御詠歌の研修

一昨日から2泊3日で、鶴岡の善宝寺を会場に開かれた御詠歌の研修会に参加してきた。
自家用車は母が使うというので、バス乗り継ぎで往復。長井から山形まで1時間ちょっと、山形から鶴岡まで2時間ちょっと。時間もお金もかかるが、本を読んだり眠ったりする至福のひとときを考えれば決して高くない。
御詠歌を始めて10年、いつの間にか受講者の中では上級者になってしまい、その割に進歩していないので落ち込む。しかも、耳ばかり肥えてしまって、自分のことを棚にあげてほかの人の粗ばかり気になるのはイヤだ。僧侶の世界では赤ん坊も同様の34歳、もっと貪欲かつ謙虚でありたい。
研修の一番の楽しみは、ここでしか会えない人に会えることだ。全国に散らばる旧知の仲間、御詠歌を極めた先生方、そして新しい仲間との出会い。面白い話をいっぱい聞けた。
その中でも一番嬉しかったのは総持寺の副管主でもある斉藤方丈さんが照見してくださったこと。もう90歳を過ぎて、激務でお疲れの様子だったが宮崎禅師との約束だから108歳まで生きたいと仰る。博士論文を早く出すように言われたが、課程博士でなく、時間をかけて書いたほうがいいとも。
地元では一般講員が減少し、新しく始める僧侶や寺族さんもめっきりいなくなって意気消沈気味だったこの頃、みんなの熱気に当てられて5年くらい辛抱強く続けてみようと思った。
私の不在中、初めて父母と離れて過ごすことになった長男はずっと37度くらいのお熱。臨時で頼んでいた保育園をお休みしていたという。もっとも、孫かわいさのあまり、家に留めておいたというのが実情のようだ。夜もほとんど泣かなかったそうだが、私が帰宅してから気が緩んだのか、しばらくキーキー泣いていた。

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