冬の山形頻出方言

2年連続の大雪となった冬も、ようやく終わり始めてきた。道のわきにはうず高く雪が積もっているが、道路は圧雪状態でなくなり、乾燥しているところもある。家が密集しているところは、ダンプカーと除雪車がやってきて雪を川原まで運ぶ。春になればすっかり消えてしまうものに命をかけ(今年も雪下ろし作業中にたくさんの方が亡くなった)、多額のお金を投じる(山形県で40億円、長井市で3000万円)。水と緑に恵まれた雪国の宿命と受け入れるしかない。
冬になるとよく聞かれる方言をピックアップ。
かんじる:「非常に寒い」という意味でエロではない。「寒じる」と書くらしい。お正月にお寺にお参りに来たお客様が十中八九、開口一番にいう。
もさもさ:大粒の雪がどんどん降ってくる様子。ひと通り除雪を終える頃には、最初に除雪を始めたところは元通りに積もっていて、徒労感が漂う。
ほだ:歩けないくらい新雪がたくさん積もった場所。あえて踏み入れれば(ほだこぎ)、長靴に雪が入るのは必至である。
なでこげる:屋根に積もった雪が、寒さが緩んでまとめて落ちること。「なで」は雪崩のことらしい。雪下ろし作業中に起こると大変危険。
ざげる:圧雪状態だった道路が半分解けて、轍ができて車が通りにくくなること。「ざくざくになる」とも。車が揺れるので時速20km以上出せない。
ほかにもありそう。
FM山形「ふれあい一番おしょうしなう」のブログに載っていた会話。
A:いや〜、今日も かんじるずね〜。
B:んだな〜。おらいの家の池も すっかり しが 張ってだは。
A:屋根のなでこけ どが かなこりに気付けて歩がんなねな。
B:ほだど思って、上の方ばり 気にしったら、さっき どふらさ落ぢでしまった……。
(しが:氷/かなこり:つらら/どふら:雪の穴…米沢弁?)

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