破水(1)

昨日の早朝、羊水が漏れているようだと妻に起こされ、休日診療でつくばの産院へ。里帰りするなら今帰ったほうがよいと言われ、秋葉原のボードゲーム交流会をキャンセルして家族みんなで山形にやってきた。
というのも現在で33週ちょっとなので、破水してしまうと超未熟児ということになり、大学病院などに搬送されることになってしまうからである。筑波大病院に入院したら、もう山形には移動できない。実は切羽詰っていた。
とはいえ、羊水の漏れはほんのわずかで、お腹の張りもなく、普段と変わらないで新幹線に乗ってきた。家に着いてからものんびりごろごろ。さすがに湯船には入らなかったが、シャワーも浴びて寝た。
そして今日、また少し漏れているようだと妻に起こされる。夜の何時間かで結構でてくるらしい。そこで置賜病院に連絡して、休日診療ですぐ行くことになった。
山形の車では「おくりびと」のサントラがずっと流れている。車窓から見えるのは地吹雪。寂しさと感慨深さの入り混じったしみじみとした気分になる。このまま入院になったらどうするかを相談した。
病院に着くと、診察があって呼び出された。横になって点滴を打っている妻。先生に「入院ですか?」と聞くと、「もう入院してます。」ちょっとウケてしまったが、先生は真顔である。明日生まれてもおかしくない、妊娠というのは全く先が読めないものだということを諭された。今週中に破水したら、山形大病院だという。
1人目も2人目も生まれる日まで破水しなかったので、妻も私も変な自信をつけてしまい、油断していたようだ。産科は前例がまったく役に立たないものだ。これから羊膜の穴が塞がって(リシールというそうだ)退院できる可能性もあるが、ほとんどの場合生まれるまでもうずっと入院とのこと。
幸い羊水はまだたくさんあって、胎児もよく動いているので、そっとして様子を見ることに。妻は初めての入院という以上に、残り3週間分の仕事をどうしようか戸惑っている様子である。寝ていなければならないので、ノートパソコンの使用も不許可。本を読むかテレビを見ているしかない。
一通り必要な荷物を聞いて、家に帰ってきた。午後からは法要と会議があったので、荷物は母と子供たちに届けてもらう。
というわけで、今日から子供と3人で寝る生活が1ヶ月以上続くことになる。その間、つくばで子供のお楽しみ会(演劇の発表会)、荷物の引越し、役所・郵便局・妻の職場への転居届けなどがあり、子供たちと行ったり来たりの生活になりそうだ。妻の心配はあまりしていないが、子供たちの体調が悪くならないことと、お葬式があまり入らないことを願うばかりだ。

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