(カタンブック P31)

カタン・エクスプレス

ブリギット&ヴォルフガング=ディット作/3〜4人/約60分

物語

 カタンでも進歩は容赦しません。もはや土地を街道を建設して開拓するという問題ではなく、産業革命の波が激しいシリンダーの音と共に開拓地から開拓地へ、都市から都市へと押し寄せます。障害は除かれ、今大事なのはスピードです。鉄の価値は途方もなく高まります。それはまくら木用の木材と共にカタンエクスプレスを前進させるレールとなるのです。
 確かに開拓地と都市の建設は依然として資源の補給のために不可欠ですが、それ以上にカタンの民は、自分の街道を行くだけでは十分でなく、他のプレイヤーが作ったものを利用することが最終的に鼻ひとつ抜けるためにごく当たり前に重要だということを学ばなければなりません。今日ではどの道を通ってAからBに行けるだろうかと尋ねる者はもういません。もはや街道はそこにあり、開拓地をよいと思われるところどこにでも建設します。ひとつだけ制限があります。それは便乗してはいけないということです。つまり、鉄道レールというかたちですでに進歩が進んでいる場所には、いわば後から開拓地を建設することはもうできません。
 一方すでに建っている開拓地を鉄道網につなげた者は得をします。時代は変わっているのです。
 昔はまだ一度建設した街道は自然からそれを手に入れた人だけのものでしたが、今日では誰でもわずかな金銭を支払えば鉄道を他プレイヤーと並行して建設したり、更にもう少し代価を支払えばライバルの鉄道を共用することさえできるのです。
 認めたいと思うかどうかわかりませんが、いつか全てがスピードの問題だけになるところまでいくでしょう。少なくともそう見えるのです。

1.用具

A.六角タイル:総数28

砂漠 砂金川 耕作地 丘陵 山脈 牧草地 森林

B.数字チップ:総数18

10 11 12

C.港:総数 (基本セットから)

専門港 一般港

D.各プレイヤーのもちもの

街道(線路) 開拓地 都市 船(フェリー) 給水塔 機関車
15 2(レース前)
2(レース中)
6(3人プレイ時)
4(4人プレイ時)
1(自分の色のスタンドに立てる)

2.準備

図示されたように枠を組み立ててください。(32ページ)

入植フェイズ

初期配置は通常のルールと同じように行います。変更点は、街道を建設しないことです。したがって各プレイヤーの最初の開拓地には街道がありません。2番目の開拓地のところに、「線路」(街道)が置かれます。これが鉄道網に組み込まれます。最初に線路はすでに自分の鉄道網の一部です。詳しくは次章にて後述します。各プレイヤーは自分の機関車を2番目の開拓地のところに置きます。

3.特別ルール

建設フェイズ

a) 線路の建設

線路の建設コストは材木1、鉱石1で、街道で表します。線路は常に土地の頂点から中央に向けてつくられます(→33ページ図の(a))。
線路をのばす場合は、常に自分の鉄道網に隣接していなければなりません。他の頂点から中央につながるようにつくること(図の(b))も、中央から他の方向にのばすこと(図の(c))もできます。
線路の交差は交差点でも土地の中央でも起こります。
線路を土地の周辺につくること(図の(d))はできません。
線路は他の線路と同じ場所に並行して建設することができます(→34ページの図)。同じ場所に作る場合は通常の材料に加えて、すでに線路を作っている所有者それぞれに粘土を1つずつ払います。追加のコストが払えなければ、同じ場所に作ることはできません。
(34ページの図):青のプレイヤーは線路をつくるために材木1、鉱石1と、赤と白のプレイヤーにそれぞれ粘土を1ずつ払わなければなりません。

b) フェリー

線路を沿岸につくるためには、「フェリー」でつなげなければなりません。フェリーは線路と直接つなげることができます(通常の海カタンのルールと違い、開拓地も都市も必要としません)。フェリーは海岸にのみつくることができます(航海者ルールと同様)。フェリーの建設コストは材木1、羊毛1で、船で表します。
鉄道と同じように、同じ場所にフェリーをつくることもできます。建設コストは鉄道の時と同じです。すなわち、もとのコスト(材木1と羊毛1)に加えてすでにフェリーを作っているプレイヤーに粘土を1ずつ払います。
(訳注:このルールでは移動のルールと組み合わせたときに曖昧になる。交差点から交差点への移動について特に何も書かれていない。フェリーを移動させるのにコストが1かかる。これについては後述。)

c) その他の建設

開拓地は通常のゲームと同じ建設コストです。開拓地は基本的に自分または他プレイヤーの鉄道もフェリーも連結されておらず、空いている交差点どこにでも建設することができます。間隔のルールが適用されます。都市は通常通りに建設します。しかし(誰のでもよいから)鉄道網と隣接していないと都市にすることはできません。最初は(レース前は)各プレイヤーは2つまでしか都市を建設できません。街道は通常のゲームのように建設することはできません。発展カードは通常のゲームと同じように引くことができます。「街道建設」では鉄道かフェリーを2つつくることができます。勝利ポイントカードは引いたら直ちに公開します。

d) 追加の勝利点

最長交易路は使用しません。他のプレイヤーの開拓地を鉄道網に加えたり、他の鉄道網と連結したり、レースに勝利したりすることで、特別勝利ポイント・チップを得ることができます。各プレイヤーは自分の勝利ポイントチップを自分の前に見えるようにしておきます。

機関車の走行

誰かが自分のターンに8点(またはそれ以上)になったとき、すべてのプレイヤーのレースがスタートします。8点に達したプレイヤーを「スターター」と呼びます。

a) レースの開始

各プレイヤーはすでに機関車が置かれているスタート地点(2番目の開拓地)を確認します。ここで用意してある給水塔が停車ポイントとしてゲームに登場します。(スターターから時計回りに)各プレイヤーは自分の鉄道網にある開拓地または都市(他のプレイヤーのものでもかまわない)を停車ポイントに指定します。各プレイヤーがそれぞれ指定した停車ポイント全て全プレイヤーが給水塔を置きます。
スタート地点は停車ポイントに指定できません。同様に、すでに停車ポイントに指定されたところ(すでに給水塔が置かれている場所)も指定できません。停車ポイントにできる場所がない場合、そのプレイヤーは停車ポイントを指定しません。
3人用特別ルール:4人プレイ時と同じく各プレイヤーが停車ポイントを指定します。その後もう1周してもう1つ停車ポイントを指定します。置き方は1回目と同じです。停車ポイントにできる場所が1つしかなければ、停車ポイントは1つだけになります。
重要:レースが始まると、残りの2つの都市を使うことができます。すなわち、鉄道網に連結している開拓地をさらに2つ都市にすることができるようになります。

b) 機関車の移動

レースが始まると、新しいフェイズ、移動フェイズが発生します。移動フェイズは建設フェイズの後で行います。

プレイヤーの機関車は次のように移動します。移動は機関車の場所に関係します。

:産出フェイズで5と3が出ました。このプレイヤーは移動力を最大5まで使うことができます。

自分の路線の移動は無料です。他のプレイヤーの路線を使って移動するためには、線路やフェリー1つにつき材料を1つ(移動するプレイヤーが決める)を払います。複数のプレイヤーの路線がある場合は、誰かひとり(移動するプレイヤーが決める)に払います。材料を払えない場合は、他のプレイヤーの路線を使って移動することができません。
機関車が、自分の給水塔のある停車ポイントに到着した場合、直ちに止まらなければなりません(残りの移動力はなくなります)。移動しているプレイヤーは自分の給水塔を取って自分の前に置きます。給水塔1つにつき1勝利ポイントになります。
誰かが自分の給水塔をすべて集めたら、レース(とゲーム)が終了します。
すべて集めたプレイヤーは「最速運転手」カードを受け取ります。最速運転手には1勝利ポイントが与えられます。注意:レースの勝者は他のプレイヤーより最低でも1つ多く給水塔を集めているので、最速運転手には少なくとも2点の価値があります。
レース中に、追加の開拓地や都市、線路、フェリーを建てることも、発展カードを引くこともできます。また、連結により追加の勝利点を得ることもできます。
特別な場合:レース開始時に、誰かの鉄道網が他のプレイヤーの鉄道網と連結していない場合もあります。この場合は、レース中に鉄道網が接続しない限り、レースは終了しません。

4.ゲームの終了

誰かがレースを終了させたときにゲームが終了します。勝者はもっとも勝利ポイントの多いプレイヤーになります。同点の場合は、次の順で勝者を決めます。

  1. レースの勝者
  2. レースのスターター
  3. レースのスターターに(時計回りで)近いプレイヤー

勝利ポイントの計算は以下のようにします。

  1. 勝利ポイントに数えないもの(騎士、発展カード、資源カード、建設していない開拓地・都市)は箱にしまいます。
  2. 勝利ポイント・チップ、給水塔、勝利ポイントカード、特別勝利ポイントカード(最大騎士力、最速運転手)を自分の前に置きます。
  3. 建設した開拓地と都市を取り、自分の前に置きます。
  4. そこでそれぞれ勝利ポイントを数えます。

アドバイス

鉄道網の建設はいい加減にしてはいけません。レース中にたくさん勝利ポイントが手に入るからです。鉄道網が小さいと他プレイヤーのレール使用両が高くつきます。レース中は他の勝利ポイント源をいい加減にしてはいけません。レースはゲームの3分の1または4分の1を占めるからです。

島を渡るカタン・エクスプレス

他のマップでカタン・エクスプレスをプレイしたい場合は、もちろんたくさん島があるマップを使うことができます。航海者セットにはいくつかの例が記載されていますが、もっと他のマップでもできます。ゲームの流れと時間は十分な木材と鉱石があるかどうかによります。
このようなマップでは次の追加ルールを使用します。

もっと手を焼きたいならば、鉄道からフェリー、フェリーから鉄道に乗りかえるときには機関車は一旦停車しなければならないというオプションルールをさらに加えます。


5〜6人/約120分

1.用具

A.六角タイル:総数41

砂漠 砂金川 耕作地 丘陵 山脈 牧草地 森林
11

B.数字チップ:総数28

10 11 12

C.港:総数11(基本セット、5、6人用拡張セットから)

専門港 一般港
6(羊毛港2)

D.各プレイヤーのもちもの

街道(線路) 開拓地 都市 船(フェリー) 給水塔 機関車
15 5(5人プレイ時)
6(6人プレイ時)
1(自分の色のスタンドに立てる)

図示されたように枠を組み立ててください。(37ページ)
3〜4人用ルールと同じです。5人以上の場合は手番外建設ができるのを忘れないようにしてください。