2017年7月アーカイブ

第7回カルカソンヌ日本選手権、望月隆史氏が優勝

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今年で7回目となるカルカソンヌ日本選手権(主催・メビウスゲームズ)が7月30日(日)、ティアラこうとうにて開催された。のべ660名が参加した47回にわたる全国各予選の成績優秀者とシード選手70名が参加し、名古屋の望月隆史氏が2度目の優勝に輝いた。

ルールは世界選手権と同じ2人対戦。予選6ゲームの成績で上位8名が準々決勝に進出し、うち4名が準決勝、そして2名が決勝へと勝ち進む方式。激戦の末、望月隆史氏が3年ぶり2度目の日本一を勝ち取った。

望月氏は2014年の第9回世界選手権で日本代表として優勝、さらに翌年の第10回世界選手権で前回優勝者として出場し準優勝を収めており、10月にドイツ・エッセンで行われる第12回世界選手権での活躍が期待される。

歴代日本代表と、世界選手権における成績は小向真之介氏(準優勝)、村田大輔氏(5位)、岩村響氏(25位)、望月隆史氏(優勝、準優勝)、根岸丈氏(18位)、月形祐輔氏(7位)。近年の世界選手権は46カ国が参加し、ロシア代表のV.コバレフ氏が前年度優勝者のP.リツァルドプロス氏(ギリシャ)を破って優勝している。

カルカソンヌ日本選手権

ボドゲde遊ぶよ!! phase 8-6

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早解きパズルゲーム『ウボンゴ』日本語版、8月24日発売

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ジーピーは8月24日、早解きパズルゲーム『ウボンゴ(Ubongo)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・G.レヒトマン、アートワーク・N.ノイバウアー、1~4人用、8歳以上、20~30分、4000円(税別)。

オリジナルは2005年、コスモス社(ドイツ)から発売された作品。ドイツゲーム賞4位、オーストリアゲーム賞ファミリーゲーム部門ヒット、日本ボードゲーム大賞入門者部門6位、フィンランド年間ゲーム大賞、ノルウェー年間ゲーム大賞ファミリーゲーム部門大賞、スウェーデン年間ゲーム大賞ファミリー部門大賞を受賞し、これまでに17カ国語版が制作されている。またその間、コスモス社では『ウボンゴ・エクストリーム』『ウボンゴ・デュエル』『ウボンゴ3D』『ウボンゴ・カードゲーム』『ウボンゴ・トライゴン』『ウボンゴ・ジュニア』『ウボンゴ・ダイス』『ウボンゴ・スターウォーズ』などシリーズ化し、ロングセラーとなっている。

テトリスのようなさまざまなかたちのタイルを組み合わせて、指定された枠にぴったり収まることを目指す。完成させたプレイヤーから宝石を取り、その宝石の得点で勝敗を決める。

早解きであること、問題がたくさんあることに加えて、毎回ダイスで問題が変わるため、何度でも楽しめるようになっている。なかなか解けない問題が、あれこれ考えたり、急にひらめいたりして解けたときの快感はさすがのロングセラー。価格の高さからこれまで購入をためらっていた方も、この機会にどうぞ。

ジーピーでは発売を記念してイベント「エンジョイ・ウボンゴ」を実施するプレイスペース付きショップを募集している。ゲームのレンタルとインストラクターの派遣、購入特典のウボンゴTシャツがプレゼントされる。

内容物:パズルボード36枚(432問)、ピースタイル12枚×4人分、ダイス、砂時計、袋・宝石コマ58個、ラウンドトラックボード、ルールブック

ボードゲームカフェ/バーと風営法の「接待」

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取り調べコスプレ女性店員とゲームやカラオケができる大阪のアニメバーで、風営法違反の疑いで店長が逮捕された。女性店員に客の男子大学生とバーカウンター越しに談笑させるなどした疑いで情報提供を受けた警察署が捜査し、店内や事務所を家宅捜索。店長は「接客をさせないと売り上げが出なかった」と容疑を認めているという。警察署は店長が経営するコンセプトバーやメイド喫茶でも、違法な接客がなかったか調べている。

サンスポ:アニメバーで違法接客疑い...コスプレ女性店員と朝までゲームできるミナミの人気店、経営者を逮捕

この事件はアニメバーで起きたことだが、ボードゲームカフェ/バーも無縁ではない。一軒摘発されると、前例ができて全国に波及する可能性がある。ボードゲームカフェ/バーを起点としたボードゲームシーンのさらなる拡大のために、関係者とお客の双方に注意を喚起したいと思う。

知人が開いたボードゲームカフェが、地元の新聞に取り上げられた翌日、早速警察官が訪ねてきた。ボードゲームカフェという業態が珍しいため手探りだったが、司法書士とも連絡を取って協議した結果、次のような項目を遵守することで決着が付いたという。

  • 店員はお客と一緒に遊ばないこと
  • インストは最小限に留めること
  • 午前0時までに営業を終了すること
  • 店の前の屋外で営業しないこと

この指導には根拠がある。警察庁生活安全局長名で全国の警察に出されている「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律等の解釈運用基準(PDF )」である(風俗営業というと性風俗を思い浮かべる方も多いと思うが、ネットカフェ、ゲームセンター、パチンコ店などを含む広い概念である)。このうち「接待」の項目がボードゲームカフェ/バーに大きく関係する。

【接待とは?】
接待とは「歓楽的雰囲気を醸し出す方法により客をもてなすこと」と定義される。「営業者、従業者等との会話やサービス等慰安や歓楽を期待して来店する客に対して、その気持ちに応えるため営業者側の積極的な行為として相手を特定して興趣を添える会話やサービス等を行うこと」「特定の客又は客のグループに対して単なる飲食行為に通常伴う役務の提供を超える程度の会話やサービス行為等を行うこと」と言い換えられている。

【接待の主体】
接待の主体は「営業者やその雇用している者」や「営業者との明示又は黙示の契約・了解の下に客を装った者」である。また「接待は、通常は異性によることが多いが、それに限られるものではない」とされる。

【接待の判断基準】
接待の判断基準はいくつかに分けられるが、そのうち談笑・お酌等「特定少数の客の近くにはべり、継続して、談笑の相手となったり、酒等の飲食物を提供したりする行為」、遊戯等「特定少数の客と共に、遊戯、ゲーム、競技等を行う行為」が接待に当たるとする。一方、「客の注文に応じて酒類等を提供するだけの行為及びこれらに付随して社交儀礼上の挨拶を交わしたり、若干の世間話をしたりする程度の行為」は接待に当たらず、「客一人で又は客同士で、遊戯、ゲーム、競技等を行わせる行為」は直ちに接待に当たるとはいえないとする。

これらを適用すると、店員がお客とボードゲームをすることは、「営業者やその雇用している者」が「特定少数の客と共に、遊戯、ゲーム、競技等を行う行為」となり、完全に接待である(接待プレイか、ガチプレイかという話ではもちろんない)。店員のインストについては「特定少数の客の近くにはべり、継続して、談笑の相手となったり、酒等の飲食物を提供したりする行為」が適用されないよう(「若干の世間話」程度に収まるよう)、短時間で事務的に行うことが必要となる。ルールが多くてインストに時間がかかるゲームや、実際にコマなどを動かしながらのインストは注意が必要だ。

接待を行うには、キャバレー・スナック・パブ・キャバクラなどと同様、警察署の公安委員会から「1号(社交飲食店・料理店)」の風俗営業許可を取らなければならない。無許可営業で接待をすれば風営法違反となり、「2年以下の懲役若しくは200万円以下の罰金、又はこれらの併科」が課せられることになる。件のアニメバーはこれに該当したものと見られる。

件のアニメバーでは女性店員がコスプレをして談笑していたが、接待の主体が異性に限られるものではなく、接待かどうかは服装から判断されるものではないため、男性店員が普段着で一緒にプレイしても、接待でないと言い逃れることはできない。

以上のように、店長や店員がお客とボードゲームをするのは接待に当たるので無許可でしてはいけないことと、インストは内容によって接待とみなされる恐れがあるので短時間で事務的に行うことを心がけるというのが本稿の結論である。

そんなに厳格にしなくても、ツイートなどしなければ警察に知られないだろうと思う方もいるかもしれない。しかし件のアニメバーでは情報提供から警察が動いている。警察に情報提供をするのは、お客さんかもしれないし、近隣のライバル店かもしれない。どこに目があるのか分からないのである。また、このような法律がボードゲームカフェ/バーに適用されるのはおかしいと思う方もいるかもしれないが、その判断を行うのは我々ではなくて警察であることを忘れてはいけない。

なお以上のような接待行為の基準は飲食店に適用されるものなので、ショップやプレイスペースであれば、店員がお客とボードゲームをすることは全く問題はない。

『遊びたがりの霧生さん』休載、作者の体調不良により

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KADOKAWAのコミック誌『電撃大王』にて2017年8月号から連載が始まった『遊びたがりの霧生(きりゅう)さん』が、作者の体調不良のため第2話から休載になることが、編集部のツイートで明らかになった。今月発売の9月号には掲載されず、復帰時期もまだ決まっていない。

『遊びたがりの霧生さん』はボードゲームをテーマとした学園もののコミックで、第1話では『アグリコラ』や『枯山水』が登場しボードゲーム愛好者の話題になっていた。

休載となったのは作画担当の伊丹澄一氏が頚椎椎間板ヘルニアになり治療に専念するため。連載再開の時期が決定次第、告知されるという。

付録のボードゲーム紹介コラムを担当している管理人としても、一刻も早い平癒と復帰を祈念いたします。

NHK国際チャンネルでボードゲーム特集

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NHKの海外向け番組「NHK WORLD」で26日、日本のボードゲームの盛り上がりを伝えるニュースが放映された。

場面はJELLY JELL CAFE下北沢店から。店内は満席で『カタン』『バウンスオフ・ロックンロール』『パンデミック』などを楽しむ様子が映された。日本のボードゲーム市場は4500万ドル(約50億円)に膨れ上がっているとナレーション。

続いて欧米のゲームデザイナーが主流の中で、世界的に有名な日本人デザイナーもいるとして、林尚志氏(OKAZU Brand)とカナイセイジ氏(カナイ製作所)、そして江神号氏(EJIN研究所)が紹介された。レポーターが江神号氏宅を訪れてインタビュー。『ハコオンナ』が5000部以上のヒットとなり、スカイプで中国のボードゲーム会社とライセンス契約について商談をする様子が流れた。

世界的にボードゲーム市場が広がる中、日本人デザイナーが有名になっていると結んでいる。

番組は全て英語。下記のサイトにて期間限定で見ることができる。

NHK WORLD:BACK TO BASICS

フルーツジュース(Fabelsaft)

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後戻りできるレガシーシステム

フルーツジュース

動物たちを回って果物を集め、ジュースを作るワーカープレイスメントゲーム。今年のドイツ年間ゲーム大賞で推薦リストに選ばれている。独自路線をゆく2Fシュピーレの作品がドイツ年間ゲーム大賞のノミネート・推薦リストに選ばれるのは『ファウナ』以来8年ぶり。

はじめに6種類の動物カードが場に並べられる。手番にはそのいずれかに自分のコマを移動させ、その動物のアクションを行う。ほかのコマがいればそのプレイヤーに手札から1枚出して使うことができる。分かりやすいソフトワーカープレイスメントである。

アクションはカードによって異なる。山札からカードを2枚引く、誰かにバナナをあげる代わりに2枚もらう、山札からカードをめくってバーストする前に手に入れるなど、手札の果物を増やしたりほかの人と交換して揃えたりしていく。

またカードにはそれぞれジュースを作るのに必要な果物が指示されており、その果物を集めてそのカードに行けば、ジュースが完成する。こちらも分かりやすいセットコレクションで、このジュースを規定数先に完成させた人が勝つ。

ジュースを完成させるたびに、その動物カードがなくなり、代わって新しい動物カードが場に追加される。新しい動物にはまた別なアクションがあり、できることが少しずつ変わっていく。1種類の動物につきカードが4枚ずつあり、1ゲームで2~3種類追加される。

ここからがフリーゼらしさ。使い終わったカードは袋に入れておいて、次のゲームは前のゲームが終わった時点から始めようというのだ。動物は全部で59種類。単純計算して20ゲーム以上しないと、最後の動物まで行き着かない計算である。これをフリーゼは「後戻りできるレガシーシステム」と言っている。ネタバレしてもゲームに影響はないが、奥の方にいるまだ見ぬ動物を見たい気持ちがリプレイアビリティーを高める。

5人プレイで20分ほど。軽いのでそのまま2ゲーム目を始め、12番ぐらいの動物までいった。動物が出てくるたびに、その効果を見てみんなで「おー!」と言い、それまで出ているカードをどのようにコンボを組めるか考えて楽しんだ。言語依存度は高いが、出てくるたびにみんなで効果を確認できるのでプレイに大きな支障はない(日本語版が出ればもちろんずっと遊びやすいだろうけれども)。

Fabelsaft
ゲームデザイン・F.フリーゼ/イラスト・H.リースケ
2Fシュピーレ(2016年)・国内未発売(アークライトから日本語版予定)
2~5人用/8歳以上/20~30分

沖縄名護にショップ&プレイスペース「toi toi toi」オープン

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沖縄・名護に7月15日、ボードゲームが遊べるお店「toi toi toi」(トイトイトイ)がオープンした。沖縄バス名護市役所前徒歩10分、月火金20:00~24:00、土13:00~24:00、水木日休。

今年になってゲームカフェバー「Good Game」、ボードゲームカフェバー「五郎茶屋」と立て続けに新規開店している沖縄。今度は名護市に新しいお店の登場だ。店名は「大丈夫!」「しっかり!」「きっと上手くいくよ!」を意味するドイツのおまじないの言葉から取った。

プレイスペースは4人がけが4卓とキッズスペースがあり、キッズからゲーマーまで楽しめる100種類以上のボードゲームを用意する。利用料金はオープン記念価格で1時間300円、フリータイム500円となっている。

toi toi toi
沖縄県名護市城2-8-19岸本第一ビル202号室
https://www.toitoitoigames.com/
Twitter

この国がトップ!(Länder toppen!)

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日本より平均寿命の長い国

この国がトップだ!

世界各国のデータで国土面積、海抜、平均気温、人口、平均寿命、一人あたりGDPのトップを競うドイツのカードゲーム。意外なデータに驚くばかりでなく、残り札のカウンティングや置く場所の駆け引きも楽しめる。

毎ラウンド7枚のカードが配られる。カードには1枚1枚別の国がデータ付きで書かれており、これを見て裏向きで5つのジャンルの最高か最低に振り分ける。例えば「ロシア」は国土面積最高のところ、「日本」は平均寿命最高のところといった具合だ。

全員がカードを置き終わったら、ジャンルごとにめくって、誰のカードが最高(最低)だったかを比べる。そのプレイヤーは全員のカードを総取り。このとき表か裏にして置き、表のカードは大陸ごとに分けておく。ゲームの最後に大陸ごとに最も多くカードを置いた人しか得点できないエリアマジョリティーのルールがある。

全部のカードをめくって取り合ったら、また次のカードが配られ、これを3ラウンド繰り返して得点の多い人が勝ち。

国土面積・人口・一人あたりGDPがトップの国は大国に多く、国土面積が狭いのはヨーロッパの小国、海抜が小さいのは島国、平均気温は緯度次第、平均寿命が短いのはアフリカ諸国というような傾向は確かにある。しかしすでに出たカードはもう出てこないのと、強いカードはほかのエリアに置かれてる可能性があるため、中くらいの国でもトップを取れることがあるからドラマチックだ。「もう中国とロシアはないから......」といったカウンティングも利く。

しかし、知らない情報が多いのは地理ゲームの『なんてったってホノルル』以上。人口最高には中国、一人あたりGDP最低には北朝鮮など、キラーカードがどれくらい来るかという運の要素が大きいが、日本より平均寿命が長い国、赤道近くなのに意外に涼しい国など、新しい発見が待っているだろう。

Länder toppen!
デザイン・M.ユーネマン/夕日のドライハーゼン(2016年)
2~6人用/8歳以上/30~45分

「ボードゲームオータムフェスタ」10月1日開催、出展募集中

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リトルフューチャーは10月1日、浅草ヒューリックホール(JR浅草橋徒歩1分)にて、ボードゲーム即売会「ボードゲームオータムフェスタ2017」を開催する。今月末まで出展者募集中。

昨年10月に行われた「東京ボードゲームコレクション」と同様、ボードゲームおよび関連グッズを試遊・購入できるほか、イベントステージや食事もできるイベント。来月13日に浅草で行われる「第2回東京ボードゲームコレクション」に続いて、ゲームマーケット春と秋の間の7ヶ月間に創作ボードゲームなどの発表の機会を作る。

出展料は「東京ボードゲームコレクション」と同じで、小ブース5400円から企業ブース32400円まで。申し込み、問い合わせは下記ウェブサイトから。申し込みは7月31日〆切。

そのほか、ボドゲライブコンサート、ボドゲお笑いコント、人狼などのボドゲプレイライブ大会、自サークルのゲームの宣伝やインストなどのステージ出演者と、中古ゲームの出展者も同時に募集している。申し込み、問い合わせは下記ウェブサイトから。

ボードゲームオータムフェスタ:出展申し込み

コードネーム・デュエット(Codenames Duet)

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以心伝心の一語

コードネーム・デュエット

2016年のドイツ年間ゲーム大賞を受賞した『コードネーム』のシリーズ第3弾。今夏発売予定の最新作で、今度は基本2人(2チームでも可)で遊ぶ協力ゲームである。チェコゲームズ出版によると、ルール付属の2人用ルール(仮想の相手チームと戦う)を見たアメリカ人の愛好者が、別の2人用ルールを考案し、チェコゲームズ出版に公開してよいか尋ねてきたのが、このゲームが生まれたきっかけであるという。

ワードカードを5×5で25枚並べて、どのカードがスパイでどのカードが暗殺者か指示されたキーカードを見るところまでは同じ。このゲームのポイントは、プレイヤーが向かい合って座り、それぞれキーカードを片面だけ見るところにある。2つの面はスパイも暗殺者も位置が異なるが、スパイは合わせて15枚ある。この15枚のスパイを規定回数内で協力して見つけ出すことがゲームの目的だ。

片方が例によってヒントのワードと数を言い、もう片方がそのスパイを当てる。回答をやめるか、間違ったら交替。回答をやめた場合は市民トークンを手元に、間違ったらそのカードの上に置く。こうして市民トークンが減っていき、9枚使い切るまでに15枚のスパイを全て当てられなかったら(あるいはその前に暗殺者を選んでしまったら)敗北となる。

各プレイヤーが担当するスパイも暗殺者も位置が異なるが、同じ盤面であるところが面白い。どちらにとってもスパイということも、自分にとって暗殺者だが相手にとってはスパイということもある。ヒントを出しにくいなと思っていたカードが消えて進めやすくなるなど、手詰まり感がなくダイナミックだ。

バックグラウンドをよく知っている相手とプレイすることで、ヒントも冒険できる。しかし自分にとって常識的なイメージが相手にとっても常識的とは限らない。「えー、分かると思ったのに!」そんな相手のバックグラウンドの探り合いが、2人プレイの醍醐味である。

さらに世界地図のキャンペーンシートが付属。最初はプラハ(チェコゲームズ出版の所在地)から始まり、9手番で9回まで間違ってもいいというルールだが、ここからほかの都市にいくと、手番数や間違ってもいい回数が変わる。1回でも間違ったらゲームオーバーという都市は緊張感がすごい分、クリアしたときの喜びは大きいだろう。

カップルで遊んでも、ゲーマー同士で遊んでも、相手の新しい一面が見れるかもしれない。

Codenames Duet
デザイン:V.フヴァティル&S.イートン
イラスト:T.クチェロフスキ
チェコゲームズ出版(2017年)
2~人用/11歳以上/15~30分

海賊たちの脱獄ゲーム『カルタヘナ』日本語版、8月26日発売

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カルタヘナ日本語版アークライトは8月26日、『カルタヘナ(Cartagena)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・L.コロヴィーニ、2~5人用、8歳以上、30~45分、3200円(税別)。

イタリア人デザイナー・L.コロヴィーニが制作し、最初は2000年にウィニングムーブズ社(ドイツ)から発売された。その後シリーズ化されて3タイトルが発売され、リメイクも行われてきたが、今年になって初版ルールに『カルタヘナ2』のルールを加え、新しいバリアントルールを加えた新版が制作され、ジョーキ・ユニティ(イタリア)ほか7社で同時発売となった。

このゲームは1672年、コロンビアの要塞都市カルタヘナで起こった海賊の脱獄がもとになっている。プレイヤーは監獄に閉じ込められた海賊たちとなり、掘り進んだ地下通路を抜けて、待ち受けている脱出用スループ船を目指す。さらにスループ船で海を渡り、海賊島のジャングルを抜けて、仲間たちが待っている入り江にたどりつくことができたら完全勝利だ。

ゲームは、手札からカードを出して、そのシンボルのある空いているマスまで自分の海賊コマを進めるか、戻して手札を補充するかというアクションを組み合わせて行う。地下通路は狭いため、1つのマスには3人までしか入れない。ほかの海賊を妨害しつつ、自分の海賊全員を逃がそう。

新しいバリアントルールとして、手札補充のルールを一新する「海賊モーガン」、手札を攻撃する「無法者」、宝箱と各カード固有の能力を加える「ブラック・マジック・ウーマン」を入れることもできる。さらにゲームの難易度やプレイ時間を変更するルールもあり、決定版とも言える内容となっている。

内容物:ゲームボード8枚、カード102枚(※カードサイズ:42×63mm)、船ボード2枚、牢獄ボード1枚、海賊の入り江ボード1枚、海賊コマ30個、宝箱トークン8個

カルタヘナ日本語版(コンポーネント)

すごろくやで「ゲストMCの偏愛ボードゲーム会」、7月22日から

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高円寺のボードゲーム専門店すごろくや主催によるイベント「ゲストMCの偏愛ボードゲーム会」が7月22日(土)から行われる。ボードゲームスペース「す箱」(JR高円寺駅徒歩4分)にて13:00~17:00、定員30名、参加費3000円(事前申込制)。

毎回、ゲストMCが好み全開で選んだボードゲームを、解説付きでテーブルごとに分かれて遊ぶ。絶版でもレアものでもおかまいなしで、ゲストMCの思い入れのある作品が並ぶ。ゲストMCは簡単な内容紹介とともに好きなポイントを熱く伝えることになっており、ボードゲームの好みを通じて、ゲストMCの個性が楽しめるだろう。

ルールはテーブルごとに解読して遊び、各ゲームは終了時間を調整し、適宜テーブルを移動して、数多くいろいろな人と遊べるようにする。

第1回はすごろくやの丸田康司オーナー。「やいのやいの系、オレ天才だわ系」のボードゲームに偏愛傾向があるという。ラベンスバーガーの『パイレーツ』、クワリの『ファクトリーファン』、ハバの『宝島』などが用意される予定。

第2回はタレントのいけだてつや氏がゲストMCで、8月12日(土)に行われる。偏愛傾向は「声出していこう系、忘却テンパリ系」のボードゲームということで、『ヒステリーコーチ』『クレイジータイム』『キャプテンソナー』などが登場する。

以降、毎月1回ずつ開催される予定で、渡辺範明氏(ドロッセルマイヤーズ)、中道裕大氏(漫画『放課後さいころ倶楽部』)、田中誠氏(テンデイズゲームズ)、あだちちひろ氏(あだちのYEAH!)、ふうか氏(ふうかのボードゲーム日記)、阿曽山大噴火氏(タレント)、カナイセイジ氏(デザイナー)、中野将之氏(ゲームストア・バネスト)といった豪華なメンバーがゲストMCに招かれることになっている。

問い合わせや前売りチケット購入はすごろくやのウェブサイトから。

すごろくや:ゲストMCの偏愛ボードゲーム会

ゲームマーケット2017秋:出展受付27日まで

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ゲームマーケット事務局は7日、ゲームマーケット2017秋(12月2・3日(土日)東京ビッグサイト)の出展募集(第一次)を行っている。7月27日まで。定数を上回った場合は抽選、下回った場合は二次募集となる。

今回から初めて2日開催となるゲームマーケット。土曜のみ/日曜のみの一日出展か、両日出展が選べるようになっている。出展形式は一般、中古、企業、エリア(両日限定)、プレイスペースの5種類で、出展料はそれぞれ6480円、6480円、43200円、324000円、21600円から。エリア出展を除き、両日参加の場合は一日参加から8割増となる。一般と企業ではオプションとして試遊スペースを付けることもできる。また、2017春と同様、「ボードゲーム:キッズ」「ボードゲーム:スタンダード」「ボードゲーム:エキスパート」「TRPG」「TCG」「SLG」「その他(書籍、グッズ、中古)」のジャンル、テーマやシステムを記入してもらい、より細かい分類を試みる。「ボードゲーム:キッズ」と「TRPG」はほかのイベントとの兼ね合いから日曜日出展推奨。

出展できるものは、アナログゲームに関するものであれば創作、中古、輸入、関連グッズ、書籍など自由だが、成年向け商品の販売・プレイはできない。詳しくは下記リンクを参照のこと。申込は、ゲームマーケット公式サイトから出展申込フォームに記入して送付する。〆切後、事務局から通知があるので、返信に従って出展料を支払う。このほかに、カタログ原稿を期日まで送らなければならない。

ゲームマーケット2017春は575団体が出展し、13000人が参加した。2日間開催でどれだけ参加者が増えるか、楽しみにして待とう。

ゲームマーケット2017秋:出展申し込み

『アンドロイド:ネットランナー』世界選手権2016デッキ2種、8月5日発売

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アークライトは8月6日、2人用カードゲーム『アンドロイド:ネットランナー』用デッキ『メッセージの支配(Controlling the Message)』と『フィザード(Whizzard)』の日本語版を発売する。各1800円(税別)。プレイするためには基本セットが必要。

昨年11月にアメリカ・ミネアポリスで行われたアンドロイド:ネットランナー世界選手権2016で優勝したC.ダイアー氏(イギリス)の使用デッキを再現。これまでに発売された30以上の拡張パックから、同氏がメガコーポレーション、ランナー役で選んだそれぞれ50枚、46枚を抽出して収録した。初心者でも世界チャンピオンのシナジーを楽しむことができる。

『アンドロイド:ネットランナー』は『マジック:ザ・ギャザリング』のR.ガーフィールドらがデザインした単体で遊べるLCG(リビング・カードゲーム)。未来のディストピアで、メガコーポレーションと、「ランナー」と呼ばれる腕利きのハッカーが貴重なデータをめぐって戦う。両プレイヤーは互いに全く異なるルールで争うのが特徴で、それぞれのルールの上で、デッキを駆使して戦う。

昨年の同時期にも、2015年の世界選手権で優勝者が使用したデッキ『未来工学(Engineering the Future)』と『バレンシア(Valencia)』の日本語版が発売されている。

Worlds Championship 2016, 1st Chris Dyer - Snekbite
Worlds Championship 2016, 1st Chris Dyer - Papa Smurf

キングドミノ(Kingdomino)

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あのタイルさえ来てくれれば!

キングドミノ

日本で『ドミノ』は「ドミノ倒し」の印象が強いが、牌の両側にサイコロの目がついており、数が合うように並べるゲームである。そのゲームの原理を用いて、フランスのゲームデザイナー・B.カタラが王国(キングダム)を作るゲームに仕立て上げた。ブルーオレンジゲームズ(フランス)から発売され、今年のドイツ年間ゲーム大賞に選ばれた。2010年代のドイツ年間ゲーム大賞は8タイトル中6タイトルがドイツ国外の作品である。

中央にプレイヤー人数分のタイルを並べ、その中からほしいタイルを選ぶ。そのとなりにもまたプレイヤー人数分のタイルが並んでおり、タイルを取った人から次のタイルを選ぶ。取ったタイルは自分のお城から地形がつながるように配置し、これを繰り返して各自が12枚のタイルを取ったら終了。地形ごとにその広さと王冠の数をかけ、合計が多い人が勝つ。15分で終わるライトなゲームである。

ライトながらしっかりしたプレイ感がある1つ目のポイントはタイルの番号。各タイルには裏面に番号が振られており、小さい順に中央に並べられる。番号の小さいタイルを取ると、次のタイルは優先的に選ぶことができ、番号の大きいタイルを取ると、次のタイルは残りものになる。番号が大きいほど価値のあるタイルが多く、いいタイルを取ると次は選択肢がなくなるという仕組み。優先的に選ぶときは、自分がほしいタイルだけでなく、ほかのプレイヤーがほしいタイルを取ってしまうという手もあり、ジレンマと駆け引きが生まれる。

2つ目のポイントは、地形によって出現頻度が変えてあるところ。砂漠、草原、海、泥地、森、洞窟という6種類の地形があるが、たくさん出てくる割に王冠が少なかったり、少ない割に王冠が多かったりする。いくら広げても王冠がなければ得点にならないので、確実に得点するか、一か八か高得点を狙うかの選択も悩ましい。特に終盤は何が出ていないかタイル一覧表で分かるので、「海の家来い!」「森の小屋来い!」といった叫びが口々に出る(出たからといって、ほかのプレイヤーが取ってしまうこともある)。

3つ目のポイントはお城の位置取りを変えられるところ。お城から四方にタイルを配置できるが、最終的に5×5マスの陣地ができれば、お城の位置は中央でなくてもよい。お城をどこにするかは、出てくるタイル次第。「あのタイルが来るのを待って、ここは空けておこう」などという選択の結果、お城を端の方にする戦略もある。慣れてくるとそのあたりの加減が分かってくるだろう。

タイル選択のインタラクション、地形選択の戦術、お城の位置の戦略と、遊びごたえのある奥深さをもっており、外見はクラシカルなユーロゲームながら現代ボードゲームの要素が詰め込まれたゲーム。さらに立体のお城や木製の王様コマといったコンポーネントも美しく、箱庭感も楽しめる作品だ。

Kingdomino
デザイン・B.カタラ/イラスト・C.ブーケ
出版:ブルーオレンジゲームズ(2016年)
日本語版:テンデイズゲームズ(2017年)
2~4人用/8歳以上/15分

ドイツ年間ゲーム大賞2017に『キングドミノ』、エキスパート大賞は『脱出:ザ・ゲーム』

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ドイツ年間ゲーム大賞(Spiel des Jahres)選考委員会は本日10時30分(日本時間の17時30分)、ベルリン市内のホテルにて今年度大賞の発表と授賞式を行った。5月に発表されていた(TGiWニュース )各3タイトルのノミネート作品から、大賞には『キングドミノ』、エキスパートゲーム大賞には『脱出:ザ・ゲーム』が選ばれた。

審査員は授賞式の前夜に投票して大賞を決定する。当日はノミネート作品のデザイナー、イラストレーター、出版社の代表が招かれ、それぞれ3タイトルのノミネート作品を順番に紹介した後、大賞が発表された。

先に紹介されたのはエキスパートゲーム大賞。7回目の大賞に選ばれたのは『脱出:ザ・ゲーム』。ドイツ人デザイナーのブラント夫妻がデザインした謎解きゲームで、コスモス社(ドイツ)から発売されたシリーズ3作品がまとめてノミネートされていた。エキスパートゲーム大賞はブラント夫妻にとって『村の人生』以来5年ぶり2回目。コスモス社にとって『アンドールの伝説』以来4年ぶり2回目。

審査委員会は「完璧なゲームの原理と、協力冒険ゲームの注目に値する品質で、第一弾の3タイトル全てを表彰すべきだと確信される。多様で革新的な謎解きは決して平凡でなく、しばしば天才的な解答を探す楽しみがある。これらの作品は、脱出ゲームファンと、それを目指す人たちにとってマストアイテムである」とコメントしている。

TGiWレビュー:イクジット 秘密の実験室(EXIT: Das geheime Labor)

そしていよいよ赤ポーン、ドイツ年間ゲーム大賞の発表。今年の大賞には、『キングドミノ』が選ばれた。ドミノの要領で絵を合わせてタイルを配置し王国を作るゲームで、フランス人デザイナーのB.カタラがデザインし、ドイツ語版をペガサスシュピーレが取り扱っている。大賞をB.カタラが受賞するのは初。3年連続でドイツ以外からの作品の受賞となった。

審査委員会は「古典的なドミノの原理を、元のシンプルなエレガンスさを失うことなく、新しい地平をもたらした。それどころか、これからできあがるお城周りの地形の計画と、タイル選択のクレバーなメカニズムの調和が取れて噛み合っており、見事に本質的なものに還元されている。巨大王国を作る2人用ルールでは、ゲーム習得をすみやかにすることができる」とコメントしている。

TGiWレビュー:キングドミノ(Kingdomino)

ドイツ年間キッズゲーム大賞の発表は先月19日に発表され『アイスクール』が大賞に選ばれている(TGiWニュース )。

『キングドミノ』はテンデイズゲームズから日本語版が発売されており、『脱出:ザ・ゲーム』はグループSNEが来月から日本語版を発売する予定となっている。

Spiel des Jahres e.V.:"Kingdomino" ist das Spiel des Jahres 2017
Spiel des Jahres e.V.:"EXIT - Das Spiel" ist das Kennerspiel des Jahres 2017

ボドゲde遊ぶよ!! phase 8-5

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チェコゲームズ出版にインタビュー

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2017年7月、プラハ滞在の折にチェコゲームズ出版(Czech Games Edition)のオフィスを訪ね、インタビューをしてきた。

チェコゲームズ出版といえば昨年、『コードネーム』でドイツ年間ゲーム大賞を受賞し一躍注目を浴びているところだが、そのほかにも『スルー・ジ・エイジズ』『スペースアラート』『ダンジョンロード』『ピクトマニア』『ツォルキン』『タシュ=カラール』『アドレナリン』『アルケミスト』と数多くのタイトルが日本語版になっている。ヘビー級のゲーマーズゲームから、パーティーゲームまで幅広くカバーしているところが魅力である。

会社の連絡先はプラハ近郊のクラドノ(Kladno)という街になっているが、現在のオフィスはプラハに移転していた。地下鉄B線で中心部から20分、フロウベティン(Hloubětín)駅から徒歩10分ほどの緑豊かな住宅街。一軒家の住宅がオフィスである。22名の社員のほとんどはイベントで外出しており、アポイントを取ってマーケティング・PR担当のヤナ・ゼマンコヴァさんと、ペーテル・カスラヴァさんに応対していただいた。

チェコゲームズ出版:オフィス
オフィスになっている住宅

チェコゲームズ出版:ヤナさんとペーテルさん
ヤナさんとペーテルさん

チェコゲームズ出版の設立は2007年。今年で10年を迎える。その前年、V.フヴァティル氏ら3名がチェコボードゲームズ(Czech Board Games)名義でエッセン・シュピールに参加し『スルー・ジ・エイジズ』を発表した。チェコボードゲームズは現在も存続し、『心臓発作にならないための10の方法』などパーティー系のゲームを製作しているが、当初はヤポンブランドのように、同人的な活動をしているデザイナーの共同出展グループだった。ここで成功を収めたことから、チェコゲームズ出版の設立に至る。

この当時、チェコでボードゲーム市場は無きに等しいものだったという。1989年までは共産主義政治体制のためボードゲームが手に入らず、『モノポリー』ですら理念に合わないという理由でテーマ変更して販売されていた。ドイツは近くて遠く、90年代に隆盛を誇ったドイツゲームもチェコにはほとんど入っていない。チェコのボードゲーム愛好者の大半は革命後も、アメリカゲームや『マジック:ザ・ギャザリング』を遊んでいた。V.フヴァティル氏のデビュー作『アリーナ(Arena)』は1997年だったが、ほとんど知られていない。

このような状況のため、チェコゲームズ出版は設立当初から英語版を先に出し、国外市場を目指してきた。チェコ語版は現在、ミンドク(Mindok)という会社に制作と販売を依頼しているが、全タイトルがチェコ語版になるわけでなない。通常、初版は英語版を1万~2万部印刷するのに対し、チェコ語版は1000~1500部と、規模は10分の1である。チェコも愛好者が増えているとはいえ、一番大きいイベントで数千人規模。ゲームマーケットには及ばない。ボードゲームカフェも国内初のものが来月オープンするという。日本のボードゲームははじめに日本語版を作り、後から英語版を作るが、この順番が当たり前ではない。

国内ではあまり知られていなかったチェコゲームズ出版がようやく国内でも知られるようになったのは、『コードネーム』の影響が大きい。現在のところ33ヶ言語で200万セット以上販売され、続編の『コードネーム:ピクチャーズ』もミリオンセラーとなっている。中国やロシアで海賊版も出ているが、「我々にはどうしようもない。それだけ成功した証拠だと捉えている」という。

チェコゲームズ出版:コードネームの受賞

中国で印刷するボードゲーム出版社が増えている中、チェコゲームズ出版はチェコ国内での印刷にこだわる。製品管理の目が届きやすく、追加印刷など小回りのきく製造が可能で、値段もそう変わらないという。驚いたのは『コードネーム』の33ヶ言語の全単語を、スタッフが全てチェックしているところ。中にはローカライズが必要な単語もあるが、ゲームの中で機能するかどうかを見て、修正を依頼する場合もあるという。

ゲーマーズゲームが多い出版社だけに、テストプレイは綿密だ。プロトタイプ(試作品)のテストプレイはほぼ毎日。スタッフはビジネスではなく愛好者として取り組んでいる。毎年3月に国外からゲストを招いてテストプレイ会をしており、アイデア探しにも余念がない。チェコゲーズ出版のモットーは「完成されていないアイデア」を探すこと。『ツォルキン』も歯車を回すゲームという大枠のアイデアから始めて、イタリア人デザイナーをチェコに呼んで開発していった。そうかと思えば、新作の『コードネーム・デュエット』は、アメリカの愛好者がメールで2人用のルールを提案したのがきっかけで生まれた。

『コードネーム』のヒットはチェコゲームズ出版を大きく変えた。資金源が確保され、新作を開発する自由を手に入れたのである。時間をかけて、出したい作品を作り込む。この状況は「『カルカソンヌ』の売上でゲーマーズゲームを作る」というハンス・イム・グリュックにおけるに似ている。チェコゲームズ出版はジェンコンやシュピールなどの大きなイベントの直前まで新作情報を出さないので有名だが、それは直前まで開発しているからだという。

この夏秋に向けて開発している新作は次の通り。ゲーマーズゲームとパーティーゲームが同居していて今後も目が離せない。

『コードネーム:デュエット(Codenames: Duet)』:2人でできるコードネーム
『コードネーム:ディズニー(Codenames: Disney)』:ディズニーのキャラクターを使ったコードネーム。表がキャラクターのイラストで、裏がその名前になっている
『コードネーム:マーヴェル(Codenames: Murvel)』:同じくマーヴェルヒーローが登場

『それが問題だ(That's the Question)』:V.フヴァティルのパーティーゲーム。悩ましい2択の質問を提示して、どちらを選ぶか予想する
『パルサー2849(Pulsar 2849)』:V.スーヒーの2時間級宇宙開発ゲーム。ダイスを選択してアクションを行う勝利点ゲームで、多様な得点源がある。
『アドレナリン拡張』:人数を増やすだけでなくプレイ感を変える
『タシュカラル拡張』:新パック

チェコゲームズ出版:パルサー2849
ゲーマーズゲーム『パルサー2849』のプロトタイプ

チェコゲームズ出版:コードネームディズニー
『コードネーム』はディズニー版で新しい層の開拓を狙う

看板デザイナーのV.フヴァティル氏を中心とした新しいアイデアへの好奇心、デザイナーに頼り切りにならずみんなで開発していく熱意と、安価で小回りのきく国内出版体制、これらを武器に、今後もチェコゲームズ出版は国際的に存在感を示しくことになるだろう。

核戦争後の世界を生き延びろ!『アウトリブ』日本語版、8月26日発売

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アークライトは8月26日、『アウトリブ(Outlive)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・G.オリバー、イラスト・M.コワンブラ、2~4人用、14歳以上、25~100分、6500円(税別)。

ル・ボワテ・ドゥ・ジュ社(フランス)が今年、キックスターターで41万ドル(約4600万円)を集めて製品化した作品。同社の製品の日本語版は、『10ミニッツ・トゥ・キル』に続いて2タイトル目。

最後の水源を巡る核戦争によって破壊された世界が舞台。生存者は推定3万人でなおも減少している中、4個のクランを形成し、地下シェルターで生存競争を繰り広げる。世界中を移動して優れた生存者を集めている集団「コンボイ」に見い出されることが最後の望み。この集団に選ばれると、海中に隠された人類最後の都市に移住できる。

メインシステムはワーカープレイスメントで、英雄を移動させて資源を集め、夜には地下シェルターを拡張して新しい生存者を集める。特別な点は、手下の強さによって移動や集められる資源が変わるところ。それぞれ異なる強さの手下をどこに配置するかで、戦略性とインタラクションが生まれる。

コンボイ到着までの6日間を耐え抜き、選ばれしクランになれるだろうか?

内容物:
ゲーム盤1枚、コンボイボード1枚、シェルターボード4枚、英雄コマ16個、放射能マーカー4個、カード類16枚(※カードサイズ:63×88mm)、トークン類312枚、タイル類128枚
ルール説明書1冊

アウトリブ日本語版(コンポーネント)

プランBゲームズ、エッガートシュピーレを合併

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プランBゲームズ(カナダ)のドイツ支社が、ハンブルクの出版社エッガートシュピーレを合併したことが、シュピールボックスの報道で判明した。『村の人生』や『キャメルアップ』などの作品は、今後プランBゲームズのレーベルで販売される。

プランBゲームズのドイツ支社はシュトゥットガルトにあるが、エッガートシュピーレのオフィスはハンブルクに留まり、P.エッガート社長はあと3年間開発に携わるとしている。販売は当面、ペガサスシュピーレと提携して行うが、その後は不透明となっている。

プランBゲームズは、F2ZエンターテインメントのCEOだったS.グラーヴェル氏が同社のアスモデグループ合併後、スタッフを引き連れて昨年秋に独立した会社。『ジャンクアート』をリリースしたプレッツェルゲームズのレーベルも所有している。第一作『センチュリー:スパイスロード』をリリースし注目されているほか、今後『パンデミック』のM.リーコックや、『ウボンゴ』のG.レヒトマンの作品を予定している。『センチュリー:スパイスロード』のドイツ語版はアバクスシュピーレ、日本語版はアークライトが制作している。

アスモデグループは欧米市場で急速に勢力を拡大しているが、ドイツ国内の出版社の地位を揺るがすまでには至っていない。そこでアスモデグループから独立したプランBゲームズがその一角を合併したことで、勢力図にどのような変化が起こるかが注目される。

Spielbox: Plan B übernimmt eggertspiele / Plan B acquires eggertspiele

『ブラックストーリーズ ファニー・ファニー・ファニーデス』日本語版発売

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cosaicは本日、イエス・ノーの質問で真相を解明するコミュニケーションゲーム『ブラックストーリーズ ファニー・ファニー・ファニーデス』日本語版を発売した。2人以上、12歳以上、2分から、1500円(税別)。

現実に起こった話を元にしたファニーデスシリーズの3作目。馬にまたがった死体、爆発する犬、自殺した弁護士......小説よりも奇妙な現実、その真相は一体?

ブラックストーリーズシリーズはドイツ発のロングセラー製品で、50の"黒い"物語シリーズ4作、ファニーデスシリーズ3作(シットハプンズを含む)、ボードゲーム、ピンクストーリーズの計9タイトルが日本語化されている。

グループSNE:ブラックストーリーズ

プラハのボードゲームショップ巡り

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プラハ:カレル橋

2017年7月、観光を兼ねてチェコの首都プラハのボードゲームショップを巡った。

観光地として有名なのはプラハ城(城といってもメインは大聖堂)や、その近くのカレル橋から出ているボートツアー。カレル橋のたもとでは毎晩のようにコンサートが行われ、地元の作曲家ドヴォルザークの曲も楽しめる。

観光の合間に(というよりも観光を合間にはさみつつ)、ボードゲームショップ巡り。



スヴェト・ヘア(Svět her)


プラハ:スヴェトヘア

品揃えがフリーク向けのボードゲーム専門店で、英語版の取り扱いもある。『Above and Below』や『Codenames Deep Undercover』が置いてあった。店員がフリークで、市場規模が小さい中でゲーマーズゲームの現地語版を作ることのリスク(誤訳と売れ残り)など、いろいろな話ができた。同じような名前のお店がたくさんあるが、関係はまったくないという。「スヴェト」は「世界」、「ヘア」は「ゲームの」という意味だと教えてもらった(単数形がhra、複数形がhryで、複数形の所有格がher)。
旧市街からブルタバ川を北に渡り、最寄り駅はヴァレトルジュニ・パラス(Veletržní palác)。歯医者さんと同じ入口で、地下に入っていくのが面白い。

プラハ:プエルトリコチェコ語版
おじさん好きにはたまらない『プエルトリコ』チェコ語版

Praha 7, Janovského 920/34
https://www.svet-her.cz/



スヴェト・デスコヴィッチ・ヘア(Svět deskových her)


プラハ:デスコヴィッチ(1)

ボードゲームとパズルの専門店。チェコ語訳なしで販売する輸入品が半分を占めるため、外国人にとっては最も品揃えの良いお店である。アレアの作品が並んでおり、『Near and Far』があるなど、品揃えはスヴェト・ヘアを上回る。店内は広く、2000種類以上のボードゲームを扱っているほか、裏のプレイスペースにも1000種類以上のボードゲームがある。プレイスペース利用料金は基本無料。「ボードゲーム・アフタヌーン」の日に行ってみたが客はゼロだった。月曜の夜に参加する人が多いという。
中心部から少し離れており、最寄りは路面電車のクバンスケ・ナーメスティ(Kubánské náměstí)。ホテルと棟続きの建物内にある。土日休。

プラハ:デスコヴィッチ(2)
出版社ごとに分けて陳列してあるので興奮する

プラハ:デスコヴィッチ(3)
プレイスペースは10卓40名が遊べる

Praha 10, Kubánské nám. 1268/9
http://www.svet-deskovych-her.cz/



スヴェト・ヘア・アルビ(Svět her Albi)


プラハ:アルビ

ライトゲームを中心にチェコ語版を出しているアルビのアンテナショップ。少なめながらドイツの出版社の英語版の取り扱いあり。
大型ショッピングモール「パラディウム(Palladium)」の地下2階にテナントで入っている。パラディウムには、もうひとつアルビのファンシーグッズショップ、書店のルクソール、玩具店のスパーキースでもボードゲームコーナーがある。無休。
Praha 1, nám. Republiky 1
https://www.palladiumpraha.cz/svet-her-albi/



フラス(HRAS)


プラハ:フラス(1)

ボードゲームとパズルの専門店。輸入品にチェコ語ルールを付けて販売しているものもあり、少し前の珍しいゲームに出会えることも。輸入ゲームの値段設定は高めで、日本国内の流通価格とさほど変わらない。
国立博物館前の大通りに面しており、最寄りはムステク(Můstek)駅。ホテルロココの入口からショッピングモールになっており、その中にある。無休。

プラハ:フラス(2)
『なんてったってホノルル』のチェコ版『クリコフ』(お城)と『ラホーレック』(自然)。どこにあるのか全く分からない。

Praha 1, Václavské nám. 38
http://www.hras.cz/



ルクソール(Palác knih Luxor)


プラハ:ルクソール(1)

チェコの書店チェーン。2階にボードゲームコーナーがあり、定番だけでなくゲーマーズゲームまで幅広い品揃えがある。セール品あり。国立博物館前の大通りに面し、フラスの斜め向かいにある。無休。

プラハ:ルクソール(2)
チェコのボードゲームの代表格となった『コードネーム』(チェコ語版)は平積み

プラハ:ルクソール(3)
カップル用のエロティックなボードゲームシリーズも充実。チェコ語ですけど

Praha 1, Václavské náměstí 41
http://neoluxor.cz/pobocky/praha/palac-knih-luxor/



メフィト/トモヴィー・フリー(Mephit / Tomovy hry)


プラハ:メフィト(1)

ボードゲームとミニチュアゲームの専門店。プレイスペースがあり、貸出用ゲームもいくつか用意されている。品揃えは少なめ。
フラスやルクソールのある博物館前の大通りからトラム9番線に乗り、ブルタバ川を渡ってアルベソヴォ・ナーメスティ(Arbesovo náměstí)が最寄り駅。無休。

プラハ:メフィト(2)
プレイスペースは6卓24席。ジュースも売っている

Praha 5, Arbesovo náměstí 781/14
https://www.tomovyhry.cz/




プラハのもうひとつの楽しみは地ビール。実はチェコは国別で国民1人あたりのビール消費量が世界一を誇る。プラハのあちこちには醸造所付きの酒場があり、ガイド付きで何件かを周るツアーもある。ピルスナーがメインだが、味わいがあって美味しい。
プラハ:ビールツアー

参考サイト
Boardgamegeek:Shops in Prague
・実録:食卓遊戯密着大本営発表廿四時:欧州ゲーム屋紀行:プラハ再調査 (1/2) 欧州ゲーム屋紀行:プラハ再調査 (2/2)
Youtube:テンデイズ珍道中2014 その3 チェコでボードゲームショップを巡る

ミープルチョイス2016、『横濱紳商伝』が3位に

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インターネット上のボードゲーム愛好者グループ「シュピールフリークス(Spielfreaks)」は10日、ミープルチョイス賞(Meeples' Choice Award)2016を発表した。昨年1年間に発売された新作から70名の投票の結果、『テラフォーミング・マーズ(Terraforming Mars)』が1位となり、『横濱紳商伝』が日本のボードゲームとして初めてランクインした。。

投票は2段階選抜で行われる。1回目の投票で約30タイトルに絞られ、さらに2回目の投票で最終結果を決めた。1位となった『テラフォーミング・マーズ』は火星開拓をテーマにしたスウェーデンのゲーマーズゲーム。ドイツ年間エキスパートゲーム大賞でもノミネートされている。

2位の『グレート・ウェスタン・トレイル』と僅差で3位につけたのは日本のボードゲーム『横濱紳商伝(Yokohama)』。横浜を舞台にあちこちの建物を巡って商人としての名声を高めるゲームだ。日本のゲームとしてはこれまで、2012年の『ラブレター』4位が最高だったが、これを塗り替えてベスト3にランクインした。特に世界各国で好評の『大鎌戦役(Scythe)』や『オーディンの祝祭』よりも多く票数を集めたのは注目に値する。

『テラフォーミング・マーズ』と『グレート・ウェスタン・トレイル』はアークライトが日本語版を発売する予定。近年のミープルチョイス賞は『コードネーム』、『ロールフォーザギャラクシー』、『ロシアンレールロード』、『テラミスティカ』が選ばれている。

【ミープルチョイス賞2016】
1位:テラフォーミング・マーズ(Terraforming Mars )26票
2位:グレート・ウェスタン・トレイル(Great Western Trail)24票
3位:横濱紳商伝(Yokohama)19票

The Opinionated Gamers:2016 Meeples Choice Award Results

舞台版「ハコオンナ」、築地本願寺にて8月9~13日

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国産のサバイバルホラー型ボードゲーム『ハコオンナ』を原作とした舞台「ハコオンナ」公演が8月9日から5日間にわたって、築地本願寺ブディストホール(地下鉄築地本願寺前駅徒歩4分)にて行われる。午後または夜の全9回公演で、それぞれS席9500円、A席6000円。

『ハコオンナ』は屋敷のどこかに隠れたハコオンナに見つからないようにアイテムを集めて脱出するゲーム。見つかったプレイヤーからハコオンナの仲間になり、残ったプレイヤーを追い詰めていく。インパクトのあるパッケージと、アクション要素のある手番行動で話題を集め、第3版が出るまでのロングセラーとなっている。

舞台化をプロデュースしたのはボードゲームカフェ「JELLY JELLY CAFE 下北沢店」を本拠地とする聖地ポーカーズ。テキサスホールデムやライアーダイスをテーマにした舞台作品を手がけてきた。JELLY JELLY CAFE 下北沢店では月に2回、体験イベント「ハコオンナNIGHT」を開いている。

出演は「ハコオンナ」のいる館を訪問する主人公に加藤凛太郎氏、館へと同行するヒロインに楠世蓮氏、物語を伝える語り部に田渕法明氏、別ルートで館を訪れる訪問者のチームに野口真緒氏、そして「ハコオンナ」に小菅怜衣氏(キャスト一覧 )。パッケージのイラストよりもずっと怖いビジュアルが公開されている。

来場特典として、前売チケット来場者全員に『ハコオンナ』拡張キャラクターとルール(非売品)、S席の来場者にはメイキングフォトブック(非売品)とポスターがプレゼントされる。拡張キャラクターはEJIN研究所の制作で、正体が隠匿されたプレイヤーを1名追加し、6人でプレイできるようにする。

お盆の前に、お寺のホールでホラーゲームの舞台という注目の取り合わせ。前売チケット購入はこちら。

Confetti:舞台版ハコオンナ

仙台五橋にプレイスペース「CosmosWan」オープン

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仙台・五橋に7月1日、プレイスペース「CosmosWan(コスモスワン)」がオープンした。地下鉄五橋駅前徒歩0分、13:00~23:30、火休。

「子どもからお年寄り、初心者から上級者まで、誰でも気軽にふらっと」 をコンセプトに、店員も初心者の立場で、お客様と共に成長していくことを目指す。

遊べるボードゲームは150種類で、料金は1時間400円(最大1500円)。メビウスゲームズ、トイドロップ、アークライトなどの製品を中心に物販もある。

仙台でボードゲームを遊べる場所としては、まなび×あそびカフェ(北四番丁)、Tumbling Dice(青葉通一番町)に続き3店目となる。

CosmosWan
宮城県仙台市若林区清水小路8番2号ディーマークビルディング五橋駅前1F
Web / Twitter

世界を照らし出せ『グリュックス』日本語版、7月下旬発売

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メビウスゲームズは7月下旬、ドイツのボードゲーム『グリュックス(Glüx )』日本語版を発売する。ゲームデザイン・J.アンドルフ、イラスト・C.シュテファン、日本語版アートワーク・タンサン、2~4人用、8歳以上、30分、3800円(税込)。

いくつかの部屋に分かれたゲームボード上で、チップを置いて部屋を明るくすることを競う陣取りゲーム。2016年にクイーンゲームズ社(ドイツ)から発売された。メビウスゲームズが日本語版を発売するのは『ウミガメの島』以来2年ぶり。

ゲームボード上にある明るい色の部分で、自分のチップの目の合計がほかのプレーヤーより大きくなるように配置することが目的。

手番には袋から引いておいたチップを1枚ボードに配置する。チップの目は3種類あり、両面に1と6が書かれたもの、2と5が書かれたもの、3と4が書かれたものがあり、どちらの面で置いてもよい。はじめは四隅から置き、以降の手番は、前に置いたチップの数字だけ離れたところに置いていく。

途中にほかのチップがあればそこは塞がれてしまうが、チップが置けるところにほかのチップが置かれていたらその上に重ねて置くことができる(2枚まで)。こうして明るい部分を目指し、チップを置き終わったところでそれぞれの明るい部分でチップの目の合計が1番と2番のプレーヤーに得点が与えられる。

大きい目で置けば次は遠くに置くことができ、合計も大きくなるが、途中にほかのチップが置かれて動けなくなるリスクもある。小さい目で置けば小回りがきく分、遠くにはいけない。シンプルながら、場面場面で、ほかのプレイヤーの動向を見てどちらの面で置くか考える悩ましいドイツゲームだ。

京都右京区にボードゲームカフェ「COMEDY」7月7日オープン

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京都・右京区に本日、ボードゲームカフェ「COMEDY」がオープンする。京福山ノ内駅徒歩2分、平日17:30~23:00、土日祝15:00~23:00、月火休。

店内は16席で、600種類(リスト )のボードゲームが遊べる。メニューはソフトドリンク300円(オープンセール200円)、フード100~450円。おやつ持ち込み可。

料金は平日900円(1ドリンク・アイスクリーム付き)、休日1200円(2ドリンク・アイスクリーム付き)、90分・1ドリンク付きのお試しプラン500円。

京都のボードゲームカフェはCafe Meeple(三条)、フライングタイガー(三条)、ATTIC(北山)、The Game(大宮南田尻)などがある。

京都Comedy

COMEDY
〒615-0081 京都府京都市右京区山ノ内養老町8-9-3F
Web / Twitter

東京国分寺にボードゲームカフェ「on board」 7月8日オープン

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東京・国分寺に7月8日、ボードゲームカフェ「on board」 がオープンする。JR国分寺駅北口徒歩1分、平日13:00〜24:00、土日祝12:00〜24:00、不定休。

ボードゲームが生む人との繋がりの可能性に着目し、周辺に大学の多い国分寺で交流が生まれるような場を目指す。そのため相席を率先的に促していくという。

席数は32席で、店内では約200種類のボードゲームが遊べる。料金は平日18時までが1時間500円(最大1500円)、18時からが30分350円(最大2000円)、全日2500円。土日祝は18時までと18時からが各2000円、全日3000円。平日のみ学割あり。

もとよりボードゲームショップの多い中央線沿線に、ボードゲームカフェも増えてきた。新宿以西では東中野のDEAR SPIELE、高円寺のLITTLE CAVE、吉祥寺のCaravan's Base、八王子のぶれんなどがある。

on board
東京都国分寺市本町2-11-5 矢野ビル2階
Web / Twitter

on board店内

ゲームマーケット大賞2017:一次審査通過作品発表

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ゲームマーケット事務局は5日、ゲームマーケット大賞2017の一次審査通過作品38作品を発表した。当サイトの国産新作アンケート上位24作品に、審査員推薦14作品が加えられている。

今年で3回目を迎えるゲームマーケット大賞は、「なるべく多くのゲームマーケット来場者に満足していただける(面白いと思える)」「『ゲームマーケット大賞』受賞作だから遊んでみよう/買ってみようと思える」作品を選ぶ方針となっている。第1回は『海底探険』、第2回は『ビンジョー×コウジョー』が大賞に選ばれた。

今回の対象は、ゲームマーケット2016秋(347)、2017神戸(97)、2017春(289)の3回に発表された新作ボードゲーム733作品(前年度比+158)。この中から、新作評価アンケートで平均点上位・投票数上位の各5タイトル(神戸は3作品)で合計24タイトルが自動的に一次審査通過となった。そのほかに、4人の審査員(草場純、秋山真琴、ふうか、小野卓也)が14タイトルを推薦し、合計38タイトルとなっている。

この中から二次審査で約10~15作品(9月上旬)、三次審査で4~5作品の優秀作品に絞り込み(10月)、最終的に1タイトルを大賞とすることになっている。大賞・優秀作品に選ばれた制作者には、12月2、3日のゲームマーケット2017秋で行われる授賞式への交通費と、翌年のゲームマーケットで出展ブースが無料になる特典が受けられる。

ゲームマーケット公式:【ゲームマーケット大賞2017】一次審査通過作品発表

【ゲームマーケット大賞 一次審査通過作品】●は審査員推薦
4人の容疑者~湯けむりに消えた謎~(テンデイズゲームズ)
8ビットモックアップ(さとーふぁみりあ)
Kittys(リトルフューチャー)●
-KUFU-クフ(るりるりゲームズ)●
Sweets Stack(操られ人形館)
TOKYO HIGHWAY(ITTEN)
イアルへの道 -Path to Yaaru-(梟老堂)●
インサイダー・ゲーム(オインクゲームズ)
ウニコルヌスの騎士たち(カナイ製作所&ManifestDestiny)
エンデの建国者(imagine games)●
エンペラーズ・チョイス(OKAZU brand)
おつかみさま(楽々亭)
おにぎりさん(デコクトデザイン)●
カゲロウ(ひとりじゃ、生きられない。)●
キャプテンダイス(グランドアゲームズ)
スタータップス(オインクゲームズ)
ダンジョンオブマンダム エイト(オインクゲームズ)
ナショナルエコノミー・メセナ(スパ帝国)
ネコの探検隊(行動探検隊)
ハツデン(NewGamesOrder)
フィルムを巻いて!(Saashi&Saashi)
ボブジテン(TUKAPON)●
みんなでぽんこつペイント(Mogwai)
ラミネートラミー(四等星)
リカーーーリング(賽苑)
レディーファースト(米光と優秀なゲームデザイナーズ)●
ロジタク(S2L)
黒幕道(Gargons)●
死ぬまでにピラミッド(オインクゲームズ)
酒魅人~しゅみじん~(スーパーナンバーワンゲームス)
真打(JUGAME STUDIO)●
星を渡る(Spieldisorder)
~属州統治~ ローマの力(植民地戦争+α)●
大どろぼうとズルい騎士(COLON ARC)●
派遣戦隊マモルンジャー(758ボードゲーム会)●
勇者アーキテクト2B(コップレジェンド)
勇者アーキテクト2R(コップレジェンド)
老師敬服(HOY GAMES)●

『新・キング・オブ・トーキョー:パワーアップ』日本語版、7月下旬発売

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ホビージャパンは7月下旬、怪獣が東京を舞台に戦うボードゲーム『新・キング・オブ・トーキョー』の拡張セット『新・キング・オブ・トーキョー:パワーアップ(King of Tokyo: Power Up!)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・R.ガーフィールド、イラスト・、2~6人用、8歳以上、30分、2600円(税別)。

オリジナルはイエロ社(フランス)より2012年に発売され、本体のリニューアルに対応して今年再版されたもの。新モンスター「パンダカイ」が帰ってきて、トーキョーの王者を巡る戦いはさらに激しさを増す。

各モンスターに8枚ずつの進化カードを加え、モンスターごとの進化が起こる。「ギガザウルス」はよりしぶとく、「メカドラゴン」は攻撃的に、「サイバーキティ」はほかのモンスターのリソースを奪い、「スペースペンギン」は氷の技を繰り出す。

勝つためにはそれぞれのモンスターの特徴に合わせた戦略を練らなくてはならない。 旧版の『キング・オブ・トーキョー』に登場した「クラーケン」と「サイバーバニー」の進化カードが入り、ファンには見逃せない拡張セットだ。

内容物:『新・キング・オブ・トーキョー』のモンスター用進化カード56枚、『キング・オブ・トーキョー(旧版)』のモンスター用進化カード16枚、新モンスター『パンダカイ』のモンスターボード、紙製フィギュア+プラスチック製スタンド、トークン 8個、ルールブック


(写真は英語版)

2017年4~6月のアクセス解析

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2017年第2四半期はゲームマーケットと、注目の日本語版の話題で賑わいました。1位となったのは昨年同様、ゲームマーケットの新作リストです。ここで寄せられた情報をもとにゲームマーケット事務局が新作評価アンケートを行いました。

また、ボードゲームカフェ・プレイスペースのオープンも顕著な四半期でした。富山のEngamesと、仙台のタンブリングダイスのニュースが10位以内に入ったほか、横浜のレルム、高田の馬場のとど、熊本のHello Helloなどのオープン記事も多くのアクセスがありました。

3ヶ月のページビューは370,467(1日平均4,071)、ユニークユーザ数は78,891でした。昨年同時期より微増です。また、この期間にアクセスカウンタが800万になりました。キリ番ゲッターの「病院のベンチ」様には記念品をお送りしました。いつもご来訪ありがとうございます。

東京上野にボードゲームカフェ「ムスビヨリ」オープン

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東京・上野に本日、ボードゲームカフェ「ムスビヨリ」がオープンした。JR上野駅入谷口徒歩1分、平日16:00~22:00、土日祝13:00~22:00、木曜休。

ゲームマーケットに『進め!ユグドラ探検隊』『サムライソウルフード』を発表してきた創作集団タルヲシル株式会社が開いた。畳の小上がり席や屏風型のパーティションなど、「和の癒し」をテーマにし、誰でも楽しめる空間を目指す。開店にあたってはプロモーション費用などのクラウドファンディングを行い、82名が34万円を出資した。

遊べるボードゲームは約100種。席数は26席あり、追加椅子で最大34席、イベントなどの立食形式なら40名収容できる。

料金は平日3時間1000円、土日祝3時間1250円で、いずれもワンドリンク付き。16時と19時に入れ替えになる。女子会割、親子割、学割など各種割引あり。相席、自習席、カウンター、カップルシートなども用意し、1人でも2人でも楽しめるようにする。

毎月22日は「猫の日」で、看板猫のタルト君が出勤し、自分が飼っている猫を連れて行くと割引になる。そのほか、レディースデイ、イベント開催も予定されている。さらにポイントカードやスタッフの経験値表示など、交通の便の良さだけでなく、幅広いサービスのある注目の新規開店だ。

ムスビヨリ
〒110-0005 東京都台東区上野7-7-5 東欧ビル5F
http://musubiyori.cafe/
Twitter

神話の英雄たちのバトルロワイヤル『アリーナ:神々の闘技場』日本語版、7月下旬発売

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ホビージャパンは7月下旬、バトルロワイヤルボードゲーム『アリーナ:神々の闘技場(Arena: For the Gods!)』日本語版を発売する。ゲームデザイン:M.ランブール、イラスト・P.マファヨン、2~6人用、8歳以上、約30分、5000円(税別)。

オリジナルはイエロ社(フランス)が今夏発売したばかりの新作。英雄を選び、最高の装備を手に入れ、闘技場で究極の戦いを繰り広げる。作者は『大いなる狂気の書』のランブール。

はじめにライフポイントで競りをして武器と乗り物と防具を入手する。これらを装備した英雄たちをアリーナに置いて戦闘開始。戦闘はダイスを使い、装備した武器などを発動させて攻撃しあう。いずれか1人の英雄のライフポイントがなくなったらゲーム終了で、ライフポイントが最も多く残っている英雄がゲームに勝利する。その者には究極の恩賞「神々の勇者」の称号が与えられる。

装備カードはいずれも世界中の神話をモチーフにしており、北方神話のミョルニル、エジプト神話のオシリス、アステカ神話のケツァルコアトルなどがあしらわれた美しいデザインもポイントとなっている。

イエロ社の『キング・オブ・トーキョー』と同様、短時間でエキサイティングなバトルが楽しめる作品だ。

内容物:紙製フィギュアとスタンド 6体、スクリーン 6枚、ゲームボード 1枚、ライフキューブ 130個、ダイス 7個、トークン 24個、リザーブ 1つ、装備カード 48枚、柱 7本、闘技場タイル 7枚、ルールブック 他

アンケート:ドイツ年間ゲーム大賞2017予想

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Q119:ドイツ年間ゲーム大賞2017、どれになりそう?

A.キングドミノ 85票(59%)
B.マジックメイズ 27票(29%)
C.エルドラド 31票(22%)

世界的に最も権威あるボードゲーム賞、ドイツ年間ゲーム大賞が今月17日に発表されます。これに先立ってノミネートされている3作品のうち、どれが大賞を取りそうか、読者アンケートを行いました。

結果、『キングドミノ』が大きくリードし、2位の『マジックメイズ』の2倍近い票を集めました。昨年の同じ時期に行ったアンケートでは、『コードネーム』が40%で1位、一昨年は『コルト・エクスプレス』が38%で2位(1位は『街コロ』)でしたので、そこから3割以上積み増しています。

単に流通量の差ではないかと思うかもしれませんが、ドイツのボードゲーム情報サイトspielboxが行ったspielbox-Toto 2017 でも、『キングドミノ』が圧倒的に票数を集めています。この投票は、自分の好みではなく、どれが大賞を取りそうかという可能性を尋ねたものですので、日本とドイツでそれほど差がないといえるでしょう。

とはいえ、8人の審査員はどう考えているか分かりません。安定感の『キングドミノ』か、新味の『マジックメイズ』か、遊びごたえの『エルドラド』か。17日の解答を楽しみにして待ちましょう。ちなみに管理人は、多人数で遊べることと協力ゲームが近年のトレンドであることに加え、会話しないで遊ぶという新機軸から『マジックメイズ』が大賞を取るのではないかと予想しています。

7月のアンケートは、ボードゲームのデータベースサイト利用状況です。自分が遊んだゲームの記録や所有しているゲームの管理ができるところとして、世界最大のBoardgamegeek(英語)、国産古株のplay:game、そして新進気鋭のボドゲーマがありますが、閲覧だけも含め、このうち一番多く使っているのはどれでしょうか。ご回答をお願いします。

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