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ハワイ(Hawaii)

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ハワイ人は食わねど高楊枝

ハワイと日本の結びつきは観光にとどまらない。明治時代からハワイへの移住が始まり、日系人は14%ほどにもなる。日本の寺院や神社もあり、仏教徒も少なくない。また高見山、曙、小錦、武蔵丸などのハワイ出身力士は日本中を湧かせてきた。

ハワイ州にはハワイ島のほかに、100以上の島がある。このゲームでは各自自分の島をもち、果物を栽培したり神殿を建てたりして、豊かな村を築く。南国の明るい雰囲気とは裏腹に、常に計算してめいっぱいはたらかなくてはならないシビアなゲームだ。

メーカーはドイツのハンス・イム・グリュック社。ファミリーゲームに流れるドイツゲームメーカーの中で、頑なにフリーク向けの作品を作り続けている。ブタに乗ったハンスのロゴの信頼は厚い。そのハンス社が、世界中の愛好者が集うエッセン国際ゲーム祭に合わせて用意した作品。スカウトアクションでは5位に入った。デザイナーのデーグルはアメリカ人で、これが初の作品。新人デザイナーを発掘してくるのも、ハンスの得意技だ。

毎ラウンド、足コマを使って中央の島を移動し、貝コマを使ってタイルを購入して、自分の島に並べていく。遠い場所ほど足が多く必要で、後から買うほどは高い。足コマも貝コマも限られた中で、効率のよい発展を目指すには、買う順序を考えて先手を取る必要がある。移動できる足はあるのに貝がないとか、購入できる貝はあるのにもう移動できないのはしょっちゅう。

タイルは、特殊能力になるものと得点になるものに分けられる。遠くに行くにも足コマ1つでいける神殿や、足コマにも貝コマにも使えるフルーツコマがもらえる果樹園、遠方の島に行ってボーナスを手に入れられる船などは序盤に買いたいところ。一方、もっているタイルによってボーナスが入る建物や、得点化できる島の領域を広げるお面などは徐々に手に入れておきたい。額面の倍払えば、裏返して強力なタイルにすることもできる。

もうやれることがないと思ったら、ホームへ。先に戻れば次のラウンドの手番が先になったり、追加の買い物ポイントをもらえたりする。

さて全員がホームに戻ったところでラウンドボーナス。規定以上の買い物ポイントを集めた人だけが、買い物ポイント順にもらえる。この点数が非常に大きいので、決して逃したくないところ……だが。

買い物ポイントを集めるのに必要な足コマと貝コマは、ラウンドの最初に補充される。これが、ラウンドごとにどんどん減らされるのだ。しかし、ラウンドボーナスを得るために必要な買い物ポイントは逆にどんどん上がっていく。金はないのに、たくさん買わないと得点できないって、何このマゾゲー。

もちろん、フルーツコマや、買い物ポイントの規定を下げるタイルなど、この対策も用意されている。しかしそれもお金を払って買い続けないといけないわけで、実に厳しい。毎ラウンド終盤になると、「あと○ポイントでクリアできるから、あっちでこれを買って、先にホームに帰ればOKだな。いや、でもこれを買われたらどうしよう……」とソロバンを弾かなくてはならない。最後は点数の多い人が勝ち。

初手で移動が楽になるタイルを取ったのが奏功して、節約した足コマで航海につぎ込むことができた。果樹園を一切取らなかったため貝コマのほうは足りず、終盤は本当に苦しかったが、強力なタイルで大量得点して何とか逃げ切った。果物を集めに行ったstさんは終盤追い上げたが及ばず、神尾さんは航海に力を入れすぎてラウンドボーナスを2回も落としてしまった。

緻密な計算の必要があるアクションに頭から湯気が出そうだが、その分終わった後の充実感がものすごい。これぞハンスの実力なのだと感じた。

Hawaii
G.デーグル作/ハンス・イム・グリュック(2011年)
2〜5人用/10歳以上/75分
メビウスゲームズ:ハワイ

株の恍惚(Aktienrausch)

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社長も楽じゃないよ

先日、経済産業省の元審議官がインサイダー取引容疑で逮捕された。半導体大手の企業の株券が上がるという情報を、職務を通じて入手し、値上がりする前に妻名義で購入し、値上がりした後売却して200万円の利益を得たという。

インサイダー取引は株式の信用を揺るがす行為であるが、自分だけ知っているという優越感は魅力的なのだろう。しかしこのゲームでは、インサイダー取引ができる立場でも、配当を得るため株価を上げるほうがずっと難しいことが分かる。おいしい話はそうそう転がっていないものだ。

株の恍惚

フォーラム・ロマーナムの商人』など、カードゲームとは思えないプレイ感たっぷりのゲームを作っているイゼンゼー出版。2005年から毎年1タイトルずつコンスタントに発表しており、注目すべきメーカーになりつつある。

ゲームは株の売買フェイズと配当フェイズを繰り返す。登場するのはカロ・コーラ社やエッペル社など6社。売買フェイズでは好きな株を購入・売却できるが、一度にたくさん買ったり、独占したりはできない。各社別に、一番多く株券をもっている人が社長になる。

分配フェイズではまず、自分が社長をしている会社で、株の購入に使われたお金カードを取る。お金カードの裏は会社の名前と数字が書いてあり、5枚の分配カードの上に出していく。1の上には2、2の上には3というように上書きでき、全員がパスしたとき一番上にある会社の株価だけが上昇し、配当がある。上書きされたり、そもそもカードが出されなかった会社の株価は下がり、配当も行われない。

配当は、一番上にある会社の社長が、そこに置かれたお金カードを自分と、その株をもっている人に配るというかたち。社長は1枚多くもらえ、苦労が報われる瞬間だ。

再び株の売買に戻る。売却は、1社ならば一度に何枚でも売れる。そして売った枚数だけ株価が下がる。高くなったところで、ほかの人より先に売り抜けたいものだ。売却益はスイス銀行口座に入金され、誰かが2500万ドルに達したラウンドに持ち金の多い人が勝ち。なお、口座から現金を下ろすときは200万ドルにつき100万ドルの税金がかけられるので要注意。

カードの流れは、手札→各会社→分配カード→手札となっている。この流れをつかんで、自分に有利なカードをキープし、あわよくばほかの人から奪うのがポイント。自分が社長を務めている会社の強いカードをもっていれば株価を自由自在に上げ、最高値で売るチャンスが回ってくる。ほかの人が社長でも、いいカードを持っていたら株を買いにいったほうがよい。誰も知らない手札の中身にインサイダー取引のかおり。

ほかの人が手を出さないうちに緑の株をすぐ値上げしていったdjさん。独占状態で最高値で売って一挙にトップ。そのままhataさんの株も一足お先に売り抜けて1位となった。tomokさんは社長になった株をみんなに買われて資金が回らなくなり、最後まで浮上できず。社長の座を手放したくなくて、誰も終盤まで株を手放さなかったので、最後の最後に大暴落が起きてすごかった。

Aktienrausch
F.イゼンゼー/イゼンゼー出版
2〜5人用/10歳以上/30分

トローデルおばさんの雑貨屋(Tante Trodels Trödel)

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見た目でわからない重さ

昨秋ドイツで行われたエッセン国際ゲーム祭。非ドイツゲームが目立つ中で、ドイツゲームの中で注目されたのがこの作品だ。大きな天秤に、いろんなかたちの木製コマ。木製コマを組み合わせて、天秤を水平に近づける。

木製コマは体積に応じて重さが決まるはずだが、その体積が分からない。大きく見えるけれども意外に軽いコマもあれば、その逆もある。目分量でどこまで見抜けるか。

25個のコマからランダムに3つを取る。これが今回のお題。この3つのコマとつり合いそうなコマの組み合わせを集める。自分の番にはサイコロを振り、自分のバスケットを進めて、その列にあるコマを取るか交換する。同じところに止まったら、ほかの人のコマと交換することもできる。

途中で天秤を使って現在の重さをチェックすることができる。これで調整したいところだが、手番は限られており、交換できないままゴールに突入することになったり、ほかの人に取られて崩されてしまったりする。

こうしてボード周囲を1周。最後に集めたコマを天秤にかけて、お題のコマと同じ重さ(天秤が一番水平)な人の勝ち。1ゲームはわずか10分ほど。「樽は意外に思い」「ハンガーは結構軽い」といった情報を元にもう1ゲームしたくなる。

1ゲーム目は神尾さんの勝利。2ゲーム目は神尾さんのマークを厳しくして、ベンチを奪ってみたが、かえってぴったり賞にしてしまった。ベンチを受け取った私は重すぎて最下位。それぞれのコマの重さをみんなが掴むと精度が上がり、「あーポーン取られた!」「それなら星と王冠で調整するしかない」などと戦略性が上がる……つもり(偉そうなことを言っておいて、思いっきりつり合わないのもまた一興)。

Tante Trodels Trödel
S.ボーゲン作/ツォッホ(2011年)
2〜4人用/7人用/15〜20分
メビウスゲームズ:トローデルおばさんの雑貨屋
ふうかのボードゲーム日記:トローデルおばさんの雑貨屋

パックス(PAX)

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敵に塩を送るな

紀元前1世紀、剣闘士スパルタクスは奴隷の反乱を起こし、共和制ローマを脅かした。これが「スパルタクスの反乱」である。2年間にわたる戦乱の末、反乱軍は鎮圧され、三頭政治によって平和が訪れた。

このカードゲームでは、その反乱軍となってローマと戦うゲームである。全員ローマ軍に鎮圧されてしまうか、ローマ軍を打ち破って一番の手柄を立てるか。敵はほかのプレイヤーだけではない。

パックス

影響力を競うカードは富、艦隊、軍隊、宗教、元老院、土地、陰謀の7分野。まず自分の番にはカードを3回引き、そのうち1回を手札に、1回を市場に、1回を山札に戻す。順番は自由。もっといいカードが来るかなと思って手札に入れないと、それ以上いいカードが来なくてガッカリとか。市場に出したカードも後で入手できるが、お金がかかる。

次に手札から自分の前にカードを出す。各種類1枚目は無料、2枚目は1金、3枚目は2金……と影響力をマスにつれて出しづらくなっていく。収入は毎回少ししか入らないので、市場で買い物などしているとすぐ何も出せなくなる。

自分の前に出したカードは、それぞれ効果をもたらしてくれる。「宗教」はカードを多く引くことができ、「元老院」は収入を増やし、「富」は市場から買うコストを減らす。「土地」か「陰謀」がないと「艦隊」「軍隊」を出せないという縛りある。「陰謀」はこのほかに、最後にローマが勝ったときに反乱軍の裏切り者として勝利するチャンスをもたらす。

ラウンドの最後に、市場の中から何枚かがローマ軍にいく。市場のカードを買わないとローマ軍を強化してしまうし、買えばお金がなくなってしまうしで苦しい。ローマ軍はこのほかに、はじめから裏向きにもっているカードもあって、強さは計り知れない。山札がなくなったらゲーム終了。いよいよローマ軍の全貌が明らかになる。

7つの分野で半分以上、ローマ軍を上回るプレイヤーがいなかった場合、ローマ軍の勝利(=「陰謀」でトップのプレイヤーの勝利)。誰か1人でも上回っていれば、自分の前に出しているカードや所持金で得点を競う。

「宗教」などの特殊効果を先に攻める私とkarokuさんに対し、ふうかさんは序盤から戦力を強化する作戦。資金的に苦しい中でも、無理をして攻める。「土地」の多くがはじめからローマ軍がもっていて、入手難になっていることに気づいたらしい。それに気づかず後回しにしたら、ほしいときに出てこなくて軍隊も艦隊も増やせなくなってしまった。結局反乱軍が勝ち、多くの分野でローマ軍を上回ったふうかさんの勝ち。

「ローマの艦隊が強くなりすぎてるけど、誰か勝てる?」「オレはもう無理、頼む」「こっちも無理そう」「じゃあ頑張るよ」みたいな協力があって苦しくも楽しかった。反乱軍が勝ちそうだと分かるとすぐ、反目が始まるのだが。

PAX
B.アイゼンシュタイン/アイロンゲームズ(2011年)
1〜4人用/10歳以上/30分
テンデイズゲームズ:パックス

コニーアイランド(Coney Island)

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寂しい遊園地にしないで!

ゲームマーケットの帰り、浅草の花やしき遊園地に行ったことがある。ローラーコースターをはじめ、アトラクションが立体的に交差しているのには感心した。人の流れを考えて、アトラクションをどのように配置するかは、センスが問われるだろう。

コニーアイランドは、花やしきとは比べ物にならない広大な土地に遊園地を作り、客を集めるゲームである。アトラクションの配置だけでなく、従業員の管理にも気を配らなければならない。そこにはM.シャハトが得意とするジレンマが待っていた。お客様に楽しんでもらうには、経営者が苦労しなければならない。

コニーアイランド

まず必要なのは土地。お金を払って2×2の用地タイルをボードに置く。置いた場所によって、ボーナスがもらえる。2×2といっても、デッドスペースの茂みもあるので、将来のアトラクションを考えて位置や向きを考えたほうがよい。

次に従業員。土地の空いているところに建設資材を払って従業員付きの屋台を置く。働いていない従業員はプレイヤーボードにおり、働きに出るほどプレイヤーボードに空きマスができる。この空きマスだけ得点・お金・資材の収入が入るという仕組みだ。

それなら従業員をどんどん出せばいいと思うかもしれないが、ゲーム終了まで返ってこないと失点になってしまう。そこで従業員の上に、建設資材を払ってアトラクションを置くことで、従業員が戻ってくる(このとき得点も入る)。こうして従業員を置く→アトラクションを作って戻すというのを繰り返す。

アトラクションは1マスものから4マスものまであり、その数だけ従業員が並んでいなければならない。ほかのプレイヤーの従業員の上に置くこともできる。大きいアトラクションほど、ほかのプレイヤーと協力したほうが作りやすい。

土地もアトラクションの数も限られている。アトラクションがなくなれば、従業員は戻ってこれない。これも、従業員をどんどん出せばいいというわけではない理由である。巨大アトラクション予定地に、小さいアトラクションを作って分断するといった妨害も。

困ったら、お金を払ってキャラクタータイルの特殊能力を使う手もある。必要な建設資材を手に入れたり、お金で得点を買ったりできる。新聞に広告を出せば、ゲーム終了時にボーナス点が入る。

ゲームが始まってすぐ、お金も資材もぎりぎりだということに気付く。従業員をどんどん出して、アトラクションを作らず収入をもらい続けるという作戦。そのうちふうかさんとkarokuさんの巨大アトラクション合戦が始まり、従業員が取り残されそうになる。しかし、肝心の資材がない。そのためなけなしのお金で新聞に広告を出し続けることになった。遊園地の開発が進まない。

結局、最後につじつま合わせで小さいアトラクションを作って従業員を返したところ、失点が思いのほか少なくなり、大量の新聞で逆転勝利。アトラクションで足の引っ張り合いが起こり、ふうかさんもkarokuさんも大量得点のチャンスを失ったのが勝因だったようだ。

コニーアイランド終わってみれば夢の遊園地は空き地だらけ、巨大アトラクションもない寂しいものになっていて、笑うしかなかった。箱絵の楽しい雰囲気とは程遠い。Win-Winをめざして協力すればもっと賑やかな遊園地になっていたのかもしれない。

Coney Island
M.シャハト/アルゲントゥム出版
2〜4人用/10歳以上/60分
ショップ検索:コニーアイランド

ハンティングフィーバー(Jagdfieber)

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狩りの食物連鎖

エッセン国際ゲーム祭で、面白いブースがあった。各種カードスリーブを扱うスワンパナシア(台湾)と、ドイツのメーカーが連結して出展していたのである。ゲームマーケットでも見かける、あの白鳥の帽子のとなりで展示されていたのがこのカードゲームだった。ドイツゲームらしい、地味ながら美しいイラストのパッケージに、テキストのないカード。近年のエッセンで、こういったゲームはあまり見かけなくなった。

スワンパナシア社はこの会社の輸入代理店である。今秋のゲームマーケットでこのゲームの英語・広東語版を販売しており、くさのまさんが買ってきたという。

スマイリング・モンスターゲームズは2010年、ドイツのアーヘンで3人のボードゲーム愛好者が立ち上げた。初心者向けに独創的でありきたりでないゲームを作ることを目標としている。このカードゲームのテーマは狩り。ハンターはオオカミを狩り、オオカミはウサギを狩り、ウサギはニンジンを狩る中で、いかに狩られないようにして狩るかを競う。

ハンティングフィーバー

全員の手札は同じで、1枚ずつ出して一斉に公開する。ハンター、オオカミ、ウサギの順にチェックして、ハンターに狩られなかったオオカミがウサギを取り、オオカミに食べられなかったウサギがニンジンを食べ、ウサギに食べられなかったニンジンは自分で収穫できるという仕組み。

ハンターのオオカミを狩る前に、誰かが禁猟日カード(ハートのマーク)を出していたら、ハンターを出した人は貴重なハンターを失うだけでなく、ペナルティーで失点になってしまう。ペナルティーがあったら、禁猟日カードを出した人は得点。このため、いきなりハンターを出すのは危険である。

禁猟日カードがなければハンターは時計回りに一番近いオオカミを狩って得点にする。ハンターがいないか、狩られずに生き残ったオオカミはウサギを狩って得点に。同様に、オオカミがいないか、狩られずに生き残ったウサギはニンジンを得点にする。食物連鎖のようだ。

オオカミを狩ったハンターは手札に戻ってまた狩りに出られるが、ウサギを食べたオオカミと、ニンジンを食べたウサギは1ラウンドの間、満腹となって場に残る(その後で自分の得点になる)。次のラウンドには確実に狙われるだろう。これが次のラウンドに出すカードの手がかりとなる。

獲物がなかったオオカミやウサギも手札に戻る。このため狩りができないと手札が減らない。誰かの手札がなくなると1日の終了で、手札は全て失点。だからどんどん狩りを成功させないといけない。

最初は何を出したらよいか分からず様子見だったが、狩りに成功したオオカミやウサギが場に残ると、狙い目が分かってきた。ニンジンがたくさん出された次のラウンドは、ウサギを出す人が多いだろうから、オオカミでいこうかなとか、いや誰かがオオカミを出すんならハンターかなとか、読み合いが楽しい。裏の裏をかいて自滅する人が続出する中、確実に狩りを成功させたtomokさんの1位。

Jagdfieber
S.ツラティンティス/スマイリングモンスターゲームズ(2011年)
3〜5人用/8歳以上/30分
Smiling Monster Games:Jagdfieber

箱の中へ(Ab in die Tonne)

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箱の中へゴミはみ出さないように

いろいろな形のゴミタイルをゴミ箱の上から落として、はみ出さないようにするオランダのゲーム。『バティーク』に似ているが、1人1人ボードが異なり、5人まで遊べるのが特徴。またタイルのかたちがバリエーションに富んでおり、はみ出したら負けではなく、はみ出した程度による失点をできるだけ少なくすることを目指す。

全員がもっているゴミ15個の内容は同じ。つぶれたサッカーボールとか、細長いスタンドとか、どのゴミもエキセントリックな形状をしている。

スタートプレイヤーが1つゴミを指定し、全員同じゴミを投入する。ゴミは線の上からストン。狙って落としても、途中で回転したり、位置がずれたりすることもある。次の人が次のゴミを指定して、また全員同じゴミを投入、というように全員同じ順番でゴミ箱に入れる。とがっているところを噛みあわせて、かさを上げないようにしたい。

ゴミ箱には目盛がついていて、15個落とした後にどこまではみ出しているかを見る。はみ出した分だけ失点。これが第1ラウンドである。

第2ラウンドは、ゴミ箱についているチューインガムを隠すようにゴミを落とす。最後に隠れていないチューインガム1個につき−2点。第3ラウンドは一転して、チューインガムが見えるように落とし、隠れていなければ1個につき2点になる。チューインガムにばかり集中していると、かさが上がってしまってテトリスのゲームオーバー状態のようになりかねない。

第1、第2ラウンドは拮抗していたが、第3ラウンドでチューインガムを避けてうまく入れられた私が勝利。うまく詰められなかったものの、5歳の長男も一緒に遊べた。ゴミを1つ入れるたびに「あー変なとこに引っかかった!」「よし、カンチャンずっぽり」など歓声が上がる。チューインガムのルールでは、ゴミを入れる順番や角度など、意外に考えることがあって唸らされた。

Ab in die Tonne
C.v.モーセル/クワリ(2011年)
2〜5人用/5歳以上/20分
ゲームストアバネスト:箱の中へ
ふうかのボードゲーム日記:箱の中へ

サンティアーゴ・デ・クーバ(Santiago de Cuba)

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一足お先に積み込んで

「聖ヤコブ」から名前を取ったサンティアーゴは、チリの首都のみならず、中南米、ヨーロッパ、アフリカの各地にある。このゲームではそのうち、キューバ南東の都市が舞台。『キューバ(及び拡張エル・プレジデンテ)』『ハバナ』に続くエッガートシュピーレ社のキューバシリーズ第3弾となる。作者は『キューバ』と同じく、M.リーネック。もう1人のS.シュタドラーは入っていない。エッセン国際ゲーム祭のスカウトアクションで9位。

ロンデルをメインにした、ドイツゲームらしい骨太なリソースマネージメントゲームである。環状になったマスを移動してサトウキビ、柑橘類、タバコを手に入れ、建物の効果でラム酒、葉巻に加工して、港に停泊している船に積み、勝利点を稼ぐ。

サンティアーゴ・デ・クーバ

はじめにサトウキビ2個、柑橘類4個、タバコ2個、ラム酒1個、葉巻なしというように、今回の船が必要としている品物がダイスで決められる。これらを集めて、ほかの人より先に積み込むのが目標だ。

手番には10マスあるメインストリートを、全員共通の車で回る。右回りで、1マスは無料、2マスは1ペソ、3マスは2ペソというようにたくさん進むほど費用がかさむという、いわゆるロンデルシステム。各マスにはキューバ人がおり、品物やお金などを取ることができる。

その後、止まったマスに対応する建物を1つ使う。建物ではタバコを葉巻に、サトウキビをラム酒に加工したり、得点をお金に換えたり、船にすぐ積んだり、キューバ人を使えなくしたりできる。

キューバ人は、お金の制限があるので事実上2〜3択、建物は対応しているものに限られるので3択しかない。選択肢はあまり多くないのでプレイ感はすっきりしている。それでいて十分悩ましいのはドイツゲームらしい。

メインストリートの中に、港があって、ここに止まると船への出荷が始まる。手番プレイヤーから1種類ずつ、船の需要まで積み、その分の勝利点を受け取る。ほかの人も積めるので、自分が極端に有利なチャンスはなかなか回ってこない。その代わり港を飛ばすと、積んだときの勝利点が上がる。港にしばらく止まっていないとジャックポットのようになるのがエキサイティングだ。

勝利点は品物を船に積まなくても、キューバ人や建物で徐々に増やすという手もある。さらにキューバ人の中に建物を所有できるのがあって、ほかの人が使うたびに毎回、得点が入るようになる。しかし得点を取らせてもその建物を使いたいか、それとも効果はあまりなくても所有者のいない建物を使うかという悩みが、後半に生まれる。

船は荷物をすべて積むか、港を3回通過したら出港し、次の船がやってくる(品物の数はダイスで決める)。7回船が出たら終了。

序盤はお互い牽制してなかなか出港できない。そのうちcarlさんが千載一遇のチャンスでタバコを出荷し大量得点。その後もダンサーのマリアで手堅く稼ぎ1位。くさのまさんは早いうちに建物を所有していったが、思ったほど使ってもらえなかった。carlさんの次手番で品物がかぶっていた私は出港が遅れた。

コマの種類も選択肢も少ないのに、悩むことは多い。得点の仕方はいくつかあるが、どれに偏っても勝てない。要素をぎりぎりまで絞り込んだ濃厚なプレイ感がよかった。

Santiago de Cuba
M.リーネック/エッガートシュピーレ(2011年)
2〜4人用/10歳以上/60分
ゲームストアバネスト:サンチアゴ・デ・キューバ
ショップ検索:サンティアーゴ・デ・クーバ

オウガ・ボウガ(Ouga Bouga)

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原始のコミュニケーション

オウガ・ボウガ

原始人の言葉で単語を増やしていく記憶ゲーム。小さい缶で異色のパーティーゲームを発表しているカクテルゲームズ(フランス)の、今年の新作である。カクテルゲームズはエッセン国際ゲーム祭に出展せず、影の方にひっそりと商談専用の部屋を設けていた。昨年出展してみて、客層とゲームとの隔たりを感じたからだという。

エッセンで評価されやすいのは2〜4人で遊べる90分クラスの重量級ゲームなので、多人数で手軽に遊ぶゲームは肩身が狭い。でも私がこの頃注目しているのは、多人数で手軽に遊ぶほうのゲームなのである。なのでこの作品も、前もってチェックしていた。

カードにはタマゴは「イナ」、羽根は「オー」というように、イラストと原始語での名称が書いてある。これを各自3枚、手元に伏せて並べてスタート。自分の番には手元から1枚めくり、中央に置いて、そのカードに記された名前を言い、「ホ!」と言って次の人を指名する。

指名された人も手元から1枚めくり、中央のカードの上に重ねて、前のカードから自分が出したカードの順に、名前を言わなければならない。言ったら次の人を指名。こうしてカードは1枚ずつ増えていき、言わなければいけない言葉も増える。中には下を出したり、机を叩いたりといったアクションも入って、気分はまさに原始人。

「アトル、ホ!」「アトル、グルル、ホ!」「アトル、グルル、トト、ホ!」「アトル、グルル、トト、(舌を出す)、ホ!」……謎すぎ。

間違ったと思ったら「ハ!」と言って指摘。指摘が当たっていれば、間違った人にカードを押し付けられる。山札がなくなったとき、ペナルティのカードが一番少ない人の勝ち。

4枚目までは何とか言えるものの、5枚目となるといきなり分からなくなる。その5枚目がよく回ってきた神尾さんが沈み、原始人らしい強い語気で精神的優位に立ったcarlさんの勝利。記憶ゲームだが、みんなの原始人ぶりがおかしくて、なかなか冷静でいられない。

Ouga Bouga
ボニー・ル・ルドノート+D.クオドバッシュ作/カクテルゲームズ(2011年)
3〜8人用/7歳以上/20分
ホビージャパンから発売予定

ゲームマーケット2011秋:新作輸入ゲーム

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今年初めてとなる秋のゲームマーケット(東京・浅草)いよいよ明日と迫った。前日に新作輸入ゲームをまとめてみた。

エッセン国際ゲーム祭「シュピール」からわずか1ヶ月となるこの時期、新作ゲームを間に合わせるのは至難の業。しかし日本の輸入代理店・ボードゲーム専門店は長年のノウハウと熱意でいくつかを間に合わせることに成功している。

先日お知らせした新作リストと同様、品数が十分でないものも多いので、開場したらどこに行くかよく計画を立てておこう。

【ゲームマーケット2011秋:新作輸入ゲーム】(一部不確定情報も含む)

メビウスゲームズ(01)
・キングダムビルダー(Kingdom Builder / クイーンゲームズ)?円
・リオドロ(Die Brücke am Rio D'Oro / アミーゴ)?円
・ブーレイ(Booray / ウィニングムーブズ)?円
・二次元ポーカー(Poker Carre / ウィニングムーブズ)?円
・カラフルミミズ(Da ist der Wurm drin / ツォッホ)?円
・プリンチパート(Principato / エッガートシュピーレ)4200円
・トリッキービッド(Tricky Bid / ウィニングムーブズ)1500円

ホビージャパン(05)
・タケノコ(Takenoko / マタゴー)5250円
・ダークミニオンズ(Dark Minions / ズィーマンゲームズ)?円
・ケベック(Quebec / イスタリ)7350円
・チケットトゥライド・アジア(Ticket to Ride Asia / デイズ・オブ・ワンダー)3780円
・パレンケ(Palenque / ズィーマンゲームズ)6930円
・アンダーマイニング(Undermining / ズィーマンゲームズ)5880円
・忍者刀(Ninjato / ズィーマンゲームズ)6930円
・大噴火(Eruption / ストラタスゲームズ)5880円
・ザヴァンドールのノーム(The Gnomes of Zavandor / ルックアウトゲームズ) 6300円
・トロワ(Troys / パールゲームズ)6930円
・竜の議会(A Conclave of Wyrms / ズィーマンゲームズ)2100円
・アルバ・ロンガ(Alba Longa / QWG)6300円
・トラヤヌス(Trajan / アンモナイトゲームズ)6300円
・カラヤのスルタン(Sultans of Karaya / MJゲームズ)1680円
・ヴィジア(Vizia / MJゲームズ)1680円

伊藤商会(10)
・トゥレグ(Tuareg / アドルング)?円
・コケコッコメー(Kikerikimäh!? / アドルング)?円
・空飛ぶじゅうたん(Fliegende Teppiche / アドルング)?円
・テントウムシ(Marienkäfer und so / アドルング)?円
・ヒロイカシリーズ(Heroica / レゴ)
・レイルズ・オブ・ニューイングランド(Rails of New England / リオグランデ)?円
・エレミニス(Eleminis / スマイリーポップ)?円
・シティー・スクエア・オフ(City Square Off / ゲームライト)?円
・アドルング・ランド(Adlungland / アドルング)?円

テンデイズゲームズ(18)
・リサイクル(LIXO? / メサボードゲームズ) 2000円
・パックス(PAX / アイロンゲームズ) 2100円
・ペルガメムノン(Pergamemnon / アイロンゲームズ) 2100円
・モンキービジネス(Monkey Business / ギガントスコープ) 2300円
・バヌアツ(Vanuatu / クロックニックドゥイル出版) 6500円
・ブルーライオン(The Blue Lion / ジャクトアレア) 1500円
・ペロポネソス(Peloponnes / アイロンゲームズ) 5200円
・ドラコ(Drako / レベル・ポーランド) 3800円
・51番目の州:新世紀(The New Era / ポータル) 4300円
・K2:拡張ブロードピーク(K2:BroadPeak / レベル・ポーランド) 3200円
・アクア(Aqua / メサボードゲームズ) 3800円
・マグナムサル(Magnum Sal / グリー・レオナルド) 4800円
・コロニアル(Colomial: Europe’s Empires Overseas / ストラタジェム) 8500円
・サンドイッチ(Sandwich / ル・ジュール) 1680円

ゲームストア・バネスト(32)
・コニーアイランド(Coney Islands / アルゲントゥム) 5000+円
・メルトダウン2020(Meltdown 2020 / クワリ) 5000円
・箱の中へ(Ab in die Tonne) 4000円
・サバイバル(I will Survive / キニゲーム) 2000円
・遺言(Der letzte Wille / チェコゲームズ) 6500円
・セリオン011(011 / エルフィンヴェルク) 7000円
・レジデントイービル・アウトブレイク
(Resident Evil Deck Building Game: Outbreak / バンダイ) 5000−円
・ソルティーオーシャン/塩の海の下で
(Upon a Salty Ocean / ジョーキックス) 6000円
・パーペチュアル・モーション・マシーン/機能し続ける機械
(Perpetual Motion Machine / ベジエゲームズ) 2500円
・クライム&ミステリー:ベーカーストリートファイル(Crime & Mystery: Lost Bakerstreet Files / ハイデルベルガー) 2000円
・亡命モンスター(Monster auf der Flucht / ハイデルベルガー) 2000円
・ベッドの下のモンスター(Monster unterm Bett / ハイデルベルガー) 2000円

リサイクル(Lixo?)

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ごみ処理法の理想

リサイクル

競りでごみをリサイクルするカードゲーム。『ヴィンテージ』をリリースしたポルトガルのメサ・ボードゲームズから発売された。タイトルはポルトガル語で「ごみ」の意味。

毎ラウンド、コンテナカードが1枚めくられる。コンテナはプラスチック+金属(黄色)、古紙(青)、ガラス(緑)、電池(赤)、燃えるゴミ(灰色)の5色。これを、手札のゴミカードで競る。コンテナカードに対応する色のゴミカードしか出せないが、1枚で2色かねるゴミカードもある。好きな枚数だけ自分の前に出して競り、一番多く出した人がリサイクル成功。ゴミカードを捨ててコンテナカードを手に入れる。

競りの特色は3点。1つは競り負けたとき、リサイクル失敗となって出していたゴミカードが全て失点になってしまうこと。2つ目は、パスをしてもまた復帰できること。3つ目は、終了時に残った手札も全て失点になること。この3つのルールで、お互いの顔色を伺いあう心理戦とブラフのゲームになる。

出すからにはいっぱい出して勝ちたい。でもほかの人がもっと出しそうなら早めに降りて次のチャンスにかけたい。あの人は手札が結構あるけど、赤は何枚くらいあるんだろう? さっき赤の競りをしたときは最初から降りてたな……。

枚数が少ないと思ったら早めに降りるのも手だ。何人かが激しく競り合ってたくさんカードを出してくれれば、次に同じ色が出たとき確実に競り落とせるだろう。ただし同じことを考えている人がいなければの話。本当に持っていないのか、持っていないふりをしているのか、よく見極めなければならない。

ゲームを盛り上げるのが山札に何枚か入っているストップカード。これが山札から出たときだけ、全員手札を5枚ずつ補充する。それ以外に補充はない。自分だけ手札が多くて競り落とすチャンスだと思っていたら、ストップカードが出て補充されてしまうことも。

ゴミ問題を考える教育ゲームだというが、教育ゲームに特有のゲームとしてのつまらなさは全くないどころか、近年稀に見る競りゲームの傑作の域に達している。

Lixo?
G.ドーレイ/メサボードゲームズ(2011年)
2〜6人用/6歳上/20分
テンデイズゲームズより発売予定
テンデイズラジオ:第40回「エッセンお土産話スペシャル」

ゲリー・ゴーダ(Gary Gouda)

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通れない…!

ゲリー・ゴーダ

エッセン国際ゲーム祭において、キッズゲームメーカーの大手ハバ社では毎年、巨大ゲームをもちこみ、子供たちに遊ばせている。今年の巨大ゲームとなったのがこの作品。ハバ社のイチオシというわけである。

ボードを使って16分割された部屋。ここに落ちているチーズを拾ってゴールを目指す。ダイスでスタートとゴールの部屋を決めたらスタート。ネズミは手で押して、穴を通って次の部屋に移動する。チーズのある部屋に入ったら、ネズミの下にチーズをドッキング。ちょっとだけ体高が上がる。チーズはいくつ取ってもいいが、穴を通れなかったら終了。無事にゴールまで着けばチーズを確保できる。チーズを補充して次の人の手番へ。

はじめはどんなギミックなのかみんな分からなかった。始まるとすぐ、体高によって通れる穴と通れない穴があることに気づく。チーズ1個なら通れるが2個なら通り抜けられない(ネズミ+チーズが穴に引っかかる)とか、3個までは通り抜けられるとか。いったいどうなってるの?

でも、記憶ゲームであることは分かった。見た目では全く分からない穴を、「ここはチーズ1個でしか通れない」とか「ここは2個まで通れる」というように覚えていくのである。大通しになっているスタートとゴールの部屋の穴を除くと、穴は16。覚えるのは容易でない。

序盤から欲張らずに1〜2個でゴールを目指し、コンスタントにチーズを増やした私がそのまま逃げ切り勝利。逆転を狙うkarokuさんが集める気満々でスタートした途端、1個も取らずに穴にひっかかったのには笑った。

ゲーム終了後、穴の仕組みをみんなで確認。壁に差し込む穴の大きさが違うのだが、穴の下のほうは床下に沈み込んでいて、見た目では同じ穴の大きさに見える。ネズミが通ると穴が引っ張り上げられ、大きい穴なら通り抜けられるが、小さい穴だとひっかかるという仕組みだった。穴はゲームごとに差し込む場所が違うので、最初から覚えておくことはもちろんできない。

Gary Gouda
G.ホフマン/ハバ(2011年)
2〜6人用/4歳以上/10分
国内発売未定

アリエナイマシーン(The Impossible Machine)

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ピタゴラスイッチ♪

ドミノ、ピンボール、ネズミ、カタパルト、歯車……ピタゴラスイッチのような機械をみんなで組み立てるアメリカのカードゲーム。イラストを見ているだけで楽しい。

各自に配られるカードには両脇に動力上、動力右、回転、電源などのアイコンが、イラストにあわせて書かれており、前に置かれているカードにアイコンが合うように配置する。左から右にカードが伸びていくが、時折分岐することも。

やがてゴールカード(★印)が置かれると機械が完成したことになって、スタートから毎手番、裏返しになっていく。この間も分岐先をつなげることができるが、ゴールカードが裏返しになったらラウンド終了。裏返しになったカードが得点になる。

手札に出せるカードがなかったら、置かれているカードを除去するスペシャルカードで活路を開くこともできる。得点の多い人が勝ちなので、どんどん出していきたい。絵柄を合わせるだけなので『インクレディブルマシーン』のようなパズル要素はあまりないし、わざと止めたりできないので戦略的要素も少ないが、あり得ないつながり方がおかしくて笑った。

The Impossible Machine
B.& B.クルードソン作/グロウフライゲームズ(2011年)
2〜5人用/6歳以上/10〜30分
ありえないマシーン

アルバ・ロンガ(Alba Longa)

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戦いか国づくりか

アルバ・ロンガ

時は紀元前600年。ローマなど5つの行政区を受け持ち、人口を増やしてモニュメントを作るゲーム。カナダ人のデザイナーが、フランスのボードゲームデザイナーコンクールで優勝した作品を、オランダのメーカーが製品化した。

各自マイボードをもっており、はじめは労働者が8名いる。これを2倍に増やし、かつモニュメントを10軒作った最初のプレイヤーが勝つ。労働者を配置してアクションを行うが、労働者はマイボードから出ないので、いわゆるワーカープレイスメントではない。

アルバ・ロンガのダイスゲームの中心となるのがこの鉛筆型のダイス。4種類あり、労働者をどのエリアに配分するかを決める。黒は他国に攻め込む戦士、茶色は信仰レベルを上げて特典を得る神官、灰色は収入を得る商人、白はモニュメントを作る職人。このほかに、2ラウンドに1回は食料を生産する農夫もある(何色のダイスでも置ける)。

スタートプレイヤーが4つのダイスを振り、好きなものを1つ取って、その数だけ対応するエリアに人員配置する。次の人は残りのダイスから1つ選び、さらに次の人はその残りから…というようにしてダイスを取っては人員を配置していく。

残るダイスはどんどんしょぼくなっていくので、パスしてもよい。ダイスが全部取られるか全員パスしたら、次のプレイヤーが改めて4つのダイスを振る。なのでパスをしてチャンスをまつのもよい。ただしあまりパスしすぎると、ダイスを振るコストが増えるので注意。

全員の配置が終わったら、順番にアクションを実行する。まずは戦士から。戦士を置いている人は攻める国を選んで一斉に公開。相手国との差分により、少ない方は労働者を取り除かれてしまう。大きな痛手なので、国防もおろそかにできない。

商人は配置した人員に応じて収入、職人は2人につき1軒のモニュメントを建てられる。農夫はその都市の天候と、神官で上げた信仰レベルに応じた食料を生産する。さらに信仰レベルを消費することで、そのラウンドの特殊能力を取ることもできる。

食料は労働者を養うのに必要なほか、余剰分で労働者を増やせる。足りないと労働者がいなくなり、これまた大きな痛手となるので力を入れたい。

序盤からモニュメント建設に励んでいたら、総攻撃を受けて労働者をやられ、食糧不足気味に。同じくタコ殴りにされた神尾さんとふうかさんも労働者が減り、実質的に残る2人の戦いとなった。お互いに殴り合って消耗してくれるかなと思ったが、ある程度成長してからの攻撃はあまりダメージを与えられない上に、成長させたほうが早い。加速度的に勝利条件に突き進んだdjさんの勝利。

序盤に戦争する展開になると逆転不可能な脱落者が出てしまうようだ。かといって戦士なしで配置を終えるのは怖く、ほかのプレイヤーの配置状況を見て対応を考えるバランス感覚が必要だと感じた。

Alba Longa
G.ジャン/クワインドゲームズ(QWG)+フッフ&フレンズ(2011年)
2〜5人用/12歳以上/90分
ホビージャパンから発売予定

荒野の1ドルペンギン(A Fistful of Penguins)

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損得計算はシビア

片手いっぱいのペンギン

動物サイコロを振ってお金を稼ぐゲーム。『ラストコール』など、コンポーネントの美しいワッツァルポーグ(アメリカ)が2011年のエッセン国際ゲーム祭で発売した。ブースでは製造が間に合わず144個しか発売されなかったため、初日で完売してしまった。

このゲームも、動物の目が描かれたダイスと、クリスタルのペンギンコマが目を引く。ダイスを取捨選択しながら振り直して、高得点を目指す。ダイスの目は、ペンギン、リス、ヘラジカ、カンガルー、ライオン、ラクダ。基本的には、同じ動物が多く揃うほど多くのお金がもらえるが、それぞれ特性がある(一覧表が配られるので、見ながらプレイできる)。

リスはほかのプレイヤーからお金を奪う。1個なら左どなりから1ドル、2個なら左どなりから1ドルとそのさらに左どなりから2ドルで合計3ドル。3個なら順番に1ドル、2ドル、3ドルと取って合計6ドル……なかなかいやらしい。

ヘラジカはリスとペアになれば9ドル。高額だが、リスがいないと0ドルになってしまう。カンガルーは1個なら1ドル、2個なら4ドル、3個なら9ドルと増え方が大きい上に、カンガルーチップをもらえて後のラウンドで、好きなカンガルーの目に変えられる特典付き。ラクダは単独でお金になり、1個5ドル。

ライオンも単独でお金になり、1個7ドルにもなる。ただし、ライオンでお金を得ると、ペンギン以外の動物が全て無効になってしまう。ライオンの目が出たとき、ライオンを増やしにいくか、ライオンを振り直すかは悩ましいところだ。

そして、このゲームのタイトルになっているペンギンは、お金ではなくクリスタルのペンギントークンをもらえる。ペンギンのダイスが1個ならトークン1個、2個なら3個、3個なら6個……。ペンギントークンを支払うと、ダイスを追加するか、振り直すことができる。ペンギントークンなしで高得点を上げるのは、よほど運がよくない限り不可能だろう。

ペンギントークンがある限り、何回でも振り直せる。これでよしとなったら、計算をしてペンギントークンやお金をもらって次の人の手番。3ラウンドで、手持ちのお金と、ペンギントークン1個1ドルで合計して多い人の勝ちとなる。

けがわさんとサシで勝負。可愛い外見とは裏腹に、どのダイスを振り直せばいくら得かというシビアな選択に常に迫られる。さらに確率計算をすれば計算機が必要なくらいだが、確率通りにいかないのがダイスゲームの醍醐味である。最終ラウンドはどちらも大量得点したが、リスでお金を奪い、私が1ドル差の勝利。

A Fistful of Penguins
J.フランクリン/ワッツァルポーグ(2011年)
1〜6人用/8歳以上/15分
ゲームストアバネスト:一握りのペンギン

アグリコラヴァ(Agricolava)

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アグリコラヴァエッセン国際ゲーム祭では、ルックアウトゲームズが「アグリコラヴァ」というビールを販促品としてもってきていた。ドイツゲーム賞の受賞記念に作った「アグリコーラ」第2弾である。

ラヴァ(溶岩)ビールはオーストリア産(http://www.lavabraeu.at/)。2002年から少量限定で生産されているものらしい。2008年からルックアウトゲームズのスタッフが愛飲しており、アグリコラとのコラボが実現した、とラベルに書かれている。

日本に帰ってから飲んだが極めて美味しい。まず、苦くない。甘い味わいが残る。アルコール度数は低いかと思ったが5.3%だった。ハレ、エッセン、デュッセルドルフで地ビール(レストランで作っているのビール)を飲んだが、エッセンのお店に一番近い感じ。

日本でもどこかで飲めないものだろうか。アグリコラヴァ、でなくてもいいのでラヴァ、でなくてもいいので美味しいビール。

先日、忘年会があってアサヒのスーパードライを1杯飲んでみたが苦すぎて飲めず、コーラで割って飲んだ。ドイツではビールのコーラ割りに様々な名前があるが、その軽油に似た色合いから(まずそうなネーミングだが)「ディーゼル」と呼ばれることがある。ケムニッツのカフェで飲んできたが、これがなかなかイケる。配合比はコーラ少なめから、最大で50:50までいろいろらしいので、興味のある方はお試しあれ。

ちなみに、ルックアウトゲームズ社の新作で日本語版が発売される予定の『祈り、働け』に登場するビールは、肉と並んで5食料ポイントになる最強の食料である。

シディ・ババ(Sidi Baba)

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アナログな3Dダンジョン

シディ・ババ

盗賊の洞窟に忍び込んで、親玉のしかけたトラップをかわし宝を持ち帰る協力ゲーム。1人が盗賊の親玉となり、残り全員と対決する。

プレイヤーの側から今見えている光景を、盗賊の親玉はみんなの前に置く。洞窟はウィザードリィのような3Dダンジョンになっており、進んだり方向を変えたりするたびに、盗賊の親玉が絵を差し替えていく仕組みだ。

盗賊の親玉だけ、ダンジョンの地図を見ることができて、はじめに宝箱を置く場所を決めるることができる。またゲーム中はみんなの指示に従ってダンジョンの中のコマを進め、そこに書かれた番号の絵にどんどん差し替えていく。時間勝負で急ぐので、親玉のプレイヤーは紙芝居屋のおじさんのように大忙し。

シディ・ババ(2)
盗賊の親玉から見たマップ。どの絵を出すかは番号で分かる。

1ラウンドは砂時計が落ちるまで。ラウンドが終わると、ランプを1枚捨て、パーティーに不利なイベント(盗賊の親方がパーティーを捕まえてスタートに戻す、踊り子に宝を貢ぐ、途中に岩を置くなど)が起こった後、先頭プレイヤーを交代し、次のラウンドとなる。

宝箱は小さいのが2つ、大きいのが1つ。大きいのを開けないと脱出できない。宝箱が開けられると、出てきた宝を先頭から取っていく。2枚集めれば高得点になる宝などがあって、単純にどれがいいとはいえない。

ランプがなくなる前に、大きい宝箱を開け、洞窟を脱出できればパーティーの勝利。その場合は、手持ちの宝のポイントで勝敗を決める。脱出できなければ盗賊の親玉の勝利。

神尾さんが盗賊の親玉で、パーティは6人。相談しても時間がかかるので、先頭の人の判断に委ねることにした。とりあえず行き止まりまで真っ直ぐ進む作戦。宝が見つからず、洞窟の外周をただ回っているだけのようだった。そこで今度は注意深く、中の方に潜入。途中のイベントで置かれた岩があり、宝箱はこの近くに違いないと血まなこになる。焦る神尾さん。karokuさんが先頭のときに大箱を見つけ出し、私がゴールに脱出させて成功。

ダンジョンは広くないのに、焦って走り回っているとたちまち迷ってしまう。空間把握能力と記憶力が試され、刺激的なゲームだった。

Sidi Baba
P.リストセラ/フリカン(2011年)
3〜7人用/14歳以上/45分
ホビージャパンから発売予定

ピクトマニア(Pictomania)

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紛らわしいお題を描き分ける

リストの中から指定された絵を書いて、ほかの人に当ててもらうお絵描きゲーム。『スルー・ザ・エイジ』『ギャラクシートラッカー』のデザイナーが手がけたパーティーゲームである。時間をかけないで伝わる絵を描く画力が求められる。

全員に見えるように6枚のお題カードが並べられる。写真は難易度最高のレベル4。例えばこんなお題。これを描き分けなければならないのだ。
1-与える 2-差し出す 3-取る 4-約束する 5-感謝する 6-誓う 7-尋ねる
1-それ 2-彼女 3-私 4-彼ら 5-君 6-彼 7-我々
1-友達 2-彼氏 3-夫 4-知人 5-ライバル 6-元夫 7-敵

次に、マークと数字カードが1枚ずつ配られ、どのカードの何番を描くか決まる。一斉にお絵描きスタート。同じカードのほかの番号と混同されないよう気をつけて描く。

描き終わった人から、ほかの人の絵を見て、何番のカードを描いたかカードを出して予想する。先に出したほうが、当たったときの得点が高いので、早く描き終わって予想タイムに移りたいところだ。最後に答え合わせをして先に当てた順に得点が入る。

急ぎすぎてほかの人の絵を外し過ぎたり、誰にも当ててもらえないと失点になる。このラウンドに一番多く外れた人(「ブラックシープ」)が、先に終わった人が取れるボーナスタイルをもっていると失点。また当ててもらえなかった分も失点となる。ボーナスタイルは諸刃の剣。

自分と同じ番号・同じマークを取った人がいないのが大きなヒント。消去法でこれを除いて予想できるが、それでも難易度が高いお題は難しい。

レベル1から始めて1つずつ上げていってみた。最初は当てるのも当ててもらうのも調子よかったが、次第に当てるほうが厳しくなってくる。ふうかさんが最後に描いた犬みたいなのが『ネバーエンディング・ストーリー』のファルコンだと分からず痛恨のミス(「ストーリー」が正解で、私は「ポエム」と回答)。それでも私の「スケッチ」(写真)を当ててもらえたのと、序盤の貯金で何とか1位。

答え合わせで外れた人が「それはないよー!」「ああ、そういうことだったのね」などと盛り上がるのが楽しかった。

Pictomania
V.フヴァキル作/チェコゲーム出版+ペガサスシュピーレ、2011年
3〜6人用、9歳以上、25分
ホビージャパン・オンラインショップ:ピクトマニア
ピクトマニア

パニックステーション(Panic Station)

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人知れず寄生するエイリアンの恐怖

パニックステーション

寄生エイリアンが蔓延する宇宙船内で、エイリアンの巣を焼却することを目指す協力ゲーム。エイリアンに寄生された裏切り者が次々と増えていくが、誰が裏切り者なのか分からない恐怖を味わう。

各自、自分のキャラクターとアンドロイドを1体ずつもってスタート。手番には体力に応じたアクションポイントを使って、宇宙船内を探索し、アイテムを手に入れ、湧いてくるエイリアンを倒していく。

探索では、部屋カードを1枚引いて中央の部屋につなげる。新しい部屋にプレイヤーコマを移動したら、部屋の中を調査してアイテムカードを引く。アイテムにはエイリアンを攻撃する銃弾や手榴弾やコンバットナイフ、ダメージを軽減する防弾チョッキ、扉が閉まっているところを通るカードキー、そしてエイリアン殲滅に重要なガソリン缶などがある。

エイリアンは、アイテムカードの山札から「エイリアン警報」が出るか、調査済みの部屋でさらに調査を行うと出現する。4面ダイスを振って方向を決め、隣の部屋に出現。毎ラウンド1回、全てのエイリアンは4面ダイスの方向に移動し、同じ部屋にいるとダメージを食らう。体力がなくなると脱落になるので、協力して倒したいところ。しかし裏切り者の影が忍び寄る……。

アイテムカードの山札の上のほうに1枚だけ、宿主カードが入っており、これを引いた人は裏切り者として、ひそかに人間殲滅を始めることになる。ヒッヒッヒ。

宿主になったプレイヤーは、ひそかに感染を拡大させる。ここで重要なのが、プレイヤーが同じ部屋で出くわしたら、必ずアイテムを交換しなければならないというルール。同時に裏にしてカードを渡すが、このとき宿主は、アイテムに見せかけて「感染カード」を渡せる。相手はガソリン缶を渡せば感染しないが、それ以外のアイテムだと感染してしまう。第2号誕生。

感染してしまったプレイヤーは、さらにアイテム交換で感染を広げていく。最初は1人しかいなかったエイリアン人間が、プレイヤーの半数、そして全員と増えていくのである。この恐怖が疑心暗鬼を生み出す。敵だと思えば、エイリアンだけでなくキャラクターも撃ってよい。しかしそれは味方かもしれない。途中、全員のウィルススキャンが行われるが、そこでは感染者の人数しか分からない。恐怖はどんどん高まっていく。

全員がエイリアンになってしまったら、脱落した人と、最後に感染した人以外の勝利。その前にガソリン缶を3枚集めて、エイリアンの巣で焼却できれば、人間側の勝利となる。人間側の最後の1人になって巣を焼却できればヒーロー。まるで映画みたいな展開である。

ベルギーのデザイナーがオランダのメーカーから出版した作品。エッセン国際ゲーム祭では、100部しか販売されないというニュースが流れ、大行列ができていた(私も並んで買った1人)。初版のルールで遊んでみたが、宿主は1人感染させられれば御の字という状態。その後ルールが2回改訂されていたことを知った(下記)。宿主が非常に不利だったのが解消されているようなので再挑戦したい。

Panic Station
D.オースロー/ホワイトゴブリンゲームズ(2011年)
4〜6人用/10歳以上/40分
国内未発売

東フリースの羊追い(Ostfriesisches Schafe-Schubsen)

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進まなくてもダメ、進みすぎてもダメ

ドイツのボードゲームサイトH@LL9000が、公開10周年を記念してエッセン国際ゲーム祭に出展した作品。500部限定で製作された。現地で買って現地でプレイ。

手札のカードは0〜9の10枚。ここから3枚まで選んで、最大3桁の数字を作り一斉に公開。この数字だけ自分の羊が進むことになる。ボードは一列10マスになっており、たとえば「76」と出したら右に7つ、上に6つ進めばよい。使ったカードは残り3枚になるまで手札に戻ってこない。

時計回りに羊を進めた後、今回一番進まなかった羊はペナルティとして浮き輪を失う。このほか、間違って池に止まったときも(後からきた羊に押し出されることも)浮き輪を失い、手持ちの浮き輪がなくなった羊は脱落してしまう。一方、一番進んだ羊には、後から進む数を調整できるボーナスタイルをプレゼント。

飛ばしすぎてもいけない。コースは2枚のボードからなり、後方のボードは、最後の羊が出ていったときにスライドする。進む先のボードがないと即脱落。ほどほどに、ときには賭けに出て進む必要がある。

ゲームは、残り2匹だけになったときに、より後ろにいるほうが勝ち。突然訪れる終盤に備えて、スピード調整をしておかなくてはならない。今回は、karokuさんが一気にダッシュをかけたときにふうかさんがまさかの牛歩。ボードがスライドせずにkarokuさんは盤外へ。私もそこそこ進んでいたため、ふうかさんが後になって勝利。

karokuさんが盤外に出なければ、ふうかさんが浮き輪を失うという賭けだった。ほどほどに進むのは難しく、ほかの人のカード使用状況を踏まえた読み合いが楽しい。

Ostfriesisches Schafe-Schubsen
F.ガルトナー、H.P.シュトール、U.ヴァインカウフ/H@LL9000
3〜8人用/10歳以上/30〜45分
限定販売品(500部)
羊追い

『Dr.シャーク』多言語版、11月下旬発売

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Dr.シャークホビージャパンは11月下旬、指先の触感で手がかりを探すユニークなボードゲーム『Dr.シャーク(Dr.Shark)』多言語版を発売する。2〜6人用、10歳以上、45分、5,880円。

フランス人のデザイナーコンビ、A.ボザ(『世界の七不思議』)とB.カタラ(『キャメロットを覆う影』)による作品。『モウ』『Mr.ジャック』などを手がけてきたフリカン(スイス)から、今年のエッセン国際ゲーム祭で発売されたばかりの最新作である。

舞台は南太平洋。Dr.シャークは個人所有の島で富豪たちとのカクテルパーティーを企画していた。この謎の多い名士は、秘密犯罪組織の首班である疑いが濃厚だった。プレイヤーはスパイとなってカクテルパーティに潜入し、プールの底から証拠を集めなければならない。

証拠はジグソーパズルのピースになっているが袋に入っており、裏面の特殊加工(紙やすり、つるつる、模様入りなど)を指ざわりだけで見分ける。感覚を研ぎ澄ませて、必要な証拠を手に入れた人が勝者だ。

シュピール'11:スカウトアクション

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シュピールでは毎年、現地で新作の人気投票が行われている。主催はドイツのボードゲーム専門誌『フェアプレイ』。「スカウトアクション(Scoutaktion)」と題されたこの投票は、重複投票を避けるため記名式で、1〜5の5段階で評価する(1が最高)。結果は以下の通り。

昨年『トロワ』で初登場したパールゲームズによるカードゲーム『トゥルネー』が1位。2位にはフェルトのボードゲーム『トラヤヌス』、3位にはアメリカのカードゲームのドイツ語版『ローマに栄光あれ』が入った。

上位は明け渡したものの、ドイツゲームが10位以内に8タイトル入り、昨年の2タイトルから大幅に増えた。ドイツメーカーが、スカウトアクションやドイツゲーム賞の主な投票者であるフリークの心を再びつかみ始めている。

【フェアプレイ・スカウトアクション】
1位:トゥルネー(Tournay/パールゲームズ)1.71, 65票
2位:トラヤヌス(Trajan/アンモナイトシュピーレ)1.89, 70票
3位:ローマに栄光あれ(Ruhm für Rom/ルックアウトゲームズ)2.2, 88票
4位:電力会社:原始の火花(Funkenschlag - Die ersten Funken/2Fシュピーレ)2.22, 65票
5位:ハワイ(Hawaii/ハンス・イム・グリュック)2.28, 107票
6位:ヘルベチア(Helvetia/コスモス)2,31, 114票.
7位:祈り、働け(Ora et Labora/ルックアウトゲームズ)2.36, 58票
8位:ラパ・ヌイ(Rapa Nui/Kosmos)2.42, 36 票
9位:サンチアゴ・デ・キューバ(Santiago de Cuba/エッガートシュピーレ)2.49, 59
10位:コニーアイランド(Coney Island/アルゲントゥム)2.51, 69票
11位:海賊と商人(Korsaren der Karibik/ペガサス)2,56, 41票
12位:キング・オブ・トーキョー(King of Tokyo/ハイデルベルガー)2.66, 101票
13位:ダンジョンファイター(Dungeon Fighter/ハイデルベルガー)2.75, 52票
14位:イノベーション(Innovations!/イエロ)2.78, 36票
15位:遺言(Last Will/チェコゲームズ出版)2.78, 37票
16位:フォルトゥナ(Fortuna/ザ・ゲームマスター+フッフ)2.86, 51票

Fairplay Online:Tagesergebnisse der Scoutaktion

第6回カルカソンヌ世界選手権、日本人準優勝

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(取材・撮影:正田謙)

ドミニオン世界大会の翌日、同じ会場にて第6回カルカソンヌ世界選手権が開催され、日本代表の小向真之介氏が準優勝を獲得した。

22カ国の代表と、前回まで3年連続優勝のR.クエルフェルト氏が参戦。2人プレイで予選6ラウンドと準決勝・決勝が行われた。日本ではメビウスゲームズが全国大会を開催し、66人の中から初めて代表を送り込んだ。

日本代表の小向真之介氏は、激戦を勝ち抜いて見事決勝に進出したが、惜しくもオランダ代表に敗れて準優勝。日本選手権と比べて「レベルが2段階ほど違う感じ。来年はリベンジしたい」。日本選手権の前は3人以上でしか遊んだことがなかったが、大会に向けては2人にして週2回、1回につき5〜6回ずつ練習してきた。世界大会に向けては、遊ぶよりもタイル構成や確率を研究していった。また、対戦相手だけにタイルの構成表を渡してタイルのどれがプレイされたかをチェックしてもらい、人為的に相手のレベルを上げて練習したという。

優勝したオランダ代表のE.ブルテン氏は女性プレイヤー。接戦が多くエキサイティングで楽しかったという。普段はオンライン(BSW)で遊ぶことが多く、実際に人と遊ぶのは週に1度ほど。強くなる秘訣は「タイル構成を完全に覚えることと、機会を伺って与えられたチャンスを確実にものにすること」。

『ドミニオン』に続く快挙で、日本人が大活躍のエッセン国際ゲーム祭となった。
カルカソンヌ世界選手権
世界王者E.ブルテン氏と準優勝の小向真之介氏

シュピール'11:帰国

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日曜日の最終日は朝の出発だったのでシュピール最終日はお休み。電車30分でデュッセルドルフ空港、1時間半でパリ・シャルルドゴール空港、11時間で成田空港へ。

今回のシュピールを振り返って、3点を挙げておきたい。

1.新作落ちと品薄
発売が間に合わなかったり、品薄で売り切れてしまったりする作品が目立った。ローゼンベルクの新作『祈り、働け』は初日に200部しか来なかったし、エッガート社は『田舎に死す』が間に合わなかった。例年、シュピールより前倒しで発売されているアミーゴ社の製品がなかなかリリースされず、メビウス便が遅れた。これらは製造会社シェア・シュピーレの倒産と、それに伴うルド・ファクト社の負荷オーバーが原因である。
このため買うほうとしては、初日の重要性が高まった。この情報は知っている人が多かったようで、結果的にレアになってしまったところには行列ができ、たくさんの荷物を抱えて歩く愛好者の姿が初日に見られた。

2.日本代表の活躍
日本が今年初めて参加した、『ドミニオン』と『カルカソンヌ』の世界大会は、それぞれ優勝、準優勝という素晴らしい成績を収めた。かつて『カタンの開拓者たち』の世界大会でも日本は好成績を収めていたが、ここでもその強さが証明された。
この成績は、日本のボードゲーム人口の増加と関連していると思う。人口が多ければ、その中に研究熱心なトーナメントプレイヤーが出る確率も高まる。そもそも、ホビージャパンとメビウスが渡航費を出して代表を送るようになったこと自体、マーケットの広がりを示している。

3.国内輸入の増加
メビウスゲームズ、ゲームストアバネスト、ホビージャパン、アークライト、テンデイズゲームズなどが積極的に新作を輸入してくれているおかげで、現地でしか買えないものがだいぶ少なくなった。フェアプレイのスカウトアクションで上位に入るような新作なら、今ではたいていどこかが仕入れる予定になっている。
そのため、翻訳がないものを急いで買って荷物を増やさなくてもよくなった。買うものといえば限定品や、さらにマイナーなメーカーの作品、中古品などが中心である。別に買わなくとも、のんびりと見て回って、気になったものを実際に遊ぶのもよい。シュピールは、新作をテストする場として「テスティパル」と呼ばれている。

シュピール'11:3日目

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会期は日曜日までの4日間だが、1日早めに帰ることにしていたので本日が最終日。早めに行ったがすでに開場しており、平日以上に賑わっていた。こうなると、お目当てのゲームが遊べる確率は低く、通りかかったときにたまたま空いていれば遊ぶというスタイルになる。1タイトルだけは終わりそうな卓の横で20分くらいねばって午前中に3タイトル。午後4タイトル。結構遊べたほうだと思う。

ティップキック(Tipp-kick)
ドイツのおもちゃ屋に結構売っている伝統的なサッカーゲーム。キッカーとキーパーの2体を操ってゴールを狙う。コマはサイコロ状になっていて、次にどちらが蹴るか決まる。ロングシュートが意外と入るのが面白い。けがわさんとガチ勝負で3対2で勝利。(Mieg, 1921)

片手いっぱいのペンギン(A Fistful of Penguins)
動物サイコロを振って得点を稼ぐゲーム。同じ動物が多く揃うほど得点が高いが、ダイスを足したり振り直したりするにはペンギンコマが必要で、そのペンギンを取るペンギンの目も適宜用意しておかないといけない。可愛い外見とは裏腹に、どのダイスを振りなおせば得か、シビアな選択に迫られる。けがわさんとサシで勝負。最終ラウンドはどちらも大量得点したが、相手から奪うリスの目で私が1点差の勝利。(Watsalpoag, 2011)

テネリファ(Teneriffa)
アフリカの島を舞台に、スペイン貴族が影響力を競うドイツのゲーム。エッセン初出展。毎ラウンド、自分の職業カードを裏にしてプロットし、左から順番に使う。壁職人で城壁を作り、その城壁で商人が得点し、農夫が作物を作り、輸出商が輸出する。しかし直後に泥棒をプロットされると、取り分を持っていかれてしまう。置く順番とプレイする順番が違うところがミソで、どの職業をどこに置いたか、すごい心理戦が繰り広げられる。デザイナーさんとけがわさんと勝負。首都の城壁で大量得点したデザイナーさんの貫禄勝利。(Holstein Spiele, 2011)
テネリファ

フォルトゥナ(Fortuna)
影響力を増やしてローマへの道を進むゲーム。毎回、自分の前に並べられた3つのアクションカードから1つを選んで、水・麦・ワインを作ったり売ったり、軍隊や女官を増やしたり、建物を建てたりする。使ったアクションカードは他の人に回して、代わりに次のラウンド用のアクションカードを取る。それからダイスを振って、皇帝からの恩恵を受ける。かつかつのお金で手番順が決まるシビアなゲームだが、皇帝からの恩恵だけは運で決まるのが面白い。序盤から積極的にスタートプレイヤーを取りに行ったふうかさんと、建物を有効活用した神尾さんがトップで並んだがお金の差でふうかさんの勝利。(The Game Master, 2011)
フォルトゥナ

王女の舞踏会(Ball der Prinzessin)
王子様が理想の王女様を見つける記憶ゲーム。王女様を鏡の上でコマ回しして踊らせて、マントの下から見える服が、ダイスと同じ王女様を探す。これだと思ったらマントを上げて、合っていればチップがもらえる。マントと服だと言われても、スカートと下着にしか見えず。序盤にリーチしたが集中力が切れてしまって引き分け。(Haba, 2011)

エクスペディション・ディーノ(Expedition Dino)
キューブをハンマーとピッケルで落として、恐竜の化石を発掘するアクションゲーム。ちょうど1個だけ落下させなければならない。ハンマーしか使えないときは結構難しい。大人用バリアントで崩したら負けというルールにして、積極的に落としたkarokuさんの勝ち。(Haba, 2011)

ゲリー・ゴーダ(Gary Gouda)
ネズミがチーズを集めて目的地にたどり着く大箱ゲーム。取ったチーズはネズミの下に敷き、ネズミの体高が上がると通れない壁が増えていくという仕組み。しかも、どの壁が通れないかは見た目では分からないという工夫で、いくつもっているとどの壁が通れないか覚えておかなくてはならない。序盤から安全策で順調に集めた私の勝利。(Haba, 2011)
ゲリー・ゴウダ

プレスルームで、U.ローゼンベルク氏が新作をプレゼンしているのを見かける。3週間前に第二子が生まれたばかりで慌ただしい中、もう次の構想を練っていた。エッセンは発表の場だけでなく、次の1年が始まる場でもある。

【フェアプレイ・スカウトアクション:金曜日18時】
1位:トゥルネー(パールゲームズ)
2位:トラヤヌス(アンモナイトシュピーレ)
3位:電力会社:原始の火花(2Fシュピーレ)
4位:ローマに栄光あれ(ルックアウトゲームズ)
5位:ハワイ(ハンス・イム・グリュック)
6位:コニーアイランド(アルゲントゥム出版)
7位:ヘルベチア(コスモス)
8位;ザ・シティ(アミーゴ)
9位:ダンジョンファイター(ハイデルベルガー)
10位:サンティアゴ・デ・キューバ(エッガートシュピーレ)
11位:ディスクワールド(コスモス)
12位:キング・オブ・トーキョー(ハイデルベルガー)

シュピール'11:2日目

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今日も何事もなく気になったゲームをプレイ三昧。人気のゲームは90分クラスなので卓がなかなか空かず、しばらく待った末に諦める。行ってすぐ卓が空くこともあるので、タイミングの問題だが、あいにく時間は限られている。開場の10時から17時はあっという間に過ぎた。

ピクトマニア(Pictomania)
「妻」「ガールフレンド」「花嫁」「婚約者」などの紛らわしいお題から1つを描き分けるお絵描きゲーム。チェコゲームズのフヴァキルの作品で、ペガサスシュピーレからも発売された。場には6枚のお題カードが並び、各自ランダムにお題が指定される。一斉に描き始めて、描き終わった人からほかの人の絵を当てに行く。早く当てるほど得点なので、絵は早く描き終わりたいが、早すぎると当ててもらえないジレンマ。難易度が変えられるのがいい。最難のレベル4は散々だったが、レベル1で貯めた分で勝利できた。早速ホビージャパンが発売を決定した模様(Czech Games Edition, 2011)。
ピクトマニア

モンキーランド(Monkeyland)
めくられたチップと同じサルを探すクニツィアの記憶ゲーム。サルはめくるたびに移動するので、場所が覚えていられない。大人用に難易度の高いバリアントもある。単純ながら2つ覚えるのでも精一杯だった。神尾さんが驚異の記憶力を発揮して1位。宿に帰ったらけがわさんが当然のように購入していた。(Sirius Products, 2011)

ダンジョンファイター(Dungeon Fighter)
ダイスを的の上に転がしてモンスターを倒す協力ゲーム。フェアプレイの人気投票でいきなり上位に飛び込んできた。ダンジョンを進むたびにモンスターが登場し、ダイスを的に向かって投げる。的には数字が書いてあり、その分のダメージを与えられるが、的から外れるとダメージを食らう。英雄によってさまざまな特殊能力があり、モンスターによって投げ方が指定されることもある。さらにショップで武器や道具を買えば、新しい攻撃ができる。そういう細かい設定が、ゲーム中の笑いを盛り上げる。三層目まで行ったが、机の下からダイスを投げさせるモンスターになかなかダメージを与えられず全滅。(Cranio Creations, 2011)

ダンジョンファイターズ

空いている時間は、小さいメーカーを回って気になったゲームの説明をしてもらい、気に入ったものを少々購入。このところ日本の代理店がマイナーなメーカーまで手を伸ばしてくれるので、たいていのものは日本で訳付きで手に入る。そのため、さらにマイナーなメーカーに挑戦できるようになった。

今日は早めに切り上げて、一路デュッセルドルフへ。快速で30分くらいかかるが、エッセンよりレストランの選択肢は広い。うろ覚えだったが何とか自家製ビールとムール貝料理が名物のレストラン「シュマッハ」に到着。10人ほどで楽しいひとときを過ごした。

盛り上がりすぎて帰りはぎりぎりになった。帰りの電車でけがわさんが読んでいたボードゲーム雑誌と同じ雑誌を読んでいる人がいて意気投合。聞けばエッセンの後、隣町のドゥイスブルクに行きウィスキーの試飲をしてきたという。相当へべれけで、買ったものを見せようとリュックサックを開けたら、『世界の七不思議:リーダー』がウィスキーの瓶と一緒に出てきたのには笑った。こんな飲兵衛さんでも、普通にボードゲームを遊んでいるのがすごい。

【フェアプレイ・スカウトアクション:木曜日18時】
1位:トゥルネー(パールゲームズ)
2位:ザ・シティ(アミーゴ)
3位:祈り、働け(ルックアウト)
4位:ローマに栄光あれ(ルックアウト)
5位:ヘルベチア(コスモス)
6位:キング・オブ・トーキョー(ハイデルベルガー)
7位:イノベーション(イエロ)

シュピール'11:1日目

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今回のエッセン国際ゲーム祭は通訳や取材の仕事がなく、のんびりと過ごすことができている。そうなれば当然、実際にボードゲームを遊びにいく。各メーカーには試遊卓が用意されており、英語ではあるがインストもしてもらえる。実際にコマを動かしながら説明してくれるので、言葉を聞き落としてもだいたいは理解できる。分からなかったところは質問して、あとは1ラウンドくらい見ていてもらえば、正しいルールで遊べるし、原文のルールを読む手間も省ける。

シンガポール(Singapore)
建物を作ってさまざまなアイテムを手に入れ、お金や得点に換える拡大発展型のゲーム。後になるほど強い建物が出てくるので、適宜新しい建物に移動していかなければならない。黄色いキューブ「阿片」を手に入れたり、売って大儲けしたりできる建物は、建設時にブラックマーカーを引かなれければならず、これが溜まると罰金の危険が増す。その前にうまくさばいたり、贖罪したりしておかなければならない。阿片で大稼ぎし、後半は足を洗ったが、karokuさんが1点差の大逆転で勝利。(White Goblin Games, 2011)
シンガポール

アルバ・ロンガ(Alba Longa)
ローマ帝国の国作りゲーム。ダイスを振って1個ずつ取り、ダイスの色に沿って軍隊・現金・畑・信仰・モニュメントに人員を振り分ける。軍隊はほかのプレイヤーを攻撃し、現金はダイスを取るのに使い、畑は食料供給を増やし、信仰は収穫高を上げる。人口とモニュメントを増やすのが目標。序盤に軍隊がなかったばかりに袋叩きにあった神尾さんと私とふうかさんが沈み、その間に着々と人口を増やしたdjさんの勝ち(QWG, 2011)
アルバロンガ

シディ・ババ(Sidi Baba)
1人が盗賊の親方(マスター)となり、ほかが探検家となって迷宮を探検するゲーム。マスターはついたての裏地図を見ながら、探検家が今見える風景のタイルを出す。砂時計が落ちてランプがなくなる前に、宝箱を開けて洞窟を脱出しなければならない。協力ゲームだが、無事脱出できれば獲得コイン数で勝敗を競う。はじめは闇雲に走りまわっていたが、次第に入り組んだところも気がつくようになる。マスターの神尾さんが置いた岩がかえってヒントになって宝箱発見。そして脱出成功。今まで通ったルートを覚える空間認識力・記憶力が問われた。(Hurrican, 2011)
シディ・ババ

ドローデルおばさんのドレーデル(Tante Drodels Drödel)
実は本日遊んだ唯一のドイツゲーム。荷物を積んで、お題のコマとできるたけ同じ重さの木のコマを目分量で荷物を積む。最後に集めたコマを天秤にかけて、お題のコマと同じ重さ(天秤が一番水平)な人が勝つ。木のコマは25個も入っており、どれがお題になるか分からない。神尾さんが驚異の目分量で1位。(Zoch, 2011)
クローデル

日本語版がホビージャパンから発売予定されている『祈り、働け』のドイツ語版が無事届いていた。印刷がぎりぎりで、本日は200部、あとは土曜日に届くという。作者ローゼンベルクが第二子の出産で忙しく、プロモカードは1枚だけに留まった。
祈り、働け

シュピール'11:開幕

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第29回となるエッセン国際ゲーム祭「シュピール'11(Spiel)」が20日から4日間にわたって開催される。今年は34カ国から810団体が出展し、750タイトルの新作が展示される。

参加国は前回の32カ国から2カ国の増。特に今年はチェコ、ルーマニア、スロバキア、ハンガリー、ポーランドといった東欧や、ウクライナ、ロシアなどドイツ以東の国々が目立つ。アジアからも、日本、中国、台湾、韓国が出展している。ホール数は新たに1つ増設されて10。広さは46000平方メートルにもなった。

主要メーカーの代表が組織するボードゲーム専門委員会(Fachgruppe Spiel)によると、2011年のボードゲーム売上は前年比11%増。15%増えたキッズゲームが牽引している。学校の秋休みで子供たちの参加が非常に多く、入場者は15万人を見込む。

世界一の規模をほこるボードゲーム祭は、ボードゲームを社交性を高める重要なツールとして、また世代や社会をつなぐ余暇の楽しみとして発信する。

Internationale Spieltage SPIEL

シュピール'11:プレス日

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午前11時から記者会見があり、その後別室でプレビュー。各メーカーがこぞって新作を紹介し、国内外から記者がつめかける。プレビューしていないメーカーについては、設営中のブースを回って実物を見ることもできる。

今年はどのメーカーも準備が遅いように思われた。その原因は2つあるようで、1つはシェア・シュピーレというボードゲーム製造会社の倒産、もう1つはメルツ社による前日購入の禁止通達である。

ドイツのボードゲームメーカーの多くは、自前で製造ラインを持っていない。ファイルを作ったら、あとは製造会社に外注する。ドイツ近辺でこれまでその仕事を受け持ってきたのが、カルタ・ムンディとルド・ファクトとシェア・シュピーレだったが、そのうちシェア社が今年倒産してしまったのである。『ドミニオン』を印刷していた会社で、日本語版が長らく品切れになっていたのは実はこのせいだった。これまでシェア社に頼んでいたところは全て残りの2社に集中し、その結果製造がぎりぎりになったという。

開催前日の会場は、出展者証かプレスパスがなければ入れないことになっているが、これまで入場チェックが甘かったため、割と自由に入ることができた。そのため限定品を購入してしまう人が増え、主催のメルツ社は、パスのない人の入場禁止と、前日購入の禁止を各ブースに通達した。これで前日にせっせと品物を並べる必要がなくなり、準備をのんびりとするようになったようだ。

そんなわけで荷物がほとんどない会場を回っていると、ホワッツユアゲームズ(イタリア)の社長を見つける。『ヴァスコ・ダ・ガマ』『ヴィニョス』と2年連続で話題をさらったが、今年はブース自体出していない。昨年『ヴィニョス』の印刷が間に合わなくて損失を被ったのかと思ったが、話を聞いてみるとベルリンに引っ越したという。デザイナーとのやり取りはメールでできるが、イタリア語か英語のできるテストプレイヤーが見つからなくて難航している。ゲーム作り自体を止めたわけではなくて、来年のニュルンベルクには新作を発表するという。

ドイツゲーム賞授賞式まで時間があったので、1ゲーム遊んでから会場へ。日本人以外でも結構知り合いが増えて、握手して再会を喜べるのが嬉しい。ドイツゲーム賞は、4タイトルも入賞したS.フェルト氏の独壇場。1位と3位が非ドイツゲームだったので、その分フェルト氏の活躍に期待を寄せているようだ。

プレス日は、新しい情報がたくさん得られてたいへん有意義な1日となった。

レオナルドの謎(The Enigma of Leonardo)

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いいスケッチを流すな

レオナルドの発明品スケッチを縦横に揃えて、チップを集めるロシアのカードゲーム。ロシアのライトゲームズ社は、初出店となる今年のエッセン国際ゲーム祭に4タイトルを用意しているが、そのうちの1つである(残りの3タイトル『エボリューション:種の起源』『十字軍の王国』『ポーション作りの練習』については当サイトですでに紹介済み)。いずれもイラストが非常に美しく、またゲームは社名の通りライトながらひねりがある。


それぞれ自分の前に十字型にカードを並べてスタート。自分の番には、4枚のいずれかに手札を出して、スケッチを揃えることを目指す。イラストが揃えばチップがもらえ、規定枚数のチップを集めれば勝ち。同じチップは1回しかもらえないので、だんだん上がりにくくなる。

ポイントは、手札を出したとき、前に置かれてあったカードは左どなりの人の同じ位置に移るというところ。絶好のカードが渡らないように注意するだけでなく、揃いにくくなるよう、全く違うスケッチを出したい。

もっとも、妨害のつもりが絶好のカードを渡してしまうことも。私からナイスなカードが流れてきたtomokさんが一挙に2パターン揃える快挙で1位。1枚のカードにはスケッチが2パターンあるので、どちらかは揃えられることが多い。手札次第だが、そのチャンスを見逃さないのがポイントのようだ。

The Enigma of Leonardo
S.マーチン作、ライトゲームズ(2007年)
2〜4人用、8歳以上、40分
RightGames: Potion-Making
ゲームストアバネスト:レオナルドの謎

ポーション作りの練習(Potion-Making: Practice)

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目指せタリスマン

ドラゴンの牙やマンドレークの根っこなどの材料から、ポーションやタリスマンを作るロシアのカードゲーム。多彩な材料をいかにさばけるかがカギとなる。

手札からカードを出し、指示された材料が場札にあればポーションができる。ポーションができなければ、場札に1枚出して1点。ポーションができれば、難易度に応じて得点できる。

このようにしてできたポーションと、ほかのポーションをかけ合わせてさらに上級のポーションを作れれば得点が高い。このとき、自分が前に作ったポーションのほかに、ほかの人のポーションを拝借できる。得点は半分になるが、さらに上を目指すなら早めに作っておきたいところだ。

こうしてできあがる最上級のポーションはタリスマンとエリクシール。ここまで到達するのは容易ではない。

私の手札には最初からタリスマンがあったので、これを作っていく作戦。できあがることはできあがったが、なかなか自前では調達できず、ほかの人のポーションを拝借することが多くて得点が伸びない。その間に簡単なポーションをたくさん作ったくさのまさんが終始リードし、最後に高得点の薬を作って勝利。

材料が多すぎて思うように作れないのがもどかしく、その分できあがったときの喜びが大きい。

Potion-Making: Practice
S.マーチン作、ライトゲームズ(2005年)
2〜6人用、8歳以上、30分
RightGames: Potion-Making
ゲームストアバネスト:調薬の試験

シュピール’11新作情報:その他

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管理人が気になっているものを少々。

トゥルネー(Tournay)
S.ドゥジャルダン、X.ジョージ、A.オーバン作、2〜4人用、12歳以上、60分、パールゲームズ(ベルギー)
昨年『トロワ』で注目を浴びたパールゲームズの新作。同じデザイナーチームが作ったカードゲームです。9世紀、ノルマン人に襲撃された都市を復興します。市民コマを使ってカードを引いたり、建物の効果を使ったりします。建物のコンボで市民コマを増やしたり、建設費用を下げたりして手を進め、名声の得られる建物を多く建設します。
今日もプレイミス:トゥルネー
トゥルネー

ポセイドン王国(Poseidon's Kingdom)
G.ラモント、F.ラモント作、2〜4人用、10歳以上、60分、フラゴーゲームズ(スコットランド)
心引かれる造形のコマで毎年注目を集めるフラゴーゲームズの新作は、海の生き物が登場します。タコのハンスに捉えられた仲間を助け、サメを襲撃をかわして、ポセイドンの鉾を取り戻します。前作『アンティクス』で用いたアリ塚のシステムと、波を表すダイスロールが特徴です。1000部限定。
ポセイドン王国

シベリア(Siberia)
R.シュトックハウゼン作、2〜4人用、10歳以上、60分、dlpゲームズ(ドイツ)
昨年『バンコクの運河』をリリースしたメーカー。資源が豊富なシベリアで資源を採掘し、お金を稼ぎます。毎ラウンド袋からアクションカウンターを引き、探査できる資源と職業を決めます。これに基づいて、順番に資源を取り、自分がセールスマンを置いた株取引所で販売します。
シベリア

シディ・ババシディ・ババ(Sidi Baba)
P.リストセラ作、3〜7人用、14歳以上、30〜45分
『ミスタージャック』のメーカーからもう1点。暗闇の中、盗賊が洞窟の迷路を歩きまわって宝を探します。1人が洞窟のマップをもち、ほかのプレイヤーに、今前に見えているものを教えます。ほかのプレイヤーは議論して、どちらに進むかを決めなければなりません。制限時間内に宝を見つけることはできるでしょうか。しかも、1人だけ裏切り者のアリババが紛れており、さりげなく間違った方向に導こうとします。

シュピール’11新作情報

シュピール’11新作情報:デザイナー

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1〜2タイトルのみ発表していメーカーから、デザイナー的に注目される作品をピックアップしました。

トラヤヌス(Trajan)
S.フェルト作、2〜4人用、12歳以上、60〜120分、アンモナイト・シュピーレ(ドイツ)。
ローマ皇帝のもとで政治家となって名声をあげるボードゲーム。今年のドイツゲーム賞で3タイトル(『ブルゴーニュ』『ルナ』『ストラスブール』)が入賞したフェルトの作品です。アクション選択はマンカラ方式で、円形に並んだアクションスペースからコマを取って時計回りに1個ずつ置いていき、最後に置いたスペースのアクションを選択できます。領土を広げ、建物を作り、貿易し、元老院で票を集めます。→今日もプレイミス:トラヤヌス
トラヤヌス

コニーアイランド(Coney Island)
M.シャハト作、2〜4人用、10歳以上、30〜60分、アルゲントゥム出版(ドイツ)。
家族経営の小さいアミューズメントパークを育てるボードゲーム。『ズーロレット』のシャハトがデザインしました。全員共通のボードに建物を作り、芸人を招き、やがて大きなアトラクションを建設します。アトラクションはたくさんの資材が必要になる上に、広いスペースと芸人が必要です。毎手番のはじめに収入が入り、これと建物の効果を合わせて自分のエリアを広げます。記者や警察などにお金を払って、特殊能力を得ることもできます。
コニーアイランド

極悪非道(Nefarious)
D.X.ヴァッカリーノ作、2〜6人用、13歳以上、30〜60分、アスコラゲームズ(アメリカ)
昨年、田邉顕一氏の『伊能大図』英語版を発売したメーカーが、『ドミニオン』の作者の新作カードゲームを発売します。マッドサイエンティストとなって、冷凍光線、遮蔽装置、ロボット型ペットなどの開発を競争します。毎ラウンド、アクションを同時に選んでボードにコマを置く、収入を得る、設計図を得る、製品を作るなどを行います。ボードにコマを置くと追加収入が得られるようになります。毎ゲーム2枚のツイストカードが公開され、戦略が変わるのが特徴です。
極悪非道

ドクターシャーク(Dr.Shark)
A.ボザ、B.カタラ作、2〜6人用、45分、フリカン(スイス)
『ミスタージャック』のメーカーが、『世界の七不思議』のボザを起用しました。南太平洋の島で、ギャングのボスが開いたパーティーに潜入して、秘密を暴きます。プール(布袋)の中にある手がかりを、サメに食べられないように気を付けて集めなければなりません。袋の中には、紙やすりやフェルトなどで表面加工されたジグソーパズルが入っており、指先の感覚を頼りに30秒以内に拾い出します。
ドクターシャーク

フュージョン(Fusion)
R.シュタウペ作、2〜4人用、6歳以上、シュタウペ・シュピーレ(ドイツ)
R.シュタウペ久々の作品となります。1〜6、f〜n、色の組み合わせが描かれたカードを、リアルタイムで出して手札をなくすゲーム。「=」の場合は文字か色が合うように、「+1/-1」は数字が1つ違いになるように、「≠」はいずれも異なるように出さなければなりません。瞬時の判断力が問われます。
フュージョン

いちゃいちゃ(Flirt)
B.ラッハ、W.クラマー、U.ラップ作、3〜6人用、10歳以上、40分、W&Lシュピールシュパース(ドイツ)
今月日本語版が発売された『なんてったってホノルル』のデザイナーコンビがW.クラマーと組みました。自分のニックネームを考えてゲームに臨みます。お互いにじゃれあい、会うたびに好きになり、婚約して結婚に至ります。お互いSMSカードやハートを贈りあい、一番ポイントの高いベストカップルを目指します。
いちゃいちゃ

開戦の理由(Casus Belli)
M.ゲルツ作、2人用、12歳以上、75分、PD出版(ドイツ)
ロンデルシステムによる戦争ゲーム『古代(Antike)』を2人専用にしました。ポエニ戦争(ローマ対カルタゴ)、ペロポネソス戦争(アテネ対スパルタ)の2つのシナリオがあります。先に9人の人物を掌握したほうが勝ちます。

シュピール’11新作情報

シュピール’11新作情報:カクテルゲームズ

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異色の缶入りゲームを出し続けるフランスのメーカー、日本のゲームも入っています。

失せろ、このバカ野郎!(Casse-toi Pov'con!)
L.モーブロン作、2〜6人用、12歳以上、15分。
2008年にサルコジ大統領が発言したセリフをタイトルにしたカードゲーム。左翼政治家となって、苦手な記者のカードを取らないように気をつけて、記者がぎっしり描かれたカードを取ります。急いで取れば苦手な記者が入るかもしれず、じっくり選べばカードを取れません。→パリノアメリカノウゼンカズラ
失せろ

フォートラックフォートラック(Foutrak)
A.ドロワ、L.ルピティエ、P.M.ジェイエ作、3〜8人用、8歳以上、20分。
カードには描いてある1番から4番のイラストを、ジェスチャーと音で表現するカードゲーム。手番プレイヤーは1人を指名して、どちらが早いか競います。黄色はジェスチャー、青は音、緑はジェスチャーと音です。

オウガ・ボウガオウガ・ボウガ(Ouga Bouga)
B.l.ルドノート、D.クオドバシュ作、3〜8人用、7歳以上、20分。
原始時代の言葉を覚えて繰り返します。「ミティ」はマンモス、「アトル」は火のこと。絵を見て覚えて、出したカードを繰り返していきます。間違っていると思ったらチャレンジし、当たればカードをもらえます。また全員のカードを言えた人は「オウガ・ボウガ」と言ってボーナスがもらえます。

マンガパーティーマンガパーティー(Manga Party)
吉田まさのり作、3〜8人用、6歳以上。
浅草のゲームマーケットで話題となったタンサンファブリークの『ヒットマンガ』のフランス語版です。セリフの吹き出しが空白になったカードが並び、読み手がセリフを適当に言います。ほかのプレイヤーはどのカードを選んだのか当てなければなりません。

Cocktail Games
シュピール’11新作情報

シュピール’11新作情報:アドルング

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7ユーロの小箱で統一されたカードゲームメーカーは、今年もバラエティに富んだ作品を発表します。

トゥレグ(Tuareg)
F.ベラルディ、2〜5人用、10歳以上、20〜45分。
イタリアのデザイナーの作品で、イタリアのメーカー、ストゥディオ・ジオーキ(studiogiochi)のライセンス商品。砂漠の遊牧民が、ラクダに水や金、岩塩、キビなどを積んでオアシスからオアシスへ移動します。ほかの遊牧民より価値の高い品物を運んでほうびをもらいます。
手番には4枚の手札から、荷物カードを自分のラクダに積みます。1頭のラクダには2種類の商品しか積めず、また水はほかと混ぜることはできません。特殊カードでロバに積んだり、ほかのラクダから盗んだりもできます。オアシスに着いたら、商品の種類ごとに品物の数が多かった人が得点します。
トゥレグ

コケコッコメー(Kikerikimäh!?)
H.ビュッケン、D.ハンネフォルト作、2〜6人用、6歳以上、15分。
チャレンジカードで「その動物の足を説明する」「その動物の歩き方を指で表現する」「その動物の食べ方をジェスチャーする」などの課題が与えられ、動物を当ててもらいます。当たれば、当てた人と共に手札をなくすことができ、手札を一番最初になくした人の勝ちです。
コケコッコメー

空飛ぶじゅうたん(Fliegende Teppiche)
L.クチュケ作、2〜4人用、8歳以上、30分。
カードを実際に投げて目的地の上にたどり着くことを目指します。目的地カードが並べられ、順番にじゅうたんカードを投げ入れて、目的地カードの上に乗れば獲得できます。何枚か取られたら得点計算が起こり、目的地カードを多く獲得した人に得点が入ります。またゲーム終了時に獲得した目的地カードでボーナスがあります。失点になる目的地カードもあります。
空飛ぶじゅうたん

テントウムシ(Marienkäfer und so)
J.ミシェル作、2〜6人用、6歳以上、15分。
カードには3種類の昆虫がシルエットで描かれており、1匹に×印がついています。全員に1枚ずつ配られたカードの昆虫を探します。山札からめくって、×印の昆虫が前にめくられたことがあり、かつ残りの2匹のどちらかが自分が探しているカードだったら叩いて取ります。全員が山札をもって1枚ずつめくっていくバリアントルールもあります。
テントウムシ

Adlung-Spiele
シュピール’11新作情報

シュピール’11新作情報:フッフ&フレンズ

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フォルトゥナ(Fortuna)
M.リーネック、S.シュタドラー作、2〜4人用、10歳以上、60分。
ザ・ゲームマスター(オランダ)との共同制作。『大聖堂』のデザイナーコンビによる作品です。カエサルの治世のローマ帝国が舞台で、プレイヤーは地方の諸侯となってローマ中央を目指します。農業を工夫してたくさんの作物を作り、それを売って軍隊を雇ったり、神に捧げ物をしたりします。帝国の危機に活躍し、黄金のコイン、フォルトゥナを皇帝から授けられるのは誰でしょうか。
フォルトゥナ

タラット(Talat)
B.ホワイトヒル作、2〜3人用、9歳以上、33分。
プレイヤー人数分のボードを同時に使うアブストラクトゲーム。敵の駒を取り、敵陣に入ることを目指します。3つの形と3つの高さのコマを配置し、手番に1つだけ移動します。手番に動かせるのは1個だけなので、どれを優先するかほかのプレイヤーのボードにも注意を払わなければなりません。
タラット

積み木で作ろう(Was klotzt du?)
I.ブラント、M.ブラント作、3〜6人用、8歳以上、30〜45分。
チームに分かれ、お題の単語を積み木を並べていち早く当ててもらうパーティゲーム。砂時計で制限時間も決められています。積み木をたくさん使えば使うほど、得点が上がります。
積み木で当てよう

アルバ・ロンガアルバ・ロンガ(Alba Longa)
G.ジャン作、2〜5人用、12歳以上、90分。
クワインド・ゲームズ(オランダ)との共同制作。カナダ人のデザイナーによる作品で、フランスのボードゲームデザイナーコンクールで優勝しました。ローマなど5つの行政区を受け持ち、人口を増やしてモニュメントを作ります。ダイスロール、マネージメント、ワーカープレイスメントのミックスに、ほかの都市との戦争もあります。3つのバリアントルールを加えてプレイすることもできます。

ヤカリヤカリ・協力ゲーム(Yakari - Das kooperative Brettspiel)
A.ロベ、R.フラガ作、1〜6人用、6歳以上、20分。
インディアンの子供を主人公にしたTVアニメのゲーム。日が暮れる前に試練を果たして家に帰ることを目指します。ダイスで息を吹いて飛ばしたり、おはじきをしたり、投げたりといったアクションが指定され、砂時計が落ちる前に成功させなければなりません。

ヤカリ・カードゲーム(Yakari - Das Kartenspiel)
M.ペデルツォーリ作、2〜4人用、6歳以上、15分。
カードをめくって、全員同時にカードに合う色・模様・人数のお友達カードを探します。

ファウナ・コンパクト(Fauna Kompakt)
F.フリーゼ作、2〜8人用、8歳以上、20分。
2009年にドイツ年間ゲーム大賞にノミネートされた『ファウナ』がポケットサイズになりました。170頭の動物カードが入っています。

Huch! & Friends
シュピール’11新作情報

シュピール’11新作情報:イスタリ

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8月に日本語を含む多言語版が発売された『オリンポス』のメーカー、フランスです。

ケベック(Quebec)
P.ブードワン、P.ポワソン・マーキー作、2〜5人用、13歳以上、90分。
2007年のフランスのゲームデザインコンテストで優勝した作品です。カナダのスコーピオン・マスク社と共同で出版します。カナダのケベックを舞台に、4世紀にわたって建物を作ったり、労働者を配置したりして勝利点を競います。建物によって宗教、政治、商業、文化の4分野で影響力をつけ、また労働者でエリアの最大勢力を取ります。1つのエリアで決算が終わると、1位を取ったプレイヤーの労働者の半分が次のエリアに移動でき、また次のエリアで1位を取りやすくなります。この連鎖反応によって、陣取りがよりインタラクティブになります。
ケベック

オリンポス拡張:エクメネオリンポス拡張:エクメネ(Olympos: Oikoumene)
P.ケイエール作。新しい発見タイル、奇跡タイル、目標タイルが入っています。発見タイルは、薬やファランクスや建築技術などがあり、購入すると特殊能力が得られます。奇跡タイルは得点になり、目標タイルは最初に達成した人が得点を得ます。

Ystari Games
シュピール’11新作情報

シュピール’11新作情報:クワリ

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創業15周年を迎えたオランダのメーカーは、ずいぶんとタイムリーな作品を用意しています。

メルトダウン2020(Meltdown2020)
C.v.モーセル作、1〜5人用、8歳以上、40分。
2020年、原子力発電所が事故を起こし、周辺の住民が危険な状態になっています。プレイヤーはレスキュー隊となって、安全に住民を避難させなければなりません。しかし事態は刻一刻と変わっており、臨機応変な対応が求められます。
メルトダウン2020

チャンピオンズ2020(Champions2020)
C.v.モーセル作、2人用、10歳以上、50分。
2002年に発売されたフットサルのゲーム『ストリートサッカー』を、11人制のスタジアムサッカーにリメイクしました。ダイスで選手を移動してゴールを目指します。ファウルの判定とフリーキック、イエローカード、選手交代など本格的なルールが加わりました。
チャンピオンズ2020

モンドリアン2020(Mondriaan2020)
C.v.モーセル作、2人用、8歳以上、15分。
赤青黄色の色が合うようにタイルを置き、同じ色でつながっているタイル枚数だけ得点できます。手札の3枚は公開で、相手のタイルのパターンにも注意を払わなければなりません。
モンドリアン2020

ゴミ箱行きゴミ箱行き(Ab in die Tonne)
C.v.モーセル作、2〜5人用、5歳以上、20分。
全員がそれぞれゴミ箱を持ち、スタートプレイヤーと同じゴミを『バティーク』の要領で自分のゴミ箱に入れます。15個入れたらゲーム終了で、上にはみ出した分だけ失点になります。

Cwali
シュピール’11新作情報

シュピール’11新作情報:ホワイトゴブリンゲームズ

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アークライトが日本語版を制作した『ホテルサモア』のメーカー、オランダです。

シンガポール(Singapore)
P.ズィルフェスター作、3〜4人用、12歳以上、90分。
イギリスの植民地支配社T.ラッフルズは商人たちを新天地に招きました。プレイヤーはこの商人となって、交易所を大きな都市に成長させます。小さな都市とひとつの建物から、毎回土地を増やし、新しい建物を作り、通りにそって労働者を移動して資源を手に入れたり、交換したり、勝利点に変えたりします。闇市を使うとチップを引いて、黒が増えるとペナルティのリスクが上がります。
シンガポール

パニックステーション(Panic Station)
D.オスロー作、4〜6人用、10歳以上、40分。
政府によってエイリアン退治に送り出された隊員は、基地の中でエイリアンを見つけ出し、火炎放射器で倒します。協力してミッションに取り組みますが、その矢先、エイリアンが隊員に寄生し、裏切り者となります。誰が寄生されたのか分からないため、疑心暗鬼に陥ります。
パニックステーション

リボルバー(Revolver)
M.チャプリン作、2人用、12歳以上、90分。
西部を舞台に保安官とギャングに分かれ、カードを駆使して戦います。全員捕まえるのが先か、メキシコに逃げるのが先か、時間との勝負です。それぞれ別のデッキを使用し、銃撃戦が繰り広げられます。
リボルバー

ロストテンプルロストテンプル(Lost Temple)
B.ファイドゥッティ作、2〜8人用、10歳以上、40分。
探検家となって謎の寺院を目指すレースゲーム。『操り人形』と同じ職業選択システムで自分のコマを進め、最初にゴールに着いた人が勝者です。「職業を指定して、その職業を選んだ人は進めない」「宝石を2つ支払って次の寺院まで進む」「職業を指定して宝石を全て盗む」など、職業のタイプも『操り人形』をほぼ踏襲しています。

ドラゴンズゴールドドラゴンズゴールド(Dragon's Gold)
B.ファイドゥッティ作、3〜6人用、8歳以上、45分。
2001年にフランスのデカルト出版から発売された制限時間付き交渉ゲーム。みんなでカードを出しあってドラゴンを倒すのは簡単ですが、その後、制限時間内に獲物の宝石を配分しなければなりません。誰かがゴネたりして時間がなくなると、誰ももらえなくなってしまいます。新バリアント付き。

ラットゥス・アフリカヌスラットゥス・アフリカヌス(Rattus: Africanus)
H.ベルイ、A.ベルイ作、2〜6人用、10歳以上、45分。
ペストをテーマにしたボードゲーム『ラットゥス(ラッタス)』の拡張第2弾。北アフリカのボードが加わって広域化し、不思議な能力を持ったアラビア風のキャラクターが登場します。

White Goblin Games
シュピール’11新作情報

シュピール’11新作情報:チェコゲームズ出版

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ぶっとんだテーマと斬新なシステムの組み合わせの妙で注目を集めるチェコゲームズ出版。今年も見事なラインナップです。

ダンジョンペットダンジョンペット(Dungeon Petz)
V.フヴァーキル作、2〜4人用、12歳以上、90分。
『ダンジョンロード』の続編。インプのリーダーとなって、ダンジョンロードに気に入ってもらえそうなペットを飼育します。ペットといっても、魔法を知っていて、いたずら好きで、手に負えないモンスターばかり。同時にインプの数を出す独特のワーカープレイスメントでペットを育て、ペットのいろいろな要求にこたえたり、大会に出品して賞金を稼ぎます。

ピクトマニアピクトマニア(Pictomania)
V.フヴァーキル作、3〜6人用、9歳以上、45分。
「男」「女」「少年」「少女」「老人」「老女」「赤ちゃん」というように区別の難しいカードを渡され、その中から指定された絵を描きます。ほかの人もそれぞれ別のカードを渡され、同時に絵を描いています。先に描き終えて、ほかの人がどれを描いているか当てましょう。先に当たるほど得点も上がります。細かい部分を描いている暇はありません。

遺書遺言(Last Will)
V.スヒー作、2〜5人用、12歳以上、60分。
おじの遺言では、お金を一番最初に使いきった人に遺産を相続するとありました。そこで甥であるプレイヤーたちは、劇場や高級レストランに通ったり、中古不動産を高額で買って叩き売りしたり、パーティーをしたりボートを買ったりといった無駄遣いの競争を始めます。最初に所持金を使い切った人が勝者です。

ギャラクシートラッカー第2拡張(Galaxy Trucker - Die zweite Erweiterung)
V.フヴァーキル作、2〜5人用、10歳以上、90分。
リアルタイムで宇宙船を組み立てて航行するボードゲームに、2番目のビッグエクスパンションが出ます。宇宙船内にエイリアンが入り込み、船員を食べたり宇宙船を爆破したりします。

Czech Games Edition
シュピール’11新作情報

シュピール’11新作情報:ツォッホ

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今年のツォッホはほとんど情報が出ていませんが、イタリアのゲームサイトによると、イタリアのゲームが多く出版される模様です。

アクイレイア(Aquileia)
C.ドーロ作、3〜5人用、12歳以上、90分。
イタリアのゲーム賞「プレミオ・アルキメーデ(Premio Archimede)」受賞作品。ローマ帝国第2の都市で富を築きます。ワーカープレイスメントでカードやダイスを手に入れ、コロッセウムでグラディエーターを戦わせたり、馬車の競争をさせたりします。その賞金でさらに建物を作り、勝利点を集めます。
アウエリア

カリマンボ(Kalimambo)
A.スクリットーレ作、3〜7人用、8歳以上、20〜30分。
「プレミオ・アルキメーデ」5位入賞作品。狭い道を、サイに追いかけられながらカードを出して逃げまくるレースゲームです。

それ捕まえろ(Schnapp's)
C.A.ロッシ作、3〜8人用、9歳以上、30〜45分。
似たようなカードがテーブルに並べられて、説明を聞いて取るパーティーゲームです。協力の要素もあります。

Zoch-Verlag
シュピール’11新作情報

『タケノコ』日本語版、11月中旬発売

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タケノコホビージャパンは11月中旬、A.ボザの新作ボードゲーム『タケノコ(Takenoko)』日本語版を発売する。2〜4人用、13歳以上、45分、5,250円。

今年のボードゲーム賞を総なめにしている『世界の七不思議』のデザイナー、A.ボザの作品で、フランスのマタゴー社から昨年の秋に発売される予定だったが、延期されてようやく今秋発売となった。

舞台は日本。中国の皇帝から日本の帝に、パンダが贈られた。プレイヤーは臣下となって、パンダの世話をしなければならない。土地を耕し、灌漑し、庭師の手を借りて3種類の竹(緑、黄、桃)を育てる。柔らかくおいしい竹を求めるパンダの食欲は猛烈で、これに応えるのは至難の業。繊細なパンダに竹を与え、土地をうまく管理し、理想的な竹林を作り上げた人が勝利する。

パンダと庭師の彩色済みフィギュアや、節ごとに分かれている積み重ね式の竹のコマなど、コンポーネントも美しい。

Editions du Matagot:Takenoko
タケノコ(コンポーネント)

シュピール’11新作情報:ヤポンブランド

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日本から6年連続の出展となるヤポンブランド。例年、ゲームマーケットの新作を中心に出展して話題を呼んでいます。今年はアークライトが参加し、幅が広がりました。

ひも電・輸送編(String Railway -Transport-)
林尚志 作、2〜5人用、10歳以上、30〜75分。
ひもをレールに見立ててテーブルに配置する異色の鉄道ゲーム第2弾。貨物を運ぶという要素が加わって戦略的な要素が深まりました。→ホームページ

未確認生物テレビ(Cryptids TV)
藤原快 作、3〜8人用、10歳以上、20〜40分。
ランダムに配られる変な生物のイラストを、お題に従って臨機応変にTVリポートするコミュニケーションゲーム。みんなの投票で、一番のリポーターを決めます。→ホームページ

大商人(Master Merchant)
カナイ セイジ 作、3〜4人用、10歳以上、15分。
商家につかえる奉公人となり、わずかなお金をやりくりして、用心棒、忍び、奉行などの協力をとりつけます。「おおあきんど」としてお店を出すことを目指します。→ホームページ

キングスプレート(Kings Plate)
金子宙生 作、2人用、12歳以上、15分。
チェスとポーカーを合わせて、TCG風のテイストを加えた2人用対戦型カードゲーム。オリジナルソリティアや、2〜4人で遊べるチェス風のルールもあります。→ホームページ

シェイクスピアカルタ(Shakespeare Carduta)
吉見あや子 編、3〜6人用、7歳以上、15分。
シェイクスピアの劇中のセリフと、その劇に関連した絵でカルタ取りをします。読み上げCDつきで、ランダム再生すれば読み手なしで遊ぶことができます。→ホームページ

エンドブレイカー!SCG(EndBreaker! SCG Build&Break)
安田均&河端ジュン一 作、2〜4人用、8歳以上、40〜60分。グループSNEによるTRPGをもとにしたデッキ構築ゲームです。第1弾と第2弾「アマツカグラ」まで発売されます。→ホームページ

ダイナマイトナース・リターンズ(Dynamite Nurse Returns!)
吉澤淳郎 作、3〜5人用、16歳以上、40〜60分。次々と運ばれてくる患者を治療したりたらい回しにしたりする往年の名作をデッキ構築ゲームで再現。日本では8月に発売されたばかりの新作です。→ホームページ

くにとりっ!天下は萌えているか(Tenka -Is the world on fire?-)
鈴木銀一郎 作、2〜6人用、16歳以上、30〜60分。戦国時代を描いたデッキ構築ゲームの第2弾です。→ホームページ

くにとりっ!外伝 決戦萌ヶ原(Kessen -The Battle of Moegahara-)
鈴木銀一郎 作、2,4,6人用、16歳以上、30〜60分。戦国時代を描いたデッキ構築ゲームの第3弾で、チーム対戦を行います。→ホームページ

ブランノワール(Blanc Noir)
窪内直樹 作、2〜6人用、16歳以上、30〜60分。クエストを達成して手札をいち早くなくすパーティーゲーム。→ホームページ

あいどるプロジェクト(Idol Project)
工藤雅之 作、3〜5人用、16歳以上、60分。芸能事務所を経営してアイドルを雇い、ドーム公演をめざすカードゲーム。→ホームページ

けもぱに(Kamomimi Panic)
工藤雅之 作、4〜8人用、16歳以上、30〜60分。皆の中に紛れ込み、夜に盗みを働く怪盗を見つけ出す人狼系ゲーム。→ホームページ

Japon Brand:Games Exhibited in SPIEL '11
シュピール’11新作情報

シュピール’11新作情報:ラベンスバーガー/アレア

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カーサ・グランデ(Casa Grande)
G.ブルクハルト作、2〜4人用、8歳以上、30〜45分。
自分のエリアを確保して建物を建設します。建物の上に屋根をのせて、さらに上の階を作っていきます。屋根をのせるとき、ほかのプレイヤーの建物を使ってもかまいません。そうすることで、両者に利益が入ります。屋根の形はさまざまで、同じ階のどの建物で使うかよく考えて置かなければなりません。最も豪華な建物を作った人が勝者です。どんどん高くなっていく立体の建物が見ものです。
カーサ・グランデ

電子ラビリンス(Das Elektronik Labyrinth)
M.J.コッバート、R.クニツィア作、2〜4人用、8歳以上、45分。
悪い魔法使いによってラビリンスに閉じ込められた魔法使いを助け出し、悪い魔法使いを倒します。魔法の本からは、ラビリンスの住人たちの声を聞くことができ、魔法の宝石のありかや、悪い魔法使いを倒す方法を教えてもらえます(『誰だったでしょう?』と同じく、ドイツ語でしゃべります)。
電子ラビリンス

11アウト!マスター11アウト!マスター(Elfer raus! Master)
W.クラマー作、2〜6人用、8歳以上、30分。
カード配置ゲームの古典を、巨匠がリメイクしました。7並べのようにカードを場に並べて早く手札をなくすことを目指しますが、特殊カードが入り勝敗は最後の1枚まで分かりません。

スコットランドヤード・スイス(Scotland Yard Schweiz)
2〜6人用、10歳以上、45分。
ミスターXがスイスに逃げ込みました。スキーを使ってアルプスの山にも逃げこむミスターXを、うまく捕まえることができるでしょうか。
スコットランドヤード・スイス

プエルトリコ10周年記念盤(Puerto Rico Jubiläumsedition)
A.ザイファルト作、2〜5人用、12歳以上、60〜90分。
今なお高い評価を保ち、世界中で25万セット販売された傑作の発売10周年を記念して豪華版が作られます。これまでの拡張2つが入り、イラストも全て新しくなりました。コインは金属製、建物タイルは厚手でイラストが入っています。65ユーロ。
プエルトリコ10周年記念盤

Ravensburger
シュピール’11新作情報

シュピール’11新作情報:クイーンゲームズ

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『ランカスター』がエキスパートゲーム大賞にノミネートしたクイーンゲームズの今年のラインナップは、有名デザイナーを投入して気合が入っています。

キングダム・ビルダー(Kingdom Builder)
D.X.ヴァッカリーノ作、2〜4人用、8歳以上、45分。
『ドミニオン』作者がデザインしたボードゲーム。森林や山地など様々な地形のヘックスに、村を作って王国を築きます。手番には地形カードを出して、指示された地形に村を作ります。ほかの村に隣接して村を作れば、追加アクションができます。手元の3枚のカードに指示された条件(海岸にある村、あるエリアで一番多いなど)で、ゲーム終了時に最も多く黄金を手に入れたプレイヤーの勝利です。バリアブルボードに、収入条件カード、追加アクションカードが毎回変わる仕掛けです。
キングダム・ビルダー

カステッリ(Castelli)
G.ブルクハルト作、2〜4人用、10歳以上、45分。
イタリアの領主たちが城の建設を競います。ボードは方眼になっており、資材の取れるタイルと建設スペースが交互に配置されています。毎手番、1枚ずつタイルをめくり、回転させることで、隣接する建物によりどのプレイヤーがどの資材を取れるかが決まります。このようにして手に入れた資材で城を建設し、勝利点を競います。拡張セットが2つ、同梱されています。
カステッリ

スパルタ(Sparta)
Y.ホルトカンプ作、2人用、10歳以上、30分。
アテネとスパルタの戦いを描いたアブストラクトゲーム。現在14歳のデザイナーが12歳のときに制作したという作品です。
スパルタ

ドイツ鉄道(German Railways)
H.ウー作、3〜5人用、12歳以上、90分。
2008年にウィンサムゲームズから発売された『プロイセン東鉄道(Preußische Ostbahn)』のリメイクです。クイーンゲームズでは、この作品を皮切りに「アイアンホースコレクション」と銘打って、シリーズ化していきます。

ランカスター:新法律(Lancaster: Die neuen Gesetze)
M.クラマー、W.パニング作、2〜5人用、10歳以上、60分。
『ランカスター』の拡張で、プレイヤーが投票する新しい法律が18入っています。基本セットの法律と入れ替えてプレイします。

アルハンブラ・カードゲーム:ベルギー(Alhambra - Das Kartenspiel: Sonderedition Belgien)
アルハンブラカードゲームのイラストをベルギーの街並みに変えました。小便小僧などが登場します。

Queen Games
シュピール’11新作情報

シュピール’11新作情報:ハンス・イム・グリュック

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エッセンといえばハンス、ハンスといえばエッセン。ドイツゲームの牽引役ハンス・イム・グリュック社は、今年もフリーク好みのラインナップを用意しています。

ドミニオン:異郷ドミニオン:異郷(Dominion: Hinterlands)
広い世界に目を向け、未開の異郷に領地を伸ばします。そこは食文化も、着ている服も、交換の仕方も違う世界が待っています。『ドミニオン』6番目の拡張は、26種類の王国カードが入っており、メインテーマは「入手するとすぐに発動する」というものです。
ホビージャパンから日本語版の発売が予定されています。

ハワイハワイ(Hawaii)
G.デーグル作、2〜5人用、10歳以上、75分。
ハワイの村づくりゲーム。どんどん高まる住民の需要にこたえて資源を用意し、数々の難題に取り組みます。ビーチでのんびりフラダンスなど見ている暇はありません。5ラウンドで最もよい村を作った人が勝者です。

ストーンエイジ拡張ストーンエイジ:スタイルがゴール(Stone Age: Mit Stil zum Ziel)
B.ブルンホファー作、2〜5人用、10歳以上、75分。
2008年に発売されたワーカープレイスメント&ダイスロールゲームの拡張。先史時代のプレイヤーは、小屋の作り方と狩りの仕方を覚え、今度は見かけにもこだわるようになりました。原材料を宝石や装飾品にして着飾ります。また、シュピールボックス誌の付録になった小屋タイルが同梱されるほか、5人までプレイできるようになります。

ドミニオン+カルカソンヌ拡張(Dominion+Carcassonne Erweiterung)
ミニ拡張セットが3ユーロで販売されます。

Hans im Glück
シュピール’11新作情報

『ルーンエイジ』『傭兵隊長』日本語版、近日発売

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アークライトは、ファンタジーフライト社初のデッキ構築ゲーム『ルーンエイジ(Rune Age)』日本語版を10月29日に、フランスの名作ボードゲーム『傭兵隊長(Condottiere)』日本語版を11月上旬に発売する。

ルーンエイジ『ルーンエイジ(Rune Age)』は、今年発売されたばかりの新作で、ファンタジーフライト社(アメリカ)初のデッキ構築ゲーム。ボードゲーム『ルーンバウンド』の世界を舞台に、4つの部族の中のひとつを率い、様々なバトルを繰り広げる。プレイするシナリオによって、協力ゲーム・競争・ソロプレイに変わるのが特徴だ。2〜4人用、13歳以上、20〜60分、3,150円。

ルーンエイジ

傭兵隊長『傭兵隊長(Condottiere)』は、オイロゲームズ・デカルト(フランス)から1995年に発売され、その後ファンタジーフライト社から2007年に再版された名作陣取りゲーム。プレイヤーは傭兵隊長となり、数字カード特殊カードを使って、イタリアの小国を争う。手札の補充が限られているので、使いすぎると不利になってしまう。自分の手札を見ながら相手の手札を推し量り、最小限の戦力で勝つ駆け引きのぶつかり合いが楽しめる。2〜6人用、12歳以上、30〜45分、2,520円。→当サイトのレポート

傭兵隊長

アークライトゲームズ:海外ゲーム日本語版

シュピール’11新作情報:ルックアウトゲームズ

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『アグリコラ』『ルアーブル』で一躍有名になったルックアウトゲームズは、創業10周年を迎えてたくさんの新作を用意しています。

祈り、働け祈り、働け(Ora et Labora)
U.ローゼンベルク作、1〜4人用、10歳以上、120分。
プロテスタント教会のスローガンをタイトルにしたボードゲームは、『ルアーブル』を発展させた修道院の建設ゲームです。木材やレンガで建物を作り、そこに牧師を置いて効果を使います。建物は自分の地形ボード上に作り、修道院はつなげて作らなければならなかったり、海岸にしか建設できない建物があったりと建設条件があります。また、村を作ることで周囲の建物から得点することもできます。建物の効果で小麦をパンにしたり、ブドウをワインにしたりして、最終的には高得点のアイテム「奇跡」「聖遺物」を目指します。小麦や木材などの資源は、「収穫リング」と呼ばれる円盤で毎ラウンド数が増え、取られるとなくなるシステムを採用しています。
ホビージャパンから日本語版が同時発売されます。

ザヴァンドールのノーム(Die Gnome von Zavandor)
T.ランズフォークト作、2〜4人用、10歳以上、60〜90分。
日本語版が発売された『ザヴァンドールの鉱山』など、同社のザヴァンドールシリーズの最新作です。魔法使いは功名心が強く、ドワーフは真面目でしたが、ノームは欲張りとして知られています。ザヴァンドールで新たに発見された鉱山から宝石を発掘し、上手に売買してアーティファクトや装飾品を手に入れます。タイミングよく売買して、最もリッチなノームになるのは誰でしょうか。
ザヴァンドールのノーム

封建領主(Feudalherren)
T.ワム作、2〜6人用、8歳以上、75分。
アメリカ人デザイナーによる中世ファンタジーボードゲーム。領主たちが自分の領土を改良し、戦争に備えます。盗賊やブラックドラゴンの襲来に備えて、領土内を防備しておきましょう。ボードは座標になっており、2つのダイスでどこが攻撃を受けるか決まります。
封建領主

ローマに栄光あれ(Ruhm für Rom)
C.チュディック作、2〜5人用、12歳以上、60分。
西暦64年、ローマは暴動のため大火に包まれました。夏の休暇から戻った皇帝ネロは、火災で失われた街を再建します。史実に基づく200枚近いカードは、レンガや石材などの資材と、街の門や塔などの建築物になっており、パトロンや職人などの職業を使って出していきます。ケンブリッジゲームズの同タイトル(Glory to Rome)のドイツ語版です。日本語ルール抄訳が公開されています。英語版との比較はこちら
ローマの栄光

ボン・カミロ(Bohn Kamillo)
U.ローゼンベルク作、2人用、10歳以上。
毎年発表されているボーナンザの拡張セット。今年は映画「ドン・カミロ」のパロディです。ライバルのペッボーネ(ペッポーネ)とお互いに邪魔しあいます。

『アグリコラ』ではオランダデッキ(Niederlande-Deck)、世界選手権デッキ(Weltmeisterschaftsdeck)が発売されます。

Lookout Games
シュピール'11新作情報

シュピール’11新作情報:コスモス

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コスモス社は今年もたくさんの新作を投入してきました。小説もの、拡張、フリーク向け、ファミリー向けとバラエティに富んでいます。

ヘルベチア(Helvetia)
M.クラマー作、2〜4人用、12歳以上、60分。
「ヘルベチア」とは、スイスのラテン名です。アルプスの村の商人となって、建物を作り、商いをします。村の若者を、ほかのプレイヤーの村の娘と結婚させれば、追加の収入が入ります。結婚で子供が生まれたら、家を新築し、村に新しい文化を取り入れ、新商品を市場に売ります。アクションポイントとワーカープレイスメントを取り入れ、さまざまな戦略が考えられるゲームです。
ヘルベチア

ラパ・ヌイ(Rapa Nui)
K.-J.ヴレーデ作、2〜4人用、10歳以上、40分。
「ラパ・ヌイ(大きな島)」とは、イースター島の現地の呼称です。一族の長となり、木こり、神官、狩人、採集者を選び、モアイ像を建立します。カードを取ると、その下にあるカードの種類の得点計算が起こりますが、自分だけでなく全員が得点してしまうのです。
ラパ・ヌイ

ディスクワールド(Scheibenwelt)
M.ワレス作、2〜4人用、10歳以上、60分。
ファンタジー小説をワレスがゲーム化しました。アンク・モルポークというディスクワールド最大の都市を舞台に、自分がもつキャラクターに割り当てられた秘密の目的を達成します。100枚以上のカードで、盤上にコマを配置したり、建物を作ったり、逆に街を混乱に陥れたりしていきます。日本語ルールがBGGで公開されています。
今日もプレイミス:ディスクワールド:アンク・モルポーク
ディスクワールド

ホビットの冒険(Der Hobbit)
R.クニツィア作、2〜5人用、10歳以上、45分。
映画も来年公開されるトールキンの小説を、クニツィアがゲーム化しました。ビルボと13人のドワーフが、ドラゴンのスマウグに奪われた財宝を取り返す旅に出ます。危険がいっぱいの道を知恵と勇気で乗り切り、無事に帰ってくることはできるでしょうか。ダイスを使ったひねりのあるレースです。
ホビットの冒険

カタンの開拓者たち:商人たちの旅立ち(Die Siedler von Catan - Aufbruch der Händler)
K.トイバー作、3〜4人用、12歳以上、60分。
メイフェア社から発売されている『アメリカの開拓者たち(Settlers of America - Trails to Rails)』のヨーロッパ版です。通商路を広げ、商人を派遣して商館を作り、商品を運びます。自分の通商路は無料ですが、ほかのプレイヤーのところは有料です。手持ちの商品を最初に全て運んだプレイヤーが勝ちです。
商人たちの旅立ち

塔の建築士塔の建築士(Turmbauer)
M.マット作、2〜4人用、8歳以上、45分。
ダイスで指定されたパーツを、重ねて塔を作ります。パーツを置いたら、自分のコマを置きます。崩れる前に、一番高いところにコマを置いていたプレイヤーが勝ちという、バランスゲームです。

リンク(Linq)
E.ニールセン&A.マイアー作、4〜8人用、10歳以上、45分。
ビーウィッチト・シュピーレから発売されていた傑作コミュニケーションゲームがメジャーデビューします。同じお題カードを持っているパートナーを、ヒントから当てます。中にはブラフカードを受け取ってなりすます人もいるので、うまくヒントを通さなければなりません。

Kosmos Verlag
シュピール’11新作情報

シュピール’11新作情報:2Fシュピーレ

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世界最大のボードゲームイベント、エッセン国際ボードゲーム祭「シュピール」が開催まで1ヶ月を切りました。このメッセで発表される予定の新作は600タイトル以上にもなり、ほとんどフォローできない状態ですが、集中的に記事を取り上げていきたいと思います。

日本にもファンの多いデザイナー、フリーデマン・フリーゼの個人メーカー、2F(ツヴァイエフ)シュピーレです。タイトルが全て、氏のイニシャルであるFから始まるのが特徴です。

フライデーフライデー(Freitag)
F.フリーゼ作、1人用、10歳以上、20分。
『暗黒の金曜日』に続く金曜日プロジェクトの第二弾は、ロビンソン・クルーソーの手下フライデーを主人公にしたデッキ構築のソロゲームです。いらないカードを捨て、必要なカードを手に入れて、海賊たちを倒し、ライフポイントを稼ぎます。デッキ構築ゲームを完全なソリティアにしたのはフリーゼらしい皮肉でしょうか。

初めての火花電力会社:初めての火花(Funkenschlag - Die ersten Funken)
F.フリーゼ作、2〜6人用、12歳以上、60分。
『電力会社』発売10周年記念作は、システムをそのままに舞台を石器時代に移しました。技術カードを手に入れ、上手な狩りで食料を調達し、自分の民族を広げます。バリアブルボードと、木製の民族コマ・動物コマ、さまざまな石器時代の技術カードに、『電力会社』よりもよりダイレクトなゲーム展開で生き残りをかけて戦います。最初に、自分の民族を13まで増やしたプレイヤーが勝ちます。

電力会社:ロボット(Funkenschlag: Die Roboter)
電力会社の中立プレイヤーです。各フェイズに予め決められた行動をしてゲームに参加します。主に2人プレイで使いますが、3人以上で投入することもできます。

電力会社:送電契約(Funkenschlag: Der Liefervertrag)
2Fシュピーレのブースで配布されるプロモカード。プレイ順を戻す効果があります。

2F-Spiele
シュピール’11新作情報

ヴィンテージ(Vintage)

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ポルトガルの宝石

ヴィンテージ

ポルトガルでポートワインを製造して売るボードゲーム。同じくポルトガルワインを造るゲームとして『ヴィニョス』があったが、こちらはポルトガルのメーカーが手がけている。ポルトガルのゲームはほとんど未知の世界だったが、ワーカープレイスメントを柱にじっくり作り込まれたシステマチックなゲームである。

舞台はアルト・ドウロ・ワイン生産地域。ローマ帝国時代からブドウの段々畑が作られ、ポートワインの生産地として世界的に有名である。世界遺産にも登録された絶景の地だ。

ワインを売るまでの道筋は長い。土地を購入し、ブドウを植え、ブランデーを生産してから、ワインを製造する。製造したワインは船で港まで運び、倉庫で熟成させてようやく販売となる。これらを、ワーカープレイスメントで同時進行する。

手番には、自分のアクションチップを好きなアクションに置いて実行するが、前にそのアクションを実行した人がいると必要なチップ枚数が増えたり、定員に達するともう実行できなくなったりする。数少ないアクションチップをどの順番で置き、どのアクションを選択していくか悩ましい。

アクション選択では、毎回強力なカードが4枚だけ登場するのがこのゲームの特徴その1。安いワインをビンテージとして売ったり、船を一度に移動したりできる。スタートプレイヤーを取ったら、まずはカードを取りたいところだが、タイミングが合わないと使い物にならないカードもあるので要注意。このカードのおかげで、地道な製造が突如ダイナミックになるのが面白い。

港の倉庫で熟成させるとき、ダイスを振って品質を向上できるのがこのゲームの特徴その2。ワインの値段は、土地、ブドウの種類、天候によるもともとの品質がものをいうが、ダイスでもう1段階値段を上げることができたときは嬉しい。地道な製造の最後に、こんな仕掛けを用意しているとはニクい。

早めに畑を広げる戦略をとった私とkarokuさんに対して、ふうかさんはまず既存の畑にブドウを植えて品質を高める作戦。私はさらに、さっさと製造・出荷して安くてもどんどん売ることにしたが、karokuさんは溜め込んでから出荷する方向へと分かれた。私は出荷してまたゼロから始めるという非効率さで最下位。最後にカードを余らせてしまったふうかさんが2位で、1位は同時進行で効率的な販売を進めたkarokuさん。

ワーカープレイスメントをベースにしたシステマチックな作りと、カードとダイスというダイナミックな要素がうまくマッチして、新味のあるストラテジーゲームとなっている。コンポーネントのデザインも美しい。

Vintage
G.ドーリー(Gil d'Orey)/メサボードゲームズ(MESAboardgames, 2011)
2〜4人用/10歳以上/90分
テンデイズゲームズ:ヴィンテージ
ふうかのボードゲーム日記: ヴィンテージ

十字軍の王国(The Kingdoms of Crusaders)

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1本の剣が勝敗を分ける

十字軍の王国

ロシアのライトゲームズが英語版を制作したカードゲームは、『エボリューション:種の起源』など4タイトルがある。その1つがこの『十字軍の王国』。美麗なカードを使った2人用カードゲームである。

2人は向い合って5つのエリアにカードを出し、相手より強い役を作ることを目指す。『バトルライン』のようなゲームだが、もっと直感的だ。カードには槍、弓、剣、ヘルメット、旗の5つのマークがいろいろな組み合わせでついており、同じマークが揃えば揃うほど強い。

各エリアには4枚ずつ、合計20枚出した時点でゲーム終了。エリアごとに、同じマークがいくつ揃っているかを比べる。4つ揃ったマークの数が多い方、同じならマークの強い方、また同じなら3つ揃ったマークの数が多い方、またまた同じならマークの強い方……というように比べていく。

これだけだが、駆け引きは熱い。相手の出したカードと、自分の手札を見比べながら、1枚1枚、どのエリアに置くか悩む。ときには1エリアを諦めて不要なカードを捨てる場にするのも必要だが、それを相手に悟られないよう、勝つ気を見せたカード配置をしなくてはならない。

康さんと1戦。カードの引きもよくて3対2で辛勝。ライトではあるが、1枚を置くタイミングが勝敗を分けるシビアなゲームだった。2セット買えば、4人まで遊べるという。

The Kingdoms of Crusaders
D.ゴリノフ、S.マーチン/ライトゲームズ(2007年)
2人用/12歳以上/30分
Right Games: The Kingdoms of Crusaders

『チケットトゥライド』マップデザインコンテスト、商品化

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今年の2月から行われていた『チケットトゥライド』マップデザインコンテストの結果が8月29日に発表された。40カ国から612通の応募があった中から、最優秀作品が2作品選ばれ、賞金として1万ドルが贈られる。

このコンテストは来年迎える発売10周年を記念して行われたもの。長い選考期間を経て選ばれたのは、F.ヴァレンティーヌ(カナダ)の「伝説のアジア」と、I.ヴェンセント(イギリス)の「インド」。当初は1作品のみが選ばれる予定だったが、2作品に倍増した。

デイズ・オブ・ワンダー社は、この最優秀作品を収録した「マップコレクション」2タイトルを、この秋発売する。『チケット・トゥ・ライド:アジア(Ticket to Ride - Asia)』は、最優秀作品「伝説のアジア」と、A.R.ムーンの「チームアジア」を収録。中国周辺を舞台に、険しい山を越えたり、チーム戦で戦ったりする。もうひとつの『チケット・トゥ・ライド・インド(Ticket to Ride - India)』では、複数のルートをつなげると得点になる「インド」と、A.R.ムーンのスイスマップが再収録される。

Days of Wonder:Get ready for new Train Adventures!

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エボリューション:種の起源(Evolution: The Origin of Species)

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肉食は諸刃の剣

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厳しい弱肉強食の中で、肉食になったり身を守る能力を身につけたりして、生き残りを目指すカードゲーム。ロシアのライトゲームズというメーカーの作品で、今年になって英語版が発売された。

毎ラウンド、まず手札からカードを出す進化フェイズ。裏にして出せば個体を表し、そこにさまざまな進化能力を付け加えていく。「肉食化」が大きな柱で、それに対抗するため、「大型化」、「水生」、「しっぽ斬り」、「逃げ足」、「カモフラージュ」などがある。ほかに、食料がなくても生き延びる「皮下脂肪」や、二匹の片方が食料を得たときもう一匹も食料を得る「協力」、誰かが肉食獣に食べられたときおこぼれに預かる「腐肉食」など、飢えへの対策も多様。相手の進化状況に合わせて、どの方向に進化するか考えたい。

進化が終わると、ダイスを振って食料が発生する。序盤は動物が少ないのでまず飢えないが、後半になると、動物が多くなる上に、食料をより多く必要とする肉食獣・大型動物・寄生された動物が出現するので厳しい。

肉食獣は、どの動物でも食べることができるが1ラウンドに1匹しか食べられない。しかも必要な食料が多く、ほかの動物が皆守りを固めると、たちまち飢えてしまう。食料がエられなかった動物は全て絶滅し捨て札へ。残った動物の枚数だけ手札を補充して、次のラウンドに進む。山札がなくなったとき、生き残った動物と進化カードの数で勝敗を決める。

個体を増やして、それぞれを少しずつ進化させれば、リスクは少ないが個々の動物は弱いのでよく食べられる。個体を減らして、手厚く進化させればまず食べられないが、寄生されて飢え死にする恐れがある。肉食と寄生はどのプレイヤーでも選べるので、目立つのは危険だ。守りを固めて、終盤の壮絶なサバイバルに備えたい。

早々と肉食化した神尾さん、巨大獣を育てた鴉さんは寄生されて倒れる。私は強力な進化ができず皮下脂肪でしのいでいた分、攻撃もあまりされず2位。1位は最後の最後で肉食化し、場をコントロールしたぽちょむきんすたーさん。

進化はどれも直感的で、「そんな進化すると食べちゃうよ」「じゃあ大型化します」「こっちも大型化!」「そこで寄生ですよ」「うわ何をするー」など会話が盛り上がった。プレイ時間は30分前後と軽い。

Evolution: The Origin of Species
D.クノーレ、S.マーチン/ライトゲームズ(2010年)
2〜4人用/12歳以上/30分
Rightgames: Evolution: The Origin of Species
ゲームストアバネスト:進化:種の起源

クォーリアーズ!(Quarriors!)

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出てこい俺のモンスター

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モンスターや魔法のダイスを手に入れて強さを競うアメリカのダイス構築ゲーム。オリジナルの英語版と同時発売になったのは日本語版だけである。ダイスを模した立方体の缶に、50種類130個のカラフルなダイスがジャラジャラと入っている。タイトルはダイスを切り出してくる石切場(Quarry)と、そのダイスから生まれるモンスターの戦士(Warriors)の合成語。

最初は全員、同じ構成の基本ダイスでスタートする。手番になったら袋から6個引いて振り、出た目の魔法ポイントでモンスターを召喚したり、新しいダイスを入手したりする。使ったダイスや新たに入手したダイスは、袋が空になったときに袋に入れられ、6個引いたときに登場する。『ドミニオン』に始まるデッキ構築ゲームを、カードからダイスにしたわけだ。

モンスターもダイスである。召喚するには、袋から引く6個の中に入っており、振ったときに2分の1の確率でモンスターの目を出し、かつ必要な魔法ポイントもほかのダイスで出さなければならない。高価なモンスターダイスを手に入れても、ゲーム終了時まで全く召喚できないことも。しかし、得点はこのモンスターからしか生まれない。

モンスターを召喚したとき、そのモンスターの攻撃力で、ほかのプレイヤーが召喚中の防御力の低いモンスターは倒される。こうして1周の間、攻撃をしのいだモンスターに得点が与えられる仕組みだ。さらに、ほかのモンスターに倒されても袋を経由しないで復活できたり、6個のダイスを増やしたり、仲間のモンスターの攻撃力や防御力を上げたりする特殊能力が、それぞれのモンスターにある。さらに、モンスター以外にも、ダイスを増やしたり攻撃力を上げたりする魔法ダイスがあり、効果的なコンボ(ダイスの目が出ればだが)が勝敗を分ける。

1ゲーム目はぽちょむきんすたーさんのモンスターが全く召喚できなかったため続けてもう1ゲーム。今度はこのモンスターを倒されなければ勝つというチャンスが全員に回ってくる白熱した展開で盛り上がった。どんな強いモンスターもダイス目次第なので、コンボの構築というよりは、ダイスを引いて振る気合と、モンスターの目が出まくったときの高揚感を楽しむ、まさにダイスゲームである。もちろん、ダイスを買って増やしていくショッピングの楽しみは、いいアクセントとなっている。

Quarriors!
M.エリオット、E.M.ラング/ウィズキッズ−アークライト(2011年)
2〜4人/14歳以上/30分
Amazon.co.jp:クォーリアーズ! 完全日本語版

トリックテイキング『ドワーフの王様』日本語版発売

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ホビージャパンは本日、変形トリックテイキングカードゲーム『ドワーフの王様(The Dwarf King)』日本語版を発売した。3〜5人用、10歳以上、40分、2,520円。

『あやつり人形』のB.フェイドゥッティがデザインしたトリックテイキングゲーム。ドワーフ(緑)、ナイト(青)、ゴブリン(赤)の3スートでそれぞれエースからキングまで13枚のカードと、毎ラウンド特別カードを用いる。クエストカードによって毎ラウンド変わる得点条件を考えて、カードをプレイし、7ラウンドの合計を競う。詳細は前エントリー「『ドワーフの王様』日本語版、8月中旬発売」を参照。

トリックテイキングゲームとは、配られたカードを全員が1枚ずつ出し(トリック)、一番強いカードを出した人が取る(テイク)タイプのゲームで、ドイツで特に人気がある。トランプで遊べるゲームも多いが、製品版として発売されることも多い。最近発売されたものとしては『トリックマイスター』『大聖堂カードゲーム』『トンネルズ&トリックス』などがある。

シュピール’11新作情報:エッガートシュピーレ

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dasdorf.jpg村の人生(Das Dorf)
I.ブラント、M.ブラント作、2〜4人用、12歳以上、90分。
何もなく、生活の苦しい村には希望があります。教会、村議会、出稼ぎで名声を築きます。しかし人生は一瞬。死後、村の歴史に名を残すのは誰でしょうか。
独特のアクションシステムに、「死」という要素を加え、時間のマネージメントが求められます。

santiago.jpgサンティアゴ・デ・キューバ(Santiago de Cuba)
M.リーネック作、2〜4人用、10歳以上、40〜60分。
『キューバ』『ハバナ』に続くシリーズ第3弾。キューバ第2の都市を舞台に商売の腕を競います。品物を仕入れ、建物や船で勝利点に換えます。住民や建物は毎ゲーム変わるので、組み合わせをよく考えて利益を上げましょう。
ファミリー向けの基本ルールに、発展ルールを加えることで難易度を変えることができます。

パトロンとペテン師(Gönner und Gaukler)
R.クニツィア作、2〜4人用、8歳以上、30分。
予言者、スネークダンサー、ヒゲなしドワーフ、酔っぱらいダンサーなどの芸人を雇い、先を見据えて後援します。後援した芸人が活躍して最もお金を稼いだパトロンが勝者です。

eggertspiele
シュピール’11新作情報

シュピール’11新作情報:アミーゴ

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ドイツゲーム界の最大のお祭りであるシュピール'11―エッセン国際ボードゲーム祭が10月20日(木)から4日間にわたって行われます。

このページでは、新作情報を各メーカーのウェブサイト、ニュースサイトから翻訳し、どのような新作が出るかを見ていきたいと思います。日本に比較的入りやすく、よく知られているメーカーを中心に紹介しています。ゲーム名は直訳で、後で輸入販売されるときには別になるかもしれません。

リオ・ドーロリオ・ドーロ(Rio D'Oro)

F.モヤーソン作、2〜4人用、8歳以上、30分。
古い吊り橋を渡って財宝を持ち帰ります。木製の立体の橋は、気を付けないと崩れてしまって財宝が落ち、谷底に落ちてしまったり、ほかの人に取られてしまったりします。

カレカレ(Carre)
G.クラリツェック作、2〜4人用、8歳以上、30分。
ダイスを振って、タイルをボードに並べていきます。最初に隙間なくタイルを敷き詰められた人が勝ちます。アクションタイルでほかの人の邪魔もできます。

ザ・シティザ・シティ(The City)
T.リーマン作、2〜5人用、10歳以上、20分。
毎ラウンド1つずつ建物を建設して都市を広げます。建物は収入や勝利点をもたらしますが、カードは建物と同時にお金も兼ねるという『サンファン』システム。手札を上手にマネージメントしなければなりません。

2323(23)
C.ベーレ作、2〜4人用、8歳以上、30分。
1〜23のカードを小さい順に出します。間を空けすぎると罰チップを受け取らなければなりません。ほかの人が邪魔をする中、次の数字を出すのは容易ではありません。

ビッグファイブビッグファイブ(Big Five)
R.クニツィア作、1〜4人用、7歳以上、20分。
5種類の動物×5色のカードがあります。色か数字が合うようにカードを出して、自分の持ち札を一番早くなくした人が勝ちです。4枚目、5枚目を出せた人は、ボーナスとして持ち札を減らすことができます。

ウィザードジュニアウィザード・ジュニア(Wizard Junior)
K.フィッシャー作、3〜6人用、8歳以上、20分。
獲得トリック数を予想するカードゲームを易しくアレンジ。2006年にアメリカで発売されたカードゲームを、イラストを一新しました。

はげたかのえじき(Hol's der Geier)
A.ランドルフ作、2〜5人用、8歳以上、20分。
1988年に発売以来、何度も再版を繰り返してきたカードゲームがまた復活します。メビウスゲームズが日本語版を企画していますが、イラストはアミーゴ社の新版と異なるようです。

フリーゼマテンテン:セット2(Friesematenten: Die Schattenmänner)
F.フリーゼ作、2〜4人用、12歳以上、45分。
カードを競り落として工場とステータスを手に入れるカードゲームの第2弾。60枚のカードと、40枚の木製チップが入ります。昨年発売されたセット1が必要です。

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