電話格闘記

引っ越して1週間になるが電話はまだつながっていない。連絡は携帯が頼りだ。
通信モデム付きPHSのリライアンスは9ピンのシリアルポートにしか使えないことが分かったのは先週。その後、大家の友人が詳しいというので連れていってもらったところ、シリアルポートがなくてもUSBなどほかの接続でできるのではないかと期待を抱かせた。その友人が会社のパソコンを任せている業者に頼み、翌日の夜に見に来てもらう段取りをつけた。
ところが翌日の夜その業者は来ない。連絡を取ると「忙しかったので明日行く。」そしてまた翌々日も来ない。「明日」「明日」と延ばされるいつものパターンである。先週は大家が、家に残っている荷物を取りに来るのを「明日」「明日」と延ばすので、「今度来なかったら全部捨てる」と怒ったら翌日家族が取りに来たということがあった。
怒るのはエネルギーを要するので、できるだけ怒りたくないのだが、怒らないでいるといつまでも延ばされるので2日目か3日目には勇気をもって怒る。今回は不動産屋を家に軟禁して何とかしろと迫ったが、友人に電話するには遅い時間だし、業者の電話番号も知らない、そもそも今からでは業者に連絡がつかない、家では赤ん坊が待っていると言って逃げるようにして帰っていった。
そこで私も反省。インド人を当てにしてはダメだ。自分で行動したほうがすっきりするではないか。というわけで週明け、電話機とパソコンをカバンにつめて駅近くの繁華街MG(マハートマ・ガンジー)ロードへ。最初に立ち寄ったのはリライアンスのオフィス。さんざん待たされた挙句わかったのは、リライアンスとしては9ピンのシリアルポートしかサポートしていないということだけだった。USBへのコンバータがあれば何とかなるかもしれないと言われ、パソコンショップ「コンピュ・シティー」へ。これもMGロードの奥のほうにある。
ここでの対応は親切だった。9ピンのケーブル、USBのコンバータ、挙句にLANケーブルまでいろいろ試させてくれ、スタッフも日本語ウィンドウズを前に格闘した。そこでの結論は、電話機自体がUSBポートとコンパチブルではないということ。以前にも同じことを試してダメだったことがあるというので納得。何をやってもダメと分かると、不思議にスッキリした。大丈夫という根拠のないインド人の言葉にかすかな希望を持って待ち続けるよりは、ずっとマシだからだ。
そうなると次の手を考えることになる。アナログ回線BSNLのほかに、もうひとつ候補が急浮上していた。リライアンスのライバル会社タタ・インディコムである。これも同じモデム内臓のPHSだが、USB接続が可能というの言質をスタッフから取り付けた。ブロードバンドで1時間50円。無制限なら1ヶ月4000円程度。高いけれども今までの使い方なら、BSNLとあまり変わらない。
早速、タタ・インディコムの社員が夜に家まで訪れ、申し込みを済ませた。開通まで4日かかるというが、これまで1週間もあてもなしに待ったことを考えればどうってこともない。
と思っていたが、住所確認のための訪問が遅い。午前中に電話が来て、「午後1時に行く」。家から出るに出られず、昼食代わりにおやつを食べながら過ごす。しかし午後2時半になっても来ないので電話をすると「もう出ているからまもなく着く」。またおやつを食べながら我慢していると午後5時に「今日はもう行けないので明日」などという。「明日、明日」攻撃と共に、「今行くといって全然来ない」攻撃もかなり堪える。
どうなることやら。

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