コラム−自画像−

  • author: hourei
  • 1999/12/10 00:00

無欲ということはどういうことであろうか?無欲でありかつ精進することの難しさを今,思い知っている.
ひたすら義務をこなすだけで,世間体なんかが気にかかって,自分がどんどん空洞化していく.そんな自分がものすごく恐い.近いうち死ぬか廃人になってしまうようで.
生命力の炎が小さいのである.きっと,病気になったら真っ先に御陀仏だ.
死にたくはない,ような気がする.でも生きる理由がほしい.
残念ながら宗教は何も答えてくれない.宗教には道心という強靭な精神が要求されるのだ.
私は平坦な日常生活に耐えることができない.頭のスイッチを切って日常に埋没できる強靭な精神の持ち主人こそ,私は尊敬する.
それは結婚をして子供をもうけて,善良な市民として生活するということは幸せだと思うしそうしたい.でも,それだけでは足りない.何が足りないのだろう?
だからこそ哲学が必要なのだ.つまり新しい価値を探したいのだ.スポーツをしたり,映画を見たりするのとあまり変わりないのかもしれない.結局は趣味であり,気晴らしであり,誰のためにやっているのでもない.
私の目が全知者の目であったら,私の心が全知者の心であったら,私の体が全知者の体であったら・・そんな無謀な試みを無謀と知りながら続けているのである.古の賢者たちが記した本を手がかりにして.
いっそ,今すぐ地球が終わってもかまわない.「終わりなんだな」と思うだけだ.地球が終わっても,決して消えることのない価値を私は求めている.あるがままにあるだけのもの.