(カタンブック P53)

植民地

クラウス=トイバー作/3〜4人/約120分

物語

何年もの間熱心に開拓をしてきたカタンの民が、水平線の先にあるのはどんな未知の新天地か知りたいと思う気持ちをあまり強く感じなくなったら、彼らは決して真の島民とはいえないでしょう。
例えばカタンの大海の東にある2つの大きな島にはとても不思議な物語があります。そこには黄金や宝石や未知の動植物がいると言われています。そこである夏にカタンの船長が出帆し、やがて航海日誌で「植民地」と呼ばれることになるところに向かいました。カタンの地図の空白はひとこまひとこま埋められ、段々と航海者たちは植民地のすばらしい世界を発見していきました。新天地の所有権をめぐる主張は確かに船によって確保されますが、そこに最初の開拓地を建設する前にたいてい苦労して街道を建設する必要があります。
植民地はとても肥沃です(砂漠さえも宝石という資源を産出します)が、この富をその場で直接に拡大のために使用することは滅多に許されない状況でした。全てを苦労して危険にさらして母国島に輸送しなければなりません。航路を短くして海賊に襲われる危険をできるだけ減らすため、カタンの植民者たちは新天地の島の開拓地を街道で結び、航路が短くなる海岸まで資源を運びます。
しかし海の危険はそれほどひどいとは言えないかもしれません。新天地の島の中央には恐ろしい火山もあるのです。火山は何度も噴火し、その溶岩で開拓地が埋没すれば開拓者たちは失った建物を再建しなければならないのです。

1.用具

A.六角タイル:総数53

砂漠 砂金川 耕作地 丘陵 山脈 牧草地 ジャングル 火山 森林 合計
母国島と海 17 33
未発見地帯 20

B.数字チップ:総数34

10 11 12 合計
母国島 16
未発見の土地 18

C.港:総数7(航海者セットから)

専門港 一般港
4(羊、穀物、木材、粘土港各1)

D.各プレイヤーのもちもの

街道 開拓地 都市
15 15

2.概略

このシナリオでは最初の2つの開拓地を母国島に建設し、そこから船で新しい土地の発見・開拓に出発します。新しく発見される土地(植民地)は黄金、鉱石、宝石や、未知の動植物(発見物)でいっぱいです。植民地では通常の資源ではなく、チップを手に入れます。この植民地チップには黄金・鉱石・宝石・ジャングル(発見物)の4種類があります。植民地チップを手に入れたら、その開拓地の下に敷いておきます。植民地チップを有効にするためには港から母国の港に船で輸送しなければなりません。1つの開拓地には最大3枚までチップを積んでおくことができます。

3.準備

図示されたようにボードを組み立てて下さい(55ページ)。その後で以下のようにして準備を完了します。

地形 手に入る植民地チップ 母国島に輸送した結果
砂金川 黄金 鉱石以外の好きな資源1つに交換できる。
鉱山 鉱石 鉱石の資源カード1枚と交換できる。
砂漠 宝石 2枚で発展カード1枚を手に入れることができる。
ジャングル 発見物 3枚で1勝利ポイントになる。
火山 好きなもの チップよって異なる

初期配置フェイズ

最初の開拓地は未発見地帯に面した海岸に建設しなければなりません。2つ目の開拓地は(母国島の)好きなところに建設できます(ただし間隔ルールに注意!)。
海岸の開拓地に街道の代わりに船を置く場合は、船を開拓地が建っている交差点に置かなければなりません。

4.特別ルール

  1. 船は航路を列にして置いていくのではなく、交差点から交差点へと移動します。
  2. 植民地エリアにある開拓地では、通常の資源カードではなく資源または宝物のチップが手に入ります。
  3. 盗賊はいません。
  4. 都市は母国島にのみ建設できます。植民地エリアには開拓地までしか建設できません。
  5. 最長交易路による特別勝利ポイントはありませんが、最大騎士力はあります。

4.(a)船のはたらき

船は新しい陸地を発見し、発見された土地の所有権を主張するしるしになり、その宝物を母国島に輸送します。建設コストは通常通り材木1、羊毛1です。船を建設したら、母国島にある港の開拓地が建っている交差点の上に置きます。
各プレイヤーは船を同時に3隻まで発見と輸送に用いることができます。

船の移動

発見と基地による影響のマーク

船で未知(空白)の土地に面する交差点までやってきたら、タイルの山の一番上を取って表にし、そこに置きます(※タイルは裏地で予測がついてしまうので、テーブルの下で見えないようにして引くか、袋に入れて引いた方がよい)。

例(57ページの図):
A・・・赤プレイヤーが未発見地帯に隣接する交差点まで船でやってきました。
B・・・山の一番上からタイルを引き、表にして「ジャングル」を発見しました。
C・・・船を基地としてジャングルの上に横にしておき、すぐに植民地カード「発見物」を手に入れます。

すでに発見された陸地への影響

船がすでに発見された土地に隣接している場合でも、その船を基地にすることができます。それによって1つのタイルに複数の基地ができる場合があります。ただし母国島の陸タイルは基地を置くことができません。

4.(b)街道による発見

植民地エリアに開拓地を建設すれば、そこから街道を建設して未発見地帯に進んでいくことができます。この場合も(街道の端が未発見タイルに隣接していれば)陸タイルを発見すれば報酬のチップを手に入れます。

4.(c)植民地での開拓地建設

例:(58ページの図):
A・・・赤プレイヤーは発見された2つの陸地に基地を置いています。赤丸の個所に開拓地を建設できます。
B・・・赤プレイヤーは開拓地をジャングルと鉱山の間に建設し、基地を取り除きました。
C・・・すぐ後に白プレイヤーは白丸の個所に開拓地を建設できます。
注意:
植民地に開拓地が建設されたら、すぐに隣接する基地を取り除きます。もしそのプレイヤーが同じタイルに2つ目の開拓地を建設したい場合は、通常街道を建設していきます。

植民地での開拓地による資源開発

植民地に建設された開拓地は、上の表にあるように植民地チップを産出します。資源開発はもちろん隣接するタイルの数字チップの目が出ることによって行われます。植民地では砂漠も数字チップがあり宝石を産出することを忘れないで下さい。火山に隣接する開拓地ではその数が出れば黄金・発見物・宝石・鉱石のチップから好きなものを1枚手に入れます。しかし火山には短所もあります(→(g)火山ルール参照)。手に入れた植民地チップはそのチップを開発した開拓地の下に敷いておきます。
植民地にある開拓地には1つにつき最大3枚まで積んでおくことができます。それ以上のチップは手に入れられません。

4.(d)植民地チップの輸送

船による輸送

発見のほかに船は植民地で手に入れたチップを母国に輸送するのにも用いられます。

街道による輸送

植民地の中で開拓地が街道でつながっているならば、建設または交易フェイズに植民地チップをこれらの開拓地の間で好きなように送ることができます。これによって植民地チップを母国島に近い開拓地に集約し、船で長い距離を運ばなくてもよくなるため、植民地での街道のネットワークは戦略的に大きな利点になります。

植民地チップの特別ルール

4.(e)海賊と7が出た場合

4.(f)戦艦

戦艦の建設コストは木材1、羊毛2、鉱石1で、普通の船のコマを使います。
戦艦はタイルからタイルに移動せず、空いている(他プレイヤーの戦艦がいない)好きな海タイルの中央に置きます。ゲーム中この場所から移動することはありません。
海賊のいる海タイルに戦艦を置くと、すぐに上記のようなルールで海賊を動かし、他プレイヤーの船または開拓地から盗むことができます。

利点:戦艦がいるタイルの6つの交差点でそのプレイヤーの船が海賊に襲われることはなくなります。さらに戦艦があるタイル上の交差点に海賊を置くことはできません。

その他:戦艦は最大騎士力に数えます。

4.(g)火山ルール

バスティアン=シュルツのアイデアによるものです。

火山タイルにある数字チップの数が出たら、火山が噴火します。ものすごい量の溶岩が一方向に流出します。サイコロを振ってその方向を決めます。火山タイルの角にある小さい字の数字を見て、そこに開拓地が建っていれば溶岩の下に埋没します:

5.ゲームの終了

このゲームは、いずれかのプレイヤーの勝利ポイントが13点に達することにより、そのプレイヤーの勝利で終了します。