ゴブレット/1・2・3ならべ
Gobblet/Line 1-2-3

 子供のころ、学校のグランドに縦横の線を引いて、○×ならべをよく遊んだものである。今考えれば明らかに先手有利のゲームであるが、ひまつぶしにちょうどよかった。
 こうした並べ系のゲームは世の中にごまんとある。アイデアは出尽くされ、食傷気味な感じがするジャンルだが、日米で新しいゲームが発売された。

ゴブレットブレット(Gobblet/T.Denoual/Blue Orange Games, 2001)は、ロシアの入れ子人形、マトリョーシカを彷彿とさせる四目並べゲーム。大きいコマの中に中ぐらいのコマ、その中にもっと小さいコマ、その下にさらに小さいコマが入る。これらを相手のコマの上にかぶせながら、先に1列を揃えた方が勝ちだ。
 各プレイヤーには「マトリョーシカ」が3つ配られる。手番にできることはコマをボード上に投入する、空いているマスに移動する、より小さいコマをゴブル(上にかぶせること)するのいずれか。
 ボード上に投入する場合は大きいコマから。小さいコマからならばゴブルが頻繁に起こるが、大きい順に入ってくるので序盤はゴブルが起きにくい。にくい演出だ。また、投入するコマは通常空いているマスに置くが、相手がリーチ(3つ並んだ状態)の場合は、そのひとつに直接ゴブルすることができる。これで先手有利とはいえなくなる。
ゴブレットジュニア ゲームが進んでくるとコマを動かした下から相手のコマが出てきたり(かつてゴブルしたところを動かした場合)、なかなか面白いことになる。いったん自分自身のコマをゴブルしておいて後で畳み掛けるといった戦略も取りうる。
 総木製のコマとボードは圧巻。ボードの中にコマが収納できるようになっており、なかなかイカしている。対象年齢7才以上、プレイ時間5〜20分程度。価格$29.95。
 ジュニア版は2003年夏に発売された。コマの種類が3種類だけ、そして3目並べとなった。一方コマは小さいものからもボード上に投入できるようになり、子供なりに試行錯誤して楽しめるだろう。対象年齢5才以上、プレイ時間1〜5分。価格$19.95。

I thank Mr.Julien Mayot, President of Blue Orange Games, for sending a sample of Gobblet.

フランス版Link
- ゴブレットのホームページ(Blue Orange Games・サンフランシスコ)
- Gigamicによる紹介ページ(ヨーロッパ・アジア地域担当)
左写真がGigamic版のゴブレットです。日本にはこちらの版が入る可能性が高いと考えられます。

1・2・3ならべ・2・3ならべ(関場純、ヒラメキ工房)は日本発の3目並べ。1,2,3のコマを順番に並べなければならない。
 先手後手を決めて、1番のコマから置いていく。配置が終わったら、1番のコマから隣接するマスに移動。隣接するマスがなければ空いているマスにジャンプできる。こうして先手1、後手1、先手2、後手2、先手3、後手3…と繰り返して、「1−2−3」というラインを縦横斜めに先に作ったほうが勝ち。
 先の先を読むのが非常に大事だが、慣れたつもりでもちょっとしたことで相手に勝たれてしまうという落とし穴がなぜかあり、そのため初級者が勝てる意外なつくりになっている。「あれれ、負けちゃった(笑)」
 デラックス版は税込み4000円。何勝何敗したかわかるようにソロバンが付いているのと、何番まで動かしたかわかるように「ならべ旗」が付いている。作りが非常に細かい。廉価版はMDケースをつかったマグネット式で1000円。コマを裏返して番号を記録する。

私は概してアブストラクトは苦手であるが、ルールが簡単であることと、深く考えないで遊んでも意外と楽しめることがわかってからはあまり毛嫌いしなくなった。ドイツゲームのルールの多さに疲れたときなど、ちょっと手を出してみるのもよいだろう。

戻るインデックス