ノミュニケーション

地元の子供育成会の総会で先ほど帰宅。30分が審議で、3時間半が飲み会。幼なじみ、ご近所さん、檀家さんが幾重にも重複している濃いソサエティである。
若い世代の地域活動が下火になり、地域活動の主役はこれまで地域を引っ張ってきた60代くらいの世代のまま。どうやったら20〜40代くらいの若い世代がもっと地域活動を盛んにできるか?という話をしてきた。
そもそも地域活動を盛んにする必要があるのかという問題もあると思うが、ひとつの答えが、飲み会を通して親睦を深める、いわゆるノミュニケーションである。今の若い世代は職場も生活もばらばらで、近所でもお互いをよく知らない。そこで飲みながら身の上話や世間話をして、結束を深めようというわけである。
私はあまり飲めないが、正直この効果は認めざるを得ない。実際、飲み会が始まる前は逃げ腰だったのが、終わる頃には自分もここで何かしなくてはという気持ちになっていた。心理学でいうコミットメントというものか。
飲み会では「下を育てる」という言葉がよく使われた。地域活動を1年や2年で盛んにすることはできない、組織的かつ長期的に進める上で、下の世代を育てることが最重要になる。
では下の世代を育てるにはどうしたらよいかといえば、ノミュニケーションなのである。集まって、飲みながら語り合って、その中から面白い企画を出したり、意欲を高めたりする。
こういうのは田舎の古臭い風習だと思うが、ではほかにどういう方法があるのか?と考えるとなかなかない。私は目的を明確にしてさっと集まり、目的を達成したらさっと解散する(イメージはつくばの保育所の夏祭りなど)ほうが動きやすいが、地域ではそうやって動く人は少数かもしれない。お酒もお金もなしで人を動かすのは本当に難しいものである。
これは今私が参加しているほかの活動でも言えることで、このごろ自分が一番苦手としている部分でもある。私の中で、好きでもないことを押し付けて恨まれたくないという気持ちが強くて、つい及び腰になってしまう。安請け合いは得意だが、頼むのが苦手なのである。
そんなわけで頼りにせざるを得ないノミュニケーション。何でもお酒で解決するとは思えないが、山形では飲む機会が確実に増えそう。

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