副貫首選挙

今日は本山の副貫首選挙の投票日で、立会人をしてきた。副貫首は次期に禅師(本山の住職)となる重要な役職である。同じく選挙で就任された善寶寺の方丈さんが昨年遷化されたため、その後任を決めるための選挙ということになる。
僧侶の世界では根回しが徹底されるせいか、無投票になることが多く、選挙は珍しい。毎日のように両陣営から手紙や葉書が届いたが、今回は誹謗合戦にならなくてよかった。前回は、これが本当に僧侶の書いたものかと思うような見苦しい誹謗もあった。
この選挙、国政選挙のように本格的で驚いた。投票箱に何も入っていないことを確認して施錠。鍵は封筒に入れて押印する。選挙人名簿を参照し、投票用紙を渡して投票受付。投票終了後、投票箱は紙の帯で封をしてまた押印。余った投票用紙は本庁へ簡易書留で返送。そして立会人とともに開票所に届ける。報告書を提出し押印。さらにここから別の立会人のもと開票作業が行われ、結果が本庁に報告される。本庁は、投票数と残票数を足して、発行数になることを確認した上で有効になるという。
これが今日、全国一斉に行われているのである。事務費用のほか、立会人には日当も出る。果たしてそこまでかける意味はあるのかとは思ったが、ダライラマのように、亡くなった禅師の生まれ変わりを見つけて、その子を育てれば……とはいかないか。
開票所から直接長井線に乗って都内へ移動。夕方からは大学で講演会がある。

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