ゲームマーケット2018春レポート(2日目)

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昨日に引き続き、東京ビッグサイトで行われたゲームマーケット2018春2日目。開場前の待機列は前日と比べると4割ほど(Raelさん調べ)で、行列ができるブースも少なく、全体的にゆったりとしていた(参加者数は1日目が12000人、2日目が8000人で合計2万人だったと主催者発表)。出展者にとっては売上が思わしくなかったかもしれないが(土曜日を希望しながらも抽選で日曜日になったところもあった)、参加者にとっては試遊卓に入りやすく、出展者とお話する余裕もあってよい。

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ビッグサイトのほかのイベントが終わってから参加する方もちらほら

これまでのゲームマーケットからの客層の変化について、女性・カップル・家族連れの増加が指摘されるようになって久しいが、今回は海外からの参加者と、非ボードゲーム愛好者の増加が目立った。

海外からの参加は、AEG、カクテルゲームズ、アスモデ、ハンス・イム・グリュックなどの出版社からスカウトがやってくるようになって何年も経つが、海外からの出展者もあちこちで見かけた。会場内でウェブ撮影をしていたBoardgamegeekクルー、オインクゲームズのブースにて仕入れ交渉をする方、仲間と一般参加したフランス人ゲームデザイナーのA.ボザだけでなく、あちこちで外国語を耳にした。この傾向が強まれば、各ブースでもエッセン・シュピールのように英語でルール説明できるスタッフを配置したほうがよくなりそうだ。

非ボードゲーム愛好者とは、『桜降る代に決闘を』や『マジック:ザ・ギャザリング』のプレイヤー、TRPGやLARP(ライブアクションロールプレイング)を専門にプレイする愛好者、そして謎解きゲーム愛好者である。彼らはひとつのブース(コーナー)だけを目指して来場しており、いろいろなブースをあまり見て回らない。来場者が増加している割には、創作ボードゲームを見に来る人はそれほど増えていないのかもしれない。さらにはボードゲーム自体もライトなパーティーゲームから重量級まで多様なジャンルが生まれており、一括りにして語ることが難しくなっている。

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開場直後の様子

私は昨日と同様、新作ボードゲームのチェックをして、後は試遊を楽しんだ。購入は、テーマやシステムにオリジナリティがあって、(過去作やゲーム説明から)制作者のスキルに一定の信頼感があり、かつ会場内で試遊できないものに絞った。予約は全く行わず、新作ボードゲームの現地調査のため、全部のブースを回っている間に実物を見て、説明を聞いてから決めることにした。土日とも午前中で回り終えることができたため、ブースを訪れる前に売り切れてしまったものはほとんどない。ボードゲーム界には「買わずに後悔するより、買って後悔しろ」という金言があるが、確かに買って後悔することはないものの、積みゲーになってしまったのでは製作者に申し訳ない。だいたいこれから一ヶ月ぐらいで遊べる量に応じて購入した。

そのような中で、ボードゲームに代わって手を出しやすいのが書籍である。今回は専門誌『オールゲーマーズ創刊号(AHC)』『シュピールシュテルン2018(COLON ARC)』『ボードゲームクイズEXTEND(番次郎)』『ゲーマー妻のユーウツ(堀場工房)』『ボードゲームカフェパス(ボドっていいとも!)』を購入。道中のお供にもなった。

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ボードゲームカフェパスは完売。第2号が秋に予定されている。

会場の外に出る余裕もあったのでキッチンカーで食事。食材宅配パルシステムによるヨーグルトとプリンの試供品と、ケバブを頂いた。風が強かったが快晴で気持ちがよい。あまりのまぶしさに目がくらむ。

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どれも美味しそうなキッチンカー

次回のゲームマーケットは11月24日(土)と25日(日)に東京ビッグサイトにて。来年から東京オリンピックの関係で都内での会場確保が難しくなっているが、ゲームマーケット事務局では東奔西走して準備を進めているようだ。

以下、会場内で試遊したゲームや気になったゲーム。

『すずめ雀(すごろくや)』は少ない牌で手軽に麻雀を楽しめるようにした作品。バカ売れしていた。会場内では麻雀の体験コーナー・関連書籍販売コーナーもあったほか、『ごいた』関連の出展も人気で、伝統ゲームの底力を感じる。
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『ストックホールデム(OKAZU Brand)』は、カードを伏せて置いていき、最終的にポーカーの役で株価が決まる株取引ゲーム。注目株は購入価格も高いので、安く買って高く売れるように仕込んでいきたいところだが、あまり同じ株ばかり買っていると邪魔される。OKAZU Brandによると、1イベントでの売上数が歴代トップになったという。
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『ストレイキャット』『カネと車を用意しろ』『星の契り』『ブングス』と4タイトルを一挙に発表したSMART500ゲームズ。ゲームマーケットの伝統だった500円ゲームを蘇らせた。同じデザインのパッケージでシリーズ化されており、コンプリート欲求をそそる。
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『コキコキステーション(EVIL Team)』は手持ちの積荷をコンテナに乗せていくゲーム。コンテナが埋まったとき手持ちの積荷コマが最も少ないことを目指すが、その前になくなったら脱落してしまう。
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トリックテイク『バロックの変遷』と、トリビア『BodoCa』(Colorful Spiele)は、ボドゲーマの松永彩氏がデザイン。
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『カニの行進(Azb.Studio)』はカニをうまく誘導して助ける協力ゲーム。豪華なコンポーネントが発泡スチロールの箱に入っている。
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『モウルスカルタ(ギフトテンインダストリ)』はスマホにダウンロードしたアプリでモールス信号を出し、どのカードか当てるゲーム。モールス信号はいろいろな音声バージョンがある。
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『勇者が一撃でやられた!(切札会社ソウキタカ)』は戦士・魔法使い・僧侶がお城の中で魔王から逃げ回る1対多のゲーム。ポイント制なのでほかを犠牲にして生き延びるといったドラマも。
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新作評価アンケートもまもなく始まる。買って終わりではなく、どんどん遊んで、感想をツイートしたりアンケートに答えたりするまでがゲームマーケットだ。

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