犬の生活

A Dog's Life by Christophe Boelinger

クリストフ・ベーリンガー/2001年
3〜6人/8歳以上/90-120分

そうさ、犬の生活さ。君は野良犬なんだ!目的かい?街で一番早く、ねぐらに4本の骨を埋めることさ!骨を見つけるには、ゴミ箱を漁ったり、レストランの勝手口でねだったり、まあ、都会の犬のように振舞うことだね。でも忘れないでくれ。みんな自分のことで一生懸命なんだ、競争は厳しいぞ。他の犬を邪魔するためナワバリをつくるし、骨を盗もうなんていう奴とは果敢に戦わなきゃならない。それから容赦のない収容車も忘れちゃだめだ!犬はそれぞれ能力や性格が全くちがう。ずる賢いプードルだったり、頑丈なハスキーだったり…でもいずれにせよ仕事は楽じゃないし、運も来たかと思うと行ってしまう。それが犬の生活ってもんさ!

● ゲームの用具

・ゲームボード
・ドッグコマ:6(各種1つずつ)
・ドッグチャート:6(各種1つずつ)
・ダイス:1
・カード:13枚ずつ6セット(各種1つずつ)
・はらぺこマーカー:6
・ねぐらカード:6
・ゴミ漁りマーカー:15
・骨マーカー:30
・新聞マーカー:12
・おしっこマーカー:48(各色8ずつ)
・収集車:1
・ルールブック:1

● ゲームの目的

 4本の骨を見つけ、ねぐらに持ち帰ることです。ねぐらに骨を持ち帰り、埋めた最初の犬が勝者です。ゲーム時間を調整するために骨の数を増やしたり減らしたりできます。

● ゲームの準備

 1。ランダムにドッグチャートを1枚取ります。
 2。同じ色のおしっこマーカーを受け取り、チャートの脇に置きます。
 3。以下のものをドッグチャートに置きます。
  A:はらぺこマーカーをメーターの4の位置に置きます。
  B:おしっこマーカーを2つの膀胱スペースのうちの始めの所に1つ置きます。
 4。ランダムにねぐらカードを引き、ドッグチャートの脇に置きます。
 5。チャートと同じ犬の駒を、ねぐらカードに示されたボード上の対応する位置に置きます。
 6。犬と対応する13枚のカードを受け取り、それらをよく混ぜて裏返してチャートの脇に置きます。これが、犬ごとの山になります。
・ 骨マーカーをゲームボードの脇に置きます。
・ 新聞マーカーを裏返してよく混ぜ、ボード上の新聞配達の場所に置きます。
・ ゴミ漁りマーカーを裏返してよく混ぜ、ボード上の対応する場所に置きます。
・ 収容車を、収容所の横の道に置きます。
・ もし、レディーがプレーしているなら、彼女からゲームを始めます。(犬でさえ、時々はジェントルマンのように振る舞うものです。)そうでなければ、最も若いプレーヤーからゲームを始めます。手番は時計回りに進行します。

● カードの図柄

(ルールブック3ページ・左の段)自分のドッグカードを切り直す、何も得られない、1日分の食料、2日分の食料、3日分の食料、骨1つを見つける、(右の段)犬の捕獲、捕獲者からの逃亡、収容所に留まる、収容所からの脱出

● ゲームの流れ

 手番には以下のアクションを行ないます。
1。 はらぺこマーカーを左に1マス進める。
2。 犬を移動させ、アクションを行なう。
3。 収容車を動かす。

1:はらぺこマーカーの移動

このマーカーは犬が最近いつ食べたか、そしてどのくらい健康かを表します。手番の始めにマーカーを左に1マス進めます。
 もし手番の始めにこのマーカーが0の位置にあった場合、犬は飢え、排除されます。すなわち、
○その犬は直ちに収容所に移動します。(この場合、収容車は必要ありません)プレーヤーは犬を収容所の最初のマスに置きます。次の手番で収容所を脱走するチャンスがあります。
○犬が運んでいた骨や新聞は、犬が休んでいた場所に残されます。
○プレーヤーの手番は終わりです。

2:犬のアクション

 それぞれの犬はドッグチャートに示された数だけアクションを行なう事ができます。それぞれのアクションを行なうにはアクションポイント(以下APを1消費します。プレーヤーはアクションポイントをすべて使い切る必要はありませんが、次の手番に持ち越すことはできません。
 犬は同時に2つの物を運ぶ事ができます。

◇マスの移動

犬は今いるマスから斜めではない隣のマスへ移動する事ができます。1マスごとに1APを消費します。
犬は別の犬や、収容車のあるマスを通過できますが、移動をそれらのマスで終える事はできません。2つの駒が1つのマスに存在する事はありません。
犬がどっちを向いているかはゲームに関係ありません。
スタートマス、建物、レストランなどのマスには、入るのと出るのに1APずつかかります。犬は建物のそばに記された矢印から建物に入らなければなりません。建物から出るときは別の矢印から出てもかまいません。
犬は決して収容所や、ライバルのスタートマスには入りません。
犬は敵対する犬や、おしっこマーカーのあるマスを通り過ぎることはできません。

◇ゴミ箱漁り

犬がまだゴミ漁りマーカーの置かれていないゴミ箱のあるマスにいる場合、ゴミ箱を漁ることが出来ます。1AP必要です。
プレーヤーは山からカードを1枚めくり、“ゴミ箱”の部分を見ます。
○もし犬が骨を見つけた事が書かれていたら、骨マーカーをドッグチャートの空いている運搬スペースに置きます。もし、空いているスペースがなければ、骨マーカーを取る事ができず、何も見つけなかったことになります。
○もしえさを見つけたら、見つけたえさの価値に応じてはらぺこマーカーを右に動かします。
  しかし、4日分以上のえさを貯える事はできません。
その後でプレーヤーはゴミ箱の上にゴミ漁りマーカーを置きます。

◇骨や新聞を落とす

アクションフェイズの間にいつでも犬は運搬スペースから骨や新聞を道に落とす事が出来ます。
1AP必要です。品物のマーカーは、犬が今いるマスに置かれます。
新聞マーカーは、配達住所が他の犬にわからないよう常に伏せて置かれます。新聞は新聞配達所のマスに落とされる事はありません。新聞や骨を1マスにいくつでも落とす事ができます。

◇骨や新聞を集める

もし犬が骨マーカーのあるマスにいる場合、それを拾って運搬スペースの空いている場所に置く事ができます。1AP必要です。
もし犬が新聞マーカーのあるマスにいる場合、それを拾って運搬スペースの空いている場所に数字の面を裏にして置く事ができます。1AP必要です。

◇骨を埋める

犬が1本以上の骨を持ってスタートマスにいる場合、1本につき1AP支払って骨を埋める事ができます。骨マーカーはねぐらカードの上に置かれます。埋められた骨は完璧に安全で、他の犬に取られたり、掘り返される事はありません。

◇えさを請う

犬がレストランにいる場合、1APでえさを請うことができます。プレーヤーは山から1枚めくり、“レストラン”の所を見ます。
○もし犬が骨を見つけた事が書かれていたら、骨マーカーをドッグチャートの空いている運搬スペースに置きます。もし、空いているスペースがなければ、骨マーカーを取る事ができず、何も見つけなかったことになります。
○もしえさを見つけたら、見つけたえさの価値に応じてはらぺこマーカーを右に動かします。
  しかし、4日分以上のえさを貯える事はできません。
犬は手番ごとに同じレストランで1回しか、えさを請うことができません。

◇泉で水を飲む

泉では1APで水を飲むことができます。この場合、犬は膀胱(チャートの2つのスペース)を満たします。それぞれの犬は8つしかおしっこマーカーを持っていません。すでに2つのマーカーがある場合は水を飲むことができません。

◇街灯におしっこをかける

街灯のあるマスでは、1APで街灯におしっこをかけることができます。プレーヤーは膀胱スペースからおしっこマーカーを1つ取り街灯の所に置きます。もし、膀胱におしっこマーカーがなければ、このアクションはできません。

◇新聞屋から新聞をもらう

新聞屋では、新聞配達をするために1APで吠えることができます。そして犬は家に届けるために新聞をもらいます。プレーヤーはボード上の対応する場所からランダムに新聞マーカーを取ります。
マーカーの裏に書かれた数字は新聞を届ける住所を表します。他のプレーヤーにわからないように伏せてドッグチャートの運搬スペースに置きます。もし運搬スペースに空きが無ければ、新聞をもらう事はできません。

◇新聞配達

犬が届けるべき新聞を持ってそのマスにいる場合、1APで新聞を届ける事ができます。
プレーヤーは新聞マーカーを新聞配達の場所に戻し、よく混ぜます。そして山からカードを引き、“新聞”の部分を見て、どのようなごほうびがもらえたか調べます。

◇ライバルへの攻撃

犬は手番中に攻撃することができます。もしあなたの犬のいるマスと隣接するマスにライバルの犬がいる場合、ライバルに攻撃し、運んでいるものを奪おうと試みる事ができます。攻撃には1AP必要です。喧嘩に参加しているプレーヤーはお互いに山からカードをめくり、“攻撃”の部分を見ます。牙の数の多い方が喧嘩に勝ちます。負けたプレーヤーは犬を収容所の最初のマスに移動させます。このときはAPはかかりません。敗者の運んでいた品物は敗者のいたマスに残されます。攻撃側が勝った場合、1APで敗者のいたマスに移動し、落ちている品物1つにつき1APで拾う事ができます。攻撃側が負けた場合は手番はそれで終わります。
通りにいる犬は、建物の中にいる犬を、または逆の場合に、矢印のマスからしか攻撃する事はできません。
牙の数が同数の場合は、何も起りません。APがあれば何度攻撃してもかまいません。

◇街灯を嗅ぐ

犬が他の犬のおしっこマーカーの置かれているマスに入ろうとする場合、その犬のアクションフェイズは直ちに終了します。犬は残りのAPを街灯を嗅ぐ事に費やしてしまい、次の“3。収容所のトラックを動かす”フェイズに移ります。
次のターンで、膀胱が空でなければ街灯におしっこをひっかけることができます。この場合、ライバルのマーカーは取り除かれ、持ち主に戻されます。

◇山をシャッフルする

“シャッフルドッグカード”を引いたら、プレーヤーは13枚のカードをシャッフルし、新たな山を作ります。そして、新しい山から1枚めくります。運が悪ければ、何度かシャッフルしなければならないでしょう。

3:収容車の移動

すべての犬のアクションを終えたら、収容車を移動させるためにダイスを振ります。
収容車は各プレーヤーの手番すべてで移動します。犬が収容所にいるプレーヤーは、収容車を移動させません。
収容車はダイス目と同じ数のマスを移動します。収容車の向きは重要です。収容車の移動が終わったら、収容車の矢印を進んできたのと反対の方向に向けます。次の移動で、収容車は前のマスに戻る事はできません。交差点では今来た道ではない、動かしているプレーヤーの選んだ方向に進みます。収容車は建物やねぐらには入りません。
収容車は犬のいるマスを通り過ぎたり、止まったりしますが、ちょうどダイス目の分だけ移動しなければなりません。

◇犬の捕獲

収容車が犬のいるマスで止まった場合、犬は収容所に引っ立てられ、収容所の最初のマスに置かれます。犬が運んでいた骨や新聞は、犬のいたマスに置き去りにされます。

◇捕獲者からの逃亡

収容車が犬のいるマスに接するマスで止まった場合(道、建物を問わず)、犬は捕獲者から逃れるために、隠れようとしなければなりません。建物の場合は、矢印のあるマスに止まった場合のみです。
プレーヤーは山からカードをめくり、“捕獲者からの逃亡”の部分を見ます。
網につかまった哀れな犬が書かれていたら犬は捕まり、収容所に送られます。網を破り抜けている犬だったら、隠れる事に成功した事になります。
この収容車の効果は、移動を終えたマスでのみ適用されます。通り過ぎた犬には何も起りません。
犬はねぐらにいる場合、常に捕獲者から安全です。

◇収容所からの脱出

収容所にいる犬は、誰かが釈放してくれるまですることがありません。収容所の犬は飢える事がないので、手番の始めにはらぺこマーカーを動かす必要はありません。ただ山からカードをめくり、“収容所から出る”の部分を見るだけです。
走っている犬が描かれていたら、犬は収容所を脱出します。犬の駒は収容所チャートから、収容所のマスに移動されます。そして、はらぺこマーカーを2の位置に移動します。(もし元の位置より上になったとしても、それは十分でないにしろ収容所で養われたということです。)
犬は直ちに通常のアクションを行なう事ができます。
檻の中の犬が描かれていたら、犬は捕まっている事になります。しかし犬は収容所チャートの2回目の手番のマスに進みます。次の手番の始めに、2枚のカードを引き、どちらかのカードに走っている犬が描かれていれば脱出することができます。3回目の手番では3枚めくり、4回目ではカードをめくらずに自動的に脱出することができます。

●ゴミの日

プレーヤーが最後のゴミ漁りマーカーをボードに置いたら、ゴミの日になります。最後に置かれたマーカーを除くすべてのマーカーを取り除きます。

● ヴァリアント

時間が限られている場合、プレーの時間を決める事ができます。タイムアップの時点で、ねぐらに最も多くの骨を埋めているプレーヤーが勝者となります。

● 「よい犬」になるために

犬にはそれぞれ他の犬より勝っている点があります。例えば、フィフィはゴミ箱漁りは不得意ですが見かけが美しいのでレストランでの物乞いや新聞配達はたいていうまくいきます。ブッチは目障りにされてレストランから追い出されるでしょうが、他の犬から骨を盗むのは得意です。ホワイトファングは移動が早く、やや美しい子犬です。
捕獲をより簡単に免れる賢い犬もいます。ヴァガボンドはゴミ箱にめざといです。ここでは全部の犬の秘密を紹介しませんが、アドバイスとして、ゲームの最初にカードを全部よく見ておくことをおすすめします。それによってその犬の長所・短所がわかるからです。それぞれの犬の特性を押さえた人が勝つことでしょう。

A Dog's Life
Author:Christophe Boelinger
(c)2001 Euroaames/Descartes

日本語訳:米出康人(2002年1月13日)