(カタンブック P103)

西部へ

ブリギット&ヴォルフガング=ディット作/3〜5人/約120分

物語

 本物の開拓者に生まれつきのものがあるとすれば、それは新しい、未発見の土地へのあこがれとたえず強いパイオニア精神です。海の向こうの「新世界」のニュースは冒険好きなカタンの末裔をもうほっておかないのも無理はありません。無鉄砲に出発した船を彼らは大西洋に向け、新世界の東岸にある港町に錨を下ろしました。
 ここには黄金の素晴らしい物語と西部への果てしない広がりがうわさされていました。ありがたいことにおどけたイギリス人がしばらくもしないうちに鼻息の荒い乗り物を見つけてきました。それは新世界の先住民に「鉄の馬」と呼ばれていました。
 この「鉄の馬」はカタンの前線軍のところにまるで呼ばれたかのようにやってきました。大西洋の東岸全部、ニューヨーク、ボストン、マイアミ、ノーフォーク、サバンナ、ジャクソンビルでやる気まんまんのカタンの民は西部への大競争の準備をしました。
 強力で予測のつかない川を克服し、激流を越えることが大事です。しかも自然だけでなく、土着のインディアン族が開拓者たちの前進を困難にしました。しかしインディアンは必ずしも「誇り高きインディアン」というわけではないことを開拓者たちは力の限り利用したのも無理はないでしょう。火酒を撒き散らし、士気を高めた赤い戦士によって来襲から解放されました。
 そこここに陸地に配置された砦から騎兵隊の勇敢な騎士も助けにやってきました。しかしそれが続くと、開拓者たちにその間どんどん大きな被害をもたらしました。鉄の馬の道をつくり、大きな川に橋を建設しながらいつも最前線ではたらいているパイオニアに、当然一番の危険が襲いかかるのでした。

1.用具

A.六角タイル:総数42

砂漠 砂金川 耕作地 丘陵 山脈 牧草地 森林
10

B.数字チップ:総数

10 11 12

C.港:総数10(航海者セットから)

専門港 一般港

そのほかにカナダとメキシコの陸地として基本セットから港タイル4(種類はどれでもよい)

D.各プレイヤーのもちもの

街道 開拓地 都市 前線軍+プラスチックスタンド 砦チップ 建設コストカード
15 15

2.準備

図示されたようにボードを組み立てて下さい(104ページ)。

入植フェイズ

スタートプレイヤーをサイコロで決めます。スタートプレイヤーはまず大西洋(マップ右の8つの海タイル)に面した最初の都市を1つ選びます。それから反時計回りで他のプレイヤーも決めていきます。最初の都市はボストン(Boston)、ニューヨーク(New York)、ノーフォーク(Norfolk)、サバンナ(Savannah)、ジャクソンビル(Jacksonville)、マイアミ(Miami)から選びます。一番最後に都市を選んだプレイヤーからゲームを始めます。以降は通常通りに時計回りで進行します。
スタート地点を選んで都市を置いたら、そこに最初の線路(街道)を置きます。本数は最初の都市によって異なります。

線路は、最長交易路のように土地タイルの辺に沿って必ず1列に置かなければなりません(枝分かれはできません)。スタート地点はすでに選んだ都市です。線路を置いた後、線路の終点に前線軍を置きます。その後で、スタート地点の港で交換できる資源を2枚手に入れます。
線路に関する以下のような特別ルール(平行建設、他のプレイヤーの建物を越えた建設)は入植フェイズでも適用されます。

3.特別ルール

全般的な注意

街道は「線路」、船は「橋」か「鉄道橋」、盗賊は「インディアン」、騎士は「騎兵」に代わります。新しい要素として「前線軍」と「砦」があります。
前線軍は路線(線路または橋)の建設される場所を表します。前線軍は路線に沿って移動しますが、方向転換もできます。
インディアンは、路線の建設や前線軍の移動を妨げることで、前線軍を妨害します。
は前線軍をインディアンの来襲から守ることができます。インディアンがすでに前線軍を襲っている場合は、火酒でおさめるか、騎兵で追い払うかしかありません。

ゲームの流れ

資源開発

開拓地や都市に加えて、前線軍も資源を開発します。前線軍は開拓地と同じようにサイコロが出た土地ごとに資源を1つ開発します。
7が出た場合、基本ゲームと同じようにカードを捨てます。その他の7の効果はインディアンと騎兵のところで述べます。

交易と建設

交易は基本ゲームと同様に行います。前線軍では港の効果を得ることができません
交易フェイズの終了時に、自分の前線軍を移動させることができます(絶対ではありません)。移動する場合、前線軍は自分の路線上を(当然鉄道橋上も)移動します。
砦を持っているプレイヤーが前線軍を移動させる場合、砦をボードから取って自分の前に戻さなければなりません(つまり、前線軍を移動させる場合、砦を放棄しなければなりません)。
前線軍の移動には次のような制限がある。

建設フェイズ

建設フェイズでは、従来のものがいくつかなくなり、代わって新しいものあります。通常の街道と船は建設されず、新しく線路と橋と砦と火酒が建設されます。開拓地と都市と発展カードはありますが、建設ルールは変わります。

線路

線路は材木1、鉱石1で建設できます。線路は街道コマで表します。

橋は川を渡るのに必要になります。橋は材木1、粘土1で建設し、船で表します。

砦は前線軍がインディアンに襲われていないときにだけ建設できます。プレイヤーは常に1つの砦しかもつことができません。

火酒

火酒は穀物2で燃やすことができます(穀物の資源カードを2枚出します)。そうすることでインディアンはすぐに退散します。そのプレイヤーはインディアンを砂漠に戻します(「インディアンと騎兵」参照)。

開拓地

開拓地のコストは通常通り(材木、粘土、羊毛、穀物)です。変更点が2つあります。

都市

都市の建設コストは通常通り(鉱石3、穀物2)です。変更点が1つあります。

発展カード

発展カードは通常通りの購入コスト(羊毛、穀物、鉱石)です。変更点が2つあります。

インディアンと騎兵

盗賊コマの代わりに、前線軍を襲うインディアンがいます。騎士はインディアンを追い払う騎兵になります。

インディアンは砦がない限りその土地に隣接している全ての前線軍を襲います。襲われた前線軍は線路も橋も建設できず、移動もできません。インディアンは砂漠にいるときでも活動します。前線軍が移動したり線路を建設したりしてインディアンに隣接したときでも、やはり襲われます。建設フェイズで火酒を購入すれば、インディアンから逃れることができます。それには対応する資源(穀物2)を出し、インディアンを砂漠に移動させます。そのときもし前線軍が砂漠にいれば、襲われることになりますが、資源は盗まれません

最大騎士力(軍隊)

最大騎士力は通常通りに扱います。軍隊を表し、騎兵(騎士カード)によって与えられます。

最長交易路

特別勝利ポイントカード「最長交易路」は大西洋から太平洋への横断線路の最速建設に対して与えられます。いちばん最初に、太平洋上の交差点に前線軍がたどり着いたプレイヤーが受け取ります。このカードはそのプレイヤーから移動しません。太平洋は図で「PAZIFIK」と記された海タイル(左側の海の上方5枚)です。同じ太平洋でもサンディエゴ(San Diego)やメキシコ(Mexico)に到着した場合はこのカードは与えられません。カードを手に入れたプレイヤーが後で前線軍を太平洋岸から後退させてもカードを失うことはありません。

4.ゲームの終了

このゲームは、いずれかのプレイヤーの勝利ポイントが10点に達し、かつそのプレイヤーが太平洋に線路をつなぐことにより、そのプレイヤーの勝利で終了します。