療養(2)

娘の熱はだいぶ下がり、食欲も出てきたので一安心。しかし下痢は収まらず、一進一退といったところ。タヒルさんは我々をいろいろなところに連れていこうと思っていたらしいが、外も寒いことだし大事を取って外出は控えた。
とはいえ1日中家の中にいても退屈しない。警察を退職したタヒルさんのお父さんが居間におり、またわざわざ我々に会うためにビハールからやってきた妹のタンヴィーラさんをはじめ家族がかわるがわる話し相手になってくれる。お手伝いのアルターフも加えて、人間観察をしていると面白い。
おしゃべりにはチャイがつきもの。さらにはお母さんの作るマトン料理が絶品で、食べてはおしゃべりしてまた寝るのだらだらした生活。これこそ求めていたものだと、妻は言う。動かないのでお腹はすかないのだが、美味しいのでついついたくさん食べてしまう。妻も私も太ったようだ。

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