若年層ほどアナログゲームを多く体験、NTTコム調査

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NTTコムは、京都大学・松井啓之研究室と共同で6月に行ったアナログゲームに関するネットアンケート調査結果を発表した。1年以内にアナログゲームを遊んだことがある人が対象で、首都圏の一都三県から20~60代の1059名が回答。
アンケート結果によると、月に1回以上アナログゲームを遊んでいるという人が39%。世代別では20代と30代でアナログゲームを体験している人が多く、子どもの頃に『遊戯王』『ポケモンカードゲーム』『デュエルマスターズ』などTCGを遊んでいた世代がスムーズに移行したのではないかと分析している。アナログゲームを遊ぶ理由として全体的に「楽しいから」「手軽だから」「ヒマつぶしができるから」が上位3位だったが、20代と30代では「人と会話するのが楽しいから」「友達ができるから」という理由が目立つという。
ジャンル別(複数回答可)では「カードゲーム(トランプを含む)」が83%と最多。「ボードゲーム」が次いで58%、「パズルゲーム」が25%という順序。脱出ゲームと人狼がそれぞれ11%となっている。
一緒に遊ぶ人(複数回答可)は家族が67%で最多で、友人55%、職場の同僚12%を超えた。デジタルゲームも遊んでいる人は78%にのぼる。
また、ゲームマーケットに参加経験も尋ねている。参加したことがあるのが全体で14%。若年層ではこの比率がもっと高くなるため、ロジャースの「普及率16%の論理」に基づいて「既に普及が急速に進む段階に入りつつある」と分析している。
母集団が「1年以内にアナログゲームを遊んだことがある人」であることから、その中でのパーセンテージをもって普及しているとするのは尚早かもしれないが、アナログゲーム内の勢力分布を見る上では貴重な資料が提示されたといえる。若年層の台頭によって、ボードゲームは「懐かしの」ではなく、新しいタイプの趣味という認識が広まりそうだ。
NTTコムリサーチ:アナログゲーム(非電源系ゲーム)に関する調査結果