人数:1〜5人/時間:30〜150分(人数×30分)/対象年令:12才以上
作者:ウヴェ・ローゼンベルク/メーカー:ルックアウトゲームズ、2007年エッセン
17世紀のヨーロッパを舞台に、農夫たちが家を立派にしたり作物を植えたり、家畜を育てたりして競争するボードゲーム。タイトルはラテン語で「農業」という意味だという。『ボーナンザ』などのカードゲームで有名なローゼンベルクが、ここに来て本格的なボードゲームに着手した(とはいえカードが重要な役割を果たしているが)。メーカーのルックアウトゲームズは『ツァバンドール』や『三頭政治の終焉』など重量級のゲームを発表しており、この作品もその流れで登場した。Boardgame
Geekの評価で現在5位。
テーマはのどかだが、システムは至るところまでフリークを満足させる仕掛けが満載だ。このページではそのゲームの仕組みを紹介したい。解説文はぽちょむきんすたーさん。
『アグリコラ』では実際の農場生活を再現するかのような豊富なコンポーネントを用いる。まずは各自がもつ「農場」から。
農場各プレイヤーごとに3×5マスの農場を持ってゲームスタート。開始時には、2部屋ある木の家(と2人の家族)があるのみ。 その他の13エリアは空き地。 ここに畑を耕したり、牧場を作ったり、家を増築したりしていく。 なお、ゲーム終了時に空き地だったエリアは減点となるので注意。 ![]() |
家族 労働力(=アクション回数)。最初は2人。 ゲーム中に「子孫を増やす」アクションで増やせるが、その分必要な食料も増えるので、ご利用は計画的に。 いかに食料生産能力をアップさせて家族を増やすかがこのゲームの肝(だと思う)。 ゲーム終了時に人数に応じて得点。 |
家 農場に建てるものその1。家族が住むところ。基本的に1人1部屋必要。 また、家の中では1匹だけペットとして家畜を飼える。他に食べるものが無くてペットを食べるはめになったりすると切ない。 最初は2部屋あり、ゲーム中に「増築」アクションで部屋を増やせる。てか部屋を増やさないと家族を増やせない。 最初は木の家(写真上)だが「改築」アクションによってレンガの家(写真中)→石の家(写真下)とグレードアップ出来る。なお改築や増築には各種資源が必要。 ゲーム終了時に部屋の数と家のグレードに応じて得点になる。木の家のままでは無得点だけど。 |
畑 農場に建てるものその2。小麦や野菜をまくところ。 「開墾」アクションで空きエリアに畑タイルを置く。 ゲーム終了時に畑の数に応じて得点。 |
牧場 農場に建てるものその3。羊や豚や牛を飼うところ。 「柵を作る」アクションによって空きエリアを柵で囲うことにより牧場が出来る。 なお柵を作るには木材が必要。 牧場の中では、1エリアにつき家畜を2匹飼える。 ゲーム終了時に(広さではなく)何箇所囲ったかに応じて得点。 |
厩(うまや) 農場に建てるものその4。厠(かわや)ではない。「厩を作る」アクションで作れる。 なお厩を建てるには木材が必要。 厩のあるエリアでは家畜が1匹飼える。 さらに牧場の中に建てると牧場の家畜収容能力が2倍。 ゲーム終了時に牧場の中にある厩の数に応じて得点。 なお牧場の外にある厩は無得点。 |
次に家を建てたり進歩をしたりするのに使う資源。ただしこれだけでは得点にならない。
木材 資源その1。木の家を拡張したり、牧場の柵を作ったり、厩を作ったりするのに必要。 その他、進歩カードを開発するに必要だったりもする。 おもに「木を取る」アクションで入手可能。 |
レンガ 資源その2。木の家をレンガの家に改築したり、レンガの家を増築したりするのに必要。 その他、進歩カードを開発するに必要だったりもする。 おもに「レンガを取る」アクションで入手可能。 |
石 資源その3。レンガの家を石の家に改築したり、石の家を増築したりするのに必要。 その他、進歩カードを開発するに必要だったりもする。 おもに「石を取る」アクションで入手可能。 |
葦 資源その4。あらゆるタイプの家を増築、改築するのに必要。 どうやら屋根は葦製という設定らしい。 その他、進歩カードを開発するに必要だったりもする。 おもに「葦を取る」アクションで入手可能。 |
それから食料源の植物。得点にもなる。
小麦 植物その1。生でも食べられるが、大きな進歩カードの一種であるかまどがあれば「パンを焼く」アクションでパンにしたほうが効率的。 かまど大事。 おもに「小麦を取る」アクションで入手可能。 また「種をまく」アクションで畑に蒔いて増やすことも可。 てか切羽詰ってなければ畑に蒔いて増やしたほうがいい。 ちなみに畑に蒔いた小麦を収穫するのにアクションは不要。 ゲーム終了時に持っている数に応じて得点。 |
野菜 植物その2。生でも食べられるが、かまど等で料理したほうが効率的。 かまど大事。 ちなみに料理をするのにアクションは不要。 おもに「野菜を取る」アクションで入手可能。 また「種をまく」アクションで畑に蒔いて増やすことも可。 てか切羽詰ってなければ(略)。 小麦と同様、収穫するのにアクションは不要。 ゲーム終了時に持っている数に応じて得点。 |
そして食料源の動物。得点になる。
羊 動物その1。生では食べられない。かまど類で焼いてようやく食べられる。 ちなみに肉を焼くのにアクションは不要。かまどはいるけど。 おもに「羊を取る」アクションで入手可能。 家の中、牧場、厩で飼う。 2匹以上いれば勝手に繁殖する。 ゲーム終了時に飼っている数に応じて得点。 |
豚 動物その2。生では食べられない。かまど類で焼いてようやく食べられる。食えない豚はただの豚だ。 ちなみに肉を焼くのにアクションは不要。 羊よりも高カロリー。 おもに「豚を取る」アクションで入手可能。 家の中、牧場、厩で飼う。 2匹以上いれば勝手に繁殖する。 ゲーム終了時に飼っている数に応じて得点。 |
牛 動物その3。生では食べられない。かまど類で焼いてようやく食べられる。 ちなみに肉を焼くのにアクションは不要。 羊や豚より高カロリー。 キング・オブ・たんぱく質。 おもに「牛を取る」アクションで入手可能。 家の中、牧場、厩で飼う。 2匹以上いれば勝手に繁殖する。 ゲーム終了時に飼っている数に応じて得点。 |
こうした植物、動物から得られるのが食料だ。このゲームの半分以上は、いかにして食料を確保するかにかかっている。 食料 「漁」等のアクションで入手可能。そのほか小麦、野菜、羊、豚、牛からも変換可。 てか、多分そうしたほうが効率的。 変換可能になるまでいろいろ(というかかまどが)必要だけど。 ちなみに肉を焼いたり、野菜を料理したりするのはアクション不要なのに、小麦をパンにするときだけアクションが必要なのは「人はパンのみに生きるにあらず」という教えのためらしい。……すいません、ウソです。家族1人につき食料2個が必要で、足りないと物乞いをして食べ物を恵んでもらう必要がある(減点カードをもらう) また職業カードを雇う時にも必要。 |
そしてゲームに彩を添える豊富なカード。
進歩カード 全プレイヤーが共通で開発出来る「大きな進歩」カードと、各プレイヤーが個別に持つ「小さな進歩」カードがある。小さな進歩カードは全部で136種類あるけど、1ゲームで使うのは、ゲーム開始時に各プレイヤーにランダムで配られる7枚のみ。 大きな進歩カードは10枚あるが早い者勝ち。 「進歩」アクション(と各進歩カードに必要な資源)によって使用可能になる。 何が出来るのかはカードによって違うので省略。ゲーム終了時に得点になるものもあり。 |
職業カード 「職業」アクションによって使用可能になる。雇うときには食料が必要。 職業カードは全部で166種類あるけど、1ゲームで使うのは、ゲーム開始時に各プレイヤーにランダムで配られる7枚のみ。 何が出来るのかはカードによって違うので省略。 |
かまど類進歩カードの中で非常に大事なのがかまど類である。これを使ってはやいうちに野菜や家畜を食料にできれば、食料の心配をしなくて済むだろう。![]() まず「かまど」は3枚ある。小麦以外をいつでも食料にできるアイテムだ。このうち2枚は「大きな進歩」に属し、誰でも早い者勝ちで手に入れられる。 ![]() 「かまど」の上級アイテムが「調理場」。食料への変換効率が上がり、「パンを焼く」で小麦も食料にできる。「かまど」を持っていれば資源なしでグレードアップ。 ![]() さらに「調理場」からグレードアップできる「調理コーナー」もある。野菜の変換効率が高い。3勝利点になるのも魅力だ。 |
暖炉類かまど類ほど重要ではないが、小麦路線でいくならば暖炉は欠かせない。「パンを焼く」は、これらがないと選択できないのである。![]() 暖炉には木、レンガ、石と3種類があり、このうち2つは「大きな進歩」である。小麦は生で食べれば食料1。ぜひパンにして食べたいところである。 ![]() 暖炉からグレードアップできる「パン焼き○○」は「大きな進歩」カードの中にない。効率が格段に上がるわけではないが、勝利点が大きいのが魅力だ。 |
家族のコマを使って毎ラウンドアクションを行い、それぞれのリソースを増やしていくわけだがそのアクションもまた豊富である。しかも各ラウンドに一枚ずつ増えていく。どのラウンドにどんなアクションが出てくるかが分からないと計画の立てようがない。
逆にどのラウンドに何が出てくるかが把握できていれば、「羊」が出てくるまでに牧場を建てておこうとか、「子孫」が出てくるまでに増築しておこうとか、「大きな進歩」が出てくるまでにレンガを集めておこうとか方針が決められるので、何をすればいいか分かりやすくなるような気がする。そんなわけでアクションの説明。
アグリコラのアクションは三種類ある。
といっても出方が違うだけで、いったんボードに出てしまえば使い方はみな同じなんだけど。
従って4人ゲームの場合、第1ラウンドには、10(固定アクション)+6(人数毎アクション)+1(ラウンドアクション)で17種類のアクションから選択することになる。
2ラウンド目にはラウンドアクションが1枚増えて18種類、3ラウンド目には19種類と選択できるアクションが増えていく。
これらのアクションスペースに家族コマを送り込んで、各種リソースを手に入れたり、そのリソースを他の何かに変換したりして農場を発展させていくのがゲームの流れだと思ってもらえればほぼ間違いない。
ということで各アクションについてもまとめてみる。
■固定アクション
●建築と厩・家と厩の建築を行う。 コストは木の家 :木材5、葦2、レンガの家:レンガ5、葦2、石の家 :石5、葦2、厩 :木材2 ・材料があればいくつでも建築できる。 ●スタートプレイヤーと小さな進歩 ・次ラウンドのスタートプレイヤーになる。 ・カードに書かれたコストを支払って小さな進歩カードをプレイできる。 ●小麦を取る ・ストックから小麦を1つ取得する。 ●開墾 ・空き地1つを畑にする。 ●職業 ・職業カードをプレイする。 コストは以下 1人目 :食料0 2人目以降:食料1 ●日雇い労働者 ・ストックから食料を2つ取得する。 |
●木材3・ラウンド開始時に木材3をここに補充する。 ・ここに置かれている全ての木材を取得する。 ●レンガ1 ・ラウンド開始時にレンガ1をここに補充する。 ・ここに置かれている全てのレンガを取得する。 ●葦1 ・ラウンド開始時に葦1をここに補充する。 ・ここに置かれている全ての葦を取得する。 ●漁(食料1) ・ラウンド開始時に食料1をここに補充する。 ・ここに置かれている全ての食料を取得する。 |
■プレイヤー人数毎アクション
3人時 |
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| ●木材2 ・ラウンド開始時に木材2をここに補充する。 ・ここに置かれている全ての木材を取得する。 |
●レンガ1 ・ラウンド開始時にレンガ1をここに補充する。 ・ここに置かれている全てのレンガ1を取得する。 |
・ストックから石1を取得する。 ●好きな資源1 ・木材・レンガ・石・葦から好きな資源を取得する。(第二版の改訂) |
●職業 ・職業カードをプレイする。 コストは食料2 |
4人時 |
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| ●木材1 ・ラウンド開始時に木材1をここに補充する。 ・ここに置かれている全ての木材を取得する。 |
●木材2 ・ラウンド開始時に木材2をここに補充する。 ・ここに置かれている全ての木材を取得する。 |
●葦1石1食料1 ・ストックから葦1、石1、食料1を取得する。 |
●職業 ・職業カードをプレイする。 コストは以下 1、2人目:食料1 3人目以上:食料2 |
| ●レンガ2 ・ラウンド開始時にレンガ2をここに補充する。 ・ここに置かれている全てのレンガを取得する。 |
●旅の演奏家(劇場) ・ラウンド開始時に食料1をここに補充する。 ・ここに置かれている全ての食料を取得する。 |
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5人時 |
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| ●木材4 ・ラウンド開始時に木材4をここに補充する。 ・ここに置かれている全ての木材を取得する。 |
●レンガ3 ・ラウンド開始時にレンガ3をここに補充する。 ・ここに置かれている全てのレンガを取得する。 |
●葦+石1、木材1 ・ラウンド開始時に葦1をここに補充する。 ・ここに置かれている全ての葦を取得する。 ・さらにストックから石1、木材1を取得する。 |
●職業もしくは子孫 ・ラウンド4以前なら、職業カードをプレイする。 コストは以下 1、2人目:食料1 3人目以降:食料2 ・ラウンド5以降なら、家族を増やす。 |
| ●建築または旅の演奏家(劇場) ・ラウンド開始時に食料1をここに補充する。 ・ここに置かれている全ての食料を取得する。 ・もしくは家の建築を行う。 コストは以下 木の家 :木材5、葦2 レンガの家:レンガ5、葦2 石の家 :石5、葦2 ・材料があればいくつでも建築できる。 |
●家畜を取る ・羊1と食料1を取得する。 ・もしくは豚1を取得する。 ・もしくは食料1を払って牛1を取得する。 |
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■ラウンドアクション
ラウンド1〜4 |
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| ●羊1 ・ラウンド開始時に羊1をここに補充する。 ・ここに置かれている全ての羊を取得する。 |
●種蒔きとパン焼き ・畑に小麦もしくは野菜を植える。 ・必要な進歩カード等があれば手持ちの小麦を食料にできる。 |
●柵 ・柵を建てる。 コストは柵1つにつき木材1。 ・材料があればいくつでも建てられる。 |
●大きな進歩/小さな進歩 ・カードに書かれたコストを支払って大きな進歩カードもしくは小さな進歩カードをプレイする。 |
ラウンド5〜7 |
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| ●石1 ・ラウンド開始時に石1をここに補充する。 ・ここに置かれている全ての石を取得する。 |
●子孫と小さな進歩 ・家族を増やす。 ・その後、カードに書かれたコストを支払って、小さな進歩カードをプレイできる。 ・家族を増やさずに小さな進歩カードだけをプレイすることはできない。 |
●改築と大きな/小さな進歩 ・木の家をレンガの家に改築する。 ・もしくはレンガの家を石の家に改築する。 コストは以下 レンガの家:部屋数分のレンガ+葦1 石の家 :部屋数分の石+葦1 ・その後、カードに書かれたコストを支払って、進歩カードをプレイできる。 ・改築せずに進歩カードだけをプレイすることはできない。 |
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ラウンド8〜9 |
ラウンド10〜11 |
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| ●豚1 ・ラウンド開始時に豚1をここに補充する。 ・ここに置かれている全ての豚を取得する。 |
●野菜1 ・ストックから野菜1を取得する。 |
●牛1 ・ラウンド開始時に牛1をここに補充する。 ・ここに置かれている全ての牛を取得する。 |
●石1 ・ラウンド開始時に石1をここに補充する。 ・ここに置かれている全ての石を取得する。 |
ラウンド12〜13 |
ラウンド14 |
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| ●開墾と種蒔き ・空き地1つを畑にする。 ・空いている畑に小麦もしくは野菜を植える。 |
●部屋のいらない子孫 ・家族を増やす。 ※部屋がなくても増やせる。 |
●改築と柵 ・木の家をレンガの家に改築する。 ・もしくはレンガの家を石の家に改築する。 コストは以下 レンガの家:部屋数分のレンガ+葦1 石の家 :部屋数分の石+葦1 ・その後、柵を建てる。 コストは柵1つにつき木材1。 ・材料があればいくつでも建てられる。 ・改築しないと柵は作れない。 |
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……かえって難しく感じてしまったかもしれない。1、2回のプレイではゲームをつかむことはできないと思う、その分やりこむほどに奥が深い。最初はお試しプレイ感覚で、全部を説明しないで始めてしまうのがよいと思う。アクションは出るたびに説明するとして。そしてだんだん慣れてきたら、将来どんなアクションが出るのか見据えて行動できるようになるだろう。そこからがゲームの本領発揮である。
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Thanks to ぽちょむきんすたーさん
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