2001年の各賞は以下のゲームに贈られました。
年間ゲーム大賞Spiel des Jahres |
| 大賞:カルカソンヌ(Carcassonne/K-J.Wrede/Hans im Glueck) 最終ノミネート:アムレット(Das Amulett/A.R. Moon & A.Weissblum/Goldsieber Spiele) 〃 :ザップゼラップ(Zapp Zerapp/H.Meister & K.Zoch/Zoch Verlag) 候補作品:バベル(Babel/H.Dorgathen & U.Rosenberg/Kosmos) 〃 :カピトール(Capitol/A.R. Moon & A.Weissblum/Schmidt Spiele) 〃 :カルタヘナ(Cartagena/L.Colovini/Winning Moves) 〃 :ジェノバの商人(Die Haendler von Genua/R.Dorn/alea,Ravensburger) 〃 :ドラゴンデルタ(Drachendelta/R.Fraga/Eurogames Descartes) 〃 :干潮満潮(Ebbe und Flut/W.Werner/Adlung Spiele) 〃 :ヘキセンレンネン(Hexenrennen/W.Panning/Queen Games) 〃 :ブクブク(Land unter!/S.Dorra/Spielkartenfabrik Altenburg,Berliner Spielkarten) 〃 :ロイヤルターフ(Royal Turf/R.Knizia/alea,Ravensburger) 〃 :サンマルコ(San Marco/A.R. Moon & A.Weissblum/Ravensburger) 文学ゲーム賞:指輪物語(Der Herr der Ringe/R.Knizia/Kosmos) 歴史ゲーム賞:トロイ(Troia/T.Fackler/Zeitstein Spiele) 子供ゲーム賞:クロンダイク(Klondike/S.Rohner & C.Wolf/Haba,Habermaass) ノミネート:メルヘンの森で(Im Maerchenwald/M.Nikisch/Adlung Spiele) 〃 :こぶたのレース(Ruesselbande/A.Randolph/Drei Magier Spiele) |
![]() Deutscher SpielPrice |
| 金賞:カルカソンヌ(Carcassonne/K-J.Wrede/Hans im Glueck) 銀賞:メディナ(Media/S.Dorra/Hans im Glueck) 銅賞:ジェノバの商人(Die Haendler von Genua/R.Dorn/alea,Ravensburger) 4位:エボ(Evo/P.Kayearts/Eurogames) 5位:カピトール(Capitol/A.R. Moon & A.Weissblum/Schmidt Spiele) 6位:カルタヘナ(Cartagena/L.Colovini/Winning Moves) 7位:サンマルコ(San Marco/A.R. Moon & A.Weissblum/Ravensburger) 8位:バベル(Babel/H.Dorgathen & U.Rosenberg/Kosmos) 9位:ジャワ(Java/W.Kramer & M.Kiesling/Ravensburger) 10位:アムレット(Das Amulett/A.R. Moon & A.Weissblum/Goldsieber Spiele) 金の羽根賞:ニューエントデッカー(Die neuen Entdecker/K.Teuber/Kosmos) 子供ゲーム賞:ザップゼラップ(Zapp Zerapp/H.Meister & K.Zoch/Zoch Verlag) |
![]() a la carte |
| 1位:モイタラ(Meuterer/M-A.C.Merkle/Adlung Spiele) 2位:バベル(Babel/H.Dorgathen & U.Rosenberg/Kosmos) 3位:ブクブク(Land unter!/S.Dorra/Spielkartenfabrik Altenburg,Berliner Spielkarten) 4位:ワイアット・アープ(Wyatt Arp/R.Borg/alea,Ravensburger) 5位:ドラゴンゴールド 6位:ナッシュ 7位:ドン 8位:アンノドミニ・スポーツ 9位:オー・バック 10位:干潮満潮(Ebbe und Flut/W.Werner/Adlung Spiele) 10位:バリ 10位:リミット |
![]() Spiel der Spiele |
| 大賞:ニューエントデッカー(Die neuen Entdecker/K.Teuber/Kosmos) 友達ゲーム賞:カルカソンヌ(Carcassonne/K-J.Wrede/Hans im Glueck) 〃 :コスミック・エンカウンター 家族ゲーム賞:カルタヘナ(Cartagena/L.Colovini/Winning Moves) 〃 :ルクソール マルチプレイヤー賞:ミリオンショー(Piatnik) 〃 :バベル(Babel/H.Dorgathen & U.Rosenberg/Kosmos)(Hasbro) 2人ゲーム賞:バベル(Babel/H.Dorgathen & U.Rosenberg/Kosmos) 〃 :トスカーナ |
![]() Games 100 |
| ・ゲームオブザイヤー:エボ(Evo/P.Kayearts/Eurogames) ・アブストラクト戦略ゲーム 1位:モリシ 2位:プロテウス(Steve Jackson Games) 3位:ゼヘツ(Zertz/K.Burm/Schmidt Spiele) ・上級戦略ゲーム 1位:ジャワ(Java/W.Kramer & M.Kiesling/Ravensburger) 2位:パンゲア 3位:フィレンツェの匠 ・ファミリー戦略ゲーム 1位:指輪物語 2位:サンマルコ(San Marco/A.R. Moon & A.Weissblum/Ravensburger) 3位:モルゲンランド(Morgenland/R.Breese/Hans im Glueck) ・ファミリーゲーム 1位:アフリカ 2位:フェイス・イット(CoCoCo) 3位:カルカソンヌ(Carcassonne/K-J.Wrede/Hans im Glueck) ・ファミリーカードゲーム 1位:バベル(Babel/H.Dorgathen & U.Rosenberg/Kosmos) 2位:エドズパンツ(Who stole Ed's Pants?/Eight Foot Llama) 3位:ワイアット・アープ(Wyatt Arp/R.Borg/alea,Ravensburger) (※2002年分) |
![]() Gamers Choice Awards |
| 多人数用ベストゲーム:サンマルコ(San Marco/A.R. Moon & A.Weissblum/Ravensburger) 最終候補:カピトール(Capitol/A.R. Moon & A.Weissblum/Schmidt Spiele) 〃 :ジェノバの商人(Die Haendler von Genua/R.Dorn/alea,Ravensburger) 〃 :エボ(Evo/P.Kayearts/Eurogames) 〃 :電気ショック(Funkenschlag/F.Friese/2F Spiele) 〃 :カナロア 〃 :リベリテ 〃 :メディナ(Media/S.Dorra/Hans im Glueck) 〃 :利益・廃液 〃 :草原鉄道 〃 :フォルダンプ 〃 :ワイアット・アープ(Wyatt Arp/R.Borg/alea,Ravensburger) 2人用ベストゲーム:デュボン 最終候補:フラワーパワー 〃 :スターシップカタン 〃 :銅鍋屋 〃 :トスカーナ ※2002年分 |
![]() Tric Trac d'Or |
| 1位:メディナ(Media/S.Dorra/Hans im Glueck) 2位:バリ 3位:オデュッセウス 4位:汝は人狼なりや? 5位:リミット 6位:コントラリオ 7位:グナーデンロス 8位:ロイヤルターフ |
※赤字は3つ以上の入賞があるゲーム
今年は何といっても「カルカソンヌ」の年でした。同じ路線で年々複雑化するゲームに見切りをつけ、家族でも楽しめる少し手軽なゲームに目が向けられつつあったところにうまくヒットしたようです。年間ゲーム大賞とドイツゲーム賞の同時受賞は「カタンの開拓者」「エルグランデ」「ティカル」に続いて2年ぶり4回目です。ヴレーデはこれが最初の作品で、新人としては快挙中の快挙と言えるでしょう。
近年は次第に1時間以内で終わるゲームが好まれるようになっています。これは現代人の忙しさによるものでしょうか。ルールは複雑そうに見えても時間が短いというゲームが多くなっているように見受けられます。
デザイナ別ではムーンとヴァイスブルムのコンビ作「アムレット」「カピトール」「サンマルコ」がブレークしたのがとても目立ちます。クニツィアはたくさん発表した割にあまり報われていないようです。メーカー別ではやはりaleaの攻勢もありラベンスバーガーが目立ちます。
フリークではなく家族を対象にすることによって、もうひとつは重いものから軽いものまで多様なゲームが出るようになり、「カタンの開拓者」ヒットの後を追いつづけてきた1990年代後半の路線から脱却が始まっているようです。この混迷の時代、また未知の新人が出てくるのか、それとも名作デザイナが新たな境地を開くのか、これからがまた楽しみです。
[ドイツゲーム賞について]
傾向が変わってファミリー・子供向きになったと言われる年間ゲーム大賞に落胆の色が走ったことから,ドイツゲーム賞の発表を待ち望んでいた人は多かったはずです.総勢1544票という投票は,ドイツ国内のゲームショップ,サークルだけでなく,インターネットを通して世界中から集められ,厳正な開票作業が行われました.
結果は特別賞を含む12作品のうち,すでに年間ゲーム大賞でノミネートされていたものが8作品.「ザップゼラップ」が子供ゲームであると認定されたのは妥当だったと思いますが,「カルカソンヌ」の同時受賞をはじめ,プロの審査員と一般愛好者との開きはそれほど大きくなかったということになります.
デザイナ別では結局,ムーン&ヴァイスブルムのコンビ作(「カピトール」「アムレット」「サンマルコ」)が3つ共(ゲーム大賞でも全てノミネートされていました)入っているところが目立つくらいでしょうか(ただし最終ノミネートの「アムレット」が10位に後退している点は面白いです).ゲーム自体の面白さを追及する賞ですから,人気デザイナでも名前だけで入賞するのは難しいようです.トイバーは特別賞に入りましたが,今年も相当ゲームを出したクニツィアの作品(「指輪物語」「アフリカ」「ハリウッド」「ロイヤルターフ」「アイバンホ」「ギャラクシー」など)は入賞していません.
メーカー別では,ラベンスバーガーがアレア・ブランドと共に3作品入賞してトップです.ハンス・イム・グリュックは2作品ながら1,2位を取りこれも満足できるところでしょう.主要メーカーでは依然「カタンの開拓者」頼りのコスモスや,「アフリカ」に賭けたとも言えるゴルトジーバーがもうひとつ,アバカス,アドルンク,アミーゴなどはまだまだといったところでしょうか.
ゲーム大賞ノミネートから逸脱する「メディナ」「エボ」「ジャワ」「ニューエントデッカー」の4作品が注目すべき作品です.実際日本でもすでに紹介され,幅広い支持を集めていますから,その面白さがゲーム賞への入賞で証明されたと言えるでしょう.
これに入賞していないゲームは面白くないということは決してありませんが,これからゲームの購入を検討している方々は,ぜひ参考にしてみてください.→インターネット投票の紹介