秋葉原水曜日の会 08/06/11

毎週水曜日に秋葉原イエローサブマリンRPGショップで開かれている秋葉原水曜日の会が今回で第150回を迎えた。わずか3年での達成だが、毎週欠かさず参加して初心者・初参加者に配慮した采配をふるっているタナカマさん、そのサポートをしているよたろーさんなど常連メンバーの細やかな気配りがなければここまで続いてはいなかっただろう。
 50回ごとの記念に行われている「水曜日の王」決定戦が今回も数週間にわたって開かれている。メンバーが同意すれば順位を記録してレーティングし、成績優秀者に賞品が授与される。賞品はメンバーが寄付した中古ボードゲームなどでなかなか豪華だけれども、参加者は勝敗に拘泥するというわけでもなく、いつも通りにぎやかに遊んでいる。「下手の横好き」でも楽しいのがボードゲームなのだ。

パーティータイガーロックバイターオラクロスデウカリオンドンペペケルト

パーティータイガー(Partytiger / G.バース / ラベンスバーガー, 2000)

パーティータイガー大きいお子さんも熱中

奇想天外なゲームを発表し続けるギュンター・バースの子どもゲーム。バースのファンであるずーあーさんが長いこと捜し求めていたものが、個人輸入で手に入った。
 題名の通り多人数で遊べるパーティーゲームの詰め合わせになっている。今回遊んだのは「バナナ投げ」。写真の通り箱の上にタイルを立てて、バナナを投げて落とせばゲットというアクションゲームである。お祭りの射的ゲームを思い出す。1.5mの距離から投げることになっているが、我々は「大きいお子さん」なので3メートルくらいから挑戦。
 バナナのカーブが文字通り曲者で、なかなかまっすぐ飛ばない。今回はさらに厳しいルールで、箱に落ちないとゲットできないことにしたため、弧を描くように投げないといけなくなった。
 早くコツをつかんだ私が圧勝。同じ動物タイルを3枚集めるとボーナスというルールがあり、狙う動物を考えるようになっている。それにしても真剣にバナナを投げ合う大の大人2名。まだ参加者が来る前でよかった。

ロックバイター(Steinbeisser / H.ビュッケン / シュミット, 1999)

ロックバイター気がつけばうじゃうじゃ

『ネバーエンディングストーリー』に出てくる石を食べる怪物ロックバイター。奴らに自分の石を食べられないように運ぶ変則双六ゲームである。
 自分の番にはサイコロを2つ振って自分の石を1つ進め、次にロックバイターを1つ進める。ロックバイターのとなりに石を進めたり、反対に石のとなりにロックバイターがやってきたらパクリ。石は奴らのお腹の中に入ってしまう。食べられないようにうまく逃がさなければならない。
 石を食べるとそのマスから移動しなくなり、新しいロックバイターが投入される。やがてコースはロックバイターだらけに。そうなるとどの石を進めても、飛んで火にいる夏の虫だ。食われる前に食われろというわけだ(どっちにしても食われるんかい!)。この絶体絶命感がたまらない。
 ただ一度食べられた石も復活することがある。ロックバイターのサイコロで矢印のマークが出ると、動かなかったはずのロックバイターが移動し、お腹の中にあった石が再び登場するのだ。だから自分の石が全滅しても嘆くことはない。
 一度全滅しながら、ひょっこり再登場した私の石が生き残って1位。口を開けて待っているロックバイターの表情が最高だ。

オラクロス(Oraklos / J.ヴァイエルジンガー / スプロッタースペレン, 2002)

オラクロスカオスの中に秩序

テーブルに撒き散らされたキューブから、4つ組のパターンをいち早く見つけるゲーム。フリークには絶大な人気を集めながら、高価なためにあまり日本に入ってきていないオランダのゲームメーカー、スプロッタースペレンのゲームである。このゲームはボードがなくて小箱のせいか例外的に安い。
 黒−黒−赤−青などのパターンが書かれたタイルを見ながら、手持ちからキューブを場に出す。みんなが出したキューブを集めて一気にばらまいたらスタート。タイルに合うパターンを誰よりも早く見つけよう。
 パターンは、四角形でなければならない。そして四角形の中にほかのキューブが混じっていてはならない。それから見落としやすいのだが、キューブに穴の開いた面があり、そのキューブは使えないというルールもある。得点になるのは先着3名まで、急いでいるとついうっかり間違ってしまうところがポイントだ。
FRTSさんが驚異的な速さでパターンを見つけて1位。私はほとんどお地蔵さんで何もできなかった。得手不得手の分かれやすいゲームだが、カオスの中からパターンを見つけるという作業が面白い。

デウカリオン(Deukalion / A.シュタインヴェンダー、W.レープスシッツ / パーカー, 2008)

神々の戦いは容赦なし

前回のレポートはこちら。得点パターンはいくつかあり、宝石をコツコツ運んで契約達成を目指す人、戦闘の要らない開拓に走る人、地獄に戦士をどんどん送り込んで戦士救出ボーナスで稼ぐ人と分かれた。
今回は戦士の成績がよかったので契約をどんどん果たすことができたが、リーチをかけたところから厳しいマークにあう。ヒドラに襲われ、ほかの人に襲われ、切り札のアクションカードはキャンセルされ、アテネに帰るどころか遠海をさまよう始末。そのうちFRTSさんが猛チャージをかけて一気に得点を伸ばし1位。
直接攻撃のできるダイスゲームなのであまり先のことは考えられないが、終盤の競争は熱くてドキドキする。

ドンペペ(Don Pepe / D.エルハルト / パーカー, 1999)

ドンペペケーキ爆発で3人死亡

パーティーのテーブルについたマフィアたちが分け前をめぐって仁義なき抗争を繰り広げるゲーム。作者のエルハルトは、今年『ズライカ』でドイツ年間ゲーム大賞にノミネートされている。
 手番にはカードを出してライバルたちをどんどん蹴落としていく。席を回りながらいつ爆発するか分からないケーキ爆弾、となりのライバルに刺すナイフ、向かいのライバルを撃つピストル、そして危険な場所から立ち去る移動カード。自分の番に生き残っているマフィアがビジネスの席に座っていれば収入が入り、この合計で争う。ビジネスの席は当然皆が命を付けねらう危険な場所。でも取れるうちに取っておいたほうがいい。途中で脱落してしまっても合計が多ければ勝ちだから。
 カニオさんがマークをかいくぐって手堅く稼ぐ。当然命を狙われたけれども、ヒットアンドアウェイの殺されにくい席取りで1位。マフィアの人数が極端に少なくなる終盤は攻め手を欠くばかりでなく収入も下がって盛り下がってしまったが、ケーキ爆弾が登場すると高まる緊張がよかった。

ケルト(Keltis / R.クニツィア / コスモス, 2008)

ケルト無理しても進め

同じ色のカードを出して得点を増やすゲーム。2人用ゲームで人気の高い『ロストシティ』に、新しい要素が加わって4人まで遊べるようになった。今年のドイツ年間ゲーム大賞ノミネート作品。
カードを1枚出すたびに、自分のコマを進める。最初の3枚まではマイナスだが、4枚目からプラスに転じ、しかも得点がどんどん増えるという仕組み。出すなら多く出す、出さないなら全く出さないという選択をしなければならない。しかもカードは各色、昇順か降順に出すというルールがある。数字は1〜10なので、最初から5や6などを出したら昇順であれ降順であれ後が苦しくなるだろう。ここまでは『ロストシティ』のシステムを受け継いでいる。
 違いはコマの進む先にチップが置かれていること。チップには好きなコマを1マス進められる葉っぱ、その場で得点が入る数字、集めれば得点になる宝石の3種類がある。このうち宝石は早い者勝ちだから、手札の見通しが多少悪くてもあえて出したほうがよいかもしれない。絶好の手札を引くまでディスカードし続けるという戦法では後れを取ってしまうだろう。
 2回やって2回ともビリ。上家と同じカードを出して後手に回ったり、得点2倍のコマが思うように進められなかったりと戦術がひどく、運にも逃げられた。カードの引き運は確かに強いが、ほかの人のコマの進め方を注意深く観察して考え、得点の確率を上げるように努めれば勝ち目は十分あると感じた。

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