陣~」、2月25日配信

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インターネットテレビ「AbemaTV」で2月25日(土)20:00~22:00に、「芸能界ボードゲーム最強決定戦~紅の陣~」が配信される。出演・矢口真里(タレント)、バービー(フォーリンラブ)、山田菜々(タレント)、池田美優(ファッションモデル)、解説実況・伊藤広大(こりゃめでてーな)、白坂翔(JELLY JELLY CAFE)、視聴無料。

昨年7月に放送された「夏の陣」、10月に放送された「秋の陣」、1月に放送された「冬の陣」に続く第4回。前回は『マラケシュ』『ごきぶりポーカー』『ドメモ』『グースカパースカ』がプレイされた。初めての女性だけによる対戦で、今回はどんなボードゲームが登場するかは当日のお楽しみ。お見逃しなく!

AbemaTV:芸能界ボードゲーム最強決定戦~紅の陣~

林尚志×カナイセイジ『デカスレイヤー~10の試練~』3月25日発売

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デカスレイヤーアークライトは3月25日、スイッチゲームズのレーベルでカードゲーム『デカスレイヤー~10の試練~』を発売する。原案・林尚志(OKAZU Brand)、デザイン・カナイセイジ、イラスト・岩本ゼロゴ&原友和、3~6人用、10歳以上、30分、2500円(税別)。

OKAZU Brandから2012年に発売された陸上十種競技ゲーム『デカスロン』を、カナイセイジ氏が大幅にリメイク。手札のキャラクターを使って怪物を討伐し、宝物を獲得する。怪物はそれぞれ倒し方が異なり、臨機応変な立ち回りが要求される。

弓と剣と魔法の3種類の手札を出してその数値を競うが、怪物によってカードを出す順番が同時になったり、最小値が最大値になったりと一筋縄ではいかない。シンプルなルールで高い戦略と奥深い駆け引きが楽しめる。

内容物:キャラクターカード72枚、怪物カード16枚、宝物カード24枚、ギルドカード10枚、説明書

デカスレイヤー(コンポーネント)

謎を解いて脱出せよ!『ルーム25:エスケープルーム』多言語版、3月中旬発売

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ホビージャパンは3月中旬、フランスの脱出ボードゲームの拡張セット『ルーム25:エスケープルーム(Room 25: Escape Room)』多言語版を発売する。デザイン・F.ルーズほか、1~8人用、10歳以上、45分、3800円(税別)。プレイするためには『ルーム25』本体が必要。また昨年2月に発売された『ルーム25:シーズン2』と組み合わせることもできる。

未来のリアル脱出ゲーム番組「ルーム25」の出演者となり、生き延びて脱出することを目指すゲームの拡張セットで、マタゴー(フランス)社よりオリジナル版と共に同時発売となる。

「スリリングでちょっぴりバイオレンスな2つのシーズンが終わった今、視聴者のみなさんからは、もっと知性に訴えるチャレンジをやってほしいとのリクエストが多数ありました。お応えすることにしましょう......」番組プロデューサーは、新しい部屋や2つの協力モード「エスケープルーム」と「パズル」を準備している。

「エスケープルーム」モードでは、8つの揺らぎ部屋でエニグマカードを手に入れ、秘密コード部屋で手がかりとして使う。脱出のためには、指定の文字や数字のコードで1つずつ起動する必要があり、論理思考と協力が必要となる。「パズル」モードでは、8つの揺らぎ部屋でパズルカードを見つけ、秘密コード部屋を起動することでそれを施設内の正しい位置に動かさなくてはならない。

多人数脱出ゲームに新しい謎解きの要素を加え、焦りながらみんなで考えることを楽しめるようにした拡張セットだ。

内容物:新ルームタイル18枚、解答シート2枚、デコーダー2つ、エニグマカード80枚、パズルカード20枚、通行止めトークン1個、方向インジケータ-1個、ルールブックほか

ルーム25:エスケープルーム

『電力会社カードゲーム』日本語版、3月25日発売

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アークライトは3月25日、名作のカードゲーム版『電力会社カードゲーム(Funkenschlag: Das Kartenspiel)』日本語版を発売する。デザイン・F.フリーゼ、2~6人用、12歳以上、60分、2400円(税別)。

オリジナルは2016年秋に2Fシュピーレ(ドイツ)から発売された作品。電力会社のCEO(最高経営責任者)となって、オークションで発電所を手に入れ、発電に必要な資源を購入し、発電によって収入を得るというボードゲーム版の流れはそのままに、マップの要素をなくして1時間で楽しめるようにした。

2人プレイでは中立の第三者が電力トラストとして登場し、相手プレイヤーと競争しつつも、トラストに対しては協力して立ち向かうというチャレンジングな選択肢を迫られる。

また『電力会社(通常版・デラックス版)』でも使えるバリアントルール「解体業者」も付属する。

内容物:プレイ用カード118枚、ゲーム用の紙幣100枚、割引マーカー1個、ルールブック1冊

電力会社カードゲーム日本語版(コンポーネント)

ボドゲde遊ぶよ!! phase 7-12

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ドイツ年間ゲーム大賞、少年院でボードゲームを推進

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ドイツ年間ゲーム大賞審査委員会は17日、来年の社会貢献プロジェクトとして、少年院でボードゲームの推進を行うことを発表した。

ボードゲームを文化財として認知してもらうことを目標に、これまでも小児科病院などでボードゲームを展開してきたドイツ年間ゲーム大賞審査委員会。少年院ではボランティアで職業訓練や社会トレーニング、余暇の活動を援助している団体があり、その中に加わって入所者に定期的にボードゲームを遊んでもらう。争いのない状態を作り、戦略的思考を育み、少年院での生活の気晴らしにしてもらうという。

ドイツ年間ゲーム大賞審査委員会は、ロゴのライセンス使用料を原資として毎年4万~5万ユーロ(約500万円前後)を、30ほどのボードゲーム関連の非商業イベントに援助している。

Spiel des Jahres e.V.:Ausblick auf das Förderprogramm ab 2018

ホビージャパン、3月の輸入ゲームリストを発表

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ホビージャパンは3月発売予定の輸入ゲームリスト3タイトルを発表した。今回は北米の出版社の作品。英語などの外国語版だが、日本語ルールが添付される。

ニューヨーク・スライス・ピザ(New York Slice)
デザイン・J.アラーズ、イラスト・S.グスタフソン&J.カウフマン、ベジエゲームズ(アメリカ)、2~6人用、8歳以上、30分、4800円、3月中旬発売予定。
名作『もっとホイップを』のアラーズの新作。今度はケーキではなく、ピザの切り分けで勝負だ。有名ピザ店「ニューヨーク・スライス」のシェフ長として、仲間のピザ職人たちと共に素晴らしいピザを提供しよう。
プレイヤーはそれぞれピザを切り分け、ほかのプレイヤーは、その切り分けたピザのカットを選んで取る。ピザの種類はベジタリアン向け、ハワイ風、肉食系などいろいろあり、それぞれ食べるものと取っておくものを決める。食べたカットのペパロニと、取っておいたカットの種類別1位が得点となる。
特殊能力やボーナス点をもたらす「今日のスペシャル」、減点されてしまう「アンチョビ」にも注意して集めよう。また、1つのカットが2種類のピザとみなされるものもある。

サントリーニ(Santorini)
デザイン・ゴード!(ゴードン・ハミルトン博士)、イラスト・L.コセット&D.フォレスト、ロクスリーゲームズ(カナダ)、2~4人用、8歳以上、20分、7600円、3月中旬発売予定。
キックスターターで7000人が6000万円を出資し、製品化された立体コマの豪華コンポーネントゲーム。自分の番には移動か建築を行う。「移動」は自分の建築士のうち1つを隣のスペースに動します。移動できるのは一段上までで、下るならば何段でもよい。建築は、移動させた建築士の隣に1段建物を建てる。3段目の上には天蓋を建てなければならず、それ以上高くはできない。これを繰り返し、自分のいずれかの建築士が3段目の高さに移動できれば勝利する。
シンプルなルールだが、これにさまざまな英雄や神々の力が加わり、ゲームをより複雑にする。

サントリーニ:黄金の羊(Santorini)
デザイン・ゴード!(ゴードン・ハミルトン博士)、イラスト・L.コセット&D.フォレスト、ロクスリーゲームズ(カナダ)、2~4人用、8歳以上、20分、3000円、3月中旬発売予定。プレイするためには『サントリーニ』基本セットが必要。
『サントリーニ』に、ヘカテーやハーデスなどの新たなる神々や、ヘラクレスやアキレスなどの英雄を加える拡張セット。「黄金の羊」コマは触れることで神々の力を得ることができるようになる。英雄たちの能力は強力だが、ゲーム中1度しか使用できない。初心者のハンデに使うこともできる。

ダイスロール&書き込み『ダイス・スター』日本語版、3月中旬発売

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ホビージャパンは3月中旬、フランスのゲームデザイナーコンビによる書き込み式ダイスゲーム『ダイス・スター(Dice Stars)』日本語版を発売する。デザイン・B.カタラ&L.モーブロン、イラスト・S.トバル、1~4人用、10歳以上、20分、2600円(税別)。

オリジナルは2016年、マタゴー社(フランス)から発売された。デザイナーのB.カタラとL.モーブロンがコンビを組んだ作品として『ダイスタウン』『キクラデス』(共にマタゴー社)がある。

1~3個のダイスを袋から取って振り、「目の数」か、「色」か、「☆」を選んで取り、出た目の合計数をスコアシートに記入する。「色」なら色の縦の列、「目の数」なら横の列に書き込むが、そこまでのマスを×印で埋めなければならない。「☆」の目はボーナスで、埋めきれば得点が2倍になる。

ほかのプレイヤーが使わなかったダイスを使うこともできるため、先読みの要素もある。ほかのプレイヤーがどこのマスを埋めているのかをよく観察しておかなければならない。

運だけではなく、どうやって得点を伸ばしていくのかという戦略も悩ましく、ほかプレイヤーとの駆け引きも白熱する新作ダイスゲームだ。

内容物 専用ダイス14個、布袋 1枚、スコアパッド1冊ほか

ダイス・スター日本語版(コンポーネント)

ゲームマーケット、今秋から2日開催に

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アークライトは、国内最大のアナログゲームイベント「ゲームマーケット」を2017秋から2日開催にすることを発表した。ゲームマーケット2017秋は12月2~3日(土・日)に東京ビッグサイトにて開催される。

昨年12月には12000人が参加したゲームマーケット。年々急速に規模を拡大する一方で、参加者からは「会場が広すぎて回りきれない」「全部のゲームを見ることができない」、出展者からは「もっと体験していただきたい」「もっと販売機会がほしい」といった声が寄せられるようになり、ゲームマーケット事務局で検討を重ねていた。

2日間開催によって、これまでは購入でめいっぱいだった愛好者も体験卓に着くことができるようになり、また週末に他の予定が入っても参加できる可能性も上がる。これまでの「リアル謎解き」「こどもゲームコーナー」「60分TRPG体験コーナー」などに加えて、体験イベントもさらに充実させるという。欧米の出版社からも2日間開催の希望がいくつも寄せられており、海外からの注目度もさらに高まりそうだ。

ゲームマーケットは現在、年に3回行われており、ゲームマーケット2017神戸が来月12日(日)神戸国際展示場にて、ゲームマーケット2017春が5月14日(日)東京ビッグサイトにて(いずれも1日間開催)、その後、2日間開催のゲームマーケット2017秋となる。

ゲームマーケット参加者数および出展ブース数の推移
ゲームマーケット出展者・参加者の推移

ドイツ・メンサ賞2017に『コードネーム』『オルレアン』

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IQテストで上位2%の成績優秀者のみが入会できる国際団体「メンサ」のドイツ支部は、8回目のドイツ・メンサ賞(MinD Spielepreis)を発表した。2つの部門で会員の投票の結果、「短時間ゲーム部門」に連想ゲームの『コードネーム』、「複合ゲーム部門」に中世の都市開発ゲーム『オルレアn』が選ばれた。

数多くのボードゲーム賞と違い、対象を過去5年間の新作にしているところがこの賞の特徴。運だけのゲーム、知識だけを問うゲーム、キッズゲームは除外される。会員が1人5タイトルまで推薦でき、推薦数の多かった上位5タイトルが12月の決選投票にかけられる。

「短時間ゲーム部門」の次点はボールを押し込んで一列に並べるアブストラクトゲーム『シフタゴ(Shiftago)』、3位は超難易度の『おばけキャッチ名人技』と、知能テスト系のゲームが並ぶ。「複合ゲーム部門」の次点は『モンバサ』、3位は『ニッポン:明治維新』。

授賞式は今月、マールブルクで行われる予定。

MinD-Spielepreis - Die ausgezeichneten Spiele 2017

第3回ゲームデザイン討論会「アート&ゲーム:ゲームは"芸術"たりえるか!?」を終えて

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2月12日、朝日新聞社メディアラボ渋谷分室にて、第3回ゲームデザイン討論会が開かれ、パネリストとして参加してきた。テーマは「アート&ゲーム:ゲームは"芸術"たりえるか!?」デジタルゲームとアナログゲーム双方を、アートという観点で架け橋してみようという企画である。

セッションは3つに分かれた。第1部「映画性はビデオゲームに何をもたらしたか」では東京大学特任研究員の鈴木香織氏が2000年代前半に生まれた「映画的なゲーム(ゲーム中にムービーが入る)」の成功と失敗について語った。聞き手は数々のビデオゲームを手掛けてきた黒川文雄氏と渡辺範明氏。

当時、ムービーが流れている間は、ゲームを操作できなかった。ここからアートは鑑賞するものであって受け身であり、コントローラを操作して参加していくゲームと対立するということが浮かび上がった。それと同時に、ムービーによってゲームに物語性が加わったという。アートはゲームの物語性を高める作用があることが分かった。

第2部「花札―歴史あるアートワーク」ではゲーム研究家の草場純氏が、花札の絵柄が当時の文学をもとにしていると当時に、その絵柄が歌舞伎などでも用いられるという、ゲームと社会の相互影響について発表した。聞き手はAI研究者の三宅陽一郎氏と、当サイトの管理人である。

花札の絵師の名前がクレジットされることは現代までなかったが、現代においてはデジタルゲームもアナログゲームも、イラストレーターやグラフィックデザイナーがクレジットされ、作家性がクローズアップされるようになっている。アナログゲームでは、ドイツで優れたコンポーネントを顕彰する「グラフ・ルド(GrafLudo)」賞の存在や、機能性を兼ね備えたアートワークで評価されている長谷川登鯉氏が紹介された。

第3部「ゲームデザインと物語性―デジタル空間が開くゲームと芸術の素敵な関係」では東京電機大学の勝又洋子氏が、ドイツの古典文学をゲーム化する授業を紹介。聞き手は再び、渡辺範明氏と当サイトの管理人である。

どんな話でもゲームにするとバトルになってしまうという話から、ゲームデザイナーが物語を再構成するときに行う新たな意味づけに広がり、『ワンスアポンアタイム』が取り上げられた。また物語の構造とゲームの構造の不一致から、ゲームにも回収されない伏線や、フレーバーテキストや全部ユニークなイラストなどがあってよいという意見も出た。

デジタルゲームのアートは写実性を求めていくのに対し、アナログゲームのアートは抽象性を高めるという正反対の方向がある。写実性を高めれば物語性が浮き立ち、抽象性を高めれば想像力がかき立てられる。たびたび取り上げられた物語性や、ゲームの主体性と没入感など、今後につながる面白い話も出てきた。

参加者はデジタルゲームメイン・アナログゲームメイン両方で、テーブル上にあった『枯山水』を知らなかったという方も。「アート」の多義性もあって、実用的な話というよりは、概念的な話が多かったように思われるが、参加者の参考に少しでもなったとすれば幸いである。

リアルタイム粘土ゲーム『トイバー親子の密輸業者』、3月18日発売

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アークライトは3月18日、密輸品を粘土に包んで隠すリアルタイムゲーム『トイバー親子の密輸業者(Schmuggler)』日本語版を発売する。デザイン・K.トイバー&B.トイバー、イラスト・フィオーレ、2~4人用、8歳以上、40分、4600円(税別)。

オリジナルは昨年春、コスモス社から発売されたもの。『カタン』の作者トイバーが親子でデザインした作品で、まもなく発売となる『トイバー親子の王国騒動』に続いての日本語版だ。日本ではメビウスゲームズが輸入版を取り扱っている。

チャーリー・ポテト密輸団の応募者たちが適性コンテストを合格することを目指す。適性コンテストでは、ポテトが多く詰まった袋の中に密輸品を忍ばせ、フェンスの穴を通り抜けてゴールに到達しなければならない。なるべく大きい袋を密輸して、ほかの応募者の小さすぎる袋やフェンスに引っかかった大きすぎる袋を奪おう。でも他の応募者がワナとして忍ばせた「悪臭爆弾」にも注意!

ボード上のフェンスにはいくつかの穴があり、サイコロで今回の穴を決めたら、砂時計が落ちるまでの間に密輸品を入れた粘土の玉を作る。順番にフェンスを転がし、穴を通過できた玉のうち、大きいものを作った人が密輸品をゲット。さらに穴を通過しなかった玉や、小さい玉の中身を当てれば獲得できるチャンスもある。

限られた時間の中で穴の目算と粘土の量の調整で勝負するという、異色の作品だ。

幻のパーティーゲーム『そっとおやすみ』日本語版、3月3日発売

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すごろくやは3月3日、手札が揃ったらそっと伏せるカードゲーム『そっとおやすみ(Schlafmütze)』日本語版を発売する。デザイン・M.ニキシュ、イラスト・U.フィッシャー、3~7人用、5歳以上、10~15分、1400円(税別)。

オリジナルは2002年にハバ社(ドイツ)から小さな缶入りで発売された作品。海外ではあまり注目されなかったが、日本で一部の愛好者に熱狂的な人気があり、このたび、すごろくやがハバ社にかけあって日本語版が実現した。日本語版は、紙製の小箱に入っての発売となる。

ゲームは順番に手札を1枚次の人に渡していく。絵柄が4枚揃ったらいつでも手札をそっと伏せることができる。誰かが手札を伏せたら、ほかのプレイヤーも(手札が揃っていなくても)同じように素早く手札を伏せ、一番遅かった人が「おねむちゃん」になる。トランプの『うすのろ』そのものであるが、可愛らしいイラストと、「おねむちゃん」カードの存在が新しいプレイ感覚を生み出している。

ほかのプレイヤーの視線や気配を見ながら、スキをつくように伏せるところがポイント。キッズから大人まで、伏せるたびに笑いの巻き起こるパーティーゲームだ。

すごろくや:そっとおやすみ

ソードアート・オンライン×カナイセイジ『ソード・オブ・フェローズ』6月29日発売

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KADOKAWAは6月29日、アニメ『ソードアート・オンライン』のボードゲーム『ソード・オブ・フェローズ』を発売する。デザイン・カナイセイジ、1~4人用、10歳以上、30分、3000円(税別)。

『ソードアート・オンライン』はライトノベル・オンライン小説を原作として2012年にTVアニメ化され、劇場版もまもなく公開されるアニメ。未来のオンラインゲームの中に閉じ込められた登場人物が命をかけてゲームのクリアを目指す。多方向にメディア展開しているが、ボードゲームでは2013年にバンダイが協力型デッキ構築ゲーム『カードコンプリートセット ソードアート・オンライン アインクラッド攻略編』を発売している。

今回もボードゲームになるのはアインクラッド編。キリトやアスナたちSAOプレイヤーとなり、無限の蒼穹に浮かぶ巨大な天空城「アインクラッド」最上層を目指して戦う協力型ゲームとなっている。ゲームデザインは『ラブレター』や『ウニコルヌスの騎士』などで知られるカナイセイジ氏。ボードゲーム初心者から熟練者まで楽しめるシンプルでスリリングなボードゲームとなる。

内容物:カード25枚(キャラクターカード6枚・シナリオカード10枚・アイテムカード8枚・サポートカード1枚)、ダイス14個(メインダイス4個・サポートダイス4個・キャラクターダイス6個)、トークン30個(ダメージ(1/2)10個・ダメージ(5/10)12個・付与(リズベット・シリカ)各1個・アビリティ使用回数4個・攻略中1個・無地(予備)1個)、説明書1部

KADOKAWA:ソード・オブ・フェローズ

ソード・オブ・フェローズ
©2016 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊/SAO MOVIE Project

日本ボードゲーム大賞2016:投票13日まで

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昨年12月から行われていた日本ボードゲーム大賞2016の投票が、今月13日(月)で〆切となる。まだ投票されていない方はお忘れなくどうぞ。

ネット投票では、投票時にメールアドレスを入力し、自動返信されたメールが届く。ここに記載された確認アドレスをクリックしてはじめて有効となる仕組み。確認アドレスにアクセスせず投票が無効になっていないかチェックしよう。定かでない場合は再投票すれば、前の投票が有効でも再投票が優先される。投票は13日24時まで、確認のアクセスは14日24時まで。

投票ページを見ると、たくさんの新作リストが並んでいるが、もちろん、この中の全てを遊んでいる必要はない。1タイトルでも遊んだことがあれば、その1タイトルを投票すればよい。いくつか遊んでいる場合は、5位まで順位をつけて投票できるので、メモ用紙に気になったタイトルを書き出して検討するとよいだろう。

ちなみにこれまでの投票部門では『ミステリウム』、『宝石の煌き』、『ツォルキン:マヤ神聖暦』、『ラブレター』、『世界の七不思議』、『キャット&チョコレート』、『ドミニオン』、『魔法にかかったみたい』が1位に選ばれている。

日本ボードゲーム大賞:投票部門 投票ページ(NPOゆうもあ)

ゲームマーケット2016秋:新作評価アンケート結果発表、1位は『TOKYO HIGHWAY』

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ゲームマーケット2016秋(昨年12月12日、東京ビッグサイト)で発表された新作の評価アンケート結果が21日、事務局から発表された。445名が投票し、350タイトルの新作の中から評価平均1位は『TOKYO HIGHWAY』(ITTEN)、評価数1位は『リカーーーリング』(賽苑)となった。

新作評価アンケートはゲームマーケット終了後の12月29日から約1ヶ月にわたってウェブで行われた。誰でも投票することができ、各ゲームを5段階で評価したものを、とても面白い=5~全く面白くない=1として数値化し、総投票数の7%にあたる31票以上でランキングした。前回は評価数の多い順に総タイトル数の約1割での評価順としていたが、今回再び総投票数の割合に戻されている。

評価平均1位の『TOKYO HIGHWAY』は道を立体交差させて車を走らせる2人用バランスゲーム。ゲームが進むにつれて首都高のような複雑な地形が出来上がるのが見ものだ。2位の『ラミネートラミー』はカードゲーム『セブン』のコンポーネントを用いたゲーム。3位はダイスを使ったリアルタイム陣取り『キャプテンダイス』。評価数では賽苑、オインクゲームズが上位に入った。それぞれのランキングは以下の通り。

『TOKYO HIGHWAY』はittenのホームページによると現在追加製造中で、発売時期や販売方法についてはツイッターでお知らせするという。

また、得票数が規定に及ばなかったものの、平均評価が高かった作品として『果実の収穫』(GALLERY OUCHI)、『ストイケイア(CLOUDGEAR GAMES)』、『Smart Pub Game ダブルピックス』(有限浪漫)、『カゲロウ』(ひとりじゃ、生きられない。。)、『The Dice Road Race』(Open Design Games)、『~属州統治~ ローマの力』(植民地戦争+α)、『天秤にかけろ』(シベリア)が挙げられている。

新作タイトル数は昨年秋の252タイトルから約100タイトルの増加となったが、投票者数は506票から1割減となった。ゲームマーケット事務局では、よりたくさんの人に評価してもらえる取り組みを行うという。

また今回も、出展者が自分の作品の評価内訳を問い合わせられるようになっている。下記リンクのフォームから、出展者名、登録番号、メールアドレスなどを送ると返信される。ランキングしなかった作品でも評価の高かった作品があるので、気になる方は問い合わせてみよう。

ゲームマーケット公式:【結果発表】2016秋:新作評価アンケート

【ゲームマーケット2016秋:新作評価アンケート結果】
1.TOKYO HIGHWAY(ITTEN)70/4.24(評価数12位)
2.ラミネートラミー(四等星)50/4.22(評価数17位)
3.キャプテンダイス(グランドアゲームズ)38/4.21
4.Sweets Stack(操られ人形館)80/4.10(評価数9位)
5.ウニコルヌスの騎士(カナイ製作所&ManifestDestiny)35/4.09
6.フィルムを巻いて!(Saashi&Saashi)94/4.04(評価数5位)
6.老師敬服(HOY GAMES)73/4.04(評価数10位)
8.TABOO GAME~宝石泥棒の掟~(river games)45/4.02(評価数21位)
9.聖杯サクセション(大気圏内ゲームズ)90/4.01(評価数6位)
10.をかしや(桜遊庵)60/3.93(評価数14位)
11.インサイダー・ゲーム(オインクゲームズ)128/3.91(評価数2位)
12.トゥーアンリミテッド(きんしゃちゲームズ&COLON ARC)36/3.89
13.ノイ限定生産ホラー版(ほらボド!)71/3.87(評価数11位)
13.エンデの建国者(imagine GAMES / UTSUROI)38/3.87
15.Re:迷宮(リメイク)(STUDIO アカランタン)34/3.85
16.オキドキ(OKAZU brand)33/3.79
17.ハコオンナ(EJIN研究所)81/3.77(評価数7位)
18.ことりファイト!(こっち屋)36/3.75
19.リカーーーリング(賽苑)140/3.73(評価数1位)
20.デモンワーカー(グループSNE/cosaic)53/3.72(評価数16位)
22.今日も帰れない二社目(MRエンターテイメント)45/3.71(評価数21位)
23.キムの名は。(芸無工房)38/3.68
24.BABEL(こぐま工房)81/3.63(評価数7位)
25.4人の容疑者~湯けむりに消えた謎~(テンデイズゲームズ)107/3.60(評価数4位)
26.モンスカート(するめデイズ)46/3.50(評価数20位)
27.人喰い屋敷(おいしいたにし)34/3.47
28.メツボウキングダム(ワンドロー)49/3.43(評価数19位)
28.たたらばと森(ホビージャパン)40/3.43(評価数25位)
30.スウィーツ!(Sweets!)(YAMATO GAMES)36/3.42
31.ジャングリラ(OKAZU brand)44/3.41(評価数23位)
32.真打(JUGAME STUDIO)55/3.40(評価数15位)
33.ワンナイト新郎(もんじろう)43/3.35(評価数24位)
34.Wine RATING(ワインレーティング)(JUGAME STUDIO)50/3.34(評価数17位)
35.死ぬまでにピラミッド(オインクゲームズ)109/3.29(評価数3位)

『T.I.M.E.ストーリーズ』日本語版3月中旬発売、拡張も同時発売

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ホビージャパンは3月中旬、フランスの協力型謎解きゲーム『T.I.M.E.ストーリーズ(T.I.M.E. Stories)』日本語版を発売する。ゲームデザイン:P.シャスネ&M.ロゾワ、2~4人用、12歳以上、90分、6000円(税別)。

オリジナルは2015年にスペースカウボーイズ社(フランス)から発売された。たちまち話題となり、ドイツ年間エキスパートゲーム大賞にノミネート。そのほかフランス年間ゲーム大賞エキスパート部門、国際ゲーマーズ賞、ゴールデンギーク賞などにノミネートされ、日本語版が熱望されていた。デザイナーのロゾワが、コンピュータゲーム会社ユービーアイソフトのパリ本社でゲームデザイナーを務めていることでも話題となっている。

プレイヤーはT.I.M.E.(Tachyon Insertion in Major Events、大規模事象タキオン介入)機関のエージェントとなって、チームで時空を移動し、宇宙と並行世界を脅かす事件を解決する。訪れた世界では「器」と呼ばれる仮の姿を取り、時空崩壊の元となるほころびを修復し、危機を回避しなければならない。

ゲームはカードの束で構成されたシナリオを使い、プレイヤー全員で協力して冒険に挑む。カードには訪れる場所や、出会う人物、手に入れることができる道具などが描かれており、それぞれ訪れた場所のカードを見て情報を集める。見たカードの内容をほかのプレイヤーに説明することは許されるが見せてはいけない。また、時空旅行には時間制限があって全ての情報を集める余裕はないため、積極的なコミュニケ―ションと検討が成否を分ける。

昨年話題となった『パンデミック・レガシー』と同様、一度クリアした人はもうプレイできない、ネタバレ禁止のゲームだ。

基本セットには最初のミッションとして、1921年のフランスの療養施設を舞台としたシナリオ「療養所にて」が含まれている。またこれと同時に、2つの拡張セットも同時発売となる。

1つ目の拡張セット『マーシー事件(The Marcy Case)』は1992年のアメリカ地方都市が舞台。奇妙な病が襲う中、マーシーという誘拐された17歳の少女を救うというミッションに取り組む。残念ながら、マーシーに関する資料は10歳当時の写真しかなく、これを手掛かりに現地で彼女を捜索しなければならない。インターネットや携帯電話が普及する直前の時代のアメリカを舞台とした、戦闘あり、推理ありの冒険シナリオだ。デザイン・N.ノーマンドン、2~4人用、12歳以上、90分、3800円(税別)。

2つ目の拡張セット『龍の預言(A Prophecy of Dragons)』は一転してライバン004星系、惑星リナイスが舞台。歴史とはつながらない「もう一つの時間線」の時空断層をふさぎ、時空構造体の崩壊を防ぐことがミッションとなる。この都市には魔法が存在し、住人も人間だけではない。魔法や異種族が存在する、中世ファンタジー世界風の並行世界を舞台とした、冒険シナリオだ。デザイン・M.ロゾイ、2~4人用、12歳以上、90分、3800円(税別)。

『T.I.M.E.ストーリーズ』日本語版
内容物:エージェントコマ8個、時間トークン1個、グループトークン1個、ダイス7個、シールド類61枚、リソーストークン140個、LPトークン30個、条件トークン24個、ゲームボード1枚、ルールブック、シナリオ『療養所にて』カード一式

『T.I.M.Eストーリーズ:マーシー事件』日本語版
内容物:シナリオ『マーシー事件』カード一式

『T.I.M.Eストーリーズ:龍の預言』日本語版
内容物:シナリオ『龍の預言』カード一式

フリーゼのゴーアウト系カードゲーム『フッチカート』日本語版、3月18日発売

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アークライトは3月18日、ドイツのボードゲームデザイナー、F.フリーゼがデザインしたゴーアウト(手札を先になくしたら勝つ)カードゲーム『フッチカート(Futschikato)』日本語版を発売する。3~8人用、7歳以上、15分、1800円(税別)。

オリジナルはフリーゼ個人の出版社「2F(ツヴァイエフ)シュピーレ」から昨秋発売された作品。『5本のキュウリ』に続くライトなカードゲームだ。英語版は『富士フラッシュ(Fuji Flush)』というタイトルで発売されている。原題は「一文無し」の意味。

2~20の数字が入ったカードを用いる。数字の大きいカードほど枚数が少ない。各プレイヤーは6枚の手札をもち、時計回りの順番で1枚ずつ出していく。1周の間、ほかのプレイヤーがより大きいカードを出さなければ捨て札にでき、こうして手札を先になくした人が勝つ。

後のプレイヤーが大きいカードを出した場合は、出していたカードを捨てて引き直さなければならない。また複数のプレイヤーが同じ数字を出すとその数字が合計され、高い数字のカードを出すのが難しくなる。ほかのプレイヤーよりも大きい数字のカードを出すか、前の人と同じ数字を出して数字を高めるかの選択に悩む。

シンプルなルールで気軽に遊べるカードゲームだ。

第3回ゲームデザイン討論会、2月12日渋谷

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日本デジタルゲーム学会は2月12日(日)、朝日新聞社メディアラボ渋谷分室(渋谷駅徒歩9分)にて、ゲームデザイン討論会第3回公開ディスカッションを開催する。14:00~16:00、入場料1000円、学生無料。

ツイッター上で定期的に行われ、デジタルゲームとアナログゲームの共通点と差異を探っているゲームデザイン討論会の拡大版。今回のテーマは「アート&ゲーム:ゲームは"芸術"たりえるか!?」で、芸術という観点からゲームをどのように捉えられるか、パネルディスカッションを行う。

パネリストには三宅陽一郎(AI研究者)、黒川文雄(黒川塾主宰)、勝又洋子(東京電機大学)、鈴木香織(東京大学)、草場純(ゲーム研究家)、渡辺範明(ドロッセルマイヤーズ)の各氏、小野卓也(当サイト管理人)、司会は蔵原大氏(東京電機大学)。

昨年5月に、その前哨戦となる討論会がツイッターで行われた(togetter)。ボードゲームに関しては、グラフィックや造形など、ビジュアル面での芸術性が取り上げられ、その文化的な継承や発展が論じられている。今回は「アート」という言葉の多義性と、アナログ・デジタルゲームの中での多様性を明らかにしていく予定だ。

第1回のゲームデザイン討論会は「奥野の百年、ゲームデザインの千年」というテーマで東京・神保町の奥野かるた店にて行われ、第2回は「ゲームと歴史学との遭遇」というテーマで東京・本駒込の東洋文庫ミュージアムで開催された。いずれもアナログ・デジタルゲームの両方を視野に入れたディスカッションとなっている。

日本デジタルゲーム学会:「ゲームデザイン討論会―第3回公開ディスカッション」開催

ボドゲde遊ぶよ!! phase 7-11

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朝日新聞beにアナログゲームコーナー

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朝日新聞の「be」土曜版(1月28日)から、「かしこく選ぶ 買物指南」としてアナログゲームの連載が始まった。担当はゲームマスターのあだちちひろさん。『ドブル』『ワードバスケット』などが紹介されている。

第1回は「入り口を間違うと面白くないんです」として、あだちさんはまず、説明書を読むか、知っている人に説明してもらって、ゲームの概要をしっかり知ることを勧める。第2回は、あだちさんがアナログゲームにはまったきっかけ。

お勧めされるゲームは毎回2~3タイトルで、写真とともに価格も掲載されている。第2回は「小さな子どもでも参加できるゲーム」というコンセプトで『おばけの試験カードゲーム』などが挙げられている。

お勧めのゲームはいわゆる定番だけでなく、あだちさん独自の視点も取り入れられており、今後の連載でどんなゲームが出てくるか楽しみだ。

朝日新聞:(かしこく選ぶ 買い物指南)アナログゲーム:1 面白さは説明書を読むことから

朝日新聞beあだちちひろ
朝日新聞あだちちひろさん連載(2)

ニュルンベルク'17:ツォッホ

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お尻にノミ(Floh am Po)
デザイン・P.ヴィヒマン、イラスト・V.ボーデン、2~4人用、4歳以上、15分。
犬に乗ったノミたちは楽しそうです。快適で早い犬バス。ノミたちが毛皮に移ると、四足の仲間が通りを駆け抜ける。こうしてスピードは上がり、犬の飼い主たちは忠実な飼い犬の首輪と尻尾の間に乗客をくっつけてダイスで競争するのだ。
滑稽で子どもでも遊べてとてもエキサイティングなカラーダイスゲーム。

タブラ・ラサ(Tabula Rasa)
デザイン・B.J.ギルバート&T.ベンジャミ、イラスト・V.ボーデン、2~5人用、8歳以上、30分。
冷たい料理をめぐる熱き戦いが始まった。香ばしいチーズ、ボリュームのあるピザ、クリームたっぷりのトルテが用意されている。自分のお皿においしい料理を乗せられるのは、ダイスで同じ出目を最も多く出したプレイヤーだけ。チーズを持ち帰るためには、競争相手の飽くなき食欲に勝らなければならない。
獲得したチーズ、ピザ、トルテの切れはしを再び一枚にまとめれば、勝利のチャンスがあるだろう。
ダイスを振るたびに究極の選択が待っている。ほかの競争相手と共に豪華な食事を目指すか、それとも静かな場所で邪魔されずに控えめな食事を取るか?

ターゲット(Targets)
デザイン・W.フォルスト、2~6人用、8歳以上、15~20分。
2015年にブラックロック出版から発売された同タイトルのドイツ語版。自分のダイスを重ね、そこから弾いて、中央のターゲットにうまく乗ることを目指す。ターゲットにうまく乗っても、ほかのプレイヤーがそのダイスを弾き飛ばすかもしれない。こうしてダイスは目の前を飛び交うだろう。
ゲームストア・バネスト:ターゲット

ライネン・ロス!(Leinen los!)
デザイン・A.ランドルフ、2~4人用、6歳以上、20分。
1997年にハバ社から発売され、ドイツ年間ゲーム大賞でキッズゲーム特別賞を受賞した作品のリメイク。1人がタイマー係となり、2本の棒に八の字を描くように紐を巻きつけている間に、手番プレイヤーがボートを進める。ボートは船体に直接触れず、モーター部分だけを押して進めなければならない。タイマー係が焦らせる間、冷静にブイをくぐってコースを廻ることはできるだろうか?
名古屋EJF:レイネン・ロス

ミッシュ・マッシュ(Misch Masch)
デザイン・B.カッツェンベルガー、イラスト・T.コーテ、2~6人用、6歳以上、20分。
ペリ・ダイル(ペリカン+クロコダイル)、エレ・フィン(エレファント+ドルフィン)といった変な動物たちが登場するカードゲーム。彼らはもとの動物になるべく、尻尾や頭を探している。ほかのプレイヤーより素早く合っているカードを正しい動物の場所に置いて、もとの動物に戻してあげよう。

第5回ボードゲーム川柳大賞:結果発表!

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先月に募集しました第5回ボードゲーム川柳大賞の選考が終わりましたので、結果を発表いたします。今回は前回の1108首を超える1752首と、多数のご応募を頂きました。ありがとうございます。

選考は酢豚さん(豚の鳴き声)、タナカマさん(テンデイズゲームズ)、ふうかさん(ふうかのボードゲーム日記)、メビウスママさん(メビウスゲームズ)、渡辺範明さん(ドロッセルマイヤーズ)、当サイト管理人おので行いました。各自、大賞としてふさわしいと思うものを20首と、個人賞として1首を選び、票数の多かったもの・同票の場合はより上位に挙げられたものを大賞、次点を入賞としました。なお、純粋に川柳の出来で選考できるよう、作者名を伏せて審査しています。

受賞者の方には順次、副賞の贈呈につきましてメールかツイッターのDMで連絡を差し上げますので、ご返信をお願いします。また、入賞作品は当サイトのトップページに年間通してランダム表示されますので、その味わいをお楽しみ下さい。

大賞
 擦り切れた カードタイルに 思い出が(ボドゲ好きカレー屋)

入賞
 こだわりは 昔は「勝ち」で 今は「価値」(バンちゃん)
 嫁の風邪 ここが点数 稼ぎ時(月並いおり)
 ジョーカーを 温存し過ぎて 役目来ず(にーな/Nina)
 「ブームなの?亅 妻の視線が やや軟化(ニョッキ)
 棚よりも 気になる妻の 許容量(ハイライフ)

メビウスママ賞・テンデイズゲームズ賞(ダブル受賞)
 得意げに 彼もダイスも 振る娘(しげのり)
評:潔さを感じるお嬢さんの様子がとてもクールでカッコ良く感じました。今時の女子は何事も自分で選別して勝ち取っていくという強さを感じるライフスタイルの様です。そんないまどき女子の潔さとボードゲームの感覚を上手に17音に読み上げた1首だと思います。(メビウスママ)
恋人同士、夫婦間を主題とした川柳が多数見受けられましたが、そんな中、一番ウィットに富んでいたのが、こちらでした。この川柳のこの子は、きっとゲームも強いんじゃないでしょうか。(タナカマ)

酢豚賞
 アレックス ガンダムじゃないよ ランドルフ(シン・エモン)
評:両方知ってる人がゲーム界隈で少なくなってる気がしますが、それはそれでカジュアル層が入ってきてるってことだし、いい傾向なので良しとする!「キモヲタが おなごかこんで 卓変えず(オフ会王さん)」も自分に刺さりつつパンチがあって割と好きです。

ふうか賞
 ゲーム棚 落ちてたコマに 『君の名は?』(たなやん)
評:ふとした時に思わぬところから出てくるコマ。答えてはくれないけれど、ついつい尋ねてしまいますね。昨年の流行語を上手く取り入れていると感じました。

ドロッセルマイヤーズ『HYKE』賞
 半年後 遊びたくなる ゲームかな(太陽皇子。)
評:確かにそんなゲームが一番いいゲームなんじゃないかと思いました。一見ものすごく普通のことを言っているようで鋭い!

Table Games in the World賞
 君の名を 知らず同卓 もう五年(ナフタレン)
評:よく一緒に遊んでいるのに、しかもアフターで食事まで行ってるのに、本名どころかハンドルネームすら知らないこと、確かにありますね。今さら聞けないもどかしさが伝わってきます。

アンケート:ボードゲーム購入費用の月平均

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Q114:ボードゲームの購入費用は月平均8000円より・・・?

A.もっと多い 59票(39%)
B.だいたいそれぐらい 34票(22%)
C.もっと少ない 59票(39%)

昨年暮れに行ったアンケートで、ボードゲームの年間の購入費用の中央値は10万円でした。この金額を12で割ると、1ヶ月あたり8300円。果たしてこの金額が、本当に普通なのか、1月のアンケートでお尋ねしました。

結果は「もっと多い」と「もっと少ない」が同数。だいたいそれぐらいが22%で、中央値というのは正しかったようです。平均額が20万円を超えたのは「もっと多い」という人の金額が非常に大きかったためですね。

あるアンケートでは社会人が月々自分の趣味に使っている金額は10,000円が一番多かったということで、8,000円という金額はその範囲内に収まってはいます。しかし、それだけのボードゲームを買って、遊ぶ仲間と時間が確保できるかというは別問題。積みゲーになっているのかもしれません。

2月のアンケートは、テーブルと座卓についてです。テーブルに椅子で遊ぶ場合と、座卓を囲んで座って遊ぶ場合、どちらが多いでしょうか。あるいは、どちらも使わず、床に直接ボードゲームを広げてということもあるかもしれません。最も近いものをご回答下さい。

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