奉詠大会

昨日は地元の御詠歌の大会が高畠町で開かれた。今回はお釈迦様の生涯というテーマでナレーションとスライド・DVD上映をしながらその途中途中に花祭から涅槃までの御詠歌を入れていくという趣向。はじめにこの企画を聞いたときは実現可能性を疑うほどだったが、最後までうまくいった。
私の今回の役目は開会式と閉会式の独詠(ソロ)、それから4人の修行僧役(シーツをまといステージ上でお釈迦様を罵る)、あとは会場設営などの人足。こちらは指示通りに動いていればいいので安泰だが、指示を出す宗務所の方々はたいへんそう。講員さんがひとり倒れるというハプニングもあり、うまくいったときは本人たちが信じられないような顔をしていた。
御詠歌は毎年のことながら花粉症の喘息との闘い。気合で咳を止めて一曲通すのは精神がすりへる。終わると物陰にいってゲホゲホ。
今回思ったのは、才能というのは私の知らないところにたくさん隠れているということ。御詠歌の才能、パソコンの才能、演技の才能、そして人を動かす才能。イベントになると本領を発揮するというのがお坊さんの特性かもしれないが、自分にはこれだけのことをする才能はないと思うことが多かった。その仲間としてやっていることが誇りだ。
心配なのは参加者の減少である。昨年と比べて80人も減ったそうで、講員の高齢化が浮き彫りとなった。このままいくと10年後はホールでなくどこかのお寺で開催してもいいくらいの規模になる。今回の試みはその打開策でもあったが、普段から新しく始める方を増やす方策を進めておかなければならない。
今回もうひとつの懸案は長女の保育園と祖母のデイサービス。朝は登園・通所前にこちらが出発しなければならなかったので知り合いにお願いして送ってもらった。年度初めで午前保育なのでお昼に母がいったん迎えに行きホールまで連れてきた。祖母が帰ってくる前に急いで帰宅。こちらもぎりぎりのスケジュールだったがうまくいったのでよかった。長女に独詠を聴かせることもできたし。
曹洞宗山形県第二宗務所:第38回梅花奉詠大会……私も写真に写ってます

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