日本フィル長井公演

「今日の天気は西から東に向かって晴れている
 茨城は晴れだった
 ↓
 埼玉も晴れているだろう」
この演繹推理を使って傘なしで出動。武蔵野線が遅れていたが雨に合わずに大学の授業、新幹線、夜のコンサートへ。7時開演なのに6時半に赤湯着(しかも長井線)で厳しかったが、今泉でタクシーを呼んで何とか中プロのラフ2から聴くことができた。
このコンサートはすでに20年前から有志が活動して定期的に日フィルを招いているものだ。今回の開催は代表の八木先生の日記で知り、何かお手伝いしたいと思っていたが往復生活で何もできず。せめて演奏会を聴かねばと参上したのであった。
プログラムに八木先生が書いている。「この地域で千人のホールを満席にすることは、首都圏で東京ドームを満席にすることに匹敵する」と。人口3万人の街で、クラシック音楽のコンサートをこれだけ大々的に続けられるのも積み重ねの賜物であろう。
ラフマニノフはロシアものというには繊細・複雑で、ややもすると混沌としがち。だがさすがコバケンの指揮と木曽真奈美さんの演奏。分かりやすくロマンチックな演奏だった。
メインはベト7。演奏の前に指揮者が自ら聴きどころを解説してくれるというすばらしいサービスつきで楽しめた。『のだめカンタービレ』で有名になったとか。
第2楽章でフレーズの最後が短調がかるところが大好きなのだが、十分に堪能した。しかし驚いたのが第3楽章。トランペットが入るクライマックスに強力なリタルダンドをかけて盛り上げる。さすが炎のマエストロ。
子どもができると昼でも夜でもコンサートをじっくり聴くことができない。オーケストラにはまっていた遠い学生時代を思い出して懐かしくなった。
(※中プロ…2曲目のプログラム、ラフ2…ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番、ベト7…ベートーヴェンの交響曲第7番)

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