インフォメーション(i9n)

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石油出ろと念じて棒を差す

“i”の後に9文字、そして”n”で終わる言葉、つまりインフォメーション(information)を表すイキなタイトルのドイツゲームは、どんどん石油が取れなくなる世界で、推理をはたらかせて掘り当てるゲーム。パンチボードに棒を差し込んで、下まで通れば成功というギミックが、石油採掘というテーマと見事にマッチしている。
石油が出るところは北半球/南半球、東部/西部、海/陸など6つに分かれており、それぞれ片方ずつのパンチボード(対応する箇所にだけ穴が開いている)がゲームに用いられる。ラウンドが進むにつれて、北半球、北半球かつ東部、北半球かつ東部かつ陸というように、石油の出るところが絞り込まれていく。今度はどのエリアが出なくなっているのか、そしてどこに絞り込まれるのかを推理しなければならない。
ゲームに用いられる6枚のパンチボードのうち、あらかじめ各自ランダムに1枚だけ見ることができる。これがインフォメーション。でも、その1枚が何ラウンド目に出てくるかは分からない。
手番にはダイスを振って、出た目の数だけコマの移動、採掘カードの入手、採掘を組み合わせて行う。ダイスの目は3までしかないが、連続で1しか出ないとガッカリ。
採掘では、このプロセッサーを使う。この下にパンチボードが入っており、コマがいる番号のところに棒を差し込む。そろりそろり。見事底まで通れば油田にあたったことになって得点。途中で止まれば失敗でショボーン。規定数成功すると、新しいパンチボードが加えられ、底まで通る穴がどんどん減っていく。その分、成功したときの得点も嬉しさも大きい。
ちなみにパンチボードをちらっと見てもどのエリアか分からないように、地図の番号がランダムに振られている。こうしたアナログゲームならではの工夫はさすが。
最初のインフォメーションで手に入れたエリア情報がなかなか出てこなくて、ここだと思った勘が外れまくる。推理で絞り込んだエリアは、自分のコマがいる場所からずいぶん遠かった。東西は反対側から出てこれるが、南北は(当然のことながら)反対側から出てこれない。ドラクエじゃないんである。移動に手間取っている間に、karokuさんが最後の採掘を成功させてダントツの1位。
プレイ時間60分と書いてあるが、絞り込みがどんどん進むので実プレイ時間は30分程度と軽い。ほかの人の手番にも推理が進められるので、自分の番にすることもあまり迷わない。サクサク進んで軽快なゲームである。
ふうかのボードゲーム日記:i9n
i9n
D.シュトロートマン/シュトロートマンシュピーレ
2〜5人用/10歳以上/30分
ゲームストアバネスト:i9n

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