(カタンブック P47)

カタン艦隊

ホルスト−ライナー=レーズナー作/3〜4人/約90〜120分

物語

何十年もの年月を越えて初期の開拓者たちには、カタンの海岸の前に広がる海の治安を悪くしていた海賊との間に「盗賊は暴れずに(盗んでもいいが、破壊はしない)」という紳士協定のようなものができました。確かにこれら古きよき海賊たちは迷惑で盗みをはたらき、しばしば開拓者たちの進歩も妨げましたが、我慢できないほどまでにしでかすことはありませんでした。
そういう時代は過ぎ去りました。彼らはより強暴で冷酷になりました。若くて無慈悲な海賊たちがあらゆるところで権力の座につきました。彼らは盗むだけではもはや満足しません。いや、むしろ彼らは破壊し、船を沈めることが好きなのです。彼らはそれを「お楽しみ」と呼んでいました。そして彼らはたくさんのお楽しみをしでかしました。単独で航海中の船が拿捕され、沈められるということがだんだん多くなってきたのです。
そこにある日老いたルヒナー船長が、ウィスキーで酔っ払いながら妙案を思いつきました。カタンの船主たちは船を連結し艦隊として海に送り出すというのです。もちろんそれで海賊の攻撃から100%守ることができるというわけではありませんでしたが、それでもこのやり方で守られ、艦隊の大半が先方にあるたくさんの小さい島に開拓地を建設するため何度も切り抜けることができました。ちなみに2隻だけの艦隊は戦闘力とスピードを一致させる最高のコンビネーションのおかげで海賊に「見逃して」もらいました。
艦隊が大きくなるほど航海の時間は短くなり、新しい島を開拓したり、すでに開拓していてもライバルに優位をあけわたす危機にある島に補助を急いだりできるようになりました。その上、艦隊の助けでしばしば十分速やかに必要な労働力を調達し、自分の土地の資源生産能力が改善することができるということも忘れてはなりません。

1.用具

基本セット

A.六角タイル:総数51

砂漠 砂金川 耕作地 丘陵 山脈 牧草地 森林
21

B.数字チップ:総数27

10 11 12

C.港:総数9(基本セットから)

専門港 一般港

D.各プレイヤーのもちもの

街道 開拓地 都市
15

2.準備

図示されたように枠を組み立ててください。(48ページ)勝利ポイント・チップを図示されたように中央の5つの島の真ん中に置きます。残り4枚の数字チップ(2と12)を裏にしてよく混ぜ、各プレイヤーは1枚ずつとって裏返しにしたまま手元に置いておきます。

3.特別ルール

最長交易路は街道だけを数えます(船は数えられません)。

行動の順序

  1. 資源産出のサイコロ
  2. 交易
  3. 建設(艦隊も)
  4. 艦隊移動+数字チップの交換、小島の開拓(開拓地の建設)

入植フェイズ

最初の2つの開拓地は左と右(どちらかに2つでも、両方に1つずつでもよい)の母国島に建設します。ボードの中央に面した海岸に建設すれば街道の代わりに船を置くこともできます。
2つとも海岸に建設した場合は、どちらか一方だけ船にすることができます。

艦隊の建設

最初に建設された船が「艦隊」の第一船になります。各プレイヤーは艦隊を1つだけしか建設できません。
艦隊の第一船は自分の開拓地または都市に接して(2つのタイルの間に)建設しなければなりません。
それ以降の船はすでに建設した船に接してその先に一方向に建設しなければなりません。分岐することはできません。ただし艦隊の間に自分またはライバルの開拓地や都市があってもかまいません。すなわち、ライバルの開拓地の先に建設することができます。
船を建設して艦隊の増強するとき、艦隊が自分の開拓地または都市に接していなければなりません。艦隊は最低1隻、最大5隻からなります。

艦隊の移動

自分の番に艦隊を海に送り出すことができます。何隻の船を移動させるかは自由です。
移動は一番後ろの船を一番先頭に移動させることによって行います。
(50ページの図)S1、S2、S3という順番の3隻の艦隊があるとき、S1の方向に移動するにはS3をS1の前に置き、次にS2をS3の前に置き、そしてS1をS2の前に置きます。この艦隊は3進んだことになり、順番は再びS1、S2、S3となります。ここでまたS3だけをS1の前に置き、S3、S1、S2という順番にすることもできます。
艦隊の移動の際には分岐してはいけません。全ての船は連結したまま一列になっていなければなりません。また、艦隊が自分の開拓地または都市から離れたら、船を増補することはできません。
1隻でも艦隊になります。この小艦隊の移動は船を隣り合う好きな方向に移動することによって行います。
(50ページの図)例:
赤プレイヤーが艦隊を移動します。はじめに(A)移動する方向を白矢印で示した3方向から選びます。次にS1、S2、S3の順で船を動かします。途中×印で示したところには船を置けません。

小島の開拓

艦隊で中央にたどり着いたら、そこに新しく開拓地を建設することができます。ひとつの島への最初の開拓地建設だけが艦隊から行われます。
同じ島の次の開拓地建設は街道からのみ行うことができます。すなわち最初の開拓地から最低2つ街道を建設しなければならないことになります。艦隊が島の開拓地に隣接していて、まだ艦隊の船が5隻未満であれば船を建設して艦隊を増補することができます。艦隊からの建設は母国島ではできません。

特別勝利ポイント

それぞれの小島に置かれた特別勝利ポイントは、その島で開拓地ポイント(開拓地=1ポイント、都市=2ポイント)が最も高いプレイヤーに与えられます。はじめはその島に最初に開拓地を建設したプレイヤーが手に入れます。特別勝利ポイント・チップをその開拓地の下に敷いておきます。開拓地ポイントが同点になった場合(例えば2人のプレイヤーが開拓地をそれぞれ1つずつ建設している場合)、勝利ポイントは返還されます。

海賊と盗賊

7が出したプレイヤーは盗賊を数字チップのある陸タイルに置くか、海賊を好きな海タイルに置きます。
海賊が置かれた海タイルに隣接する船は破壊され、持ち主に返されます。その上で資源カードを1枚盗みます。
その際以下の制限があります。

騎士カードを出したプレイヤーは同様に盗賊または海賊を移動させることができます。ただしその場合海賊船のいる海タイルに接して船を建設したり移動させたりすることができます。

数字チップの交換

各プレイヤーははじめに2または12の数字チップを持っています。船が陸タイルに接していたら、この陸タイルの数字チップを手持ちの数字チップを交換することができます。
陸タイルの数字チップを取り、手持ちの数字チップを置きます。そこに盗賊がいても交換することができます。
このようにして手に入れた数字チップは後でまたはすぐにまた別の陸タイルの数字チップと交換することができます。ただし交換先の陸タイルに自分の船が接していなければなりません。数字チップの交換によって自分の開拓地や都市が接している陸タイルの資源産出を改善することができます。
アドバイス:自分の陸地の数字チップを守りたければ、街道で囲むとよいでしょう。そうすればもう船が接岸することはできません。

4.ゲームの終了

このゲームは、いずれかのプレイヤーの勝利ポイントが12点に達することにより、そのプレイヤーの勝利で終了します。