レストランと動物

家から一番近いレストラン『アロマ』は屋外にある。すだれで壁や天井を作り、天井からランプが吊り下げてあってなかなかオシャレな雰囲気だ。インド料理とタンドーリ料理しかなく、値段も150〜200円と高い(いつも食べている定食は50〜60円)けれども味はよい。大雨が降れば店中にビニールシートをかけて臨時休業となるが、雨季以外は全く雨が降らないので営業に支障はない。
このレストランの欠点は蚊。周囲は荒地になっていて、ほぼ1年中蚊が飛んでいる。最近では刺されてもあまり痒くなくなったし、蚊が近づいている感覚が鋭くなったのでそれほど被害はないが、落ち着いて食べられないことには変わりない。もちろんインド人は蚊を全く気にしてしていない。酒は飲めないレストランだが、インド人は外から酒を持ち込んで飲んでいる。照明の明るくない屋外なので、気持ちよく酒やタバコができるらしい。
あと屋外なのでよく犬が来る。各テーブルを巡回し、何か食べ物が落ちていないか探し、ときにはテーブルにもぐりこんで足元にすがってくる。そのうち従業員に見つかって追い払われるのだが、今年になって子犬もくるようになった。食べ残した羊の骨を与えたら、ガリガリと噛み砕いていた。日本の犬など、柔らかドッグフードを食べているのだろうが、本来の犬のあごの強さは人間の比ではないのだ。
次に近いレストラン『クリシュナ』は最近改装されて50円の定食を出すようになり、昼食をとりによく行くようになった。ここでは先日ネズミが足元を行き来していた。灰色の毛深いネズミで、従業員が追い払おうと躍起になっていたが、ネズミのすばしっこさにはかなわない。あちこちのテーブルを逃げ回った後、隠れて見えなくなってしまった。
インドの田舎レストランは足元に思わぬ動物がいるので要注意だ。さすがにコブラはいないけれども。

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