ガソリン狂騒曲

ガソリンが尽きて、車に乗らなくなって1週間。通勤で使っているのではないので、近所へは徒歩か自転車、遠方へは迎えに来てもらうかタクシーで何とか済ませている。
人と会うたび話題になるのはガソリンのことばかり。前の日の夜から並んで何番目だったとか、新潟につめに行ってきたとか。
ガソリンスタンドの前に行列ができるのは東日本全体で起こっているようだが、車を停めたまま帰って来なかったり、交差点まで並んでしまったりして、あちこちで警察が出動する騒ぎに。ガソリンスタンドにも指導が入り、メール会員にだけこっそり知らせて開店したり、ゲリラ的に開店したりするようになっている。
ガソリン待ちの行列でアイドリングしていたのではガス欠になってしまう。そこで湯たんぽや防寒具で防備するわけだが、車中でストーブを焚いて一酸化炭素中毒で運ばれるという事故も起きた。車だけ置いて一旦家に帰ってしまう人も少なくない。
「携行缶(けいこうかん)」という言葉をよく聞く。新潟までいけば、往復で相当のガソリンを消耗する。そこで携行缶を積みこんで、それにも入れてくるという。携行缶を扱っているホームセンターはどこも売り切れ。ふたから漏れたガソリンにタバコの火が引火するという事故も起きた。
家の小屋を探したら携行缶が2つ出てきた。ガソリンが入っている音がするが、もう10年以上も前のものなので使わないほうがよさそう。
今日、近所のガソリンスタンドまで散歩がてら様子を見に行ってきた。1週間前と変わらず品切れと書いてある。もともと今月いっぱいで閉店する予定だったので、早めに閉店したらしいという噂もあるが定かではない。ガソリンについては皆の関心が高い分、本当か嘘か分からない話が行き交っている。
土曜日は、レンタルDVDの期限のため買い物をかねてタクシーで市街地に行ってきた。往復5000円以上かかるが、風景を眺めながら車に乗るのは悪くない。子供たちも久々の遠出で大喜び。またDVDを借りてきたから、今度の土曜日までには車に乗れるようになるといいな。
お店にタクシーで来るような人は見かけずほとんどが自家用車。近所の人とも多く会った。よくみんなガソリンをやりくりしているものだと思う。

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