咳が止まらない

土曜日に長女を連れてつくばから山形に移動。しかし咳が止まらない。花粉症による喘息だが、かれこれ1ヶ月以上続いていて、咳をするたびにわき腹の筋肉が悲鳴を上げる。
母に赤湯駅まで迎えに来てもらい、アイスクリームをなめる長女を尻目に車中で着替え。そのまま枕経へ直行した。枕経の間、プリキュアグッズを買ってもらって満足気な長女とお寺へ。布団をかぶって寝込むzzz。
しかし翌日のお葬式の都合で法事がひとつ繰り上がり、夜の7時から本堂で読経。『摩訶〜ゲホゲホ、般若波羅密多〜ゲホゲホ、心経〜』みたいな調子でお経の4分の1くらいを参加者に読んでもらうような状態だった。
「花粉症の喘息で、お聞き苦しいところがありました点をお詫び申し上げます。ゲホゲホ。この喘息、夜に出ることもあるのですが、お寺などにおりますと、このまま心臓が止まって、朝冷たくなっていたらどうなるんだろう、などと考えることも、ゲホゲホございます……」などという法話。夜ということも手伝って話していてずいぶんしんみりとする。
そして翌朝。わき腹に貼り薬などしてみたものの、それで咳が止まるわけではない。日曜日の日程は朝8時の出棺から始まって、屋外の祈祷、大般若会、午後の葬儀、終わってからの法事と多彩でハードなスケジュール。急遽、いつもの薬に咳止めの売薬を付け足して出動した。用事がひとつ終わるごとに、あといくつと数えて無事最後まで務められることを祈る。
お経の最中は咳との戦いで本当にぎりぎり。咳が出そうなのを押し殺してお経を読み、やがて負けてゲホゲホ咳き込み、一段落収まったところでお経に復帰するという繰り返しである。特に御詠歌は、どうかこのフレーズが終わるまで咳が出ませんように!と祈る気持ちでのお唱えだった。
5つの行事が終わったときは、よく持ちこたえたものだと自分でも信じられないような気持ちになった。「仏天冥護を垂れ給い」である。そして布団をかぶって寝込むzzz。
今日は朝から御詠歌の講習。夜はもう無理かというくらい咳き込んでいたが、講習中は何とか乗り切った。ほんとうにありがたいことである。長男が最近覚えた喃語「トゥヌトゥヌトゥヌトゥヌ」を合間合間にずっとつぶやいていたのが功を奏したか。
もちろん、仏の加持ばかりを期待しているわけにもいかない。帰りにはちゃんとお医者さんにいって咳止めを頂いてきた。

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