僧侶と性欲(2)

欲望に負けた!25歳修行僧が女子高生買春(スポーツ報知)
うぶな子が…」僧侶が15歳女子高生買春(日本テレビ)
出家者のセックスそのものを禁じた原始仏教とは異なり、世間の中にどんどん入りこんでいかなければいけない大乗仏教においては、まず世間法に順ずることが大事になる。一僧侶である前に、一市民であれというわけだ(小市民であってはいけないと思うが)。
一休さんも、遊郭に出入りしたり庵に女を囲ったりしていて、僧侶からはずいぶん冷たい目で見られていたというが、庶民には親しまれていたのだから人柄の魅力のほうが大事なんだろう。
今の僧侶は、お坊さん仲間から尊敬されているのに、世間からは冷たい目で見られている方が多いような気がする。
私の見聞する範囲でも、新宿で覚せい剤を買ったとか、下着泥棒をしたとか、少女にわいせつ行為をしたとか、そんな僧侶がいるそうだが犯罪行為は誰でもアウトだ。
一方で、研修中に毎晩風俗に通っていたとか、二号さんがいるとか、修行中に同性愛関係になったとかいうのは、倫理的には僧侶としてどうかと思うが、犯罪ではないので少なくとも表沙汰にはならない。
今回の事件は、未成年に買春という犯罪行為が問題になるのであって、欲望が抑えきれないのなら、夜にこっそり風俗店にでも行けばよかったのだろうと思う。煩悩はえてして、僧侶として目覚める大きなきっかけになるものだ(真言立川流ではないが)。
このお坊さんはまだこれから何十年も生きられるのだから、罪を償い、世間から慕われるような立派なお坊さんになってほしい。
ついでに。
寺の本堂倒壊、7人危機一髪で脱出
朝日新聞の一面に丸つぶれの本堂の写真が出ていたが、死者が1人も出なかったのはすごいことである。神仏の御加護か。
でも、それは結果論であって、お寺や神社は地震で倒壊しても決して死者が出ないということではない。この頃、本堂の耐震補強工事をしているお寺が多いが、うちもしたほうがよいのかなと思った。

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