両祖忌

毎年、9月29日は曹洞宗の開祖・道元禅師と全国に広めた瑩山禅師の命日法要が行われる。両禅師の命日を太陽暦に変換するとどちらも9月29日になるんだとか。いろいろ調べたが9月29日に揃わないのはどうしてだろう?
永平道元
正治2年1月2日(1200年1月19日) – 建長5年8月28日(1253年9月22日)
瑩山紹瑾
文永5年10月8日(1268年11月21日) – 正中2年8月15日(1325年9月29日)
それはさておき、今年は維那(いの)という大役を仰せつかる。導師に次いで法要をリードする役割である。ここ数年は若手が集まって前日にナラシ(リハーサル)をするので最低限みっともないことにはならないが、緊張したなぁもう。
維那は法要の後半、出班焼香から仕事が始まる。並んだ和尚様に順番に焼香を促す。終わって九拝したら今度は宣疏跪炉。ソロで長い長い漢文を読む。声の高さを途中で変えなければいけないポイントがあって難しい。
宣疏の前に、表紙を読み上げなければいけないのを忘れてしまう。アンドゥ、アンドゥ。懐からまた出して読み直した。あと読み方でワンミス。「住持法孫比丘」をいつも葬式で「住持比丘」と言っているものだから「住持比丘法孫」と間違えてしまった。
それから挙経・読経・御詠歌・回向。回向では「高祖承陽大師」というところを「高祖ど…(うげん禅師)」まで言ってしまった。道元禅師は大師号など願い下げるようなご生涯だったことから、梅花流では「承陽大師」という言葉を「道元禅師」に変換し始めているが、まだ正式には承陽大師が正解となっている。
ともあれ、無事に法要終了。法要をご覧になった各寺の役員さんたちにどれだけの法悦を感じていただいたか心もとないが、まずは心底ほっとした。来年は私が兼務するお寺で行われるのでまた緊張しそう。

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