博士論文執筆

職場でブログを書くことの是非が新聞で論じられていた。「仕事のアイデアが浮かぶ」「仕事中に日記なんか」…賛否両論らしい。
今の主な仕事は博士論文執筆。1日中パソコンに向かっているような感じだ。
1000年前に書かれた議論のマニュアル『ニヤーヤパリシシュタ』をまる1冊和訳する。ティルパティ本とコルカタ本、それにチェンナイ写本を比べながらテキストの異読を整理するのが第1段階。終わったらシュクラ先生の授業を思い出しながら和訳を作成していくのが第2段階。これが終わると、後代の2つの注釈『プラカーシャ』『パンチカー』を読みながら和訳を再検討するのが第3段階。その後同じ著者が書いた別の本『パリシュッディ』を見ながら比較検討するのが第4段階。先行する5世紀から10世紀の3人が書いた著作『バーシャ』『ヴァールティカ』『タートパリヤティーカー』を読んでどこまでが従来説を踏襲しているか、どこからがオリジナルかを調べるのが第5段階。さらに仏教徒が書いた批判の本『ヴァーダニヤーヤ』を読んでその批判に答えているか見直すのが第6段階。つまり同じ箇所を6回読んでいることになる。それぞれの作業が1ページにつき1時間かかるので、だいたい6時間。本は全部で120ページあるから、720時間かかる計算になる。現在90ページ以上終了。
暑くなる前に早いところ終わらせて日本に帰りたい。

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